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2012年10月10日 (水)

ショッカーの息子

Photo

今日は10月10日。トウッの日ということでhappy01
手掛けている大仕事関係で、ライダー絡みのちょっと良い話題があったので
今日はそれをお話しましょう。


今回のお仕事は現場が遠く、スタッフの車移動がかなりの比重を占めていました。
いつもは私も、気心知れた顔なじみのスタッフでロケに挑む事が多いのですが
今回はスケジュールがタイトなこともあり、スタッフも緊急編成。
初顔合わせのカメラマンや音声担当を迎え、センスや嗜好を探りあいつつ
現場へ向かう事となりました。


長い移動を強いられる車中、互いの職務遍歴や業界裏話で盛り上がっていると
スタッフの一人が珍しいお話を。

「知り合いの一人が藤岡 弘、さんと仕事したんだけど、それが面白くてさ。」


業界経験が長いと、かつて憧れたヒーロー役者さんと
直にお仕事する機会にも恵まれますが、その時の雰囲気は一味違ったそうで。


初代仮面ライダー・本郷猛のネームバリューにより今もブラウン管を賑わし
筋の通った物腰で、世代を問わず人気を博している藤岡さんですが
ロケ現場に於ける誠実さ、本郷氏そのものといったお仕事への姿勢も
業界関係者なら誰しも知るところです。


そのスタッフのお知り合いのお仕事も、泊まりロケの旅番組だったらしいのですが
ディレクターが妙な色気を出し、道中のあちこちにショッカーが出現
ライダー風なおふざけアクションを演じるといったような演出には
藤岡氏は一切、首を縦には振らなかったそうで。


「ライダーやショッカーに失礼なおふざけ演出には、絶対に乗らない。」

それがお仕事を貫く、ご本人の姿勢なのです。


その旅ロケにも、ディレクターは隙あらばおふざけに持ち込もうとする悪だくみを
滲ませていたそうですが
そんな不穏な空気を撃ち砕いたのは、同行した名も無きADさん。

何と彼は、ショッカーの息子さんなのです。

平たく言えば彼のお父さんが昔、ショッカー戦闘員としてライダーに出演
本郷氏とも拳を交わしたご経験がおありとか。

という事はつまり、お父さんは大野剣友会のご出身なんですね。そりゃスゴイhappy02
息子さんが業界入りした理由は聞きそびれましたが、そんなお父さんの影響が
少なからずあったのでしょうか。

彼がこの旅ロケスタッフに編成されたのは、まったくの偶然だったながら
ロケ現場で、初対面の藤岡氏にそんな経緯を説明したところ
それを聞いた藤岡氏、即座に姿勢を正し
「お父様に敬意を表します。」

なんでも藤岡氏の中では
『ショッカーあってのライダー』という信条が、今も確固としてあるそうで。

ライダー黎明期。何もかも手探りの状況で
身体のあちこちに傷やアザを作りながら、苦労を共にした仲間。
彼らの中にはライダーもショッカーもなく、ただただ子どもに夢を与えるべく
アクションに粉骨砕身した、師弟関係にも似た友情があったのでしょう。

さらに当時、アクション初体験だった藤岡氏は
ショッカー役の役者さんからの、立ち回りや受け身の指導
危険を避け見栄えを良くする身のこなしのレクチャーに、とても感謝したそうです。

「アクションには素人だった自分に華を持たせてくれ
やられ役に徹してくれたショッカーの皆さんが居なければ、今の自分は無い。
そういう意味で私は今も、彼らに足を向けて眠れない。」


ショッカーあってのライダー。その信条が藤岡氏に根付いた理由も
そんな現場の過酷さを考えれば、どこか分かる気もします。


そこまで師と仰ぐショッカー役の息子さんですから
現場でそれを知った藤岡氏の喜びようは、そうとうなもので。
お父さんは今も時々、当時の事を話してくれるというADさんの言葉に
藤岡氏も目を細め懐かしい懐かしいを連発、しきりに頷いていたそうです。


「いやあお父さんによろしくと藤岡が申していたと、くれぐれも伝えて下さい。」
あの本郷猛さんに敬意を払われるお父さんが居るなんて
子どもにとってこれほどの誇りはありませんね。ホントに羨ましい
happy01

ファンなら誰もが知るお話ですが、藤岡氏の下戸、甘党ぶりは有名。
その泊まりロケの夜も、スタッフが酒盛りで盛り上がる中
藤岡氏だけは一滴も口にせず、”ショッカーの息子さん”との昔話に
花を咲かせていたそうです。

そんなショッカー効果か、ロケも実に順調に進み
ディレクターのどんな要求にも、藤岡氏は上機嫌で応じてくれたそうで。
もちろん、ライダー世界を貶めるおふざけは無かったそうですがsmile


当事者にしか分からない現場の辛さを忘れず
共に苦労した師や仲間への感謝を、ずっと持ち続ける。
その旅番組で、藤岡さんが頑張ってくれたのは
ADとして同行した息子さんを通じ、当時の師に敬意を表した
初代仮面ライダー・本郷猛氏の恩返しだったんでしょうね。



人としての正しさ、そうありたいという姿勢を体現する存在。
ヒーローであり続けるとは、そういう事なのでしょう。
藤岡氏はまさに、ライダーになるべくしてなった方なのです。


『ショッカーあってのライダー』という藤岡氏の言葉は
私の中にも名言として、胸に深く刻まれました。
私の無茶な要求にも愚痴一つ言わず、いつも番組を支えてくれる仲間にも
感謝を忘れちゃいけないな。
私にとっては『スタッフあってのディレクター』と言いたいところですね。

写真は今日、正午近くの空バック。
澄みきった藤岡氏の心を表すかのように、秋晴れがどこまでも続いていました
sun

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