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2009年2月19日 (木)

三本指の男

ずいぶん昔のお話ですが、ある殺し屋を主人公とした漫画を描いた事があります。
舞台は現代でしたが、主人公の殺し技は、なんと素手によるもの。

具体的には伏せますが、彼には「殺しに武器は使わない」というこだわり、プライドを持たせました。そのため、ドラマ運びにはものすごく苦労したのですがcoldsweats01
すでにお察しと思いますが、その主人公のモデルは誰あろう、『念仏の鉄』だったのです。
たった三本の指で人を殺める「仕置人」。
彼の豪放な殺し技は、私には非常に斬新かつ「フェア」に見えました。

これまで、必殺シリーズや「鉄」についていろいろお話してきた「ネヴュラ」ですが、
考えてみれば、殺し技について語った事はまだありませんでしたね。
そんなわけで今回は、必殺シリーズの「殺し技」に於ける、非常に偏った私見ですhappy01

昔から「ネヴュラ」をご覧の方は、私が「新・仕置人」までの前期必殺シリーズに心酔している事、中でも「念仏の鉄」ファンである事をご存知かもしれません。
なんといっても、私が今の職を目指した動機の一つは、「鉄」について語られた山崎努氏の手紙によるものなのですから。
今でも、生涯で最も作ってみたいドラマが「必殺」である事は、まったく変わっていません。
さんざんお話している「ウルトラ」や「ライダー」ではないのです。
ここたけのお話、例の「宇宙船」企画にも、その私の嗜好は大きく影響しています。
それほどまでにあの異色時代劇は、私のDNAに深く刻み込まれているのです。

1972年の「必殺仕掛人」から37年。今年も新作が放送されているシリーズの中で、数多くの仕事師が鮮烈な生きざまを見せてくれました。
しかしながら前述の通り、私の中で必殺は、1977年11月4日「新・必殺仕置人」最終回で終わっています。
それは「ウルトラシリーズは『ウルトラマン』で一区切り」という感覚に近い物です。

まー個人個人の考え方ですから、色々なご意見もおありでしょう。
でも私の中ではそうです。それは作品の出来とは関係ありません。
あくまで好みの問題ですから、誤解なさらぬようhappy01


「新・仕置人」に続く「新・からくり人」以降の作品、とりわけシリーズが「仕事人」の名を冠するようになってからは、要するに作品のターゲットが変わってしまった、言い直せば「内容が一般化」したため、私の中では「これで私は必殺から卒業したかな」的感覚が強くなりました。
ですがそれは内容が悪くなったのではなく、それまで必殺を愛していた私の嗜好と合わなくなっただけなんですね。ですからその後も、レベルは全く落ちていないと思います。
でもとにかく私は、そこでいったん「必殺離れ」しました。
その後のシリーズも見てはいましたが、どこか醒めたスタンスにならざるをえない。
私の中から、「金曜22時の興奮」は姿を消したのです。

その理由は何か。やっぱり私の中でミスター必殺は、「鉄」だったのでしょうね。
確かに「必殺の顔」と言えば今は中村主水というイメージが固定化していますが、今考えれば、私は主水ファンではなかったという事なのでしょう。

でなければ、「新・仕置人」最終回で鉄が命を散らした時、頭の中で組みあがっていた「必殺」という名のパズルが音を立ててバラバラになるはずがありません。
必殺世界を構成する重要なピースが無くなってしまった。その穴を埋めるピースは、現在に至っても姿を現しません。おそらく今後も現れる事はないでしょう。
なぜそれほどまでに、「鉄」の存在は唯一無二なのでしょうか。


必殺ファンの皆さん、できればちょっと考えて頂きたいんですが。
例えば鉄の殺し技、「背骨折り」(「新」では肋骨折りですが、ここでは総称という事で)に類する殺し技を継承できるキャラクターって、今後も現れると思われますか?

