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2018年9月の記事

2018年9月28日 (金)

秋晴れミゼット

1

台風24号の上陸を前に、予報では9月最後の秋晴れ
森の人気者ブーちゃんも、台風対策で荷物運びに余念がありません
こんな時活躍するのはおなじみ町のヘリコプター・1963年製ダイハツミゼット。
小回りが利いてモリモリ働く、頼もしい力持ちです
愛嬌タップリのいでたちに、ブーちゃんもバラサと大喜び
それにしても似合いすぎですねこのコンビ。
ブー冠パワーと軽三輪パワーで、台風なんか吹き飛ばしてくれそうです

2

というわけで今回のお迎えは
アシェット製 1/24国産名車コレクションvol34・ダイハツミゼット。
後期の円ハンドル・密閉キャビンタイプです
予想以上の人気アイテムで、昨年12月に発売された瞬間品切れ
その後急速に高騰を続け、すっかり縁遠くなっちゃった買い逃し組でした
そこを発売9か月過ぎのこの度メルカリ入手。いつもながら貧乏人の味方です
ALWAYS三部作を全て劇場鑑賞した、根強いミゼットファンですから
かの怪獣王とも渡り合ったこの一台は、私の中で知られざる東宝超兵器扱いなのでした

小は食玩から大はブリキトイまで、国産車では抜きん出た立体化を誇るミゼットですが
無い知識をひも解いても、ダイキャスト製1/24なんて今回初。
(既商品化でしたら無知をお詫びします
そういう"痒い所に手"的ラインナップがこのシリーズの良い所ですから
ファンが飛びつくのも無理はありませんね
こうして秋の陽光下で眺めても、全く遜色ない出来の良さです
(シリーズの難点、ワイパー曲がりは私の扱いミス。
 撮影後プレビューで発見、ピンセット一手間で無事解決

当たり外れがあるとはいえ、かつて立体化されなかった1/24スケールの名車が
この価格で手に入るんですから、かなりお値打ちじゃないかと思いますね
(ちなみにコレでシリーズ5台目の入手ですが
 何がどう外れなのか未だに分からないミニカー素人。
 やっぱりソリドやコーギーあたりで喜んでちゃまだまだでしょうかね
 トミカはもちろん、このシリーズのメーカー・イクソにも親しんだ世代でございます
 
3

コレですよコレ!大スケールの証、ドア開閉ギミック!
この独特のフロントフェイス、タイヤカバーの丸いラインもたまりません
ちなみに『TVチャンピオン極 昭和の名車王決定戦 』(BSジャパン今月23日放送)の
目隠し車体タッチクイズの問題に、マツダK360が登場。
その独特のフォルムで瞬殺でしたが
ミゼット・K360同様、軽三輪トラックの個性や人気は今なお健在ですね
小さな体で遮二無二働くこの車のけなげさは
未来を信じ高度成長期を駆け抜けた、当時の日本人の姿そのものに見えるのです

4

実車はもちろん、ブリキやラジコントイでも重宝するこの荷台。
写真一枚目に見られる通り、同スケールの荷物やフィギュアを配置する事で
ディスプレイ時、表情やドラマ性を持たせられます。コレが好きなんですよ
荷台付きミニカーの大きな利点で、ミゼットなどかわいい車の場合
ミニソフビや食玩等が好相性ですね
ミゼット飾りは、荷台のセンスにかかっていると言っても過言ではないでしょう。
ちなみに今回は昭和風味でタイムスリップグリコ、
ウエストケンジのブーちゃんにオファー。
センスが無いのでヘタですが、ミゼットとブースカの並びは気に入っています

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手持ちの5台の内3台が軽という。なんとも和む癒され三人組
(ミゼットワイパー補修済
PAOやミラ・ジーノを乗り継いだ過去で
小さいモノ、ユルいモノ好きはお察し頂けるかと。
チャンスがあったら、次はマツダR360クーペかな
並べるなら、今度はチャメゴンあたりが似合いそうですね

ブースカが居るから

2018年9月18日 (火)

初秋のキタエトルマン

1

平成最後の9月第一三連休明けは夏日復活、名古屋は最高気温31.7度
それでも低めの湿度が初秋を感じさせる、爽やかな残暑でした。
という訳で、今年もスポーツの秋到来
公害怪獣との戦いに備え筋トレ三昧、大胸筋ムキムキで現れた金色の勇士は!?

