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カテゴリー「仮面ライダー他」の記事

2014年9月 3日 (水)

麦秋の爆走

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いやーやっとお披露目。タイミングを逃してずいぶん時間がかかっちゃった
5月15日に税込799円で新品購入、バンプレスト製フィギュア&バイクの
仮面ライダー旧1号&旧サイクロン。


1999年の初リリース以来、何度も再販されたプライズアイテムですから
お持ちの方も多いでしょう。
サイクロンの全長は約18センチ。前回日記のルパン&バイクと同サイズ。
ライダー&バイクでは、私の最も好きな取り合わせです。

ポピニカ魂より一回り近く大きく、こうして置いても実に見栄えがします

うーむ近所の人工滝をバックにすると、本物かと見間違うようなリアリティ。
早や15年も昔のアイテムながら、ヒーロープライズ最盛期の高クオリティゆえ
今見てもまったく見劣りしません

外光が形作る、影の効果も大きいですが

このフルカウルのフロントに深く上半身を沈め
スリップストリーム状態で弾丸状に高速疾走するシルエット
こそ
私が最も愛する『仮面ライダー』のビジュアルなんですよね。
変身ポーズやライダーキックも確かに素晴らしいですが
風を切ってこそライダー、回ってこそ風車ダイナモ。
その回転をパワーの源とし、チャージ完了の証の様にマスクが装着されて
黒一色のフェイスと、ギンと光る赤いCアイの鮮やかなコントラスト
という
システマチックなカットの積み重ねに惹かれるクチで

シリーズが進むにつれ、ライダーのエネルギー源も変化していきましたから
風力発生装置という設定も形骸化し、バイクが単なる移動手段になっていったのが
何とも残念。
そんな中、「なぜバイクでなければならないのか」という命題に最も忠実な
この旧サイクロンは、私にとって特別な一台なのです


Photo_6

切り立った断崖をバックに爆走。こういうカットも絵になります
有名な第六話の疾走スチールを意識してみました。実際の場面は断崖じゃないですが

二百馬力のジェットエンジンを装備、四百キロの最高時速を誇るマシンですから
こんな絶壁などなんのその

陽光の影が崖のディテールを浮き立たせ、三栄土木の造成地を思わせますね。
もっともこの崖、朽ち果てた切り株なんですが


Photo_7

最後はちょっと俯瞰気味にこの流れるようなボディの美しさ!
ご存知の通り、ベース車はスズキのT20という市販のバイクですが
このフルカウルのシルエットは、レーサーレプリカと呼んでも遜色ないカッコ良さで
ハイスピード走行を身上とする仮面ライダーには、まさにピッタリ。

重厚さと精密さを魅力とする、東宝・円谷系特撮の超兵器とは対極の
スタイリッシュな『東映超兵器』の傑作と言えましょう。
東宝にメーサー、円谷にビートルあれば、東映にサイクロンありといった所でしょうか

となると、ピープロ超兵器はザボーガーですかね?
サイクロンとはまた違う無骨さですが、ある意味トランスフォーマーを先取りしてるし

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2014年8月18日 (月)

力と技のユルユルキック

Photo_4

久々に晴れ上がったお盆明けの夏空に炸裂する、1号2号のライダーキック!
やっぱり昭和ライダーには、こんなピーカンが似合いますね

満を持しての登場は、先日入手したまま悪天候が続き
おひろめの機会を逃していたバンプレストWCF・ダブルライダーのセットです。

先月リリースしてたてのホヤホヤ、未開封新品が早くも中古ショップに並んだので
すかさず入手したのですが、キックポーズなら晴天バックでとこだわっていたので
ようやく訪れた絶好のチャンスに、あわててベランダへ飛び出しシャッターの嵐

本当はもう少し空に表情が欲しかったんですが、欲を言えばキリがありませんし
それでも影の調子を見計らいながら時間を変えて数回撮影
マスクとCアイの反射がもっとも自然なカットを選びました。
全高8cm程度のミニサイズにも関わらず、ディテールやプロポーション
カラーリングの考証や絶妙なデフォルメーションなど
シリーズ共通のクォリティは、このアイテムも健在。

ここまでのアップにも余裕で耐えてくれます


Photo_7

ごらんの通り、2号ライダーには差し替えでモスグリーンマスクも付属していて
ディープなファンへのケアも万全

こういうカラーバリエーションの需要も、当然意識しているのでしょう。
となると今後は、新1号マスクの微妙な色違いも視野に入ってるのかな?

