Question・Q③ 6/28計画
あい変らずのおバカな試みながら
お仲間の温かいご配慮にすがって、すでに二回を終えた
ネヴュラ・mixi連動企画『Question・Q』シリーズも
今回が三回目、いよいよ最終回となりました
例によってこの記事は、ネヴュラ・mixi日記の両方にアップされています。
前回、前々回と、『ウルトラQ』づくしの話題で
頂いたお一人お一人のご意見も、非常に頷けるものばかり。
中でも前回の「独自性」に於ける
『ウルトラQ』という作品に感じる『闇』『恐怖感』などの皆さんの印象は
まさに的を得たご意見であると同時に
現在のウルトラシリーズが一番失ってしまった、重要なファクターである事も
再認識した次第です。
だって今、ウルトラの新作が「怖い」でしょうか?
「闇」を感じるでしょうか?
今や新車のCMで愛嬌を振りまく怪獣達だって、以前は闇の住民であり
社会にポッカリ口を開けた深いクレバスに潜む、恐怖の存在だった
筈なのですから。
さて。そんな現状にあれこれ言っても仕方がありません
さっそく、今回のお題からまいりましょう。
最後のお題は、ちょっと変化球で行きます
Q3『「ウルトラQ」を一度も見たことがない人に
もしあなたが「ウルトラQ」全話の中から
6話だけ薦めるとしたら
どのエピソードを選びますか?』
・・・風変わりなお題ですよね
ここで重要なのは、「好きな6話」とか「あなたのベスト6」じゃないところです。
そういう、コミュニティ定番スレではありません。
あくまで「最低限この6話を見れば、ウルトラQの世界観が把握できる」
という6話。そこがミソなんですよ。
「まーたオタクイーン、ウルトラQ信者への勧誘に、こんな手の込んだことを」
なんてお考えの方もいらっしゃるでしょう そういう事でもないんですが
このお題を出すに至るまでには、ある経緯がありました。
面白い経緯なので、この機会にお話しましょう。
今年5月。新宿で、一つの集まりがあったと思って下さい。
そこで私はさる特撮業界のビッグネームと、幸運ながら酒席をご一緒しました。
いろいろ差し支えあるのでお名前は伏せますが、皆さんもご存知の方です。
生来のお話好きから、私はその方に遠慮なく切り込み
多くの興味深いご意見を、お聞きすることが出来ました。
そんな中、関係者もいらっしゃったことから
ひょんなきっかけで「ウルトラQ」の話題になったのです。
そこでも面白いご意見はたくさん出たのですが
今回の趣旨とは違うので、割愛しましょう。
ただ一つ、そのビッグネームが発したお言葉が
今回のお題の出発点でした。
『ウルトラQっていうのはね。
最低6話ないと、ウルトラQにならないんだよ。』
賢明な皆さんなら、このお言葉の意味がお察し頂けるでしょう。
「SFアンソロジーとして、多様なバラエティ性を誇るウルトラQは
各話のジャンルが違うから、全28話の内1話だけを選んでも
シリーズ全体のエッセンスを代表したことにはならない。
ウルトラQという番組の全体像を理解する為には
最低限、各ジャンルを代表する6話が必要」
という事なんです。
雲の上の存在と思っていた「歩く特撮」みたいなお方が
目の前にいらっしゃるだけで、すでに舞いあがっているのに
いきなり、そんな含蓄あるお言葉を耳にしちゃったら
私なんてもう、目からウロコが止まらなくなっちゃって
すかさず「その6話とは、どのエピソードなんですか?」と切り返しましたが
その大巨人は「いやいや・・・」と言葉を濁したまま
その後、その話題に触れることはありませんでした。
さあ皆さん。この「最低6話」って、どういう意味と思いますか?
全28話の内、無作為に6話を抽出すれば
ウルトラQのエッセンスを語るに事足りる、という事でしょうか?