2ff

さあ今回のお迎えはまさに幻の逸品。
1971年当時物、スぺクトルマンのポリ製パチフィギュア
当時鬼のように乱れ売られた無版権モノの中でも
とりわけ入手困難(と思っていた)アイテムでございます。
このキレッキレのマッチョ体型から、名付けてキタエトルマン
エンゼル体操のムキムキマンより7年早い!

私もつい最近までこの存在を知らず
スーパーコレクター氏のHP記事をチラリと見ただけ。
ヤフオク10年検索でもヒットはわずか3件。
毎月のように出品ページを賑わす、マルヨシ製やマルヤス製ら
メジャーどころとはわけが違うようで
(文献系にはうといので、有名パチなら無知をお詫びします
今後捕獲は望み薄、出現しても血で血を洗う争奪戦と諦めていたのですが
運が運を呼び、意外なほどアッサリ入手できました。
地方の土蔵から発掘か、はたまた高名マニア氏の放出か。
ずいぶん遊ばれたようですから、ただ飾っておかれるよりも
おもちゃにとっては本望でしょうね

3ff

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なにしろ単色でポリ素材ですから、サイズも駄玩具標準の15cm程度かと思っていたら
意外にも全高32.5cm(実測値)の大ボリューム
16cmクラスのフィギュアーツやモンスターアーツに慣れた目で見ると
この30cm越えは、サイズだけでメディコムRAH並みの満足感。
そう考えると最近のおもちゃって、つくづく精密化と共に縮小化してるんですね

そんな大きな無版権おもちゃが、色鮮やかなタグとビニール袋に閉じられて
おもちゃ屋さんや駅売店の軒先に堂々とぶら下がっていたとは。
もちろん当時は現役の子どもでしたけど、こんなパチあったかなー?
ここ数年で集めたスペクトルパチは、いずれも記憶の片隅に面影があったんですが
さすがにコレだけは完全に抜け落ちてました。
まー全国展開できないパチの悲しさ、販路は限られていたのかも。
私の住んでた名古屋の田舎までには、回ってこなかったんでしょうねきっと

で、このキタエトルマン、珍しいのはそのお顔

6

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鼻のダメージが残念ですが、47年も昔の品ですから多少の難は目をつぶろうと
そして本題。ツッコミ初心者がハマりがちな巨大なツノを別にすれば
(「ツノフトルマン」命名案もありましたが却下
この頭、かのスペクトルマン・Aタイプマスクに寄せてないかという事で
Aタイプマスクと言えば、耳の突起が無く鋭角的な平面構成が特徴的。
そうです『宇宙猿人ゴリ』第一話ラストで火だるまになったあのマスクに
見れば見るほどソックリぢゃありませんか
正規品パチ問わず、スペクトルマンの当時物はBタイプマスクが多いんですが
このパチのAタイプへのこだわりは、尋常じゃありません。
Aタイプマスクなんて、放送当時でも立体化された記憶などありませんし
ディテールの追及が進んだ現代でも、SAHデラックス版のマーミットか
少年リック版の差し替えパーツとして出した、エクスプラスあたりしか思い浮かびません。
それくらいレアなマスクですもんね

これが本当に(パチとはいえ)Aタイプマスクを目指したモデルなら
いろんな意味で貴重品という事になりますねー

8bs

9bs

頭部とは逆に、このボディビルダー並みのムキムキ上半身は
この時期のパチにありがちな、時期的に競合する'71年大ヒット番組
仮面ライダーパチとの原型共用疑惑がありますねー。
胸の盛り上がりも、大胸筋と言うよりコンバーターラングって感じですもんね
不勉強で、同原型のライダーパチは未確認ですが
このブツとの頭差し替えでコストダウンなんて、私ごときが発想できるんですから
どう考えても実現済みの気がするなー。
パチ物好きの読者さんなら、一秒で思いつきますよねきっと

