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2011年7月 7日 (木)

催涙雨に届いた二冊

今日の名古屋は、本当に梅雨らしい一日で
すでに朝5時半からず~っと雨

今も勢いはおさまらず、久々の大降りとなっています。

七夕なのにあいにくのお天気でなんて、毎年言ってるような気がしますね
それもそのはず。夕方のローカルニュースで見ましたが
過去50年間で、7月7日の名古屋が雨もしくは曇りだった日は
50日中、実に40日もあったそうです。
天の川鑑賞不可能率・なんと80%!

残念ながら今日は、天候不順の「特異日」というわけですね

七夕のぐずつきは昔からだったのか
この日の雨には『催涙雨』なんて呼び名が付いていて
なんでも、織姫と彦星が流す涙が雨となったなんていわれがあるそうで。

まー昔の人はロマンチックだったんですねえ
一年ぶりの再会に、二人とも思わず号泣なんて図を
想像したのでしょうか。
ファーのケージに迷い込んだハエを追い出すのに必死の私には
甘い妄想とは無縁ですが


そんな私が楽しみにしているのが
昨年12月28日、86歳で亡くなった名女優・高峰秀子さんを偲んで
今月から、日本映画専門チャンネルで始まった
『総力特集 映画女優・高峰秀子』。

彼女の初期作品『綴方教室』(1938年東宝 山本嘉次郎 監督)から
時代ごとの代表作品を放送する、追悼企画です。


映画黄金期・1950年代~60年代の邦画を通じて
成瀬巳喜男監督作品から高峰さんの名前を知った
にわかファンの私ですから
鑑賞作品も『浮雲』『女が階段を上る時』『乱れる』そして『放浪記』などなど
わずか数本に過ぎませんが
なぜ彼女が、今も多くの人々から「心に残る国民的スター」と呼ばれ続ける
のか
その魅力の片鱗が、なんとなく分かってきました。

と同時に、未見の作品が続々と放送されるこの機会は
願ったり叶ったりです

また、この特集に合わせ制作された特別番組
『~映画手帖~高峰秀子』も楽しみにしています。

日本映画
史と共に生きた高峰さんの作品を
数回に分けて解説するミニ番組で、作品ガイドとしても楽しめる上に
彼女の人間的な側面も知る事ができ、興味深い内容です。

この番組内で多く引用されているのが
高峰さんご本人執筆による自叙伝『わたしの渡世日記』(文春文庫)の一節。
1979年の女優引退後、エッセイストなどの活動をされただけあって
映画黄金期を駆け抜けた激動の人生の活写や
決して望んでいなかった女優という仕事についての思いなど
胸中を吐露する一つ一つの言葉には、並々ならぬ迫力があります。

どうやらこの著書、数ある女優の自叙伝の中でも名著だったらしく
ファン必読の書でもあったみたいですね。
そんな事なーんにも知らなかった私は、ただ恥ずかしいばかりで

邦画ファンとして、こんな名著を未読だったのは
何となく忘れ物をしたような気分になって
あわててネットで注文、さっき届きました。


Photo_2

上下巻とはいえ文庫本なので、入手は容易だったのですが
一人の女優の人生が綴られた二冊は、心なしかズッシリ重く
ページを開くにも、ちょっとした気構えが必要。

届いたばかりでまだ読み出してもいないのですが、一筋縄ではいかないようです。
出演作品とオーバーラップするような、彼女の壮絶な日々を紐解くには
こんな催涙雨の夜が、ふさわしいかもしれませんね。
読み飛ばすのが勿体無く思える本に出会える機会は、多くはありません。
あせらず少しずつ、読んでいこうと思います。


『女が階段を上る時』のラスト近く、相手役の仲代達矢に別れを告げ
夜の世界に生き続ける決心を固めた彼女の
胸の内に流れる、決して他人に見せない涙が
窓の外にそぼ降る今夜の雨と、ちょっと重なります。
そんな名古屋も明日から気温が上がり、夏日の再来との事。
日本初のフルカラー映画『カルメン故郷に帰る』で彼女が見せた
明るい笑顔を見習って、猛暑に挑むとしましょう

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