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カテゴリー「東映特撮クラシック」の記事

2014年8月12日 (火)

雨上がりのボウガン

Photo

昨日のSIC匠魂ハカイダー+シルバーバイクがあまりにカッコ良かったので
結局今日も朝一で買●へ走り、色違いのレッドバージョンをゲット。
おおーまだ残ってたかこんな逸品が。運の良さにテンションアップ
両方買うなら、前回日記に書いたハンドル交換の意味はなかったですが

台風の忘れ形見の低気圧が招いた雨も、お昼前には止んだので
買ったその足で森へ直行、路面の水たまりをあしらって一枚
奇しくも雨上がりで彩度が落ちた空模様と、路面の水面反射を狙いました。
得物も前回のハカイダーショットに対し、レッド版はご覧のボウガン。
反射に映えるディテールです。


もともとロートーンのカラーリングに加え
ハカイダーというキャラクターが持つ渋い雰囲気が
硬質な舗装路とバックのグリーンのコントラストの中で
上手く表現できていれば良いのですが。

いやー前回もお話ししましたが
このSICハカイダーは、シチュエーションを選ばず絵になりますねー
「影」が効果を上げるキャラクターって、特撮物ではそれほど無いんですよ。
池に悩まされた昨日のリベンジとばかり、今日は水面反射をキモにしましたが
予想以上の効果だったので、雨上がりの曇り空もまんざらじゃないものです


欲を言えばキリが無いですが
納まりが良すぎて構図が面白味に欠けるのと
水面が綺麗すぎドラマチックさが無いので、波紋の一つくらい立ててもよかったかなと。
とはいえ、車が通る度に撤収しながらの撮影だったので
そんな余裕も無かったですが

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2014年8月11日 (月)

池の底からこんにちは

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というわけで昨日の夕方、台風の収束を待って向かった
いつもの買●王国で入手したのは
ご覧の通り、SIC匠魂NO.5のハカイダーと
同じく匠魂SPECIAL、シルバーハカイダーバイクのセット。

中古の箱なしビニール袋詰めの吊るしで、税込292円という激安価格でした。

いわゆるミニSICサイズとはいえ、バイクのボリュームはかなりのもの。
ハードなディテール、渋さ満点のカラーリングも手伝って
真夏の陽光の下、ゴツい岩肌をあしらってみれば
わずか全長14cmの代物とは、とても思えない
大迫力のリアルフィギュアです。


それにしても、このSIC匠魂は
こんな大自然のリアルな景観にも見劣りしない造形の説得力が
大きな魅力ですね。

こうして見るとホントに、実物大であるかのような錯覚を覚えます。
キカイダーよりむしろハカイダー好きの私には、願ってもない逸品。
いつ見ても唸らされるアイテムです



さて。このハカイダー&バイクですが。
今回、この一枚にたどり着くまでには
いつもに増してあれやこれやと、いろんな苦労がありまして。


実は昨日、店頭でコレを見つけた時。
隣に、コレの色違いバージョンが吊るされておりまして。
迷った挙句、より劇中のハカイダーに近いコチラを選んだんですが
どうやらお店スタッフは、陳列時にその二つを同時に袋詰めしたようで
バイクのハンドルを片方には右二本、もう片方には左二本
入れちゃったようなんです。


帰宅して組み上げた瞬間、その間違いに気づいたからさあ大変。
もう片方が売れちゃったら面倒になると、慌ててその足で再来店し
事情を話して色違いを開封確認、思った通りの梱包ミス。

危機一髪の購入トラブルでした。


さらに今日の撮影時。
実は。写真のバイクを乗せた岩の向こうはすぐ池で
岩から水面までは、1.5mほどの高低差があるんです。

おまけに平たい岩ではないですから、ちょっと風が吹いただけでも
フィギュアが落ちるリスクと隣り合わせ。
でもロケーションが良いので、いつもその危険と戦いながら撮影してるんですが
今日のこの撮影後、その”万が一”が起きてしまって
アッと思った時はもう遅い。ポチャンという音と共に
銀色に輝く愛車を残し、あわれハカイダーは池の底へ

