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2010年12月17日 (金)

氷の戦獣

Photo

昨日の名古屋は雲が多く、太陽の顔が拝めなかったので
一日ぶりの眩しい朝日が、なんとも嬉しい今朝7時半。

朝の気温は1.1度。吐く息の白さが寒さをいっそう際立たせます。

夏の日の出はエネルギッシュで、男性的な力強さがありますが
澄んだ空気が光の粒子を細かく見せる冬の日の出は
繊細な中に凛とした空気を秘める
、女性的魅力がありますねsun

赤く染まった朝焼けから、徐々に蒼さが増す空にかかる筋雲が
なかなか良い芝居をしてくれたので、あわててデジカメを持ち出し
わが家の怪獣連中から選んだ一体は
ご存知、特生自衛隊が誇る超攻撃型生物ロボット・3式機龍です。


『ゴジラ×メカゴジラ』(2002年東宝 手塚昌明監督)劇中に於ける
機龍最大にして最後の武器は
極低温マイナス273度の光線弾・アブソリュート・ゼロ。
万物を一瞬にして凍らせ、原子レベルでの結合を崩壊させることで
僅かな衝撃により全ての物体を塵と散らす、恐るべき威力です。
この熱き氷弾のイメージが、今朝の写真に機龍を選ばせたのかもしれませんね。

この『ゴジラ×メカゴジラ』という作品、封切り時に劇場鑑賞したんですが
前年公開の『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』・通称『GMK』の
インパクトが強すぎ
『×メカゴジラ』には正直「平成ゴジラあたりのテイストに戻っちゃったなsad」と
かなりガッカリしたことを覚えています。

今、独立した作品として見れば、それなりに見どころもあるんですが
上映尺の短さによる、やや舌足らずな印象や
暴走というおいしいネタを最後まで活かしきれなかったことが
私のガッカリ感に拍車をかけたのかもしれませんねcoldsweats01

むしろ、手塚監督のベストワークは
『×メカゴジラ』の前作にしてゴジラ映画初監督作
『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』(2000年東宝)のような気もするのですが。

『×メガギラス』に関しては、以前も記事にしましたので
よろしければご覧下さい。
http://spectre-nebura.cocolog-nifty.com/cultnight/2007/12/post_175a.html

ゴジラファンが100人居たら、100のゴジラ観がありますし
私ごときおバカの感覚なんて、ハムスターのおならみたいなものですがcoldsweats01
手塚昌明監督には、ご本人のゴジラへの愛は感じても
残念ながら、ゴジラ映画を作る才能はさほど感じません。

展開やセリフが冗長で、カットワークも先が読めてしまうからです。
逆に『GMK』と共に、ご存知平成ガメラも手掛けられた金子修介監督には
ゴジラへの愛は感じませんが、怪獣映画を作る才能は感じます。

「観客が見たかったものを絶妙に配置するセンス」と言い換えることもできますが。


ただ「先が読める」ということは、ストーリーが王道である事の証明ですし
「観客が見たかったもの」と言っても、それは観客ごとに違います。
作品は受け手個々がこだわるポイント・怪獣映画に何を求めるかという
部分の差によって、捉え方がガラリと変わるわけで。
監督の個性が良い悪いなんて、一概には言えませんよね。
もうそうなってくると、ファンそれぞれの好みの問題。
ですから機龍二部作に人気が集まる理由も、よく分かります。


もちろん今朝の写真に選んだ通り、デザインとしての機龍は大好きです。
逆光に浮かび上がるシルエットだって、身震いするほどカッコイイlovely
昭和メカゴジラとは異なる方向性ながら、あの凶悪なフォルムがもう、なんともheart04
好きが高じて公開時には、超合金さえ速攻で買ったクチですが
作品としての『×メカゴジラ』はちょっと苦手かなcoldsweats01
まーあくまで好みですので、そこはなにとぞお許し下さいhappy01

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「怪獣おもちゃ」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。

また「メカゴジラ」に反応してしまいました。前も「メカゴジラの逆襲」の記事でしたね、コメントしたの。

「ゴジラ×メカゴジラ」、自分も観に行きました。感想はオタクイーンさんと同じ様なものでした。期待していただけに残念・・。

自分は脚本、とくにキャラクターの描写に注目していました。
脚本家が主人公の変化を書きたいということはわかるんだけど、やっぱり日本の脚本家には技量がないのかな。主人公をはじめ、みんな中途半端でしたね。キャラクターの心に変化を与えるきっかけのできごとがみんな「え、そんなことで!?」というものでした。
だからその変化を素直にうけいれられませんでした。首をかしげている間に映画はエンディングを迎えてしまいました。
映画のムック本に、富山Pが、映画としておもしろい、と知り合いに言われたとコメントしてましたが、「映画として?どこが!?」と思ってしまいました。この映画は、怪獣オタクと普通の映画ファン、どちらも満足できない中途半端な作品だと思います。