確かに、怪力系の素手技を駆使する仕事師は、鉄の後も何人かは登場しました。
「仕留人」「渡し人」の大吉、「血風編」の直次郎、「仕事人」の左門、「仕事人Ⅴ激闘編」の壱などが代表格ですね。
しかしながら、「背骨折り」ほどのインパクトと、鉄ほどの説得力を持ったキャラクターは、その後、ついぞ現れませんでした。


ところが、藤枝梅安をはじめとする「刺殺系」、同様に中村主水などの「剣術系」、勇次の「絞首系」は、けっこう継承者も多いんですよね。
しかも現在では、オリジナルを知る人の方が少なくなっている。

今の必殺ファンのみならず、’80年代に必殺の洗礼を受けたファンの方々だって、「首筋を刺す」と言えばまず「秀」「政」が浮かぶはずで、「梅安」と答える方は少ない筈です。
刀とくればさらに顕著で、中村主水は浮かんでも、「西村左内」は浮かばない。
さすがに絞首系は勇次がオリジナルですが、それでもやっぱり「竜」の存在も大きい筈です。
確かに政、竜は勇次、秀の代わりにキャスティングされたという経緯はありますが、それでも人気がここまで不動になった今、もはや経緯は関係ありません。
しかもそれぞれの殺し技は、現在放送中の「仕事人2009」にも継承され、「殺し技の一子相伝」は現在も続いているわけです。
その際立つキャラクターでシリーズの顔となった中村主水でさえ、ついに後継者の登場を迎えているわけで。


他の殺し技を駆使するキャラクターが、世代交代の末ここまでコピーを繰り返されているのに、なぜあの「悪党をあの世に送るには、指三本で充分だ」と言わんばかりの凄腕が、新世代に現れないのか。
ここに、鉄が唯一無二である理由の一端があるような気もするのです。

要はですね。あの背骨折りという殺し技は、鉄というキャラクターと一体になっているんですよ。ですから他人にはコピーできないんじゃないかと。


他の殺し技は、武器は変わっても基本的には同じですよね。
「梅安と秀と政の殺し技の違い」について、納得できる解説が出来る方がいらっしゃったら、ぜひお聞きしたいものですhappy01
個人的には、鍼医者であるという大きな理由で、梅安のみに非常に説得力を感じますが。


同じ理由で、鉄の骨接ぎ術・殺し技には「島流しにされた佐渡金山で、傷ついた罪人を救うため、見よう見まねで覚えた」というバックボーンがある分、後の怪力系と一線を画す説得力があります。
あの壮絶な背骨折りには、そこまで追い詰められた末の「生き残りの手段」としての迫力、言わば鉄の生きざまが投影されているわけです。
その後の怪力仕事師に、ここまでのバックボーンがあるかどうか。
それは皆さんの解析にお任せしたいと思いますが、少なくとも鉄を演じた山崎努氏は、その立脚点を持った上で演技設計を行ったものと信じたいです。
後々どう見られようと、ストーリーに反映されていようといまいと、他人の人生を表現する役者にはそういう「キャラクターの素性を理解する能力」が、非常に重要なのです。


「必殺なんだから、殺しの場面だけカッコよければ、その技をどう覚えたかなんて理屈はどうでもいいんだよ。」
そういうご意見もありますね。おそらくそれが、旧必殺ファンと現仕事人ファンの間に流れる「暗くて深い川」なんでしょう。

仕事人シリーズの魅力は、そういう理屈抜きの所にあるのは間違いないんです。
でなければここまで多くのファンを作り、長寿番組となるわけがない。
でもその魅力が、私には魅力として映らない。悲しい事ですweep

ただ思うのは、シナリオライターも俳優も、ストーリーを作る上で立脚点となるのは、そういう「キャラクターの設定」のみなんですね。
「このキャラはこういう素性だから、事件を前にすればこう考えるだろう、こう行動するだろう」という発想なわけです。
そこが薄っぺらでは、表現されるキャラクターだって存在感が無くなるのは当たり前なんですね。
いいかげんな設計図からは、すぐれた完成品は出来ないわけです。