いやーもうアセるアセる落ちてしばらくは放心状態でしたが
せっかくの名フィギュアを、昔池に沈めたイマイの潜水艦プラモと
同じ目には合わせられないと、慌てて帰宅後作戦会議。
あいにく網のたぐいは持ってないので、開いた針金ハンガーにストッキングを張り
伸縮自在の床用モップにくくりつけて、”即席網”を作成。

メチャクチャかっこ悪かったですが、岩の上から手を伸ばして
必死に池底を浚う事数分。

でも所詮は急ごしらえ、まったくラチがあきません。
でも予想以上に水が澄んでいて、落ちた場所も意外に浅い事が分かったので
結局最後は強行軍、海水浴気分で膝上まで池に浸かりながら
無事救出を果たしました

ま、真夏の太陽の下での水遊びですから、思った以上に気持ち良かったですが
コレがもし冬だったらなんて、恐ろしくて考えたくありません



台風の影響で朝から続いていた断水も、ハカイダー生還と共に復旧して一安心。
汗だくのわが身体と一緒に、シャワーでキレイにしてあげました。
そんなこんなで。悪運強いハカイダー&バイクは
今も私の目の前で、不敵なニラミをきかせています。
そうそう。やっぱり悪はシブとくなくっちゃ
期せずして訪れた、お盆時のご近所アドベンチャーでございました

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2014年4月19日 (土)

黒い宿命

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いつものお店で昨日買ったコレ。


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2001年発売のバンダイ製食玩『ザ・キカイダーマシン』。

サイドマシーンをはじめ、キカイダー登場バイク三種のラインナップでしたが
今回は発売直後に好事家に買い占められ
店頭から消えたが早いかマニアショップにプレミア付きで並んだ
極悪非道の逸品と13年ぶりに再会。
未組立ながら開封品ゆえ216円というお手軽価格により、気づけばカゴの中。
今日は当時のリベンジという訳で、久々の食玩造りとなりました。


カッター一本でパチパチ組み立て、シールを貼ればあっという間に完成。
いつもの森へ持ち出してみれば・・・


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うひょーカッコイイ
キカイダー永遠の敵役・人造人間ハカイダー&愛車・白いカラス。

10年以上前の食玩ですから、出来もそれなりなんですが
フィギュアブーム全盛期の商品だけに、プロポーションやポージングが良いせいか
全長7cm程度の手のひらサイズにはとても見えません。


当時から人気がありましたからねーハカイダー。
コレも発売当初から話題沸騰、売れ行きでは圧倒的にキカイダーより上でした。
オタク二人が顔を合わせれば
「どこどこのスーパー店頭に一個残ってた」なんて情報交換が挨拶代わり。
私も友人に頼み込んで、わずか一個入手するのが精一杯。
そして前述の通り、発売数日後には定価の二倍、三倍で取引される
悪魔回路的争奪戦が展開されたのでありました。私の近所だけでしょうけど

そんな貴重な逸品ですから、私も手持ちが一個では組み立てられず
完成品を見たのは今日が初めて

フィギュアブーム、ハカイダーブームのあ
だ花みたいなエピソードですが
そんな思い入れを差し引いても、この食玩は良く出来てますね。

白いカラスと言えば
キカイダー38話『ハカイダーがジローを殺す!』Aパートや
39話『父の仇ジロー全国指名手配』Bパートでの
サイドマシーンとのアクションが印象に残っていますが
ベース車のKAWASAKIマッハⅢは、名車ながらその大パワーが災いし
操作の難易度がとても高いジャジャ馬マシンだったそうで

劇中のバイクアクションを見たバイク好きの友人が
「あんな乗り方したら、運転手は絶対死ぬ!」と
恐れおののいていた記憶があります。

このマシンはホントの意味で、乗り手さえ危険にさらす殺人バイクだったんですね。
まさにハカイダーの愛車にふさわしい、物騒な一台だったわけです


Photo

相手の破壊のみを目的として生まれ、断崖に佇む孤高のダークヒーロー。
その胸中に去来するものは。

うーむロングで捉えても絵になるお姿

’70年代の敵役が魅力的なのは
その生きざまが激しいからでしょうか。
激しければ激しいほど、その背には哀愁が漂います。

「そうだキカイダー。死ぬなよ。簡単に死んだら楽しみが無い!」

相手の打倒のみに命を燃やし、倒した瞬間に生の目的を失う不条理。
この黒い敵役の、そんなストイックな宿命に
当時の私も憧れていたんでしょうね。きっと
 

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2014年2月 1日 (土)

