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2009年2月27日 (金)

究極の怪獣ゴッコ

えーちょっと遅れましたが。
まとまらないながら、やっぱりお話した方がいいだろうという事で。
前置きなしに始めましょう。

24日深夜、24時10分からNHKで放送された
『テレ遊びパフォー!』特別企画『長髪大怪獣ゲハラ』の感想です。


この『ゲハラ』は、以前「ネヴュラ」のお仲間から頂いたコメントで知りました。
このプロジェクトは、番組内で怪獣のデザインを一般公募、入選作品を主役に、一本の怪獣映画を作ってしまおうというもの。
アートマスターにみうらじゅん氏を迎え、デザインからクライマックスの絵コンテ、特撮スタッフからモブシーンのエキストラまでをボランティアで集め、徹底した視聴者参加で進める一大企画。
件のお仲間は、絵コンテに応募されていたのです。

その繋がりに加え、以前、東宝撮影所の取材にご出演頂いたみうらじゅん氏が手掛ける怪獣映画ですから、これは見ないわけにはいきません。
さらに製作総指揮は平成ガメラの樋口真嗣氏、監督は氏の弟子とも言える田口清隆氏。
この鉄壁の布陣と来れば、期待はいやがおうにも高まります。

Photo













ちなみに番組ホームページはこちら。
http://www.nhk.or.jp/paphooo/project/gehara.html

番組内企画でありながら、出演者・特撮など、かなり本格的な姿勢で進められたこの作品は、完成後に上映会まで開かれ、賞賛の嵐を浴びました。

その話題作の放送ですから、私も万全の準備を整えました。
こういうのは初見の印象が全て。ネヴュラ座46インチでのリアルタイム鑑賞はもとより、タイマー録画も怠りなくセッティング、迎撃態勢は整いました。

劇場気分を出す為に部屋は消灯、こたつの傍にはお菓子と飲み物まで用意しちゃってhappy01
で、迎えた24時10分。

本編前のメイキングを耐えるがごとく鑑賞後、ついに公開された『ゲハラ』。
まー本編は15分しかないので、あっという間に終わっちゃいましたがhappy01



さて。読者の中でこの『ゲハラ』をご覧になった方、どんな印象を持たれましたか?
と言うのはこの作品、見た人の『怪獣映画マニア度』を計る、モノサシのような効果があるんですね。

鑑賞後、この作品への感想ブログを検索してみたんですが。
「懐かしい」「うわー怪獣映画だ」的なストレートな感想を別として、
一番多かったのが「こんな役者が出演していた」的な一般ファン的意見。
次に「このシーンの元ネタはこの作品」的な旧作ファンの「ちょっと知識自慢」。
続いて「怪獣映画をパロディ化した作品姿勢を認められるかどうか」の意見。
おおまかに分けるとこんな印象です。
他にも特撮技術、怪獣デザイン、今後の怪獣演出のあり方まで言及した記事もありました。


多かれ少なかれ、およそ作品という物は、受け手のマニア度によって前述のように感想が分かれるものですが、この作品の場合「真剣にパロディに取り組む」という製作姿勢だったので、余計に意見が階層化してしまうんでしょうね。
でまあ、その感想はどれもごもっとも。
タイトルバックだけハイビジョンサイズだろうと。
最初の被害者名が「田崎明」さんだろうと。
藤井美菜ちゃんが可愛かろうと。
外人さんが「アタラシ、キカイ」の設計図を持ってこようと。
音楽が伊福部昭氏だろうとゲハラのガス演出が防衛隊員の鼻までワンカットだろうと。皆さんのおっしゃる通りな訳です。

