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カテゴリー「大映特撮クラシック」の記事

2014年9月 9日 (火)

もういちど見せてほしい

Photo

「大映特撮映画DVDコレクション」の創刊による、時ならぬガメラ再注目を記念して
珍品奇品には縁の無いわが家にも何かないかなと、部屋をガサゴソ漁っていたら
こんなモノが出てきました。
1999年の『ガメラ3邪神覚醒』公開時、CDショップの店頭用に作られた
主題歌♪もういちど教えてほしい♪販促POP。

厚紙で出来た組立て式で、前田愛さんの顔の所に
主題歌とサントラCDをディスプレイするスタイルです。

当時、懇意にしていたショップの店長さんに「ウチでは使わないから」と頂いた
パリッパリの未使用新品。

怪獣映画の新機軸と話題になった同作から、もう15年も経つんですね。
隣のエクスプラス・バルガメはサイズ比較用。約23cmほどです。

平成ガメラじゃないですが出来も良く、ガメラ一番のお気に入りなので
POPの大きさが、何となくお分かり頂けるでしょうか。
当時、店頭でご覧になった方も多いでしょうね。


Photo_2

同じくコッチも新品、主題歌の告知POP。
スチレンボード製で、裏面に貼られた紙スタンドで立たせられます。


メーカーからCDと一緒に送られてくるこの手の販促品は
ポスター等と同じく、使う使わないをお店の裁量で決められるので
要らなければお客さんにあげちゃうんですよね。
使っても、映画の公開時期が過ぎれば徐々に撤収、廃棄されちゃうし。
私も勤めた経験がありますから、事情は分かります。
当時は大した物と思わなかったですが、こういう物は消耗品なので
今にしてみれば、ガメラの歴史の1ページを飾る貴重な資料ですね。

このPOPに至っては、ビニール袋さえ未開封ですから
大事にしまっておきます

なんかタダの品物ばっかりでこの程度ですよウチのラインナップなんて

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2014年5月 6日 (火)

女賭博師 浪花虹しぐれ

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入手日から二日、天候不順を乗り越えついにおひろめ!
ご存知みんなの味方・昭和ガメラ!

しかもシリーズ屈指のイケメン、第二作『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』バージョン!
クォリティでは定評あるエクスプラス製、昨年6月発売の大怪獣シリーズ。
ゴジラにキンゴジあればガメラにバルガメありの言葉通り
このガメラはまさに、シリーズ初期の試行錯誤ゆえの
荒削りな魅力に満ちた傑作キャラクターなのですっ


全高約23cm、飾って良し遊んで良しのお手ごろサイズですが
お手ごろじゃないのはその定価。
発売当初は一万円ちょっと、エクスプラスの方針ゆえか出荷数も少なく
中古市場でもほとんど値が下がらないのが頭痛の種でした。
それが一昨日覗いた買●王国では、箱無し中古で税込2,595円と奇跡の安値
コレをスルーしたらおもちゃ好きの名がすたる

火炎噴射の勢いで検品、傷や汚れも無いようなので満足して一応確認。
「コレ、いつ店頭に出したんですか?」
「たぶん二日~三日前ですが。」
いやーよく残ってたな二日も。こんなコンディション万全の逸品が。
GWで回転ずしを楽しむファミリーを尻目に
回転ジェットでおもちゃゲットに血道を上げる私

ちなみに今回のサブタイは。
バルゴン→大阪戦→虹色光線→ヒロイン江波杏子→女賭博師シリーズ
テキトーゴチャ混ぜなので、深い意味はありません


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さすがエクスプラス、迫力満点のこのお顔
高めのトサカ、くっきり整った鼻筋はまさにバルガメ。


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目の上のひさしの張り出しも、バルガメのチャームポイント。

怪獣界のパトリック・マクグーハンの呼び名はダテじゃない
さらに、この角度ではちょっと分かり難いですが
下顎の広がりも、他作品のガメラに比べかなりワイルド。
そしてもう一箇所、このアイテムならではのセールスポイントは。


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生物感溢れるこの目!
昭和ガメラのスタンダード・クリクリ目とは異なる
バルガメ特有の切れ長の瞳、劇中の電飾カラーを意識した濁り気味の白目に加え
外光のハレーションにより黒目が無いかのように映る、独自の彩色法が効果的。

かのGMKゴジラに通じる迫力満点の瞳こそ、このアイテム最大の魅力です
店頭で見かけた瞬間も、まずこの目にメロメロになりました
劇中でも角度によってヘビの目みたいに冷たく輝きますよね。ガメラの目って。
当時の眼球パーツ素材の都合かもしれませんが、その効果が幸か不幸か
冒頭三枚の写真のように再現されているんですよ


