2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

ネヴュラ・プライベートライン

無料ブログはココログ

« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »

2008年12月の記事

2008年12月30日 (火)

ネヴュラ08最後のお宝

ここまで押し迫って病院通いとは、昨年の今頃は予想もしませんでした。
大晦日イブに診察室に座ってる私。

とはいえ足の傷の治りは順調、風邪も安静にしていれば心配ないし。
そんなこんなで帰宅後、年の瀬を
静かに過ごそうとこたつにもぐりこんだ途端。
ピンポーン。玄関のチャイムが。
「へえー。こんな年末でも、ヤフオクのお宝は届くのねー。」


という訳で。先日、貧乏ながらやっと落としたオタクグッズがついに到着。
落札アイテムはこれで全部揃いました。
一気にご紹介したかったのですが、体力と気分の都合でcoldsweats01 
今回は先日、予告したお宝とは別の物をお見せしたいと思います。
予告VTRのお宝は来年、また別の機会に。ごめんなさいねcoldsweats01

さて。「ネヴュラ」が本年最後にご紹介するお宝はこちら!Photo ご存知!ショウワノート製お絵かきノート、『スペクトルマン』二種。
番組放送時、1971年当時の美品。なんといっても「デラックス版」ですhappy01
梶田達二画伯のリアルイラストが素晴らしいです。番組テイストを象徴する怪獣、ゼロンとスフィンクス怪獣をものともしない(?)スペクトルマンの勇姿!

もちろん未使用・未開封ですが、こういうのは使ってナンボの私。
バリバリと開封、お披露目となりました。


この手のノートは、当時を知る方には懐かしいでしょうね。
私も随分、お世話になりました。
「怪獣ノート」という通称の通り、私はこのノートに怪獣の絵ばっかり描いていましたね。罫線がありませんから、最初から絵を描くものとしか認識していませんでした。
学校で使うものはいわゆる「学習帳」というもので、怪獣ノートとは使用用途をはっきり分けていた感覚があります。

そういう意味でこのスペクトルマンノートは、まさしく私のオタク覚醒期を支えてくれたアイテムだったのです。
まー実際に、この絵柄のノートを使ったわけではありませんがcoldsweats01

Photo_2表紙 ページを開くとこんなぬりえが登場。これも懐かしいです。
原版は表紙イラストと、一峰大二先生の漫画(冒険王連載版)のひとコマのようです。三つ首竜を選ぶ所がまた素敵。
放送当時、ピープロ一押しの名獣でしたからねーhappy01
でも当時の私は、ぬりえを楽しんだ記憶はありませんでしたね。
どちらかと言えばぬりえには目もくれず、中身の白紙ページにオリジナル怪獣のイラストばっかり描いていたような気がします。
やがてコマ割りを始め、怪獣漫画めいたストーリーを描く事に夢中になりました。

言ってみればカット割り。今のお仕事の原点といった所でしょうか。
そんな記憶を掘り起こす度、オタクの魂百までという意を改めて強くしますhappy01

Photo_3
全ページを怪獣で埋め尽くした後、裏表紙にはこんなお楽しみが待っていましたね。
これは当時、どんな怪獣ノートにもありました。
表紙はコート紙製ゆえ、カラー印刷されたこういう遊びはお得感、ゴージャス感があって好きでしたね。
月刊雑誌の付録を連想させ、妙な高揚感を覚えたものです。
遊び自体はそれほどでもなかったですがcoldsweats01
これは来年のお正月向き、スペクトルマンのダートゲーム。
わりばしに右下の矢を取り付け、先端に針をセットしてターゲットに投げるという。


「怪獣のところに入ったら、得点なし」というルールがなかなか厳しい。
中央スペクトルマン枠の外、緑の枠はマイナス20点だから気をつけなきゃcoldsweats01
矢を投げた瞬間にお母さんが顔を出す危険がありますから、ターゲット紙をふすまに貼るのはやめましょうhappy01


来年は私、このノートを使い倒したいと思います。なぜなら。Photo_4 今回はこんなに手に入っちゃったからですhappy01
計20冊。これだけあれば、多少使ってもビクともしません。
家計簿にでも使っちゃおかな。

「ネヴュラ71、お小遣い値上げ願います!」
「オタクイーン、オタクグッズニツカイスギダ。ネアゲハキョカデキナイ。」

「残念です!」みたいな会話が展開されたりしてcoldsweats01

Photo_5
今年のベストスペクトルアイテム、三つ首竜と。
いやーでもこの年末になって、こんな素晴らしいグッズが手に入るとは。
貧乏ゆえこんな物しか集められませんが、それはそれで楽しいものです。
これが21世紀の写真とは思えませんがweep


さて。今年も「ネヴュラ」を可愛がって頂き、ありがとうございました。
事故や風邪などでご心配をおかけし、申し訳ありませんでした。
何とか平穏無事に年を越せそうです。
読者の皆さん、お仲間の皆さんには感謝致します。
特に今年は、常連の皆さんや新しいお仲間との楽しいやりとりに加え、春からチャレンジした「宇宙船映像倶楽部」の部員の方々と、ネットを通じてお知り合いになれた事が大きかったですね。
こういう動きがまた一つの流れとなって、新たなヒーロー作品に繋がって行ければいいなあ、なんて思いますhappy01

今日が、今年最後のお話になります。
ラストをスペクトルマンで締めるというのも、「ネヴュラ」冥利につきますねhappy01
先日のお話通り風邪をこじらせておりまして、やや体調もすぐれませんが、まーインフルエンザではないですからさほど心配もしていません。
冷え込み厳しい年末のようですから、風邪にはお気をつけ下さいね。


次回は来年、元日にお会いしましょう。って明後日ですがcoldsweats01
どうぞ皆さま、良いお年をお迎え下さい。
来年も「ネヴュラ」をよろしくお願い致しますhappy01


おまけ。今日のネタと言えばコレでしょう。
私もこの歌に習い、来年は「ゴーゴーゴーゴー」と勢いよく行きたいものですpunch

にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ

2008年12月28日 (日)

ここに来てゴケミドロ

非常にマズいです。
間違いなく風邪。

私みたいなおバカにまで感染する、新型にして強力なウィルスのようですshock

今朝、遅い目覚めと共に、のどを襲う鈍い痛み。
うわー腫れてます。発声範囲が2オクターブも下がった感覚。

伊東美咲並み(と自分で思ってるだけ。ウィルスのせいとお許し下さい)の美声も、『吸血鬼ゴケミドロ』レベルのオドロ声に。
もしくはケムール人、ゼットン星人といったところでしょうかweep

(私のmobilephoneを知ってる方、オモシロがってかけてこないようにsmile
咳は出るわティッシュは手放せないわ味覚は遠のくわ。最悪の年末crying
食欲が落ちないあたりが、逆に恨めしいですがpout

でも、インフルエンザとは違うみたいですね。
急な発熱もないし、体の節々も痛くない。第一、予防接種を射ったばかり。

だから体は全然動くんですよ。でも動きすぎで汗をかくのも良くないかな。
薬を飲んで、暖かくして寝ちゃうのが、風邪の一番の処方らしいし。

とりあえず年内のお仕事は終わったので、不幸中の幸いですが。
でも例年のような大掃除は、ちょっと無理っぽいです。
足の傷も治りきってないので、年末年始も通院を言い渡されてるしhospital
主治医の先生ったら、明るく言うんですよね。
「正月もやってるから来なよ」なんて。

遊びに来てるんじゃないんですがhappy01 まー看護師さんとは遊んでるけどhappy01happy01

通院だけでも、大掃除の時間を著しく奪います。
そういう意味でいつもの年より時間がない所に、風邪という予期せぬ伏兵まで。
世の中、なかなか思い通りにはなりませんねーweep
幸か不幸か、通院ついでに風邪も診てもらえるだけありがたいですが。
大掃除は年末の恒例行事だっただけに、この状況は何とも気持ち悪いですweep


でも何よりもまず、完治が大事。
大掃除はいつでも出来ますが、風邪でお仕事に支障をきたす事は出来ません。

コタに風邪を移さないようケージを遠ざけて、私はと言えばこたつと一体化。
その姿はまさに昭和ガメラ。バルゴン戦バージョンを気取ってますhappy01

とりあえずこの時間を利用して、体力を使わない年賀状の準備など。
実は笑えるアイデアが浮かび、昨夜からネタの仕込みで遊んでいたんです。

久々に、エアブラシとコンプレッサーのお世話になりました。
「ネヴュラ」新年のご挨拶記事は年賀状と同じ写真を使うので、いずれ皆さんにもご覧頂けるでしょう。
「オタクイーン、風邪ひいてるのにこんなおバカやってたの?」
なーんて呆れてもらえれば、大量に鼻をかんだ甲斐もあるというものです。

この記事が年内最後になるかどうかは、明日の通院、診察次第。
皆さんもこの時期の風邪だけはお気をつけて、健やかに新年をお迎え下さいhappy01

2008年12月27日 (土)

年賀状射程距離

日付が変わっちゃいましたが、昨日26日は年末の追い込みでもうバタバタ。
局側もお正月の特番制作に追われ、番組編集室やMA室(音の編集室)が混みまくりで、まったく押さえられません。結局、普段より番組数が増える分、しわ寄せがレギュラー番組にまで及ぶわけですね。


それでも作業はしなきゃならない。
隙間を縫うように部屋とスタッフを押さえ、短時間でこなす必要に迫られます。
ですからこんな押し迫った時期の作業となっちゃうと。
おまけに今回からはハイビジョン制作。映像データ量もケタ違いなので、編集もパソコン処理にかかる時間が増えちゃう。二重に苦しい状況に。


でもまあ、快適な環境、スケジューリングで行えるお仕事なんて皆無と言っていいですから、これはこれで年末感が味わえて楽しいものです。
やっぱり自分の番組が、美しいハイビジョン映像になるのは嬉しいしhappy01


そんなこんなで、何とか山も越えました。後は今日27日、ナレーション収録とBGM付けの作業を残すのみ。今年はそれが仕事納めです。
で、一息ついてはたと気づけば、まだ年賀状に手を付けてない。
年賀ハガキは買ってあるのに。この状態は毎年のことで。

「年賀状は25日までに投函を」なんてお知らせを毎年聞いていながら、守ったためしがありません。ホントに無作法な私coldsweats01


書こう書こうと思っていながら毎年、年末進行のバタバタに押し流されて、つい後回しになっちゃうんでしょうね。で、気づいて「あっ!」と蒼ざめる。
頭の隅で「書こうヒーロー」と「忙しい怪獣」が常に戦っているんですね。

で、毎年「惨敗」。部屋の大掃除も同じですがcoldsweats01
皆さんはいかがですか?
「遅いよオタクイーン」なんて声が聞こえてきそうですねweep


でも、昔から一つ思うところもあるんですよ。
特に年賀状に関してですが、年賀状って、来年の初ご挨拶を見越して、年内中に書くものですよね。あくまで年内、無事だったという『前提』があるわけです。

ところが。投函後に身内や自分の身に不幸が降りかかったら。
例えば「新年おめでとうございます」としたため、ポストに入れた後で、先日のようなバイク事故なんかに遭っちゃったら。
新年を祝う心持ちになれない事だってあるわけです。


「それは言いわけ。そんな低確率のアクシデントを心配する方がおかしい。」
というお考えもよーく分かります。私だってそう思いますし。

確かにそんな事はめったにある事じゃありませんが、以前、年賀ハガキを発売直後に大量購入した後で、身内の不幸により出せなくなっちゃった経験があって。
そういう事を経験すると、つい心配になっちゃうんですよね。
年賀状発送は、無事に年内を過ごせそうなギリギリのリミットを狙いたいと。
という事は。早く出せばだすほど、投函から年明けまでに間があればあるほど、
「年末アクシデント遭遇率」が高くなる計算になります。

根拠のない「何事もなく年内を過ごせるだろう」という憶測の居心地の悪さが、私をギリギリの年賀状作成に追い込むのかもしれません。


要は『射程距離は短い方が命中率が高い』という事なんですねhappy01
賀状作成から年明けまでの間が短ければ、それだけアクシデント遭遇率も低くなるわけです。まー心配性の私ゆえの、ひとりよがりな考えですがcoldsweats01


お仕事関係などのご挨拶は別ですが、会社って元旦から営業という所は少ないですから、松の内に届けばとりたてて失礼はないですし。
お仕事を超えて親交を深めたい方などは、直接お伺いしますしね。
それよりも何よりも、離れていても繋がりを大事にしたい友人やお仲間には、心から新年を祝いたいわけです。であれば、より「祝える率」が高い方が良いと。


考えてみれば不思議ですよね。お礼状や時候の挨拶状などは「過去に起こった事」「起りつつある事」について書くのに、年賀状だけは『未来に祝えるであろう事』を書くわけですから。
大人げないかもしれませんが、私は予知能力者じゃないですから、元旦に幸せであるかどうかなんて分からないわけです。
であれば、なるべく射程距離を短くするしかありません。


子供時代「年賀状は新年を祝うものだから、年が明けてから書くのが正しい」なんて理屈を並べた友人も居ましたが、それはある意味、幼いながらピュアな思いだったのかもしれません。確かに理屈には合っている。
文面には「今年も」「本年も」とあるのに、書くのは年明け前なんですからhappy01

それはきっと、郵便が一般的な通信手段だった時代、送り手が相手を慮り、届いた時の日付を見越したゆえの慣例だったのでしょうが、過去、そういう慣例に疑問を持たれた方もいらっしゃったと思います。


そういう配慮がいつか形骸化し、年賀状の目的は本来の「心から新年を祝う事」よりも「まず元旦に届く事」の方が重要視されているのかもしれません。
個人的には、やっぱり年賀状には心を込めたいと。
社交辞令的に、システマチックに考えたくないんですね。

決して、元旦に間に合わせる方を否定しているわけではありませんのでご立腹なさらぬよう。もちろんそういう姿勢の方々にも、感服いたします。
それが私のスタイルというだけです。年末ギリギリに出して元旦に届けば、私だってやっぱり嬉しいですしhappy01


現に、作成直後に文面が全国に配信されるこのブログというメディアでは、年明け数日前に年賀のご挨拶をアップするなんて事はないですもんね。
やっぱり皆さん、年明けの新鮮な気持ちを文面に表したいわけです。
ですから年賀状も、それに近いタイムラグを目指したいと。

そんな思いをより強くするのは、100年に一度の大不況と言われる現況ゆえでしょうか。一瞬先は闇の状況。年内にさえ何が起きるか分かりませんしshock


仕事納めを迎えてほっとした頃、賀状をしたためる心の余裕が持てる事。
お世話になった方々、そして長くつきあえる友人への素直な思いは、その余裕からしか生まれ得ないものなのかもしれません。

「射程距離」を短くするのも、すべて私独自の配慮ゆえ。
パソコン作成の文面ながら、手書きで一筆添える時、相手一人一人の顔を思い浮かべる瞬間も、この時期だけに許された至福の一時ですね。
速達性より、私はむしろそんな「顔が浮かぶ瞬間」を大事にしたいのです。
記事を読まれているリアルのお仲間方。私の年賀状が少し遅れる理由には、ひとえにそういう思いがあるんですよ。無礼をお許し下さいね。


「そんな事言ってる間に、さっさと書いちゃったら?」
ご名答。実はこの記事を書きながらも、脳内では賀状のデザインを練っているんですよ。物心ついた頃から、既存のデザインは使わないというプライドだけは保ち続ける私。きっと今回も、考えあぐねて眠れぬ夜を過ごす事でしょう。
来年の干支は牛でしょ。どーしようかなーと。
昔、ネロンガの写真を牛に見立てたデザインを考えた事はありましたがhappy01

2008年12月25日 (木)

2008年聖夜の挑戦

Photo 今日は楽しいクリスマスbell
街のビルにもあでやかなイルミネーションが。
あ、でもちょっと待って下さい!あのツリーの上でうごめく影は・・・

Photo_3 2020年からの刺客、ケムールサンタだ!