要はこの作品は、そうやってワイワイ楽しむものなんですよ。
ゲハラは「怪獣映画」じゃなくて、「怪獣映画ゴッコ」なんですからhappy01


アートマスターのみうらじゅん氏は間違いなく、この作品をそういうスタンスで作っています。
東宝特撮映画を封切り当時に見た末、後々映像ソフトで穴の空くほど鑑賞、
自宅でツッこみを入れている私のような怪獣マニア。
その行動を逐一想定して。
で案の定、見た皆さんは、みうら氏が予想した通りの行動をとっているんですね。
そこまで含めて、この「ゲハラ」は視聴者を「怪獣映画ゴッコ」に巻き込んだ訳です。
作る方も「映画ゴッコ」なら、見る方も「ツッこみゴッコ」。
私を含め怪獣好きな方々は、みうらさんの掌の上で踊らされていると。


「じゃーオタクイーンは、この作品を否定しているの?」
なーんてご意見もおありかもしれませんね。
ところが。私はもうこの『ゲハラ』、もろ手を上げて大絶賛なんですよねhappy01
いやー良かった。久しぶりに怪獣映画を見ました。
放送後DVDにダビング、何回再生したことか。

本編5秒前カウントリーダーのところでチャプター分割、いつでもメイキングを飛ばして本編を見られるようにしちゃってhappy01


だからこの作品は作り手の「ゴッコ遊び」を楽しめるかどうかが、一つのハードルになっちゃってるんです。
まともな怪獣映画を期待していた濃いマニア諸氏の中には、この作品に憤懣やるかたない方もいらっしゃるんじゃないかと。
「怪獣映画をバカにしてる」「作り手の愛を感じない」などなど。
でもですね。この「憤懣やるかたない」というレベルまで作品のクォリティーを上げる事って、ものすごく大変なんですよ。


よくあるウルトラ、ライダー、戦隊モノのパロディ作品って、マニアの皆さんは「憤懣やるかたない」って感覚にはならないような気がします。私も含めて。
「あれはああいうモノでしょ」と割り切りますよね。
つまりそれは「元々、レベルには期待していない」という暗黙の了解があるからです。
で案の定、作品はそういうレベルですよね。
作り手と受け手の間で、作品レベルに対する認識が共通しているわけです。

ところが『ゲハラ』に関しては「ここまでやったのに何でパロディ?」
みたいな感覚があるんじゃないかと。

実際、本編、特撮共に、そのクォリティーはすごいですよ。
予算はNHKスペシャル一本分。私はその額を知らないので何とも言えませんが、テレビ番組一本分の予算で、あれだけの物を作れるのは本当にすごい。

それはやっぱり、スタッフを含めた視聴者参加企画だったからでしょう。
人海戦術の予算を省けた効果は、実に
大きいと思います。
特撮場面だけ見て平成ガメラの新作カットと言われても、誰も異論は無いんじゃないかと。本気で作ってるから、ちょっと画面が「重い」んですよね。
「フージン」の威力で屋根瓦が飛ぶカットなんて、平成ゴジラを超えたような気も。


でもそのクォリティーは全て、パロディ作品だからこそ必要なんですね。
パロディだからこそ、真剣にやらなければ面白さが出ない。

おそらく、本編中の誰か一人でもおふざけをやっちゃったら。
ゲハラが踊りだすようなまねをしちゃったら。
マニア諸氏はこの作品を「語るに値しない作品」に位置づけるはずです。

それが「あそこまでやったのに感」を持つって事は、それだけまともな作品だった証明なんですよ。


たぶんここで、筋金入りのマニア諸氏はこう思われるでしょう。
「あそこまて出来るんなら、なぜ真面目に怪獣映画を作らないのか?」
実はコレも、予算と大きな関係があります。
あの特撮クォリティーでちゃんとした怪獣映画を作れば、とても15分や30分のストーリーでは着地できません。最低でも一時間は必要でしょう。
その予算があるかどうか。
そのコストパフォーマンスを考えれば、ああいう形にならざるをえません。

今回の成功はある意味、「バカバカしさを勢いで押しきった所」にもあるのです。
「短すぎた」という感想も多かったですが、そう感じるという事は、それだけ面白かったという事ですよねhappy01


