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2010年12月14日 (火)

『SPACE BATTLESHIP ヤマト』感想① ヤマト・SFファン視点

というわけで前回の予告通り、今回は今月9日に劇場鑑賞した
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の、ヤマト・SFファンとしての感想です。

アニメ版『宇宙戦艦ヤマト』『さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち~』を
グツグツ煮込んでアクを取り、海外SF映画風味付けを施した上で
21世紀調味料をほんの少しふりかけた
『宇宙戦艦ヤマト・2010ミックスシチュー』とも言えるこの作品ですが
鑑賞前にブログで目にした多くの感想記事と同じく、私の印象もまさにそのまま。
それ以上でも以下でもないものでした。

ある感想ブログに、こんな一言が載っていまして。
『この作品は良くも悪くも、宇宙戦艦ヤマト。』
実に言いえて妙、ヤマト・SFファンとしての私の感想を上手く言い表していますconfident


要はこの実写版って、昔のアニメ版『宇宙戦艦ヤマト』リアルタイム派
もしくは後追いでハマった人たちが
「アニメ版のレプリカ度を確認する為に観に来ている」わけですよね。
「自分が昔から好きだったヤマトが、最新のVFXと生身の俳優で
どこまで再現されているか」
という事が、最大の関心事なわけですよ。


ですからそれらの方々には
木村拓哉氏はじめ全キャストのビジュアルや演技、名ゼリフが
アニメ版に近ければ近いほど、点数が高い。
VFXもしかりで、アニメ版の名場面が実写もかくやのCGIで再現されていれば満足。
そういう、極めて偏った鑑賞姿勢なわけです。

さらにOPナレーターのささきいさお氏はじめ、伊武雅刀氏や上田みゆき氏
緒方賢一氏など、アニメ版のキャストが名を連ねることも大歓迎。
「無限に広がる大宇宙~」のナレーションに狂喜し
「ヤマトの諸君」のセリフにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!となる。

逆にキャラ設定やストーリー、メカデザインなどが少しでもアニメ版と違えば
「これはヤマトじゃない」とブーイングが出る。
音楽にしたって、もはや宮川泰氏のあのBGMでなければ納得できなくて
どんなに素晴らしい新曲を持ってきても
「やっぱりこの場面にはあの曲が流れなきゃ」とクレームの嵐。


つまり、ヤマトファンとっての最大の期待であり
実写リメイク作品が目指すべき到達点は
台本からカット割り、配役イメージに至るまで
アニメ版『宇宙戦艦ヤマト』と寸分違わない、『実写で出来たアニメ』なわけです。

今作に「予想より良かった」「まあうまくまとまっていた」などの感想が寄せられ
おおむね好評だった理由のひとつは
まず間違いなく、今作がこの観客の期待に極めて近い
『イメージ通りのヤマト』だったことへの安心感ゆえではないでしょうかhappy01


「いやオタクイーン、自分はあの配役やキャラ、あの設定が許せない」
なんておっしゃる方も多いでしょう。
でもそれにしたって、あくまでヤマト世界では許容範囲内の変更。
いやむしろ、アレンジの域を出ないように感じます。

森雪や佐渡先生のキャラ変更もコスモゼロやアナライザーの変形も
みんな前述の「21世紀調味料」なわけですよhappy01
また、ガミラス側の各種デザインをはじめ
どこかのSF映画で見たようなシーンの羅列だって
「海外SF映画風味付け」の域を出ず
逆に「あのシーンはあの映画のあそこ」なんて、自分の豊富なSF映画知識に酔う
いかにもオタクっぽい遊びまで提供してくれるわけですから
なにも目くじら立てて怒るほどのものでもないわけでhappy01


そういう意味で『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は
最初からヤマト・SFファンのみをターゲットに絞り込み
そんなファンである観客の許容範囲、予想範囲内で手堅くまとめられた
可も不可もない、平均点作品なのですwink