あっという間に巨大化し、人々を恐怖のズンドコに落し入れるその姿shock
ケムールサンタは良い子への贈り物を取り上げ
2020年へ転送する為にやってきたのです!

Photo_18

ごらん下さい!その存在をアピールするかのように
ケムールは街のあちこちに、ツリーを立てていますっ
xmas

Photo_19
もちろん、お約束の観覧車の隣にまでっ!

どんだけ遊園地好きなんでしょうかケムールはっshock

Photo_20
名古屋の聖夜は風前の灯。先輩、万事休すですweep

そこへ現れたのはサンターバード・・・じゃなく、光るソリに乗った神田博士!
カッコいいぞおじいちゃんhappy02

Photo_21

ケムールによる、青い消去エネルギー源液は刻々と街を覆っています。
頼みの綱は、神田博士のK-ミニオードのみ。はたして間に合うや否や?

Photo_15
間一髪!K-ミニオードは間に合いました。
ケムールの円盤に、テレビ塔から放たれたXチャンネル光波が見事命中impact


Photo_16 かくして、名古屋の聖夜に平和が訪れたのでありました。めでたしめでたしhappy01

というわけで皆さま、メリー・クリスマス!
記事の写真は、すべて今夜撮影したものcamera
作画処理などの加工は一切行っていません。
「Xチャンネル光波」の光も、すべて実際に放たれているんですよhappy01
(名古屋在住の読者の方は、よくご存知ですよねhappy01

にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ

オタクロースがやってきた!

えーさっきまで、ヤフオクで戦っておりましたpunch
まさに聖夜の聖戦annoy

数日前から狙っていた複数のアイテムが、すべて落札できました。
かなりの豪腕、大技とかけ引きの連続で。


気の小さい私は、入札額が上がるたびにもう、心臓バクバク。
でも、その緊張に耐え切れず諦めたお宝は、これまで数知れず。
いずれもめったに出ないレアアイテム、しかもツボを突きまくりの貴重品ばかり。
二度と出会えないこの機会を逃す事は、もう出来ません。
やや予算をオーバーしましたが、世間さまとは真逆の質素なクリスマスを送ったご褒美という事で、なにとぞお許し下さい。

実際、七面鳥もワインもケーキも、なーんにも無いんですよ。
その全ての予算を、オタクグッズの一点につぎ込んだわけです。

その節約の甲斐あって、今夜は夢の全機撃墜。
お宝を運んでくれる『オタクロース』が舞い降りました。

手元に届いたあかつきには、皆さんにもお披露目いたします。
まー先日の
「透明人間セブン」みたいなものばっかりですがhappy01
さらに駄菓子屋さんに近づく「ネヴュラ」。コタも呆れかえってますcoldsweats01

今の気分はこんな感じ。
これを見て、お宝をご想像できた貴方は偉い!happy01

にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ

2008年12月24日 (水)

雪化粧の地を熊が行く

前回のお話に続き、”Let it snow!”の映像を検索していたら。
癒される作品に出会ったので、姉妹編という事でアップしますhappy01


いやークリスマス・イブの雰囲気とはやや違いますが、
こういう和テイストも私は大好き。
ラストにはちゃんと『サンタクマース』も登場するしhappy01

あんまり可愛かったので、思わず載せちゃいました。
キュートなジェシカとハートウォームなホワイトベア。

貴方はどちらがお好みですか?

ナカトミ・ビルへようこそ

今日はクリスマス・イブ。
You Tubeでクリスマスソングを聴きながら、ジングルベルな気分。

どんな曲をアップしようかと迷いましたが、山下達郎ではベタすぎるし。
今年もあちこちで流れまくってますしねcd
やっぱりオタクの私はこれでしょうと。

”Let it snow! ”by Jessica Simpson 

ご存知、映画「ダイ・ハード」のエンディングを彩った、ヴォーン・モンローのクラシック・ナンバー。当初はヴォーンのオリジナルをアップしたんですが、どうも削除されたみたいでcrying
ジェシカのカバーで申し訳ありませんが、華やかな歌声もまたいいかなとnote
・・・と思ったら。クリスマスが過ぎたら、あっという間に削除されcoldsweats01
ごめんなさい。花の命は短いのね。
下手にアップした私の不覚。お許し下さいweep
まー「ダイ・ハード」のエンディング曲を思い出して下さればhappy01


外は寒いけど家の中は暖か

どうせ行くところもないし

雪よ降れ、降れ、雪よ降れ!


Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!


この曲、こんなイメージの詩だそうで。
当初はクリスマスの曲じゃなかったそうですね。
でもその歌詞から、日本ではクリスマスナンバーとして親しまれているとの事。


でも私はなんといっても、この曲から思い出すのは
あの『世界一運の悪い男』の大活躍。

ジョン・マクレーンと過ごすクリスマスは、どんなサプライズ演出もかなわないジェットコースター・ナイト。
一年で最も聖なる夜は、さえない男が一年で最もカッコよく見える夜でもあるのです。一生に一回でいいから、私もあんな「最悪で最高のクリスマス」を過ごしてみたいものですねheart04

主人公、マクレーン刑事の奥さんの名前が”Holly”なのは、決して偶然ではないでしょう。クリスマス用の西洋ヒイラギを意味するこの名前。
彼は命を賭けて、一枚のヒイラギを守ったわけですね。

私もあんな風に、タンクトップのヒーローに助けられたいなーとhappy01

皆さんも、楽しいクリスマス・イブをお過ごし下さい。
私はコタと二人の、貧乏イブですがweep

2008年12月23日 (火)

ネヴュラ・ブラックアウト

昨夜、27時30分ごろ。
ですからもう日付は今日の、深夜3時半ごろ。
ちょっと不思議な体験をしました。


すっかり夢の中に居ながら、虫の知らせか不意に目覚めた私。
私を現実に引き戻したもの。それは瞼の隅に映る、青い光の瞬きでした。
ぼやけた目を擦ると、買い換えたばかりの携帯電話が点滅しています。
見れば、今月の通話料金のお知らせメール。
そんなこんなで起こされて、すっかり眠れなくなった私は、深夜のネット徘徊でもしようかとパソコンを開きました。

いつものように接続ツールをクリック、ネットに繋ごうとしたのですが・・・

エラー。こんな表示が。
「リモートコンピュータが応答しませんでした。」つまりネットに繋がらない。Photo_2
寝ぼけてクリック間違えでもしたのかと思い、頭を振って再度トライ。

またエラー。

えーっ。ついに私もボケの兆候がshock 
でもいつものボケとはボケのジャンルが違うと。
こうなったら真剣。冷水で顔を洗ってモデム等の接続を確認。
抜けてるケーブルがない事を確かめ、さらにトライ。
10回以上試しましたが、全て同じ結果に。
再起動まで何度も行ったのに。こんな事は初めてです。


時刻は4時。もうすぐ夜が明けます。どうしよう。
ひょっとしてこんな時、24時間対応のサポートセンターがあるかも。
解決しないと気が済まない私は、ネット会社の案内パンフを取り出しました。
あった。お問い合わせフリーダイヤル。
藁にもすがる思いで、番号をプッシュしたのですが・・・
電話が繋がらない。

話し中とかじゃないんです。電話そのものが相手先に届いていない。
2~3回コールしたら、電話が切れちゃうんです。


こんな時、大体考える事は一つですね。
回線の確認に、自宅電話から携帯にかけてみる。


携帯が鳴らない。

うわーネットも電話も通じない。まさか。私は外部と通信を遮断されているの?
さあ心配になってきた。時刻は4時半。
何か世間ではとんでもない事が起きているのかも。


暗雲漂う空にはアダムスキー型円盤が舞い、中にはピンクスーツの猿人が。
彼は狡猾な笑みを浮かべながら、部下のゴリラ獣人に
「日本サイレント作戦は成功した。ラーよ、通信手段が破壊された日本を襲え。
攻撃の時は来た!」なんてフィンガーアクション交じりの命令を・・・

(キバ顔、パーマの怪人とフレニックスにしない所は、私のエコひいきですhappy01


しまった。雲に隠れて「ネヴュラ」が見えない。
蒲生のお兄ちゃん、危機一髪!なんて妄想は膨らむばかり。


まーそこまでは考えないとしても、やっぱり慌てますよね。電話まで不通だと。
さすがに不安になった私は、反射的にテレビを点けました。
もう朝5時。テレビではそろそろ早朝のニュースショーが始まっています。
トヨタ自動車の営業赤字はショックだったものの、後は天気予報に占いなど、代わり映えしない話題を眠気まなこで伝える女子アナが映るばかり。
いつもの天皇誕生日。祭日の早朝です。


気を取り直してサポートセンターへ電話。
すると。今度は聞きなれたコール音が。
電話は繋がったものの、「只今、大変混みあっております」の案内テープが。
朝5時に混みあってるって。やっぱり何かあったのかも。
その後、携帯への通話も回復。謎が謎を呼ぶ1時間半でした。


いったい、私の周りには何が起こっていたのでしょうか。
とりあえず電話は通じ、テレビでも変わったニュースは流れていない。
届いた新聞にも、変わった記事はなし。
いつの間にか、ネットの接続も無事に回復しているんです。
こうして記事を書いているのが、何よりの証拠ですし。


異変に気づいたのが深夜、明け方近くだった為、不安も余計に大きくなったようですが、ひょっとしてこれは、クリスマスが関係していたのかもしれませんね。
今年のクリスマスは明後日の木曜日。イブも合わせて平日です。
ですから昨夜から祭日の今日にかけて、少し早いクリスマスを電話やネットで祝いあった恋人や家族が多かったのかも。

そのため、一時的に回線が混みあって、私のようなケースが起ったと。
サポートセンターがパンクしたのも、それなら説明がつきます。

言わば、大晦日の深夜に携帯がパンクするのと同じ理屈。
そう考えた方がロマンチック。昨夜は日本中で、メリークリスマスの挨拶やメールが飛び交っていたのでしょう。


ともあれ、ちょっと不思議な体験でした。
でもオタクの私には、やっぱり地球侵略説の方が夢があるかな。
これ、面白いですね。異変を感じた瞬間にどんな敵の攻撃を思い浮かべるかで、自分のリスペクト作品が分かってしまうという。
ウルトラ怪獣?ショッカー?インベーダー?Q?BF団?金目教?それとも・・・


ビッグ・ノバやデビラーあたりを想像した貴方は、かなりディープですねhappy01

2008年12月22日 (月)

3秒ジョン・ウー

「どっちがいいと思いますか?」
編集マンの彼が放ったその言葉の意味を、私は理解できませんでした。
「えっ?どっちって?」
質問の意味を探ろうとする私の動揺を知ってか知らずか、彼は出来上がった番組のオープニングVTRを、ひたすらエンドレスで再生させるのでした・・・


先日のお話『6秒ドリーム』で触れた、わが担当番組のハイビジョンタイトル。
お話の顛末はこちらで。

http://spectre-nebura.cocolog-nifty.com/cultnight/2008/11/post-7692.html

今日はその編集日でした。
編集の為の実写素材、つまり撮影は、すでに先日無事終了。
タイトルロゴのCGも完成済み。
後は私のコンテに沿って、6秒という時間をいかにエモーションで埋め尽くすか。
それだけに集中できる至福の時なのでした。

若い感性とキャリアを持ち合わせた編集マンと私の二人。
ロケ素材やエフェクトをこねくりまわしてあーでもないこーでもないと試した末、ようやく形になったのが開始二時間後。
「たった6秒の為に、二時間もかけるの?」なんて思われるでしょうね。
でも二時間なら早い方です。一晩かけても出来ないものは出来ませんから、今日はまあまあいいペースと言えるでしょう。

私の担当番組は、ものすごく極端に言えば深夜バラエティーよりNHKスペシャルに近いノリなので(話百万分の一でお聞き下さい)内容も非常に「高級感」や「落ち着き」が求められます。ですからタイトルも、その内容にあったものでなくてはなりません。
「高級感」「落ち着き」なんて自分の中には全く無いのでcoldsweats01 そんなものを捏造しながらイメージングするのもしんどいんですが、とりあえず出来上がりはまあ、それなりになりました。

で、ちょっと安心した私の耳に入ってきたのが、冒頭の編集マンのセリフ。
「どっちがいいですか?」なんて、今出来上がったばっかりぢゃないの。
2パターン作る時間なんてなかったはずなのに。


出来上がったタイトルバックを、数回プレビューした後の事です。
おもむろに彼は、口を開きました。
「分かりましたか?今、2パターンのオープニングを、交互にプレビューしてみたんですけど。」
私にはもう何の事だか、さっぱりわからない。使っている映像は、両パターンとも全く同じなんです。カット割りの順番も同じ。
でも、二つを見比べてみると、何となく微妙に雰囲気が違う。
2パターン目は、ちょっと情緒的になっているんですね。
その秘密は編集タイミング?フィルターのかけ方?カットのリズム?
「えーっ?おんなじじゃん。どっか違うの?」
彼は勝ち誇ったように、タネあかしを始めました。
「実は。2パターン目は、微妙にスローモーションをかけてあるんですよ。」


そう言われてよくよく見れば、確かにほんの少し、2パターン目の方が動きがゆっくりしている。分かるかわからないか、微妙なさじ加減ですが。
今回のメインカットは、ある場所を移動する女性の主観映像だったんですが、ここは撮影時にもけっこう凝りまくって、実際の見た目よりもあでやかなイメージを狙いました。
光を十字形に加工するクロスフィルター、映像のエッジをボカすプロミストレンズに加え、ワイドレンズで画角を少し歪ませ、さらにドリー撮影(三脚を使わない撮影)で、ウキウキした女性の心象風景っぽくしたのです。
(書いていて思ったんですが、コレ、専門的すぎて全然わからないですよねcoldsweats01
なんとなくお察し下されば充分です。地に足が着いていない感覚を映像で表現したかったんですねhappy01
その映像が、ほんの少しのスロー処理でさらに心象風景っぽくなっていた事に、私は初めて気がつきました。
二つのパターンの微妙な感覚の違いは、それが原因だったのです。