いや、私はそうは思いませんでした。
監督の(あー言っちゃった)頭の中には
「Q」のエッセンスを代表する6話が、明確にあるはずだと。
だってそうじゃなきゃ、瞬時に「6話」なんて具体的な数字が
出るはずはないですもんね
前述のように、その「6」という数字は間違いなく
「ウルトラQ」全28話を構築する、ジャンルの数なのでしょう。
6つのジャンルを代表する、6話のエピソード。
そうかー。あのビッグネームをして「6話」と言わせるジャンルの多様さが
ウルトラQのバラエティ性の秘密だったのねえと
その夜はもう、6という数字だけに夢中になっちゃって
もっと大事な事も、たくさんあったんですが
さあ。お分かり頂けたでしょうか。
今回のお題は、言わば特撮業界のトップランナーによってもたらされたもの。
このお題を最後に持ってきた理由も、お察し頂けると思います。
三回シリーズのトリを飾るネタとして、これ以上のものはないでしょう。
これは私ごとき場末のオタクの、おバカな思いつきではないのです
とまあ、当夜の興奮が思い出され
期せずしてエキサイトしちゃいましたが
そんな経緯を経てのお題ですから、皆さんもテンションが上がること必至かと
(うーむひょっとして私、空回りしてます?)
で、これもいつも通り、ご興味あればぜひ、コメント欄にてご意見下さい。
たぶんご本人も「それは自分で考えなさい」という温かいご指導精神から
6話の詳細を明かされなかったと思うのです。
この業界ビッグネームからの「宿題」には、私ごときでは頭が足りませんから
皆さん、どうかお知恵をお貸し下さい
でも別に、堅苦しく考える必要はないでしょう。
「この6話に、ウルトラQのエッセンスを感じる」
「自分だったらこの6話を、ビギナーに見せるかなあ」
程度の発想でいいんですよ。
サブタイトルでお答え頂くのが、まー一番分かりやすいですが
脚本家別、監督別、登場キャラ別、どんな分け方だって結構です。
また「ウルトラQのサブタイトルなんて、正確に知らないもん」
なんて方だって、全然OK
「あの怪獣が出た話」「角の生えたゴジラと鳥が戦った話」
「ビルに花が咲く話」「電車が空を飛ぶ話」みたいな書き方から
なんだったら「沼田曜一さんが「こんのやろー」って走る話」なんてのも大丈夫。
でもそこまで憶えてれば、サブタイを知らないわけないんですが
要は分かればいいんですよ。記憶の断片だって。
逆にそれだけ印象に残ったという事は、その作品が「Q」のエッセンスを
明確に表していると言えるわけですから。
このお題も、選者によってかなりの隔たりがありそうで
それを拝見するだけでも、面白いと思います
万が一にもないでしょうが、出題者たるご本人がこれをご覧になっていたら
ご意見のバラエティを、お楽しみ頂けるかもしれませんね。
それはそれで有意義なことかと。
という事で、「また遊んでやるか」なんて方は
何とか6話をかき集めて、ぜひご意見下さい。
また前回、前々回のお題へのコメントも、楽しみにしておりますので
おヒマでしたら一つ、遊んでやって下さいね
例によって個人の日記ですので、締め切りも縛りもありません。
その代わり、何のお礼もできませんが
長文大歓迎。思い入れもどうぞ、タップり語って下さい。
そういう意見交換が楽しめるのも、ネットの大きな魅力ですね。
いつもの片田舎で、あくびしながらお待ちしています
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コメント
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好きなエピソードではなく、一般に人気のあるエピソードでもなく‥‥。『ウルトラQ』の番組内容を俯瞰できるような6話ですか。『Q』をそれほど得意としていない私には、なかなか難しいですネ。(「だったら出て来るな!」というみなさんの声が聞こえてきます‥‥(^^ゞ)
