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2009年2月10日 (火)

自信が自然体を作る

久しぶりの遭遇eye
今は週一回に減った病院通いの帰り、
おいしい食材が売ってるいつものスーパーで。

私と同じような立場の「麗しの男性」
を。

お店のカゴをぶら下げたその方は、もう頭からつま先まで『完全武装』。
髪はセットされ、レースのストールにパープルのスーツ、黒のストッキングにファー付きのブーツといういでたち。
身長も高くモデルさん並みの存在感。独特のオーラが見る者を圧倒します。


例のバイク事故後、左足首の包帯がまだ取れない為、外出もほとんどジーパンの私は、その麗しいお姿にしばし見とれてしまいました。
で、他のお客さんも、「彼女」の姿に全く抵抗を感じないみたいで。
それよりむしろ、お目当ての食材や主婦同士の会話に夢中の様子。
「こういう方も、最近は市民権を得てきたなあ」と一人うなづく私。

今通っている病院にも、そういう姿の患者さんが時々いらっしゃいます。
その方はけっこうなお歳なんですが、とても綺麗ないでたちで、内蔵疾患の割にはお元気なhappy01様子。
にこやかに看護師さんと話しながら、血圧を測ってらっしゃいました。

看護師さんも何となく、その方と話すのが楽しいようでhappy01


「ネヴュラ」にお越しの方はご存知でしょうが、タイトル下の紹介文の通り、私は生物学上は男性ですが、日常は女性として生活する『非常に怪しいオタク』ですhappy01
いかに記事上で小難しい私見をお話しても、そのスタンスはまったくブレていません。

とはいえ前述の事情通り、私は最近、ほとんど男女差のない格好をしているので、とりたてて奇異に見られる局面も無いのですが、今日の彼女や件の患者さんのような「フル女装」のいでたちについても、街の皆さんはあまり抵抗が無いように感じます。
別に避けるわけでも逃げるわけでもなく、普通に接しているんですね。
いつからなんでしょうね。そういういわゆる「女性の姿をした男性」が世間に認められてきたのは。私の周りだけなのかな。

で、思いました。それは自分にも言える事なんですが。
「あ、そうか。堂々としてるからかな。変に思われない理由は。
きっと自信が、自然体を作ってるんだな。」


最近お越しの読者の皆さんにはちょっと耳新しいお話かもしれませんが、以前から「ネヴュラ」には、こういう話題もちょくちょく登場していたんですよ。
ですからもし抵抗感がおありなら、今回はスルーされた方が良いかもしれません。
私のような者の独り言でもよろしければ、お付き合い頂ければ幸いですhappy01

男性が女性の格好をする。これは普通、考えられない事です。
確かに最近はバラエティー番組などで芸人さんが女装したり、いわゆるファッションのボーダーレス化で、ユニセックスな服が流行を呼ぶ風潮もありますが、やはり通常生活のいでたちに男女の違いはあり、その縛りは特に男性側に大きいように感じます。
つまりファッションの自由度は、女性の方が圧倒的に高いという事ですね。
女性のファッションアイテムのバリエーションは、男性のそれをほぼ100%カバーしています。女性が男性と同じ格好をしても、奇異に感じられないという事です。
ところが、その逆はありえない。
男性が街をスカートで歩いていたら、やっぱりおかしいわけですね。

でも冒頭の彼女や患者の彼女のように、周りから認知されている方々も居る。
彼女たちが人から避けられず、物笑いの種にもならない理由とは。

やっばりそこには、本人の『自信』があるような気がするんですよ。


私たちのような者への世間の風が弱まった理由の一つは、もちろん「性同一性障害」という言葉の一般化も大きいと思います。
異常な性癖がそうさせているのではなく、それは本人のアイデンティティーに忠実なだけなのだという認識が浸透したおかげですね。
まー私の場合、周りからは「アンタの障害は軽い方ね。オタク癖の方が重症」的な見方もされます。だから『オタクイーン』と名乗っているわけですがcoldsweats01

