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2009年9月20日 (日)

観ても観なくても後悔する

いやあ、これは・・・
もうこんなの観ちゃうと、前回リストに挙げた作品の印象は
すべて吹っ飛んじゃいそうなほどのインパクト。

ネットで感想ブログ等を検索しても、この作品に関しては異常に少なくて。
そのあまりの衝撃に、皆さん鑑賞の記憶を封印しているのでしょうか。

今日はちょっと遠出して、割引レンタルセール中のショップを
二軒ほど回り、邦画ばっかり12本も借りてきました
件の一作はその内の一本。普通のショップでもレンタルされているのです。
でも「ネヴュラ」のお仲間の中では、あまり話題に上らない作品だったので
つい見落としていました。で、この年になって初見。

この作品に出会うことなく人生を送れて来ちゃった奇跡に、我ながら驚くばかり。

あまりに鮮烈な内容・ビジュアルイメージなので、今回は感想ではありません。
この作品は、もう言葉の範囲を超えてしまっている。
私の稚拙なボキャブラリーでは、その異常な魅力の1%も再現できないでしょう。
「観た」という事実だけで、もういっぱいいっぱい

また、あらすじ説明+一言感想は得意じゃないので
今回も、内容や詳細データは一切お話しません。



ちょっとお話を引っぱりますが、今日は件の作品の前に

ある殺し屋     1967年大映 監督 森一生 脚本 増村保造・石松愛弘
地獄の掟に明日はない  1966年東映 監督 降旗康男 
                                  脚本 高岩肇・長田紀生

を観てるんですよ。
でもこの二作の印象は、今は全然残っていません。
これらに続いてプレーヤーに入れた作品が!


盲獣      1969年大映 監督 増村保造 
                                       脚本 白坂依志夫



だったからです

この作品、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
いやーオタクを名のりながら、この作品を未見だったなんて。
これを観ずに、やれ『マタンゴ』が人間の暗黒面だの
『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』が乱歩映像化の最高峰だの
大きな事言ってた自分が恥ずかしい
素直に謝ります。『盲獣』鑑賞済みの皆様、おみそれしました
まずいですよコレは観ておかないと。

この作品を前にしたら『吸血鬼ゴケミドロ』が子供向けに見えちゃっても
仕方ないですねー。
あーびっくりした

演出、美術、演技、どれをとってももう、これ以上ないほどのハイテンション。
さすが増村演出。基本を踏まえつつ実に見事なリズム、的確なカットワークで
90分近くの長尺を疾走します。まったく中ダレがない所が驚異的。
で、あのラストシーンの衝撃。
「奇形人間」の『人間花火』は有名ですが、『人間●●破壊』は未体験でした
その美術はもう、ヒッチコックの『白い恐怖』と双璧をなす素晴らしさ!
さらに演技。船越英二さんに対する印象が、180度ひっくり返りました。
現にこの後、

氷点             1966年大映 監督 山本薩夫 脚本 水木洋子


を観たんですよ。
『氷点』でも、船越さんはそれなりに常軌を逸した役どころなんですが
それも『盲獣』を前にすると、落ち着いた常識人に見えちゃうから怖ろしい

そりゃ息子さんが二時間サスペンスの帝王と呼ばれるわけです。
この息子にしてこの父あり。いやー引き出しの数は凄いですね。
そのエキセントリックなキャラは『黒の試走車』を観た時も感じましたが
後年、『熱中時代』などでニコニコ優しそうな笑顔を見せるキャラしか知らないと
完全にだまされますねこの人には。
いやこういう引き出しを見せられると、絶賛モノなんですよホントに。


普段、演技者に対してはほとんど興味のない私ですが
この『盲獣』の船越演技に関してはもう、『恐怖奇形人間』の土方巽を
超えているんじゃないでしょうか
それほど鬼気迫る演技なんですね。人に語りたくなる演技。
特にあの『目線』と『指の動き』、そして『キレかた』!
あそこまで演技を極められれば、役者としても本望でしょう。
いやーいいモノ見せてもらったわー。ちょっとビックリして眠れません

で、こうして感想も書けないのに、感動だけをお話しているわけで
未見の方にはまったく意味不明な感動でしょうね。本当に申し訳ありません
この作品は今後、折りに触れ採り上げたいと思います。



ちなみにこの『盲獣』、今なにかと話題の『盲獣VS一寸法師』とは別物ですから
お間違え無いよう。
『VS一寸法師』は私も劇場鑑賞しましたが、まーノーコメントという事で
石井輝男監督は好きなんですが・・・ゴニョゴニョ

今回のサブタイの意味は、たぶん『盲獣』体験者ならお分かり頂けるでしょう。
観ないと絶対後悔します。いや、まだ観ていない人は幸せ。

ただ一つご注意を。この作品、好き嫌いが分かれますので、その点はご了承を。
さらに観ちゃうと、新しい後悔も生まれます。もう後戻りは出来ませんから。
私ももう『大怪獣ガメラ』を、まともに観られなくなりました
あの予告編の船越さんのセリフ「ガメラがあなたを狙っています」って・・・
船越さんあなた、ガメラの百倍怖いぢゃないの


※ちなみに今日レンタルの作品に加え
  前回告知の鑑賞予定作品も、鋭意消化中。
   語れる作品に出会えたら、またお話します

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