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昭和ガメラらしい一枚岩の甲羅。屋根瓦状に重なるウロコもしっかり再現。
ギャオス戦あたりまで、ウロコの”ささくれ立ち”もけっこう極端だったように
記憶していますが(英一くんもしがみ付いてましたしね)

そのウロコの立体感を、このソフビは表現しているのでしょうね。
いずれにしても、いやー外光に映える背中です。
健さんからガメラまで、昔から男は背中で語るなあと


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一枚目の写真と同角度のFFですが、障害物抜きの全身ショットも
スケールを比較する物が無いので、バックが山間部のセットみたいに見えますね

まさにこういうカットこそ、自然撮影の醍醐味。
初期ウルトラの山間特撮に、本物の木を植樹していた心意気が
期せずして再現できちゃうという

しかも自然光に出来の良いエクスプラスのソフビですから、本物感も折り紙付き。
私みたいに腕なんか無くても、それっぽい一枚がモノに出来るというもので


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調子に乗ってもう一枚。一応正対ショットも。
山あいから岸壁の岩肌へ進撃するガメラの勇姿!


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さらに今朝、ベランダで撮ったコントラストショットも。
ゴジラしかり、表皮がゴツゴツした怪獣のようなモチーフは
極端なハイライトによって、造型的な魅力がいっそう引き立ちますね。

コレもお天気と朝日の角度、被写体を置く角度次第。
画面を斜めに分ける陽光が、良い演出をしてくれています。
バルガメの表情も、このエクスプラス版ならでは。
虹彩がフラット塗装のセガ版ガメラでは、この効果は出ないでしょう。
各社趣向を凝らした鑑賞時の演出を際立たせるのも
おもちゃ好きの楽しみですね


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おふざけついでに。前回日記で呆れられた”対生バイラス”
半分は私の胃袋に収まっちゃったので、貴重な全身図ということで
バルガメのサイズがお分かり頂けるでしょうか?イカと比べるってのも何ですけど。
うーむリアルガメラと並べると、イカが怪獣そのものに見えるから不思議だ

一応、エクスプラスのバルゴンも居ることは居るんですが
ずいぶん昔の安価な組み立てソフビの為、このバルガメとは比べるまでもなく
クォリティの落差が目立つだけなので、今回は割愛しちゃいました

ハードディテールや生物感など、レベルの高い怪獣フィギュアにも惹かれるんですが
手を出せば無間地獄、さすがに予算が続きません
まー当分はこのバルガメでお腹いっぱい、しばらくは目移りしなさそうですので
また安い出物と出会える幸運を信じて、気長にお店を回る事にしましょう

2月末のブルゴジ
先月末のブルトラ兄弟入手の例もある通り
なかなか侮れないんですよ。私が暮らす田舎の中古ショップも
 

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ガメラ対特売怪獣生バイラス

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ゴールデンウィーク最終日。
おとといの逸品ゲットでテンションアップのビンボーわが家に
最近流行りの大王イカ怪獣・生バイラスあらわる!

同類のユルユルバイちゃんはじめ、ガメラチームも総出でお迎え
朝の挨拶もそこそこに、早くも料理の相談です
ああ怪獣人情紙風船。泣き声目指して走る影。でるか!ガメラの宇宙投げ!

昨夜チラシで特売
情報ゲット、先着100名限りの難関に
ロックオン魂もがぜん燃え上がり
今朝7時の開店直後に怒涛の来店、スーパーキャッチ光線で捕獲してきた
一パイ98円のするめいか。

ごらんの通り30cm超え、マルサンのスタンダードサイズを上回る超大物
見た目もツヤツヤ新鮮そのもの、体も冷凍保存そのままでカチカチ。
撮影の為ほぐすのに苦労しました。

ぐずついた昨日のお天気もようやく回復、おだやかに晴れ上がったので
食べ物をおもちゃにするのは不謹慎と、撮影直後に美味しく頂きました
(食べる前に撮影したと言う方が正しいですが
さあ今日はいよいよ、例のお宝怪獣で森遊び
逸品撮影の景気づけと、良い栄養補給になったようです

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2010年12月 2日 (木)

続・幻のクライマックス

ずいぶん前の記事で、ブラウン管やスクリーンでは見られない
怪獣・ヒーローの『幻のシーン』をご紹介したことがありましたが。


今回の紙モノスキャン遊びは、その第二弾ということで
手持ちの少ない資料の中から、ありそうで無かったけどあれば見てみたい
夢のシーンをみつくろってみました。

まー有名な写真ばっかりですから、特に珍しくもありませんが

まずは超有名どころから。コチラの写真です。


Photo_7   

皆さんご存知、初代ウルトラマンのファイティングポーズなんですが
この写真、手が握りこぶしなんです


劇中、スチール写真を問わず、ウルトラマンのポーズと言えば
猫背で腰に重心を置き、平手の手刀というイメージが非常に強く
私も、ウルトラマンに握りこぶしポーズという印象はほとんどありません。