つくづくマニアックになりましたねー。この手のデフォルメフィギュアも。

Photo_9

今日までに集まった、WCFライダーアイテム揃い踏み。
小さくて場所をとらないところもお気に入りです
サイクロンなど、ピッタリサイズのSIC魂なども持ってはいるんですが
とりあえず今日は、あくまでWCFくくりという事で。

パッケージを見ると、商品名は『ダブルライダーキック』となってますけど
本放送時の記憶では「ライダーダブルキーック!!!」の野太い雄叫びが
強く印象に残っているので
どーもこの商品名には違和感があります。私だけかもしれませんが


こうなってくると次に狙うのは、桜島1号あたりかな?
同じ立ちポーズでも、新1号新2号は昔からメジャーすぎるので
今一つ食指が動かなくて。
まー最近のアイテムなので、気長に探せばお値打ち品も見つかるでしょうし
数百円のかわいい買い物ですから、この程度の優先順位のわがままは
お許し頂きたいなと

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2014年6月14日 (土)

朝日の仮面

Photo_2
今朝は湿度も低く爽やかに晴れ上がったので
久々に朝日ベランダ写真でも
モルタル剥き出しの壁肌をバックに
前回日記でお披露目したメディコム製・仮面ライダー旧1号を置いてみました。

秘密結社ショッカーを根絶やしにすべく、決意に燃える青年科学者・本郷猛!
ああカッコイイヒーローはやっぱりこうでなくっちゃ

怪人に改造されながらも正義の信念を燃やす男、という設定から
心と身体が善悪に引き裂かれたヒーローには
こんな光と影のコントラストがよく似合いますね。

フィギュアのクォリティもさすがメディコム。
朝日に浮かび上がるハイディテール、スーツの質感もさることながら
電球など仕込んでいないCアイが発光して見える所も、予想外の効果でした


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衝動買いに近かったメディコムライダーながら
今朝の一枚があまりにカッコ良かったので
二日前に森で撮ったフルショットもついでにアップ

陽が翳っていた上、手足ジョイントの可動範囲もこれが限界だったので
ポーズがイマイチ中途半端で、お蔵入りにしていましたが
元々のプロポーションが良い為か、まあコレもイケるかもと思い直しました。
おなじみ三栄土木ロケの効果で、こうした山肌バックも違和感の無いところが
仮面ライダーというキャラクターの良いところ。


こうして自然を前にライダーにポーズをとらせ、パチパチシャッターを切っていると
やってる事は子どもの頃のライダー遊びと変わってないなーなんて
笑みがこぼれて来ます。

埃一つ無い精密なフィギュアを並べ、大人のヒーロー研究なんて気取るよりも
こうして童心に帰って土まみれで遊ぶのが、私にはお似合い。
もう数日は梅雨の晴れ間も続くようですから
わが家のおもちゃもまだまだ活躍してくれそうです

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2014年6月12日 (木)

新緑の仮面

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「立花さん、俺は戦う!ショッカーの被害者は、俺を最後にしたいんだ!」
<カラー>新番組【仮面ライダー】緑鮮やかないつもの森にあらわる!

バツグンに強い!カッコいい!正義をまもる仮面ライダーだどぉーッ!
見よう!土曜よる7:30~8:00 MBS・NET・KBC・HTB。

地元名古屋では残念ながら、放送は一日遅れの日曜よる7:00だったけどっ

てなけで今日、仕事の合間と梅雨の晴れ間を狙って連れ出したのは
今週月曜日の夜に近所の買●で緊急入手した世紀の逸品
メディコムトイ・1/6仮面ライダー旧1号。
ご覧の通り五体満足ながら中古箱無し、税込み1,296円。
相場よりちょっとお得な程度ですが、一目ボレには勝てませんでした
現品のみビニール袋に入っての現状渡しだったので
見た目で推測するしかありませんが、最初期発売のバージョン1じゃないかと。


旧1号だけでも数え切れないリニューアルを繰り返している同社だけに
今やコレもメディコム黎明期のメモリアルアイテム以上の価値は無いんでしょうが
触れれば傷つきそうにデリケートなディテールや
ポロポロ落ちそうな精密パーツの塊みたいな新型モデルより
パーツさえ問題なければカキコキポーズをとらせて遊べるこうした中古品の方が
外遊び派の私には向いています。
ホラこのライダーだって、陽光の下で仁王立ちさせれば
劇中から抜け出たようなリアルな雰囲気、立派なもんですよ


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後ろ姿もこの通り、さすがのメディコムクォリテイ。
本編がオープンロケ主体の、仮面ライダーなどのキャラクターフィギュアに
リアリティを与えるのは
確かな造型技術に裏打ちされた、自然照明によるマスクやスーツの素材感や
ディテールなんですよね。

