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2010年7月 7日 (水)

入選を超えた喜び

さて予告通り(最近はこの言い回しばっかりですが)
前回のサブタイのタネ明かしをしましょう。


実は、折りに触れお話しているSF・特撮専門誌「宇宙船」の読者参加企画
『宇宙船映像倶楽部』に応募した拙プロットが
現在発売中の最新号・vol.129で久々に入選、掲載されました

これもすべて、「ネヴュラ」で意見交換頂けるお仲間のおかげです。
いつもながら、本当にありがとうございました。
けっして社交辞令じゃなく、皆さんと交わす言葉の一言一言が
企画の血となり肉となっている事は間違いないんですよ


まーおバカな私のこと、アイデアも枯れ果てた中での応募でしたが
雨宮部長からは、これまでの拙応募作中で一番面白いという
ありがたいお言葉を頂き、複雑な心境ながら胸を撫で下ろしております

いやー誌面で自分の名前を見たのはvol.125の次点以来、久々ですし
vol.120の募集開始以来、入選・次点含め、今回まで合計5回程度の掲載では
他の有名常連さんにはとても及びませんが
足りない頭ながら、努力の結果が表れるのは嬉しいものです


例によって応募作の内容は倶楽部に帰属する上、誌面の公開も出来ない為
ご興味ある方は、書店にて「宇宙船」vol.129の111P最上段をご覧下さい。

今回は拙応募作全ページ(表紙含め3ページですが)が掲載されているので
目の良い方は、私の下らない企画の内容をご理解頂けると思います
あっご興味ない?時間のムダ?コリャ失礼しました

まーここで以前のようにこまごまと、ヒーロー企画についての想いをお話するのも
自慢話みたいで皆さんも退屈でしょうし、私自身、お話する心持ちにはなりません。
ですからそういうところはスパッと飛ばして
今回はちょっと、違うお話をしましょう。

実は私が今号の入選を知ったのは、昨夜のことなんです。
しかも自分で誌面を確認したわけではなく、電話でおまえ載ってるぞと教えられて。
その一報をわざわざくれたのは、意外にも幼なじみのro_okuさんでした。


社会人劇団で活躍している彼の事は「ネヴュラ」でもたびたび話題にしていますが
以前、応募企画の内容で悩んだ私が、彼に参考意見を聞いた事がきっかけで
彼もオタクではないながら、少なからず映像倶楽部に興味を持ったらしいんですね。
で、書店で「宇宙船」を見かけるたびに、拙作が掲載されているか
なんとなくチェックしてくれていたようなんです。
で、今回もたまたま最新号を手にとって、私の名前が目に入ったというわけ。
でもこれまで、掲載の際にも特に連絡のなかった彼から
なぜ今回に限って、電話があったのか。
考えるにそれは、そんな大事な入選の事実を
今月1日の結果発表から今の今まで
私が「ネヴュラ」で記事に上げていなかったからでしょう。


これまで掲載されるたびに大騒ぎして、意味なくダラダラと自己満足を綴り
皆さんに呆れられていた私が、今回に限って何も書かない。
書かないのは何か理由があるのかと、不思議に思ったらしいんですよ。
彼もここ数日の「ネヴュラ」をチェックしてくれていたわけですね
で、その確認の意味もあったのでしょう。


理由は簡単でした。まだ「宇宙船」vol.129を入手していなかったからです
いつも発売日の朝一番に書店へ駆けつける私がなぜ、今回は未入手だったのか。
実は今回の応募作は、お仕事や雑事などかなりタイトなスケジュールの中で
追い詰められ、締め切りギリギリに何とかヒネり出したアイデアで
内容は練り込みが足りないし文も荒削り、とても自信を持って提出できるものでは
なかったのです。

こんな雑な企画では部長に申し訳ないという気持ちも
心のどこかにあったと思います


ですからさすがに今回は望み薄、掲載は無理だろうなあと覚悟していました。
でもせっかく提出したんだから、たとえ希望が1%しかなくても捨てたくない。
そんな複雑な心持ちだったゆえ、ちょっと怖かったんですね。結果を見るのが。

自作に納得が行かないゆえのジレンマと言うか。
皆さんにもあるでしょそういう事って。ましてや小心者の私ですから
よけいにそんな気持ちが募り、書店から遠ざかっていたんです。
確認したいけどしたくない 記事にしたいけどしたくない
前回のサブタイ『恐怖の宇宙船』とは、そういう意味だったんです。
ああ千路に乱れる女心(石を投げる気分にもなりませんかそうですか


ここ数日はそんなモヤモヤ気分でしたから、昨夜のro_okuさんからの電話は
実にタイムリー、理想的なタイミングで結果を知ることができました。
だってノーリスクで、良いニュースだけが届くわけですから。
期せずして、恐る恐る合否を確認する審判タイムが回避されちゃったと。

ましてや前述の事情により、今回は特に自信がなかったですから
親しい幼なじみの「良い感じに出てた」なんて声が、どんなに救いになったことか
こういう偶然って、時々あるんですよね。
彼も、私がまだ結果を知らなかったことに驚いていましたが

もちろん朗報を知った上ですから、大手を振って書店へ向かえました。
ほどなく件のvol.129をゲット、嬉しい掲載に一人ニヤニヤしておりますが

正直にお話しましょう。
私が今回の一件で嬉しかったことは、久々の入選もさることながら
こうして私の挑戦や結果を気にしてくれ、連絡をくれた友人が居たということです。

雨宮部長には本当に申し訳ないながら、今回のみに限っては
入選の事実よりむしろ、ro_okuさんが連絡をくれた事の方が嬉しかった。

今年2月からの「ネヴュラ」休止時期に、大阪で働く幼なじみのO君が
記事執筆再開の背中を押してくれたように。


忙しさにまぎれ、どうしても疎遠になる旧友が、自分を気にかけてくれている。
年を経るに従って、そういうことがものすごく心に沁みるんですよ。

なんでもない言葉、他愛のない会話が今も交わせるということが
どれほど貴重で幸せな事なのか。

どんなにプロが考えつくした名ゼリフも、同時代を過ごした仲間の
なんでもない一言にはかなわないのです。

心を飾り繕い、見栄えを気にしてカッコイイ振る舞いをするよりも
最近は、自分の心に正直に思いを伝えることの方がずっと尊く
相手の心を動かすと思えるようになりました。

そして。正直になる事ほど難しく、強い人間でなければできないという事も。
手前味噌ながらその気持ちは、今回の入選作にも反映されていると信じます。


朝日を追っかけたり、サウナスーツに怪獣を忍ばせ森の動物と遊ぶしか能のない
おバカの私でも、時にはこんなことを考えるんですよ。
今回の入選は、そういう事を再認識するいいきっかけとなりました。
せっかくの七夕も局地的な豪雨など、ちょっと危険なお天気となりましたが
今の私はエネルギー100%、やる気充分です
リアル・ネットの区別なく、やっぱり気にかけられているという事は
創作のモチベーションを上げますね。
今度の応募締め切りまであと一ヶ月。今年の夏も、熱い戦いとなりそうです

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