メトロン星人対ス●ル星人
名古屋も梅雨入り重苦しい灰色の空の下
ドドンゴーと駆けつけたウルトラさんを待っていた当時物は?
好事家諸氏にはおなじみのウルトラアイテムEP盤「怪獣《4大主題歌と大迫力ドラマ》」。
前回日記のスペクトルマン「公害怪獣総登場」と、抱き合わせで入手したものです
メインはアチラだった上、補修アリジャンク扱いとあったので
それほど期待していませんでしたが、予想を上回る充実の内容で
表紙からいきなり、梶田達二画と思われるリアル挿絵で期待満点。
Bタイプウルトラマン対アントラーにビラ星人参戦!番組枠を越えた夢の対決
収録曲から見てリリースは、セブン放送時~新マン放送前の'68~'71年ごろでしょうか。
小松崎世代の私には、ツルリとしたCG画より肉筆画の方が思い入れ大で。
子ども時代に培われた価値観は、これほど強固な物なのかと
表紙を開けばセブンのうた、大怪獣のうたと賑やかな幕開け
(テープ補修はご愛嬌)
今にして思えば、宇宙哲学を語るセブンと怪獣大暴れのQでは色合いが異なりますが
当時はこういうカップリングも当たり前でしたね
怪獣とセブンの果てしない肉弾戦、ウルトラファイトのイメージも強いですし。
今でもセブンと言えば、宇宙陰陽の構えやマキシ斬りを駆使する
武闘派の印象があるんですよ
セブンファンには怒られそうですが
その後は数ページに渡る怪獣大図鑑。
かなり設定に忠実で、「ゼットンの炎は一兆度」ほどの驚きが無い所は今一つ。
巷の怪獣図鑑をご参考頂ければ充分なので、今回は割愛させて頂きます
ここは、前回の公害怪獣くらいのインパクトが欲しかったですね。
当時の円谷スタッフの、公式設定整備の素晴らしさとも言えますが。
(この頃、もう竹内博さんはご活躍だったのでしょうか?)
怪獣図鑑に挟まれ現れたカラーページは「モーレツ怪獣大あばれ」。
待ってました!おバカな私にピッタリのビジュアル企画
今は失われた秘蔵図版続出かと、期待も高まりますが・・・
(結果的にある意味、期待以上でしたが)
おおーここからは、梶田画伯の誌上ウルトラファイトぢゃありませんか!
物語によれば、テレスドン下のツインローターが科特隊の装備みたいですが
ずいぶん思い切った発想ですねー。ミサイルまで発射してるし。
怪獣Gメンのボントトルエカも真っ青。腕自慢のモデラーさんが立体化しそうですね
で、コレが当時物ならではの大ショックカット
予備知識ゼロだったのでひっくり返りました。
ス●ル先生がゴドラ・メトロンと並ぶセブン代表メンバーとは!
居並ぶセブン宇宙人を差し置き、見開きで堂々の出演
この品が重版されたかどうかは不明ですが、間違いなくアウトでしょうコレは
件の回は本放送も見ましたが、大方のご感想通り他の回と変わりない印象で
とりわけ強インパクトでもなかったですし。
セブン以降がアウェイの私には、琴線に触れなかったのかもしれませんね。
しかしながら、未だに円谷側の解禁が無いあたり
問題が複雑化しているのかもしれませんし、私も配慮して公開はこの辺りまでに。
本放送数年後における当話の世間の感触が、わずかに垣間見える資料という事で。
(余談ですが右側の隊員、横顔ですがちょっとアマギさんに似てますね)
ハードテイストな宇宙人戦からうって変わって、次ページは華やかな怪獣大絵巻。
後光の射すレインボーコモラ?と正統派怪獣ガボラと戦うのは、なぜかウルトラセブン
テレスドンのページに記された「ウルトラマンはいずこに・・・」の語り通り
このレコードは完全にセブン推しなんでしょうね。収録曲も一曲目がセブンだし。
だったらウルトラファイトのタイトルで出せば良かったのに
山田二郎アナの新録実況入りなら、珍盤認定間違いなしだったでしょうね
宇宙人も、こうして分かりやすく暴れてもらった方が気持ちいいなあと
やっぱり光線の応酬とブロウバトルですよ。着ぐるみ対決の醍醐味は
「地球人はこの二大怪獣の滅亡を願っいる」(原文ママ)
うーむメフィラス怪獣扱い!(ウルトラ怪獣散歩ではMCだしイロモノ枠だなこの人)
裏表紙前になってようやく、ウルトラマンがメイン扱いに
おまけにセブンより多い二曲入り。梶田挿絵がカッコイイですね。
ついでに言えば音源はすべてオリジナルで、やるなーエルムと感心
まさかエルム版は「ピュピュン」なのかと期待しましたが
聴き慣れた3番でちょっと残念
東京一さんのお戯れではありませんでした
裏表紙も気が抜けない、ザラブ対ジャミラ対(またなぜか)ホーク1号
ここまで番組の枠を越えてると、おはなし「怪獣ランドたんけん」も気になりますが
コレはキャップ役の小林昭二さんをホストに、ビートルで空中パトロールという
完全新録ドラマでした。小林さんの声が若い!
レッドキング、スフラン、ヒドラ、ケムラー、ゴモラ、バルタン星人、ガマクジラ
グビラ アボラス、バニラ、テレスドン、アントラーが暴れまわる賑やかなエピソードで
ウルトラマンと激闘を繰り広げます。(SEも完全オリジナル。さすがエルムの底力)
もちろんキャップも、防衛隊と共に大活躍。
「どんな怪獣でも束になってかかってこい!」「ウルトラ宙返りでかわしてやれ!」
この日のキャップは血の気が多いです
いやージャケットはセブン推しなのに、ドラマは全部マン怪獣という珍盤。
若き小林さんの名調子も聴けておなか一杯。マニア諸氏には有名な盤なのでしょうか?
こうなるとレコードやソノシートも、まだまだ発掘しがいがありそうですね。
思いがけない拾い物に感謝です。
こういうのがあるからやめられないんですよ。当時物散策は
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