怪獣系・非怪獣系に分けて、さらに宇宙人侵略ストーリー、ミステリー、コメディ、ジュブナイル、正統派SF‥‥、そのようなジャンル分けが可能でしょうか。そこで私が選んでみたのは
「1/8計画」
「鳥を見た」
「悪魔っ子」
「2020年の挑戦」
「地底超特急西へ」
「ゴメスを倒せ!」
の6話です。
投稿: 自由人大佐 | 2009年11月 5日 (木) 23時58分
ワタクシも考えてみました。
①「マンモスフラワー」
(自然界のバランスが崩れたら……という、シリーズの基本理念を象徴する話にして
淳ちゃんたち三人組と一の谷博士の立ち位置がわかりやすく示される
“紹介編”として、まずこれは欠かせないかと)
②「宇宙からのおくりもの」
(単なる怪獣ものというだけにとどまらない、ひとひねりしたSF的発想と
含みあるオチのシビアなアイロニー性を代表しての一本)
③「ペギラが来た!」
(その一方での「本格怪獣もの」としての代表としてこの一本。
極限状態の中でのドラマ性の高さや演出の質の高さなど、総合的なクオリティの高さで)
④「1/8計画」
(いわゆる“怪獣の出てこないお話”の代表として。
アイディアの面白さや特撮演出の楽しさなど、ビジュアル面での完成度で
初見の方に勧めるにはもってこいの一本かと)
⑤「育てよ! カメ」
(“ジュブナイル・ファンタジー”系統のエピソード代表として。
その発想と展開の奔放さで、あえて「カネゴン」ではなくこっちを)
⑥「クモ男爵」
(全編に闇を纏った“恐怖ストーリー”の代表として)
以上の6本ですかね~、ワタクシが選ぶとすれば。
投稿: さいとうひとし | 2009年11月 6日 (金) 00時52分
こんばんわ。
先程、mixiにて6本選びましたが、
やはり6本は厳しいです。
ので、こちらでは「裏6本」を書かせてください。
mixi同様、番号は見せる順番です。
①マンモスフラワー
②海底原人ラゴン
③バルンガ
④クモ男爵
⑤虹の卵
⑥あけてくれ!
mixi版よりも多少ディープにしています。
「裏6本」なので。
⑥はある意味遊んでいます。
因みにこの6本を観て「Q」がダメだったら
ガラモンやカネゴン、ペギラを見せます。
投稿: ジャリゴン | 2009年11月 6日 (金) 01時46分
これは難しい!!
まずは主観を抜いて、スタッフ別でセレクトしたらどうなるだろうと考えてみました。
で、まずは監督別6作。監督さんは丁度6人ですので一人一作。
「ガラダマ」円谷一
「カネゴンの繭」中川晴之助
「変身」梶田興治
「ペギラが来た!」野長瀬三摩地
「地底超特急西へ」飯島敏宏
「燃えろ栄光」満田かずほ
特技監督は4人。
「ゴメスを倒せ!」小泉一
「1/8計画」有川貞昌
「2020年の挑戦」有川貞昌
「バルンガ」川上景司
「あけてくれ!」川上景司
「ガラダマ」的場徹
脚本家は9人 このうち、合作を除いて、さらに千束北男は飯島敏宏さんのペンネームだから彼も除くと、、
「宇宙からの贈りもの」金城哲夫
「カネゴンの繭」山田正弘
「バルンガ」虎見邦男
「悪魔ッ子」北沢杏子
「宇宙指令M774」上原正三
「あけてくれ!」小山内美江子
ううっ、全然まとまらない(笑)
仕方ないので、上記を参考にしつつ、私のセレクションを。
1)「ガラダマ」
2回登場したガラモン、ペギラの比較で、よりQらしい怪獣としてガラモンを選択。
2)「カネゴンの繭」
いわゆるファンタジー系から。ラストシーン大好きなんですよ。
3)「変身」
何だか、大人の話って感じですよねえ。
4)「1/8計画」
ユリちゃん主役作品をセレクトしないでどうする!!