「なるほどねー。」思わず私は腕組みをし、大きく頷きました。
何しろ私は、彼にそのカットのスロー処理を一切指示していません。
この処理は、彼の独断でやったことです。それがここまでの効果を上げるとは。
「やっぱり、スローパターンで行こうか。この方が演出意図に合ってるし。」
私がそう決断したのは、言うまでもありません。


これが、プロの編集マンなんですよhappy01
前述の通り、私は使うカットと並べ方を指示しただけで、後は「こんな感じのオープニングにしたい」と頼んだだけです。
その情報から彼は演出意図を読み取って、的確な画像処理をチョイスする。
ロケ素材を最大に活かす為のアイデアを、いつも持っているんですね。

で、私のオーダー通りの形に加え、もう一つの「隠し球」を作っておくという。
今回であれば「高級感」「落ち着き」を最大限に引き出す編集をしてくれたわけですね。しかもほんの少し、画像のスピードを落とす程度で。
極端なスローなら一目瞭然、誰にでも分かるんです。
それを隠し味程度にしてあるのが何ともhappy01

「あくまで監督の好みですが、この方が良くないですか?」なーんてさりげなく出してくるあたり、もう「おみそれしました」って感じで。


結局、この「謎の2パターンプレビュー作戦」は、番組担当のプロデューサー二人にも試しました。で、やっぱり二人の反応は私と同じ。
「同じに見えるんだけど、2パターン目の方が良い」という結果でした。
つまり、違いの理由も分からぬまま、編集マンが作ったエキストラバージョンが満場一致で採用となったわけです。
結果的に、彼は私の当初の目論見よりも良い物を作ってくれた事になります。


こういう事は、映像の世界ではままあります。
映像作品は総合芸術ですから、監督の意思だけが完全に貫かれるわけではありません。カメラマンをはじめとする現場スタッフ、出演者やアナウンサーなどのキャスト、今回のお話のような編集スタッフら数限りない人々の努力、アイデアによって成り立っているわけです。
で、出来上がった作品だけを見た研究者の中には、クレジット上の脚本家や監督の名前のみを見て「ああこの人らしいストーリー」とか「この監督ならこう撮るよね」なんて単純に断定する方もいらっしゃいますが、現場を知る者からすれば、そんな断定はとてもできません。
脚本、演出が作品の要である事は間違いありませんが、極端に言えば「監督一人の思いだけで作られた映像は皆無」じゃないかと思います。
映像は、個人がキャンパスに描く絵ではないからです。


どんなカット、画角、照明、演技、編集にだって、一つ一つのパートに携わるスタッフ、キャストの思いは必ず反映されてくるはずです。逆に、なければおかしい。
後々、監督や脚本家のインタビューなどで語られる作品の現場環境を聞いて、「あれは監督の意思じゃなかったのか」なんて新発見があるのは、言わば当たり前の事なのです。


良い監督というものは、才能あるスタッフを常に周りに配置しておくもの。
スタッフの才能をうまく引き出し、自作のクォリティーを上げる手腕に長けているのです。

過去のあらゆる巨匠・名匠の傍らには、これまた後世に語り継がれる名脚本家、撮影監督、デザイナーやコンポーザー、そして出演者が居ました。
そういう才能を束ねる手腕も、監督には必要なのです。
むしろ監督というものは、関係者の才能の発揮を邪魔しない交通整理役、とさえ言えるのかもしれません。
今回の出来事で、その事を久しぶりに思い出した次第です。

まー私の場合、そのあまりの無能ぶりを見かねて、周りが助けてくれるというのが実情ですがcrying


私は基本的に、スロー処理はあまり好きではありません。
なんて言うか、ストーリー上で人間の動きを引き伸ばしたり縮めたりする操作は、感情移入の流れを断ち切ってしまうように感じられるからです。
スローの名手として有名なジョン・ウー監督だって、のべつまくなしにその効果を使うわけじゃないですもんね。ガンファイトをさながら舞踏のように美しく見せたい時や、飛び立つ鳩の美しさ、生命の躍動に主人公の心理を重ね合わせたい場合に使う事が多い。観客の心象風景を具現化したい時、ここぞという時に使うから効果的なわけです。
ああいう効果は、間違えればただのケレン、スローの為のスローになってしまい、作品を底の浅いものに見せてしまいます。
才能の無い私はそれを恐れるあまり、スローを好まないのです。


でもやっぱり、食わず嫌いはいけませんね。先入観の無い編集マンにオープニングを任せたからこそ、今日のような成功例が生まれたのでしょう。
何となくちょっとだけ、ジョン・ウー氏の気持ちが分かったような気がしました。
スロー処理のカットはオープニング全尺の半分ですから、たった3秒ですが。


今回はかなり専門的なお話で、退屈されたでしょう。
本当に申し訳ありません。でも、ディレクターというのは毎日、こんな思いを持ちながらお仕事に向かっているんですよ。それだけお分かり頂ければ充分ですhappy01


さあ、映像の次はBGMの編集、通称・MAです。
音響効果の担当者も、候補曲を数パターン用意して待っているそうですが。
はたして、どんな曲が付くことやら。
こういうワクワク感があるからこそ、ディレクター稼業はやめられませんnote

2008年12月20日 (土)

透けるトン・セブン

依然として、ネットオークションの誘惑にハマりっぱなしの私。
少ない予算の中から、今回もこんな懐かしアイテムをゲットしましたhappy02Ff_2
昭和40年代の典型的駄菓子屋おもちゃ『透明人間セブン』happy02happy02happy02
この怪しさ。もちろん無版権ものです。隣のCDはサイズ比較用。
駄菓子屋アイテムにとって、無版権は勲章のようなものです。
そのゲリラ的商魂はかのピープロに通じる所もあって、私は大好きhappy01


当時、駄菓子屋さんの壁に吊るされていたこのアイテム。本来は1シート12個らしいですが、今回入手したものは8個付き。4個売れちゃったんですね。
完品にこだわらない私は、この現役選手的ライブ感も大歓迎なのでしたhappy014s ご覧の通り、透明ボディーにカラーパーツが内蔵されたパズル的おもちゃです。

「組立分解が自由にでき、一人で二人分楽しめる玩具です」の謳い文句は、子供の心をわしづかみしますね

しかも台紙のイラストがこれですから、まるでセブン本編に透明人間が登場したかのようなバーチャル感を与えてくれます。

何しろ今のようにビデオもない時代。真偽の確認など出来ません。
作品の枠を超えたソノシートやこうした無版権アイテムが周りに溢れていたからこそ、私たち当時の子供は、豊かな創造力を養う事が容易だったのでしょう。
ある意味、設定に縛られない「脳内ウルトラ」が子供の数だけ存在できた、幸福な時代だったのかも。今のセブンファンが見たら、卒倒しそうなおもちゃですし
happy01

なーんて大人びたお話は置いといて。ちょっと寄って見てみましょう。
透明セブンとは言うものの、本当は別の金型を使ったパチモンじゃあ・・・
そんな不安と期待を込めて、じーっと目をこらせば・・・Up
ちゃんとセブンなんですよねーこれが。ちょっとメタボ体型だけどcoldsweats01
胸のプロテクターもモールドされてるし。ガッツ星人の攻撃も怖くないとhappy01Photo 組み立て図と言うか分解図と言うか。
こんな風にバラバラに出来るようですが、分解、組立する事の何が楽しいのか、大人になっちゃった私にはどうも理解が出来なくてcoldsweats01
「サロメ星人がにせセブンを建造する気分を味わえる」なんて事しか言えないあたりが、汚れちゃったマニアの悲しい性でしょうかcoldsweats01
個人的には、ここでオリジナルセブンのデッチ上げストーリーでも考えたい所ですがhappy012s_2 内蔵のカラーパーツは、青と赤の二種類があるようです。
入手した物は青7個、赤1個でしたから、やっぱり赤の方が人気だったんでしょうね。セブンのボディカラーに合わせた選択だったのでしょうか。子供の感覚は侮れませんhappy01

でもこの台紙を見ているだけで、当時の駄菓子屋さんの光景が走馬灯のように蘇ってきますねー。
この商品がセブン放送当時・昭和42年ごろに発売されたものかは判然としませんが、こういうのはあくまで雰囲気。

「そもそも、何でセブンが透明人間?」なんて言い出すのはヤボというものなんですよ。それこそ大人げないhappy01
当時を知る者にしか、この感覚は共有できないのかもしれません。


ちなみにこの透明セブンは、お仲間の雀坊。様にご案内頂いたコレクターの方のHPにも紹介されています。

個人の方のHPゆえ直接リンクは避けますが

「ウルトラセブンVintage」というタイトルでご検索下さい。
そちらの駄菓子屋さんコーナーで、同じ物がご覧頂けるでしょう。
上記HP管理者の三浦様、またご案内頂いた雀坊。様、共に感謝致します。


そこに記載されている写真は、正確にはこれと全く同じではありませんが、当時はバリエーションも多かったのでしょうね。そういうアバウトさも楽しいものです。
ちょっと早いですが、この透明セブンが最も嬉しいクリスマスプレゼント。
意外と安上がりな女ですね。私はhappy01Photo_4
手持ちの駄玩具系セブンアイテムと並べて一枚camera
こうなってくると、もはやクリスマスと言うよりお正月の雰囲気ですね。

こたつで食べるお雑煮やみかんの傍らには、お年玉で買ったこんなおもちゃがいつもありました。


こんな写真を撮りたくなったのも、こたつで「ネヴュラ」を書くせいでしょうか。
年末の大掃除でまた一歩、オタク部屋は駄菓子屋さんに近づきそうですhappy01

にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ

予算に挑むテクノロジー

こたつ導入と共に、ネヴュラ座大画面による映画鑑賞の機会も増える昨今。
おまけに年末とくれば、自然と上映作品も特撮映画に偏ってきますhappy01

今日も「地球防衛軍」(1957年東宝 本多猪四郎監督)を堪能したんですが、気まぐれで、音声をオーディオコメンタリーに選択。
川北紘一監督、樋口真嗣監督による熱いトークを楽しんでいました。


同業の私にとってこのお二人のコメンタリーは教えられる事も多く、これまで何度も聞いたんですが、久しぶりに琴線に触れたやりとりがありましたので、今日はそのお話をしましょう。

ご存知の通り、この「地球防衛軍」という作品は、SF映画の世界的黎明期と言える1950年代後半、東宝が放った特撮映画のクラシックとして、今も燦然と輝く名作です。
まさに「月刊少年雑誌の口絵を映像化した」という表現が似合う劇中の登場兵器、ストーリーのSF感覚は、今もオールド特撮ファンをして「過ぎ去った未来」に誘う魅力に溢れているのです。
制作当時においても、ミステリアンやモゲラ、マーカライトファープといったSFガジェットはすでに絵空事、豊かな創造の翼を極限まで広げた上での産物であった事でしょう。
後々、ウルトラマンなど驚異のイメージで後世まで名を轟かせるクリエイター、円谷英二氏の才能は、この一篇においても充分に発揮されているのです。

かのDVDコメンタリーは2001年に収録されたもの。
件の作品を中学生時代に封切鑑賞した川北監督と、封切当時には影も形もなかった樋口監督による感覚のズレが微笑ましくもあり、好対決といった趣を楽しめるのですが、その中で私が驚いたのは、コメンタリー収録後7年を経た今、語られた一つの課題が依然として顕在化している事でした。


この「地球防衛軍」に限らず、世界規模の危機が描かれる東宝特撮映画では、しばしば世界の要人が一堂に会する国際会議や、人類の敵に対抗するべく組織された国際防衛軍による基地、侵略者との戦闘現場など、本編中にも大パノラマシーンが描写されます。
それはいわゆる「怪獣から逃げる群衆」などのモブシーンとは異なり、出演者一人一人に確実な演技力が求められる場面。
つまり全員が俳優でなければならないシーンなのです。
しかもそれらの舞台は広大な会議場や作戦本部、怪獣出現現場の最前線。
繰り広げられる丁々発止のやりとりや侵略者との手に汗握る攻防はドラマの緊張感を盛り上げ、それがこの種の作品の一つの見せ場でもあるのですが、樋口監督の弁によれば、近年の作品では、そういう場面が作りにくくなったと言うんですね。
なぜ、そういう場面が作りにくくなったのか。
これには二つの理由があるような気がします。


まず一つ目は、いつもの私見ですが。
そうした場面の緊張感を作り上げる為には、演技力に長けた俳優を多く配置し、セリフや動きに説得力を持たせなければなりません。
しかし最近は、まずそういう「地球的危機に立ち向かえるような度量を感じさせる俳優」が少なくなったような気がするのです。
三船敏郎、志村喬、丹波哲郎、上原謙、田崎潤氏などの重鎮クラスが。


言わば彼らは、洋画史劇に於けるチャールトン・ヘストンのような役どころで、要するに「東宝SFを象徴する地球代表顔」なんですよ。
最近の作品はそのあたりのキャストが軽いから、地球規模の災害に対抗する説得力が出ない。

しかも彼ら一人だけでは、重みは出ません。
細川俊夫や小沢栄太郎、田島義文氏のような中堅クラスが居て、さらに池部良、佐原健二、平田昭彦氏のような若手クラスが配置される事により、各世代一丸となって脅威に対抗するという図式に説得力が出るような気がします。


これは決して、古の俳優諸氏に対するノスタルジックな思い入れだけではないと思うんですよ。作品に対する彼らの「真摯な姿勢」が、画面に説得力を与えていたのかもしれません。
またスタッフと同じく、彼ら俳優もそれらの作品のパイオニアゆえ、試行錯誤の良さが画面に表れていたとも言えるでしょう。どんな作品にも、苦労の跡は残るものなのです。
ただそれはキャスティングを行う制作サイドの問題で、俳優個々の問題とはちょっと違います。
「地球を守れそうな顔を集める」という制作サイドの努力の賜物と言えましょう。

そういう意味で最近の作品はキャスト、スタッフとも「過去作品の既視感に縛られている」ようにも感じます。
「特撮映画だからこういう演技をしなきゃ。これくらいでいいんでしょ。」
みたいな妙な納得の仕方ですね。

最近のこの手の作品で重宝されている津川雅彦さんだって、そういう意味での納得感がやや目立ってしまって「地球は絶対に渡さない」感が薄いように思えます。ただまあ、そんな事を言っていても始まりません。これも時代の流れ。
いきなり重鎮俳優が現れるなんて事はありませんしねhappy01


で、二つ目。これはコメンタリーに関連した事なんですが。
昔の作品は、編集による画面の後処理が今ほど簡単に出来なかった為に、できる限り撮影現場で映像を完璧に成立させようとする。
要は撮影に手間をかけることが当たり前だったんですね。