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どう処理したか気になるのは、この腹部のベルトバックルで。
おそらくコレは、どっちにも使えるデザインでなんとなくやり過ごす作戦に
走った形跡が濃厚な気配が
うーむまたしても出会ってしまった、路地裏玩具ミステリー。
半世紀近く昔のパチでこんなこと騒いでるのは、私くらいのモノでしょうけど

11

とはいえ毎度言ってますが
そういう"メーカー側の苦労や事情"を窺わせてもらえる所が
路地裏玩具の楽しさ、愛おしさなんですよね
金型流用で転生したプラモデルを作らされる度に
昔作ったアレかと気がつく敗北感が快感となる、私達昭和世代は
そういうカラクリこそ蜜の味。
むしろ、そうこなくっちゃと膝を叩く余裕があるのです

122s

最後に正規品、全高35cmのスペクトルマンジョーロと記念写真
いいぢゃないですかキタエトルマン。正規品にヒケをとらないサイズと存在感。
わが家のスペクトルパチ軍団の中にあって、ひときわ個性を放ちそうです

展示コーナーも手狭になって来たので、そろそろスペース確保に整理しなきゃ。
でもガラスケースがピープロ関係ばっかりと言うのも、つくづく偏ってるなあと

2018年9月14日 (金)

ナリタ ササキ タカヤマ 誌上最大の決戦

1

発売時買い逃して以来、刊行後22年を経てようやくわが手に
『空想特撮美術体系 大ウルトラマン図鑑('96年(株)ホビージャパン刊)』。
Q・マン怪獣造形研究書の最高峰として、今もファン愛蔵の一冊となっています。
迫力のA4サイズとハードカバーの豪華装丁。
珍しい図版がふんだんに使われた充実の内容

いやー長かった
このHJ社の図鑑シリーズは当時『大ゴジラ図鑑』の二冊で予算が尽きちゃって
これまで手が回らず泣く泣くスルーした記憶が。
しかしながら、情報の限界が最新作に止まざるをえないゴジラ資料の悲しさ。
時代と共に色褪せ徐々に値崩れ、今や中古市場で半額程度となったゴジラ図鑑に比べ
このウルトラマン図鑑は逆にプレミアが付き、ますます手の届かない高額アイテムに。
オタクの殿堂ま●だらけでも、目の眩む高値で売り場の主と化してるし
それが先日覗いたメルカリで(以下お察しの通り)。
待てば海路の日和あり。ウルトラの神は私のような貧乏人にも
ささやかなアルカイック・スマイルをおすそ分けしてくれました
唯一のネックだった帯欠けも、中身健在でこの安値なら微塵も気になりません

2

並々ならぬ情熱と綿密な取材で、読者を唸らせた大ゴジラ図鑑と同じく
今に至るも、全ての怪獣のオリジンとなる第一次ブーム時のウルトラ怪獣を
ジャーナリスティックな視点で紐解く、著者ヤマダ・マサミ氏執念の労作。
著作物ゆえ内容公開は控えますが、刊行後20年以上を経てなお貴重な資料の数々や
怪獣の造形面に特化したヤマダ氏の、的を得たキャプション群は極めて新鮮。
怪獣というモチーフを得て、現代美術家たちが創造の翼を自在に広げた
第一次怪獣ブームの挑戦姿勢や現場の熱気、各々の試行錯誤を追体験する感覚。
成田亨、佐々木明、高山良策らウルトラ造形クリエイター諸氏の瑞々しい姿も窺え
当時新たなメディアだったテレビ時代の息吹を思わせます。

★ガラモンの全身のトゲはウレタン削り出しのままの色で
 くっつき防止用にラテ塗りや彩色はされていなかった事。
★ペギラの尻尾取付位置や初代レッドキングの前傾ポージングは
 マルサン電動プラモがかなり忠実に再現していた事。
★Aタイプウルトラマンが本編では遂に見せなかった鉄人バンガオーポーズや
 "右手を握っていない"変身ポーズなど、オフショット満載。
 (スーツアクター古谷敏氏の意向か、握り拳の写真は特に露出が少ないようで)
★拙ブログでも以前話題に挙げたウルトラマン第14話「真珠貝防衛指令」の間延び感は
 Aタイプ→Bタイプへのスーツ移行による撮影スケジュール圧迫に原因があった事。
★造形が恐すぎると変更された、迫力あるウーNGスーツの貴重写真。