5)「バルンガ」
既成概念を壊した怪獣という意味でも画期的でした。
6)「2020年の挑戦」
ある意味、Qの集大成では?
ちなみに、セレクトしなかった理由も。
「ゴメスを倒せ!」
2大怪獣の激突という意味では分かりやすい作品ですが、一番ウルトラQらしくないんです。
「ペギラが来た!」
同じく、ペギラ造型はQ的なものというより以後のウルトラシリーズの流れに近いです。異形という感じがしてこないんですね。
「鳥を見た」
子供のとき、何だか全然分かりませんでした。ちょっと難しい題材でしたね。
「宇宙からの贈りもの」
作品的には物凄く好きなんだけどなあ。もう一押しが欲しい。あとナメクジがダメな人も居ると思うので(苦笑)
同じ理由で「クモ男爵」も却下。
「海底原人ラゴン」
幼稚園時代、これを見てから、しばらく一人で夜トイレに行けなかったというトラウマがあるので、お勧め出来ません。夜、ラジオをつけないでくれと泣きました。(笑)
「あけてくれ!」
本放送で放映されなかったという事で。
「マンモスフラワー」
「変身」か、これか、最後まで迷いましたが、より大人っぽい作品という意味で「変身」が勝ちました。
長くなりすぎましたので、この辺で。
投稿: 雀坊。 | 2009年11月 6日 (金) 10時16分
楽しいですねえ!
6話ですか!
『マンモスフラワー』『クモ男爵』『あけてくれ!』『1/8計画』『ペギラが来た!』『ガラダマ』などでどうでしょうか。
『マンモスフラワー』は放送順ではあとにまわされてしまいましたが、真っ先に作られた作品ですし、スタッフの思いいれも強いのでは。
『クモ男爵』は怪奇物で、あのモノクロ画面を小さいときに見たらビビリます。
『あけてくれ!』はもしかしたら放送すらされなかった可能性もあるので、まるで『狂鬼人間』のような存在になりかねなかったという意味でも円谷特撮リストからは外せません。
『1/8計画』はまるでトワイライト・ゾーン、いやいやミステリー・ゾーンの1エピソードとしても語れる大人向けです。
『ペギラが来た!』は地球にいた巨大生物エピソードとして欠かせません。
『ガラダマ』は地球外生命体及びロボット科学というふたつのSF要素を兼ねています。
一応6話選びましたが、ウルトラQっていうくらいですから、9話で良いんじゃないでしょうか?
ではまた!
投稿: 用心棒 | 2009年11月 7日 (土) 00時43分
これは難しい。( ̄〜 ̄;)しかし、楽しい。(^^)v
学校の宿題とかでも図工系や作文とかで怪獣絡みが許されるのは心躍らせてやりましたが、その時の感覚が蘇る。
6本とは少ない…28を割り切れないところにミソがあるのかも知れませんが。
1週間くらいで全話観て選ぼうと思ったんですが何回か『ネヴュラ』を覗くと新しい記事が…ざっっ暫定リミッットぉおー( ̄□ ̄;)!!!