これは1966年、本放送当時の撮影会で撮られたポーズだそうですが
そういう意味で、非常に貴重な一枚らしいです

逆にウルトラセブンは、劇中やスチールを通じて
握りこぶしのイメージが強いですが、そんな決めポーズの違いからも
スマートなウルトラマン、スパルタンなウルトラセブンという
両者のイメージの差が窺えて、面白い所ですね


で、次はコチラ。


Photo_5 
”仕事帰りに一度は寄りたい宇宙軒”でおなじみの
大映のSF超大作『宇宙人東京に現わる』(1956年 島耕二監督)の
宣伝スチールなんですが。


さすが、バイラスのビル串刺し写真でおなじみの大映
劇中では星型一つ目のパイラ人は巨大化しないし
こんな大スペクタクルシーンも存在しない事は、皆さんもご存知の通りです。

でも、この洪水のイメージはむしろ
同社1963年制作のディザスター大作『風速七十五米』(田中重雄監督)の
ソレですよねー。

『風速~』はモノクロでしたから、カラーならまさにこんな感じかも。
築地監督入魂の洪水特撮は、この時点ですでに
スチールの形ながら実現されていたんですね。


東宝特撮作品からはまず、コレでしょうか。

Photo_3

今さら何の説明の必要もない、サンダとガイラの大暴れシーン。

この図版は、公開当時に発売された5円ブロマイドのソレ。
発売時のまま、何の画像処理も加えていないんですが
まず劇中にこんなシーンそのものが無いのはともかく
(コレはコレで見たかったですが
ビックリしたのは画面右下。両怪獣を攻撃しているのはなんと
この作品のもう一つの主役にして東宝超兵器の代表格・メーサー車ではなく

『怪獣大戦争』(1965年 本多猪四郎監督)でX星人掃討の切り札となった
Aサイクル光線車ぢゃありませんか


確かに『サンダ対ガイラ』の公開は『怪獣大戦争』の翌年、’66年ですし
メーサー車そのものがAサイクル光線車のミニチュア改造ですから
東宝兵器開発史的には、出演してもおかしくないんですが。
でも、特殊音波を発生させる装置だったはずなのになーAサイクル光線車。
しかも写真を見る限り、サンダとガイラにはけっこう効いてるみたいだし

ダメ押しに上空のヘリからも、光線が発射されてますしねー。


いやー強いなー自衛隊。そりゃ指揮官が神宮司大佐ですから無敵でしょうけど
サンダのお兄さんが、メーサー抱えてアタフタするのもムリないなあと

でもまさかAサイクル光線車って、『サンガイ』本編には出演してませんよね?
画面の隅にちょっとだけ映っていたのを、ボンヤリ頭の私が見落としたとか?
うわーなんか心配になってきちゃった

「イヤ、このブロマイドは忠実だ!」とおっしゃる識者の方がいらっしゃったら
おバカな私に、どうかご教示下さい


ブロマイドからもう一枚。コレは自信を持って、本編には無かったと言えます


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本邦初の本格超科学戦争映画『地球防衛軍』(1957年 本多猪四郎監督)。
その序盤で、富士山麓の村を炎の海にする
謎の侵略ロボット怪獣・モゲラの都市襲撃シーンです。

お気づきと思いますが、このブロマイドではなんと、モゲラが二体も登場!
素晴らしいですねえこの破壊絵巻。やっぱり侵略兵器は複数じゃなきゃ。
「ガラモンの逆襲」「宇宙戦争」もかくやの豪華風景です。


このシーン、劇中ではモゲラは一体だったもんなー。
それはそれで不気味な迫力があったんですけど
手前に一体、奥に一体なんて画面構成も、敵側の圧倒的な攻撃力を想像させ
画面のパノラマ感さえ感じさせて見事


闇の黒と炎の赤をメインとした、画面の色彩設計も含め
このブロマイドの迫力は、本編を凌いでいるような気がします。
もちろん、私もお気に入りの一枚です



ご紹介したスチールやブロマイドはすべて当時物ですが
こうして見てみると、本編には無い独自の魅力がありますね。
これらを元に、「もう一つの本編」を妄想してみるのも楽しいものです。

で、今日の最後はこの一枚で。


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「写真ならではの特撮世界に、ミニラもチビッコもビックリだ

