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2008年9月14日 (日)

うなされるほど面白い

最初にお断りしておきます。
今日のお話は、いつも以上に内容が薄いですcoldsweats01

このところ、お仕事・プライベート共に何かと忙しく、しかも空いた時間にまでウォーキングを無理矢理ねじ込むような生活を続けている為、気力、体力共々限界点に近づいていまして。
なぜここまで自分を苛めるのか、我ながら分からないような始末coldsweats01
さっきもシャンプーしながらウトウトしてしまい、洗顔フォームが目に入った痛みで我にかえったくらいで。うーん危ない。こんなとこ誰かに見られたらお嫁に行けないweep
(見られなくても行けないけどcoldsweats01

決して睡眠時間を削っている訳ではないんですが、何となく夢でうなされるんですよね。いやうなされると言うより、夢を楽しんじゃってると言うか。
どうやらその原因は、ここ数日、なんとなくお仕事中にBGVとして流している映画のせいみたいなんです。


お仕事柄、自宅で台本を書いたりネットで資料を検索する事が多いんですが、その作業中、パソコンの近くではいつも例の「ネヴュラ座46インチ」で映画を上映しておりまして。
要は、映画館の中でお仕事をしているような状態なんですよhappy01
以前はこの状態で、ウルトラシリーズ一挙上映なんて遊んでました。
「うーん大画面で見ると、ホーク1号の発進シーンもなかなか」などと喜んでいたんですが、最近はさすがにそれも飽きちゃって、「電撃!!ストラダ5」全話上映なんて暴挙に。でも13話しかないですからすぐ終わっちゃって、さらにカルトな方面へ。


ちょっと前に、「カルトの帝王」石井輝男監督のお話をしたと思いますが、ここへ来てその熱が一気に噴出しまして。
手持ちの作品に加え、レンタルショップで目ぼしい作品を片っ端から借りまくる始末。それらが夜昼問わずBGVとなっているおかげで、夢にまで見るようになっちゃったんです。


でもそのタイトルを列挙すると、きっと皆さん、私の事を誤解なさるんじゃないかとcoldsweats01
ここ数日の鑑賞ラインナップをちょっと挙げただけでも・・・


『女体桟橋』『女体渦巻島』『白線秘密地帯』『黒線地帯』『黄線地帯』『セクシー地帯』『猛吹雪の死闘』『女王蜂の怒り』『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』『直撃地獄拳・大逆転』『大悪党作戦』『無頼平野』・・・

石井監督の代表作『網走番外地シリーズ』が入っていないところがミソなんですが、どうです、このものすごいタイトルの嵐coldsweats01
女子としてはさすがに、ちょっと人前で口にするのははばかられるものばかりでcoldsweats01
ホントはまだあるんですが(『猟奇・・・』とか『忘八・・・』とか)ここまで来ると、女子としてはタイトルさえ言えないものばかりなんですよcoldsweats01

さらに、これらの作品が夢に出るなんて言っちゃうと「オタクイーンってどんなキャラなの?まさかブログでの性格は大ウソで、本当はものすごくアナーキーでエキセントリックな女じゃ。杉本彩ばりのshockなんて誤解さえ生まれちゃいそうですね。


で、ここは声を大にして言いたいんですが、石井作品ってものすごくタイトルで損をしてるんですよ。
前述の作品を一本でもご覧になった方なら、深く頷かれると思います。

キワモノっぽいタイトルに猜疑心を抱きながらも、最初の一分間を見てしまったら、もうそこからは石井ワールドの虜。
どの作品もアクション、ロマンス、サスペンスに彩られたジェットコースター・ムービー。映像ならではの躍動感に溢れ、無駄の無いストーリーテリングはある意味「黒澤明とは別の脈流を持ちながらも、これも一つの解答」と言えるほどの完成度を誇っているのです。
おそらく、前述の作品を一本でもご覧になれば、その「面白さの凝縮度」「一切の無駄を削ぎ落とした筋運び」に舌を巻くことと思います。

なにしろ最近の映画が二時間半で語るストーリーを、約半分の時間で着地させちゃうんですから。
この手腕、スピード感、ムダの無さはタダ者じゃありません。
後年、多くの評論家が石井作品を再評価している事からも、監督の実力が本物であった事が窺い知れますが、何よりも作品に触れる事が、石井ワールドの面白さを最も早く知る近道でしょう。


まさに夢に見るほどの面白さ。いや、夢よりも面白いかもしれません。
夢って時々、つじつまが合わない場面の飛躍がありますよね。
そういう部分も、石井作品に共通するものがあります。

石井作品はつじつまよりも「面白さ」が優先されるからです。
「なんでこんなに都合よく、ここに主人公が現れるの?」
なんて疑問はヤボというもの。「石井作品だから」としか説明のしようがない。

ストーリーをグツグツ煮込んで、面白さという旨味だけを残した極上のカレーとでも言うべき作品群なのです。


さらに「全員主役級」とも言える濃いメンバーが織りなす、キャラクターの妙。
宇津井健の啖呵、吉田輝雄のぎこちないセリフ、三原葉子の舞い、天知茂の薄笑い。
そして土方巽の暗黒舞踏、高英男の笑わない目、千葉真一のジャンプ・・・
挙げていけばキリがありません。まさに個性の共演。

こんなのが入れ替わり立ち代り出てきたら、とても安眠など出来ないですねhappy01(「中山昭二の歯」というのもありましたが)
これが夢に出るんだからもう寝てる場合じゃないと
(いや、寝てるから見えるんですが)