多人数のシーンなら、現場に多人数を集める必要があったと。
それは今の撮影方針の逆と、樋口監督はコメンタリーで語っています。

実写とみまごうばかりのCGIの作成が可能になってしまった現在、極端に言えば俳優をクロマキーバックの前で演技させ、後で会議場や作戦室のCGIと合成すれば、理論上では画面は成立してしまう。
まあそれは極端な例、実際には行われていないとはいえ、そんな事さえ可能になってしまったために、制作側としてはいかに撮影現場の時間を短縮するか、後編集に重点を置くかという方向に方針が移っていると言うのです。
簡単に言えば俳優はあくまで画面上では「パーツ」扱い。背景など数々のパーツは別撮り、またはCGIで作成して、後編集で画面にコラージュすれば作品が出来てしまうわけです。
多人数が同一場面に収まるシーンだって、技術的には、俳優個々を別々に撮影、後編集で画面に「張り合わせる」事だって可能。

この方法、邦画ではよく一人二役などのシーンなどに使われますが、洋画やCM制作の現場では多くのバリエーションが試されていますね。ワイドショーで時々組まれる「CM制作の裏」みたいな特集で、皆さんもご覧になったことがおありかと思います。
グリーンのバックの前で、俳優一人だけが演技する画面。
それが完成画面では、周りに家があり相手俳優が居て、まるでロケ撮影のような臨場感が獲得されるというアレです。
スター・トレックのホロデッキが現実化したようなものでしょうか。
映像の世界では、もうそういう事が当たり前に行われているわけですね。

確かにこれは、映像技術という点では革新的と言えましょう。
ところがこの技術に、現時点では俳優の生理が追いついていない。そんな感覚を受けるのです。要は、俳優の演技とCGIが完璧にシンクロ出来ないんですね。

相手と係わる際、人間は常に相手の動きや表情から感情を推し量りながら、それに見合ったリアクションをとります。それは器物に対しても同じで、重いものと軽いものでは持つ時の力の入れ方だって違うものなのです。
もし、そうした対象物がなかったら。バックも何もない状態で、パントマイムのような演技を要求されたら。相手は別撮り、バックはCGIという現場だって、これからは決して不思議じゃないのですから。
実はこの部分が、現在の俳優に求められる新しい演技のスキルなのです。
そうした技術革新に追いつけるか追いつけないかが、演技者としての行く末を左右するのかもしれません。


コメンタリーで樋口監督は、「(地球防衛軍のような作品は)そういう意味で、大勢の俳優が一堂に会する場面を撮影できる贅沢な時代の産物だった」という趣旨の意見を語っています。

ではなぜ、俳優を一堂に集める事が出来ないのでしょうか?世界の危機を背負って立つ重鎮が不在とはいえ、人を集める事なら出来るはずなのに。

皆さんももうお察しと思いますが、それらの理由は一つです。
全ては「予算」の問題。


たとえ重みのある俳優がキャスティングできたとしても、彼らを同じ日数だけ拘束し、同じスタジオで同時に演技させるだけの予算、言うなれば映画会社の体力が、今の邦画界には無いという事なのです。
大御所俳優同士のスケジュールを合わせるだけで、ギャラは天文学的な数字になるわけですから。

ですからどうしても、一画面内を占める俳優の人数が少なくなる。
もしどうしても大人数を配置したかったら、重鎮は少人数で残りはエキストラか、もしくは「別撮り、後処理による合成」に頼るしかありません。
でもそれを実現させるには、まだ俳優のスキルが足りない。

CMは15秒だから可能なのであって、長尺の映画にはまた別の呼吸が要求されるからです。
平成ライダーなどのアクションシーンに多用される場合もありますが、あれもライダーワールド的異世界だから成立する画面であって、通常シーンではやはり浮く感覚は免れないと思いますし。


ただ最初からCGIのみで構成されるシーンなら割り切った演出も可能ですね。
以前に聞いたお話ですが、「スター・ウォーズエピソード1 ファントム・メナス」(1999年アメリカ ジョージ・ルーカス監督)に登場するバトル・ドロイド軍団のみのシーンなどは、「俳優をはめ込む必要がない」という理由で、予算が割安のCGIで押し切っています。
おそらくあのシーンに俳優が密接に絡んでいたら、予算は大幅にアップしていたでしょう。

ルーカス一流の判断が、あの迫力シーンを成立させたんですね。
シーンの是非はともかく、そういう判断力もクリエイターには必要と思います。
ただその為には、実写を超えるCGIのクォリティーが不可欠ですがmovie


これからの特撮映画にとって、実写とCGI・編集技術の二人三脚は、作品のクォリティーを保つ上で要となるでしょう。
従来は考えられなかった驚異の映像だって、続々と生まれています。
しかしながら黄金時代の東宝特撮映画のように、多人数の会議シーンや戦闘シーンに見られる臨場感、生の迫力は、最新テクノロジーをもってしても追いつけない所があります。過去の作品が秀でている点、そこから学ぶ点はまだまだ多いのです。
やはり映像作品は人間が作るもの。新旧と優劣は別物なんですね。
現代のクリエイターは最新テクノロジーを使って、邦画黄金期の制作体制に追いつこうとしているのかも。その努力が過去の作品を超えた時。その時こそ、新たな偉業の誕生と言えるのでしょうね。


「地球防衛軍」公開から早や51年。私なんてまだまだです。
自分の番組のタイトルCGにさえ迷う始末で。
ああ円谷監督にはまだ遠く。まー一生追いつけないでしょうがcrying

にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ

2008年12月18日 (木)

射て!オタクイーン

『え゛え゛~~っ!!』
乙葉ちゃんがメガネをかけた風の可愛い受付女性は、私の差し出した体温計を見て一言、そうつぶやきました。
その後、上目遣いに私を見る彼女の顔には、人ならざる者でも見るような恐怖が張りついていました・・・


読者の皆さん。私は皆さんにお詫びしなければなりません。
実は私、すでにこの世の者ではなかったようです。

生きていると思っていたのは自分だけで、本当は幽霊だったのかも。
何しろ、私が今朝測った体温は、33.8度しかなかったのですからshock


なーんて。阿刀田高のホラーショートならそんな展開になるんですが、今朝の体温がそれほど低かったのは事実です。
あわててもう一度測ったのですが、結果は34.2度。
さすがに彼女も体温計の故障を心配、取り替えて三回戦に挑んだ結果、とりあえず及第点の35.0度になりました。
いやー昔から知能指数は低いと思ってましたが、体温までこんなに低いとは。
人並みに体温を保つのも大変ですねってゲゾラか私はsweat02

今日に限って、なぜ体温を測ったのかと言いますと。
それは先回の記事『インフル2ショット』の影響によるもので。

今日はいつもの病院で、診察のついでにインフルエンザの予防接種を受けたのでした。その為の体温測定だったのですhospital


この一ヶ月半、怪我の治療で毎日のように病院へ通っていると、風邪やインフルエンザ予備軍の患者さんが日増しに増えるのを肌で感じます。
しかもここ数日、テレビでもこぞって「今年の猛威は凄い」と煽り立てるし。
ズルい事に、そんな話題を声高に語るアナウンサーに限って「自分はもう予防接種を受けてます」なんて口を揃えて言うんですよね。
しかもご丁寧に、スタジオにはお医者さんまで出てきちゃって、神妙な面持ちで「今すぐにでも予防接種を」と語る始末。そりゃ不安も高まるというものです。
で、先日記事のDJさん二人組が、私の背中を押したというわけ。
仲良くなった担当医の先生に聞いたら、「彼らが今シーズン、当院で診る初の症例だよ」なんて言われる始末で。
うわーもう水際じゃないの。知らないうちに、インフルエンザの魔の手は身近に迫っていたのね。こりゃ防御対策を練らないと。
私が発病して、コタに小さなマスクをかけさせるのも可哀想だし。

考えてみれば私は優位にいました。怪我の治療を受ける私の隣では毎日、予防接種が行われていたわけですから。注射する看護師さんとも仲良くなったし。
そのハードルの低さも、腰の軽さに拍車をかけたと言えます。
まー一回射っとけば、気分的にも違いますしねhappy01

意外にも、病院での予防接種は生まれて初めての私。
子供の頃は学校で受けてましたから。ずらーっと廊下に並んで。
あれ、待つ時間と注射の痛さが比例するんですよねcoldsweats01

そんな事を思い出しながら、注射前の問診票(病歴やアレルギーなどを申請する書面)を記入し、本番を待ちます。
思わず「女性の方は妊娠されていますか?」という質問の「はい」の欄に○をつけそうになったりしてcoldsweats01


で、まあ注射そのものは何のアクシデントも、トラブルもなく終わりました。
針が細くなったのか自分が鈍くなったのか、注射の痛みがまったくない所が嬉しくもあり寂しくもあり。
ビッグXの変身シーンみたいなインパクトを期待してたのにhappy01

「ブログに載せたいんで、注射の瞬間を写真に撮ってもいいですか?」なんて無理なお願いに、不敵な笑みでNOを示した看護師さんの方が、注射より怖かったですcoldsweats01


でもアレですね。最近の注射って、射った後に揉まないんですね。
しかも当日のお風呂だってOK。激しい運動は止められましたけど、怪我ゆえ動く事はまずないし。心配は杞憂に終わったようです。
予防接種は発病前に射つものてすから、精神的には余裕があるのかもしれませんね。健康管理は自己責任ですから、かえって体に良い事をした感さえあってhappy01
一回2,500円の接種料も、発病後の苦労を思えば安いものですhappy01happy01happy01


帰宅後、たまたま見ていたワイドショーに、件の予防接種の特集が。
どんな脅かし特集にも「もはやワクチンはもらったから無敵だもんねー」なんて余裕だったんですが、そんな私に冷や水を浴びせる驚愕の事実が、その後待っていたのです。


何と!インフルエンザのワクチンって、摂取後、体内で抗体が出来るまでに二週間の期間が必要だったんですね。いやー知らなかったー。
あくまでテレビの情報ですが、テレビがその種の情報に嘘をつけないという事情は、同業者ゆえよく知っていますtv

だから、予防接種後二週間以内は、発病の危険は依然としてあると。
その間に発病しちゃったら、ワクチンの意味はまったく無いそうなんです。

うわーそうなんだー。テレビでお医者さんが「今すぐ予防接種を」と口をすっぱくして言っていたのは、注射からワクチン効力発揮までのタイムラグの為だったんですねー。ひょっとして、知らなかったのは私だけ?


今日から二週間という事は、抗体が出来るのはちょうど年明け。
それまでは、くれぐれも体調管理に気を配らないと。
でもこの抗体、一度出来ちゃえばその効力は五ヶ月も続くそうなので、とりあえず冬は越せますね。だからおそらく、私の健康を左右するのはこの二週間次第。
言ってみればこの年末は、この冬唯一の無防備状態と言えます。

変身後エネルギー切れの蒲生譲二か、はたまたヨガの眠りのヤマトタケシか。
女子で浮かばないところがイマイチですがcoldsweats01


でもそればっかり気にしていては、年は越せません。
お仕事ももうひと頑張り、部屋の大掃除やら年賀状やら、いろいろありますし。
まーそうやって気を張っている事が、何よりの健康法なのかもしれませんね。Photo_3
帰りに100円ショップで衝動買いした、ワンちゃんマグカップでコーヒーブレイク。
ホントにコーヒーが入ってるんですが、湯気は映らなかったみたいですねcoldsweats01
お菓子はネーミングも味も大好きな「チップスアホイ!」。

インフルエンザネタという事で、今日のネヴュラ座はこの作品です。
ウィルスはちょっと違いますが、その恐怖は通じるものがあるかなとhappy01

2008年12月17日 (水)

インフル2ショット

昨日の夕方。怪我の治療に、いつもの病院へ行った時の事です。
平日という事もあって、待合室の患者さんもさほど多くはなかったんですが、
その中に謎の男性二人連れが。


一人はマスクをかけた、三十代とおぼしきちょっとふくよかな黒人さん。
熱があるのか、長イスに腰掛ける姿も辛そうです。
隣に座るお連れさんは、二十代らしき痩せ型のお兄さん。
逆立った髪に派手なサングラスと、どう見ても堅気のご商売には見えませんhappy01
彼も辛そうなのか、時々ため息などをついています。


その二人の前を、たまたま看護師さんが通りかかりました。
「あの・・・」その時突然、看護師さんにお兄さんが話しかけたのです。
「インフルエンザの検査を受けたんですが、待ち時間はどれくらいでしょうか?」


いやーこの年末に来て、街では新型インフルエンザの話題でもちきりですね。
マスコミもこぞってあおるものだから、不安も余計に高まっちゃって。

実際、今年のウィルスはなかなか手強いようで、周りにもその予備軍は沢山居ます。ところが私など、病気に関してはド素人なものですから、風邪とインフルエンザの違いがわからない。
周りの仕事仲間もやっぱり同じで、熱が出たら検査、くしゃみが出たら検査なんて戦々恐々としています。


どうやら彼らもそのクチのようで。急に熱が38度5分とか出ちゃったらしく、あわてて病院へ駆け込んだ様子。
二人とも震えていたのはそのせいだったんですね。
「うーん。もうすぐですよ。ごめんなさいねお待たせしちゃって。」
丁寧に答える看護師さんに、不安いっぱいのお兄さんはさらなる質問を。
「今年のインフルエンザって、どんな症状なんですか?」
そりゃー気になりますよね。風邪かどうかの瀬戸際なんですから。
「いやーウィルスはA型とB型があって、症状は細かく違うんですよ・・・」
なんて、説明する看護師さんも少々不案内な様子。
しかしお兄さん、攻撃の手を緩めない。
「発病率はどれくらいですか?」


この質問を聞いた時、私はちょっとこの二人に興味を持ちました。
いくら検査結果が気になるとはいえ、インフルエンザに関して興味を持ちすぎる。
突っ込んだ質問をしすぎるような気がしたのです。

この突っ込み方は・・・ 自分が納得する為だけじゃなく、今ネタとして持っておきたい為の興味、取材的姿勢なんですね。
そう。私と同じ、マスコミ屋の匂いを感じたのでしたhappy01


名前を呼ばれ、私が診察室の前、通称「中待ち」で待機していると、検査結果が出たのか、彼らは私より早く診察室に入りました。
怪我の治療も内科検診も同じ先生が診る個人病院の事、中待ちで座っていても、自然に診察室での会話は漏れ聞こえてきます。
何しろ足の怪我以外は健康そのもの。彼らの会話に気を惹かれてしまっても致し方ありません。そんな無粋な私をお許し下さいcoldsweats01


「うわちゃー。やっぱりインフルエンザでしたねー。」
やや芝居がかった先生の告知に、驚きを隠せないお二人。
カーテン越しにも、動揺の様子が見て取れます。
「えーっ、やっぱりですか。熱がかなり出て辛いんですけど、すぐ下げる事は出来ませんかねー?」
「いやー最近はね。インフルエンザは熱を急に下げると良くないって言われてて、緩やかに治していくのがいいみたいなんですよ。
まー解熱薬を5日分出しておきますから。」

そんな先生の言葉を噛み砕いて、隣の黒人さんに説明するお兄さん。
やっぱり優しいところもあるんだ。いい人じゃないですかhappy01
でも私の興味はインフルエンザよりも、二人の職業に注がれるばかりでcoldsweats01
そんな私の切なる願いが通じたのか、にわかに診察は感染経路のお話に。


「どこで貰っちゃったと思います?ウィルスを。」
その先生の質問に、待ってましたと答えたお兄さん。
「ええ。私、CLUBでDJやってましてね。
毎日、400人から500人のお客さんを前に仕事してるんですよ。」

それを聞いた先生、納得のご様子で深く頷きました。
同じタイミングで中待ちの私が頷いたのは、言うまでもありませんhappy01
なるほどー。その風体、黒人さんとのペアも頷ける。
しつこい取材根性もそのせいだったのねと。


「あー、人がたくさん集まる場所だからねー。そりゃ貰っちゃうわ。」
「早めに熱を下げたいんですよ先生。でなきゃ仕事にならないし。」
「薬の解熱作用は個人で違うので、飲んだ翌日にすぐ下がっちゃう人もいれば、数日引っ張る場合もあるね。それは何とも言えない。」
「そうですかー。困っちゃうなー。」


お二人はよっぽど辛かったと見えて、とにかく解熱薬の効果を何度も確認、肩を落として帰っていきました。いやー他人事じゃありませんねー。
DJはノリが全てのような職業ですから、熱や鼻づまり、咳なんて大敵でしょう。
高熱がきたす支障はどんなお仕事でも同じですが、こと声やアドリブ性を要求される職業は、ごまかしが効きません。

時々、鼻声でニュースを読むアナウンサーをラジオで耳にしますが、全国的に「私は風邪でーす」って発表しているようなものですからねー。
可哀想と言えばこれほど可哀想な職業もないわけで。
日頃の不摂生を人前に晒すという。coldsweats01


まあとにかく、彼らは高熱のまま、今日もDJブースで本番に臨むわけです。
まったく楽なお仕事はありませんね。同情を禁じえません。
と同時に、そういう患者さんが来る病院って、健康者のインフル感染率もめちゃくちゃ高いことに今さら気づく私。
病気の渦中に飛び込んでいってるわけですもんねー。
これは本当に気をつけないと。予防方法なんてあるんでしょうか?

