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2009年5月18日 (月)

魔界都市新宿①

さあ困った!
夕方の通勤ラッシュ。
津波のような人の渦の中、サンダルのストラップが片方外れたまま
地図を片手に重いキャリーバッグを引きずる私は
めざす目的地のあまりの分かりにくさに、一人途方に暮れていました。

なんでこの街って、こんなに動線が入り乱れてるの?
日本の首都なのにweep



皆さま、三日間のご無沙汰でしたhappy01
先週木曜日・14日の記事で、再開は明日と告知しておりましたが
もう今は帰宅しておりますし、15日・金曜日から今日までの四日間
あまりにもいろいろな事があったものですから
再開日も前倒し。個人的な備忘録も兼ね、今日から数回に渡って
その道程をお話しようと思います。
「ネヴュラ」をご覧の中にも、この四日間に私と会われた方がいらっしゃると
思いますが、それ以外にも何かとハプニングやサプライズがあったんですよcoldsweats01

尚、諸事情により、一部公開できない類の内容がありますので
その点は伏せさせていただきます。なにとぞご了承下さい。
そういう事情も含め、全道程において写真は一枚も撮影しておりません。
この点もどうか、ご理解いただければと思います。



では今日はまず、初日の5月15日・金曜日のお話をする事としましょう。

実は私、この四日間『帝都東京・魔界都市新宿』に滞在しておりました。
ご存知の方もいらっしゃる通り、名古屋の片田舎に暮らす貧民の私。
過去、お仕事で何度か足を運んだ東京ですが、ここ数年はさっぱり所用もなく
世界に名だたるビル街も、実物よりミニチュアセットの方に
馴染みがあるくらいの認識だったのです。
都庁だって、形を思い出すには「メカキングギドラとゴジラが戦った」なんて
枕言葉が必要、と言えば、私のおバカ加減がお分かり頂けると思いますcoldsweats01

そんな私ですから、いざ東京行きの予定が決まるとさあ大変。
不安は山積みされる一方で。
信号機の色と意味は名古屋と東京で共通なのかとか
名古屋で使っている紙幣は東京で通用するのかとか
西日本用の周波数帯・60キロヘルツの音を聞き慣れている私が
東京の50キロヘルツ音を聞き分けられるのかとか

CBCテレビ制作の「ウルトラマンメビウス」はひょっとして
名古屋ローカル番組で、東京ではその存在を知らないかもしれないとか

そんな根拠の無い恐れが脳裏にこびりつき、私をおののかせるのでしたshock


でもまー当日が来ちゃったものはしょーがない。
お店で実に三回もの試着、交換を繰り返して決めた四日分の戦闘服。
ダイソーを走りまくって探した詰め替え用ボトルに入れた愛用のシャンプー。
その他女子力アップの必須アイテムをキャリーバッグに詰め込み
意気揚々と出かけたのでしたpunch

とはいえ、名古屋の貧民街に巣食って味噌ばっかりなめている私ですからweep
交通費や宿泊費にお金はかけられない貧乏旅行。
時間に余裕があるのをいい事に、行きも帰りも高速バスを使いました。

移動予算は新幹線の半額以下で済むんですから、嬉しい限り。
お昼過ぎに名古屋を出て、新宿に着いたのが夜7時という。

バスの道中、サービスエリアで休憩なんかもありますから
旅情もそれなりにセットになっているところが新幹線との大きな違い
と自分を納得させていますcoldsweats01


ところが私のようなおのぼりさんにとって、わけもわからずラッシュ時間帯に
新宿に放り出されるというのは、想像以上に過酷なものがありまして。
だってあなた、新宿駅の南口ですよ。
あのブレードランナー風2015年ロスアンゼルスのような雑多な街並みに
高架がかかっちゃって、道の位置関係がすぐには分からない構造。

しかも歩道には一週間のお仕事を終え週末に羽根を伸ばそうと目くろむ通勤客と繁華街に繰り出す若者が溢れかえり、その中に重いキャリーバッグを引きながらダイブしようものなら絶対に迷惑間違いなしの状態。
さらにこっちはウエッジソールのサンダルばきで、地図を片手に宙空を見つめながら足元はおぼつかないですから、すれちがいざまに肩でも触れられようものなら一瞬に倒れてしまいます。


第一、私はいわゆる「地図の読めない女」ですから、目的地の方向自体が
わからないんです。
そうかー。ダイソーの新宿地図の売り場の隣に、コンパスが陳列されていた
意味がやっとわかりましたcoldsweats01

