夢みるようにさようなら
今日は皆さんに、ちょっと悲しいお知らせです。
勘の良い読者の方は、ここ最近の記事でお察し頂けたかもしれませんが。
コタの愛称で皆さんに可愛がって頂いた
ハムスターのコタクイーンが、今朝、息をひきとりました。
病気ではなく、寿命を全うした末のことでした。
縁あってウチに来たのが一昨年、2007年の5月22日。
今日は2月21日ですから、ピッタリ一年九ヶ月の同居生活でした。
ショップで出会うどのくらい前に生まれたかはわかりませんが、
それほど経ってはいないでしょう。
コタはこの世に生を受けてから、二年間も生きなかった事になります。
ハムスターの寿命としては、きっと平均くらいなのでしょう。
思えばコタとの毎日は、笑いにあふれたものでした。
お仕事などで疲れた時も、コタと居ると全てを忘れる事ができました。
コタの存在が生活の一部であった事を感じたのは、最近になってからです。
今月、節分を過ぎたあたりからコタは元気が無くなり、
食事もほとんど口にしなくなってしまいました。
呼吸もゆっくりになり、動く事もおっくうなようでした。
そんな苦しそうなコタの様子を見るたびに、それまでの生活がいかに幸せだったかが
身に染みました。
ハムスターも個々で性格が違います。私と過ごした歴代ハムスターの中で、
コタは最も元気な一匹でした。大変なおてんば娘だったのです。
ふとんの中の追いかけっこ。お菓子の取り合い。
お仕事から帰ったとき、巣箱から飛び出し見せてくれた元気な姿。
たった一度だけ、ケージから脱走した事もありました。
その一瞬一瞬がいかに大切で、かけがいのない物だったか。
ここ十日ほどは、ケージを覗くたびコタを抱き上げ、弱った体を撫でてあげるのが精一杯でした。たとえ寿命とはいえ、コタの不調がこれほど心に重く響くとは。
そんな中での「ネヴュラ」執筆は、正直、辛いものがありました。
コタ登場の頃、お仲間から「ハムスターは寿命が短いので」というコメントを頂きました。
私もハムスター飼育歴はそこそこありましたので、
その寿命の短さ、別れの辛さは、よく知っているつもりでした。
でも今回の別れは、これまでとは全く違いました。
きっと「ネヴュラ」で皆さんに可愛がってもらったからでしょう。
コタの存在は、私の中でペット以上になっていたのです。
でもそんな中、一つだけ嬉しかったのは。
今朝のコタの姿でした。
ここ数日、ケージ内の寝床からほとんど動かなかったコタでしたが、
今朝だけ、私の寝る布団に一番近い所まで這い寄った末、こと切れていたのです。
ほとんど動かない体で、最後の力をふりしぼって。
しかも、その最期の顔はこの上なく幸せそうに、まるで眠っているように見えました。
信じて頂けないかもしれませんが、これは本当の事です。
ハムスターに、そこまでの感情があるとは思えないのに。
こんな事もあるのかと、改めて人間と動物の不思議な絆を再確認した次第です。
お恥ずかしいですが、私はそんなコタを抱き上げ、不覚にも涙してしまいました。
そして気がつけば、何度もつぶやいていました。
これまでありがとうね。ありがとうねと。
そして、読者やお仲間の皆さんにも、厚くお礼を申し上げます。
これまで、こんなおバカな妹分を可愛がって頂いて、本当にありがとうございました。
命は星になると言います。
今日は快晴ですから、きっと今夜も綺麗な星空が見えるでしょう。
その幾千の星の中で、小さく輝く見慣れない星があったら、きっとそれがコタです。
コタはきっと夜空から、私の事を見守ってくれているのでしょう。
「おねえちゃん、またおばかやってるわ」なんて。
申し訳ありませんが、皆さんにお願いがあります。
コタに哀悼の意を表す意味で、また精神的に回復するまでの時間を頂く意味で、
「ネヴュラ」の更新を数日間、お休みさせて下さい。
短ければ三日程度、長くても一週間程度です。
辞めてしまうわけではありません。もちろん回復次第、再開するつもりです。
どうか、このわがままなお願いをお聞き下さい。
コタクイーンを愛して下さった全ての皆さまへ
オタクイーン
最近のコメント