明日、仲良くなった看護師さんに聞いてみよっと。


帰りの会計窓口で、たまたま件の二人の後に並んだ私。
口を押えながら、なるべく近づかないようにしましたが。
なんと彼らは検査と薬の総額が、一万七千円を超えていました。
うわーお金もかかるなーインフルエンザ。
彼らには二重のショックだったでしょうcrying


帰りに、ミニバイクを飛ばしながら考えたんですが。
彼らもやはり私と同じ、日頃のエピソードをネタとしてお仕事に活かすご職業。
看護師さんへの質問も、すべてDJトークの仕込みでしょう。
という事は、彼は今日もCLUBで、インフルエンザをネタに軽快なトークを炸裂させるのでしょうか?


まさか、スクラッチに合わせてラップするとか。
「♪俺はインフル!熱でブルブル!頭グルグル!飲んだタミフル!
Let’s go!」みたいなhappy01

「Let’s go!は古いでしょ」って言われそうですがcoldsweats01

まーそれは悪いジョークとしても、彼らはきっと自宅待機、集中治療を余儀なくされるでしょう。なにしろインフルエンザの保菌者。
職場のCLUBだって、菌をばらまくような事はできないでしょうしweep

不況、リストラなど社会不安も深刻化する歳末ですが、せめて体調だけは保って、健やかに新年を迎えたいものです。
皆さんもご自愛下さいねhappy01

2008年12月15日 (月)

超コラボ企画①『牛男』

「ネヴュラ」読者の皆さま、お待たせしました!
ついに、2008年最後にして最大、夢のコラボ企画が実現です!


あまりにビッグ企画なので、この記事は今年一杯、トップに表示します。
新しい記事は常に当記事の後に表示されるので、お間違えなきようhappy01


例の『宇宙船映像倶楽部』でお知り合いになったネットのお仲間、喬鬼さんが、
私のお願いにより、素敵なキャラクターをデザインして下さいました。

その名も『牛男』(仮題)。
まずは、その素晴らしいデザインをご覧下さいhappy01
Photo_6
喬鬼さんは『宇宙船映像倶楽部』第一回キャラデザイン募集に応募、見事入選を果たされた方です。
当然、『宇宙船』第121号にも、入選作が掲載されています。

それがご縁で「ネヴュラ」にもお越し下さり、ネットのお仲間となりました。


その喬鬼さんが今回、ちょっとしたきっかけで、私の提示したモチーフでキャラクターをデザインして下さる事となりました。
その時、私が提示したモチーフが、『来年の干支・牛』。
要は
『牛をモチーフとしたヒーロー』をお願いしたのですtaurus


そのお願いを独自に解釈し、喬鬼さんの中にある『牛』のイメージを結集して作り上げられたのがこれ。もちろん、完全オリジナルです。
『牛』というお題から、これだけのエッセンスを抽出できる喬鬼さんのセンス、描画テクニックには感服するばかりです。改めて、喬鬼さんには感謝致します。


喬鬼さんは、ご自身でもブログを運営されています。
今回の『牛男』制作経緯も記事にされているので、ご覧になればその過程がよりお分かり頂けるかもしれません。下記のアドレスです。

たかたかおにごっこ

http://takaoni.at.webry.info/


さて。この素晴らしいキャラクターを、私の独り占めにしておくのは勿体ない。
そこで今回は、読者の皆さんに、一つお願いと言うかお考え頂きたいのです。


この『牛男』(仮題)というキャラクターは、まだデザイン画だけで他は白紙状態。
あえて言えば『牛モチーフのヒーロー』という事だけです。


そこで皆さん、このデザインから物語設定や世界観・ストーリー案などをご自由にお考え頂き、コメント頂きたいのです。
要は『バーチャル作品ごっこ』というわけですねhappy01


とにかくご意見は何でもアリ。シリアスからギャグまでジャンルは問いません。
SFや現代アクション、ロボット物からホラー、恋愛ものだって構いません。
時代劇なんてのもいいですね。破天荒なほど面白いと思いますhappy01

別に実制作するわけじゃないので、無責任な超大作でもまったくOK。
予算も無制限に考えられるしdollar
ご自分のブログをお持ちの方は追加キャラなどデザイン頂き、トラバして頂くスーパープレイだっていいんです。
そういうのが苦手という方はこのデザインの印象、感想の一行だって構いません。とにかく思いついた事を、何でもお寄せ下さい。


何しろココログはコメントに文字数制限が無いみたいなので(限界を試してはいませんが)どんな長文でも大丈夫。
何だったらこのイラストから、小説を一本お考え頂くのだってアリです。
それくらい派手にやらなきゃ、デザイン頂いた意味がありません。


締め切りは特にありませんが、一応、キリのいいところで今年いっぱい、
この記事がトップ表示されている間をメドにできればと思います。
個人のブログゆえ、力作のコメントには何もお礼など出来ませんが、心を込めた返事コメントだけはさせて頂く事を約束致しますhappy01


「そんな事言って。オタクイーンは高見の見物?」というご意見もごもっとも。
もちろん私も考えますよ。
妄想好きな私が、こんなおいしい企画に乗らないでどーするんですかとhappy01 

あっ、今思いついたんですけど、あまりに素晴らしいコメントが集まっちゃったら、皆さんの連名意見として『宇宙船映像倶楽部』部活で発表するのもアリですね。
皆さんのご意見が特撮番組に反映されるという。
うーん年末らしい夢のある企画。ネタは来年の干支だしtaurustaurustaurus
そーいえば、今までなかったですよね。ブログから生まれたヒーローってhappy01


皆さん、年の瀬で何かとお忙しいとは思いますが、忘年会の帰りの電車の中、お酒も手伝ってイイ事を思いついちゃったら、お遊びとして一言コメント下さい。
ただ決して無理にではありませんので、なにとぞ軽~くお考え頂ければhappy01


こうやってワイワイやれるのも、皆さんとの繋がりあっての事です。
何かと厳しい世の中ゆえ、こんな話題で、しばし浮世を忘れて下さいhappy01
どうぞ、よろしくお願い致しますhappy01happy01happy01

ネットで熱闘

おかげさまで、「ネヴュラ」も開設以来、二年半ちょっと。
別に今日が、キリのいい日でも何でもありませんがcoldsweats01


いつも読者の皆さんに可愛がって頂き、またお仲間からのコメントに新鮮な刺激や新しい視点を頂ける事に、大変感謝しています。
改めて、ブログがこれほどの広がりを持つツールである事に驚き、パソコンの前に居ながらにして見聞を深められる事に、興奮と感動を繰り返す毎日です。


さて。そんな「ネヴュラ」ですが、最近はコメント頂くお仲間との繋がりも密になり、少し新しい展開が見えてきました。
幸いな事に、おバカな私を見守って下さる識者にはクリエイティブな才能をお持ちの方もいらっしゃり、そんな方々とのやりとりの中から、少しずつ『コラボ企画』めいた流れが生まれてきたのです。
まさに予期せぬ出来事。
私などにはもったいないと、改めて恐縮する事しきりです。
具体的にはまだ明かせませんが、現在、少しずつ形になりつつあります。


あくまでネットを通じた繋がりではあるものの、意見のやりとりに利害などが絡まず、創作分野のみに限られる為、それは非常に純度の高い、ある意味新しい連携創作かもしれません。
当然の事ながら、先輩ブロガーさん諸氏には、そういう活動をされている方も多いでしょう。
そういう意味では私など、活動の目新しさに興奮する
素人に過ぎません。
ただそれでも、豊かな感性や才能から生まれる作品に自分が関われる事、作品に自分の意匠が残せるという喜びは非常に大きいのです。


まあそんな私の方向性が、例の『宇宙船』企画にも反映しているわけですが、今回のコラボ企画はそれとは別物、あくまで個人ブログ同士の共同企画です。
何しろ、今回のお相手はご自身のブログ等で才能を発揮されている方ばかりですから、作品の完成度も折り紙つき。私も自信を持ってご紹介できます。

発表の折には、読者の皆さんもぜひご覧下さい。
またコメント等で、ご意見をお聞きする事もあるかもしれません。
何しろ、頭の足りない私などの考えでは、たかが知れていますしcoldsweats01
皆さんのご意見が作品を育んでいく、そんな流れも素晴らしいですね。
ただそれはあくまで私の思い。ご判断は当然、皆さんにお任せします。


さて。ここ数日、その流れがやや活発になってきまして。
各方面から色々なニュースや依頼、進行状況の報告が舞いこんで来ました。
これがなかなか楽しくて。

考えてみれば、それは私の本業、番組立ち上げの手順に極めて近い行程なんてすよ。ですからまるで、架空の作品を作っているかのような感覚で。
「あるある。作品作りにはこんな事、付きモノだよねー。」
「コンセプトワーク作りは何よりも重要。この発想をどう転がしていくか?」
「予算や発表枠の事情もよく分かるし。プロデューサーは大変だ。」
みたいなバーチャル感覚。
言わば「番組ゴッコ」的快感に溢れているのです。


自分のブログでこんな事を書くとは思ってもいませんでしたが、今、このワクワク感に包まれています。
まさかネットが、こんな風に活用できるとは。
これもお仲間の皆さんあればこそです。ありがとうございますhappy01

まだ詳細がお話できないのが歯がゆいですが、私はこの流れが「ネヴュラ」の新ジャンルになりそうな予感がします。
日記やおバカな私見、オタクトークに加わる新たなジャンルにnew


今年もあと半月。新年に向けた活動の準備にはいい時期です。
ネットの活動に「熱闘」するベストタイミング。
企画お披露目のあかつきには、皆さん、また遊んでやって下さいねhappy01happy01happy01

2008年12月13日 (土)

銀幕風銀翼

ささやかなサプライズ。
近所のレンタルDVDに、やっとこの名作が入荷しましたhappy01
ネットレンタルにはありましたが、店頭で見かけたのは初めて。Dvdmjff_3 

いやーマイティジャックが、この高画質、大画面で見られるとは。
昔は予想だにしていませんでした。生きててよかったcrying


既に今日の午後は鑑賞しまくり、感動のるつぼ。
マイティ号の発進・浮上シーンは何度観ても惚れ惚れします。

超高速度カメラで捉えられたあのシーンの迫力は、46インチの大画面でも決して見劣りしませんlovely
EX合金を抱え、バスルームに駆け込みたくなる衝動を抑えるのに一苦労という鼻息happy02


既に全13話が店頭に並んでいましたから、これは当分、楽しめそうです。
ごめんなさい一人で興奮しちゃってcoldsweats01Dvd

DVDにはおまけとして、この名作のインフォメーションも入ってました。
私にとって『恐怖劇場アンバランス』は、昔、一度だけ見た記憶のある幻の作品。LD・DVDリリース時も、予算の都合で泣く泣く諦めたといういわく付き。
ひょっとしてレンタル間近?いやーぜひ再見したいです。
怖いでしょうねー。高画質リマスターで観る『墓場から呪いの手』なんてshock

手前のコタは、番組マスコットのネコちゃんの代わり。
あの有名なオープニング風に、コタもいい芝居をしてくれてますhappy01

にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ

2008年12月12日 (金)

抜き身の男

ずいぶん久しぶりに、黒澤映画を観ました。
『用心棒』(1961年)と『椿三十郎』(1962年)共に東宝。
いずれもDVD、46インチ5.1サラウンドという好環境でhappy01


元々は、お仕事で新しく手掛けるハイビジョンサイズの画面構成を勉強する為だったんですが、観始めるとそんなきっかけははるか彼方、あまりの面白さにすっかり作品の虜になってしまうのでしたhappy01
大画面で観たのは初めてだったんです。Photo
この二作品、黒澤映画の中でも上位にランクされる名作ですね。
これほどの有名作ですからご覧になった方も多いと思います。私は20年ほど前にビデオで見たきりだったので、今回は新鮮な気持ちで作品に向かう事ができました。

この二作品は姉妹編とも言うべき位置づけで、いずれの作品も故・三船敏郎演じる『三十郎』が主役。
同一人物である事は間違いありませんが苗字は両作で違い、『用心棒』では「桑畑」、『椿三十郎』ではタイトル通り「椿」と名乗ります。


いずれも名前を尋ねられた時、彼の目に映った情景を適当に苗字としたもの。名前は本人の年から取ったものというとぼけた理由ですが、それも彼のキャラクターを表現する一つのエピソードと化しているあたり、巨匠黒澤の面目躍如といった所です。
言ってみればこの三十郎、本名は名乗っていないんですね。
まーこんな事は、「ネヴュラ」読者の皆さんには今さら説明するまでもありませんhappy01

映画に限らずおよそ芸術作品は、鑑賞する年齢によって受け取り方も変わっていくものですが、この二作品に関しても、再見後の印象は昔とは異なるものでした。
前回はそれほど感じなかった三十郎のキャラクター「豪放ながら愛される智略家」という一面が、非常にストレートに伝わってきたのでした。


有名ブロガーさんをはじめ、多くの方がこの二作品について書かれていますから、私などが今さら何も言う事はありません。
ですから作品内の細かい分析はそちらにお任せする事にしましょう。
今回感じたのは『三十郎というキャラクターのヒーロー性』についてでした。