サタデーズバっと

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飛鳥五郎昇天前日の今日、ロケで訪れた町の公民館に平積みされていた
このハガキ。
あわてて手に取りよく見れば、就職活動相談の一文が。
どうやらコレ、地域若者支援ステーションなる非営利法人の活動案内。
現代の若者を支援する事業の割には、イメージキャラクターが恐ろしく渋い
担当者の世代と趣味が全開、マニアックにもほどがある
このハガキに食いつくのはきっと、40代以上の元若者でしょうねえ。
珍品ゆえ一掴み貰ってきた私も、その一人ですけど

まあ明日は、飛鳥氏の命日でもありますし
タイムリーに入手できたさすらいのヒーローの勇姿を
さっそく写真立てに飾りました。
もちろん隣には、この素顔のズバットを並べて

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2014年1月31日 (金)

雨上がりのジロー

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久々に降った昨日の雨もやみ、今日の空はスッキリこの通り
正義と悪との青と赤・人造人間キカイダーも新作映画が製作されるということで
お昼の一枚はわが家一押しのキカイダーグッズ・ビリケン商会のブリキおもちゃ。

手持ちには小さな食玩もいくつかあるんですが、外光に映えるのはやっぱりコレ
暖かな冬の陽射しを受け、ボディカラーのレッド&ブルーもより鮮やかです

同じブリキアイテムでも、塗装やデザインがややリアル寄りなメディコム製に比べ
こちらビリケン製は、おもちゃらしいレトロ感覚を大事にしている印象があります。

両社アプローチは違いますが、ブリキファンの私はどちらも大好き
頭デッカチで無骨なフォルム・センマイ駆動でジージー歩く懐かしテイストも
リアルフォルムのディスプレイモデル全盛の現代では、逆に新鮮ですね。
ビリケンやメディコムのブリキヒーローが、市場で高騰している理由も
分かるような気がします。

新作映画のキカイダーって、どんな姿になるんでしょう。
かつて『超人機メタルダー』がお目見えした当時
コレがキカイダーのリファインかと思いましたが。
今の技術で作りこみすぎると、半身の機械露出部分がCGでリアル駆動する
ややグロテスクな表現も可能ですから

リアルさとヒーロー性のさじ加減に、作り手のセンスが問われますね。

宿命のライバル・ハカイダーの露出脳も楽しみですが
造形担当がクリーチャー趣味に走り過ぎない事を願うのみです

私なんかは、鉄人28号やスコープドッグなど力士体型が好きですから
キカイダーも最初は、アイアンマンのマークⅠみたいに無骨なのがいいなあ。

ダーク脱出後にリファインされて、スマートなフォルムになるとかね。
でも、石ノ森ヒーローに共通するダーティー風味や
悪の側に片足を踏み入れている後ろめたさ、みたいなものは
デザインのどこかに残しておいて欲しいですね。
”不完全の魅力”も、私たちがキカイダーに惹かれる理由の一つですから

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2014年1月22日 (水)

ユルイムエッサイム

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真吾少年の呪文に安眠を邪魔され、アクビ交じりで魔法陣から現れたのは
近所のHo●●y o●●から、チョコとソロモンの笛でおびき寄せ
わずか210円で捕獲した”地獄のマジシャン”スヌーピーメフィスト。

1999年のハスブロ製、ワールドフェイマスコレクションの一つです。
スヌーピー得意の七変化、さまざまなユニフォームを着た可愛いソフビシリーズ。
その一つ・マジシャンスタイルを、悪魔くんの相棒・メフィスト氏に仕立てました

帽子を取ったら11cm足らずの、ほんとに可愛いソフビなんですが
さすがG.Iジョーのハスブロ社。
歴史に残るフィギュアを作っただけの事はあります。
デザイン・造形・素材感・とも、お世辞じゃなくすばらしい出来
同サイズの貯金箱等とはレベルが違う印象で、コレで新品210円なら安い。