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2010年10月31日 (日)

新怪獣ネズーラバット

台風14号は去ったとはいえ、すっきりとしない今日の空。
泣き出しそうな雲の下、ミニバイクを飛ばしていきつけの書店へ向かいました。

学研パブリッシングから発売中の
今井科学キャラクタープラモ全集―1959‐1969』をチェックする為でしたが
パラパラとめくってみると、いかんせん手持ちの資料本とやや内容がカブるので
後ろ髪を引かれながらも泣く泣くスルー
もちろん写真は豊富ですし、組立図なども資料価値が高いので
予算が許せば持っててもいいんだけど、残念ながら無い袖は振れず

その代わりと言ってはなんですが、意外にも未入手だった
『大映特撮映画大全』(角川書店刊)の美本を発見、即ゲットしました。
立ち読みされやすいマニア本をビニール包装し、いつも美本状態で陳列してくれる
このお店の経営姿勢には、本当に頭が下がります

ちょっと前に発売され、マニア系ブロガーの間でも話題になったこの本ですが
さすがに研究本には食傷気味の私は、ちょっと食指が動かなかったのです。
そんな私をレジに向かわせた理由は、今月からCSの日本映画専門チャンネルで
特集されている
『特撮王国スペシャル~第5弾 大映特撮からの挑戦状~』。
今月、来月の二ヶ月に渡って、大映特撮映画の雄・大魔神三部作をはじめ
未ソフト化の『孫悟空』シリーズなどを一挙放送する大特集です。


今月は『虹男』『宇宙人東京に現わる』あたりのメジャー作が高画質で見られ
両作品をVHSやLDでしか持っていない私には、嬉しいプレゼントだったのですが
それにも増して感激したのは、特集に合わせて作られた特別番組。
そのマニアックな切り口は、ファンにはたまらない特集の目玉なのです。
今回は大映特撮の父・築地米三郎監督と、大魔神を演じられた橋本力さんの
ダブルインタビューという二部構成でした。

今月3日を皮切りに、何度もリピート放送されましたから
CS契約をされている大映ファン諸氏は、ご覧になったのではないでしょうか。
ごめんなさいねー一ヶ月もネタが古くて

築地監督に関しては1995年ごろ、私がお仕事をしていた局で
湯浅監督ら昭和ガメラスタッフの対談番組が制作され
それを暗記するほど見倒した過去がありますので
ご尊顔は画面を通して、よーく拝見しておりました。
あい変らずお元気そうで、何よりです。
また今回の番組については、著名なブロガーさん方が
感想を含めた詳細なレビュー記事を書かれていますし
私が何を書いても内容が重複するだけですので
ご興味がおありの方は、そちらをご参考になさって下さい

で、この特番の影響で、今日の『大映特撮映画大全』購入に至ったわけです。
帰り道には、お仲間の自由人大佐さんのブログで復活を知った
不二家ソフトエクレアをゲット、思いっきり昭和な気分でページを開きます

大佐様、情報ありがとうございました
口の中でニュルンとクリームが広がる、独特の食感が懐かしい
もちろんわが家の「ネヴュラ座」は、録画しておいた件の特別番組。
こんな感じで、大映特撮漬けの午後は過ぎてゆくのでした。


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うーむ46インチテレビに映すと、もはや築地監督が怪獣サイズですね
テーブルのガメラたちも生みの親そっちのけで、ソフトエクレアに群がってますが
でもさすが監督。もはやそんな親不孝なガメラは眼中にありません。
番組で明らかにされた、今も監督が実現を目指し情熱を燃やす作品とは!


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大群獣ネズーラバット!あのネズラがついに翼を与えられました!
コレは番組中で発表された、監督による手作りポスターです。
写真は番組の画面をそのまま、デジカメ撮影したもの。
いやーファンには有名な「大群獣ネズラ」制作頓挫が1963~64年ごろですから
監督はもう45年以上、ネズラの企画リベンジを考えていたわけですねー

スゴイ!熱い!素晴らしい!
これは負けられませんねー。

企画が一つや二つボツって落ち込んでいる私なんて、まだまだ甘い

ここで「監督、期待しています」「ぜひ見たいです」なんて書けば
ブログ記事のシメの言葉としては美しいでしょう。
それは簡単なんです。期待だけしてればいいんですから。
でも私はそれは嫌です。そんな言葉はあまりに無責任だし、受け身すぎる。
私はいつも監督と同じ、作り手でありたいのです。