以前からお話している通り、「ネヴュラ」ではこれまで、ヒーローについてあれこれ考えてきました。ヒーローとは何なのか。何をどうする事がヒーローなのか。
それは『正義』を考えるという次元まで波及し、活発な意見交換がされました。
今回の『三十郎』二作品には、その一つの答えがあったような気がするのです。
あくまで一つに過ぎませんが。Photo_2
ご存知の通りこの二作品は、縄張り争いやお家騒動に揺れる人々の中にふらりとやってきた素浪人が、持ち前の腕と智略で問題を解決、何処へともなく去っていくという典型的な「さすらいのヒーロー」ストーリーです。
この二作品を観た後、誰もが感じる「ヒーロー」と言う印象は、どこから来るものなのでしょうか?
これ、逆に考えてみると大変面白いんです。この二作品を未見の方が、「黒澤作品」「三十郎」という言葉を聞いた時、どんな印象を持つのかと。


あまりにも有名な作品ですから、あらゆる黒澤特集番組で紹介される、「卯之助との最終決戦」や「室戸半兵衛の血しぶき」などの場面が印象深いのではないでしょうか。
「クララが立ったと泣くハイジ」や、「天使に導かれるネロ」みたいなものですねhappy01
確かにそれらの場面は作品の顔ではありますが、言うまでもなく作品はそれだけでは成立しません。
逆にそれらの場面は、そこまで積み上げてきたストーリーの一つの帰結という意味で、物語全体の印象とはやや異なる場合が多いのです。
見せ場はあくまで見せ場。
そこだけで判断しては、作品を見誤る事もあります。


『三十郎』二作品の場合、前述のアクションシーンがあまりにも見事な為、そこだけ見ると物語全体が非常に殺伐とした内容、10分ごとに斬りあいが展開されるような剣豪物という印象になりやすいんです。
ところが実際はその逆。確かに作中に豪快な殺陣はありますが、それは溜めて溜めて一気に見せるという具合で、全篇中のアクションは思った以上に少ないんです。
これほどアクションが少ないのに、なぜ鑑賞後の印象が「ヒーロー」なのでしょうか?ここに巨匠黒澤明監督一流の、作劇上の仕掛けがあります。

ストーリーの興味を持続させ、主人公の「ヒーロー観」を観客に植え付けるもの。おそらくそれは、この作品が「キャラクタードラマ」である点でしょう。


要はこの二作品、「三十郎が次にどんな行動をするか」という興味だけで物語を引っ張っているんですね。
観客の注意はすべて、三十郎の一挙一動に注がれている。

まー言ってみれば『三十郎ショー』なんですよhappy01
そこまで観客の注意を引く事は簡単なようで、非常に難しい事なんです。
Photo_3
その脚本テクニックを細かく言えばキリがありませんが、その一つを挙げれば
「観客の予想をことごとくくつがえすキャラ設計」などがありますね。
全篇中、とにかく三十郎は登場人物を止めてかかる。「おい、待て待て」「いや、その考えは危ねえな」なんてセリフを、一体何度聞いた事でしょう。
観客は登場人物に感情移入しながらストーリーを追うわけですが、この二作品の場合、三十郎があまりにもつかみどころのないキャラの為、まず感情移入しにくい。
自然と観客は、事件の渦中に居る人々に感情を重ね合わせます。

『用心棒』『椿三十郎』共々、作中には必ず、観客と同じ感情レベルの登場人物が設定されていますから、観客はそれらのキャラの視点で物語を追うわけですね。
「用心棒」で言えば、居酒屋の権爺(東野英治郎)たち宿場の人々。
「椿三十郎」なら、若侍井坂(加山雄三)と仲間たち、といったところです。


それらのキャラが何か判断する時、必ず三十郎は「横槍を入れてくる」わけです。しかも彼が提示する代案のほとんどは、観客の意表をついたものばかり。
未見の方の為に伏せておきますが、この「登場人物=観客の判断をくつがえした上で、より正しい選択を下す」という所が、三十郎の大きな魅力なのです。三十郎は作中で起こっている事件の、ちょっと外側にいるんですね。
で、全キャラを鳥瞰する役割なんです。

ふらりと現れる事からも、たしかに揉め事の元凶ではないですし。
そのスタンスも非常にフレキシブルに取れるわけですね。
『盗み聞きっていうのはいいもんだぜ。岡目八目。話している奴より話の本筋がよく分かる。』(椿三十郎)
なんてセリフに、このスタンスが集約されています。


確かに三十郎はいつも画面のどこかに居て、観客は心理的に三十郎と行動を共にしていながら、その頭の中は計り知れない。
逆に、予想の上を行く三十郎の知己に、観客は拍手を送るわけです。


ですから観客は自然と、「この局面ではこうするしかないと思うけど、鳥瞰目線の三十郎はどう見るのか」という興味が湧く。
この興味がストーリーを牽引しているんです。
私の印象では、三十郎はジョセフ・ジョースターに近い雰囲気なんですね。
世界観や戦う理由は違うものの、智略家という点では共通する気が。

いい加減に過ごしていながら抜け目ない策士。決める時には決める男。
「お前は次に、○○と言う」なんてセリフに溢れる、先の先を読む頭のキレ。
価値判断の基準が常人とかけ離れている所も、両者は似ていますhappy01


ここで未見の方々は、ちょっと奇異に思われたと思います。
「時代劇と『ジョジョ』を較べるとは。ちょっと無理がありすぎるんじゃないの?」

そうなんです。確かに表面だけ見れば両作品はまったく対極、共通項は無いように見えます。でも他の作品にも見られるように、黒澤作品に底通する一種モダンな感覚は、この両作にも濃厚なのです。
セリフのテンション、アクションのダイナミズム、さながらチェスの試合のような丁々発止の探りあい。
もはや時代劇と言うよりも、よく出来たハリウッド大作の趣です。
その知名度ゆえ、黒澤時代劇は大河ドラマ的重厚さに溢れる超大作、という印象を持たれますが、この二作品のプロットや空気は、まぎれもなく現代劇のそれなのです。


さて。三十郎の魅力は、それだけにとどまりません。
確かに剣の腕の冴えも、その魅力の一つでしょう。
「抜き身みたいな人。鞘の無い刀みたいな人」と表現される危ない一面も、三十郎にはあります。

その後、奥方の入江たか子さんが放った
「本当にいい刀は、鞘に入ってるもんですよ」というセリフは、彼の中に一つの波紋を投げかけましたが。


しかし、それを自覚し、そんな生き方しかできない自分を知っている事。
人間には、抜き身にならねばならない局面もある事を自覚している事。
身奇麗にする無意味さを感じている事も、数々の修羅場を潜り抜けてきた末の達観ゆえでしょう。おそらく名前の無意味さも。

「ま、桑畑三十郎でよかろう。どこの馬の骨かわからん奴だ」(用心棒)のセリフからも、その達観が読み取れます。
その生き様はしばしばユーモアを生み、周囲に笑いをもたらしますが、きっと彼の胸の内には、荒涼たる地平が広がっていたに違いありません。


ですから三十郎は、宿場の縄張り争いやお家騒動そのものには何の興味も無いはずなのです。ただ許せない事は一つだけ。
周りの人々が受ける被害です。これが彼を事件の渦中に誘うのです。
事件には興味は無いのに、被害者だけは見逃せない。
人生は諦めた筈なのに、人間には失望できない所。

この姿勢が、観客にはヒーローに映るのでしょう。


ヒーローのあり方はそれぞれですが、これは「正義」とは少し違うような気がします。「憐れみ」とも違う。
「人生に夢を見られる者、活き活きと生きている者への憧れ」とでも言えば良いのでしょうか。彼には、そんな思いがあるのかもしれません。
ですから、そんな者たちの平穏を乱す輩を許せない。
彼らの平穏を踏みにじられる事は、三十郎の憧れも壊す事になるからです。
腕もあり、自由もあるのに夢がない。
だから自分のように生きて欲しくはない。

「椿三十郎」ラスト、彼を慕って追いすがる若侍達
に放つ「来るな!ついて来やがるとたたっ斬るぞ!」というセリフが、その悲痛な思いを表しています。

そんな思いを仏頂面に忍ばせて、分かれ道に倒した枯れ枝の方向へと気ままに進む彼。
その無頼の生き方は、守られる側から見れば魅力的に見えます。
でも彼が「抜き身」である限り、平穏な暮らしは望めない。
そんな孤高の存在も、ある種の「ヒーロー」なんですね。


この二作品が製作されたのは、共に1960年代の初頭です。
当時の映画やテレビでは、こういう無頼のヒーローが歓迎されていたのでしょうか?それともやはり、これは黒澤明という類稀な才能が生み出したハイブリッドなキャラクターだったのでしょうか?
そんな背景も、ちょっと知りたくなってきますね。


ちなみに。今回の鑑賞予定には、かの『七人の侍』も含まれています。
あの歴史的名作が、久々の再会でどんな印象を見せるのか。
ネヴュラ座を煙らせる土砂降りの豪雨が、今から楽しみですhappy01

2008年12月 9日 (火)

いもづる式トーク

「あっ、いい腕時計ですね。」
そんな言葉を思わず口にした、今朝10時の診察室。
ほぼ毎日、怪我の治療に通っている病院ですhospital


腕時計の主は、怪我を診て下さる担当医の先生。
「気がつきました?いいでしょこれ」なんて自慢顔です。
その腕時計は、別に有名ブランドとか宝石がちりばめられた高級品ではなかったんですが、文字盤のデザインに特徴がありました。
イエローのベースに、タコメーター風アナログ時計が配置された派手なもの。


「これ、フェラーリショップの限定版でしてね。リストバンドは、フェラーリの車が使っているタイヤのゴムで出来てるんですよ。」
フェラーリと聞いて私もビックリ。
この先生は「医は仁術」を地で行くような庶民派で、ダンガリーのシャツに穿き古しのGパン、ヨレヨレの白衣といういでたちだったのです。
そんな所に親近感も覚えていたのですが、まさか腕時計がフェラーリとはeye


「限定版ってことは、結構お高かったんじゃないですか?」
悪い癖ながら、失礼も省みず尋ねる私に、先生は笑って
「いや、そんなに高くはなかったんですけど、なにしろ代償が大きくてね。」
「えっ、なんですか代償って?」
「これを買うことを女房に相談したんだけど、女房が『あんただけそんな買い物するのはズルい。自分も何か欲しい』って言い出したんですよ。」
「あー、それで散財を。」
「そうそう。この時計の何倍もの出費ですわ。それがすごい痛手で」
高笑いとともに先生は、フェラーリの文字盤を愛おしそうに見つめました。


まー確かにお医者さんですからそれなりの収入もあるのでしょうが、こういう会話は微笑ましくていいですね。
やっぱり医者も人の子、趣味もあれば欲しい物もあるわけで。
とはいえ、その先生がフェラーリ実車のオーナーとは思えませんがhappy01


この病院は個人経営という事もあるのでしょうか、先生方もなかなか個性的です。特に、分かりやすいマニアが多い。
以前も、ズタズタのダメージデニムを穿いている先生がいらっしゃって。
診察時、「いいダメージバランスですねー」なんて尋ねたら、先生の目に急に光が宿っちゃって。
「これ、探したんですよー。501でこのタイプ、しかも体型にフィットするモデルってなかなかなくて。」
「えーっ501!それじゃ貴重なモデルじゃないですか。」
「いやいや。でも、そんなに高くなかったですけどね。」
横で看護師さんが笑いをこらえるのも気がつかず、先生のリーバイス談義はとどまる所を知らなかったのでしたhappy01


『白衣高血圧』という言葉をご存知でしょうか。
これは、医師に対する患者の緊張ぶりを表現したものです。
人間は体調が悪い時、自分が重病ではないかと勝手に心配してしまう。
本当は大した病気でなくても、病院に行くという事がすでに心配、緊張の要因になるわけです。
待合室で待たされ、診察室で医師と向かい合う事で、その緊張は最高潮に。
そこで医師が着ている病院の象徴「白衣」の威圧感から、測られる血圧も通常以上に上がってしまうという事なんですね。
まー「病は気から」の一つのバリエーションなんでしょうが、それだけに医師は、患者をなるべくリラックスさせ、緊張の緩和に努めるわけです。

その日は患者さんもさほど多くなかったので、リーバイス先生にも余裕があったのでしょう。ただ、患者をリラックスさせるドクタートークという理由を差し引いても、このはしゃぎ方はなかなか可愛い。
比較的ご高齢の患者さんが多い病院ですから、そういうオタクめいたトークの相手が少ないという理由もあるのでしょうね。
ましてや、患者から尋ねられるなんて思いもよらなかったのかもhappy01

以前からお話している通り、私はディレクターという職業柄、何に対しても興味が湧いたらすぐ尋ねてしまう癖があります。
ディレクターは、番組の内容について「自分がどこまでわかっているか」という事を常に自覚する必要があるからです。
その事柄について「理解した事」「理解していない事」「調べたけど答えが出ていない事」などを常に把握し、足りない部分は取材や勉強で作品の充実を目指すわけですね。
これを自覚するのとしないのでは、番組の説得力がまるで違ってくる。

理解した部分ばかりウェイトが高く、理解していない部分はどうしても突っ込みが甘くなりがちです。番組のバランスが悪くなるんですね。
ディレクターの理解の幅が、番組の内容の幅と言っても過言ではありません。


しかも。お仲間へのコメントにも書きましたが、人の出会いは一期一会。
どんな出会いも決しておろそかにはできません。
自分から繋がりを持とうとしなければ、それは街の雑踏ですれちがっているようなものだからです。

そして。どんな雑学であっても、ディレクターは聞きかじっておく必要があります。得た知識がいつ、どんな番組で役に立つか分からないからです。
日夜そういう訓練を積んだディレクターは、人に物を尋ねる事にためらいがありません。「今さらこんな事を知らないのは恥ずかしい」という感覚がなくなってしまうのです。
いくら年を重ねても、知らない事は知らないと認める潔さ、素直さが一つの資質なんですね。
ただその場合、質問に悪気があったり、相手を見下してやろうなどと邪心を持つのは良くありません。教えてくれた相手を敬う気持ちが、何より大切です。


実はこの境地に達してしまうと、普段の生活がものすごく楽になるんですよ。
成長の段階で身につけた「意味の無いプライド」という鎧を脱ぎ去った分だけ、心が軽くなると言えばいいんでしょうか。

素直に尋ねれば、相手も質問に悪気がない事を感じ取ってくれますから、素直に答えてくれます。
ましてや前述のように「趣味・こだわり」の部分について尋ねられれば、嬉々として話してくれるでしょう。
家族や友達、同僚じゃない相手なのに、これほどフレンドリーになれるというのは、ひとえにこの「素直な姿勢」ゆえなのかもしれません。
何しろ病院のドクター・ローテーションの関係で、フェラーリ先生・リーバイス先生ともに、私はこれまで二回ずつしか会っていないんですから。