ハリウッドの脚本家なら、主人公の挫折、逃避、葛藤、決意、といったものをきっちり書けるのに。

自分としては「機龍」の扱いがいちばん気に入りませんでした。続編で機龍に「自我」が目覚めるのなら、なぜ本作で機龍が覚醒したときに無理矢理プログラミングで押さえ込むようなことをしたのか、ということです。
ゴジラとして、人類の敵として生きるのか、それともメカゴジラとして人類とともに生きるのか、それは機龍自身に決めさせないといけなかったんじゃないでしょうか。製作陣は怪獣をそこまで擬人化する気がなかったんだと解釈したのに続編では・・。

本作はロボットものオタクにも中途半端な作品でした。「ターミネーター2」とか「アイアンジャイアント」とか観てないんでしょうかね。

オタクイーンさんと同じように、自分も機龍のデザインはすごく気に入っているだけにほんとに残念でした。
後、もうちょっと照明を工夫するなりして、モノクロっぽく撮ってほしかった。そしたら機龍のシルエットとかディティールが映えたのになあ。
なにせ機龍は初代ゴジラのクローンなんですから、一作目の「ゴジラ」とダブらせる画作りをしてもよかったんじゃないでしょうか。
それとも自分が気づかなかっただけ!?


機龍の暴走やアクションはエヴァンゲリオンからの借り物だよね
まあ機龍2作品はオイラとしては上出来に見えましたよ
あの親子さえ居なきゃ満点だったよなあ
あんなデカイロボットを動かす技術も過去のメカゴジラのテクノロジーを海底から拾い集めたんだろうね

オイラもメガギラスは好きな作品でしたよ
冒頭のニュースでいきなりKOされました
メガヌロンあいてにあれだけゴジラが苦戦するとは逆に斬新ですし
地球にめがけてブラックホール砲を撃つなんて・・・
VSシリーズでは出来ない制約がXシリーズの頃にはOKになったんだね
逆に金子監督のはオイラにはダメだったなあ
ガメラだからOKな部分をゴジラに持ち込んでもダメなんですよ
映画館でお説教された感じがするんですわ

一法師様 メカゴジラはゴジラのロボット化というベタな発想ながら
次々と新作が作られたほど、人気のある怪獣ですねhappy01

>脚本家が主人公の変化を書きたいということはわかるんだけど、やっぱり日本の脚本家には技量がないのかな。

実際に自分でプロットを立て、脚本を書いてみると分かるんですが
怪獣映画を作劇する際に考えることには二つの縛りがあって
一つは「ターゲットの年齢層」二つ目は「ターゲットに合う分かりやすさ」なんです。
「×メカゴジラ」に、人物描写の物足りなさを感じられた理由は
おそらく、作品のメインターゲットを子どもに設定したことと
その子どもへの分かりやすさの為に、ドラマの掘り下げを浅くした所に
あると思います。

最近、同年代の友人と話していて
「ウルトラもライダーも戦隊もゴジラも、みんな自分たちの感性に合わないね」
なんて話になるんですが
そこで私はよく
「これらは全部子ども番組なんだから、ターゲットは今の子どもなわけで
そういう作品と感性が合わないのは、ある意味当たり前」
なーんて、偉そうにも言うんですよcoldsweats01
現在のゴジラ映画を普通のドラマレベルで見ることは
アンパンマンを見て「大河ドラマほど見ごたえが無い」なんて言うような
ものなんです。
ストーリーの弱さもそう思えば、納得が行くというものですねhappy01

ゴジラ映画も’50~’60年代ごろまでは大人の観客がターゲットでしたが
’70年代以降はもう、完全に子ども向けになってしまってcoldsweats01
でも、そういう現実が受け入れられない大人も居るんですよね。
そこが作り手側の難しい所で、そういう事情もストーリーの中途半端な大人度に
表れているのでしょう。
怪獣映画という企画そのものも、どこかに新機軸を入れなければ
旧作の焼き直しに過ぎなくなってしまいますし。
そういう焦りも、私を新企画考案に駆り立てる原動力ですhappy01

>「ターミネーター2」とか「アイアンジャイアント」とか観てないんでしょうかね。

前述の通り、作品のターゲットが根本的に違うんですよ。
たとえ、一部の隙もない理屈で固めたハードなシナリオをプロデューサーに叩きつけても
「キミ、この作品は誰が見るのか分かってる?」
なんて言われてスゴスゴとリライトに、みたいなシーンが
ありありと浮かびますcoldsweats01

でも一法師さんがおっしゃりたい事も、よーく分かりますよ。
私だってあまりにおかしな理屈は、やっぱり認められませんからhappy01
怪獣やヒーローに魅入られた者の、悲しい性ですよねhappy01

>もうちょっと照明を工夫するなりして、モノクロっぽく撮ってほしかった。そしたら機龍のシルエットとかディティールが映えたのになあ。

それは確かにありますね。
個人的には機龍シリーズ二作目『東京SOS』に於ける
三連ハイパーメーサー装備版機龍のボディーに施された
ややシャドウテイストのウェザリングが
ディテールやシルエットを精悍に演出していて好きなんですよ。
それがおっしゃるところの「照明効果」に通じる、迫力演出と考えていますhappy01