なんてこったー。となりまして、とりあえず11/7の昼から『Q』の40年後を舞台にした総集編的DVD『ウルトラQ怪獣伝説-万城目淳の告白』を観て(勘なんですが6本のお題をオタクィーンさんに出した人はこれの監督さんですか?)それから『Q』のDVDをランダムに観て、今も6巻を観ながらこれを書いています。
何パターンか考えましたがこれはまさに『キリがない』そこで僕なりに28話を強引にジャンル分けすることにしました。(特撮モノは色々なジャンルが混ざったストーリーが多いんで本来はジャンル分けはナンセンスだと思っています。)これがうまく6分割できたら一本ずつ選べばいいと思いました。
①不条理コメディ
『カネゴンの繭』『地底超特急西へ』『育てよ!カメ』
②人間・科学の過ち
『五郎とゴロー』『甘い蜜の恐怖』『ゴーガの像』
③古典SF・ホラーそれはいつまでも色褪せない
『1/8計画』『2020年の挑戦』『クモ男爵』『206便消滅す』『悪魔っ子』『あけてくれ!』
④超自然・怪獣との遭遇その驚異
『マンモスフラワー』『ゴメスを倒せ!』『海底原人ラゴン』『SOS富士山』『バルンガ』『ペギラが来た!』『東京氷河期』
⑤ヒューマン・ドラマ
『燃えろ栄光』『変身』
『南海の怒り』『虹の卵』『鳥を見た』
⑥地球と宇宙これまでとこれから
『宇宙からの贈りもの』
『宇宙指令M774』『ガラダマ』『ガラモンの逆襲』
こんなふうにわけましたが結局一本ずつ選ぶのに悩んでこの6本です。龍鈍(ロンドン)式ジャンル分け番号順
①『カネゴンの繭』
②『ゴローと五郎』
③『1/8計画』
④『バルンガ』
⑤『虹の卵』
⑥『宇宙からの贈りもの』初めて観る人にはこんな感じですかね〜。
カネゴンはみんな姿を知っていてもあの怖さを内包した笑える話だとしらないでしょうから知ってほしいです。
これで面白いと言ってもらえれば次は
『超特急西へ』
『甘い蜜の恐怖』
『悪魔っ子』
『燃えろ栄光』
『ガラダマ』
『ガラモンの逆襲』
です。
投稿: 龍鈍(ロンドン) | 2009年11月 8日 (日) 18時19分
自由人大佐様 返事が遅れ申し訳ありませんでした
集計結果をごらんの通り、トップ2の「1/8計画」「2020年の挑戦」はもはや
「Q」の代表作とも言えるものなんでしょうね。
考えてみれば私が選んでも、きっとこの二作はラインナップされていたと思います。
でもアレですよねー。
この二作をいきなり見せて「ウルトラQってこんな感じ」って言ったら
今の子どもなんて退きまくっちゃうでしょうね
ハードな正統派SFとクールな侵略ストーリーですから
この二作だけでは、ウルトラQの魅力を伝えた事にはならないと。
そのためのラルゲユウスでありリリーであり、ゴメスであり
「ワタシハカモメ」なんでしょう。
やっぱり大佐さんが選ばれた様々なエッセンスが組み合わさってこそ
「Q」は成立しているんでしょうね。
楽しいご意見ありがとうございました。またこういうお遊びがあったら
ぜひご参加下さい
投稿: オタクイーン | 2009年11月11日 (水) 07時28分
さいとうひとし様 返事が遅れ申し訳ありませんでした
いやーやっぱり私と同じく、怪獣ラブラブのさいとうさんらしいチョイスですよねー
たぶん私が選んでも、「マンモスフラワー」と「宇宙からの贈りもの」はラインナップされそうな気がします
今回の集計で結果的に上位に来ているものは、いわゆる「孤高の作品」なので
票が集中するのは当たり前なんでしょうね。
でも怪獣ストーリーは多いので、好みが分かれる分だけ
票が割れるということなのでしょう。
うーんジュラン、ナメゴンとも、「Q」以外では考えられないお話ですよねー。
でもさいとうさんが「育てよ!カメ」を選ばれたのは意外でした
