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2010年6月 8日 (火)

怪獣な皮膚感覚

結局今日はずっと曇りで寒く、ついウォーキングもおっくうになって
メリハリのない一日になってしまいました。まーたまにはありますよこんな日も
というわけで屋外怪獣も撮れなかったので、今回はこの写真をご覧頂こうかと。


Photo_4

うわっゲハラ来襲!
運転中、突如目の前に現れた大怪獣ゲハラ。哀れ私は愛車ミラ・ジーノと共に
その毛むくじゃらの足に踏み潰されるのでありましたっ

という一幕にしては、毛が二色という所に今ひとつムリがありますが
まーお察しの通り、コレは先日6日の一枚。
法事に出かける前に愛車をきれいにしておこうと
近所のセルフスタンドでコイン洗車機に入った時
運転席から撮った写真です


いつも車は自分で手洗いするのですが、この日は時間が無かったので
初めてコイン洗車機なるものを使ったのですが、案内に従って洗車機に停車
車に乗ったまま、ゴーッという音と共に周りからシャワーと巨大ブラシが
迫ってくる図を見るのは、なかなか新鮮なものでした
ひょっとしてここで洗車機が故障して、ブラシがフルパワー可動。
水の勢いも止まらず、無残にも車はバラバラ。
私はブラシに巻き込まれて、怪獣映画最初の犠牲者のごとく
佐原健二さんや平田昭彦さんの眉をひそめさせるのかもなんて

あらぬ妄想に浸ることが出来ました


車のフロントガラスを覆うような毛むくじゃらの姿なんて、まさに非日常の世界で
目の前に本当に怪獣が出現したら、こんなスケール感なんだろうななんて
ちょっとバーチャルな気分にもなれましたが
この日の体験に限らず、怪獣出現の予兆を感じさせる出来事って
日常生活の中にも時々ありますよね。

私などは古いオタクなのか、どーも「ヘリの音」に敏感なところがありまして

実は今日も自宅上空で、いつもに比べ妙にヘリの飛行音が頻繁に響き渡り
民間機とは明らかに異なる爆音に、部屋から空を仰げば
独特の細いボディーをきらめかせたAH-1Sコブラが
悠然と飛び去る姿がありました。

うーむ明野駐屯地の第5対戦車ヘリコプター隊でしょうか?よく知りませんが
おおーコブラが何機も飛んでる。こういう光景を見ると
なにか尋常ならざる出来事が起こっているのではあるまいかなんて

つい怪獣映画な発想に傾いたりするのですが


テレビ屋が生業のせいか「レギュラー番組を中断して入る臨時ニュース」も
緊張を強いられますね。

特にバラエティー番組など、平和の極地みたいなおふざけを突如割って
報道センターに座るキャスターの2ショットなんかが映し出された日にゃ
その空気感の落差にもう目はクギ付け、何が起こったのと身構えてしまいます。

しかもそういうニュースに限って、良い出来事はありません。
まさかの怪獣出現の時も、こんな感覚を覚えるんだろうなと
不謹慎ながら興奮を覚えたりもするのですが。
現代人が必ず覚えるこの感覚を、うまく演出に取り入れたのが
平成ガメラシリーズであることは、以前にもお話しましたね


まーそういう「怪獣な皮膚感覚」を生活の中で楽しむのも
日常のマンネリを打破する上で、一つの刺激ではありますね。
お話は異なるものの最近のマイブーム、朝日バックや自然バックの怪獣写真も
そんなバーチャル怪獣体験への欲求が、一つの形になったものかもしれません。
昔から台風の夜や雷に妙に興奮するのも、その性癖のなせる技でしょうし。
そもそも怪獣という生物の発想そのものが、自然の猛威の具現化ですから
人間が自然や気象現象に怪獣の影を見るのも、当たり前かもしれませんが


昔は台風や雷、今は洗車機やヘリ、臨時ニュース。
関わる形は変わっても人間のDNAに深く刷り込まれ、畏敬の念を抱かせるもの。
いつの時代にも怪獣的なキャラクターの人気が衰えないのは
そんな人間の、根源的な欲求の賜物かもしれませんね。
うーむ明日もコイン洗車機に行こうかな。一回300円で怪獣体験ができるし

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コメント

 そういえば私も小さい頃夜、鉄塔を点滅する赤い光を怪獣の目だと親に脅されていたことを思い出しました。嘘だとは思っていてももしかしたらという怖さはありましたね。

 私も日常で特撮番組を意識することがときどきあり、最近ではパソコンのスクリーンセーバーにあの時代の防衛隊の作戦室にあった無駄に点滅する機械を意識したかのようなものがあり驚きました。画面の升目があらゆるパターンで点滅するというもので間違いなくあの時代のコンピュータにみえました。

 現実に実現不可能な機械が登場することが特撮番組の魅力のひとつですがその空想の産物が現在になりときどき目の前に現れることも多くなってきて驚くことも多いですね。

電波時計様 確かに鉄塔の点滅光は高いところにあるので
怪獣の目になぞらえるのは自然ですね
きっとご両親も、お子さんだった電波時計さんを喜ばせようと
お考えになったのでしょう。
怪獣ブーム当時は大人も子どもも、見るもの聞くもの何でも
怪獣に見立てていましたよね。教育ママゴンとか
今では懐かしい響きです

>パソコンのスクリーンセーバー

もうその作戦室コンピュータスクリーンの作者は、間違いなく怪獣世代でしょう
テレビ局に出入りする機会が多い私には
局のスタジオ副調整室(サブと言います)に作戦本部の雰囲気を感じ
サブに入るたびに気分が引き締まります。
まーお仕事の緊張感もありますが

>空想の産物が現在になりときどき目の前に現れる

そうなんですよねー。今の携帯電話なんてスタートレックのコミュニケーター
そのものですもんね。
iPadなんてすでに、空想を追い越しているし。
まだ空想に現実が追いついていないのは、人間ソックリのロボットくらいでしょうか。
でもそれもいずれ実現されるんでしょうね。いやすでに実現されているかも。
冷徹で人間味の無い局のプロデューサーなんて、ひょっとしたら・・・

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