ソフビとは思えないズッシリした重さからして、同社の意気込みが分かります。
可愛さに惹かれて手を伸ばしたんですが
ハスブロのクオリティには改めて感服しました。


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外は風冷えながらよく晴れたので
食いしん坊のペロちゃんとガンマー親子をお供に、いつもの森で記念写真
枯れ木が寂しい真冬の公園を、魔力・小春日和で緑に染め
ユルユルメフィストもご満悦の様子。

両隣の妖怪仲間も、ちょっとしたピクニック気分です

メフィストのトレードマークたるステッキは、台所で見つけたツマヨウジ。
超お手軽なパーツ調達ですが、このテイストに合うので気に入っています。
ここまでシックリ来たら今度は、弟メフィストを隣に並べたいな。
バックには改造した金目像でも置いて、第10話『シバの大魔神』の名場面でも

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2013年2月 1日 (金)

病院爆破前夜

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悪の大組織・ダッカー傘下の地獄組による
ふたば幼稚園バスの襲撃から、超人的な活躍で子どもたちを救い
自身も重症を負った青年科学者・飛鳥五郎。
しかし彼が入院する病院にも、地獄組組長・地獄竜の毒牙が迫る!

飛鳥の親友にしてさすらいの私立探偵・早川健は
炎に包まれる病院の廊下で、何者かの手で蜂の巣にされる飛鳥を目撃。
不正への怒りを残して天に召された飛鳥の意志は、早川の心の奥底深く響き
やがて彼はさすらいのヒーロー、快傑ズバットとして
飛鳥殺しの真犯人を追い求める、孤独な復讐の旅に出るのであったっ!


というわけで。いよいよ明日に迫った2月2日は
36年前の1977年、’70年代東映ヒーローの最異端にして孤高の伊達男
『快傑ズバット』第一話・「さすらいは爆破のあとで」初放送日。

きっと明日は、飛鳥五郎氏を偲ぶズバットファンの日記が
全国各地でアップされるでしょうから
僭越ながら拙日記では「日本じゃ二番目」を避けて、一足早く前夜祭。
明日はお仕事で忙しくなりそうなので、そっちの理由も大きいですが。

(ホントのホントは、ダジャレのチャンスが今日しかなかったってのはナイショ

個人的にこの『快傑ズバット』は、本放送時からとてつもなくお気に入りで
ショーアップの限りを尽くした脚本、演出に加えて
まさにハマり役となった宮内洋氏の名演技が、見る者に新感覚のケレン味を与え
カッコ良さがお笑いに変わるギリギリのラインを疾走しつつも
独自の世界観を描ききった、不思議な魅力がありました。

予告篇のラストに流れるナレーション
「ズバットの真似は危ないですから、絶対にしないでね。」という一節に
ケガとは別の意味でも危険性を感じたのは、私だけではないだろうと

バラエティに富んだ毎回の敵役や、一芸の殺し技に秀でたゲスト用心棒
虐げられる者の悲鳴に絶妙のタイミングで鳴り響く、白いギターの名調子
チッチッチッ、日本じゃ二番目だ等の名ゼリフ
入場料さえ取れそうな、お好み演芸会もかくやの腕試し対決
(バーテン左京次とのダイス勝負では”宇宙一”を名乗りましたからね。
われらの早川さんは
敵の卑怯な罠にはまり、生死不明の危機に陥る早川
してやったりと嗤う悪役の前に、高らかにエキゾーストを奏でるズバッカーの爆音
そして恒例の尋問タイム「2月2日、飛鳥五郎を殺したのはキサマだなっ!?」

これらパターンの美学、見せ場の連続が新鮮そのもので、私はもうクギ付け
CSの邦画チャンネルで後年、原型と言われた日活「渡り鳥シリーズ」を見た時も
小林旭や宍戸錠の荒唐無稽さが、東映特撮という水を得て
幸福に花開いた結果が「ズバット」だったのねえという思いを、強くしました。

いくらアキラがギターを奏で、ジョーがコルトの妙技を見せても
必殺ハスラーや釣師十兵衛、コック伊魔平や殺しの陣太郎らのインパクトには
かなわないでしょうからね
何より主人公の宮川氏ご本人が、これ以上無いほど「早川健」してましたし。
その二本指が、黒いテンガロンハットを小粋に上げた時
どんな手練の殺し屋も、日本一の称号を奪われるというわけで


そういえば一つ、素朴な疑問があるんですが。
劇中の早川氏登場シーンでいつも彼が奏でる♪二人の地平線。
アレってどう聴いても、メロディーラインとリズムラインの二重奏ですよね。
だから一人で劇中の演奏をするのは、物理的に不可能じゃないかと。


でも彼はさすらいのヒーロー、早川健。
相棒やバックミュージシャンが居たとは思いたくないから
アル・ディ・メオラ並みの超絶技巧で、一人で二人分を弾いていたって事でしょうか?

