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カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2012年11月 1日 (木)

ガオーな画報

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世代人には涙もの、46年前からの訪問者!
1966年秋田書店刊行、その名も直球勝負の『怪獣画報』!
復刊ドットコムによる復刻版。今日ついに届きました。


中岡俊哉著『世界の怪獣』シリーズを入手以来
チラホラ届く復刊ニュースをチェックすること数年。
同社のご尽力により、ついに甦った伝説の名著。
発売予定は10月末でしたから、まさに湯気が出るほどの刷って出し状態。
ごたいそうなシュリンクパックがもったいなくて、まだ開封してませんっhappy02


カバーに輝く「写真で見る世界シリーズ」の大風呂敷と
円谷英二監修、大伴昌司・小山内宏共著の金看板がまぶしいっ!
さらには怪獣画報を謳いながら、表紙で激闘を繰り広げる二大恐竜!?
コレぞ1966年、第一次怪獣ブームの空気っ!
その力技のただならぬ雰囲気に、ツッこむハアムもどこか及び腰coldsweats01

そりゃーこんなスーパー名著をバイブルに育っちゃえば
制作会社発表の公式データなんて鼻で笑う大人にもなるわけです。
もちろん私もその一人。
あーよかった。情報がつまらなく統制される前の時代に、こういう一冊と出会えてhappy01
そりゃ面白いですよコッチの方が。だから今も、私の創造の翼は健在なんです
wink

読書の秋もあとわずか。これで今年の課題図書は決まりだな。
これぞ購入者だけに与えられた、タイムスリップの特権。
お仕事のキリがつき次第、儀式のごとく駄菓子を傍らに置いて
宮内國郎氏のウルトラBGMをバックにページを開き、’66年へ行ってきます。

帰ってきたら若干、怪獣のデータ等で会話が食い違うかもしれませんが
なにとぞお許し下さいねhappy01happy01
happy01

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2011年7月 7日 (木)

催涙雨に届いた二冊

今日の名古屋は、本当に梅雨らしい一日で
すでに朝5時半からず~っと雨rain

今も勢いはおさまらず、久々の大降りとなっています。

七夕なのにあいにくのお天気でなんて、毎年言ってるような気がしますねcoldsweats01
それもそのはず。夕方のローカルニュースで見ましたが
過去50年間で、7月7日の名古屋が雨もしくは曇りだった日は
50日中、実に40日もあったそうです。
天の川鑑賞不可能率・なんと80%!

残念ながら今日は、天候不順の「特異日」というわけですねweep

七夕のぐずつきは昔からだったのか
この日の雨には『催涙雨』なんて呼び名が付いていて
なんでも、織姫と彦星が流す涙が雨となったなんていわれがあるそうで。

まー昔の人はロマンチックだったんですねえheart04
一年ぶりの再会に、二人とも思わず号泣なんて図を
想像したのでしょうか。
ファーのケージに迷い込んだハエを追い出すのに必死の私には
甘い妄想とは無縁ですがcoldsweats01


そんな私が楽しみにしているのが
昨年12月28日、86歳で亡くなった名女優・高峰秀子さんを偲んで
今月から、日本映画専門チャンネルで始まった
『総力特集 映画女優・高峰秀子』。

彼女の初期作品『綴方教室』(1938年東宝 山本嘉次郎 監督)から
時代ごとの代表作品を放送する、追悼企画です。


映画黄金期・1950年代~60年代の邦画を通じて
成瀬巳喜男監督作品から高峰さんの名前を知った
にわかファンの私ですから
鑑賞作品も『浮雲』『女が階段を上る時』『乱れる』そして『放浪記』などなど
わずか数本に過ぎませんが
なぜ彼女が、今も多くの人々から「心に残る国民的スター」と呼ばれ続ける
のか
その魅力の片鱗が、なんとなく分かってきました。

と同時に、未見の作品が続々と放送されるこの機会は
願ったり叶ったりですhappy02

また、この特集に合わせ制作された特別番組
『~映画手帖~高峰秀子』も楽しみにしています。

日本映画
史と共に生きた高峰さんの作品を
数回に分けて解説するミニ番組で、作品ガイドとしても楽しめる上に
彼女の人間的な側面も知る事ができ、興味深い内容です。

この番組内で多く引用されているのが
高峰さんご本人執筆による自叙伝『わたしの渡世日記』(文春文庫)の一節。
1979年の女優引退後、エッセイストなどの活動をされただけあって
映画黄金期を駆け抜けた激動の人生の活写や
決して望んでいなかった女優という仕事についての思いなど
胸中を吐露する一つ一つの言葉には、並々ならぬ迫力があります。

どうやらこの著書、数ある女優の自叙伝の中でも名著だったらしく
ファン必読の書でもあったみたいですね。
そんな事なーんにも知らなかった私は、ただ恥ずかしいばかりでsweat01

邦画ファンとして、こんな名著を未読だったのは
何となく忘れ物をしたような気分になって
あわててネットで注文、さっき届きました。


Photo_2

上下巻とはいえ文庫本なので、入手は容易だったのですが
一人の女優の人生が綴られた二冊は、心なしかズッシリ重く
ページを開くにも、ちょっとした気構えが必要。

届いたばかりでまだ読み出してもいないのですが、一筋縄ではいかないようです。
出演作品とオーバーラップするような、彼女の壮絶な日々を紐解くには
こんな催涙雨の夜が、ふさわしいかもしれませんね。
読み飛ばすのが勿体無く思える本に出会える機会は、多くはありません。
あせらず少しずつ、読んでいこうと思います。


『女が階段を上る時』のラスト近く、相手役の仲代達矢に別れを告げ
夜の世界に生き続ける決心を固めた彼女の
胸の内に流れる、決して他人に見せない涙が
窓の外にそぼ降る今夜の雨と、ちょっと重なります。
そんな名古屋も明日から気温が上がり、夏日の再来との事。
日本初のフルカラー映画『カルメン故郷に帰る』で彼女が見せた
明るい笑顔を見習って、猛暑に挑むとしましょうhappy01

2010年7月12日 (月)

極彩色の侵略者

さて今回は予告通り、前回の記事の続きです。最近はコレが多いですねcoldsweats01
オタクイズ『笑うステンドグラス』の正解、オークションで手に入れたバグンですが。
コレは正直、万年貧乏の私にとってかなりの高額落札商品で
ほぼ同時にゲットしたお宝を含め、今回のお買い物で今月のオタクグッズ予算は
すべて飛んで行ってしまいましたcoldsweats01
これでしばらくは細々と、お茶と粗食の生活を余儀なくされそうですweep
まーそこまでして手に入れるだけの魅力に、溢れていたということですね。

