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2014年8月31日 (日)

ルパン原案ボツの思い出

Photo

昨日8/30の実写版『ルパン三世』公開を記念して
わが家でも5月に新品購入したパンプレスト・ルパン三世フィギュア&バイク二種を
ついに開封、めでたくお披露目となりました。
ルパンファン諸氏なら、本編にこんなシーンが無い事はご存知と思いますが。

皆さんご承知の通り、この夏はお天気が非常に不安定だったので
今日もわずかなチャンスを狙い森へダッシュ、奇跡の晴れ間ショットですcamera

夕陽バックのエンディングが有名な不二子×バイクに比べ
ルパンは、ベンツSSKかフィアット500かと言うほど
車を乗り回している印象が強いので、私がルパン×バイクで記憶に残るのは
第一シリーズ第一話『ルパンは燃えているか・・・?!』Aパートラスト
スコーピオンとの対決にホテル・ミラクルへ乗り込むカットくらいでしょうか。

私好きなんですよ。あのカットでルパンが見せる”悪人顔”が。
普段のひょうきん顔とあの顔のコントラストが、ルパン三世というキャラクターの
多面性を、非常に表している気がします。
無邪気な笑顔に秘められた狡猾さ。第一話にしてああいう描写が続出する所に
演出・大隅正秋氏のただならぬ気概を感じますね。
写真のルパンフィギュアも、もちろん緑ジャケットの第一シリーズ仕様ですから
その特徴的な口角などに、旧ルパン特有の悪徳性が強調されていて
まさに”殺し屋ルパン”らしい表情です。
そうそうルパンはこうでなくちゃ。美女に鼻の下を伸ばすのはあくまで仮の姿。
果てしなく白骨が転がる荒野のような胸の内は誰にも見せない
刹那的なクール&ハードさが無くちゃhappy02

ですからルパンのモノマネで定番とされる「フジコちゃ~んheart04」のセリフは
私にはどうしてもしっくり来ません。
「ブローニングは、背中に感じやすいんだ」レベルのハードボイルドなセリフこそ
ルパンにふさわしいと感じる、筋金入りの旧ルパン派です。
第一シリーズ第四話『脱獄のチャンスは一度』をベスト・オブ・ルパンに挙げる
私にとっては、名作の誉れ高い「カリオストロの城」さえ別物なのです。


思い返せば、ルパン第二シーズンも中盤の’79年頃
番組視聴者に広く、ルパンオリジナル原案を募集する企画がありました。
バリバリの第一シリーズ派・とりわけ大隅ルパン命だった私は
あの雰囲気を今一度と、思いきりクール&ハードにこだわり
さらに数々の新機軸を盛り込んだ原案を応募しましたが
今考えればあまりにも低レベルな思いつきだったゆえ、あえなく落選coldsweats01
ルパン世界の奥深さ、ストーリー作りの難しさを思い知ったものです。
すでに国民的アニメと言われるほど、万人に愛されている作品の上
シリーズによって作風もまちまちですから
どのルパンが好きかで、新作の評価も変わりますし
ゴジラと同じで、万人を満足させ得るルパン三世なんてものは
おそらく今後も、作られる事は無いだろうと思いますね。

今回の実写版も、邦画界の第一線で活躍されているキャスト・スタッフを総動員し
いにしえの『念力珍作戦』とは段違いの予算、制作体制で作られていますから
少なくとも一定レベル以上のクオリティには、仕上がっていると思います。
そういう意味では、素直に期待したいと思いますね。
逆に、まだ見てもいないのに監督がキャストがとあれこれ言う人々は
力足らずゆえボツったとはいえ、ルパン作劇の辛苦を味わった私には
「会議で代案が無いのに、他人の企画にばかりケチをつける嫌われ者」
と映ってしまう。
私が会議の参加者なら、そんな横やりには一切耳を貸さないでしょう。