ギターの構造さえ凌駕するその妙技。いやーお見それしました。
やっぱり彼は日本一ですよ。いや、ダイス技と肩を並べる宇宙一かな?

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2011年1月 9日 (日)

妄想特撮コンサート

今朝9時15分。熱めのシャワーでシャキッとした後、テレビを点けてみれば。
画面にはなにやら見慣れたお顔が。

ご存知、M78星雲の恒点観測員340号・ウルトラセブンと
その名主題歌・BGMを手掛けられた作曲家・冬木透大先生でした

いやー知らなかった
今日のテレビ朝日系『題名のない音楽会』
~光の国からぼくらの国へ~ウルトラマンがやってきた!と題して
ウルトラシリーズの主題歌メドレーから冬木氏作曲のセブン主題歌・BGM
さらに新作ウルトラ映画のBGMを、フルオーケストラで演奏する
という
新年にふさわしい内容だったんですねー

この番組、黛敏郎さんがご存命の頃は毎週欠かさず見ていたんですが
最近はご無沙汰だったので、こんな企画だったなんてつゆ知らず。
元日夜10時からBS日テレで放送された「徹底検証!ぼくらのウルトラマン伝説」
(56歳になったホシノ君を拝見できるとはっ
といい
ウルトラマンシリーズ45周年の今年は、年明けから特集番組も矢継ぎ早で
なにやら嬉しい限りです

今朝の番組を見たのは後半、冬木透さんインタビューのあたりからなので
残念ながら前半の演奏は聴きのがしちゃったんですが
後で番組HPを調べてみると、なかなか充実の内容だったようですね。
番組後半に演奏された
交響詩ウルトラセブンや主題歌・ウルトラセブンの歌
新たにフルオーケストラで耳にすると、オリジナル音源を聴き慣れた耳には
演奏家各々の微妙な癖やこだわりが垣間見えて
なかなか趣深いものがありました。


司会者にして演奏指揮者の佐渡 裕氏もウルトラ世代なので
憧れたウルトラセブンの名曲を、作曲者の冬木さんを前に指揮できる
緊張と感動に溢れていたようです。
ウルトラに魅入られた人々が、今や社会の中核を担う時代になったんですね

詳しい放送内容は、コチラのHPから飛んで頂ければご覧になれます。
また演奏された楽曲も、該当項目でさわりだけ聴けますので
未見の方はどうぞ。


http://www.tv-asahi.co.jp/daimei/

番組も15日(土)・16日(日)の二日間、BS朝日で再放送されるようなので
今度は見逃さないようにしなくちゃ


東宝特撮映画のBGMや初期ウルトラ作品の名曲は、今日の番組をはじめ
フルオーケストラ演奏によるCD化やコンサートなどが比較的多く企画され
わりあい、目や耳にする機会が多いですが
作品の知名度などが災いするのか、他の特撮作品の名曲を
オーケストラ演奏で耳にすることは、ほとんどありませんね。

というわけで今日は、個人的にフルオーケストラで聴いてみたい
過去の特撮作品の名曲を、少し挙げてみましょう。


歌詞入りの主題歌も、あえて歌を入れない「演奏」という位置づけです。
ただ伊福部サウンドやサンダーバードなど、誰もが認める名曲ながら
たぶん今までに演奏されたであろう曲は、涙を飲んで割愛しますので
なにとぞご了承下さい
また「演奏」という視点により、今回の引用映像は
すべてBGMやカラオケであることをお断りしておきます。