ビジネスの局面に於いては、確かにかけ引きや言葉のバトルが存在します。
むしろそちらの方が多いでしょう。日々のお仕事で、私もそれは強く感じます。
ですから余計、こういう機会は貴重なのです。
純粋に趣味・趣向を語り合う機会がhappy01
また、この分野に関して言えば、単純な質問ほど相手の心に届きやすい。
質問者の生の驚きが、ストレートに相手に伝わるからです。

で、この生のやりとりというのは、思った以上の収穫をもたらします。
「いもづる式効果」とでも言うんでしょうか。
質問の答えが次の質問を呼ぶ効果です。


冒頭の例で行けば、

腕時計のデザインメーカー限定品価格購入経緯奥さんの人となり


という流れです。私はデザインについて尋ねたに過ぎませんが、その答えが次の質問を生み、会話がいもづるのように引き出されてゆく効果ですね。
別に私は腕時計のデザインから、先生が奥さんに時計より高い物を買わされた事まで聞き出そうとは思いませんでした。先生の奥さんは幸せですねhappy01


生のやりとりでは、こういう「話題のゆくえが予測できない」部分が最も魅力。
この触れ幅の大きさがいいんですよ。

ひょっとしてもっと話が弾めば、最近のモータースポーツの動向や奥さんのご趣味なんてところまでお話が転がっていたかもしれません。

しかもその流れは、決していつも同じにはならない。そのアドリブ性がいいんですよ。この「アドリブ性から得られた情報」が脳内に蓄積されていくことによって、アイデアの引き出しが増える訳ですね。

ただ決して、得た知識はお仕事だけに活かされるわけではありません。
昔から「ディレクターは感動の商売」と言われています。
様々な出会いの中で、人の生き様や専門分野ゆえのノウハウに覚える感動の気持ちが、番組を作るモチベーションに繋がるわけですね。
ですからまず、その物事に人間として感動すること。そこが重要なんです。
知識はその後についてくるというだけで。
そういう意味では、非常に魅力的な職業と言えるかもしれません。


私など遠く及びませんが、優れたディレクターやインタビュアーは、この「いもづる式効果」を生み出すお話の転がし方を実に心得ています。
最初に予定した情報は一つでも、それが入口となって次々と情報が引き出されてくる。インタビューのベテランは、そのいもづるの分岐点を自在に操って、トークに広がりを持たせるわけです。
ただいずれも最も必要な事は、何よりも「素直に質問する事」でしょうね。
ここをクリアできなければ、相手は永遠に心を開いてはくれません。

人と人との繋がりが希薄と言われる現在、こういうある種ファジーな会話こそが、何より必要な気もするのですが。


こういう罪のないやりとりは、本当に楽しいものです。
確かに、ビジネスシーンで展開される身を切るような言葉のやりとりも充足感があって好きですが、やはり素直さに素直さで応じてくれる会話の方が人間らしい気がします。
命のやりとりを見つめる現場、救急病院であるからこそ、そういう「人間らしい繋がり」が大切にされているのかもしれませんね。
医師と患者はビジネスの関係ではないと、ひたすら信じたい私ですがhospital


実は今日、診察室でもう一つ面白い話題があったんですが、これは相手の承諾が必要。今後、承諾を頂けたら、いずれお話しようと思います。
いつにも増して、地味~で固いお話でごめんなさいねsweat01
最近、オタクネタがちょっと減ってますが、決してオタク撤退ではありませんのでご心配なくhappy01


毎日、こんな事ばかり考えている私も、おかしな存在かも。
筆者の頭の悪さがいもづる式に見えてくるのも、「ネヴュラ」の功罪ですcoldsweats01

2008年12月 7日 (日)

新兵器○○フォン

いやー昨日から、携帯電話の買い替えに奔走していまして。
まる二日かかって、やっとお目当ての機種にたどり着きましたhappy01


これまで私が使っていたのは、docomoのmovaだったんです。
買ったのはもう五年前。
三年前の愛知万博の時点で、既に「年代物ですね」なんて同僚に言われるほどの骨董品でした。
おまけに先日、お仲間との電話中にパッテリーが尽きちゃってもう大変。
ここ数ヶ月、バッテリーのもちも目立って悪くなってきました。
movaじゃ局内にも電波が届かないしcrying
「これじゃー今後も支障をきたすなー。買い替え時かも。」
なんて、遅すぎる腰を上げたのでした。

何でも気に入る物をとことん探し、妥協しない私は、こと携帯電話に関してもデザインに徹底的にこだわります。
愛用のmovaは使いやすくお気に入りだったゆえ、新モデルなどまったく眼中になかったのですが、時の流れは無情、老兵は去り行くのみというわけでweep
でも、使い慣れた愛機の後継機に選ぶのだから、これはかなり吟味を重ねないとmovaに失礼、という事で、回りに回ったショップ十軒punch

最近の携帯電話の進化を知らなかった私は、ショップの説明一つにも目を白黒。
用途はほぼ通話のみ、『携帯電話』として実に正統派の使い方を貫く私に、カメラの画素数だのネット環境だのはまったく関係ありません。
メールさえほとんどしないんですからmobilephone
ショップの若い女性スタッフが、そんな意固地な電話一直線の私を化石を見るような目で眺めるのも無理はありません。
でも私にとって携帯電話は動くオフィス。中高生の遊び道具『ケータイ』じゃないんですから仕方ありません。当然、デザインもシンプル&クールを狙います。

まーそれにしても、ここまで『ケータイ』に付加機能が追加されているとは。
テレビや雑誌などで知ってはいましたが、やっぱり今のケータイって、通話やメール等の基本機能は飽和状態になっているんですね。
これ以上伸びようがない。
ですからワンセグに特化するとかタッチパネルを採用するとか、本来、通話に関係ない機能まで追加されているような。


確かに、スマートフォンなどパソコン機能を採り入れたモデルも散見しますが、いざスタッフに聞いてみると
「正直、売り上げは伸びてないんですよね。これ。」
なんでもスマートフォンって、電話にしては重すぎる、パソコンにしては小さすぎると、どっちつかずの存在なんだとか。

最近話題になったiPhoneも、タッチパネルがむき出しになったディスプレイの安全性や操作性にはやや未開発の部分もあるとかで。
おもちゃにはいいけどビジネスツールに使うなら、最近伸びている激安小型パソコンの方がプレイバリューはずっと上、みたいな感触でした。


ただこれもあくまで職種次第。iPhone大活躍なんて方も多いのでしょうね。
私のビジネススタイルには合わなかったというだけでcoldsweats01

まーそんな現状が見えてくると、私はかなり時代に逆行、「通話とメールだけできればOK、ただデザインはシンプルに」なんて希望は、かえって今は稀なんだそうです。
「やっぱり、お客さんのような要望を満たすモデルはなかなか無くて」
なんて言われ続けて四軒目。やっと気に入るモデルを発見。
機能てんこもりの最新機種に先駆ける事一年、昨年発売のモデルでした。


以前、ミニバイク購入時にもお話しましたが、なぜか私はこういう「絶滅危惧種」にアンテナが反応してしまいます。買おうとすればそれは必ず生産終了、店頭在庫を残すのみのレア・モデルばかり。
かくして寒空の中、ミニバイクを飛ばしての発掘作業が展開されたのですcoldsweats01


四軒目で見つけたシンプルモデルは、思った通り希望色の在庫がありませんでした。
「ああ、これは先月、キャッシュバックサービスの対象商品だったんで、すごい勢いではけちゃったんですよ。
市場にもほとんど残ってないんじゃないかなあ?」

スタッフのそんな諦めコメントを聞くと、お宝感も余計に増すというもの。
こうなりゃ意地でも、というわけで、在庫を求めて西へ東へ。


Photo_2手がかりを掴んだのは八軒目。
「このモデル、確かにもう市場にはありませんが、当店のようなフランチャイズじゃなくて、メーカー直営店ならまだ在庫があるかもしれませんよ。」


それを聞いちゃったら行かないわけにはpunch 
何処へでも走りますよ愛車と共にdash
で、向かった直営店。


Photoそれがこのお店。
そうです。目当てのモデルはSoftBank。
名古屋に一軒だけの、メーカー直営店でした。
いやー、ここへたどり着くまで八軒も回っちゃったsweat01
道のりが長かった分、感慨もひとしおでweep


今日はディズニー・ケータイのキャンペーンだったようで。
寒空の中、イベントスタッフが駆け回っていました。
犬のお父さんの写真も、心なしか寒そうsnow


で、ようやく手に入ったのがこれです。前フリの割に大した事ないですがcoldsweats01Photo_3
例によって写真がヘタでごめんなさい。
これ、表面が鏡のごとくツルツルのステンレス風モデルなんです。
当然、ディスプレイも何もありません。
その美しい輝きは、さながらメイクコンパクトのようにさえ見えます。

欲しかったのはこのシルバー。
ステンレスの輝きを最も引き出してくれる色です。

やはり人気色だったようで、他店でもこの色の在庫は皆無でした。
その貴重なモデルが、やっと私の手の中に。
大した価格では無いんですが、探した苦労を思い出すと改めて喜びがweep


このモデルをお持ちの読者の方はご存知でしょうが、実はこの鏡面仕上げ、品番違いで2パターンあるんですよね。
もう一つは『ヘアライン』と呼ばれる、細かいストライプ風表面処理のモデル。

実はそっちはまだ、店頭にも結構残ってるんですよ。
でもこちらの鏡面モデルは、名古屋にはほとんど残っていません。
この仕上げに惹かれた私が焦った理由が、お分かり頂けるでしょうか。
Photo_5
開けばこの通り。中も実にシンプルで、余計な飾りが一切ありません。
もちろんそれに伴い、機能も最低限に抑えられています。

この愚直なまでのストイックさは、クールなステンレスシルバーとも相まって、ちょっと科特隊の装備を思わせますね。
ハヤタ隊員あたりが胸から取り出してもおかしくないようなデザイン。
これですよこれlovely

鏡面仕上げで連想したのがあのヒーロー。鏡と言えば・・・
Photo_6
これでしょうsmile
冷たい輝きを放つ表面に、あのペンダントヘッドを取り付けて。
名付けて『ミラーフォン』!

このゴシック風なペンダントのデザインが、オールシルバーのカラーに妙にマッチして素敵lovely
一時は、本当に貼りつけようかと思いましたcoldsweats01

まーこういうシンプルデザインも、あくまで私の好みに過ぎません。
どんなデザインにも、デザイナーのコンセプトが込められています。
選ぶ側も好みはそれぞれ。他のデザインを否定するわけではありません。
決して誤解なさらぬようhappy01


本当は契約後も何かとすったもんだがあって、あと一軒回ったんですが、
何はともあれ、このモデルなら、後継機としても納得がいきます。
当面はこの一台に、大活躍してもらいましょうnotes


さて。ここまで遊んだら、最後にちょっとしたダジャレを。
ダジャレってほどでもありませんがhappy01
Photo_8
二大怪獣を乗せたこのデコ携帯、名付けて何と言うでしょう?
いやーこれ、「ネヴュラ」読者は秒殺かな?
バカにするなって怒られちゃいそう。そう、お察しの通りです。


「オ」が大きいじゃん』なんてツッこみが入りそうですがcoldsweats01

2008年12月 6日 (土)

硝子の捜査員

「いやいや、すまんかったねー。」
本格的な冬の到来を告げる冷たい雨の中、車を飛ばして出向いた警察署。
デスクワークの手を休め、人の良さそうなお巡りさんは、ねぎらいの言葉と共に私を出迎えてくれました。


あのバイク事故から一ヶ月ちょっと。ずいぶん日が経ちましたが、昨日、12月5日は、事故の詳述調書の作成日だったのでした。

顛末をご存知ない方はこちらを。
11月5日(水)『骨折する心』

http://spectre-nebura.cocolog-nifty.com/cultnight/2008/11/post-8b54.html

ミニバイクの事故は何度も経験がありますが、これまではほとんどが示談で済ませる程度だったので、供述調書なんて本当に久しぶり。
しかも相手が不明のひき逃げ事故なんて初めてなので、それなりに興味深い一時でした。不謹慎ですがcoldsweats01

とはいえ調書なんて、お巡りさんの実況検分を聞いてはいはいと答える程度の作業なので、別に気負うことなどありません。事実関係が間違っていなければ、そのまま淡々と頷いていれば事は進んで行きます。

「ここで赤信号なのに、相手の車が突っ込んできたと。」
「そうですね。間違いないです。」
「その時あなたは、相手の車種や色なんかを確認できました?」
「いやーそれはムリですよ。もう夕暮れでしたし、ヘッドライトの光が眩しくてとても車種までは。」
「そう。そりゃそうだ。この状況で車種が判別できる方がおかしいんやね。」
経験豊富なお巡りさんは、私の言葉に頷きながら、手際よく調書を書き込んでいきます。中でも今のようなやりとりは、被害者の供述捏造などを判別する重要なポイントなんだとか。


「こういう場合、車種なんか分からないのが当然なんですよ。
しかも、あなたははね飛ばされてる。
分かったなんて言われたら、逆に疑ってかからなきゃならない。」

一通り調書が作成された後で、お巡りさんは笑顔と共にこんな言葉を。
「そうだね。現場の聞き取りや証人さんのお話とも、ほぼ合っているし。

あなたが事実を話されている事は、確認できました。」

お巡りさんの言葉には裏づけがありました。
その場で初めて聞いたのですが、何と事故の瞬間、対向車線の信号で停止していた車のドライバーが、目撃者として名乗り出てくれたそうなのです。

「証人は女性の方でね。事故後、一度は現場を通り過ぎたんだが、やっぱりお話したほうがいいだろうという事で、後日警察に連絡を下さったんですよ。
証言もしてくれました。」


つまりこういう事です。彼女は、赤信号で止まった自分の車の横を、犯人車が猛スピードで通り過ぎたのを確認したと言うのです。
ですから信号が赤だったこと、犯人が信号無視をした事、私をはね飛ばした後走り去った事などを克明に記憶していたと。
その証言が、今日の私の証言と一致したわけです。
「とっさの事で車種や色はうろ覚え、ナンバーも分からなかったらしいんだが、それでもこの証言で、事故の事実は立証された。
おかげで助かりましたわ。」


これまで、目撃者が交差点付近の人たちばかりと思っていた私は、その事に驚きました。
まさか犯人車の隣に停まっていたドライバーが、名乗り出てくれたなんて。
「いい街ですねー、名古屋って。」思わず、私はつぶやいてしまいましたhappy01
確かに今に至るも犯人の手がかりはありませんが、こうして被害者の事を気遣ってくれ、力になればと名乗り出て下さる方もいらっしゃるのです。
黙っていれば済んでいく事なのに、良心から証言下さったその姿勢。
私がその方に感謝したのは、言うまでもありません。
まだまだ世間も捨てたものじゃないなー、なんてhappy01


「こういうひき逃げ事件は、ウチの所轄管内だけでも一日二十件以上。
毎日、実地検分と調書作成の繰り返しですわ。
でもこうした証人でも現れない限り、なかなか本当の事は見えてこない。」

