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2012年3月11日 (日)

二つの朝日

Photo_6


自宅マンションから望む、6時30分の朝日。
心なしか春霞めいた空気に溶け込む淡い太陽に
今までと何ひとつ変わらぬ、平穏を感じさせた日の出でした。

しかしこの写真は、昨年の3月11日のもの。
この8時間16分後、14時46分に
今も記憶に新しい悲劇が、東北地方を襲いました。

被災地から遠く離れたここ名古屋でも、その瞬間にはかなりの揺れがあり
倒れそうな大型テレビを両手で支えながら、不安に身を縮めておりました。
数分後、支えていたテレビ画面に映し出される信じがたい災害状況に
大地という言葉が、決して不動という意味の代名詞ではないことを
改めて思い知った機会でもありました。


あの日から一年。
季節を追いながら毎朝、日の出の写真を撮影しているゆえに
未だ被災地の傷跡も癒えぬ、あの東日本大震災当日の朝も
こんな一枚をデジカメに残しておりましたが
あまりの被害の大きさに、しばらくは心が折れてしまい
この写真も見る事ができず、今日まで封印しておりました。
ですからこうして再見するのも、ブログにアップするのも
今回が初めてです。
不快に思われた方がいらっしゃいましたら、お詫び致します。

巨大地震、津波、原発事故。そして繰り返される「想定外」。
震災後、次々と伝えられるそんな言葉を目にする度に
よもやそんなことは起こらないだろうと信じていた、日本の安全神話も
この日を境に崩れ去ってしまったことを思えば
この朝日以前と以降で、あらゆる災害に対する私たちの意識は
一変してしまったと言っていいでしょう。

そんな思いで見るこの一枚には、特別な意味が感じられます。
漠然としたセーフティ感を、私たちが抱いていた最後の朝。
それが何の根拠も保証も無かったことに気づかされる前の、最後の輝き。




Photo_7


今朝6時27分の朝日。
復興や瓦礫処理など、山積みの問題に翻弄され
今も、日本全体に大きな影を落とす震災ですが
今朝の朝日は、昨年よりもほんの少しだけ明るいように感じます。

昔、阪神淡路大震災の発生直後に向かった神戸の被災地で
ロケを行う私たちに、ある老人が歩み寄ってきた事があります。
「なんの負けるかい!これからや!」
力強くそう言い放った彼の言葉は、今も忘れられません。
きっとそれは彼自身へのエール、内なる自分を鼓舞する一言だったのでしょうが
昨年の今日より明るい今朝の太陽もまた、私たちへのエールと思いたいです。

安全神話は崩壊しましたが、人間の可能性はまだ信じたい。
被害の大きかった被災地の方々には、心よりお見舞い申し上げます。
未だ微々たる支援しか出来ませんが、頑張りましょう日本。
少しでも早く、皆さんの笑顔が戻りますように。

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