珠恵様 そうですね。確かに暴走はエヴァからの移植ですが
料理次第で、機龍独自の味が出たようにも思うんですよ。
暴走のリスクを抱えながら戦地に赴くヒロイズムは
たぶんゴジラ映画の方が、大スケールで描けそうな気もしますからhappy01

>あんなデカイロボットを動かす技術も過去のメカゴジラのテクノロジーを海底から拾い集めたんだろうね

あ、やっぱりそうなんでしょうねhappy01
昭和や平成メカゴジラとの世界観の繋がりが不明確なので
そのあたりは想像の域を出ませんが
そのルートだと将来的には、あらゆる東宝メカが合体した
夢のハイパーメカゴジラが生まれそうな気もhappy01
右手は轟天号、左手はスーパーX3とかlovely

>メガヌロンあいてにあれだけゴジラが苦戦するとは

飛行群獣の魅力を再確認できた作品ですね。
飛行できないというゴジラ最大の弱点を、見事に突いた作劇でした。
(対ヘドラのアレは別としてcoldsweats01

>金子監督のはオイラにはダメだったなあ

ホントは記事本文に書こうと思ったのですが
面白い事に、私の仲間内では金子ゴジラ支持派が圧倒的多数で
そのメンバーは全員、機龍シリーズがNGなんですよ。
かようにゴジラに求めるものは、ファン個々で異なるものなんですねhappy01

 ゴジラ好きな方は、みなさん『GMK』を薦められますネ。私はまだ未見の体たらくです‥‥(^^ゞ もともと、それほどゴジラに思い入れが無いからですが。

 私は『×メカゴジラ』は楽しく鑑賞しました。次男が『ハム太郎』目当てだったのですが、私もゴジラが見たくてお供を快諾した思い出があります。
その次男が、台風レポーターの背後の海中からゴジラが出現するシーンで、仰け反って恐がっていました。これはスクリーンを目一杯使った映画館では迫力のシーンで、TVで私のDVDで見る懐かしのヒーロー番組とは異なり、次男にとっては「劇場で見る怪獣映画は特別」という意識を持たせたようです。
 平成シリーズでは長く感じてしまう上映時間も、この作品ではテンポも丁度良く感じられました。体内時計が子どもの頃のまま止まっているんでしょうネ、私(^o^)
品川決戦での再起動時の関東大停電にワクワクし、「怪獣出現」というあり得ない世界観には、これくらい派手なことをやってくれた方が気持ちいいと思いました。

 「悪役ゴジラ」を倒すには、兵器としての「3式機龍」は適役だったと思います。ファンタジー色が出てしまうモスラは、私はちょっと苦手で‥‥。何よりも、ゴジラに対抗させるために「ゴジラの骨格を使う」という設定が、あの姿に説得力を与えていたことに感心しました。

自由人大佐様 まーゴジラ映画もファンによって好みが違いますから
GMKにしても、万人の支持を得ているわけではなくcoldsweats01
評価の別れる作品なので、大佐さんのお眼鏡に叶うかどうかは
何とも保証しかねる所ですhappy01

大佐さんの『×メカゴジラ』への思い入れは、以前からよくお聞きしますね。
映像の迫力、怪獣のデザイン、BGMの斬新さなど,見所の多い作品とは思います。
台風シーンのゴジラ登場カット、息子さんが驚かれたお気持ちもよく分かりますよhappy01
私も生まれて初めて劇場鑑賞した『ガメラ対大魔獣ジャイガー』で
ガメラの目の大アップシーンに劇場の扉を開けてしまい
ひっくり返った記憶があります。
前述の通り、劇場の大スクリーンを観たのはその時が人生初でしたから
一生のトラウマになりましたcoldsweats01

>再起動時の関東大停電

確かに、怪獣同士の戦闘が日常生活に影響を及ぼすこういう描写は
怪獣と人間が地続きの存在であることを実感させる、秀逸なドラマ運びですよね。
とかく隔絶されがちな怪獣の戦闘は、こういうリアリティを持ち込まなければ
実感できないのかもしれません。
破壊の舞台は東京ばっかりですから、常に被害を被られる大佐さんには
お見舞い申し上げるしかありませんがhappy01

>「悪役ゴジラ」を倒すには、兵器としての「3式機龍」は適役
>ゴジラに対抗させるために「ゴジラの骨格を使う」という設定が、あの姿に説得力を与えていた

公開当時、何かの本で
「ゴジラと機龍の対決構図は、『昭和ゴジラ対現代のゴジラ』を意識している」という
スタッフの証言を目にしました。
機龍は言わば現代のゴジラの先祖のわけですから、これは因縁の対決なんですね。
骨格になっても戦わざるをえないゴジラに、怪獣の業を感じます。
コレがホントの「骨肉の争い」。
戦いが修羅場の様相を呈したのも、無理は無かったという所でしょうかhappy01

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