たとえ築地監督であっても、相手が第一線で企画実現を狙うクリエイターなら
いつもライバルでありたいと。そのプライドだけは捨てられません。


この番組は久々に、私のクリエイター魂に火をつけてくれました。
こんな雲の上の人とも競う事ができ、同じ土壌で頑張れる。
結果以上に努力、攻めの姿勢が大事なんです。
さーて脳裏をかすめる例のプロット、そろそろ形にしてみようかなー。
さすがにネズーラバットには、遠く及びませんが

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2010年6月15日 (火)

大部屋の逆襲

今朝のお話でちょっと触れたバルゴンが頭にあって
近くのリサイクルショップを覗いたら、ありましたガメラつながりいろいろ

一個100円のお買い得価格。まーよくあるブツですしね
むかし買い逃したガッパさんも、うれしい280円

先日手に入れたネロンガ氏も加え、ここ数日のお迎え仲間はコチラ。
合計870円のささやかなお楽しみですが、お値段以上の満足感です


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コナミ、バンダイ、イワクラと、節操のないラインナップですが
いずれも発売当時、その価格に二の足を踏んだものばかりなので
今回の入手は大収穫。

いやー恐持ての面々とはいえ、やっぱり怪獣はこうでなくちゃ
コナミのリアルガメラ怪獣は初めて手に取りましたが、独特の生物表現と
サイズの大きさにビックリ。真ん中のバルゴンなんて大迫力です

この方々を見ていたら、いずれ劣らぬ人類との戦いや主役との名勝負
その断末魔が脳裏に浮かび、たまには味方をしてあげたくなりました。
というわけで今日はガメラさんにご協力いただいて、ヒーロー受難の一幕。


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おいおい話はついたはずぢゃないの。何もまとめてかかってこなくても
しかも俺は二代目だぞ。文句なら先代に言いなよって

まあまあたまにはこんな、必殺シリーズ300回記念みたいな
特別企画もやってみたいんだよ
そういやあジャイガーさんって、今井健二顔だよね


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ところでそこの二人、あんたたちに恨まれる覚えはないぞ
いやー大部屋の辛さはどこの会社もおんなじ。一口乗せてもらいましたよ
ああやっぱり看板役者は、日頃の根回しが大事ってことね
ガッパさんなら主役の立場も、少しはわかってくれるでしょ?

いやいや世間の風は冷たいんですよ。私みたいな一発屋には

さしもの特撮リボルテックも、まさかこう使う人は居ないでしょう
まー大人の遊び方とは、とても言えませんが

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2010年5月30日 (日)

猛き鉄槌

Photo

この時期は、日の出の時刻が午前5時ごろと聞いて
たまには朝焼けの光の中に立つ影は~状態を撮ろうと早起きしたのに
今朝に限ってこんな空


画面左下に覗くオレンジの輝きが、かろうじて日の出の瞬間を証明していますが
ここまで重厚な空なら、このお方にご出演頂かねばなりますまい
ホントならもう気持ちオドロ雲の方が、荒ぶる神には似合うんですが
日曜日の朝からあんまり怒りまくってるのもアレなので
悪に鉄槌を下した魔神様の昇天直前、暗雲にも切れ間がなんて場面を
イメージして撮りました


この10分後には晴れちゃって、日差しのシャワーだったんですが
せっかく早起きしたんですから、あえて午前5時のこの空にこだわりました。
それにしても先日の朝焼け空といい今朝の一枚といい
大映特撮キャラには、この手の重々しい空が似合いますねー。

カラッとした青空が似合う東宝ゴジラ系キャラとは、また別の魅力があります。
まー円谷英二監督は、観客に特撮画面をより広く印象付ける為に
撮影時、画面の四隅に照明を当てる気遣いを忘れなかったそうですから
東宝と大映では、照明設計のポリシーが違ったんでしょうか。


怒りを形にしたような、大魔神三作の空は言うに及ばず
ガメラだって、バルゴン戦や昭和ギャオス戦は暗いナイトシーンでしたし
ウェスター島のジャイガー戦なんかも、デビルマン仕様のミドリ空でしたもんねー。

「ジャイガー」は生まれて初めて劇場鑑賞した映画なので
あの空は私のDNAに刻み込まれ、怪獣と言えば空まで怖いみたいな
観念を植え付けてしまいました

とはいえ東宝のフランケンシリーズ二作なども、独特の照明設計でしたから
結局は空の色も作品のテイスト、登場怪獣のキャラ次第ということなんでしょうね。
怪獣と空の色の関係なんて調べてみたら、また面白いかもしれませんね。

うーむ自らハードルを上げてるなー。
コレを近日発売される特撮リボルテック・ガメラとギャオスの
ネタ振りと思われると困るんですが
あ、でもアレは平成ガメラだから、写真も青空バックでいいのか

