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2019年4月の記事

2019年4月 8日 (月)

凶害獣ネズバードン

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「運動量、闘争心、相手を追いつめる知能。それぞれ合格だ。
 だがまだ決め手が無い。ワシは決定的な攻撃手段が欲しいのだ!」
われらのスペクトルマンを狙う宇宙猿人ゴリの送った、次なる使者は!?

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日本のチベット鬼里村を、恐怖のるつぼに突き落とす双頭怪獣
マスダヤSTソフビのネスバードンだ!😃
(本編では「ネスバートン」表記ですが商品名なんで足裏表記に準拠)
『宇宙猿人ゴリ』初期を代表する、フリーキーな魅力満載の一頭。
とはいえ、四つ眼を光らせ闇に暗躍する巨大害獣の獰猛さはどこへやら。
近所の桜に囲まれご満悦の様子ですが😃

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今回の入手品は、近年復刻のCCP・メディコム版ではなく
昭和46年発売の当時物。彩色から推測するに一期と思われます。
思えばもう、半世紀近く前のアイテムなんですね。
令和目前のこの時期に、前々元号のヴィンテージ品が手に入るとは
わがピープロ好きの血に呼ばれたのでしょうか。
一目でお分かりの通り、リアリティの対極に立ちながら
不思議な造形的魅力が全身に溢れる、マスダヤテイスト全開の逸品です😃

スペクトルマン怪獣ソフビの中でも、ネズバードンはこの独特なフォルム
(左右で長さが異なり頭部が独立可動する首や、おもちゃとは思えないリアルな表情
 着ぐるみと異なるボディ&翼のバランス等)が当時感に溢れる人気の逸品で
ミドロン、ゼロンらメジャーどころを差し置き、クルマニクラスと並ぶ高額アイテム。
私も狙っていましたが、諭吉先生が飛ぶ当時品相場にいつも悔し涙。
訳ありでもパッと見問題なしのこの品には、シッポを振って飛びついたのでした😃
マルブルSTより気持ち大きい、全高約23cmのマスダヤボリュームにも
いっそう期待がかかるというもので❤

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ほどなく到着。初見は室内灯のみの部屋だったので
そのあまりに地味な彩色に、正直微妙な印象だったのですが
外へ持ち出してみて、このソフビの真価が分かりました。
発売時の彩色が半世紀の間に退色し、イイ感じの深み、こなれ感があるんですよ😃
予想以上に軽い重量も、可塑剤の抜けによるヴィンテージ感を強烈に醸し出し
復刻品には出せない味でした。
(当時物はあまり持っていないので、こんなに軽くなるのかと新鮮な驚き💕)

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ちょっと思ったんですが。
CCP・メディコム等の復刻版に見られる(少々デリケートな)カラーリングは
あくまで後年「メモリアル品として部屋に飾る」事を目的とした彩色。
子どもが外でガンガン遊んだ当時品とは、開発目的が違うんでしょうね。
陽光の下で拝むなら、こうした単色の方がむしろ艶やか。
天然のコントラストが生む自然彩色が、ソフビの魅力を倍増させてくれます。
塗装剥がれも気にせず遊べますしね😃

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「怪物はもしかしたら、鷲みたいに空を飛ぶんじゃないかって」
(by遠藤理恵)
小西まち子女史の解析通り、満開のソメイヨシノに潜み虎視眈々と村民を狙う双頭の刺客!
恐ろしさより癒されるのが怪獣ソフビの魅力ですねえ😃

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必殺のフラッシュには再生能力、スライスには単独攻撃と
不死身の二本首で対抗する、まさに恐怖のネスバードン!
満身創痍で戦いを挑むスペクトルマンに、勝機はあるや否や!?

三つ首竜しかり、切断技に強いのがゴリ怪獣の特徴ですねえ。
わずか一週間の桜景色にふさわしい、強豪と言えましょう。
ちなみに今回初公開のスペクトルマンは、頭部新造型の第三期?ソフビ。
昭和46年当時物の豪華共演に、桜もいっそうの彩りを与えてくれます😃

2019年4月 6日 (土)

桜吹雪B/Oジラース

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まさに春らんまんで気温急上昇。早くも散り際の桜吹雪を背に
ほろ良い気分でお花見を楽しむ、懐かしのあのお方は!?