さいうわけで、さっそくその素晴らしいお宝をご覧いただきましょう。
まー前回の記事でお見せしていますがcoldsweats01


Photo_11
出ました!「ネヴュラ」でも何度かご紹介している
昭和の怪獣少年少女のバイブル・中岡俊哉著『新・世界の怪獣』に登場

悪のバスカ星人の尖兵として、わずか三頭で地球を壊滅に追い込んだ
恐怖の宇宙怪獣「バグン」です。

バグンの詳細設定については以前の記事でもご紹介しましたので
よろしければコチラをご覧下さいhappy01


このバグンはソフビメーカー数社が商品化していますが、今回私が入手したのは
件の『新・世界の怪獣』を復刻したシカルナ・工房製の逸品。
シカルナ怪獣はすでにダギゴンザゴラ山中の怪獣を入手していますが
私がこのメーカーのリピーターとなる理由は、原作本の登場怪獣イラストを
独自のセンスでおもちゃっぽくデフォルメした造形センスに加え
もはやアートの域に達していると言っても過言ではない美しいカラーリングの
虜になったところにあります。

カラーバリエーションも他社の比ではなく、各種ホビーイベントごとの限定カラーは
もとより、毎月スペシャルカラーがリリースされる力の入れよう。
一体一体がカスタムカラー、彩色でアイテムを差別化しているので
造形が同じでも色が違えば別怪獣と言えるほど、カラーリングに特化しています。


Photo_4

そもそも劇中のバグンの色は「全身が夜光虫のように青光り」しているそうで
(サバみたいな色ですかねcoldsweats01
この色は似ても似つかないんですが、まーコレはコレでいいかとhappy01

先日7月4日のワンフェス53にて発売された、福袋用の一点物だそうですが
他にも無数のカラーバリエーションがあって、全貌はとてもつかみきれません。
普段は造形重視でソフビを選ぶ私ですが、このシカルナ怪獣に関しては
造形に加え、彩色に大きな比重を置いています。

同じ怪獣だったら、たとえ安くても色が気に入らなければ見送ると。
逆に多少お高くても、好みの色ならお買い上げという。
今回の高額入手も、そんな私の悪いクセが出ちゃったわけですねcoldsweats01


Photo_5
まーそれにしても、すさまじい存在感ですねーこの怪獣。
意外と原作版イラスト↓には忠実な造形なんですが

Photo_6 
何とも可愛いアレンジが効いていて、嫌味がないのに怖いという。
非常にマッシブな造形も、その迫力に貢献していると思います。
まーそもそも原作デザインが「コワカワイイ」とも言えますがhappy01


Photo_7

で、そんな造形に一見不釣合いとも感じる
目に痛いほどのトロピカルカラーが、実にマッチしています。

造形色のイエローに吹かれたレッド、グリーン、パープルの
絶妙なコラボレーション。
怪獣に季節色を取り入れる実験でしょうか。それともハワイ輸出仕様とかhappy01
単色も迫力があって大好きですが、バグンに関してはこの色もアリかなと。
なんたって宇宙怪獣だしnight

まさにシカルナセンス炸裂。ありそうでないんですよこういうカラーリング。
こんな実験はパチ怪獣ならでは。実に素晴らしいアイテム選択ですねー。
だってこんな色のパゴスやギャオスやダストマンなんて、ちょっと考えられないしcoldsweats01
あ、ダストマンは見たいかなhappy01


Photo_8

で、またこの顔つきが実に不思議で。
アップした上半身写真は上からそれぞれ俯瞰、仰角、サイドショットなんですが
見る角度で、顔の印象がまったく違うんですよ。

俯瞰は単純な見下ろし顔なのに、仰角は不気味な笑みに見えるし。
サイドショットも表情が微妙に違う。

一つ目と口角の角度によるマジックなんでしょうが、なかなか奥深い表情です。
コレが派手なトロピカルなカラーと相まって、絶妙な迫力を生み出すわけですね。
たぶん照明の変化でも、別の表情を見せるのでしょう。
うーん手を抜いてませんね造形も。コレもシカルナ怪獣の大きな魅力ですlovely


Photo_9

そんな魅力に満ちた、我が家のシカルナ三兄弟に集まってもらいました。
いやーなんでしょうかこのカラフルさは。さながらリオの怪獣カーニバルの様相happy02
まともな二つ目が一頭も居ないところも素晴らしいhappy01

コレですよコレ。こういうピープロ怪獣に通じる怪しさと愛らしさが
私の脳内怪獣ワールドなのですhappy01happy01happy01


Photo_10
巻頭グラビアを飾るとは侮れねーなーバグンのアニキ。
ワイキキビーチのチョイワルオヤジみたいな、今日の衣装もキマってるぜsmile

いやいやおめえも知名度じゃ一番じゃねえかザゴラhappy01
あれっじゃあ俺の立場は?
ダギゴンおめえはちょっと影が薄いなークリアソフビだけに。
出身地も謎だし。(以前と同じオチですみませんcoldsweats01


いやーいいですねーシカルナ怪獣heart04 私だけかな盛り上がってるのはcoldsweats01
今月はお財布がカラッポですが、来月はまたネットショップをウロウロしそうです。
さてそんなおもちゃまみれの今日。以前にゲットしたお宝がまた届きました。
コレもウチの近所じゃお目にかかれない、珍しい逸品。

私も初めて見ました。あったのねーこんなアイテムがlovely
それはいずれ「ネヴュラ」でお披露目しましょう。
気が向いたらいきなりまた、クイズにするかも。
その時はまたいつもの病気と思って、お許し下さいねhappy01happy01happy01

2009年4月23日 (木)

知られざる侵略’71

前回に続いて、またまた昭和の香り漂うアイテムの登場ですhappy01
とはいえ「ネヴュラ」では、それしかやってないんですがcoldsweats01


Photo
出たっ!昭和40年代の怪獣少年少女のバイブル「世界の怪獣」シリーズ!
今年1月、シカルナ・工房から復刊された新品ですっhappy01

復刊当時、目ざとい怪獣ファンの間で話題になった本書ですが、初版発行部数はかなり少なかったようで。
そんな事とはつゆ知らず。私がこの復刊を知った頃には、あわれ初版は見事品切れになっていたのでしたcrying

で、待つ事三ヶ月。
最刷の告知に小躍りした私はすかさず発注、無事入手を果たしたのでしたhappy01
とはいえ奥付を見ると初版になってるけど、まーいーかcoldsweats01
というわけでずいぶん遅い紹介ですが、なにとぞお許し下さいcoldsweats01


このシリーズ、オリジナルの発売当時は私、持ってなかったんですよ。
後年、色々な文献で名著、名作の誉れを聞く度に、もう読みたくて読みたくて仕方がなかったんです。
「写真で見る」世界の怪獣って?秘蔵写真のオンパレード?
見たこともない大怪獣の勇姿が目白押し?
でもこの頃の大図解シリーズだから、そんな予想は良い意味で裏切ってもらえるし
happy01

発行年代ははっきりしませんが、続刊「新・世界の怪獣」の著者前書きに
1971年7月とあります。という事は、初刊の発売はもう少し前という事で。
「宇宙猿人ゴリ」の放送が’71年1月からですから、これは怪獣ブーム第一期から第二期への橋渡し的役割を果たした、貴重なシリーズだったのでしょう。