実は昨夜、久々にネットオークションに参戦
あい変らずの落穂拾いながら、怪獣アイテムを安くゲットできました。

まー私ごときが選んだ品ですからレア物とは程遠いですが
いずれお披露目しますので、期待しないでお待ち下さい

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2010年5月16日 (日)

大映空の郷愁

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今朝6時の名古屋。雲に包まれた朝日です。
雲はこの後ちりぢりに開け、やがていつもの五月晴れとなったのですが
なんかこの空も、ダイナミックで良いですねー

絶妙に朝日を遮る暗雲と、朝焼けの名残のコントラストが素晴らしい。
業界用語でこういう空を「雲が良い芝居をしている」なんて言うんですよ。
狙ってもなかなか撮れない、早朝のドラマチックな一瞬です。


雲海で輝く太陽と言えば、やっぱりあの映画会社のマークを思い出すなあ
なーんてニコニコしながら検索していたら、こんな動画を見つけました
幼い日、夢中になって遊んだ光景をデジャブーさせる、珠玉の一作。
動画投稿者はまちがいなく同年輩でしょう。いやーお見事
自慢じゃないですが子どもの頃、三体とも作りました。それも初版を二個ずつ
いやーこのフォルムのユルさ、ゼンマイ動力の動きがいいんですよ
思わず手持ちキットの箱を開け、郷愁に浸る休日の朝です

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2007年11月27日 (火)

同じ星の下に

きわめて私事で申し訳ありませんが。
私、今日が誕生日なんです。

年齢だけは考えたくもないですが、誕生日というのはそれなりに感慨深いもので。と言うのも。
今日11月27日は、あのガメラシリーズ初作「大怪獣ガメラ」の封切日(1965年)なんですよ。言わば今日はガメラの誕生日なんですね。
年は違えど、ガメラと私は誕生日が同じ。私のオタクは生まれた時から決定付けられていたのでしょう。
これ、去年もお話しましたね。すいませんしつこくて(涙)。
で、今日はこんな風景を。

Photo_13 特別な日の今日は、近くのオタクショップで彼と待ち合わせ。
私の背丈ほどもあるマッチョな彼は、いつもここで待っててくれる。

Photo_14 いつもは凛々しく、険しい表情の彼も、今日だけはちょっと優しい面持ち。
Photo_15 「同じ星の下に生まれた二人は、これからもずっと一緒だよ。」
キャー!私、一生オタクを全うします~(喜)。

Photo_16 甘美な時間はあっという間。でもここに来ればいつでも彼に会える。
七夕の彦星と織姫のように、毎年この日は彼とのデートに決めよっと。
(いろんな意味で涙)

撮影を許可してくれたお店のお兄さん、ありがとう(礼)。
Photo_17 でもこんな記念日も、基本的に無頓着なのがこの子。
ま、期待はしてないけど(涙)。

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2007年2月18日 (日)

石に宿る怒り

「いやーやっぱり大迫力だなー。」
今日も「ネヴュラ座」46インチテレビの前で歓声を上げる私。

今まで小さいテレビばっかり見ていたので、この大画面テレビには今だに一種の「畏敬の念」さえ覚えてしまうのでした。
観る前にちょっと心の準備をしたりして(笑)。

昨日の「ネヴュラ」をご覧頂けばお分かりの通り、GEOでDVDを格安レンタルしてきた私。昨夜から今日にかけ、昔見た作品を再見する「夢のリバイバル上映」にどっぷり浸かっていました。昨日お話した「めまい」もその一本だったのですが、何と言っても特撮好きな私、実はお店で最初に手にしたソフトは別の作品だったのです。

Photo_529 「大魔神」(1966年大映 安田公義監督)。和製特撮映画の中でとしてゴジラ、ガメラと並ぶ知名度を誇る人気キャラクターの、これは第一作です。
大魔神シリーズはこの第一作に続き、この1966年中に「大魔神怒る」(三隅研次監督)「大魔神逆襲」(森一生監督)の全三作が公開され、その後幾度か新作の情報が流れながら、今も実現されていません。
ここへ来てやっと、来年新作公開の予定(角川ヘラルド 三池崇史監督)が耳に入ってきましたが。それほど新作が熱望される人気シリーズですから、改めて第一作の再見を思い立った気持ちもお分かり頂けると思います。