これらがオーケストラ演奏された雰囲気をご想像頂ければ幸いです




まず、今朝の番組でも酔わせてくれたウルトラセブンからはコレですねえ。
ご存知、ウルトラホーク発進シーンのこの曲(作曲・冬木透)
キングレコード『交響詩ウルトラセブン』で再演奏されているので
いきなり前言を翻すようで申し訳ないですが
とりあえず原曲をお聴き頂けば、きっとアナタも生で聴きたくなります




この投稿のBGM編集が良いんですよね。
本来ならシーン内で叫ばれる「フォースゲート・オープン!」の発進指示を
あえてBGMの前に持ってきて、続くホーク1号の発進SEに
間髪を入れずバーンと入る、あの緊張感溢れるBGM!
最後は飛び去るホークのSEでビシッとシメる、見事な構成

本編とは異なる演出ながら、コンサート会場では盛り上がること間違いなし
もちろん子ども番組とは思えない、この曲のクオリティーあっての効果と思います。
後年のワンダバも燃えますが、私にはこの曲のクールな熱さが魅力的ですね



で、ウルトラとくれば次はコレでしょう。
コンサート会場でこの曲が流れたら、観客全員が変身ポーズをとるかも




レッツゴーライダーキック(作曲・菊池俊輔)』
仮面ライダーのオーケストラコンサートって聞いた事が無いんですが
過去に開催された記録はあるんでしょうか?
誰もが認める有名曲ながら、意外に穴ですよね。この曲のフルオーケストラって。
この曲もコンサート会場なんかで聴いた日には、平静を保てという方が無理
コレも曲の前に、サイクロンの爆音を聴かせてほしい所ですね



さてライダーの次は、やっぱり時代を代表するこのナンバー。
不思議なことに、主題歌よりこの曲の方が印象に残ってるんですよね。
その感覚は、世代人の多くが納得されるのではないかと思ったり




白影のテーマ(作曲・小川寛興)』
いやー白影さんですよ白影さん
赤影・青影が大ピンチの時、なぜかパトカーのサイレン音と共に
白地に「影」の大凧で「赤影どのーーーッ!」と現れる白影の勇姿に始まり
大まんじや敵忍者軍との戦闘シーンを盛り上げた、名BGMでした。

やっぱり名曲なのか、周りの同好の士に「赤影」と聞くと
必ず話題に上るのがこの曲です。黒道士の傘と共に

’70年代後半から’80年代初頭にかけてLP発売されたこれらの音源を
むさぼるように集めていた頃
お気に入り特撮BGMをカセットテープに録音し、ドライブのお供にという
私を含め、全国のオタクの皆さんが試した若気の至り
東宝映画「宇宙大戦争」のクライマックス・ナタール軍円盤と地球軍ロケットの
戦闘シーンで流れる『突撃のマーチ』と並んで、『白影のテーマ』は
どんなヘヴィメタルよりもアクセルを踏ませましたね。

打ち合わせもしていないのに、オタク仲間のカセットテープには
なぜかこの二曲が並んで入っていたりして何とも過激な青春時代でした
ともあれぜひ聴いてみたいですね。この曲をコンサート会場で



さらに。この曲だけは文句無くフルオーケストラ向きで
ウルトラをはじめ伊福部ナンバーやサンダーバードにもひけをとらない
名曲と確信しています




マイティジャックの歌(作曲・冨田勲)』
他ブログと比べ、なぜかMJ率の高い「ネヴュラ」ですが
好きな物は仕方がありません
でもこのテーマ曲のアダルトな雰囲気、今でも通用する勇壮さは
誰もが認めるところでありましょう。
さすが世界の冨田勲さん。『ジャングル大帝』『キャプテンウルトラ』のテーマ曲など
数々の作品を残し、子ども番組の幅を超えた世界を形作った名作曲家ですが
この『マイティジャックの歌』も、狭いブラウン管には収まりきらないほど
壮麗な世界観があります。

そう、広がるんですよね。
世界を股にかけた本篇同様、曲の意識が地球規模に


何かの文献で、この曲は『黒い花びら』で有名な、水原弘さんが歌うような感じを
イメージしたと読んだことがありまして。
それが曲・詞のどちらに対してなのかは、ちょっと失念しましたが
いずれにしろこの男性的な曲調・詞は、水原氏にイメージが重なりますね。
いやーカッコイイわあ
私がこの曲を好きなのは、曲調に「男の色気」を感じるからかもしれません