ですが今日の話題のお二人は、その派手ないでたちから、おそらくお二人とも
「夜のお仕事」の方々とお見受けしました。

それはアイデンティティーを職業に活かした例として、私からは立派に見えます。
そういう目で見れば彼女たちの服装は「制服」「仕事着」であり、それで収入を得ている以上、立派な「生業」であるわけです。


ずいぶん昔にお話しましたが、私も以前、盛り場でホステスとして接客業を行った時期があります。
今思えば、それも社会勉強にもならないお遊び、真髄を知るにはほど遠いひよっ子の覗き見に過ぎませんでしたが、彼女たちが自分のお仕事に持つ「誇り」というものは、他の職業にけっしてひけをとらないものでした。


お店でお客さんがホステスに感じる「明るくお酒を楽しむ女性たち」というイメージは、ホステスという職業を選んだ彼女たちが、血の滲むような努力の末掴んだ
「技能」であり、他の職業にも決してひけをとらない「専門職」であるわけです。

デュエットの歌い方、タバコに火をつける仕草、乾杯のグラスの高さまで、一瞬も気の抜けない「演技」を、彼女たちは毎日繰り返しているわけですね。
そう言っちゃうと、男性読者の夢を壊しちゃいそうですがhappy01


私が昔勤めていたお店で、一度、ママから聞いた言葉があります。
懇意にしていたお客さんからアフターを誘われ、トルコ料理屋さんでひとしきりご馳走になった帰りの道すがら。
「やっぱりお客さんとの食事って疲れるよね。ヘンな事言えないもん。
とても味わってる余裕なんかないよ。」

楽しげに見える食事の席も、ホステスにとっては真剣勝負の舞台。
そこはまぎれもない「職場」なのですから。


読者の皆さんと同じように、彼女たちも自分の職業に自負と誇りを持っているからこそ、堂々とそのいでたちをしていられるのでしょう。
その気持ちが周りに伝わる事で、周りも彼女たちを認め、分け隔てなく接することができるのかもしれません。
誰からも後ろ指を指される覚えはないという自負。
それこそが彼女たちのオーラとなっているんでしょうね。

で、「普通に扱われる」という事が自信に繋がり、自己の向上に役立つというわけです。やっぱり女性は『見られる事で美しくなる』んですねhappy01


そのオーラを出すものは、何も女性のいでたちを職業に活かしている方だけではありません。例えば私のように、男女の区別ない職場で働いている者だって、普段から女性服を着慣れていれば、自然なオーラが出るものだと思っています。
うーんこのネタ、いつも以上に怪しいなー。小さなお子さんはマネしないでねhappy01



彼女たちに思いを馳せながら、ちょっと昔の事を思い出しました。
私が今の生活スタイルを定着させた頃、ある大型スーパーの(スーパーばっかり行ってるみたいですが。貧乏ですからデパートなんて足がすくんで行けませんcoldsweats01)婦人服売り場で、また私と同じ人種に出会っちゃったんです。類は類を呼ぶというhappy01
ところがその彼女は女装世界で言う「新人さん」で、挙動がものすごくぎこちない。
きっと、
外出経験などほとんど無かったのでしょう。
まーよくある「片側の手足が一緒に出ちゃう歩き」するほど緊張していて。
周りにケンカを売るように視線はキツく定まらず、唇は乾いちゃって、歩く姿はブリキのロボットのようhappy01


「をいをい、それじゃ女性には見えないよ」と苦笑を禁じえませんでしたが、コレは新人さんにはよくある事なんですね。
自分が女性の服を着ている事を必要以上に意識しちゃって、思考停止状態に陥っているんですよ。男の声が出せないから話しかけられればバレるし、そうでなくても「いけない事」をしているんじゃないかなんて不安で気が気じゃない。
「女性らしさ」を心がける余裕なんてとても無いというhappy01


私もそんな頃がありましたから、彼女に声をかけて緊張を解いてあげようとしたんですが、彼女は近づく私を認めた瞬間、緊張と恐怖に怯えて立ち去ってしまいました。
もちろん、手足は同時に出してhappy01
まー前述の通り、話しかけられればバレるという不安がありますからね。
彼女の行動もよくわかります。バレてるから近寄ったんですがcoldsweats01