なるほどー。私を含む当時の子ども達はブラウン管以外にも
こういう図解書籍で、日々の怪獣飢餓を満たしていたんですねー。
まさに寝ても醒めても怪獣漬け。リッパなオタクになるわけですhappy01

で、この二冊ですが、実は今日の夕方届いたばっかりなので
まだちょっとしか読んでいないんですよ。

でももう、ページをほんの少しめくるだけで、もうそれはスゴイスゴイhappy02
これはいけません。ちょっとやそっとのレビュー記事では
とても満足できない内容。記事一回ではもったいない。
こういうのをネタの宝庫って言うんですねhappy01

で、レビューはまた改めてなんて終わっちゃったら
いつも以上に、読者の皆さんも怒り出しちゃうでしょうからcoldsweats01
今日はちょっとだけ、中身をお見せしましょう。

まずはコレ!「新・世界の怪獣」冒頭のカラー口絵から。

Photo_2
都市を蹂躙する宇宙からの大怪獣、バグンの勇姿!
なんとこの一枚、南村喬之画伯によるものなんですよhappy02

それにしても、このパチテイストhappy02happy02happy02
羽根の生えた、一つ目の青いゴモラかギララか?

「逃げまどう人たちをかたっぱしからふみつぶし焼き殺した。
いったい地球はどうなるのだろうか!?」
と投げ出されたストーリーに心は凍りつきます。ああ東京SOSshock

いいわあこのデザインhappy02
著者・中岡俊哉さんのセンスは尋常じゃありませんね。
私たち昭和の子供の脳内では、こういうヤツらが毎日のように
都市破壊を繰り返していました。

そりゃーリッパなオタクに以下同文happy01

で、こういうのを見ちゃうと、当然ながら「宇宙怪獣バグン」の内部図解も
見たくなるというもの。
当時のこの手の本が、そんなおいしいネタを見逃すはずがありません。
さあご覧下さい。コレが「バグン」の内部図解ですっhappy02

Img 
いやーやっぱり宇宙怪獣。強そうですねーpunch
後頭部に伸びる突起は蛮刀だったのかー。
目は「バグン・アイー」ってカッコいいネーミングなのに、歯は「バグン・バイト」とか言わないのねcoldsweats01
「光線貯蔵器」「エネルギーぶくろ」あたりのセンスは、大伴昌司先生の影響でしょうかhappy01
で、なんと言ってもラブリーな六本指!
一つ目に羽根がつくと、なんとなくバクラーのテイストも感じたりして。
あ、だからピープロ大好きな私の琴線に触れるのかなcoldsweats01



実はこの「バグン」、この二冊に登場する怪獣の中では、まだ比較的普通の方なんです。
両書を読み進めばそこは、興奮と感動と脱力が万華鏡のように広がる
めくるめく中岡ワールド。

「路地裏の香山滋」とでも命名したいほどの魔境が広がっているのですhappy01


というわけで、ちょっと読みかじった程度の私には、まだこれくらいのご紹介しかできません。
日を置いて、この驚異の魔著の中身を徐々に紐解いていく事としましょう。
さて次は「ミイラ怪獣イガール」かな。「ヤドロ対サボラ」も惹かれるし。
「宇宙獣人「アプタ」対「ベグ」「怪獣星ダッパ」とかも・・・

タイトルだけで、あの時代に思いを馳せられる幸せhappy01

これでしばらくは、退屈しませんねhappy01happy01happy01
あまりのインパクトに「宇宙船」応募プロットの内容に影響しないかと
それだけが心配ですがcoldsweats01

2009年4月22日 (水)

未来兵器の逆襲

ここ数日、記事の更新ペースが落ちているのは
過激なウォーキングに時間を取られているのと
その為に体力のコントロールが難しくなっている為です。

昨日は午後から雨だったので、ウォーキングもお休みしたんですが
暗い雨空にすっかり眠くなっちゃって、オフを幸いに寝ていましたsleepy

まーそれでも、歩くモチベーションアップの為
デジタルプレーヤーに、アップテンポの曲を大量転送。
二時間を超えるマイライブラリーが出来上がりました。
一曲目が『死亡遊戯のテーマ』と言えば、ラインナップのテイストも
お分かり頂けるでしょうねpunch


さて。そんなお遊びの合間に読んでいた本がこちら。


Photo_14















ちょっと前にGakkenから出たこのムック。
古のキャラクタープラモなどを精力的に取り上げ、世代人のツボを突きまくりの『キャラクター・エイジ』第2号です。
この本、第1号はスルーしたんですが、この第2号を書店で発見した時は
さすがに目がハートにlovely
なんていっても、あの今井科学の名キット、『連結戦車クローラー』が
表紙を飾っていては、心を鷲掴みにされないわけがありません。

編集部は分かってますねー。こんな雑誌を待ってたんですよhappy01
しかも特集タイトルが『無敵★空想科学戦車の逆襲』と来れば
欲しかったワンピースを諦めても、こっちを買わざるをえないぢゃないですかhappy02


残念ながら、最初にこれを発見した書店では
立ち読み済みのボロボロだったので
美本を探して東奔西走、結局、ビニール袋入りの新品を手に入れる為
市内を三時間も捜索しちゃいましたclock

世の中から「可動プラモデル」「メーカーオリジナルSF戦車」が消えてから
かなりの年月が経ちます。
「ネヴュラ」でも以前から、その寂しさは時折語ってきました。
そうしたアイテムそのものが市場から消えてしまってますから
よもやこんな特集本が出るなんて予想もできませんでしたねー。

とりあえず大型書店では平積みでしたが、果たしてこんな本が
一般客に受け入れられるのか、他人事ながら心配してしまいますhappy01


Photo_4はやる心を抑えてページを開けば、そこには懐かしいSF戦車の勇姿がhappy01
写真は近年、童友社から再版された緑商会の『モグラス』シリーズですが
他にも数ページに渡って、’60~’70年代の子どもの心を躍らせたメーカーオリジナルキットが目白押しなんですよ。

アオシマの『キャプテン』シリーズなんて、当時でもとても手の出ない高嶺の花でしたねー。あー懐かしいweep


Photo_6
資料ページを抜けると、今度はそれらの旧キットを現代風に改造した制作レビュー記事のつるべ打ちです。
あの『宇宙戦車アトラス』も、現代風アレンジが施されるとこんなにカッコよくなっちゃうんですねーhappy01
しかもディスプレイ版、動力版の2タイプを作り分けてしまう力の入れよう!
これぞ大人の遊びと言うかなんと言うか。
こんなのが売ってたら即買いなんですがhappy02


Photo_8

前述のモグラスシリーズも、改造されればこの通り。
いやー今の目で見ても、ドリル戦車って充分説得力がありますねー。

ジェットモグラやマグマライザーなどの正統派ドリル戦車には無い破天荒な迫力が、見る者を圧倒します。
『文句言うヤツはかかって来な』的な有無を言わせぬインパクトが
眩しい銀色の螺旋から放たれてくるようですhappy02