さてここで、冒頭の感想に戻ります。
『良くも悪くも 宇宙戦艦ヤマト』。
いかに鑑賞前にネットで感想を目にしても
嫌でもマスコミで流れるネタバレを耳にしても
自分の目で作品を確認するまでは、無責任な言葉は使わないと決めていました。
で、いざ上映が始まってみれば。

やっぱり一般客の皆さんの、素直な感触は正しいですね。
冒頭から「なんだコリャ。アニメ版の台本に実写を載せただけぢゃないのweep
第一シリーズの本放送から追いかけ、もう百回以上は見、暗記までした
各話、各シーンとほぼ変わらない場面、セリフが再現されるたびに
鑑賞前の期待と熱意は、どんどん醒めて行きました。

こんな作品なら、なにも劇場まで来る必要は無いぢゃない。
家でアニメ版のDVDでも見ていた方がマシかなとsad


もちろん前述の通り、私も「ヤマト」は大好きです。
テレビシリーズ第一作はリアルタイムで全話鑑賞し
劇場版第一作も、封切り早々に並んで観たクチですから。

また、今作の劇中に散りばめられた
「どこかのSF映画で観たシーン」の原典も、ほとんどが分かったつもりです。
要は私だって『ヤマト・SFファン』なんですよhappy01

でもどんなにハイクオリティーのVFXでヤマトが蘇ろうと
ストーリーがアニメ版に配慮していようと
新鮮な驚きが排除され、お約束と予定調和で塗り固められたこの作品を
いったいどう楽しめば良いのでしょうか?

アニメ版の名ゼリフが再現されたくらいで感動するほど
私は「ドラマ素人」ではありませんしね。

要は私は、前述したような
「アニメ版のレプリカ度を確認する為に観に来ている」観客ではないわけですhappy01


生身の俳優が、胸に大きな矢印をつけた、アニメそのままの制服まで身に着け
自分の演技をアニメキャラに似せることに、痛々しいまでに精力を傾けながら
アニメならハマっても実写では恥ずかしい「名ゼリフ」を惜しげもなく放つ
そんな異常な世界を延々と見せられることが、どれほど苦痛であるか。

その苦痛の限界が、鑑賞当日・9日の記事に書いた「木星のシーン」です。
あの時は本当に席を立とうと思いましたが
最後まで観なければ感想を書く資格がないと思い留まり
ラストシーンまで我慢しました。
で、観終わって数日後の今も、鑑賞時の印象は変わっていません。


「そういう作品であることは、最初から分かっていたはずぢゃない?
それを承知で観に来るオタクイーンが悪い」

もちろん、そのご意見はごもっともです。
正直に言えば、場違いなところに行ってしまったという反省もありますcoldsweats01

でもね。こうも思うんですよ。
21世紀も10年近く経ったんだから、たとえアニメの実写化だろうと
ストーリーやシーン、セリフをアニメのままやったら恥ずかしい事ぐらい
これまでのアニメ実写化の先例を見れば
監督らスタッフは、百も承知のはずでしょうと。

そこを演出やキャストの力で、何とか恥ずかしくないように処理して
ヤマト・SFファン以外の観客の鑑賞にも耐えられる作品を作るのが
映画の進歩、監督の意地ってものじゃないのと。


でもこの作品もやっぱり、ヤマト・SFファンのみをターゲットに据えて
ひたすらアニメ版に近づけることだけを目標に作られた
極めて居心地の悪い作品でしたweep
最も似ているとネットで評判の、柳葉敏郎さん演じる真田さんだって
ただ「似ている」というだけで、演技のクオリティーについては誰も感想を書かない。

外見やセリフ回しがアニメ版にソックリであることイコール
演技者としての評価に繋がるんでしょうか?
そんな評価軸はやっぱりおかしいと、私は思います。

第一、柳葉さんに失礼ですよ。これはモノマネコントじゃないんですから。
そういう映画の見方は、どう考えたって異常ではないかと。

そういう偏った見方しかされないという意味で
冒頭の
『良くも悪くもヤマト』という言葉に、私は共感したわけです。
つまり今作は、スタッフ・キャストが総力を上げて
アニメ版に近づけようと努力した結果