この「大魔神」。そのキャラクターばかりが一人歩きしてしまい、ストーリーをしっかり覚えている方は意外に少ないのではないでしょうか。
かく言う私もその一人。お話するにはお恥ずかしい限りで(笑)。
実際、この第一作は劇場鑑賞した事がありませんでした。
私が生まれて初めて劇場で観た作品は「ガメラ対大魔獣ジャイガー」(1970年)でしたから、その4年前に封切されたこの作品を劇場で観られるはずもなく。
でもこれ、公開当時劇場で体験していたら、まず間違いなくトラウマになっていたでしょうね(笑)。


Photo_530 実は、今回の再見はそれほどまでに衝撃的でした。
毎度申し上げますが、映画というメディアは監督が「大スクリーンで上映する事」を前提に作ります。あの暗い劇場内に浮かび上がる、巨大な画面の為に作り上げるのです。
ですからその全ての効果は本来、テレビ画面では最大限に発揮されません。

:劇場のスクリーンには叶わなくとも、それに迫るサイズの46インチ(2メートル手前まで近づいて鑑賞)すると、監督の意図が少なからず分かります。本当はこれでも足りないんですが。
考えてみて下さい。「あの大魔神の目が1メートル!」って!

こういう効果は、監督が「ここで大アップを入れて、観客のドギモを抜いてやろう」と企んだ末の演出。これはビックリしますよー。病み上がりの体にはショックが大きい(笑)。
つくづくこういう映画を観るには体力が必要と思いました。

画面の迫力もさることながら、そのストーリーもなかなか魅せるものがありました。
実は私、この第一作をちょっと敬遠していたのです。
というのは、この作品を昔テレビで見た時、魔神出現までのあまりの冗長さに辟易した経験がありまして(笑)。

怪獣映画で怪獣が暴れる場面以外に興味が持てない子供だったんですね。ですから今回の再見で、初めてまともに作品と向かい合ったという訳で。遅すぎますね(笑)。
今回は私の覚書の意味も含め、ざっとお話をご紹介しましょう。

Photo_533 戦国時代。豪族の一人、花房家が統治するある村では、「魔神の伝説」がありました。
ある夜、地を揺るがす謎の足音におののく村人は魔神の怒りを鎮める村祭りを開きます。

当主花房は村人の不安を取り除くよう家老、左馬之助に命じますが、左馬之助はこの祭りの喧騒に乗じて花房に反旗を翻したのです。
花房夫妻は左馬之助の手にかかり、残された幼い遺児、忠文と娘の小笹は近臣の子源太と一緒に「魔神の住む山」に逃れました。
ここまでが第一部的展開ですが、これはある一点を除いてまさに時代劇、大映京都の風格を存分に見せる堂々たる作風です。ここでも、セットのあらゆる場所に視点を据える大映ならではのダイナミズムは健在。
子供の頃には退屈に見えたこの序盤でしたが、今見ると大変力の入った演出ですね。
ここまで本篇をしっかり見せられる自信を持つ大映京都でなければ、この「大魔神」という企画は考えられず、また後半の迫力も生まれなかったと思います。


左馬之助による謀反から十年。
領民は、城主となった左馬之助の傍若無人な悪政・重税に苦しんでいました。そのシンポルとなるのが城の城壁。

都に攻め入ろうとする左馬之助は領民を酷使して城壁工事に駆り立てていたのです。
その仕打ちに耐え切れず体を壊す人々も。

その頃、若く立派な若者に成長した花房の子息、忠文は、左馬之助の悪政を打ち砕かんと近臣、子源太と山を下り都へ。
しかし多勢に無勢、駆けつけた花房の残党と一緒に捕まり、領民の見せしめとして磔の刑に処せられる運びに。


山に残った娘、小笹は、「魔神の住む山」で、魔神の寄代とされる武神像の下に暮らしていました。この武神像が後々ストーリーの中心と化す大きな意味を(皆さんお分かりでしょうが)持つのですが、この設定がこの映画オリジナルというのはちょっと信じられません。
出来すぎている。ひょっとして昔の民話か何かにこういうお話があったのでは、と思えるくらい違和感が無い。
「これ以上でもこれ以下でも成立しない」お話の典型です。


武神像を神とあがめ、封じる巫女、信夫は、満を持して左馬之助の元へ。しかし神の存在を信じない左馬之助により返り討ちにあってしまいます。あまつさえ左馬之助は、領民の信仰の元となる武神像を破壊せんものと家来を山に差し向けました。
家来、軍十郎率いる武隊に襲われる小笹。さらに武隊は武神像破壊の為、像の額にタガネを打ち込むという暴挙に出ます。しかしその時恐ろしい事が。
武神像の額から真っ赤な鮮血が流れ出てきたのです。