石井作品に感じる「特撮を使っていないのに、特撮映画並みのトリッキーな面白さ」は、今の日本映画が一番失ってしまったもののような気がします。
今の日本映画で、うなされるほどインパクトの強い作品って無いですもんね。


私が敬愛する監督、アルフレッド・ヒッチコックの諸作も、「悪夢のような作品」と評される事が多いですが、リアリティーとは無縁ながら面白さに満ちた石井作品も、どうやら「悪夢」の範疇に入るようです。
どうやら私にとっては、『夢にまで見る面白さ』が名作の条件の一つに入るようですね。
それは怪獣映画やウルトラシリーズなど子供の健全な夢から、石井作品やヒッチのような悪夢までさまざまですが、いずれも甘美で怪しい一時の影。


そんな夢に思いを馳せる夜も、なかなか粋じゃありませんか。
別の意味で、寝不足になっちゃいますがcoldsweats01

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コメント

石井作品は私も大好きです。スピード感と、ご都合主義が素晴らしい。
最近の作品をご覧になっていないようですが、「地獄」「ねじ式」「盲獣VS一寸法師」といずれも傑作揃いです。ただ、オタクイーンさんには「地獄」はちょっとお勧めできないかな?
あと、個人的には「徳川いれずみ師 責め地獄」がイイです。
冒頭、いきなりジャイアントロボのU5(片山由美子)のフルヌード(しかも衝撃的)から始まりますからね!
特撮ファン必見?ですよ。

雀坊。様 石井作品は、見た人でないと分からない独特の魅力がありますよね。
あの面白さを言葉で伝えるのは難しいと言うか。
石井ワールドを受け入れるには、ある種のセンスが必要な気さえしてきますhappy01
定番のストーリー、娯楽作品でありながら、観客の予想を僅かに裏切りつつもしっかり作品を成立させる手腕は見事なものですねhappy01
余計な説明をはさまず一気に突っ走るスピード感、ご都合主義の塊のような世界観は、ちょっと玄人好みかもしれません。
映画ビギナーがあれを見ちゃうと怒り出しちゃうかもしれませんからhappy01happy01happy01

「地獄」「盲獣VS一寸法師」は一応、封切時に劇場鑑賞しました。
晩年の作品にも関わらず、その独特の世界は健在でしたね。
まさか「地獄」のラストに伝説のキャラ、明日死能が現れるとは!どういう発想なんでしょうかcoldsweats01私のような凡人には、とうてい到達し得ない境地ですhappy01

「ねじ式」は未見ですが、「徳川いれずみ師 責め地獄」も気になりますね。
レンタル店で見かけたのですが、あまりに過激なタイトルにたじろいでしまってshock
今度、勇気を出して借りてみますpunch

石井輝男監督は「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」と
「直撃地獄拳・大逆転」かな。

特に恐怖奇形人間は、複雑怪奇なあの展開に
どう決着を付けるのかと思っていると
後半唐突に登場した明智小五郎が、
ささっと説明して終わりかと思いきや・・・。

たった1度「必殺仕事人」を監督してますが、
現場と相性が合わなかったのか
ほとんど監督のセンスが見られませんでした。
(無理矢理だと、左門さんに二つ折りにされた
ターゲットの演出くらいで)

ジャリゴン様 恐怖奇形人間は、今見てもおどろやどろしさだけではない、ある種の情念が見え隠れする作品ですね。
それは乱歩作品の底に流れるものとはやや異質で、やはりこれは石井監督固有の資質ではないかと思います。
私がそう感じたのは、監督が奇形人間の前作として取り組んだ「明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史」を観た時でした。
テーマや筋運びはともかく、テイストがそっくりなんですよ。
さすがに「○○花火」はありませんがhappy01

でもその五年後に「直撃地獄拳」シリーズを放つんですから、つくづく石井監督の職人技には驚嘆いたします。クリエイターたる者は常にこうありたいとhappy01
「仕事人」の石井作品は未見ですが、やっぱりテレビシリーズの一本となると、さすがの鬼才も牙を抜かれた感があるようですね。
もう少し彼独自の企画を見てみたかったとも思いますが、そうは言っても好きな道に殉じた大往生。羨ましくもありますhappy01

MIYUKIさま、こんにちは。

石井監督の作品では「江戸川乱歩全集〜」を観たことがあります。
ラストでは、お客さん達がどよめいていました。w
とても怖い映画と思っていたのですが、純粋に楽しめました。

観たこと無いのですが、惑星ロボットダンガードAという
ロボットアニメの劇場版の演出もされたというのも気になります。

hikari様 「恐怖奇形人間」ご覧になりましたか。
しかも劇場でeye
いやー羨ましい。私なんて自宅でDVD鑑賞ですweep
やっぱりラストの「花火」はビックリしますよねー。
事前に資料などで展開を知っていても、いざ映像で見せられるとそのショックはすごいですshock
それよりも、こういうシーンの映像化にこだわった石井監督の心に興味が湧いちゃうんですよね。
単なる見世物的な興味を超えたある種の狂気と言うか。人間の心の闇と言うか。

確かに石井監督は、ダンガードAの劇場版を手掛けていますね。
このアニメ、テレビシリーズは見ていたのですが、劇場版は未見です。
いつか是非、鑑賞したいと思いますhappy01

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