でも惜しい事に、ここまでお見せしたキットって
童友社からの再版時には動力パーツがオミットされているんですよねーcoldsweats01

ですから作例の可動モデルでは、田宮など他社のギヤボックスを流用して
動力を再現しているんですが、私みたいな不器用者には
とてもそんな真似はできません。
やっぱり回転してこそドリル、走ってこそ戦車。
なにしろこれらのプラモにとって、最大の売りが可動ですから
動かないという一点のみで製作モチベーションが落ちちゃうのも
やむなしといった所でcrying


そんな私にとって救いの神とも言えた『可動SF戦車』こそ
表紙を飾った今井科学の『連結戦車クローラー』でした。

表紙に採り上げられた通りこの号のキモとして、製作記事もこの通り
しっかり載っていたのでした。


Photo_9
何しろこのクローラー、今井科学倒産直前の2000年再版時にもしっかり可動パーツが同梱されていた優れもので。
私のようなおバカでも、あの驚異の登坂力を目の当たりにする事が出来たのですhappy02
いやー惜しくも時代の波に消えたとはいえ、今に至るも今井の気概には驚嘆を禁じ得ません。


Photo_10
このクローラー、「ネヴュラ」でも以前から時々お見せしてきた通り、私も一個完成させています。
何しろ初版が1968年ですから、再版版もさすがにパーツの合い等厳しいものがありましたが、まー昔のキットにはよくある事happy01 そこも楽しまなければ、オールドファンとは言えません。
独特の前後連結フォルム、東宝メカに通じるパラボラやミサイルの配置、ボディーの詳細なディテールなど、今見ても充分に魅力的なアイテムですねー。

これが動力オミットなしで本当に『強力電動走行』しちゃうんですから、もうたまりませんhappy02 

今号のフラッグシップとして採り上げられるのも当たり前というわけで。
41年も前のプラモが、雑誌の表紙を飾るとは夢にも思いませんでしたがcoldsweats01
それだけこのアイテムが、レトロフューチャー感覚に溢れているという事でしょうか。個人的には、今でも充分に通用するデザインと思うんですがhappy01


Photo_13
どーですこの可動範囲!
写真撮影用に可動させてはいませんが、
キャタピラの優れた接地性により
これくらいの高低差は楽に乗り越えられます。

こんな動きが、本当に実現できちゃうという。
これがクローラー本来の実力なんですよねー。
車体角度が変えられる連結方式なのは、
ちゃんとこうした走破性を考えての事なんです。
うーむ素晴らしい!


ガンプラがプラモデルの代名詞となっている今
こうした可動プラモを知らない若い方々は
これを見てどんな感覚を持たれるのでしょうか。
ちょっと知りたい気もしますね。
それにしても、こういう可動プラモの世界を特集してくれたこのムックには
改めて感謝したいです。
30年来愛読していたホビージャパン誌でも、この手のアイテムは
まったく見かけなくなってしまいましたからねーcrying


Photo_12
でも、それも仕方がない事なのかもしれませんね。
ここに並んでいる可動プラモは、現在すべて絶版品。
この手のSF戦車がプラモデルとして発売される機会は
きっと今後も無いでしょう。
この『キャラクター・エイジ』のスタッフは、きっと私たちのような「旧キット貯め込みモデラー」に対して、この号を特集してくれたんでしょうね。
でなければ、入手困難なキットの作例記事なんて載せるわけがないですしhappy01


懐かしのオリジナルSF戦車の世界に、しばし遊ぶ事ができました。
自慢じゃないですが私、このクローラーのフォルムが本当に大好きで。
写真の通り、未組立のキットが8個あるんです。
また久しぶりに、一個作ってみたくなっちゃいました。
前作がミリタリーテイストだったから、今度はウルトラテイストなんてどうかな。
シルバーとレッドのツートンで、科特隊仕様なんてカッコイイかも。
流星マークをフロントに輝かせながら、未知の惑星を進む科特隊クローラー。
「時間がない。急いでくれハヤタ君」なんてムラマツキャップの指示が
聞こえてきそうです。
こういうお遊びができる所が、オリジナルキャラクターの利点なんですよねーhappy01


「ウルトラマン」で、このクローラーを活躍させられそうな敵役は・・・
アレかな?いや、アレも良いなhappy01
脳内の
「未来兵器配備計画」は、とどまるところを知らないようですhappy01

2009年2月20日 (金)

分かりやすさは武器

時々、この手の本を読みたくなりますbook
書店で見かけるとつい手にとって、レジに向かってしまいます。


Photo

まー一冊500円程度だし、二、三時間あれば読めちゃうので、結構重宝しています。

皆さんもご存知の通り、私は貧乏・おバカ・ヘタレの三拍子が揃っているのでweep 
こういう本を読むことで、なんとなく分かったような気になる事が快感なんでしょうね。
「おおー頭が良くなったみたいだ」なんてスッキリ感の為に、500円あまりを投資しているわけです。
その実、なーんにも身についていないところが致命的だったりするんですがcrying

この二冊、購入時期には大きな開きがありまして。
「書く力」はずいぶん前に、『考える力』は昨日入手したもの。
でも「書く力」については正直な所、観念論に終始しているような読後感が
ちょっとはがゆかったんです。著者の齋藤氏は東大法学部の出身ですから、
かなり頭の良い方なんでしょう。ちょっと私にはチンプンカンプンでcoldsweats01
もうちょっと実践に即した方法が載っていれば、良い参考書になったのになあ
なんて感想でした。


そんなイマイチ感がありながら、齋藤氏の新刊『考える力』を、なぜ入手したのか。
実は書店でこれを立ち読みした時、内容にけっこう共感した所がありまして。

「そう。そうだよねー。」みたいな連帯意識が満載。
つまりこの本、参考書としてじゃなくて、私の日頃の発想法、頭のヒネり方の
確認用に買ったんですね。

私の発想法にどんな利点があるのか。著者はどう解析しているのか。
自分の頭の中を覗きこむような興味があったんです。


ですから読み始めれば、思い当たるフシも出てくる出てくる。
「この人、もう私ぢゃないの?」なんて不思議な既視感さえ覚えてしまいます。

確かに言い回しは難しいんですが、自分が無意識に行っている発想法について
書かれている訳ですから、意味が理解しやすいんですね。
その満足感だけでお腹いっぱい、コレで552円は安いかなとhappy01


どの内容も非常に共感できたのですが、中でもとっつきやすかったのが、
”『具体と抽象を往復する力』を養う”という項目でした。


まー言ってみればそれは、『言い換え力』とでも表現できるもので、抽象的で難しい表現を具体的で分かりやすい例に言い換え、説明する事ができれば、その人は元の抽象表現を理解しているという事ではないか、という趣旨でした。

皆さんもお分かりですよね。
観念的な言葉や専門用語をたくさん使って、難解な表現で物事を説明するより、
誰にでも分かる簡単な表現の方が、むしろ高度な技術を必要とする事。
つまり、物事を分かりやすく表現できる人の方が、頭が良いという事です。