よく「地方と東京では、人が歩くスピードが違う」と言われますが
そのスピード差は通勤時間帯にはさらに顕著になるんですね。

こうなってくると地方出身者は、さながら高速道路に侵入する時の要領で
充分な発進加速をつけ、人の波にタイミングよく合流するしかありません。
バスターミナルのおねえさんに高架への上り口を聞き、足のギアを
セカンドに入れフル・スロットルで階段を駆け上ろうとした時
悲劇は起こりました。

視線の端に、足元から延びる一本の黒い影が。
くるぶし下、サンダルのストラップが外れ、ブラブラになっていたのです。


ありゃー。これを踏まれたら私は間違いなく転倒、新宿到着直後に
「蒲田行進曲」のクライマックスを演じるハメになっちゃう。
冒頭の一幕は、この時の事だったのでしたcoldsweats01
あわててしゃがみストラップを直した私は、人の群れに押し流されるように
目的地へ向かいました。

でもアレですね。新宿って人の流れに乗ると、意外に楽に歩けますね。
ウォーキングの癖でしょうか。周りに人が歩いていると対抗意識が芽生えるんですね。一種の競歩的な感覚がrun


・・・途中でまた分からなくなっちゃって、パン屋さんの店員さんに道を尋ね
何とかたどり着いた目的地。
その場所の目と鼻の先が交番というのが、なんとも皮肉ですがhappy01
ここは翌日の16日、ある集まりが開催される会場。
当日になって道に迷わないように、前日に下見に来たのでした。
どーせ来たんだから担当者にもご挨拶をと、ダメ元でアポを取って頂いたら
なんと、ご在社とのお返事。あのお忙しいNさんがhappy02

「明日はよろしくお願いします」
業界の未来を担う若き実力者・Nさんに深々と頭を下げ
本番への決意を新たにした私でしたhappy01


さて。この後がまた難物で。
実は私、明日の会場入りの利便性を考えて新宿に宿を取ったんですが
何しろ新宿という街の広さを甘く見ていた上、方向音痴にターボが
かかってるものですからcoldsweats01 ホテルへの道のりがけっこう遠くてcrying
またしてもあっちで尋ねこっちで聞き、ビリヤードの球のごとく街中を
うろつき回ること数十分。
足が棒になる感覚を味わうころ、ようやくホテルの方向が理解でき
歩き出した直後でした。


「どこか行くところ探してるの?」不意にかかる呼び声。
思わず振り返る私の前には、見覚えのない一人の男性が。
暗がりでもよく分かるダークブルーのスーツに黒のビジネスバッグを下げた
その姿は、どう見てもお仕事帰りのサラリーマン。
ロマンスグレーの下、細い黒縁メガネの奥で笑う眼差しの目尻には
髪に似合った皺が刻まれていました。

どうやら、地図を片手にキョロキョロする私を見て、声をかけてくれたようです。


「いやあの、予約したホテルを探してまして。たぶんこの近くじゃないかと。」
「ちょっと地図を見せてごらん。この道で合ってるね。もうちょっと先だよ。」
先に立って歩き出す彼の後を、あわてて追いかける私。
うーん東京の人はクールだって聞いてたけど、みんな優しいじゃないの。
今まで道を尋ねた人も、みんな親切に教えてくれたし。
こりゃーさい先いいかも。なんて思っていると、見えてきましたホテルの看板が。

「あそこだねえ。道を渡って向こう側へ行かないといけないね。」
「どうもありがとうございました。もう一人で行けますので。」
「あそこの信号から渡れるよ。そこまで一緒に行ってあげるよ。」

なんていい人だ。初対面の人にここまでエスコートされた事なんてないよhappy02

道を渡る歩道の信号は赤。立ち止まる彼と私。
「ここまででもう大丈夫ですから。本当にありがとうございました。」
私のその言葉に、彼の横顔がちょっと硬直したように見えました。
信号はまだ変わりません。流れる不思議な間。

やがて彼は、ゆっくりと私に向き直りました。
その口が、こんな言葉を用意していたとは。新宿恐るべし。

「ねえ。お酒でも、飲みに行かない?」
「・・・?」



つづくdanger

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コメント

こんばんわ!
いいですね。新宿
僕は行ったことはありませんが『デジモン』の舞台になってました。
なんだか、オタクイーンさんは危険な(?)状況のようですが・・・笑
こちらはインフルエンザで休校で、家からも出られません。
あまり一日中家にいたことがないので逆に疲労が溜まります(笑)
今日届いたRCサクセションを聞いて乗り切ります!
勉強もしないと・・・(笑)

 うわぁ~、続きが気になる展開ですネ~。

 「発進加速」と「競歩的な感覚」がツボです! まさにそんな感じですネ。私も隣を歩く人と、知らず知らずのうちに競歩勝負を挑んでいることがあります。

 朝夕の通勤ラッシュ時では、電車の中で「自分の足で立っていない」という不思議な状況になることもあります。
足が動かせない、自然体で立つほど充分に脚を開けないほど混んでいる時に、電車の揺れによって押されて、上体だけが違う方向へ‥‥。すると、片方の足が完全に浮き上がってしまうことがあるんですヨ。ギュウギュウに混んでいて、他の人の身体に挟まれて持ち上げられているので、不思議と倒れないんです。

 休日の渋谷は、別の意味で混んでいますヨ。デートや仲間と繰り出したグループなど、複数の人間がお喋りしながらゆっくり歩いている人の波によって、短時間で多くの店を回りたい時などには困ってしまいます‥‥。さながら、「人間の渋滞」です。ディズニーランドのアトラクション待ちや、駅の改札の行列に並ぶのも嫌いな私は、こんな状況にはストレスが溜まってしまって‥‥。
例の事件で歩行者天国が中止されてからの秋葉原も、同じような感じです。より多くの店を回りたいのに、ガシャなんかを扱っている店は駅から遠いので、できるだけ急いで歩きたいのに‥‥。


 遅れましたが、3周年おめでとうございます(^o^)/

アラ様 まずはインフルエンザによる休校、心配ですね。
お気持ち、お察しします。
登校の必要がないとはいえ、連日の感染者増加の報道で、一歩でも外へ出れば自分も、なんて不安は日に日に大きくなってきますもんね。
名古屋の私だって、マスクの生産が追いつかないなんてニュースが声高に報じられると、他人事ではないなあと気を引き締めています。
でも今回の場合、気構えだけではどうしようもないですもんねcoldsweats01
その捉えどころの無さが、余計にはがゆいですが。
アラさんも外出を控え、お気をつけ下さい。
RCを聴いてハイテンションを維持すれば、インフルエンザも怖くない?happy01

新宿はなかなか、刺激的な街でしたよhappy01
カルチャーショックを受けるほどのインパクトは無かったですが、地方の二十都市くらいの構成要素を、狭い敷地内にギュッと凝縮したような印象を受けました。
「無い物は無いけど、目新しさも無い」なんて感覚でしょうかhappy01
記事ラストのようなアクシデントも多かったですが、まー国内の事ですから知れてますし。可愛いものでした。
ちょっと退屈したら、また行ってもいいかななんて街ですね。
アクシデントを期待してhappy01

自由人大佐様 いやーお恥ずかしい見え見えの引きでcoldsweats01
昔の私なら焦りもしましたが、いたずらに場数だけは踏んだ今の私はふてぶてしさが先に立つばかりで。
可愛げのない女になっちゃいましたcoldsweats01

東京にお住まいの大佐さんも、やっぱり新宿歩きは「発進加速」と「競歩感覚」が必要ですかhappy01
皆さん、そんな心がけで歩いてるんですねー。
実際、東京のリズムを保ったまま名古屋へ帰ってきたここ数日は、ものすごく歩きにくいんですよ。周りの皆さんの動きがスローに見えてhappy01happy01happy01
名古屋では「競歩」の感覚は無いですもんね。
ウォーキングには役立ちそうですがhappy01

>電車の中で「自分の足で立っていない」という不思議な状況になることも
これも名古屋では、ほとんど経験無いことです。
やっぱり人口の絶対量が違うんでしょうね。
どんなに車内が混んでも、無重力が体験できるほどにはならないですからhappy01
毎日そんな過酷な状況にお疲れの大佐さんには考えられないでしょうが
私などは一度体験したい願望もあったりしてhappy01

「人間の渋滞」という感覚も、名古屋ではさほど感じません。
どんなに人が集まっていても、その気になればすり抜けられますし。
その感覚で東京を歩くと、自分の加速機能が急に鈍ったかのような焦りに襲われちゃいますね。街頭のティッシュ配りに捕まりやすかったりcoldsweats01
ティッシュやチラシを受け取っちゃうと、何だか「避けられなかった」という敗北感に襲われちゃうというhappy01

大佐さんのストレス、お察しします。
そんなお疲れの時は、ぜひ名古屋へお越し下さい。
拍子抜けするほど「人間の渋滞」は皆無ですから。
その代わり、何にも無い街ですがhappy01

三周年のお祝いコメント、ありがとうございました。
最近はやや特定分野に特化し、とっつきにくいかもしれない「ネヴュラ」ですが
これからもよろしくお願いしますhappy01

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