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2009年11月28日 (土)

望まぬ変身五題

先日、デジタルチューナーへの変換に合わせて契約をグレードアップした
我が家のケーブルテレビ。

そのおかげで、ネヴュラ座46インチのテレビでも、地デジやハイビジョンの
美しい画面が見られるようになりました。

その中でも最近ハマっているのが、CSの日本映画専門チャンネルHD。
最近も、成瀬巳喜男監督の『乱れる』を鑑賞
歴史に残る名作を、ハイビジョンの高画質で見られる喜びに浸っております。

で、私が楽しみにしているのが、件のチャンネルの12月特集。
なんと『特撮王国スペシャル~第三弾 変身人間篇~』と題して
いにしえの’50年代~’60年代に製作された
東宝特撮映画の名作

『透明人間』(1954年 小田基義監督)
『美女と液体人間』
(1958年 本多猪四郎監督)
『電送人間』
(1960年 本多猪四郎監督)
『ガス人間第1号』
(1960年 本多猪四郎監督)
『マタンゴ』
(1963年 本多猪四郎監督)

の五作品が放送されるのです
ちなみに、特集の詳細はコチラで。
http://www.nihon-eiga.com/0911/0912_4.html



「第三弾」というタイトルから見て、日本映画専門チャンネルでは
これまで数回に渡って特撮映画の特集が組まれたようですが
なにしろ私が加入したのはごく最近ですから
過去の放送作は知る由もありません。
もっとも、東宝特撮映画のほとんどをDVD所持している私には
見逃してもさほど惜しくはなかったのですが・・・
でも今回の12月特集は、まさに私にとってタイムリー企画。
というのは。これまで未見の上、ソフトも持ち合わせていない作品が
この五作品のうち、一本だけあったからです。


それは特集の口火を切って放送される『透明人間』。
円谷英二氏が特撮を担当したという触れ込みで、今もマニアの口端に上る
東宝特撮・変身人間シリーズの古典です。

中途半端なオタクゆえ、’90年代のレーザーディスク化の際も
その後のDVD化の際も、なぜかスルーしてしまいまして
今日に至るまで、有名な「包帯を解く場面」などのハイライトシーンしか
見たことが無く
私にとっての『勝手に幻の作品』でした


大映版『透明人間現わる』(1949年 安達伸生監督)も未見。ダメですねえ
透明だけに見落としやすいなんて、笑の泉レベルのゴジャウダンも
言い訳にはなりませんか
『透明人間と蝿男』(1957年 村山三男監督)は好きなんですけど・・・
え、別物?コリャ失礼しました


まー『東宝特撮映画DVDコレクション』にラインナップされていますから
発売を待っていればその内、2,000円も払わずに入手できますし
特にレアな作品という訳でもないのですが
せっかく放送されるんですから、この機会にエアチェックすれば
浮いた2,000円を元手に、ヤフオクのネット鉄火場にも臨めるというもの

何よりも、年末年始と言えば特撮映画なんてお祭り気分を分かっている
企画のはからいが、何とも嬉しいじゃありませんか。

そのお膳立てに乗らない手はありません。


数々の文献で、件の『透明人間』のストーリーは読んでもいるんですが
ほとんど忘れちゃってますし
やっぱり映像作品は現物を見なければ、判断出来ません。
そういう意味でも、今回の放送は大変楽しみです。


「えーっオタクイーン、あの名作を未見でオタクを名乗ってるの?」
いーぢゃないですか。岡田斗司夫さんだってオタキングを名乗りながら
「BSアニメ夜話」直前まで「装甲騎兵ボトムズ」を未見だったんですから
誰にだって知識の穴はあるもんです。そういうものですよ。
私の場合は穴だらけですが


今回特集の他作品については、私も過去に感想記事を書いていますので
おヒマでしたら、またご覧下さい。

<美女と液体人間>
『「ホムラ」は恐怖に濡れて』
http://spectre-nebura.cocolog-nifty.com/cultnight/2006/09/post_e604.html

<電送人間>
『60式どこでもドア』
http://spectre-nebura.cocolog-nifty.com/cultnight/2006/09/post_6052.html

<ガス人間第1号>
『蒸気の男 情鬼の女』
http://spectre-nebura.cocolog-nifty.com/cultnight/2006/09/post_1c50.html

<マタンゴ>
『幻影島の甘美な悪夢』
http://spectre-nebura.cocolog-nifty.com/cultnight/2006/10/post_a524.html


ついでに<透明人間と蝿男>も・・・
『蝿の羽音は殺しのサイン』
http://spectre-nebura.cocolog-nifty.com/cultnight/2006/10/post_8963.html


さて。『透明人間』鑑賞後は、これらにまた一本
おバカ感想が加わる事となりますが・・・
実はそれに先駆けもう一本、感想記事を書きたい作品があるんです。
現在公開中の超大作。例の『世界沈没』ですよ
先日のレディースデイに、さっそく観てきました。
近日中にお話しますので、期待しないでお待ち下さい