「そうだよねえ。難しくて、何を言ってるのかわかんない人って居るもんねえ。」
コレは私もよく感じる事で、やっぱり聡明な人は物事を噛み砕き、分かりやすい表現で話す技術に長けている。
それは、元となる抽象表現を理解しているからこそできる事なんですね。

そういう方のお話は、難しそうな用語が使われていない分、非常にストレートに伝わってきます。理解しやすいという事は心に響きやすく、残りやすいんですね。


常々私も、やさしい表現を心がける事で、自分が抽象表現をどこまで理解できているかを計るようにしているんですが、もともと頭がカラッポの私は、そこがなかなかうまくいきません。
「そのコンテンツのコンセプトを具現化するスキルを学ぶ為のノウハウは」なんて
平気で言っちゃいます。なんだこりゃcoldsweats01coldsweats01coldsweats01
コレなんかまだ分かる方ですが、もっともっと横文字が続くと、「をいをいここは日本国ですが」なんて事になっちゃう。


理論武装に自信の無い時って、ついこういう抽象表現に逃げてしまいませんか?
この場合は「横文字逃げ」ですが、「熟語逃げ」「専門用語逃げ」もありますね。

確かに耳障りはカッコいいですが、度をこせば意味がわかんないんですよね。
抽象表現が理解の邪魔になっちゃうんです。
「難しい言葉でケムにまかない事」って、思った以上に大変なんですよcoldsweats01


「抽象化」→「具体化」の場合と同様に、「別の言い方をすれば」という切り口で、
主張をより分かりやすく説明できる場合もありますね。

日常生活ではむしろ、そういう局面の方が多いです。

ここで一つ、「言い換え」の例が浮かびました。こういう事です。
昨日の「必殺」の話題でお話した、「二次創作」への私の感覚なんですが。
二次創作、つまり元作品の設定を利用して作るオリジナルストーリーって、
私の中では「ガレージキットを作る事」と同じような気がするんですよ。
海洋堂やボークスの怪獣で有名な、あのガレージキットです。


作られた方はなんとなくお分かりと思いますが、ガレージキットって、入手した人がいくら上手に組み立て、彩色にこだわっても、完成品の賞賛は結局、キットの原型を作ったモデラーさんの所に行くわけですよね。
「いやー見事な再現度」「同じ怪獣でも、○○さん原型だとこうなるか」「やっぱり個性あるよね。あの人の原型」みたいな目で見られるような気がします。
二次創作も同じで、いくらうまく出来ていても、それは元作品の設定が秀逸だった証明にしかならないわけです。
つまり全ての二次創作は、元作品以上に評価される事は無いような感覚があります。発想のトレーニング・思考実験としては非常に有益ですが、ことオリジナリティーに関しては元作品に軍配が上がるのです。

私が新ヒーローの考案に情熱を燃やす理由は、そんな所にもあります。
先人の土俵で相撲をとっていては、先人を超える事など永遠に出来ないのです。


まーその私見にはいろいろご意見もおありと思いますが、この場合、私の二次創作への感覚は、「ガレージキット」と言い換える事で、より明確化されたわけです。
適当な例かどうかはわかりませんがcoldsweats01


皆さんも、私の文章作成力は「ネヴュラ」でよくご存知と思いますから、私の脳内レベルがどの程度かなんて事はよくお分かりと思います。
本当はもっともっと噛み砕いて、誰にでも分かる表現を心がけたいんですが、残念ながら頭がそこまで追いつかない。
それだけ、物事を具体的に把握できていないという事なんでしょうね。
うーむやっぱり勉強不足です。反省ばっかりの人生でweep
まーお仕事にも活かせる事ですから、そこはちょっと頑張って身につけたいと思っています。
「指示する」という意味を持つディレクションを生業とする私にとって、分かりやすさを磨く事は必須項目であると共に、大きな武器でもあるのですからhappy01


他にもこの『考える力』という本には、共感できる記述が数多くあります。
私の発想法を一冊にまとめれば、こんな本になるのでしょう。

とはいえ頭が悪い私のこと、決してここまでの文章化はできませんが。
ページを目で追いながら、「バーチャル脳内」を体験しているような、不思議な一時でした。


時々出会うこんな一冊が、日々に活気を与えてくれるものですね。
目的もなく書店を覗く時間も、決して無駄ではないようです。
先立つ予算が心元ないのが、唯一の不満ですがweep

2008年9月 1日 (月)

奇想の師

今日はちょっと、先人に思いを馳せながら勉強。
久しぶりに書棚から、こんな本を引き出しました。

Photo ご存知カルトの帝王、石井輝男監督。
かの「鋼鉄の巨人」<スーパージャイアンツ>で有名な方ですねhappy01
もっとも、私はこのシリーズ、一度しか観た事はありません。
私はむしろ「地帯」シリーズをはじめとしたアクション作品に大変惹かれます。
左の一冊「石井輝男映画魂」は、監督のフィルモグラフィーとともに、ご本人への貴重なロングインタビューが載せられた名著。
言葉の端々から、監督の映画への愛がにじみ出ています。
同時に語られる映画監督という立場の辛さ、姿勢、楽しさなども、いちいち私には身に染みる事ばかりで。
「あー、やっぱり映像製作の現場では、誰もがこういう思いに捉われるんだー」なんて共感しっぱなし。

「放っとくと、照明スタッフはいつまでも明かりをいじくってて」なんて、現場経験からしか出ないお言葉ですしねー。
もー私も、この手のお話には百回ぐらい頷いています。
ありがたいけどスケジュールが押すんですよね。ライト決めってcoldsweats01

紐解くのはもう何回目でしょうか。
ヒッチコック「映画術」と並んで、気がつくと読んでいる教科書的一冊なんですよ。
邦画黄金期、プログラムピクチュアの世界でひときわ大きな輝きを放った石井監督。その発想の基に思いを馳せられる、貴重なインタビュー本。
今日から9月。読書の秋にふさわしい教科書です。
「無頼平野」などをBGVに、今夜はこの一冊で現場の空気に浸ることにしましょうか。(近作すぎるなんて言わないでね。DVDはそれしか持ってなくてcoldsweats01
私などにはしかつめらしい「映画論」なんかより、こういう現場ベースのお話の方が、よっぽど役に立つんですよhappy01

2008年8月31日 (日)

過ぎ去った未来

今日で8月も終わり。この夏もいろいろありましたhappy01
貧乏性ゆえ、月初めはものすごく出費を控える為に、月末へ向かうにつれて生活費に余裕ができる私。
家計簿とにらめっこしながら、今月は倹約したからあとこれくらいオタクグッズに使えるなとほくそ笑む事も多く。
オタク系の散財がなければ、いい奥さんになれるんですがcoldsweats01