他にも挙げればキリが無いんですが(スペクトルマン・ゴーゴーとか
今日はこれくらいにしましょう。
でもこのラインナップも、いずれ劣らぬ名曲揃い。
こんなコンサートならもう、最高級にドレスアップして出かけますねー。
久保菜穂子さん演じるクラブ「J」のママ、桂めぐみ並みのお色気を振りまきながら
懐にはMJオートマチック・ハイパワー8、みたいな
もちろんQに拉致された時に備えて、MJエマージェンシーも忘れませんよ

誰か誘ってくれませんかねー。こんな妄想コンサートに


Photo

今日も下らないお話におつき合い頂き、ありがとうございました
写真は今日お昼前、名古屋中心街で撮ったMJ号。
コナミのミニモデルながら、やっぱり青空によく映えますね

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2011年1月 7日 (金)

ゼンマイ火花が車体を走る

実は前回の記事、サイドマシーンのお話は前フリでした
個人的には盛り上がりを見せるものの、読者からは大ブーイングの不定期企画
紙モノスキャンシリーズ。
今回のご紹介は、子どもの頃に作った
バンダイ製ミニ・人造人間キカイダー(当時定価300円)。

その組み立て図です。もちろん当時物
現物はどこかへ行っちゃうのに、なぜか組み立て図は保存してある不思議


Photo

資料本『究極プラモデル大全』(白夜書房刊)によれば
発売は1972年ということですが
子どもにとってあの頃の300円って言ったらもう、ものすごい大金でした
確かこの頃からお小遣いを「日払い制」から「月額一括制」にしてもらったので
母からもらった一か月分のお小遣いを、このプラモに投入した記憶があります。

てことは当時、私は一月300円の予算でやりくりしていたわけですね
うーむこの企画、子ども時代の経済状況さえバレちゃうところが侮れない
あれっ?じゃあ定期購読していた秋田書店の『冒険王』は
予算をどうやって捻出していたんだろう?
まーどうでもいいですかそんなおバカ話は

以前ご紹介した『マスコット仮面ライダー』同様
このミニキカイダーも、当時のバンダイのキカイダープラモ展開上
二番手に位置するアイテムでした。

その頂点に燦然と光り輝くゼンマイ走行モデル『人造人間キカイダー』は
当時定価が600円でしたから
ほぼライダープラモシリーズを踏襲したラインナップだったようですね。

確かにこのミニキカイダー、件のマスコット仮面ライダーと同じ
ほぼ1/12スケールで、両者を並べると非常に見栄えがしました。
当時の等身大ヒーローを代表するライダー・キカイターが並び立つ図は
ついにブラウン管では実現しなかった、夢の場面だったわけです。

しかもこのミニキカイダー、フィギュアが一文字隼人だけだった
250円のマスコット仮面ライダーより50円高いだけなのに
サイドマシーンに跨ったキカイダーの他に
ジローが別フィギュアで付属するという大盤振る舞い


当時の私は、この措置に非常に感激しました
考えてみれば、マスクを外した図が劇中に登場する為
世界観に合っていた、マスコット仮面ライダーの一文字フィギュアに対し
首から上がジローのキカイダーなんて、ちょっと想像できないわけで。
当時のソフビなどは、設定にこだわらず首がマスク化されていて
マスクを外すと目元涼しい美青年の顔がコンニチハ、なんて商品も多かったですが
プラモデルは、ソフビよりターゲットの年齢層がやや高い為
ジローとキカイダーを分けて造形するという
劇中のビジュアル設定を守った措置になったのでしょう。

しかもジローのポーズが『ツー』の瞬間というところがまた、何とも
600円の最上級モデルには、ジローのフィギュアは付いていたんでしょうか?
当時組み立てられた方、ご記憶にありましたらぜひコメント下さい


さて。このミニキカイダーには、さらにスゴイギミックが搭載されていました。
この組み立て図裏面をごらん下さいっ


Photo_2

なんとこのミニキカイダー、600円の最上級モデルと同じく
サイドマシーンがゼンマイ走行するという
とてつもないポテンシャルを秘めていたのですっ

なにを一人で興奮してるんでしょうか私は
ゼンマイはサイドカー内部に設置する設計なので、プロポーションを壊すことなく
あの本篇オープニングの爆走シーンを再現できたスグレモノ。