お巡りさんは、ため息のようにそんな言葉を漏らしました。
マスコミ人の業、私はそういう言葉に情報の匂いを感じてしまい・・・
「そうですよねー。捜査する方は大変ですね。信号の横に固定カメラでも設置しておけば、動かぬ証拠になるんでしょうけど。予算もかかりますしねー。」
なんてネタふりまでする始末coldsweats01
その言葉に反応してか、お巡りさんはこんなお話をしてくれました。


「そうそう。場所は言えんのだけれど、名古屋にも数箇所、固定カメラ設置の交差点があるんですよ。」
おっと。これはなかなか貴重な情報。聞き耳を立てる私。
私の事故現場にカメラが無かったのは残念でしたが。
さらにこんなお話も。


「おっしゃる通り、この固定カメラは非常に有力な証拠となります。
交差点の事故なんて、当事者同士の記憶違い、と言うより、主張のぶつかり合いですからね。どちらが正しいなんてその場に居なきゃ分からない。
でも固定カメラの映像さえあれば、事故の正確な情報が一目で分かる。」

なるほど。確かにその通り。頷く私にお巡りさんは追い打ちをかけました。
「現場で相対していると、事故当事者は自分の主張をゴリ押しする場合が多いんですよ。でも固定カメラの映像を見せれば一目瞭然、決着はすぐにつく。
ただこういう業務をやってるとねー。人間の習性もよくわかりましてねー。」

柔和そうなお巡りさんの目が、ちょっと見開かれました。



「衝突事故などで、当事者のどっちが過失責任が大きいか、客観的に判別しづらい場合、
調書作成時、大抵は過失割合が大きい方の運転手が、饒舌に事故の様子を語るんですよ。聞いてない事までこと細かく。
逆に淡々と事実を語り、言葉に飾り気がない方が過失割合が小さい。
で、固定カメラを見ると、案の定しゃべる方が過失割合が大きい場合が多い。
これが現場から経た経験ですわ。」



これは面白い解析ですね。まーお察しいただけるでしょう。
饒舌な方はもう、自分に過失がある事を自覚しているわけです。
だから心のどこかにやましい所がある。でも罪は逃れたいと。
ですから警察や相手当事者を説き伏せたい思いが高じて、自己弁護・正当化に走る。それが饒舌という形をとって、言葉を並べるわけです。
逆に寡黙な方はやましい所がない。ありのままを正直に話せば、いずれ事実は分かるのだからという余裕がある。だから余計な事はしゃべらないと。


まー『一の事実は百の弁護に勝る』といった所でしょうかhappy01


この通りじゃない場合もあるでしょうが、現場経験はダテではないでしょう。
うーんいいお話を聞かせてもらった。シナリオ作りの参考になりますhappy01


「ですから本当は固定カメラを見なくても、事情聴取の段階で、過失割合の目星はほぼつくんですよ。で、カメラの映像が、その目星を裏付けると」
自慢げにならず、淡々と話すお巡りさん。
いやーさすが、長年のキャリアから出た言葉は説得力があります。
妙に納得してしまった私でした。


事件捜査に於いて、確かに固定カメラは動かぬ証拠なんですが、それもあくまで捜査員のカンとのタッグで活きるものなんですね。
いかに現場の経験が重要なものかがわかりました。
「ヤツがクロだ!」経験のアンテナに触れる捜査員の印象が先にあって、それを裏付ける固定カメラという立ち位置。
まさに固定カメラは、捜査員の強い『相棒』でもあるわけですね。
冷たいガラスのレンズの奥には、証言の捏造を許さない熱い魂が。
なーんて。『ザボーガー』入っちゃう所が、ピープロ好きの私の悪い癖coldsweats01


確かに固定カメラの是非論も否定できませんが、犯罪捜査に役立つ点も確かにある訳です。こうして実際に生の声を聞くと、それを再認識しますね。
そして何より「捜査員のカンが先行する」って所がいいじゃありませんか。


「ご苦労様でした。気をつけてね。」
お巡りさんに見送られながら、警察を後にした私。
警察官は、人間観察のプロでもあるんですね。いい勉強になりました。

私もあんまり、しゃべりすぎないようにしよーっとcoldsweats01
やましい所はありませんが、少々、饒舌気味のところがありますから。
何でも知りたくなっちゃって、つい人に声をかけちゃうし。
「ネヴュラ」読者の方々も、私のそういう性癖はご存知ですよね。
「記事が長いところにも、その性癖が出てるよね」なんて皆さんの声が
ブリザードのようにこだましますcoldsweats01

2008年12月 4日 (木)

改造人間オタクイーン

前回がハードなネタだったので、今回はぐっとくだけてhappy01
こんなサイトをご存知でしょうか?

『改造人間メーカー』

http://usokomaker.com/kaizou/

名前を入力すれば改造結果を教えてくれる、物騒なメーカーです。
ちなみに私はコレhappy01
Photo
右腕は万華鏡!
敵の目に突きつければ平衡感覚を奪えること間違いなし!

名付けて『カレイドスコープ・パンチ!』


電動ハブラシの左腕があれば、寝坊した朝ももう遅刻知らず!
使い古しのハブラシなら、月末の大掃除にも大活躍!
武器としては今イチだけど。


ありがとうデビルフィックス!バラエティショップみたいな組織だけど。
もうちょっと強そうな武器はなかったのかとgawk


ちなみにコタだと・・・Photo_2

ジャッキと受話器。こっちの方が武器っぽいですねー何となくeye
攻撃しながらうどんが注文できるしtelephone


Photoうーん資金力あるなーゴーストベイダー。
戦いというものを分かってるし。
スポンサーではコタに負けちゃったみたいcrying






皆さんもぜひお試し下さい。
お互いのアタッチメントでバトルロイヤルってのも面白いですねhappy01

(って、一つ年をとったばっかりなのに。いつまでおバカなんだかweep

2008年12月 2日 (火)

知識の落とし穴

珍しく一時間、チャンネルを変えずに見られた番組が。
1日夜10時からの『カンブリア宮殿』でした。

この回は、各界で成功した企業のトップが、ヒット商品や経営のアイデアを生み出した発想を語るという内容でした。


器用ではないものの誠実そうな村上龍さんの司会ぶりが本音語りに見え、製作姿勢が好きな私は、この番組を時々見るんですが、今回もなかなか面白い回でした。

その中で、ある企業のトップがこんな内容のお話をされました。
「専門分野に長く居すぎると、その分野の常識に埋没してしまって、新しい発想が出来なくなる。」
まあこれは私も経験済みで、今さら聞くようなお話でもないんですが、企業のトップがこれを語るというのはなかなか説得力があります。
「専門分野の常識を捨てる事」に社運を賭けるという攻めの姿勢が、非常に先鋭的に見えたんですね。


確かにこのトップの言葉は、大変頷けるところがあります。
私もこれまで、お仕事でこの真理はいやというほど経験して来ました。
それはほとんどが私の失敗なんですがcoldsweats01 結局、自分で自らの過去の経験に縛られてしまうんですね。
「前回はこう演出したから、今回も」的発想がマンネリに繋がる。
それは本当は、新機軸を試みるリスクから逃げているたけなんですが、自分としてはそうは思っていない。
「それが経験ゆえのノウハウ」と信じ込んでいるだけなんです。
で、現場の事情を知らない知り合いの言葉が、意外に本質を突いていたりして。
『常識に埋没している』という言葉がまさにピッタリ。反省することしきりですweep

もう一つ思いました。
いわゆるマニア世界にも、この『常識に埋没する』という風潮が浸透していないかな、なんて。


これはいつもの私見なんですが、例えば「怪獣映画はこうじゃなきゃ」「ウルトラはこうじゃなきゃ」「ライダーはこうじゃなきゃ」こたいな作品信仰ですね。
これはもうまぎれもなく「作品世界の常識に縛られている」と思うんですよ。

ただ、誤解の無いように申し上げておきますと、これはファンとして作品を応援する立場としてはまったく正しいと思います。そりゃそうですよね。
ファンはゴジラの「ゴジラらしい部分」、ウルトラ、ライダーそれぞれの「外せないセオリー」に惚れ込んで、応援している訳ですから。


「ゴジラはいくら悪役でも、最後はカッコよく敵怪獣を倒すんだ」
「ウルトラマンは巨大ヒーローで清廉潔白。主人公の負けない心と仲間のサポートが、敵に打ち勝つ力を生み出すんだ」
「等身大のライダーは主人公と敵役が地続きの世界観で、悪の体に燃える正義の心がパワーを増幅させるんだ」
みたいな作品の主軸と言うか、まあ骨子ですね。
それは作品内の設定やデザインの意匠に於いても同じで、一目で「これはゴジラ」「これはウルトラ」「これはライダー」と分かるラインを望む。
いや、外せないんですね。
ファンはいくら新作を望んでいても、これまでと180度転換した設定やデザインを受け付けないからです。
どこかでシリーズのアイデンティティーの継続を願っているわけで。

ですから今度のゴジラは、ウルトラは、ライダーはという言い方をするし、自分の惚れこんだアイデンティティー、シリーズが敷いたレールから外れる事を恐れるんですね。
巨大化しないウルトラマンや光線技を放つライダーが成立しない理由の一つは、この「ファンの無言の圧力から来る世界観の固執」によるもののような気もします。


2001年末に『ゴジラ モスラ キングギトラ 大怪獣総攻撃』が公開された時、ファンの評価が二分された事をご記憶の方は多いと思います。
「白目の悪役ゴジラ」「護国三聖獣として新設定されたバラゴン、モスラ、ギドラ」という新機軸に、ゴジラファンはある種の衝撃を受けました。
「こんなのゴジラじゃない」「ゴジラ映画として認めない」という声も多く聞かれ、ファンの間でも賛否両論がありましたね。


私もその渦中に居ましたから、その論議の凄まじさは身をもって体験したクチですが、これもまさに『常識に埋没する』顕著な例だったと思います。
あの作品はある種、ゴジラ映画に対するファンの『予想』を裏切っていた。
でも『期待』は裏切っていなかったと思うんです。

何しろ、これまでファンの脳内で渦巻いていた「ゴジラが吠えればビルのガラスくらい割れるだろう」「放射能火炎を吐けば核兵器並みの威力だろう」といった「見たいもの」をちゃんと映像化してくれたわけですから。
ですから「ゴシラ映画とは認めないけど面白かった」なんて感想も生まれるわけでhappy01


ちなみに私、この作品はまさにど真ん中ストライクでした。
ゴジラ映画の最高傑作と謳われる『キングコング対ゴジラ』もかくやと言う程の惚れ込みよう。「これまでのゴジラを超える為には、もはやゴジラの常識に縛られてはならない」派ですのでhappy01
以前にもお話しましたが、翌年の『ゴジラ×メカゴジラ』にひどくガッカリしたのは、従来のゴジラ映画に戻っちゃった落胆があったからです。
たとえ機龍がカッコよくても、思った通りに進むストーリーやお約束のゴジラ造形、あいも変わらぬ破壊シーンに新味は感じませんでした。
私はゴジラに、寅さん映画の安定感を期待しているわけではないからです。


誤解の無いように申し上げておきますと、私だってファンの一人としてゴジラやウルトラ、ライダーは大好きです。でも『変革』は欲しいと。
シリーズの人気にあぐらをかき、これまで試されてなかったからという理由のみで作られる『隙間設定』や『残り物デザイン』は、見ていて辛いんですよ。
作り手の追い詰められ感が透けて見えてweep


前述の通り、確かにファンの間なら、そういう「自分が好きな世界観」を崇拝し、新作に期待する姿勢はまったく間違ってはいないでしょう。
でも、冒頭の企業トップの言葉のように新しい発想を生み出そうとすれば、一度、自分が憧れた作品世界を否定すること、作品内の常識に埋没しないことが必要かもしれません。
そういう意味でファンとクリエイターは、作品という物をまったく逆の方向から見ているのかもしれませんね。


「知識」と「発想」は別のベクトルを持っています。
新発想には知識や経験が邪魔になる事だってありますし。
『装甲騎兵ボトムズ』でスコープドッグをはじめとするミリタリックな各種ATをデザインしたメカデザイナー、大河原邦男さんが「自分がミリタリーマニアではなかったから、兵器の常識に縛られずにATがデザインできた」と語っているのも有名なお話。
やはり新発想には、専門分野の知識が邪魔になるんですね。


で、知識や作品への愛を否定し、ゼロに戻って考えてみる。
その結果が既存の作品に近くなったら「それもアリ」なんですよ。

ゼロという出発点から発想に至る道に、やはり既存の作品が立ちはだかっていたと。それを認めると認めないのでは、発想の深みがまるで違ってきます。
以前にもお話したように、ベタにはベタの理由がある。これを知る事も大事です。その良い所は採り入れ、またゼロから発想すればいいと。
ただ、あからさまなコピーはいただけませんが。


たまたま私はオタクですからhappy01 ついオタクジャンルの例ばかりを引き合いに出してしまいましたが、これは全ての物事に当てはまりますよね。
「なんでこんな道具が無いんだろう」「こんなサービスがあったら便利なのに」と思う立場の人って、総じて受け手側、専門知識の無い素人さんばっかりですもんね。
その「なんで無いの?」という疑問、それこそが新発想の糸口なんですよ。
そこから、送り手側の事情など一切無視して発想していけば、一つのエポックが生まれる。


容器入りのラーメンにお湯を注いで作るとか、サンダルのかかとを切り取るなんて乱暴な発想は、おそらく専門知識を持つ企業側からは生まれないと思います。
素人だからこそ出来る斬新なアイデア。実は企業側も、そういうフレッシュなスタンスを求めているんですね。

ただこの場合、考える側も「発想の無責任さに責任を持つ」必要があります。
「この商品、なんか不便なんだけど、どう変えればいいのか分からない」
「自分なら、既存の作品をこう変えたいけど、漠然としか思いつかない」
レベルではモノにならない。他人の頭の中は覗けないからです。
発想が突飛であればあるほど、商品や企画が一つの形になるまで、人に伝えられるレベルになるまでしつこく考え続けなければなりません。

その出来はともかく、他人を納得させるレベルまで練りこまなければ、それは「ひらめき」ではなく単なる「思いつき」に過ぎないと思います。
そこまで考えて、初めて他人の評価の対象になるわけで。
それは自分にも、厳しく言い聞かせているんですがcoldsweats01


詳しいから生み出せるんじゃないんです。
知らないから乱暴な発想が出来るんです。

という事は。ウルトラセブン以降、ライダーV3以降の知識を持ち合わせない私なんか、けっこうな爆弾発想が出来そうな気がするんですが・・・
逆に、愛するスペクトルマンなんか知識に縛られすぎてるせいで、なーんにも新アイデアが浮かばないですから。
どんなに頭をヒネっても、出てくるのは安直なリメイク案ばかりでcrying


久しぶりに、成功者から新発想の厳しさを学びました。
愛とアイデアは両立しないのでしょうか。

新ヒーローを真剣に突き詰めていく姿勢ゆえ、これからはイバラの道を踏み分けていく事になりそうです。
そのトゲの痛みは極上でしょうけどhappy01

にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ

« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »