入選を超えた喜び
さて予告通り(最近はこの言い回しばっかりですが)
前回のサブタイのタネ明かしをしましょう。
実は、折りに触れお話しているSF・特撮専門誌「宇宙船」の読者参加企画
『宇宙船映像倶楽部』に応募した拙プロットが
現在発売中の最新号・vol.129で久々に入選、掲載されました
これもすべて、「ネヴュラ」で意見交換頂けるお仲間のおかげです。
いつもながら、本当にありがとうございました。
けっして社交辞令じゃなく、皆さんと交わす言葉の一言一言が
企画の血となり肉となっている事は間違いないんですよ
まーおバカな私のこと、アイデアも枯れ果てた中での応募でしたが
雨宮部長からは、これまでの拙応募作中で一番面白いという
ありがたいお言葉を頂き、複雑な心境ながら胸を撫で下ろしております
いやー誌面で自分の名前を見たのはvol.125の次点以来、久々ですし
vol.120の募集開始以来、入選・次点含め、今回まで合計5回程度の掲載では
他の有名常連さんにはとても及びませんが
足りない頭ながら、努力の結果が表れるのは嬉しいものです
例によって応募作の内容は倶楽部に帰属する上、誌面の公開も出来ない為
ご興味ある方は、書店にて「宇宙船」vol.129の111P最上段をご覧下さい。
今回は拙応募作全ページ(表紙含め3ページですが)が掲載されているので
目の良い方は、私の下らない企画の内容をご理解頂けると思います
あっご興味ない?時間のムダ?コリャ失礼しました
まーここで以前のようにこまごまと、ヒーロー企画についての想いをお話するのも
自慢話みたいで皆さんも退屈でしょうし、私自身、お話する心持ちにはなりません。
ですからそういうところはスパッと飛ばして
今回はちょっと、違うお話をしましょう。
実は私が今号の入選を知ったのは、昨夜のことなんです。
しかも自分で誌面を確認したわけではなく、電話でおまえ載ってるぞと教えられて。
その一報をわざわざくれたのは、意外にも幼なじみのro_okuさんでした。
社会人劇団で活躍している彼の事は「ネヴュラ」でもたびたび話題にしていますが
以前、応募企画の内容で悩んだ私が、彼に参考意見を聞いた事がきっかけで
彼もオタクではないながら、少なからず映像倶楽部に興味を持ったらしいんですね。
で、書店で「宇宙船」を見かけるたびに、拙作が掲載されているか
なんとなくチェックしてくれていたようなんです。
で、今回もたまたま最新号を手にとって、私の名前が目に入ったというわけ。
でもこれまで、掲載の際にも特に連絡のなかった彼から
なぜ今回に限って、電話があったのか。
考えるにそれは、そんな大事な入選の事実を
今月1日の結果発表から今の今まで
私が「ネヴュラ」で記事に上げていなかったからでしょう。
これまで掲載されるたびに大騒ぎして、意味なくダラダラと自己満足を綴り
皆さんに呆れられていた私が、今回に限って何も書かない。
書かないのは何か理由があるのかと、不思議に思ったらしいんですよ。
彼もここ数日の「ネヴュラ」をチェックしてくれていたわけですね
で、その確認の意味もあったのでしょう。
理由は簡単でした。まだ「宇宙船」vol.129を入手していなかったからです
いつも発売日の朝一番に書店へ駆けつける私がなぜ、今回は未入手だったのか。
実は今回の応募作は、お仕事や雑事などかなりタイトなスケジュールの中で
追い詰められ、締め切りギリギリに何とかヒネり出したアイデアで
内容は練り込みが足りないし文も荒削り、とても自信を持って提出できるものでは
なかったのです。
こんな雑な企画では部長に申し訳ないという気持ちも
心のどこかにあったと思います
ですからさすがに今回は望み薄、掲載は無理だろうなあと覚悟していました。
でもせっかく提出したんだから、たとえ希望が1%しかなくても捨てたくない。
そんな複雑な心持ちだったゆえ、ちょっと怖かったんですね。結果を見るのが。
自作に納得が行かないゆえのジレンマと言うか。
皆さんにもあるでしょそういう事って。ましてや小心者の私ですから
よけいにそんな気持ちが募り、書店から遠ざかっていたんです。
確認したいけどしたくない 記事にしたいけどしたくない
前回のサブタイ『恐怖の宇宙船』とは、そういう意味だったんです。
ああ千路に乱れる女心(石を投げる気分にもなりませんかそうですか)
ここ数日はそんなモヤモヤ気分でしたから、昨夜のro_okuさんからの電話は
実にタイムリー、理想的なタイミングで結果を知ることができました。
だってノーリスクで、良いニュースだけが届くわけですから。
期せずして、恐る恐る合否を確認する審判タイムが回避されちゃったと。
ましてや前述の事情により、今回は特に自信がなかったですから
親しい幼なじみの「良い感じに出てた」なんて声が、どんなに救いになったことか
こういう偶然って、時々あるんですよね。
彼も、私がまだ結果を知らなかったことに驚いていましたが
もちろん朗報を知った上ですから、大手を振って書店へ向かえました。
ほどなく件のvol.129をゲット、嬉しい掲載に一人ニヤニヤしておりますが
正直にお話しましょう。
私が今回の一件で嬉しかったことは、久々の入選もさることながら
こうして私の挑戦や結果を気にしてくれ、連絡をくれた友人が居たということです。
雨宮部長には本当に申し訳ないながら、今回のみに限っては
入選の事実よりむしろ、ro_okuさんが連絡をくれた事の方が嬉しかった。
今年2月からの「ネヴュラ」休止時期に、大阪で働く幼なじみのO君が
記事執筆再開の背中を押してくれたように。
忙しさにまぎれ、どうしても疎遠になる旧友が、自分を気にかけてくれている。
年を経るに従って、そういうことがものすごく心に沁みるんですよ。
なんでもない言葉、他愛のない会話が今も交わせるということが
どれほど貴重で幸せな事なのか。
どんなにプロが考えつくした名ゼリフも、同時代を過ごした仲間の
なんでもない一言にはかなわないのです。
心を飾り繕い、見栄えを気にしてカッコイイ振る舞いをするよりも
最近は、自分の心に正直に思いを伝えることの方がずっと尊く
相手の心を動かすと思えるようになりました。
そして。正直になる事ほど難しく、強い人間でなければできないという事も。
手前味噌ながらその気持ちは、今回の入選作にも反映されていると信じます。
朝日を追っかけたり、サウナスーツに怪獣を忍ばせ森の動物と遊ぶしか能のない
おバカの私でも、時にはこんなことを考えるんですよ。
今回の入選は、そういう事を再認識するいいきっかけとなりました。
せっかくの七夕も局地的な豪雨など、ちょっと危険なお天気となりましたが
今の私はエネルギー100%、やる気充分です
リアル・ネットの区別なく、やっぱり気にかけられているという事は
創作のモチベーションを上げますね。
今度の応募締め切りまであと一ヶ月。今年の夏も、熱い戦いとなりそうです
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