もっとも当時、同スケールのアンドロイドマンは未発売だったと思いますが

まーゼンマイカセット脱着式の600円モデルには負けますが
それより安価な300円という価格の中で、子どもを精一杯楽しませてあげようという
バンダイの心意気がギュッと詰まった、名キットだったと思います。

左右をずらして接着する事により、ディテールを細かく見せるタイヤホイールや
頭部の透明フードが設定通りのクリヤパーツとなっているなど
リアリティーへのこだわりも伝わってきますし。
マスコット仮面ライダーと並び、私にとっては思い出のプラモとして
いつまでも忘れないことでしょう


でもこのキット、不器用な私には苦手だった部分もありまして。
デカールになっていた、サイドマシーンの赤いボディストライプ。

うねうねしていた上、かなり長かったあのデカールは
ご想像の通り、とにかく貼りにくくて貼りにくくて
デカール同士がくっついちゃったりして、大格闘した事を覚えています
確か途中で破れちゃって、諦めかけた時もありましたね。
まーなんとか貼り終え、ホッと胸を撫で下ろしましたが

今ならマスキングとエアブラシで処理していたんでしょうけど
当時の私には、そんなお金も知恵もなく。
できればやり直したかったなー。シワになっちゃったラインもあったし

どんなプラモにも一箇所くらい、リベンジしたい所が残っているものですよね。
そんな風に、うまく完成させられなかった心残りがあるから
子ども時代のプラモって一生忘れられず、また作りたくなっちゃうんでしょうね

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2011年1月 6日 (木)

電流火花が身体を走る

Photo

今日の名古屋はごらんの通り、気持ち良い冬晴れ
昨日も晴れ間はあったんですが
写真を撮るべく、ベランダにおもちゃを持ち出した途端に曇るという繰り返しで
あまりの晴れ運の無さに、我ながら呆れるばかりだったので
今日はチャンスを逃すまいと、朝10時半に撮りました

前回のお話からの繋がりで、今日のモデルは人造人間キカイダー。
仮面ライダーと並ぶ、’70年代東映ヒーローの代表格ですね

サイクロンに匹敵する個性を誇る、サイドマシーンに跨ったポーズですが
仮面ライダーに比べ、キカイダーはやや立体化に恵まれない上
このサイドマシーンも、それに輪をかけてキット化されないものですから
サイクロンポーズにひけをとらないほどにカッコイイ、このサイドマシーンポーズも
後年のファンにはなかなか浸透しない印象で


ごらんの通りこのモデルも、2001年7月に発売された食玩
『ザ・キカイダーマシン』。発売当時、速攻でゲットしました。

出来はそれなりながら、貧乏な私にも入手しやすい良心価格
その後、わが家のヒーローコーナーに鎮座、周りの怪獣・怪人達が暴れ出さないよう
ニラミをきかせてくれています
カラフルなカラーリングが、青空に映えて素敵

けっこうカッコイイんですけどねえサイドマシーン。
サイドカーというところが、サイクロンとの最大の違いというのはもちろんですが
車高の低さにより、前傾姿勢で深くシートに身を沈めるキカイダーのポーズも
ライダーには無い、独自の魅力と思うのですが


良い機会なので、ちょっと『キカイダー』のオープニングを見直してみたんですが
不安定な二輪ゆえ、人を絡めた戦闘アクションへの危険性が高く
単体で走るカットが多かったサイクロンと比べ
キカイダーでは、サイドカーゆえの安定感が功を奏し
人絡みの殺陣もつけやすくなったのか
アンドロイドマンを蹴散らしながら爆走するサイドマシーンのカットが増え
アクションの迫力が、より倍増した感もありますね。


そういうビジュアルが、サイドマシーンにスパルタンな印象を覚える
理由の一つかもしれません

そのフォルムは後の『宇宙刑事ギャバン』に於けるサイバリアンに
繋がっていくわけですが・・・
サイバリアンの使われ方に、何となく物足りなさを感じる理由は
サイドマシーンの迫力を、先に体感しちゃったからかもしれませんね

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