先日放送された名脚本家・橋本忍氏のトークライブ番組で、氏が「七人の侍」の脚本を黒澤明監督と共同執筆した時のエピソードが語られました。
そのやり方は一風変わったもので、旅館に篭って黒澤監督と橋本氏が一つのストーリーを同時に書き出し、書き上がった端から「両氏のどちらか良い方を採用してゆく」という、言わば「シナリオバトル方式」だったそうです。
そこで橋本氏が驚いた事が一つ。
意気込んでストーリーを書き出す橋本氏の前で、黒澤監督は異常なまでに「キャラクターの素性・設定」を考え、ノートに書き込んでいったそうです。
シナリオにはまったく着手せずに。
その量は大学ノート一冊の半分に及び、それを見た橋本氏は驚愕したとか。

要は「それくらい人物像を掘り下げなければ、生きた人間は描けない」という事なんでしょうね。
逆に、それがしっかり出来ていれば、黙っていてもストーリーは動き出すと。


ちょっと別なお話ですが、例えば二次創作の小説などを書く時にストーリーが作りやすい感覚の理由は、既に作品というものが出来ていて、キャラクター設計が完成しているからなんです。出来上がった二次創作の完成度の高さは、そのまま「元設定の秀逸さ」を証明しているわけですね。
まだ形になっていない作品を生み出す時、最も苦労するのはそこです。
「秀だからこう考えるだろう」なんて前例がないわけですから。

ともあれ、そうした「キャラクターと直結した殺し技」という意味で、後年の怪力系仕事師に較べて鉄の存在感は突出しているように感じます。
それは設計図たる設定を作り上げた当時のスタッフと、それを高度に咀嚼し演技に結実させた山崎努氏、どちらが欠けても成立しえなかったでしょう。

「いや、どんなキャラクターにも設定はきちんと考えられていたはずだから、
鉄だけが特別扱いされたわけではないと思うんだけど。」
というご意見もおありでしょう。それもごもっともですね。
とすれば。鉄の突出した存在感は、鉄という架空の人物に命を与えた山崎努氏の功績が大きいのかもしれません。


当時、「仕置人」の設定を読み込んだ山崎氏の頭には、鉄の演技設計についてある人物がモデルとされていたようです。
それは以前頂いた、山崎氏からの手紙に書かれていましたが、ここでは伏せておきましょう。そうした演技者、演出者それぞれの地道な努力が、稀代の名キャラクター・念仏の鉄を生み出した事は間違いないと思います。
あの背骨折りが孤高の技なのも、頷けるところですね。


おそらく、「他のキャラには出来ない殺し技」を持つ必殺キャラの裏には、すぐれた設定と演技設計の結実があると思います。
鉄の他には、例えば「仕事屋」の半兵衛とか。
「仕置屋」の市松なんかも、他の首筋刺しとは一風違った技の切れ味があると思うのですが。「折鶴飛ばし」の華麗さは、彼以外には真似できないような。

新・仕事人「勇次」の登場時にもチラリとそれを感じたんですが、後の派手派手な演出(「南無阿弥陀仏」の羽織とか)が、一気にその思いを砕いてしまいました。
仕事人ファンはそういう所が好きなんでしょうが、旧ファンの私は苦手なんですよcoldsweats01


「殺し技アラカルト」「鉄のカッコよさ」的なお話を期待された方、ごめんなさいね。
私が語ると、つい理屈っぽくなっちゃってcoldsweats01
取っつきにくいお話なんですよねこういうのって。でもここを外しちゃうと、「ネヴュラ」じゃなくなっちゃうでしょhappy01 他ではあまり語られない事だし。
テーマや映像美など、必殺には他にも語りたいファクターは多くあります。
それはまたおいおい、こんな調子でお話したいと思います。


うーんそれにしても。先週の「仕事人2009」見逃しちゃったなー。
忘れちゃうんですよね。どーも頭の隅にひっかからない。
スタッフ、キャスト共に、大変な努力をされている事は、画面からも伝わってくるんですが。それとは別に、私の嗜好がノーと言っている。
老いた藤田まこと氏が、最近のウルトラ作品の黒部進氏とダブるせいでしょうか。
全盛期を知る者にとっては、老兵がわが身にムチ打つのは見たくないですね。