・・・などなど、パラパラ見ただけでも
'96年当時の読者が狂喜した造形秘話がてんこ盛り。
さすがヤマダ氏。ファンのツボを知り尽くした心憎い編集です

刊行は'96年ですから、今では広く知られたこれら情報も
露出機会の少ない現場写真と絡めて語られると、なかなかの説得力があります。
ペギラの頭部は左右非対称なんて常識も、検証写真は本編焼き抜きよりクリアですし。

この図鑑が結果的に高騰、コレクターズアイテム化した勝因は
テーマを'66年のQ・マンのみに絞り込んだ事で
時代に流されない普遍性が与えられた事でしょうね。
その上で、怪獣を造形美術の切り口でここまで掘り下げた研究書は
今に至るも今作が唯一無二。
プロの造形師やモデラー諸氏が、GK制作の参考書に使う理由も頷けます。
スーツの素材やギミック仕込みのヒントを、制作途中の写真と共に
体系的にまとめた書籍って、意外に少ないんですよ

3

史実を丹念に追い、膨大な資料を独自の視点で編み込む
ヤマダ氏の第一次ウルトラブーム研究本と言えば
制作背景面では『ウルトラQ伝説('98アスキー刊)』が印象深いですが
こと造形面に於いては、本書が決定版という気がしますね。
さらに、ブーム俯瞰の視点で編んだ
『大怪獣グラフィティ ウルトラ時代('99年ソフトガレージ刊)』
の三冊が揃えば、ウルトラ黎明期の雰囲気はほぼ鳥瞰できちゃう。
後続の研究書執筆者にとって、これら諸作が貴重な文献と共に高いハードルとなった事は
想像にかたくありません。

第一次ウルトラの造型を紐解く上で、今も怪獣ファンのマストアイテムですね。
名著は時の重みに耐えうることが再認識できました

2018年9月10日 (月)

バラサで起きよう!

携帯アラームの味気ない目覚めも明日からバラサ
ブー冠パワーで飛んできてくれた可愛い逸品は!?

1

かなり昔から待ち望んでいた、快獣ブースカ目覚まし時計
出合い頭のメルカリ遭遇で昨日即決もう到着
中古完動品を送料込み千円で交渉成功、好機はいつも突然に
'71年物のスペクトルマン紙芝居をバックにしても違和感ゼロ。
ちゃぶ台風テーブルがこれほど似合うキャラクターも珍しいですね

さすがブースカ、平成発売なのにレトロな逸品。
文字盤は間違ってもデジタルぢゃいけません。
写真も普通に撮ってるのに、セピア風味満点です

2

手の平サイズと思いきや、意外に大きい全高約21cm。
STソフビ並みのボリュームで、存在感抜群です。
サイズ比較用のチキンラーメンが似合いすぎですね
食べられそうだからすぐ片付けよっと

3

頭のブー冠をアラームスイッチに、後頭部のスピーカーから
初代ブースカ役・高橋和枝さんの新録ボイス※が流れる所が
ファン感涙のマニアックぶり
(※もともと朝日新聞ノベルティ(高橋ボイス内臓)の一般販売用らしいので
 音声内容もほぼ同様と推測。お分かりの方はご教示下さい
 
お目覚めアラームは
★♪ボ~クはブースカブー に~んき者~
 ラーメン食べさせてよ 三十杯でいいからさ

で、ブー冠を押すと
★バラサパラサ
★シオシオのパー
★プリプリのキリリンコ カッカッカッ
のいずれかが流れて止まります。
いやー懐かしい!やっぱり高橋さんしか出せないブースカボイス
この声が毎朝聴けるだけで、入手の価値は充分です!
音量最大で大作君気分♪

4

さらに嬉しいのは、この手のキャラクター系アナログ時計によくある秒針音が
かなり抑えられている事ですね
大きな秒針音に泣く泣く電池を抜き、置物化した時計が何個あった事か
新録ボイスが楽しめるコレクターズアイテムは手持ちが少ないので
私にとっては貴重な逸品です。

ブーちゃんのモーニングコールで、明日からの寝覚めはいっそう爽やか
毎朝ラーメンをねだられるのはお財布の毒ですが

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