そんな8月末。倹約の賜物、月末オタク豪遊の逸品はこちら。
先日、Amazonへ注文しておいた夢の一冊。

Photo 既に皆さんのブログなどでご紹介されているこちら、
「昭和の未来科学模型 ロボット篇」です。外箱付きの豪華仕様happy01
1960年代から70年代にかけ、おもちゃ屋さんの店頭を賑わした子供の憧れ
ロボットプラモデルの箱絵、作例に加え、広告などの資料も網羅した写真集。


発売されて間もない一冊なんですが、私はこの本を書店で見かけたことがありません。怖ろしく発行部数が少なかったのか、私の行動範囲が狭いのか。
しかもこの手の高額本は立ち読みされてボロボロになる場合が多いですから、美本を捕獲する難しさったらありゃしません。その店頭在庫すら見かけない。
ことごとく徒労に終わり、焦りまくった私はやがてネット通販にたどり着いたのですが、在庫残数が一冊という表示を見てさらにビックリ。
悩む間もなく速攻で注文。いいんですよ残数表示がウソでも。
小心者の背中を押してくれたわけですからcoldsweats01

さて。60~70年代に子供時代を過ごされた方々には懐かしい、可動ロボットプラモデル。
今はすっかりプロポーション重視のディスプレイモデルが主流、と言うより可動プラモそのものが絶滅状態ですが、当時はとにかく、プラモは動いてナンボの世界でした。
プロポーションよりもまず歩く事。目が光る事、手首がミサイルになる事などなど、どうギミックを仕込むかが模型メーカーの課題だったのです。

この一冊には、当時のメーカーの熱意が生み出した数々の名作ロボットプラモ(意地でもキットとは呼びませんhappy01)が紹介されています。
今日はちょっと、その貴重なラインナップの一部をご覧頂きましょう。
多分に好みが入ってますがcoldsweats01


Photo_2 有名どころではやっぱりこのあたり。
メジャー中のメジャー、鉄腕アトムやビッグXなどは一流メーカー、今井科学から発売されていましたねー。

いずれも当時の最新技術、モーターライズ。
この二つは1964年の発売のようで。
私も当時、この初版には縁がありませんでした。ですからまったく記憶もなくcoldsweats01



Photo_3今井科学と言えば鉄人28号。1963年の発売です。
電動歩行ロボットプラモの元祖ですね。

この鉄人の翌年に、マルサン商店からも電動歩行ゴジラのプラモが発売されました。
両プラモの爆発的ヒットにより、日本のキャラクタープラモは可動主義一直線に突き進んでいったというhappy01
その黎明期に遅れた私などは、続く絶頂期に可動プラモの洗礼をモロに受けた訳ですね。


でも私の場合、同じ電動ロボットでも、あまりメジャーなものには食指が動かなかったんです。どちらかと言えばメーカーオリジナルのロボットばかりに目が向いてしまって。
たぶんそれは、私の妄想癖のせいでしょう。
どんなアイテムでも勝手に自分だけのストーリーを作ってしまう私は、既に設定やドラマの流れが出来上がっているキャラクターが苦手だったんですね。

一から自分で考えたかったんですよ。遊びと言えど。
その為、設定やストーリーの呪縛から解き放たれたメーカーオリジナルが好みだったんでしょう。


Photo_4 1960年代の可動ロボットプラモ界で傑作の名を欲しいままにし、今もそのポテンシャルは瞠目に値する伝説の一作・コグレのサイボーグ。
後年、文献などでこのアイテムの存在を知った時、その洗練されたプロポーション、膝折り歩行のスムーズさなどに驚愕したものです。
鉄人にすこし遅れての発売だったようですから、もちろん私は初版を知らなかったクチ。第一、間に合ったって作れませんよ。年端もいかない子供に電動ロボットなんて。今見てもカッコいいデザインですよねーhappy01
しかも、今回初めて知ったメッキ版・コントラストサイボーグの美しさといったら。
左ページ下段のランナー状態で無塗装組みなんてできたら、シルバーボディーと抜群のフォルムにクラクラしそうですhappy01


このサイボーグ、後年バンダイに金型が買い取られ、別の名前で商品化されていますね。その時買っておけばよかったなーと。
だってこんなにカッコいいなんて思わなかったんだもんcoldsweats01
現在に至るも、現物にお目にかかった事はなく。いつか拝見したいものですhappy01

Photo_5 で、なんと言っても私の思い出に残る「一機」はこれ。
今井科学が1963年に発売したオリジナルロボット・サンダーボーイ。

ところがこのロボット、私が入手したのは後年、1970年すぎ。

Photo_6
こちらのパッケージのものでした。
(この写真は、別の書籍より拝借)
コグレのサイボーグと同じく、これも金型がバンダイに買い取られ、サイボーグと同じシリーズのロボットとして売られていたんですね。
まさか、これがもともと今井のアイテムだったなんて。うーん一生勉強weep
いやー私なんて、最近までその事実を全く知りませんでした。近年、倒産を前にしたイマイから「ベビーサンダー」の名前でこのミニチュア版が発売された時も首をヒネっていましたから。


なぜ、この「アタックボーイ」を憶えているかと言うと。
私、これを入手していながら、ついに完成させることが出来なかったんです。
それはものすごく単純な理由で。


このプラモ、胴体パーツが左右割りなんですが、なんと左右のパーツにズレがあったんですよ。およそ1.5mmも。左右を合わせるとモールドに大きな段差が出来るんです。いわばキカイダー・ヘッド状態ですねhappy01
その為、どうしても組みあがらない。
このプラモはゼンマイ動力だったんですが、ゼンマイの固定基部も大きくズレていた為、まともに接着したらフロントホイールの可動に支障をきたしちゃう。
いたいけな子供は悩みましたよ。で、結局どうしようもなく。

泣く泣く諦め、パーツ状態で忘却の彼方にcrying

でもこれ、デザインが私の好みにピッタリだったんですよ。ですからもし今、このプラモが入手できたら、是非あの時の雪辱戦にトライしたいですね。
皆さんにも、設計的・技術的アクシデントで一敗地にまみれたプラモの一つや二つはおありじゃないかと。私の場合、これがその代表格なのですhappy01


Photo_7これはご存知「マッシ」と叫ぶロボとは別人の
マルイ製・キングロボ。

これも作った記憶がありますねー。
こういうオリジナル(と言い張る)デザインのプラモは映像作品とのリンク展開がない為、比較的販売期間が長かったんですよ。
おもちゃ屋さんの棚の隅に 何年もひっそりと佇むレギュラーメンバー。
回転が速い正式版権の花形キャラプラモの影で、静かに自己を主張する姿がなんともいじらしい逸品なのでした。