いつまでも過去のヒーローでもないでしょうと。
ちょっと辛口な締めでした。お許し下さいcoldsweats01

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コメント

オタクイーンさんの「必殺論」。

私も、ただただ頷くばかりで、どこにも言葉を挟める「隙」がありません!念仏の鉄に関しては、「ストーリー」「設定」「役者の演技」が、最高に良い組み合わせになった結果だと思います。

幸い(?)にして実現しませんでしたが、「仕事人大集合」に念仏の鉄が出演すると言う初期脚本。如何に「芸達者」「名演技」の山崎氏と言えども、「仕事人世界」の中では、念仏の鉄の「目も眩まんばかりの輝き!」は見れなかったように思います。

仕事人のストーリーや、その世界観は、念仏の鉄の存在とは「水と油の関係」なんでしょうね。実際、知らぬ顔の半兵衛も、その姿をもう一度見れた事自体は嬉しかったですが、果たしてその「存在意義」はあったかと言えば、難しいところです(笑)。

棺桶の錠は、まだストーリーに密接に結びついていましたが、主水との再会場面等、もっとキャラクター描写の掘り下げは可能だったと思います。

なんだか取り留めのない話になってしまいましたが……最後に一言。「必殺仕事人2009」は、「”成功した”後期・非主水シリーズ」「”成功した”必殺始末人」だと思ってます。

「三本指の男」というタイトルを見て、「念仏の鉄」でなく「本陣殺人事件」を連想してしまった私は横溝正史ファンでもあります(笑)

それはさておき、「必殺技」ですが、秀・政・錠系の刺し技や、竜・勇次の締め技って、1対1だと映像的にも映えますが、多人数での乱闘には向かない感じもありますね。
劇場版ⅢやⅣを観た時にそう思ってしまいましたが、基本的には「暗殺技」ですもんね。
ある意味で、美学と拘りを見せてくれるのが「必殺技」なのだと思います。

尚、一番インパクトが強かったのは、和田アキ子さんの「撲殺」です(笑)

こんばんわ!
先日、再放送で緒形拳さんのシリーズを見たのですが、僕も昔の雰囲気の方が好きだなと感じました。
結構、今のドラマよりも昔のドラマの再放送に夢中になっています。
最近では『刑事貴族3』が最高でした。
学校では話題が合わないですが・・・(笑)
山崎努さんといえば『おくりびと』のアンコール上映を見てきたのですが、セリフの一言一言がとても重厚に感じました。素晴らしい役者さんだからこそ素晴らしいキャラクターを演じることが出来るんですね。

都の商売人様 ガチガチの旧作ファンの偏った独り言を、広い心で受け入れて頂きありがとうございますhappy01

>念仏の鉄に関しては、「ストーリー」「設定」「役者の演技」が、最高に良い組み合わせになった
確かにその通りかもしれませんね。
ただ推測の域は出ませんが、個人的に仕置人は、「ストーリー」「設定」の充実度に関しては他の初期作品(仕掛人、助け人、仕留人、そして仕事屋!)とさほど違いは無いと思います。それぞれ独自の魅力があった事はもちろんですが。
ですからおそらく、今も鉄がこれほどまでに人気を博している最も大きな要因は、演じた山崎努氏の「演技設計」かもしれませんね。
彼以外の「鉄」は考えられない。きっとファンも許さないでしょう。
役者には「自分から役に近づくタイプ」と「役を自分に近づけるタイプ」がありますが、
山崎氏と「鉄」の関係はまさに後者ですね。
それほどまでに山崎氏と「鉄」は一体化している。
これは別に山崎氏が「鉄」と似ているという事ではありません。
演技者としてのあり方という意味です。

その対極にあるのが三田村邦彦氏と「秀」の関係である事は、商売人さんもご存知と思います。本来、三枚目である三田村氏が「ニヒルな秀と自分にはギャップがありすぎた」とあちこちで語っていることは有名ですよね。