この一枚もサイズの比較物が無い分、スケール感を壊しているのはマフラーだけで
パッと見なら等身大と言われても信じちゃいそうな気が(私だけかな
これぞミニチュア特撮の原理ですね。ああカッコイイ


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晴れと曇りが目まぐるしく入れ替わり、ちょっと気を許すとこのツブレ空
第一話クライマックスのダムシーンのように、旧1号編の色彩設計は意図的なのか
”晴天なのにコントラストを抑えた画面”が多いので、そんなイメージでもいいかなと
あえて採用してみました。

コレはコレでカッコイイと納得できちゃういい加減さが、屋外撮影のイイところ


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そうかと思うといきなり陽光が差し込み、木陰から一瞬現れた陽だまりの中で

まさに天然のピンスポット、こんな効果を人工的に得ようとすれば
かなり大掛かりな照明機材が必要です。

まさにミラクルですねー。位置決めから撮影までわずか10秒の早業でした
ローアングルを狙い、雨の翌日のぬかるみ道についた膝が
グショグショになったのは言うまでもありません


005
さらに降り注ぐ陽光を利用し、思いきりコントラストをつけた一枚
主題歌三番歌詞「♪GO!GO!レッツゴー!緑の仮面」を思い起こさせる
昭和ヒーローのテイストを目指しました。

いやーこうして見ると、旧1号のカッコ良さを改めて感じますねー。
しかもこういう自然に置いても、何の違和感も無いところが素晴らしい。
大自然のパワーで戦う、企画時タイトル”ホッパーキング”のコンセプトは
実際のデザインにも確実に流れているなあと。


お天気の動きを見ながら、アドリブでカットワークを変えられるのは
屋外撮影の楽しいところですね。
加えて周りは本物の森ですし、比較物が無い分”等身大感”もバッチリ。
本放送当時の未発見図版なんていうのは、さすがに無理がありますが
部屋で撮影するよりは、素材としての1/6フィギュアの魅力を
引き出せているように感じます。


機材は安いデジカメ、写真の腕なんかもともと無い上
こんな自然の奇跡も狙って撮れるものではないですから
ただひたすら歩き回り、偶然を期待するしかないですが
撮影後のプレビューでおおーと唸るカットも、数百枚に一枚はあるんですよね。
まあ梅雨のこの時期に、こんなミラクルに出会えただけでも良しとしましょうか。
もちろんお値打ちに入手できた、メディコム旧1号にも感謝して

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2014年4月25日 (金)

夜明けの哀貌

Photo_2

マイブームの朝一ベランダ写真、今朝の一枚は
バンプレストプライズの2分の1サイズ・新1号ライダー。

壁のデコボコ表面をそのまま活かし、差し込む朝日のコントラストを強調して
石ノ森ヒーローに共通する、哀しみの表現を狙いました。
例によって素人写真ゆえ
ロメロの『Dawn of the dead』1stカットみたいになっちゃったのはご愛嬌

東映が誇る伝統時代劇の構造をヒーロードラマに移植し
陽性のアクション路線に変質していった仮面ライダーですが
こうしてマスクの左右に極端な陰影をつけると、やはりその根底に悲劇性を宿し
シリアスなドラマ作りを目指していた事が窺えます。


泣き顔ヒーローを演出する通称”涙ライン”や、クラッシャーの形状など
「悪を許さぬ正義の人」のイメージを具現化したそれまでのヒーローには
無かった意匠が、このマスクには意識的に刻み込まれているようです。
望まぬ改造を施された肉体を一生引きずり、戦いの末にしか平穏を見出せない
本郷の溢れんはかりの悲しみを、このマスクにこめているのでしょう。

もはやヒーロー物のカテゴリーさえ逸脱しつつある平成ライダー全盛期の今
語りつくされた感もある昭和ライダーですが
私にとってライダーはやはり、怪人世界というダークサイドに片足を突っ込んだ
陰を持つヒーローである事が、ウルトラには無い魅力かなと。


石ノ森先生に習い私も、朝日が作るこのマスクの陰陽に
そんな勝手な思いをこめたつもりなんですが
今日も力足らずでしたね。失礼しました

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2012年10月10日 (水)

ショッカーの息子

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今日は10月10日。トウッの日ということで
手掛けている大仕事関係で、ライダー絡みのちょっと良い話題があったので
今日はそれをお話しましょう。


今回のお仕事は現場が遠く、スタッフの車移動がかなりの比重を占めていました。
いつもは私も、気心知れた顔なじみのスタッフでロケに挑む事が多いのですが
今回はスケジュールがタイトなこともあり、スタッフも緊急編成。
初顔合わせのカメラマンや音声担当を迎え、センスや嗜好を探りあいつつ
現場へ向かう事となりました。