製作現場の立場で申し上げますと、俳優や特撮の真剣度は画面に出ます。
つまり観客が思っている以上に、製作側は本気なんですね。

怪獣マニアで有名な佐野史郎氏だって、あれは狙ってやっているわけで。
それを分かってツッこまなければ、大人の遊びとは言えないんですよhappy01


おバカな私が巧妙だなーと思ったのは、本編と特撮のテイストの違いで。
この作品、本編のカット割りは「昭和の東宝特撮映画」で、クライマックスの都市破壊シーンは「平成ガメラ」なんですね。
手持ちカメラのブレや画角の切り取り方が。

つまり昔のパロディとは言いながら、ちゃんと現在のニーズに応えているんですよ。


その戦略はおそらく、予算の問題から逆算されたものでしょう。
大セット組み不可能によるパノラマカットの不在、照明機材の制限によるナイトシーン、カメラのブレさえセットのアラを見せないための処置だったと思います。

予算一点集中の金沢駅破壊を存分に見せる事で、ゲハラの存在感をアピールする手腕も見事。46インチで見ても、まったく貧相じゃないんですよね。
ゲハラ対フージンのロングカットが合成に見えないのも、ナイトシーンの利点でした。樋口監督直伝の「節約特撮」は、ここでも最大の効果を上げたわけです。
その中で暴れるゲハラの目の発光が、黒い体躯との素晴らしいコントラストを見せてくれましたね。
「動物の目は光らない」なんてツッこみを入れるのはヤボというもの。
カッコよければなんでもアリと思います。そういう世界観なんですからhappy01


ちょっと不足気味に見えたゲハラの「長髪」という特徴も、予算の関係でオミットせざるを得なかったのでしょう。

ビルにからみつくあの長髪とか。もっと見たかったですもんね。
予告編でCG処理された「長髪攻撃」が限界だったのかもしれません。


予告篇と言えば。これは多くの感想で書かれていましたが。
アレの元ネタは、「ガメラ2レギオン襲来」のそれですよね。

昭和の東宝特撮をパロっておきながら、着地点はちゃっかり近作で締めるセンスに感服する訳です。
確かにアレを見て「昭和東宝なのか平成大映なのか中途半端」みたいな感想もあるでしょう。でも、こういうテレビ企画の場合、やっぱり近作ファンへの目配せも必要じゃないかと。
なにしろテレビですから視聴層も広い。「We did it!」は分からなくても、元ネタを平成作品に求める近作ファンの楽しみを残しておくのは、非常に重要なのです。
これが劇場作品やオリジナルビデオだったら、お話は別ですが。
同じ映像作品でも、露出媒体によってはそれほど内容が異なります。
画面だけ見ていては、そういう裏事情は分からないかもしれませんが。


そんなわけで。どこを切っても素晴らしい作品ですが。
唯一、惜しいなと思った点は、今作の田口監督の「文字センス」でしょうか。
私はデザイン学校出身ゆえ、ちょっと過敏に反応しすぎるのかもしれませんが。
たぶんフォントが無かったんでしょう。テロップの書体が昭和作品と違うような。
で、決定的なのは、「テロップが大きい」。
最初の「日本海・能登半島沖」から、ちょっと文字が大きすぎましたね。

昭和作品の雰囲気を出したかったのでしょうが、当時のテロップ文字はあれほど大きくなかったと思います。
さらに言えば、予告編二枚目のテロップ「迫り来る悪魔の侵略者」の「侵略者」に、「インベーダー」というルビは必要なかったような。
ここでは悲しいかな変換できませんが、「魔」の字をいにしえの略字にしたなら、
比較的新しい読みの「インベーダー」じゃなく、普通に「しんりゃくしゃ」と読ませて欲しかったなあと。


なーんて事は蛇足ですねhappy01 まー私も、ツッこみごっこに参加させてもらったという意味で、ちょっと言わせて頂きました。ごめんなさいね。
でも、それくらいしかツッこみ所がないという事が、この作品の見事さを証明しているわけで。「ゴッコ」なんですから「ゴッコ」。
そうやって楽しむ作品ですよ。これは。


いやーやりますねーNHKhappy01
民放じゃこんな企画、絶対に通りませんよ。予算的にも。

発売予定のDVDは、監督が泣く泣く落としたカットを網羅した30分バージョンだそうで。真偽のほどはわかりませんが、それも見てみたいとは思います。
『ゲハラ』の感想、解析など、もしおありでしたら、ぜひお寄せ下さい。
おバカな事しかお話できませんが、それを語るのも「怪獣ゴッコ」の一環なんですから。せっかく盛り上がってるのに、乗らなきゃ損ですよねhappy01


Photo_2





今日も寒い中、懲りずにウォーキング。
今日までの累積歩数、52263歩。
人類メタボーまで、あと86sandclock

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コメント

こんにちは。
非常に鋭いご指摘であり、つい熟読してしまいました。
内部者補正の色メガネを外した時、これは視聴者方側の反応を巻き込んではじめて成立する構成になっていたんだな、と私も思います。

実質、当初シナリオ初稿は40分だった所が番組枠の都合で尺が15分になり、殆どプロットが白紙になったとき、どうしても行間に視聴者との予定調和を期待せざるをえなくなっています。その分「怪獣映画」としてのフォーマットが浮きでたのだと感じます。
それがプラスに転じたかは、やはり個々人の受け取り方によると思いますが、今回の一本は(私が言うのもなんですが)「怪獣ゲハラの映画」ではなく「怪獣映画の映画」であり、冬眠気味の怪獣映画への喚起がその使命だったのではないか?と思います。

ともすればバカバカしくなる所を大真面目にやった本気…のようなものを感じて頂けたようで、私としてはとても嬉しいですhappy01
長文失礼致しました!

 こんにちは。ガメラ医師です。
 拙Blogにおいでいただいたゲハラ原作者の鷹見さまが云われていた「ゲハラ=回転寿司」理論と同様、「ゲハラ=究極の怪獣ごっこ」なるご意見は、この企画の本質を見据えたものであろうと思いました。
 …って書き出したら、既に鷹見さまからのコメントが届いていました。^^;)
上記TB記事の如く、ゲハラWatchはもう少し続けて参りたいと思っております。
それでは、これにて。^^)ノシ

鷹見様 はじめまして。ようこそいらっしゃいましたhappy01
こんなおバカな私見に目を止めて頂いて、ありがとうございます。

鷹見さんがデザインされた『ゲハラ』の勇姿、存分に堪能させて頂きました。
予想をはるかに上回る完成度で、テレビの前の私はひっくりかえりましたhappy01
あの出来なら、劇場上映でもまったく遜色ありませんね。

おっしゃる通り、作品そのものの目的が「怪獣映画の映画」である以上、新たな方向性を期待していたファンからは色々な意見も出るでしょうが、そういう論争も含め、この作品は受け手のリアクションあってこそ完成されると思います。

鷹見さんはじめ、作品のクォリティーを論争できるレベルまで上げたスタッフ諸氏の努力には、本当に感服いたします。
この作品が、新作怪獣映画実現への一つの布石となれば、一ファンとしてはそれ以上の喜びはありません。

拙ブログは、今回のごとく愚にもつかない私見を細々と語っております。
またいつでもお越し下さい。お待ちしていますhappy01

お初にお邪魔させて頂きます、さいとうひとしと申します。
貴ブログの記事における深い洞察と、一貫して流れる暖かさと前向きさには
深く共感しつつ、また勉強もさせて頂いております。

さて「ゲハラ」に関しましてですが……
オタクーンさんの仰る「究極の怪獣ゴッコ」というご意見には
なるほど! と思いつつ、本記事で提示しておられる
それらの美点全てを考慮し、納得し、心底から賞賛の拍手を送ってなお
15分と言う「尺」の問題のせいで、純粋に「食い足りなかった」というのが
「ゲハラ」本編に関しましてのワタクシの偽らざる感想ですね。
それぞれのシークエンスがあまりにも駆け足で過ぎていくものですから
どこにどう感情移入していけばよいのかが分からぬまま、
エンドマークが出てしまい、思わず途方に暮れてしまった……という感じでしょうか。
(そういった意味で、DVDとして約30分の長尺版がリリースされるという報は
一視聴者として純粋に嬉しいですし、待ち遠しい限りです)