「まぎれもなくヤマトであるがゆえに、ファンに受け入れられる意味で『良く』
まぎれもなくヤマトであるがゆえに、実写映画として評価されない意味で『悪い』」

という感想を持たざるをえないのです。

まーこういう事ですね。
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は
アニメ版ヤマトのファンなら、この手の作品でよく言われる
「ファンならニヤリ」の部分を楽しむ作品であり
SF映画ファンなら、アレンジされた各シーンの原典作品の数を
同好の士と当て比べながら、一つでも自分の知識が上回ることを目指す
オタク御用達の作品ですね。
もちろんその両方を併せ持つ方なら、二倍楽しめることは言うまでもありません。
でもたとえそうであっても、やっぱりこの作品は
「ヤマトファンやSFファンのみに与えられた、極上のクリスマスプレゼント」
の域を出ないと思います。
私にとっては、お好きな皆さんでご自由に遊んでいて下さいという感じですねhappy01


なぜ私が、この作品をそこまで突き放すかと言えば。
前述の『良くも悪くもヤマト』という部分以外にも、いろいろ理由があります。
また今回の感想は一つの視点に過ぎず
別視点から見れば、まったく違う感想となります。
それは次の感想『映画ファン視点』で、お話することとしましょう。
なお、感想は次回の記事とは限りませんので、ご注意下さいねhappy01

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コメント

話が少しそれますが
「大ヤマト」ってのがあります
松本零士版リメイクでパチンコでしか見た事ありませんが
ヤマトは大ヤマトとなってもやっぱりヤマト
波動砲は大ヤマト砲
古代進はオキ・シンマ
沖田艦長はオズマ艦長
佐渡先生はタネガシマ
コスモゼロはスペースゼロ
これがかなり問題となり、訴訟沙汰となりました
主題歌もオリジナルを使い結局マニアには受け入れられませんでした

ですが・・・かなり悪い確率だったけどオイラには相性が良くて
儲けでビデオカメラと大型テレビ買いました
大当たり中のヤマトの歌を自然に口ずさんでましたね

番外編だけど大ヤマトが好きでしたよ
ヤマト車検の店頭の大型ディスプレイを夜中に盗みに行きたい衝動を抑えるのが大変でした(笑)

珠恵様 ありましたねー大ヤマトhappy01
私はパチンコはやりませんが、パチンコ屋さんの店頭で
のぼりやディスプレイを見た事がありますhappy01
訴訟沙汰になったとは知りませんでした。
やっぱり西崎ヤマトと松本ヤマトは相性が悪いんでしょうね。
今回の実写版にも、松本氏は関わっていないみたいですしcoldsweats01

>儲けでビデオカメラと大型テレビ買いました

ずいぶん儲けられたんですね。羨ましいです。
以前、パチンコ屋さんで番組の収録を行いましたが
店内の爆音に、ものすごく手こずったことを思い出しましたcoldsweats01

ヤマト車検も、世代人にとっては魅力のお店ですね。
これまで車検はコバックばっかり利用していましたが
あの看板を見ると、思わずお店に吸い込まれそうになりますhappy01

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「SPACE BATTLESHIP ヤマト 」★★★☆ 木村拓哉、黒木メイサ、柳葉敏郎、緒形直人、池内博之、マイコ、 堤真一、高島礼子、橋爪功、西田敏行、山崎努 出演 山崎貴 監督、129分、2010年12月1日公開、2010,日本,東宝 (原作:原題:宇宙戦艦ヤマト)                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なのか知りたい← 初登場首位発進、公開5日間で5億を超え 最終的には50億ラインと大ヒットの幕... [続きを読む]

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