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そうです20度越えの暖かさには不釣り合いなマフラーをまとった
お馴染み円谷ファミリーのサラブレッド、ジラース兄さん!😃
マルサンB/Oスタイルと呼ばれる、超高級レトロソフビでございます。

先輩格は昭和41年発売、当時のブルジョアご子息に親しまれた
マルサン製・リモコン式電動歩行ブリキゴジラ。
着ぐるみ流用のブリキジラースは、同原型で彩色を変えエリマキを追加し
昭和46年、ブルマァクから発売されたようです。
(それが初版かどうかは資料不足で不明。ご存知の方はご教示を😃)
時は流れ平成21年。強プレミアで手が出ないブリキゴジラのイメージを
好事家諸氏にお届けすべく、マルサンからソフビ復刻されたのが
このB/Oスタイルシリーズです。
(ブリキ/オールドスタイルの略と勝手に解釈してますが、正式には知りません😃)
同原型のジラースが第二弾としてリリースされるのも、ごく当然の流れでした。

 まー最近のマルサンソフビはほとんどが通販&イベント発売、
おまけに個数限定で、おびただしいカラーバリエーションがありますから
先輩のB/Oゴジラにしてからが、何色あるのか情報が全く掴めません。
同じ事情でジラちゃんも、はたしてこの色が何年発売の何期なのか
さっぱり見当がつかない情けなさで。

マルサンさんにも、過去発売のソフビ彩色変えを時系列で紹介するページを
設けてもらいたいものですね。
そうすれば、カラバリ集めという新たな楽しみが出来るんですが。
その領域は、私的コレクター諸氏の活動分野なんでしょうか。
それを続けるには潤沢な資金と情報収集力、おまけに行動力が要求されますから
一個手に入れるのが精一杯の田舎の貧乏おもちゃ好きには
まったく頭が下がるばかりです😃

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それにしてもこの(何期か分かりませんが)B/Oジラース。
もちろん当時のブリキ玩具そのまま、全高約29cm(エリマキ含む)。
加えてご覧の通り彩色がいにしえのブリキ風で、もうホントに惚れ惚れするばかり。
ネットで比較する限り、先発B/Oゴジラのブリキ風彩色に近い味わいで
ベースのブラウンとシャドウに差されたグリーンが、絶妙なアクセントを見せています。
そして、締めに吹かれたシルバーのメタリック感。
この金属質のイメージが、ソフビとは思えない高級感の理由でしょう。
正直初めて見た時、コレは復刻おもちゃと言うより美術品系のヴィンテージレプリカだなと
タメ息をつきながら愛でていましたが
マルサンさんもそこを念頭に置いたんでしょうね。なんとなく風格があるんですよ😃

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ブリキ玩具の証、パーツ分割線もちゃんと再現。
しかも、寄りで見ると分かりますが・・・

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手足の可動軸を貫くシャフトの先端も、もちろんポチっと再現されています。
(ワッシャーが無いのは意図的な処理?)
さらに面白いのは、着ぐるみのディテールをイメージした全身のモールド。
ネット情報ではこのソフビ、「商品そのもの」ではなく
「商品の元となったリアルモールドの試作品」から開発されているらしいので
ブリキという素材の事情で、塗装でしか表現できなかった細かい凹凸までもが
リアルに再現されているというわけです。
言わば"当時の商品より出来が細かい"って事でしょうね。
当時品を持っていないので判断はできませんが
試作品と商品の比較写真を見た記憶では、おおよそのリアリティ差は分かります。
いやースゴいアイテムですね。そんな細かい所にまでこだわってるとは。
定価一万円越え、今もプレミアが付き続けている事が
ただの復刻ソフビではない、この逸品の格式を証明しています。

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歩行玩具の証、足・尻尾裏のローラーもちゃんとあります。
立たせた時足裏がちょっと浮く所なんか、リアルタイム派にはたまらない懐かしさ。
設置性命のディスプレイ派は眉をひそめそうですが、コレが昭和おもちゃの証ですから😃

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で、ジラースと言えば北山湖ですよねと、カモで賑わう近所の池で一枚。
うーむやっぱり海にはゴジラ湖にはジラース。昭和のおもちゃは田舎の風景。
似合いの場所ってあるもんだなーと至福のひと時。
春先にはあーいうのが出るのよねと、おバカな怪獣好きを遠目に皆さん泳いでました😃

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ブルマァク復刻のジラースとも好相性。
こう並べると、格の差が一目で分かりますね。
かけた手間、こだわりの違いが、たたずまいに表れるといった所でしょうか。
当時も今も、金属製の可動おもちゃは子どもの憧れですもんね。
私なんか憧れ続けて数十年、未だにソフビ製レプリカしか手に入りませんが😃

 

で、ここからは新機軸。
例年この時期に撮影している、桜おもちゃ写真ですが
撮影スポットはもう決まっているので、今年はちょっと趣向を変えて
開花前から満開までの様子を、数日間かけて定点撮影しました。
モデルはもちろん、今回のB/Oジラちゃん。
それではどうぞ😃

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3月20日。まだ蕾は固いままです。

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3月26日。蕾もちょっと芽吹いてきました。

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3月29日。二分咲きくらいでしょうか。

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4月4日。名古屋も満開と報じられましたが、地域差かさらに先があって・・・

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4月6日。チラホラ桜吹雪が舞う正真正銘の満開。
平成最後の艶姿を目に、おだやかな令和の訪れを待つこととしましょう😃

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