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2018年8月31日 (金)

うなれ速射破壊銃

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酷暑と台風ラッシュに悩まされた2018年8月も今日で終わり。
とはいえ秋の気配はどこへやら、青空の下でファイティングホーズをキメる
深紅の犯罪捜査ロボットは!?

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そうです今回のお迎えはわれらが鋼の兄弟・電人サボーガーSTサイズ
正義の秘密刑事・大門豊の号令一下、メカアニマルとの戦闘用に変形を遂げた
バトルモードのソフビ化でございます。
さすがに当時物は手が出ずバンダイ製のブルマァク復刻版。全高約24.5cm(実測値)。
頭部が少々大きい'74年プロポーションで、今見てもなかなか味わい深い
水色成型の一般タイプですね

人間体型のバトルモードから移動用のバイクモードに変形するロボットの元祖として
以降、『機甲創世記モスピーダ』のライドスーツや『仮面ライダー555』のオートバジンに
少なからず影響を与えたであろう、このザボーガーは
2011年公開の劇場版リメイク作以降、未だ後継、類似作品が作られていません。
それは、どう作ってもザボーガーになってしまい他社が手を出せない証明な訳で
ピープロの独創性は、制作後44年を経た今も健在と確信しております(惚れた欲目

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心臓に埋め込まれた電極回路からほとばしる怒りの電流
超エネルギー元素・ダイモニウムと感応し
人間とロボットを繋ぐという設定の"人馬一体感"や
主人公・大門豊の(なんだったらザボーガーより強いんじゃないの的)驚異的戦闘力も
実に独創的でしたね。操縦者の能力がロボットを凌駕するという図式が
'70年代ヒーローでこのパワーバランスが近いのは
ご存知"霧の中から"アイアンキング&静弦太郎コンビあたりでしょうか。
爽やか青春路線の石橋"弦太郎"正次氏を、僕ァ幸せな若大将の東宝調とすれば
ブ●ース・リーが乗り移ったような山口"大門豊"暁氏は、さながら仁義なき東映調でした
変身せずとも生身で強い主人公など百花繚乱、イケメン揃いの現代より個性的だったのが
第二次ブームヒーローの特徴でしたね
(ついでながら当時、私がマネしたのはライダーキックではなく
 飛竜三段蹴りだった事を白状しておきましょう(空手も習ってましたし
 光線ポーズのマネ頻度も、スペシウム光線よりスペクトルフラッシュの方がはるかに高い
 鷺巣特撮漬けの毎日でした。珍しい子どもだったでしょうたぶん
 →ただこの手の昔話って
  還暦世代がミラクルボイスやエロルヤ光線銃を懐かしんでるみたいで
  ピープロ亡き今、現役特撮世代にはリアリティがなさすぎるんですよね。
  だから近頃は、話す意味があるのかちょっと躊躇があったりして

またザボーガーと言えば、印象的なのは一峰"スペクトルマン"大二氏のコミカライズ
全編に渡って、漫画ならではの一峰アレンジに溢れた内容でした。
着ぐるみゆえ動きが制約されたテレビ版ザボーガーとは違い、その戦術は見事の一言
・バイクモードで大門豊を乗せたまま両腕を伸ばし、新体操ばりの跳馬攻撃。
・チェーンパンチをジャンボメカのパネル隙間に絡みつけ、ウインチ状に巻き込み上昇。
・同じく、チェーンパンチの指にブーメランカッターを挟み込み鎖鎌化。
・ザボーガー活動停止、絶体絶命の危機にマウスカー起動、地面に穴を空け脱出する等
 それぞれの性能を活かした搭載メカの活躍も素晴らしいものでした。
それらが全て大門豊の状況判断と的確な命令で行われ
作戦成功に結び付くまでのカタルシス
テレビ版本編で実現したものもいくつかありますが、漫画版の迫力は段違いで
このあたりはやはり、氏の卓越したイマジネーションの賜物と思っています

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お話を戻せばこのブルマァク版
ブーメランカッターの下端が頭部と一体成型なのが特徴で
コレがいわゆる逆テーパーってコトですかね?
後でお見せしますが、ミドルサイズも同じなんですよ。
'74年の商品としては比較的リアルなこのソフビにあって、唯一惜しいところですが
当時の造型資料としては、コレで正しいわけですね

全身のリベット表現も実に細かく、やっぱりマルサンの血を引くブルマァクの原型作りは
他メーカーとは一線を画す感がありますね。
全高も約24.5cmなのに、頭部ボリュームのおかげで一回り大きく見えるんですよ
プロポーションがリアルじゃないにも拘わらず、おもちゃとしての説得力は抜群。
実物を前にして不思議ですが、コレがブルマァクマジックなんでしょうね。
復刻版ではなく、こういうテイストで新造型されたレトロ風ソフビが
今もリリースされ続ける理由が分かります

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てなわけでわが家のTV版ザボーガー(ストロング除く)勢揃い。ちょっと少ない
サイズ的に、今回入手のブルマァク復刻(中央)がリーダーポジションかな?
カルタの前がミドルサイズ。コチラは当時物ですがやっぱりブルマァク。
STと同メーカーという事が、一目で分かります。
やっぱり良いですねーピープロ物は。このマイナーぶりがたまりません
このまま流行りに背を向け、円谷東映に続く第三のプロダクションの位置づけを
確立させて欲しいものです(思えば早や半世紀近くの鷺巣派

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