でもいつお店を覗いても残っているプラモって、なんとなく愛着が湧きますよね。

でこれがまた、子供が喜びそうな成型色なんですよ。
子供って、なんでこういう濃い水色系に弱いんでしょう。私だけかな?coldsweats01


マルイのキングロボと来ればもう一つ、どうしても忘れられない逸品があります。
キングロボと同じシリーズなんですが、こっちは知る人ぞ知る一体で。

Photo_8これですよこれ!
このお方、スーパーロボと申します。

ジロン・アモスと見まごうばかりの丸顔。
昭和のロボットっぽいアンテナ。
一点の曇りもなさそうな眼差し。
フライデー風の手もたまりませんhappy01

モノクロ写真ですみません。この本にはモノクロでしか載ってなくてcoldsweats01
成型色は忘れもしません。目が覚めるようなメタリックグリーンでした。
これも前述のアタックボーイと同じく、痛恨の一作。

このスーパーロボ、イマイやコグレの高額ロボと違ってゼンマイ歩行なんです。
当時、やっと手に入れた喜びでアドレナリンが活性化、製作モチベーションも最高潮となった私は、購入後帰宅するが早いかすぐに組み立てに入りました。


ところが、今と同じくおバカな私。ゼンマイと動力シャフトを止める小さなゴムチューブをちゃんと固定せずに、パーツを接着してしまったのです。
接着も全て終わり充分に乾かした後で、おもむろに可動テストを行った私。
でも今ひとつ足の動きが悪い。シャフトが空回りしているみたいなんです。

「あっ!ボディーの中でゴムチューブが外れてるのかも!」振ってみれば、カラカラとゴムチューブの遊ぶ悲しい音が。


Photo_9この時は泣きました。あわてて胴体パーツをはがしチューブを固定、胴体を再接着。
(写真の組立図は当時の本物。自前なので書籍には載っていません)
おかげで胴体部分の接着線は、セメダインがはみ出した無残な姿にcoldsweats01
でも自業自得ですからねーweep


もし機会があれば、この時のリベンジもやってみたいですね。
でも今、未組み立てのスーパーロボが手に入ったとしたら、もったいなくて作れないかもしれません。つくづく、失敗の代償は高くついたものだと。
当時の自分を笑い、パーツを愛でる程度が関の山かもhappy01

記憶は修正できませんからねーcoldsweats01


Photo_1060年代、子供の夢を形にした未来模型。
私もその未来を堪能した一人ですが、それらプラモにまつわるエピソードは痛いものばかりでcoldsweats01
とはいえ、こんな楽しい思い出を反芻できるのもこの一冊のおかげです。
この、どこか間の抜けた毎日を思い出せるところがいいんですよ。
間抜けは今も同じですがhappy01


他にもこの一冊には、私が知らなかったマイナーなロボットプラモがたくさん紹介されています。
ページをめくるたびに「過ぎ去った未来」が手を振ってくれるようです。
マジンガーやガンダム以前の、夢と希望に溢れたロボット世界。
それはあの時代を生きた子供たちだけに与えられた、すばらしい体験だったのかもしれませんね。

また一つ、お宝が増えましたhappy01

2008年6月25日 (水)

今夜もスカル

ここ数日のマイブーム、インディつながりで。こんな本まで買っちゃって。
Photo 世紀のオーパーツ・ハンター、並木紳一郎氏の名が載る一冊ならという事で。
以前もちょっとお話しましたが、昔から私、クリスタル・スカルに関しては興味津々だったんです。
いつかは自作企画に採り上げようと、温めていたネタだったのですが。
この度、スピルバーグに先を越されてしまいましたhappy01
まーこの本も、インディの余波で刊行されたわけですから、まんざらマイナスという事でもないですね。そう思わなきゃやってられませんcrying

Photo_2これが本物のクリスタル・スカル。
クリスタル・スカルと呼ばれるオーパーツは世界中で発見されていますが、写真は一番有名な「ヘッジス・スカル」。
1920
年代、イギリスの有名な探検家フレデリック・A・ミッチェル・ヘッジスにより発見されました。
このスカルの名は、今回のインディ新作でも劇中で
語られています。
作りの精密さ、美しさともに、他のスカルとは一線を画す出来だそうで。
写真も本当に綺麗ですね。
この本も、ヘッジス・スカルの紹介から始まっていますが、まだ読み始めたばかりなので、どんな解析が展開されるかは分かりません。


梅雨の夜、インディの活躍を瞼で反芻しながらこんな一冊を紐解くのも、なかなかオツなものですね。
読了後、つまらないお話をする機会もあるかと思います。
呆れずおつき合い下さいねhappy01

2008年5月26日 (月)

機械仕掛けの謎

昨日の記事に載せた写真ですが。意味をお分かりの方は、
たぶん昨夜22時、NHK教育テレビをご覧になった事でしょう。

『ETV特集 石ノ森章太郎 サイボーグ009を作った男』。


ここで白状しますと。
私は石ノ森作品には明るくありませんcoldsweats01
ついでに手塚治虫作品も素人同然coldsweats01coldsweats01
私が最もリスペクトする漫画家は永井豪先生なのでhappy01
ですから、番組で採り上げられた「サイボーグ009」も、ほとんど読んでいません。決して石ノ森先生、手塚先生を否定している訳ではありませんよ。あくまで好みの問題。
「仮面ライダー」「サンダーマスク」「ブラック・ジャック」は読みましたし。
ごめんなさいね。最初に言っておかないと、後でツッこまれた時に困っちゃうのでcoldsweats01
そんな私が、何故今回の番組に惹かれたのか。

以前、よく遊んだ飲み屋さんで知り合った飲み友達に尋ねられた事があったんです。
「みゆきちゃん、サイボーグ009の「天使編」の続きって、書かれたんだっけ?」
その頃、お店ではいっぱしのオタクとして知られていた私ですが、その質問だけには答えられませんでした。何しろ知らないんですから。
恨み重なる天使編という訳ですhappy01
そんな事情から、今回の番組は見ないわけにはいかないと。

これでお分かりと思いますが。
昨日の写真は、009事実上の最終回と言われる「地下帝国ヨミ編」(1967年 少年マガジン)最終話の「あの場面」をイメージした一枚でした。

夜空を滑る一条の流星に祈る女性。
「世界に戦争がなくなりますように・・・
世界中の人がなかよく平和にくらせますようにって・・・いのったわ」

私が原作009で唯一知るシーン、美しくも悲しい名場面ですね。
原作では夜のシーンですが、流れ星の光跡イメージをあの飛行機雲に感じたという。まーおバカな感性でweep


で、番組の内容は。
ネットなどで調べるとこの番組って、以前BSで放送されたプログラム「とことん!石ノ森章太郎」の対談部分を編集したという事
ですね。
その事情はともかく、石ノ森ビギナーの私にはこの番組、非常に楽しめました。
前述の「ヨミ編」をはじめ、主要エピソードを簡潔に紹介した上で、そこに潜む石ノ森氏の人格や時代背景、やがて彼が向かった神話・精神世界への軌跡が、精神科医・名越康文氏の目を通して描かれる構成。
要所に登場する識者の意見も興味深いもので。
009という作品を縦軸に展開される「石ノ森論」は、さながら芸術家の生涯を紐解くような気概に溢れていたのです。