「仕事人大集合」に限らず、旧必殺のキャラクターが現在の必殺に馴染まないのは仕方がない事かもしれませんね。
旧必殺キャラと現必殺キャラのテイストの差は、実写とアニメの世界観の差に匹敵しますから、鉄が今の必殺に出る事は、逆「バンパイヤ」状態となってしまうのかも(古いたとえでスミマセンcoldsweats01

新旧必殺は、その住み分けを守る事も必要なんでしょうね。その狭間で居場所を失った藤田まこと氏も気の毒ですが、そこをしたたかに生き抜く姿も八丁掘らしいかな、なんて思っていますhappy01

>「”成功した”後期・非主水シリーズ」「”成功した”必殺始末人」
なるほど。そういう見方もできますねconfident
いずれにせよ、変容する必殺テイストをどこまで受け入れられるか。
それがファンを分ける指針である事は間違いないようですhappy01


メルシー伯様 サブタイの「本陣殺人事件」ネタ、実は狙っていましたhappy01
どなたがツッこんで来るかなと期待していましたが、さすがメルシー伯さん、目ざといですねhappy01

>基本的には「暗殺技」ですもんね。
これは過去の必殺記事にも書いたんですが、必殺の殺し技って、実は「一人一殺」が基本なんですよね。ですから劇場版Ⅲの殺陣なんて、それを破綻させる作りをあえてやっていると思います。要は「必殺のタブー」に挑戦したわけです。
で、タブーを破らず「美学」をとった結果が現在の「仕事人2009」に続いているんですね。

「劇場版Ⅲ」の工藤栄一監督をはじめ、必殺には昔から、新たな試みに挑戦しようとするスタッフが多くいました。そうした姿勢を大切にしたいと思います。
「仕置人」だって「仕事屋」だって、そういう姿勢から生まれた筈ですから。
ある意味「うらごろし」の撲殺happy01 だって同じですよね。

「ええーっ!」とひっくり返っちゃうような新機軸を見せてくれる新たな必殺を、と願うのは、古いファンのわがままでしょうかhappy01

アラ様 そのお年で昔のドラマがお好みとは、また渋い趣味ですねhappy01
私などは、昔のドラマこそがリアルタイムだったものですから、懐かしさというよりも「これが王道」という風に感じてしまい、なかなか今のドラマにはついていけませんcoldsweats01

>最近では『刑事貴族3』が最高でした。
学校では話題が合わないですが・・・(笑)
それは大変happy01 学校のお仲間は、どんなドラマをご覧になっているのでしょうか。
私などはそこが気になりますねhappy01

山崎努という方は、出演作品を徹底的に選ぶタイプだそうで、役柄に納得しないと出演しないそうです。
そんな山崎氏が選ぶ作品ですから、役柄に対しての集中度も並外れているんでしょうね。
そんな役者が少なくなりましたhappy01


はじめまして、こんばんは。
まだブログビギナーで記事もまだまだですが、思い切ってトラックバックさせていただきました。
確かに念仏の鉄は唯一無二のキャラクターですよね。もちろん演じる山崎さんあってのものですが。
特に仕置人では手に油を塗ったり、血管を浮かび上がらせたり、くしゃおじさんを利用したり…素手ほど怖いものはない…って刷り込まされました。
やはりそういった肉付けがキャラクターを際立たせるというか、今日まで語り継がれるものになるんでしょうね。
今回の仕事人2009でも、もっと後々まで語られるようなキャラクター作りに、役者、スタッフの方々に努力してほしいと願ってます。

にっくん様 はじめまして。ようこそいらっしゃいましたhappy01
昔からの必殺ファンですが、仕事人シリーズについては「2009」も含めてほぼ知識の持ち合わせがなく、肩身の狭い思いをしておりますcoldsweats01
しかしながら「鉄」への思い入れだけは強いのでhappy01
折りに触れ、旧必殺への憧憬も含め、鉄への思いがほとばしってしまいましてcoldsweats01