実はですね。私も同傾向のお話では、カネゴンよりも「カメ」の方が好きなんですよ
主人公の太郎君に罪がないところがいいんです。金男にはちょっと抵抗があって
そんなちょっとしたところにも、好みって出るんですよね。
逆に「クモ男爵」を選ばれたさいとうさんのセンスには、感服いたします。
あんなモダンなストーリー、日本ではなかなか成立しないですもんね。
ラストに漂うちょっと哀しい余韻が、独特の味わいを残す名編と思います。
こうやってみなさんのチョイスを拝見すると、どのストーリーも魅力的に見えてきますねー。
ビギナーには6話と言わず、全話見てもらいたい気分になってきました
楽しいご意見ありがとうございました。
またおバカな催しの際は、呆れず遊んでやって下さいませ
投稿: オタクイーン | 2009年11月11日 (水) 08時18分
雀坊。様 返事が遅れ申し訳ありませんでした
難しかったでしょ?当人の私が選んでも、出題者を恨むくらいでした
監督・特技監督・脚本家という切り口は、雀坊。さん独自のものですね。
主観を抜くにはそういうクールな観点が必要なんですが
そこにどうしても主観が入っちゃうところが、このお題の面白いところで
「1/8計画」セレクトの理由が、由利ちゃん主役作品というところがまた、なんとも
やっぱり世代人にとって、由利ちゃんは永遠のマドンナなんですねえ。
私なんかあこがれのお姉さん、あんな風になりたい目標だったりしますが
後年、ご本人にお会いした時も、その印象は変わりませんでした
「変身」も実にウルトラQらしい一本ですね。
あれがウルトラマンとして作られたら、クライマックスはどうしたって
巨人とウルトラマンの格闘になるわけで、そうなると恋人の女性の叫びによる
あの切なさは消えてしまいます。まさに身もフタもなくなっちゃうと
そういう意味でつくづく、「変身」って絶妙なお話ですよねー
「ガラダマ」!
コレ、私もセレクトしました なにしろ’80年代初頭
「Q」地方再放送エアチェックのVHSが出回った時
真っ先に手に入れたのが、このエピソードでしたから
最近の「ウルトラマン」ファンって、あの怪獣を「ピグモン」としか
認識できないんじゃないかなんて、ちょっと心配になったりするので
そういう意味でも「ガラダマ」を見せて
あの異形の存在の本当の「怖さ」を分かってもらいたいと
そんな風に思うんですよ。明らかに「Q」ファンのひいき目なんですが
ゴメスが「Q」らしくない、ペギラの造形が「マン」以後のウルトラシリーズの流れなどの
ご意見は、非常に興味深いですね。
そういう感触から見ても、「Q」の本流を正統派怪獣映画と捉えない方が
多い事が分かります。このあたりの感触は個々で違うでしょうね。
私はやや違いますが、そういうご意見も理解できます
でも「ラゴンを見てトイレに行けなくなった」は熱烈賛同
「悪魔ッ子」といい、容赦ないですよね。恐怖演出に関しては。
ただ、最近のビギナーってああいう怖さに慣れていないから
かえって見せてあげたほうがいいんじゃないかと思ったりして
最近の心理的ホラーとは異なる世界を感じて欲しい、みたいなところもあります
やっぱり作品個々がバラエティに富んでいるだけあって
色々な視点がありますね。
それを確認する意味でも、今回は良い機会でした。
ご協力頂きありがとうございました。
次のおバカ企画でも、ご興味あれば遊んでやって下さい
投稿: オタクイーン | 2009年11月11日 (水) 10時11分
用心棒様 返事が遅れ申し訳ありませんでした
いやー今回は、私も本当に楽しませて頂きました。ありがとうございました
でも集計結果を見たら、期せずして用心棒さんがおっしゃった通り
同立票の関係で、上位は9話になっちゃいました
でも用心棒さんをはじめ、皆さん「1/8計画」率が高い!
