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2008年10月12日 (日)

オタクギフト戦

「あのさ、ちょっと聞きたいんだけど。」
久しぶりに叔母へかけた電話で、突然、私への質問が。
「お茶漬けじゃないよね?」


19日の日曜日に、父の七回忌と母の三回忌を合同で行う予定でして。
法要に集まってもらう親族に、人数や時間の確認電話をしていたのです。
で、母の妹に当たる叔母にも電話をしたところ、冒頭の質問。
要は、頂くお花代にこちらがお返しする引き物の品を、確認してきたと。
「お茶漬けじゃないよね」と言われ、思わず戸惑ってしまった私。

それもそのはず、引き物に手配したのはまさに叔母の言うとおり、お茶漬けや海苔の詰め合わせセットだったのです。
「えっ?いけなかった?」
「うん。実はさー。ウチ、お茶漬けのもらい物がものすごくあってねえ。
またお茶漬けだと余っちゃうから、決まってなければ他の物の方が有難いなと思って。」

「別にいいですよ。今日が発注の締め切りだから、まだ変更は出来るし。」


電話を切って心配になった私は、あわてて引き物を再手配。
何とか間に合いましたhappy01
いやー危なかった。実際の話、こういう事って、品物を選ぶのに本当に苦労しますからねー。あらかじめそういってもらうと有難いもので。
まー、遠縁なんかだと聞くのもはばかられますが、私が生まれた頃から知っている叔母だからこそ気軽に尋ねられたんでしょう。
私もその方が助かります。要らない物を貰っても持て余すだけですし。
しかもこういう物は食べ物がほとんど。
要らないからといって保存のきくものでもないし。

思えば私も、折にふれ慶弔時などにいろんな物を贈り、また貰ってきました。
まー貰う場合、相手も私が一人暮らしである事を知っていますので、さすがに大量の食べ物の詰め合わせなどは不要と気を使ってくれ、日用品など当たり障りのないものを贈ってくれる事が多いですね。これが家族連れ相手なんかだと、また事情も変わってきますが。
今回は私が贈り手ですが、相手は全部家族連れ。単身の私には、正直言って何が必要なのか、何が足りないのかがよく分からないわけです。
それぞれの家族の人数などは分かりますが、各家庭でお茶漬けが余ってるだの、しいたけがきらいだの、海苔が大好きだのと好みまで把握するわけにはいかないと。
ですから本当は、一定の設定金額から品物を選べるシステムに、とも思ったのですが、今回の法要会場にはそのシステムが無いようで。ちょっとツメの甘さを反省coldsweats01

叔母の機転で、今回は事なきを得たわけですが、考えてみると、プレゼントや贈り物って、相手をどこまで知っているかのバロメーターになりますよね。
あまりにも狙ったものだと外した時に痛いし、と言って差しさわりのないものだとつまらないし。このさじ加減が難しい。
皆さんもありませんか?プレゼントや贈り物の当たりハズレって。
贈る場合も贈られる場合も。


これがいわゆる慶弔時なら、まだ品物は限られると思います。
お中元やお歳暮などと似たイメージを連想させ、ある程度決まった品で済むからです。でも、お土産やプレゼントとなるとそうはいかない。
それとなく、贈る相手に欲しい物を聞くという手はありますが、それじゃ包装紙を開けたときのサプライズが期待できない。
こっちは、
その驚きと喜びの入り混じった顔見たさに品を選ぶわけですから。
もらう時だって、あらかじめ包みの中の品が分かっていたら、楽しみは半減してしまいますからね。結末を知ってる推理小説みたいなもので。



最近読んだ本に、「最高のお土産のねだり方」とも言うべき一節がありまして。これ、有名だからご存知かな?「三人の娘」というお話。

遠くへ旅行する事になった父親が、三人の娘に「おみやげは何がいいかな?」と尋ねます。
長女は「私は、大きな青い石の入った首飾りがいいわ。」
次女は「赤と金の糸で織った肩掛けが欲しい。」

三女は何も言い出さないので、不思議に思った父親は彼女に問い直します。

三女はさんざん迷った挙句、ようやく顔を上げ、
「お父様が無事に帰ってきて下さるのが、最高のおみやげです。でも、そんなにおっしゃるのなら、私の為にバラを一輪、持ち帰って下さいな。」



こんなけなげな事を言われたら、お父さんだって三女を最も愛おしく思うに違いありませんね。このお話、私も昔聞いたことがあるので、たぶん普遍的な教訓話なのでしょう。
かわい子ぶるわけではありませんが、私もあまりおみやげをねだるタイプじゃないですね。どちらかと言えば「みやげ話」をたくさん聞かせてくれる相手の方が良いです。
「へーえ」「ふーん」と驚いたり、感心したりする事が好きなのでhappy01