なーんて感想は、たぶん石ノ森ビギナーの私程度が感じる底の浅いものでしょう。coldsweats01
事実、ネットで散見する超マニア諸氏の「内容が薄すぎる」というご意見に、ビギナーの私は震え上がるばかりでcoldsweats01 
うーん場違い。自分のブログながら居心地が悪いですweep

さて。今回の番組の主軸、例の未完の問題作『天使編』の解析、現在の新展開についてのご意見は、識者の方々にお任せしましょう。
原作を一読もせずダイジェストを見ただけの私に、語る資格などありません。
いずれ一度時間をとって、じっくり読んでみたいと思います。
このエピソード、腰を据えないと受け止めきれないと思いますし。


そんな勉強不足の私が非常に興味を惹かれたのは、解剖学者・養老孟司氏のご意見でした。
石ノ森氏より一つ年長、1937年生まれの養老氏は、009世界の「機械、技術信仰」を「敗戦」というキーワードで読み解こうとします。
石ノ森氏と同時代に幼少期を過ごした養老氏は、敗戦で全ての価値観が逆転した瞬間が最も感性豊かな、影響を受けやすい時期と重なっています。
「本土決戦一億玉砕」が突然「平和憲法」に180度転換した瞬間を見ていると。
それまで信じていた愛情、人間関係の全てが信用できない。
アテに出来るのは目の前にある「物」「技術」のみ。「物」は嘘をつかない。
この感覚が現在の養老氏を形作っていると。

同時代を生きた石ノ森氏にも、無意識の内にその感覚が刷り込まれているのだろうと。養老氏にはそれがよく理解できるそうです。


番組はそんな石ノ森氏の機械、技術信仰感覚を「エッダ編」(1967年 少女コミック)から引用し、証明しています。
北欧神話をモチーフとしたエピソードに、ロボットの巨神を登場させる。
精緻に構築された神話世界に、あえて無機質な機械を持ち込む。
この発想こそ、前述の「敗戦による価値観の逆転」によるものという解説でした。


もー無知で単純な私などは、この解説に目からウロコ。
人間の深層心理、その心に刷り込まれた信仰心は、こうした部分にさえ影響するものなんだなーと。

養老氏もおっしゃっていましたが、009世界を支配する機械信仰の構造は、石ノ森氏も無意識に行っているものだろうという事でした。


ここでやっと私も理解できるレベルへcoldsweats01
「仮面ライダー」「人造人間キカイダー」はじめ、60~70年代の
石ノ森作品にはある種の「機械への信奉」がありますね。
確かに「黒い幽霊」や「ショッカー」など、敵組織としてアンチテーゼ的に登場する事も多いですが、僅かな例外を除き、石ノ森キャラクターはことごとく「体に埋め込まれた機械、機械的に改造された体を武器に」敵に立ち向かいます。
望むと望まざるに関わらず。
埋め込まれた機械に嫌悪感を覚えながらも、その超人的なパワーを使って平和を目指す訳です。
彼らに対峙する敵も機械。「機械対機械」というイメージがあるんですね。

確かにそんな「機械の世界」が描かれるからこそ、逆説的に生身の人間感情があぶりだされる構造でもあるのですが。
そういう意味で「幻魔大戦」「イナズマン」などは、かえって異質な印象を受けますね。


無知な私はちょっと思います。語れないと言っておきながらすみませんcoldsweats01
その「機械に支配された石ノ森世界」が変化を見せるきっかけとなったのが、件の「天使編」だったとしたら。
幾度となく中断、再開を繰り返し、最終的に未完となった「天使編」。
番組ではその部分を「機械というメタファーで語る事の出来たそれまでの作品世界に、『本物の神』という存在を登場させた事による発想の壁」と解析していますが、稿を重ねるに従って、氏の興味は急速に物質世界を離れ、精神世界や古代文明に傾倒していきます。
それは果たして「発想の壁」だったのでしょうか。
確かに、人々が物質文明に疑問を持ち始めた時代背景があったとしても。
それだけで、人に刷り込まれた概念の根幹が変わるものでしょうか。

そこには、氏が機械信仰を捨て去るだけの大きなきっかけとなる、何かがあったのでは。憶測の域を出ませんがcoldsweats01


本編を読んでもいない私などが語ることなどできませんが、芸術家の意識、興味への貪欲なエネルギーってそういうものかもしれませんね。
ここはまだ考えがまとまっていません。底の浅い思いである事も承知しています。
「天使編」を読む目的は、それを確かめる為でもあるのです。
勝手な思いでごめんなさい。ご立腹されたファンの皆さんにはお詫びしますcoldsweats01


さてさて。いつも以上に歯切れの悪い今日のお話。
まーこれくらいでご勘弁下さいcoldsweats01
最後に。実は前述の「機械信仰」に私が反応した理由は、もう一つあったのです。ただこれは、現時点では言わないでおきましょうcoldsweats01 
カンのいい読者の皆さんなら、きっとおわかりと思います。


今日の夕方6時。いつもの池です。
落日の中、浮かび上がる白鳥の影に、また息を飲む私。
最近、この公園の写真が多いのにも理由があります。
その理由は・・・
石ノ森氏に習って、今回は「未完」にしておきましょうかhappy01

Photo

★補足・訂正とお詫び
拙記事内の「サイボーグ009・エッダ編」発表年度記述、
および石ノ森氏の「神話と機械信仰」の背景を説明する為の「エッダ編」引用について、ゲッターピジョン様からご指摘がありましたので、ここに訂正、お詫び致します。


「エッダ編」発表年度表記について

同編の正確な「少女フレンド」発表年度は
1976年ですが、
拙記事内では
1967年と表記しています。
これは今回の元ネタとなった「ETV特集」に於ける同編発表時の字幕スーパー表記に従ったものです。
しかしながらゲッターピジョン様のご指摘、およびウィキ調べでは、1967年の事実は無いようです。
つまり、これはNHK側の事実誤認、または誤植と思われます。
番組表記をそのまま記事に表記した事を、ここにお詫びいたします。



石ノ森氏の「神話と機械信仰」について「エッダ編」が引用された経緯

石ノ森氏の持つ「神話と機械信仰」の説明に「エッダ編」が引用された事に違和感を持たれたとご指摘がありましたが、これは私の説明不足からでした。
「エッダ編」が引用された理由は、「ETV特集」中、名越氏と養老氏の対談で、養老氏が石ノ森氏の機械信仰の背景について推論を語った時に、名越氏がご自分の009講読体験の中で感じた違和感として「エッダ編」を持ち出したからでした。
(ただ名越氏は「エッダ編」とは言わず、ご自身の記憶の中で「巨人と機械」を思い出されたようですが)
「なんで神話世界の巨人の中が機械なのか。昔から自分はそこをずっと疑問に感じてきた。その謎が解けたような気がする」みたいなお話となった訳です。
「エッダ編」はその流れで、名越氏のお話を補足すべく引用されたものでした。

拙記事ではその経緯を割愛した為、やや唐突に感じられたのかもしれません。
申し訳ありませんでした。お詫び致します。

より以前の記事一覧