そういう方は文句ばかり言ってないで
ご自分でプロデュースからキャスティング、脚本から演出まで
理想のルパン作品を、脳内シュミレーションされてみてはいかがですか?
そのご自分の「脳内ルパン」と新作の「北村ルパン」のどちらが上回っているか。
作品はそういう風に見ないと、公平なジャッジが下せない気がします。

とはいえどんな作品も、形として世に存在する分
実力の点で、制作者が勝っている事は間違いありません。
「文句があるなら、これ以上のものを作ってみろ」と言われても
仕方がないという事ですね。
批判覚悟で今作に挑んだ北村監督はじめ、小栗旬さん以下キャスト陣には
改めて敬意を表します。

傑作とは玉石混淆、おびただしい乱造から生まれてくるものである事は
歴史が証明しています。
キャストやクリエイターの個性を受け入れられる成熟度も
観客には求められるのでしょう。

偏狭な考えを捨て、映画を原作とは別作品として割り切り楽しむ土壌は
アメリカの方が、日本より一歩も二歩も先を行っているのかもしれませんね。
そうでなければ、ルパンと同じコミック原作の『バットマン』が
キャスト・スタッフを変えあそこまで多作されても、一定以上の人気を博す筈がない。
歴代のブルース・ウェイン役が、小栗ルパン以上に批判された話は聞かないし
『ダークナイト』があれほど高クオリティに仕上がった理由の一端も
ノーラン監督作ならと期待する、受け手の度量があったからこそですから。

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コメント

そうですよねーーー

初めてお目にかかります


某 ベター大佐のもとから来ました


無邪気な笑顔に秘められた狡猾さ。


↑これこれ これですよ!

キザな悪党!by銭形


殺しの世界の帝王&暗黒街の盗賊

ですよねーーーーーーーーーーーー

Tanbada様 はじめましてhappy01
初ルパンがTV版第一シリーズの人間には
ルパンと言えばオシャレな義賊というより
”殺し屋””悪党”の言葉が似あいますね。
あの優しい笑顔とハードな本質とのギャップに
惹かれるんですよねlovely

早速どうも!

旧シリーズの「7番目の橋が落ちる時」でも キチガイジジイに濡れ衣着せられた直後 ワルサーP38で射殺するシーンのカッコよさ!

あのエンディングのほーがカリ城の数倍スカッとします。


今の子供らはfirstルパンのあの薄暗い雰囲気を知らなくて可哀想ですね・・・・

Tanbada様 あのシーンはガンマニアの間でも
”伝説のショートリコイル”と語り草になっていますね。
後に、カリオストロのイメージソースになったとはいえ
あのボルボ射殺シーンの演出は
確実に”悪党ルパン”の暗さを表現していて、私も好きな一篇ですhappy01

こんばんは

自分も、初期シリーズの手の甲にしっかり毛が表現されているフィアット使用以前のルパンが好きです。

そしてやはり個人的にFLHではなく“二階堂トライアンフ不二子”ですね。
クロージングのシルエットでサスがストロークしているのが表現されてるアレ、
良いですねぇ。

最後に・・・カテゴリー違いで申し訳ありませんが・・・
自分も7月末にGの二回目を観賞していました (2D字幕版です)。       

それでは m(_ _)m

第二β号様 手の甲の毛happy01大人を感じさせて良かったですね。
スラックスから覗く折れそうに細い足首も、従来の子供向きアニメには
無かった表現でした。

不二子のトライアンフ、”お子様ランチ”のルノーをはじめ
エンディングのサス・ストロークもそうなんですが
ルパン劇中の執拗なまでの実物ディテール再現は
作画監督・大塚康生氏のこだわりだったそうで
”『車』なんて物は無い。あるのはフィアットやルノーなど具体的な物たけだ”というのが
氏の作画姿勢だったそうです。
そうした職人性が、新時代のアニメ世界の扉を開いたわけですから
モノ作りの上では、何事もこだわりは必要という事ですねhappy01

第二β号さんも、GODZILLA再鑑賞のお仲間ですねhappy01
この夏最大の収穫として、後年のファンに二度観を自慢しようと企んでおりますmovie

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