でもおっしゃる通り、「素手ほど怖いものはない」ですねhappy01 これは名言ですhappy01happy01happy01

そういう役へのディテール付けは、スタッフ、キャストが共同で行っていると推測しますが、藤田まこと氏が『必殺は殺しのシーンになると「映画ごっこ」に変わる』と語っているように、
きっと撮影現場では関係者全員入り乱れて「ここで手に油を塗ったら?」「血管浮かぶ?」なんてやりとりがあったのでしょう。
そんな、制作者全てのクリエイティブな思いが、必殺を後年に残し、鉄を稀代の名キャラクターにしたのでしょうねhappy01

「2009」では仕事シーンにCGも使われているので、期待されるのは、そういう新技術をどう使いこなすかという部分でしょうね。
あっと驚く仕事シーンを見せてもらいたいものですがhappy01

こんなおバカなブログですが、これからもよろしくお願い致しますhappy01

今日の「必殺仕事人2009」を見終わってからチャンネルを回して(とは、もう言わないか?)
「日本アカデミー賞・授賞式」の後半を見ました。

……で以って、山崎努氏が、映画「おくりびと」で最優秀助演男優賞を受賞!

ちなみに、インタビューで、故・伊丹監督の「お葬式」の話が出てましたが、同じく今日やっていた「ムハハのたかじん」で、ゲストの菅井きん氏が、「今迄で一番印象に残った作品は?」と問われて、同じく「お葬式です」と答えられていたそうです。

ちょうど、こちらのブログで、山崎氏の話になっていたところでしたので、これも何かのご縁かと思い(?)、お祝いを兼ねて書き込ませて頂きました。

場違いかもしれませんが(?)、山崎努さん、本当におめでとうございます!

都の商売人様 最新情報をありがとうございましたhappy01
昨夜はいろいろありまして、件の発表は未見だったのですが、山崎氏の受賞は素晴らしい事ですね。
氏のこれまでの功績が認められたという事なのでしょう。素直に喜びたいと思います。

どうも山崎氏は通好みの俳優のようで、最近は一般の方に「山崎努が好き」と言うと、
ちょっと考えて「あ、ああ」なんて答えるリアクションが多いんですよhappy01
顔は知っていても名前を思い出すのに時間を要する俳優。
その「知る人ぞ知る」マニアック感も、私にはたまりませんhappy02

最近はdocomoのCMでおなじみですが、やっぱり私にとって山崎氏は『永遠の鉄』です。
なんたって唯一、自筆で濃~いお手紙を下さった方ですからhappy01

梅安先生の「仕掛け針」は
原作の造り込まれた設定の相まって
何処と無くリアリティーがあり、
侍である左内や主水の刀、錠の手槍も
普通に武器ですからねぇ。

でも、鉄の「骨外し」は少し違います。
仕置人1話、2話でも半身不随にするだけで
命は奪ってません。
(2話では桜吹雪の中、浪人一人仕置してますが・・・。)
骨外しにリアリティーを出すのは本来は、
半身不随がベストなんです。

今でこそ「必殺シリーズ」の主人公達は殺し屋ですが、
仕置人制作時にはそこに捉われる必要もなく、
ヒットした仕掛人の後追い企画ながら、
「殺し」のテクニックとは別の所で、
「オリジナル」を模索していたと思うのです。
で生まれた仕置人製作の意図として、
「悪人を死よりもキツイ晒し者にする」であり
そこから生まれた「骨外し」なワケで、
元々が「殺し」の道具ではなかった筈なのです。

しかしながら視聴者は、
悪党とは言え晒し者とは趣味が悪いと声が上がり、
スタッフは仕掛人スタイルに設定を戻したと聞きます。

そこで鉄の「骨外し」も殺人兵器に変化を遂げたのですが、
元々殺しの道具ではなかったので
痛いだけの骨外しをいかにしたら殺しの道具にするか?
スタッフは背骨では無理と、首の骨を折ってみたり
時には目潰し、時には縄で首をくくったりと
鉄に様々な仕置をさせます。

