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2009年2月20日 (金)

分かりやすさは武器

時々、この手の本を読みたくなりますbook
書店で見かけるとつい手にとって、レジに向かってしまいます。


Photo

まー一冊500円程度だし、二、三時間あれば読めちゃうので、結構重宝しています。

皆さんもご存知の通り、私は貧乏・おバカ・ヘタレの三拍子が揃っているのでweep 
こういう本を読むことで、なんとなく分かったような気になる事が快感なんでしょうね。
「おおー頭が良くなったみたいだ」なんてスッキリ感の為に、500円あまりを投資しているわけです。
その実、なーんにも身についていないところが致命的だったりするんですがcrying

この二冊、購入時期には大きな開きがありまして。
「書く力」はずいぶん前に、『考える力』は昨日入手したもの。
でも「書く力」については正直な所、観念論に終始しているような読後感が
ちょっとはがゆかったんです。著者の齋藤氏は東大法学部の出身ですから、
かなり頭の良い方なんでしょう。ちょっと私にはチンプンカンプンでcoldsweats01
もうちょっと実践に即した方法が載っていれば、良い参考書になったのになあ
なんて感想でした。


そんなイマイチ感がありながら、齋藤氏の新刊『考える力』を、なぜ入手したのか。
実は書店でこれを立ち読みした時、内容にけっこう共感した所がありまして。

「そう。そうだよねー。」みたいな連帯意識が満載。
つまりこの本、参考書としてじゃなくて、私の日頃の発想法、頭のヒネり方の
確認用に買ったんですね。

私の発想法にどんな利点があるのか。著者はどう解析しているのか。
自分の頭の中を覗きこむような興味があったんです。


ですから読み始めれば、思い当たるフシも出てくる出てくる。
「この人、もう私ぢゃないの?」なんて不思議な既視感さえ覚えてしまいます。

確かに言い回しは難しいんですが、自分が無意識に行っている発想法について
書かれている訳ですから、意味が理解しやすいんですね。
その満足感だけでお腹いっぱい、コレで552円は安いかなとhappy01


どの内容も非常に共感できたのですが、中でもとっつきやすかったのが、
”『具体と抽象を往復する力』を養う”という項目でした。


まー言ってみればそれは、『言い換え力』とでも表現できるもので、抽象的で難しい表現を具体的で分かりやすい例に言い換え、説明する事ができれば、その人は元の抽象表現を理解しているという事ではないか、という趣旨でした。

皆さんもお分かりですよね。
観念的な言葉や専門用語をたくさん使って、難解な表現で物事を説明するより、
誰にでも分かる簡単な表現の方が、むしろ高度な技術を必要とする事。
つまり、物事を分かりやすく表現できる人の方が、頭が良いという事です。


「そうだよねえ。難しくて、何を言ってるのかわかんない人って居るもんねえ。」
コレは私もよく感じる事で、やっぱり聡明な人は物事を噛み砕き、分かりやすい表現で話す技術に長けている。
それは、元となる抽象表現を理解しているからこそできる事なんですね。

そういう方のお話は、難しそうな用語が使われていない分、非常にストレートに伝わってきます。理解しやすいという事は心に響きやすく、残りやすいんですね。


常々私も、やさしい表現を心がける事で、自分が抽象表現をどこまで理解できているかを計るようにしているんですが、もともと頭がカラッポの私は、そこがなかなかうまくいきません。
「そのコンテンツのコンセプトを具現化するスキルを学ぶ為のノウハウは」なんて
平気で言っちゃいます。なんだこりゃcoldsweats01coldsweats01coldsweats01
コレなんかまだ分かる方ですが、もっともっと横文字が続くと、「をいをいここは日本国ですが」なんて事になっちゃう。


理論武装に自信の無い時って、ついこういう抽象表現に逃げてしまいませんか?
この場合は「横文字逃げ」ですが、「熟語逃げ」「専門用語逃げ」もありますね。

確かに耳障りはカッコいいですが、度をこせば意味がわかんないんですよね。
抽象表現が理解の邪魔になっちゃうんです。
「難しい言葉でケムにまかない事」って、思った以上に大変なんですよcoldsweats01


「抽象化」→「具体化」の場合と同様に、「別の言い方をすれば」という切り口で、
主張をより分かりやすく説明できる場合もありますね。

日常生活ではむしろ、そういう局面の方が多いです。

ここで一つ、「言い換え」の例が浮かびました。こういう事です。
昨日の「必殺」の話題でお話した、「二次創作」への私の感覚なんですが。
二次創作、つまり元作品の設定を利用して作るオリジナルストーリーって、
私の中では「ガレージキットを作る事」と同じような気がするんですよ。
海洋堂やボークスの怪獣で有名な、あのガレージキットです。


作られた方はなんとなくお分かりと思いますが、ガレージキットって、入手した人がいくら上手に組み立て、彩色にこだわっても、完成品の賞賛は結局、キットの原型を作ったモデラーさんの所に行くわけですよね。
「いやー見事な再現度」「同じ怪獣でも、○○さん原型だとこうなるか」「やっぱり個性あるよね。あの人の原型」みたいな目で見られるような気がします。
二次創作も同じで、いくらうまく出来ていても、それは元作品の設定が秀逸だった証明にしかならないわけです。
つまり全ての二次創作は、元作品以上に評価される事は無いような感覚があります。発想のトレーニング・思考実験としては非常に有益ですが、ことオリジナリティーに関しては元作品に軍配が上がるのです。

私が新ヒーローの考案に情熱を燃やす理由は、そんな所にもあります。
先人の土俵で相撲をとっていては、先人を超える事など永遠に出来ないのです。


まーその私見にはいろいろご意見もおありと思いますが、この場合、私の二次創作への感覚は、「ガレージキット」と言い換える事で、より明確化されたわけです。
適当な例かどうかはわかりませんがcoldsweats01


皆さんも、私の文章作成力は「ネヴュラ」でよくご存知と思いますから、私の脳内レベルがどの程度かなんて事はよくお分かりと思います。
本当はもっともっと噛み砕いて、誰にでも分かる表現を心がけたいんですが、残念ながら頭がそこまで追いつかない。
それだけ、物事を具体的に把握できていないという事なんでしょうね。
うーむやっぱり勉強不足です。反省ばっかりの人生でweep
まーお仕事にも活かせる事ですから、そこはちょっと頑張って身につけたいと思っています。
「指示する」という意味を持つディレクションを生業とする私にとって、分かりやすさを磨く事は必須項目であると共に、大きな武器でもあるのですからhappy01


他にもこの『考える力』という本には、共感できる記述が数多くあります。
私の発想法を一冊にまとめれば、こんな本になるのでしょう。

とはいえ頭が悪い私のこと、決してここまでの文章化はできませんが。
ページを目で追いながら、「バーチャル脳内」を体験しているような、不思議な一時でした。


時々出会うこんな一冊が、日々に活気を与えてくれるものですね。
目的もなく書店を覗く時間も、決して無駄ではないようです。
先立つ予算が心元ないのが、唯一の不満ですがweep

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