私がプレゼントに無頓着な理由は、もう一つありまして。
それはなんと言っても、私の性癖「オタク」のせいです。
これはコレクターの方々ならよくお分かりと思います。


特撮グッズなどの知識をあまり持たない一般の方々が買ってくるおみやげやグッズって、えてして中途半端なものが多いですよね。
「これはマニアックだと思って買ってきた」「ビックリするよきっと」なんて謳い文句に喜んで開けた包みの中には、ゴジラの可愛い系ぬいぐるみとかhappy01
相手の気持ちは嬉しいけど「このラインじゃないんだけどなー」「ゴジラだから良いってわけじゃないんだけどなー」みたいな、微妙な外し感があって。
こっちとしては「うわーゴジラだ。よくあったねーこんなの」みたいに喜んでみせるんですが、私も近所のザらスで見かけてスルーした品だったりしてhappy01
部屋に置いても、何となく他のグッズから浮いて見える感じが辛かったり。
第一、愛してあげられないそのゴジラ君が可愛そうです。


こういう事の無いように、以前から、私の趣味を知る人たちには「何にも要らないから。気を使わないで」と触れ回っているのです。
普通の人に、マニアの微妙なカンどころを分かってもらうのは無理なお話。
気を使わせるだけ申し訳ないというものです。

そういう物よりむしろ、うまい棒100本とかもらったほうが嬉しいですね。
ここでティファニーのオープンハートとか言わないあたり、女子としてもう一つ伸び悩むところですがcoldsweats01



ところが、これがオタク仲間だとお話は別。
随分前にもお話しましたが、15年前、椎間板ヘルニアを患ったことがありまして。手術の為、三週間ほど入院しました。
時は「ゴジラVSメカゴジラ」(1993年東宝 大河原孝夫監督)の公開時期。
この超大作に合わせ、街にはゴジラ関連グッズが溢れかえっていました。
ちょうどそれらのグッズ発売直前に入院してしまった私にとって、毎年お店を回ってリサーチするグッズのラインナップ情報はまるで入手できず。

一人ベッドの上で、悶々とした日々を過ごしていたのです。
おまけに椎間板ヘルニアの手術ですから、術後10日は仰向けに寝たまま、寝返りも打てない状況で。
そんな中、オタク仲間の友人がお見舞いに来てくれました。


友人は退屈しのぎにと、当時集英社から発売された研究本「ゴジラ映画40年史 ゴジラ・デイズ」を持ってきてくれました。これは結構読み応えのある一冊で、私の入院生活をオタク色に塗り替えてくれましたhappy01
ここまではまあ、普通のお話。
もう一人、当時のお仕事仲間で、しかもオタク度では私の上を行く友人が見舞ってくれた時の事です。
彼も大きな紙袋を下げて来てくれたのですが、私のベッド近くに置いてあった件の「ゴジラ・デイズ」を見るなり「おおーっ」と一言。


その理由を尋ねる私に、彼はこう答えました。
「うん。この本、今シーズン発売されたゴジラ本の中では一番の出来でさ。
君の嗜好を考えると、たぶん仲間の誰かが既に持ってきてると思ったんだ。
俺も一度はこの本を見舞いの品に、と思ったんだけど、本だから『カブると痛い』と思ってさ。他のものにしたんだよ。」

そう言いながら彼が袋から取り出したのは、バンダイの塩ビ製フィギュアセット「ゴジラ最大の決戦セット」でした。
「やっぱり出たかー。今年もこういうの。」なんて驚く私に目を細める彼を、今もよく覚えています。


「ゴジラ・デイズ」の彼と「最大の決戦セット」の彼は面識がありません。
私の研究癖を読み、その時期最高の一冊を選んだ友人の彼も凄いですが、
既にそれが誰かによって贈られる事を読み、「カブらない」品を選んだお仕事仲間も凄い。

私はそれらのグッズの存在を一切知らなかったので、当然の事ながらリクエストも出来ませんし。
プレゼントにまで、オタクセンスの火花が散るわけですねhappy01
まるで「必殺仕置屋稼業」第一話、主水と市松の対決シーンを見るような「プレゼントの戦い」。
この『カブると痛い』事件は、今も私の中で忘れられない思い出です。


これは極端な例ですが、オタクたるもの、仲間内にはやはりそれくらいのセンスを見せたいものですね。
当然、相手の事を熟知していなければ、とてもこんな芸当は出来ないと思います。本当は慶弔時の贈り物にも、それくらいの気遣いは必要なのかもしれません。

その為には、普段から親族一同の嗜好をよく知っておくことですね。
今度の法要の日には、久しぶりに顔を揃える親族となるべく密なコミュニケーションをとって、気の利いた贈り物が出来るようにしたいと思います。
とはいえ、ゴジラ本では嫌がられますがhappy01

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