彼女が正体を晒した理由。それはやっぱり前述の「自信」と関係があります。
きっと彼女は「見られ慣れていなかった」んでしょう。そういう場数をこなしていないから、自分が他人にどう見られているかが分からない。だから不安になる。
その不安が動きに出てしまうわけです。


「そんなことまでして。なんで女装なんてするのか、その気持ちが分かんないよ。
化粧だって大変だろうに」というご意見も多いでしょうね。

そりゃそうなんですよ。こればっかりは共感されない事だって分かっています。
でもつくづく、『自信が自然体を作る』事の重要さを再認識した次第です。
いつも自信を持って生きたいなあと。リップグロスの艶も調節してkissmark



で、もう一つ、思い出しました。
昔働いていたお店のママに、こんなお話をされた記憶があります。
私以外はママ以下、全スタッフが女性のお店でした。

「私たちホンモノの女は、女である事にあぐらをかいている。
みゆきちゃんは女になろうと努力してるからね。私たちも見習わないと。」


きっとママも、私の立場を思いやってく慰めてくれたのでしょうが、これも一つの真理ですね。
自然体も大事ですが、それを超えてしまうと「慣れすぎ」に陥り、周りからは「女にあぐらをかいている」ように見えてしまう。
いつも女性である事を意識する。これも必要なのかもしれません。

実に微妙なバランスを、女性は保ち続けなければならないのです。
自然体が度を越してしまった時。それが「女を捨てる」と言う事もしれませんね。

そういう意味では、男性には「自然体を超える」という概念は無いような気がします。「男を捨てる」って言葉は無いですからhappy01


いつも以上にコメントしづらいお話で、失礼しましたcoldsweats01
気持ち悪いなんて言わないでね。まぎれもなく、これも私なんですから。

うーんでも、私の自然体も度を越してるような。
最近、着る物に気を配らなくなったし。
ファッション誌も買わなくなって久しいし。
ライバル視していたエビちゃんにも、だいぶ差をつけられてるし。
「宇宙船」の女性キャラデザインも、けっこう苦労したしなー。
ここ数日は暖かいから、そろそろウォーキンクやストレッチも再開しないと。

バレンタインデーも近いですから、女性らしさには気をつけたいものです。
チョコを「食べる」って事には余念がないんですがcoldsweats01

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コメント

MIYUKIさま、こんにちは!
心とからだの事、今では前向きに思える様になった私ですが、
でもまだまだ自信無くって・・。
自信が自然体を作る、とってもよくわかります。

忘れかけていた事を思い出したような気持ちです。
ちょっとずつでも自分を磨いて、
私も頑張らなきゃって思いました。(*^-^)
MIYUKIさん、ありがとうございます。


心とからだの違いに悩む全てのひとが、みんな幸せになれる世の中。
少しずつ近づいているのかなって感じています。

hikari様 この記事にはコメントは来ないかな、なんて予想していたので、hikariさんのコメントは本当に嬉しかったです。ありがとうございますhappy01

こういう気持ちは、やっぱり私たちのような立場でないと理解できないかもしれませんね。
とはいえ、一般の方々に主張を強要するわけでもないので、まー何となーくお分かり頂ければいいかなと。そんな気持ちで書きましたhappy01

でも記事の通り、最近は世間一般の目も、本当に柔らかくなりましたよね。
昔だったらお店の入店を断られたり、明らかに対応が違ったりした事もありましたから。
そういう意味では私たちも若干は認められつつあるのかと、やや胸を撫で下ろしています。

でも、そこにあぐらをあぐらをかいてしまうと、また偏見の目が復活するのも必至です。
心と体のバランスをうまくコントロールして、明るく生きて行きたいものですね。
そんな私にとって、hikariさんは何よりも心強いお仲間です。
これからもこのテーマについて、語り合えたらいいですねhappy01

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