むしろ個人的には、「ゲハラ」本編の前振りとして放映されていた
作品製作のメイキング部分の方が、よりストレートにドラマチックで
興味深くもあり、面白くもありましたね~。
ゲハラのデザインを担当なさった鷹見さんが、完成した
ゲハラのスーツを見て「ニヤニヤが止まらない」とコメントするくだりでは
「分かる! 分かるぞその気持ちッ!!」と、テレビの前で思わず
握り拳で共感させて頂いたりもしましたし……(笑)。

何はともあれ「怪獣の国」たる我が国に、長髪大怪獣ゲハラという
素晴らしい新顔さんが加わってくれた、ということ。
市井の一怪獣好きとして、その事を心の底から祝福したいと思います。

とりとめのない内容になってしまいました、お許し下さい。
では、この辺りにて失礼させて頂きます。

ガメラ医師様 毎度お採り上げ頂き、ありがとうございます。
この『ゲハラ』、以前から期待していましたが、何しろ一度お仕事でご一緒したみうらさんの企画ですから、何となくテイストは予想できましたhappy01
でもクォリティーは予想以上でしたね。
凡百の怪獣映画を凌駕する魅力が、あの作品には溢れていました。
それは監督をはじめ、鷹見さんらボランティアスタッフの努力の賜物と思います。

あの出来なら、予定されている完全版DVDも期待できますね。
ガメラ医師さんも、きっとその動向記事までフォローされるんでしょうねhappy01
今後の貴記事が楽しみですhappy01happy01happy01

さいとうひとし様 初めまして。ようこそいらっしゃいましたhappy01
貴ブログは以前から拝見しておりました。
「宙マン」を始め、次々とアップされる企画のバラエティーには感服しておりました。
私なんて、下らない雑文を語るくらいしか取り得がないものですから、コンスタントにフォトストーリーを作られるその才能とモチベーションには、尊敬の意を禁じえませんhappy01

丁寧なご感想を頂き、感謝しております。
『ゲハラ』についての私の思いは記事に書いた通りで、再見後も印象は変わりません。
ストーリー運びのスピードは私の場合、さいとうさんとは逆で、遅いくらいの感触でしたhappy01
と言うより、15分で見せ場だけを繋げばああするしかない、という感触でしょうか。

実は『ゲハラ』放送前、尺が15分と知った段階で
ストーリー運びを脳内シュミレートしておりましてhappy01
「おそらく導入はこんな風で、みうらさんだったらこんな感じで・・・」みたいに
ある程度まで予想していたんです。

で、実際見てみたら、私の予想よりちょっとテンポが遅い。
その原因はきっと、シーンごとに作られたギャグ部分にあるのですが
それでも怪獣映画のお約束を知り尽くしたファンから見れば
いやというほど先読みが出来てしまって
「ここで10秒はしょれるのに」「そのセリフはいらないんじゃ」「それはわかったから次へ行こうよ」みたいな焦りがあった事も事実ですhappy01

でもそれは個人レベルの問題、好き嫌いの範疇なので、ほとんどはストレスなく見られました。見終わってみれば初見の思いはどこへやら、愛する新怪獣の誕生を素直に喜べる心持ちになった訳ですhappy01

私は作品を記事内で語る時、「予算の都合」という言い回しを多用するんですが
これはやっぱり「映像作品と言えど、タダでは出来ないんです」という事を
もっと知ってもらいたいからなんですね。
ですから『ゲハラ』の場合、クライマックスを金沢駅周辺の一箇所のみに設定した
シナリオ上の戦略が秀逸なんですよ。
テレビ番組の予算で特撮の密度をあそこまで上げようとしたら、見せ場は一箇所しかできないと。
逆に、見せ場を分散させてしまったら、あの迫力は出なかったと思います。

おそらく限られた予算、15分の上映時間で、ゲハラという怪獣を視聴者に印象づけるには
あのストーリー運びがほぼベストじゃないかと。
あれ以上の時間になってしまうと、おそらくギャグやお約束の部分が
視聴者の鼻につき始めるような気もするのですが。
ですから、発売予定の30分版DVDが今回の15分版より秀でようとするなら
おそらく1シーンごとの長さを引き伸ばすのではなく、まったく新しいシーンを追加するのがベターだと思います。
まーこれも私見に過ぎませんし、撮影は終わってますからhappy01 
素直にリリースを待ちたいと思いますがhappy01happy01happy01

確かに、本編以外のメイキングも見ごたえがありましたね。
ああいう部分があったからこそ、視聴者も本編に感情移入出来たのだと思います。
番組内企画ではありますが、今後はこういう怪獣誕生の手法も増えていくかもしれませんね。

さいとうさんの熱気に引かれ、私もつい長文になってしまいました。失礼しましたcoldsweats01
またいつでもお越し下さい。
同じ怪獣ファンとして、怪獣の魅力について語り明かせればいいですね。
どうぞこれからも、よろしくお願い致しますhappy01

ゲハラ…見ました。
単純にあぁ怪獣特撮映画だぁ~って。
懐かしいというか、その世界に浸ってる居心地の良さというか。
オタクイーンさんの言われる「怪獣ゴッコ」、納得です。

にっくん様 『ゲハラ』ご覧になりましたかhappy01
鑑賞後、しばらく経ってから感じたんですが、
あの作品の一番適切な表現は『怪獣映画のベタドラマ』ですねhappy01
悪い意味じゃなく、お約束だけで成り立っている作品ですから。
各シーンのアタマの画面、最初のセリフだけを聞いて、その後の展開が読めるかどうかでオタク度が計れる、幸せな「ゴッコ遊び」だったと思います。
同時にファンには、みうらじゅん脚本の作品という段階で、テイストや展開が読めるところまでの経験値も必要なんでしょうね。
それが読めた私には、まったく怒りはありませんでしたhappy01

 こんばんは!
 ゲハラの記事を書かれていたんですね。興味深く、読ませていただきました。
 全体的な評価はどうだったのかはよく分からないのですが、ぼくは大いに楽しめました。よくぞ15分で、あそこまで纏め上げたものです。
 これって、夕張映画祭で『G』を出品していた田口監督が撮ってるんですよね。彼には溢れる才能があるのは明らかですので、ぜひとも彼に十分な予算をつけて、口を出さずに、好きなように長編特撮を一本撮って欲しいものです。
 ではまた!

用心棒様 私も「ゲハラ」は大変楽しめました。
私は本放送で観たのですが、今に至ってもその好印象は変わっていませんhappy01
記事は鑑賞直後に書いたものなので、やや興奮冷めやらぬきらいもありますがcoldsweats01 
今も思うのは、「ゲハラは漫才のボケ担当だった」という感覚ですね。
例えば「フージン」を見て、「なんでやねん!マーカライト扇風機やないかい!」と
ツッこみを入れる特撮ファンとのコンビネーションがなければ成立しない作品なんですね。
案の定、ツッこむタイムラグもちゃんと用意されていましたしhappy01

そういう意味で「ゲハラ」は、最初からツッこみありきで展開する確信犯的怪獣映画としては成功作だったと思います。
昨今の中途半端なヒーロードラマよりよほど潔い姿勢が、全体から感じられました。

田口監督の映像センスには期待できますね。
後は、彼がどこまで樋口演出の引力から離脱できるかにかかっています。
胸を張って田口印と言える特撮が生まれる日を、ファンとしては待ち望みたいものですがhappy01

 こんにちは!
こちらへ当方の記事のTBを入れさせていただいたのですが、届いておりませんでしょうか?

用心棒様 TB頂いたとの事でcoldsweats01
さっそく確認しましたが、どうも届いていないようです。
どうも相性なのか、TBのやりとりが今ひとつ上手くいかないサイトがままあります。
いつもお付き合い下さっているのに、どうもすみませんweep
逆にこちらから、拙記事をそちらへTB差し上げました。
届いていればいいのですが・・・

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