けっこう地味なお話なんですけど、「Q」以外ではお目にかかれない一作ですもんね。
おっしゃる通り、ミステリー・ゾーンやアウター・リミッツ的な発想と
ミニチュア特撮のクオリティ、ある種スタッフの自信がなければ成立しないエピソードです。
そういう意味でも極めてウルトラQらしい、いや当時の円谷プロらしい
傑作として、皆さんのお眼鏡に叶ったのでしょうね
でも「あけてくれ!」を選ばれるあたり、用心棒さんの嗜好が垣間見えて楽しいです
あれはもう、子ども向きとは言えませんよね。
『狂鬼人間』とは別の意味で、かなりの異色作と言えるでしょう。
あのエピソードで面白いのは、列車浮遊のメカニズムが解明されていない所ですね。
ああいう謎の部分を確信犯的に残すことで、エピソードの悪夢性と言うか
神秘性を高めているところも、「Q」の魅力の一端と思うのですが
用心棒さんの嗜好にお応えして、次は「怪奇大作戦エッセンシャル6」なんて
募りたいところですが、はたして票が集まるかどうか・・・
楽しい悩みは続きます。またおバカ企画を上げたら、遊んでやって下さいね
投稿: オタクイーン | 2009年11月11日 (水) 13時54分
龍鈍(ロンドン)様 返事が遅れ申し訳ありませんでした
楽しんで頂けたようで、何よりです
思えばこういうお題って、仲間内でよく出し合い、夜を徹して盛り上がったものですよね
今はネットのおかげで、全国のお仲間とそういう楽しみが分かち合えるようになったわけで
まさにそれは、「あけてくれ!」で友野健二が居を構えた異次元との交信のごとく
不思議な感覚ながら、一面で楽しくもあります
暫定リミットについては申し訳ありませんでした
いやーまさか、これほど濃いコメントを皆さんから頂けるとは
お題アップ当初、まったく思っていなかったもので
個別のお返事では、ご意見の全貌がつかめないと思ったんです。
で、集計を思いついたと。
その為、ご迷惑をおかけしました。
でも結果的には、集計記事を挙げてよかったと思います。
もし次回があれば、集計は予定に入れますので、今回はご勘弁下さい
ウルトラQのジャンル分けって、難しいですよね
特に私は、怪獣ストーリーとSFの境界、コメディとジュブナイルの境界が分かりにくいと思います。
どちらの要素も内包しているのが「Q」の特徴でもあるので、明確な線引きがしにくい。
事実お仲間によって、ジャンルのくくりも違えば作品のセレクションも異なります。
でも、そういうブレもいいんですよ。そうでなければ面白くないですから
でも集計結果の上位に入る通り、やはり「1/8計画」「バルンガ」「カネゴンの繭」は
強いですねー
要はこの三話が、それぞれのジャンルで突出した個性を持っているという事なのでしょう。
なぜこの三話が「ウルトラQ」の入門編として選ばれるのか。
それはそのまま、後のシリーズに関連作が皆無、という点に尽きると思います。
ネットなどでよく見かける「今週のウルトラマン○○は、過去の××というエピソードのリメイク」的解析が、この三話には通用しない。
人気作なのに、リメイクできないんです。
それこそまぎれもなく「ウルトラQ」の個性なんでしょうね
>カネゴンはみんな姿を知っていてもあの怖さを内包した笑える話だとしらないでしょうから知ってほしいです。
それも非常に共感できますね
カネゴンなど、最近はファニー性が強調されすぎて
本来の作品に込められた風刺や毒を知らない層が、非常に増えているような気がします。
そこがものすごくはがゆいんですよね。
「パンダは本当は猛獣なのに、見た目の可愛さだけが一人歩きしている」
みたいな感覚でしょうか。カネゴンは猛獣じゃないですが
お考え頂いた「次の6本」も、興味深いですね
「甘い蜜の恐怖」なんて、実に渋いセレクトじゃないですか
「地底超特急西へ」も、ラストの奇妙な味わいが魅力的です。
ああいうちょっと人を食ったような、ストーリー性を逸脱してしまうような作品も
「Q」の特徴の一つかもしれませんね
ともあれ今回も、楽しい一時を過ごせました。また皆さんで盛り上がりましょう
ちなみに今回のお題「6話」のきっかけを作った監督は
残念ながら、予想頂いた方とは別人です
まー保証はできませんが、おいおいお話できる機会も訪れるかもしれません。
その時はまたご覧頂き、驚いてやって下さい
投稿: オタクイーン | 2009年11月11日 (水) 15時06分