長い移動を強いられる車中、互いの職務遍歴や業界裏話で盛り上がっていると
スタッフの一人が珍しいお話を。

「知り合いの一人が藤岡 弘、さんと仕事したんだけど、それが面白くてさ。」


業界経験が長いと、かつて憧れたヒーロー役者さんと
直にお仕事する機会にも恵まれますが、その時の雰囲気は一味違ったそうで。


初代仮面ライダー・本郷猛のネームバリューにより今もブラウン管を賑わし
筋の通った物腰で、世代を問わず人気を博している藤岡さんですが
ロケ現場に於ける誠実さ、本郷氏そのものといったお仕事への姿勢も
業界関係者なら誰しも知るところです。


そのスタッフのお知り合いのお仕事も、泊まりロケの旅番組だったらしいのですが
ディレクターが妙な色気を出し、道中のあちこちにショッカーが出現
ライダー風なおふざけアクションを演じるといったような演出には
藤岡氏は一切、首を縦には振らなかったそうで。


「ライダーやショッカーに失礼なおふざけ演出には、絶対に乗らない。」

それがお仕事を貫く、ご本人の姿勢なのです。


その旅ロケにも、ディレクターは隙あらばおふざけに持ち込もうとする悪だくみを
滲ませていたそうですが
そんな不穏な空気を撃ち砕いたのは、同行した名も無きADさん。

何と彼は、ショッカーの息子さんなのです。

平たく言えば彼のお父さんが昔、ショッカー戦闘員としてライダーに出演
本郷氏とも拳を交わしたご経験がおありとか。

という事はつまり、お父さんは大野剣友会のご出身なんですね。そりゃスゴイ
息子さんが業界入りした理由は聞きそびれましたが、そんなお父さんの影響が
少なからずあったのでしょうか。

彼がこの旅ロケスタッフに編成されたのは、まったくの偶然だったながら
ロケ現場で、初対面の藤岡氏にそんな経緯を説明したところ
それを聞いた藤岡氏、即座に姿勢を正し
「お父様に敬意を表します。」

なんでも藤岡氏の中では
『ショッカーあってのライダー』という信条が、今も確固としてあるそうで。

ライダー黎明期。何もかも手探りの状況で
身体のあちこちに傷やアザを作りながら、苦労を共にした仲間。
彼らの中にはライダーもショッカーもなく、ただただ子どもに夢を与えるべく
アクションに粉骨砕身した、師弟関係にも似た友情があったのでしょう。

さらに当時、アクション初体験だった藤岡氏は
ショッカー役の役者さんからの、立ち回りや受け身の指導
危険を避け見栄えを良くする身のこなしのレクチャーに、とても感謝したそうです。

「アクションには素人だった自分に華を持たせてくれ
やられ役に徹してくれたショッカーの皆さんが居なければ、今の自分は無い。
そういう意味で私は今も、彼らに足を向けて眠れない。」


ショッカーあってのライダー。その信条が藤岡氏に根付いた理由も
そんな現場の過酷さを考えれば、どこか分かる気もします。


そこまで師と仰ぐショッカー役の息子さんですから
現場でそれを知った藤岡氏の喜びようは、そうとうなもので。
お父さんは今も時々、当時の事を話してくれるというADさんの言葉に
藤岡氏も目を細め懐かしい懐かしいを連発、しきりに頷いていたそうです。


「いやあお父さんによろしくと藤岡が申していたと、くれぐれも伝えて下さい。」
あの本郷猛さんに敬意を払われるお父さんが居るなんて
子どもにとってこれほどの誇りはありませんね。ホントに羨ましい


ファンなら誰もが知るお話ですが、藤岡氏の下戸、甘党ぶりは有名。
その泊まりロケの夜も、スタッフが酒盛りで盛り上がる中
藤岡氏だけは一滴も口にせず、”ショッカーの息子さん”との昔話に
花を咲かせていたそうです。

そんなショッカー効果か、ロケも実に順調に進み
ディレクターのどんな要求にも、藤岡氏は上機嫌で応じてくれたそうで。
もちろん、ライダー世界を貶めるおふざけは無かったそうですが


当事者にしか分からない現場の辛さを忘れず
共に苦労した師や仲間への感謝を、ずっと持ち続ける。
その旅番組で、藤岡さんが頑張ってくれたのは
ADとして同行した息子さんを通じ、当時の師に敬意を表した
初代仮面ライダー・本郷猛氏の恩返しだったんでしょうね。



人としての正しさ、そうありたいという姿勢を体現する存在。
ヒーローであり続けるとは、そういう事なのでしょう。
藤岡氏はまさに、ライダーになるべくしてなった方なのです。


『ショッカーあってのライダー』という藤岡氏の言葉は
私の中にも名言として、胸に深く刻まれました。
私の無茶な要求にも愚痴一つ言わず、いつも番組を支えてくれる仲間にも
感謝を忘れちゃいけないな。
私にとっては『スタッフあってのディレクター』と言いたいところですね。

写真は今日、正午近くの空バック。
澄みきった藤岡氏の心を表すかのように、秋晴れがどこまでも続いていました

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2011年2月25日 (金)

スペクトルマン対仮面ライダー

えー最近忙しい模様替えのしわ寄せで、極度に更新が少なくなっちゃって
数少ない読者の皆さんには、本当にご迷惑をおかけしています

決してネタ切れではなく、今月は模様替えに合わせ
オタクグッズ入手も、かつて無いほど強化しているので
入手エピソードのお話やお見せしたい逸品は、逆に増えているんですよ。
でも残念ながらお披露目の時間が無く、なかなかご覧いただけません

でもせっかくですから、今回は小手調べ的にひとつ
今週ゲットしたばかりの珍品をご紹介しましょう

まー私的に珍しいだけですから、世間の評価は存じませんが


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出ました!朝日ソノラマ人気TV番組主題歌とドラマ
『仮面ライダー スペクトルマン』もちろん当時モノのEP盤。
’70年代を代表する二大ヒーローの主題歌・ドラマのダブルパンチで、
当時の子どもの心をわしづかみにした、夢のコラボディスクでございますっ
えっ「対」ぢゃない?サブタイに偽りアリ?
ゴメンなさいちょっと東映まんがまつりテイストで


ネットオークションで200円という格安出品。なんと入札は私一人。
送料込みで実に280円という、幸運なお買い物が出来ました
しかも出品者さんが非常に良い方で、その対応は誠実にして迅速。
ジャケットのコンディションも素晴らしく、物に対するオーナーさんの愛情が
お取引の隅々に感じられました。

持ち主の性格って、こういう所に出ますよね。


でもこんなコラボEPが出ていたなんて、今の今まで知りませんでしたねー。
確かにスペクトルマンと仮面ライダーは同年代、’71年ごろの放送ですから
この手の混載盤の存在も不思議ではないんですが
よくあるのは、当時の子ども番組の主題歌等が多数収録された企画盤で
この二作のみ、しかもドラマ付きなんて盤はあまり見かけません。
でも私が知らないだけで、意外に有名盤なんでしょうかねコレは?
いわゆる「死蔵品多し」の類なのかな?

まあ気にしません。こんなスゴい一枚が、わずか280円で手に入ったんですから


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中を開けば、♪レッツゴーライダーキックの歌詞ページに続いて
ドラマ「吸血ゲバコンドル」の開幕です。
二色ページに炸裂する、サイケテイスト抜群のサイクロンジャンプカット!
紙面から飛び出さんばかりの、2号ライダーの大迫力!


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もちろんクライマックスは、原作者・石森章太郎氏(あえて旧名)自ら描く
2号ライダーとゲバコンドルの死闘風景!

こんなカラーイラストが載ってるとは何て贅沢。目の保養になります


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スペクトルマン篇は主題歌・♪スペクトルマンゴーゴーに続いて
ドラマ「地底の死神マグラー」という構成。ウルトラファイトみたいなサブタイ
燃える石油コンビナートでマグラーと激闘を演ずる、スペクトルマンの勇姿!
中村英夫画伯が描く迫真の挿絵が、実に素晴らしい
雑誌口絵や企画音源を含め、当時のスペクトルマンのビジュアル展開は
写真構成の印象が強かっただけに
この手のリアルイラストって、意外に新鮮だったりするんですよね。
いやーカッコイイわあスペクトルマン

額に入れて飾っておきたいくらい、お気に入りの挿絵です


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この解説文から想像するスペクトルフラッシュのポーズって
なんとなく、スペシウム光線を思わせますね
手を十文字には組まないでしょうスペクトルフラッシュは。

でもひょっとしてコレは、発射直前のアクションの事を言ってるのかな?
私はスペクトルアクションにはうるさいですから
そういう善意の解釈で、良しとする事にしましょう


Photo_6

裏ジャケット。定価500円とありますから
この一枚、当時としてはかなり高級品だったんですね。
だから、昔から貧乏一家の私には縁がなかったのかな

でも私の二大フェバリットヒーローが、こんな風に同一画面に収まるなんて
ホントに夢のようですね

スペクトルマンの相手がダストマンという所が、またなんとも

ひとつ残念なのは、わが家にはアナログプレーヤーが無い事で
ずいぶん昔に廃棄したきり、音源ソフトはCDに切り替わってしまいました。
ですからこのEPも、今のところ聴けないんですよ。
まージャケットを見ているだけでも楽しいですが

手ごろな卓上プレーヤーでも見つかれば、針を落としてみたいものです。
やっぱりこういう当時の音源は、小さなプレーヤーで聴きたいですから

でもゲバコンドルってTV本編では、2号ライダーとは戦っていなかったような・・・
マグラーもTVでは、石油コンビナートには現れていないような気が・・・
とするとやっぱり、このドラマはレコード用の新録なんでしょうか?
だったとしたら、コレはかなりの拾いモノ。ぜひ聴きたくなってきました


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今回の模様替えで新設した、わが家のスペクトルコーナーに置いてパチリ
高額品やレア物こそ置いて無いものの、そこはかとない昭和っぽさが私好み。
とりあえず、スペクトルマンノートはショウワ製ですし
周りにはパチ怪獣やユルソフビが集まって、まーカラフルだこと
こうなってきたら、もう少し昭和テイストにこだわってみたい気もしますが

昨夜もネットオークションで、驚愕のアイテムを落札しました。
コレはスゴいですよ。めったにお目にかかれない珍品です。
今回だけは、皆さんの期待を裏切らない事をお約束します

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2011年2月14日 (月)

バレンタイン・キック

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全国の数少ない「ネヴュラ」男性読者のみなさま。
今日はバレンタインデーということで。

ファイクとはいえ女子の私としては、日頃のご愛顧に感謝して
ヘタな写真で申し訳無いながら、チョコの贈り物です

キモチ悪いと思われたらお詫びしますが 
まー最近は友人同士の「友チョコ」なんてのもありますから
コレもそのたぐいの「オタチョコ」ということで

昔からの読者の方はご存知と思いますが
拙ブログではほぼ恒例の、バレンタインチョコ写真。
今まではウルトラ関係ばっかりだったんですが、今年はちょっと趣向を変えて
ご覧の通り桜島・新1号ライダーのチョコマシーンです

いわゆるガムマシーンのシステムで、首部分のTURNつまみを回すと・・・


Photo_2

ライダーの頭いっぱいに入った丸いチョコが、つまみの下からコロリと出てくる
楽しいマシン。

パソコンデスクに一つは欲しいアイテムですね。
マスク部の出来も良いですから、マシンそのものもコレクションになりますし

このチョコ、お店のバレンタインコーナー正面に陣取り
ウルトラマンチョコの隣でめいっぱい目立ってましたから
勝負を賭けてチョコに群がる女子ならずとも、目にされた方は多いでしょうね。
もちろんこのマシン以外にも、ミニ缶チョコとかライダーマスクチョコ詰め放題とか
商魂逞しく、色々なライダーチョコが並んでおりました。

私も今月初め、近所のスーパーでコレを発見。
この二つは売り切れ必至と睨んで、すかさずゲットしておきました。

他にもV3があったんですが、今回はこの二種にこだわりたかったので
残念ながらV3はスルー
でも、皆さん同じ発想だったようで
バレンタイン当日の今日、コレを買った売り場を覗いたら
やっぱりV3だけが売れ残ってました ああ父よ母よ妹よ


「新1号はともかく、隣のは旧1号ぢゃないの?
他が1号とV3だけなら、いくらなんでも桜島というラインナップは無いでしょ。
もし本当なら、企画スタッフはかなりのマニアと見たけど。」

そうおっしゃるライダーファンの皆さんの為に、証拠をお見せしましょう!
コレがマシンの包装ビニールに貼ってあった、各々の商品名ラベルですっ!


Photo_3

ここまでのこだわりを見せる、メーカースタッフのマニアぶりに拍手
わずか三種の内の一つが桜島!旧1号も2号も差し置いて!
あれっ?でもひょっとすると、他のライダーのチョコマシーンも発売されていて
近所のスーパーが桜島、新1号、V3だけを仕入れた可能性もありますね

ライダーマスクコレクション並みの展開だったりして。
あるいは旧1号がシークレットとか?だったらどーしよう
ともあれこのチョコマシーン、女子にとっては男性にプレゼントする品ですし
自分でフルコンプを目指すとはとても思えませんが


まさかとは思いますが、他のライダーのチョコマシーンを女性から贈られた
もしくはご自身で入手された方がいらっしゃったら、ぜひご一報下さい。
てなわけで今年のバレンタインも、ヒーローまみれになっちゃいましたが
まー毎度のことなので、これからも変わらぬご愛顧を
よろしくお願い致します

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2011年2月 1日 (火)

孤独の爆音

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毎度の落穂拾いながら、見つかる時には見つかるもので。
いつもボーッとしている私ですから、きっと見落としでしょうけど
というわけで今日も仕入れたライダー食玩、280円のささやかなお楽しみです


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2005年9月に発売されたバンダイの名鑑シリーズ
「ライダーアクション マシンエクスプロージョン」の一つ
旧1号ライダーと旧サイクロンのアクションディオラマ。

爆炎までの高さはわずか9cm程度の、小さな物ですが

新発売時の単品価格は400円程度だったものの
例によってブラインドBOXのハードルに阻まれ
ショップで見かけても、ついスルーしていたアイテムでした

欲しいのはコレだけですから、以後のライダーマシンがラインナップされた
シークレット込み全6種の中から、コレを引き当てるまでの遠い道のりを思うと
どうしても二の足を踏んでしまうのです
ショップでフルコンプを入手するほど、他のアイテムに思い入れも無いですし
このあたりが、極めて偏った嗜好を持つ私の弱点ですね

ですから今回の出会いは誠にめでたく、さほど珍しいアイテムでもないながら
私には大満足の買い物だったのでした
リサイクル店での入手にも関わらず、未組立の新品でしたし
帰るが早いか他の荷物をほったらかして、あわてて組み立てベランダへ出せば
ライダーやサイクロンなどの単品売りフィギュアでは得られない
ディオラマならではの迫力シーンに、すでに目はハートの嵐

ひゃーカッコイイ(最近はコレばっかりでお恥ずかしいですが


やっぱりオタクグッズは金額じゃありませんね。
たとえ300円弱の食玩であっても、ここまで満足感を得られれば
そのコストパフォーマンスたるや、絶大なものがあります。
さらに、近所に自然公園という大スタジオを持つ私ですから
これほどのアクションシーンを、小さなベースに閉じ込めておくのは可愛そうと
さっそく持ち出して、大自然バックのオープンロケを行いました

ライダーにはホントに、太陽光や自然の景観が似合うんですよね



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ショッカー出現の報を受け、奴らの待つじごく谷に急行するライダー。
危ないライダー!ショッカーの罠に気をつけろ!


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果たしてその途中には、ショッカーが仕掛けた地雷の罠が!
しかしライダーは、鮮やかなハンドルさばきで爆発をかいくぐる!
最高の相棒・サイクロンとの一体感が、ライダーに勇気と自信を与えるのだ!


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「こんな罠など、私には通用しない!行くぞショッカー!」
サイクロン・フルスロットル!
ベルトの風車ダイナモが高速回転し、Cアイが怒りの赤に染まった!


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しかしショッカーは攻撃の手を緩めない!
果てしない地雷の嵐の中をただ一人、ライダーは戦地に赴くのだ!


Photo_8

逆光に浮かび上がるサイクロンの勇姿!

望まぬ改造の被害者となった悲しみをマスクに秘め
いつ果てるとも知れぬ戦いに彼を駆り立てる物は
人類の自由を奪うショッカーへと向けられた、怒りの焔だ!

しかし、改造人間でありながらショッカーに反旗を翻す存在は、この世に彼一人。
孤独なライダーの心の叫びがサイクロンの爆音となって、荒野にこだまする!



ああなんてカッコイイ
初作ライダーに色濃く流れるこの孤独感、寂寥感こそ
私が「
仮面ライダー」という作品に惹かれる、大きな理由です。

アマゾンあたりまではかろうじて残されていた、この改造人間の悲哀も
徐々に変質を遂げ、平成ライダーあたりになると
「仮面ライダー」という単語の意味合い、解釈が
完全に変わってしまいましたね。


私は仮面ライダーという作品の
「脱ぎ捨てられない鎧をむりやり着せられた男の、命がけの反逆」という部分に
魅了されたのであり
その変身能力に「個人レベルの価値観の違いを、暴力で解決する為の道具」
という印象を持たざるをえない、平成ライダーの何作かは
たとえ仮面ライダーの名を冠していても、私にとってのライダーではありません。
どちらが良い悪いじゃなくて、好みなんですね


下手な写真ながら、今回の爆発バックのサイクロンも
そんな旧1号ライダーの悲壮な決意があるかないかでは
画面から受ける印象、意味合いがまったく違ってきます。

本郷ライダーも後には、一文字ライダーという頼もしい協力者を得ますが
それでも、世界的秘密結社であるショッカーには圧倒的に多勢に無勢であり
毎回が命ギリギリの勝負だったわけです。
言わば個人が、国家を相手に徒手空拳で戦うようなものですからね。
しかも市井の人たちは、ショッカーの怖ろしい暗躍を知らない。
話しても、とても信じてもらえないでしょう。
それほどまでに、「仮面ライダー」という物語は
主人公を追い詰め、孤独に突き落とし、寂寥感を強要しているわけで。

ここですよここ。
旧1号の戦いは決して、仲間内のケンカレベルではないのです

昨日までの寒さも多少は緩んだ、今日の名古屋ですが
旧1号ライダーの孤独な決意は、肌を刺す冬の空気によく似合います。
サイクロンのタイヤハウスからこぼれる鈍い冬の太陽が
意図した以上に、ライダーの悲壮感を語ってくれていますね。
この太陽が、ヘタクソな今日の写真をどれほど救ってくれたことか。
自然を超える名ディレクターは居ないなあと、最近はよく思います

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2011年1月31日 (月)

仮面品評会

Photo

昨日、最後の写真でお見せした原作版ライダーといっしょに
入手したライダーグッズが、二つほどありまして。


Photo_5

昭和から平成までのライダーマスクを、ハイクオリティーな造形技術で再現した
仮面ライダーマスクコレクション。
コレもずいぶんシリーズを重ねていますから、今さら珍しくもありませんが
マスクだけなら前高わずか5cmほどのコレクションサイズながら
劇中に登場した各ライダーのマスクフォルム、色をよく捉えていて
今回初購入だったんですが、その出来にはビックリです

ご覧の通り二つとも、金欠気味の月末でも衝動買いできるほどの安心価格。
レアものでもないですが、他のライダーに興味の無い私にはちょうど良いです


左はvol.7の新1号ですが、下あごが別パーツになっていて
新2号用もあるそうですね。
その違いは、実物マスクに於けるあごゴムのモールド位置だけと言うんですから
そのこだわりたるや、恐るべきものがあります

事前にそんな事など全然知らずに、売り場で一つを選んだだけですから
ゴムの位置違いで、新2号を手にしていたかも。
まーマスク部は一緒ですから、どっちでも良いと言えば良いんですが

右は欲しかった旧1号!と思ったら、vol.5の桜島1号でした
よく見れば分かりますよね。毎度ボーっとしてるもんで
ショップでも新1号、新2号は10個20個と並んでいたのに
この桜島1号は2個しかなかったので、つい取り乱しちゃって


ライダーグッズは新・旧それぞれの1・2号と桜島1号だけあれば充分ですから
この手のアソート物も、バラ売りを細々と集めていれば満足なんですが
旧1号のような人気アイテムをあまり見かけないのが難点ですね。
万が一見かけても、商品価値に合わない高額なプレミアが付いていたり
でもこの桜島1号なら、旧1号と同じ金型っぽいですし
もともと欲しかったモデルですから、旧1号は次の出会いを期待することにします

オリジナルマスクの細かい違いにこだわりを見せるコレクションゆえ
こうやって二つを並べてみると、両マスクの違いが分かりやすくて良いですね。
新1号・2号マスクの目が小さく見えるのは、造形上の処理で目のサイズを
縮めただけではなく
新旧マスクのフォルムそのものが違うことが、よく理解できます。

旧1号(写真は桜島1号)マスクは新1号マスクより全体的に小さめなので
目も、より大きく見えたというわけですね。


両マスクとも好みですが、どちらかと言えば旧マスクのバランスの方が好きかな
このシリーズの旧1号マスクは実物を見た事がないので
もしこの桜島1号と別金型なら、印象もまた変わるのでしょうけど。
不勉強ゆえ、記述や感想がいろいろ違っていたらお詫び致します


Photo_3

ちなみにコレは先日の撮影会における
ポピニカ魂・旧1号の小社特写ショットですが
上のマスクコレクションと較べると、また印象が違います。
同じマスクでも撮影時期や補修の頻度、角度やカラーリングによって
ライダーマスクは異なった印象を与えるんでしょうね。
さすがオリジナルマスクを作った、造形の魔術師エキスプロ。
我々常人には遠く及ばない、スーパーテクを見せてくれます


でも個人的にはマスクコレクションより、ポピニカ魂の方が
旧1号の印象に近いかな。

ただ、マスクの印象一つとっても、ファンそれぞれで好みが違いますからね。
自分にとってのベストライダーマスクフィギュアを追い求めるのも
ファンに与えられた、大きな楽しみかもしれませんね


Photo_4

ファーちゃんのマスクはそれほど差がないなあ。
寝てる時と食べてる時で、目の大きさと輝きが違うくらいかな

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