でも最終的には「骨外し」に落ち着きます。
それは現場スタッフの努力と
何よりも演じた山崎努さんの
レントゲンが出る前後の演技に尽きます。

鉄の「骨外し」って
必殺シリーズ独特の「そんなバカな」を
最初にやった必殺技なんだと思うんです。

昔はビデオも一般家庭に普及していない時代です。
ボキボキと指を鳴らし、悪人に三本の指が食い込む。
一瞬レントゲンが出た時に、視聴者は「!」となり
「そんなバカな」と突っ込む前に悪人は仕置され、
鉄は姿を消している・・・。
スタッフは仕掛人に代わるオリジナルを手に入れたのです。

鉄のキャラクター設定を山崎さんが以前演じた役を
元にしたお話しは僕も聴いた事があります。
実際にその作品を観た事がないので何とも言えませんが、
同じキャラクターが田村正和版「眠狂四郎」のゲストで
出ていて、それを観る限りではなんとなく理解出来ました。

ジャリゴン様 おっしゃる通りですね。
私も鉄の「骨外し」は、「そんなバカな」を
最初にやった必殺技だと思います。
それに加え「テレビでなければ表現できない技」ですね。

梅安先生は元々、小説が元となっているので、
首筋に針を刺すという技も、文章表現ありきなんですよね。
文庫版ながら、私も池波先生の原作本はいくつか読みました。
あの針は、梅安というキャラクターを表現する為のユニークな道具立てなんですね。

そういう意味で、鉄の骨外しというのはまさに「必殺シリーズ」というテレビ番組、
映像表現という前提あってこそ生み出された技と言えます。
どれほど文章力を駆使しても、あの「レントゲン効果」を的確に表現することは難しい。
そのビジュアルショックが、ジャリゴンさんおっしゃるところの「そんなバカな感覚」に繋がっているんでしょうね。

>元々が「殺し」の道具ではなかった筈なのです。
これもまさにその通りですね。
旧仕置人を見ていると、「この世の生き地獄を味わわせる」という仕置人のコンセプトがよく分かります。首吊りロシアンルーレットとかhappy01
その「殺さないけど死ぬより辛い目に」というオリジナリティーから
「骨外し」が生まれた事は、想像にかたくありません。

それが笑いのネタだけにならなかった理由
「そんなバカな」と言われながらも人気を得た理由
リアリティーとカタルシスの微妙なバランスを獲得できた理由
それこそが、鉄を演じた山崎努氏の存在にあったと思うのです。

逆に言えば、鉄を演じて「骨外し」を笑われない俳優が、山崎氏の他に居たかどうか。
そこが企画・スタッフ・キャスティングのベストワークだったような気がするのですhappy01

鉄が山崎氏以外に出来ない理由は、そんなところにもあるのかもしれません。
映像作品には時々、そういうハマリ役がありますね。

>鉄のキャラクター設定を山崎さんが以前演じた役を
元にしたお話しは僕も聴いた事があります。
実は。ここだけのお話、山崎氏からの手紙に書かれていた「鉄の元ネタ」は
国内キャラクターではないんですhappy01
でも田村版『眠狂四郎』は未見なので、ひょっとしてラスト登場のキャラが外人さんだったら、それも当たっているような気もするし・・・
ぜひ鑑賞したいと思います。
うーんレンタルにあるかな?
また楽しみが一つ増えました。貴重な情報、ありがとうございましたhappy01

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さきほど、ネットで見た記事によると、「17年ぶり“連ドラ復帰”の『必殺仕事人』、好調で放送延長決定」とのことです。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090218-00000026-oric-ent これって、最近のドラマでは珍しいことですよね。 たいてい3か月で、放送回数10〜12回(業界では1クールというらしい)が普通で、70〜80年代のドラマならともかく、このめまぐるしく情報が移り変わっていく(あきられやすい?)21世紀になんと挑戦的な…。 ..... [続きを読む]

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