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東宝特撮クラシック」カテゴリの記事

コメント

 私も『透明人間』は見たことがありません(^^ゞ レンタル店にも宅配レンタルにもないんですヨ‥‥。他の4作品は見たのですが‥‥。

 私は『ガス人間第一号』を子どもの頃からずーーっと見たいと思っていました。よく『ウルトラQ』『ウルトラマン』に関する記述の中に、「『ガス人間』を担当した宮内國郎氏を起用」という文を見かけ、子どもながらに「ガス人間」という名前からのイメージを想像していました。
そしてやっと念願叶ったのが、今から15年ほど前。やっとレンタルビデオ店にVHSソフトが並んだ時です。最初の印象は、「これは大人の映画なんだなぁ~」でした。艶やかな八千草薫さんの舞い、そしてラストシーン。心に引っ掛かる映画でした。

 そして、その後に『電送人間』を見ました。もうおもしろいの何のって(^o^) 怖さがクセになります。『怪奇大作戦』の「死を呼ぶ電波」をさらにおもしろくした感じでした。

 昭和のゴジラシリーズや『惑星大戦争』などにはハズレ感を感じましたが、変身人間シリーズは全てアタリ! 題材が「人間の心の奥底」であるだけに、映画としての迫力が段違いです。『透明人間』にも期待してしまいます。(私はCSは見られないので、ディアゴスティーニのDVDを買うつもりです。)

僕も五作品とも好きです。DVD全部持ってます。
レンタルビデオ屋に五作品置いてないどころか一作品も置いてないこともあって幻滅することがあります。(新しい店を見つけるとDVD持ってるのにわざわざ探して置いてあったら「よい店」と勝手な基準を持っています。需要が少ない作品だから仕方ないですが)

『ガス人間第一号』が一番好きです。 何かと特撮に偏見があることが多い女性に見てもらいたいです。
怪獣だけじゃないこんなのもあると知ってほしいです。

自由人大佐様 他の四作品に比べ、やはり『透明人間』の鑑賞人口は少ないようで
私もこれまで何度も機会を持ちながら、何故かスルー続きでした。
友人がレーザーディスクを持っていて、いつでも見られるのに

『ガス人間第1号』の人気は、変身人間シリーズの中でも突出しているようですね。
私も未見の頃は、その作品の噂を耳にするたびに、期待と不安がない交ぜになった
ワクワク感を覚えたものでした。

そんな私の『ガス人間』初鑑賞は25年ほど前でしたが
昔、地方局で放送されたトリミングサイズ、カット版のエアチェックビデオという代物で
なんとタイトル文字まで左右が切られ『ス人間第1』としか読めなかったという
悲しい出会いでした

でも内容はさすが、おっしゃる通り噂にたがわぬものでしたね。
今もファンを増やし続けている、変身人間シリーズの一つの頂点と思います。
宮内國郎さんの『ウルトラQ』流用BGMの効果もあり
『ガス人間』という作品そのものが、『Q』の1エピソードであるかのような
不思議な感覚をもたらしてくれました

で、『電送人間』!
実は個人的には、変身人間シリーズではこの作品が一番好きなんですよ
以前、「ネヴュラ」でも記事にしましたが、私は食事時に『電送人間』を見ると
一番、ご飯が美味しく進むんです
終戦直前の軍人の暗躍というバックボーンはあるものの
あくまでメインが不可能犯罪を巡るサスペンスドラマとして仕上がっている為
おっしゃる通りの『怪奇大作戦』的スタンスで見られるんですね。
そこが『電送人間』鑑賞頻度の高さに、影響していると思います。

『美女と液体人間』『マタンゴ』も大好きな作品ですが
あの粘液系と高湿度の世界観は、どーも食事時には合わなくて
でも深夜、部屋の灯りを消した部屋で、コーヒー片手に見るにはいい作品ですね。
両作品ともまさに「大人の映画」の風格がありました

>昭和のゴジラシリーズや『惑星大戦争』などにはハズレ感

最近、『惑星大戦争』のDVDを再見、特典の中野昭慶監督インタビューを鑑賞しましたが
『惑星大戦争』製作は、スター・ウォーズ公開に合わせ便乗商法をとった
当時の東宝の思惑によるもので
そのしわ寄せを受けた製作現場は、殺人的な強行スケジュールにかなりの無理を
強いられたそうです。
まー私もあの内容には「?」が付きますが、何事にも理由があるということで。
作品が存在するというだけでも、ファンには嬉しいと思う事にしています

龍鈍(ロンドン)様 五作品全部のDVDをお持ちとは!いやーお見それしました
変身人間シリーズは確かに、レンタル店によって在庫頻度に差がありますね。
さすが東宝特撮黄金期に作られただけあって、最近の国産低予算ホラーSFとは
比べ物にならない程の高レベルですが
やはり怪獣モノに対して圧倒的に低い知名度が、最評価の道を閉ざしているようです。
タイトルのストレートさも、凡百の近作に埋没しがちなきらいがあって・・・
私は大好きなんですが

『ガス人間第1号』は、ストーリーの核に恋愛感情を持ってきたところが
他の四作品とは一線を画していますね。
後年に渡って支持されている理由も分かります。
開巻からすでに、その結末が「悲恋」を予感させるあたりも秀逸。
おそらく今、新作として作られたら、「ガス人間も被害者」的な視点が強くなりすぎ
大甘なハッピーエンドになりかねませんし
そこをあえて冷たく突き放しつつ、ラストシーンで彼に「花輪をたむける」本多監督の
粋な大人心に、私などは女心を鷲掴みにされてしまうのですが

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