ドラマはここまででほぼ一時間が経過しています。「大魔神」は全篇で84分ですから、魔神出現の兆しまで全篇の3分の2を費やしているという訳です。
おそらくこの一時間が子供には耐え切れない長さだったのでしょうね。でもここからはどんな怪獣映画も到達しきれないリアルな破壊絵巻となるのです。

Photo_531 Photo_532 さて。私の説明はここまでとしましょう。以降の迫力は私の筆力ではとても表現できません(笑)。

まあここから先は皆さんご存知の「変身」「破壊」「終局」です。

高山良策による大魔神の見事な造形、武神像から大魔神への表情のコントラスト、実物の2.5分の1サイズの瓦一枚一枚を本当に焼いたと言われる通称「魔神工房」製の城壁ミニチュアなどなど、見所満載のスペクタクルシーン。
まさに「魔神の怒り」を表現したすばらしい展開です。

ここを語るだけでも大変な時間がかかってしまいますから今回は作品をご覧頂くとして。
実は私、今回の再見で二箇所程再発見があったのです。


今日のお話の前に、いろんな方々が書かれた「大魔神」のレビューを拝見したのですが、私が気になった部分に言及された記事にはお目にかかれず。結論めいた事も正確な解説もないので、毎度の私見になってしまう事をお許し頂きたいのですが・・・
「大魔神は神」という、これまでの定説についての私見ですが。

その一。オープニング直後の「大魔神の足音と地響き」。
これについて明確な説明は劇中のどこにもありません。
この地響きが領民の思い過ごしや超自然的な現象で無い事は、実際に揺れる部屋の映像が証明しています。
あれ、何だったんでしょうか?

この直後、魔神の怒りを鎮める為の村祭りのシーンに移っていますから、この地響きは作品の導入部として非常に大きな意味を持ちます。
つまり、大魔神は作品開始時点で「他の場所で暴れ、山へ戻ってきた」という事でしょうか?人々が噂する「神社境内の大きな足跡」は、大魔神が以前も出現した事を暗示しているのでは?

さらにその二。
「武神像にタガネを打ち込んだ時の、額から流れる血」。

これは作品後半、大魔神の怒りを呼び覚ます上で大変重要な場面ですよね。
しかしよく考えてみると、神様ともあろう存在が「赤い血」を流すでしょうか?仏様ならまだしも。


Photo_534 この二つから考えられるのは(あくまで想像上のお遊びですが)
『大魔神は神ではないのでは?』という発想で(笑)。
確かに大魔神はその形相を変化させたり光になって移動するなどの能力を持つ事から、人工物で無い事は明らかでしょう。昔、雑誌「宇宙船」にあった「圧政に苦しむ村人が密かに建造した攻撃型巨大ロボット」などではないと思います(笑)。
でも、神と言うよりは「人」に近いような気もするのです。

こう考えてみたいんですね。
「大魔神は、この時代の理不尽な圧政に苦しめられた、名も無い人々の怒りの集合体では」なんて。


この存在は思念の集合体ですから形を持ちません。光となって国内各所に移動も可能であれば、像のような物体を寄代として物理的な破壊も可能という訳で。さらに各地の怒りを吸収して力もますます強大になるという。
作品オープニングの地響きは、別の場所で圧政を退け、怒りを吸収した魔神が山へ帰ってきた事を表しているのではないかと。
「血」もそうですね。神が赤い血というのはちょっと考えにくいですが、「虐げられた人々が流す血」という事なら鮮血も納得が行く、なんて。
この作品で武神が魔神に変身したのは左馬之助の圧政が頂点に達した時。領民の怒りの大きさに反応して、この存在も動き出すのでは。


私をそんな考えに導いたのは、怒りの魔神の形相、そのスーツアクターを務めた橋本力氏の「目」を見たからかもしれません。
あの血走った、怒りに満ちた赤い目。
あれは神の目でしょうか?


私にはあの目は、権力闘争の犠牲となり、またいわれの無い冤罪、不当な労働などで亡くなった、何万人と言う市井の人々の怒りの頂点に見えました。
破壊の限りを尽くさなければ収まりがつかない程の凄まじい怒りを、あの目に感じたのです。

まあこんなお遊びをしたくなる程、魅力的な作品世界と言う訳ですね。他のご意見も聞いてみたいような気がします。

そのラスト、高田美和扮する小笹の涙にその場を立ち去る魔神の心は、一時にしろ安らぎを迎えた事でしょう。
赤い血を流し、涙に反応する存在。
「血も涙も無い」訳ではないと(笑)。


実は今回、続篇「大魔神怒る」「大魔神逆襲」もレンタルしてきました。やはり敬遠し続けたこの2作。
再会を果たした時、今日の考えが変わっているか、思いを強くしているか。また楽しみが増えました(笑)。

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