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2008年8月31日 (日)

過ぎ去った未来

今日で8月も終わり。この夏もいろいろありましたhappy01
貧乏性ゆえ、月初めはものすごく出費を控える為に、月末へ向かうにつれて生活費に余裕ができる私。
家計簿とにらめっこしながら、今月は倹約したからあとこれくらいオタクグッズに使えるなとほくそ笑む事も多く。
オタク系の散財がなければ、いい奥さんになれるんですがcoldsweats01

そんな8月末。倹約の賜物、月末オタク豪遊の逸品はこちら。
先日、Amazonへ注文しておいた夢の一冊。

Photo 既に皆さんのブログなどでご紹介されているこちら、
「昭和の未来科学模型 ロボット篇」です。外箱付きの豪華仕様happy01
1960年代から70年代にかけ、おもちゃ屋さんの店頭を賑わした子供の憧れ
ロボットプラモデルの箱絵、作例に加え、広告などの資料も網羅した写真集。


発売されて間もない一冊なんですが、私はこの本を書店で見かけたことがありません。怖ろしく発行部数が少なかったのか、私の行動範囲が狭いのか。
しかもこの手の高額本は立ち読みされてボロボロになる場合が多いですから、美本を捕獲する難しさったらありゃしません。その店頭在庫すら見かけない。
ことごとく徒労に終わり、焦りまくった私はやがてネット通販にたどり着いたのですが、在庫残数が一冊という表示を見てさらにビックリ。
悩む間もなく速攻で注文。いいんですよ残数表示がウソでも。
小心者の背中を押してくれたわけですからcoldsweats01

さて。60~70年代に子供時代を過ごされた方々には懐かしい、可動ロボットプラモデル。
今はすっかりプロポーション重視のディスプレイモデルが主流、と言うより可動プラモそのものが絶滅状態ですが、当時はとにかく、プラモは動いてナンボの世界でした。
プロポーションよりもまず歩く事。目が光る事、手首がミサイルになる事などなど、どうギミックを仕込むかが模型メーカーの課題だったのです。

この一冊には、当時のメーカーの熱意が生み出した数々の名作ロボットプラモ(意地でもキットとは呼びませんhappy01)が紹介されています。
今日はちょっと、その貴重なラインナップの一部をご覧頂きましょう。
多分に好みが入ってますがcoldsweats01


Photo_2 有名どころではやっぱりこのあたり。
メジャー中のメジャー、鉄腕アトムやビッグXなどは一流メーカー、今井科学から発売されていましたねー。

いずれも当時の最新技術、モーターライズ。
この二つは1964年の発売のようで。
私も当時、この初版には縁がありませんでした。ですからまったく記憶もなくcoldsweats01



Photo_3今井科学と言えば鉄人28号。1963年の発売です。
電動歩行ロボットプラモの元祖ですね。

この鉄人の翌年に、マルサン商店からも電動歩行ゴジラのプラモが発売されました。
両プラモの爆発的ヒットにより、日本のキャラクタープラモは可動主義一直線に突き進んでいったというhappy01
その黎明期に遅れた私などは、続く絶頂期に可動プラモの洗礼をモロに受けた訳ですね。


でも私の場合、同じ電動ロボットでも、あまりメジャーなものには食指が動かなかったんです。どちらかと言えばメーカーオリジナルのロボットばかりに目が向いてしまって。
たぶんそれは、私の妄想癖のせいでしょう。
どんなアイテムでも勝手に自分だけのストーリーを作ってしまう私は、既に設定やドラマの流れが出来上がっているキャラクターが苦手だったんですね。

一から自分で考えたかったんですよ。遊びと言えど。
その為、設定やストーリーの呪縛から解き放たれたメーカーオリジナルが好みだったんでしょう。


Photo_4 1960年代の可動ロボットプラモ界で傑作の名を欲しいままにし、今もそのポテンシャルは瞠目に値する伝説の一作・コグレのサイボーグ。
後年、文献などでこのアイテムの存在を知った時、その洗練されたプロポーション、膝折り歩行のスムーズさなどに驚愕したものです。
鉄人にすこし遅れての発売だったようですから、もちろん私は初版を知らなかったクチ。第一、間に合ったって作れませんよ。年端もいかない子供に電動ロボットなんて。今見てもカッコいいデザインですよねーhappy01
しかも、今回初めて知ったメッキ版・コントラストサイボーグの美しさといったら。
左ページ下段のランナー状態で無塗装組みなんてできたら、シルバーボディーと抜群のフォルムにクラクラしそうですhappy01


このサイボーグ、後年バンダイに金型が買い取られ、別の名前で商品化されていますね。その時買っておけばよかったなーと。
だってこんなにカッコいいなんて思わなかったんだもんcoldsweats01
現在に至るも、現物にお目にかかった事はなく。いつか拝見したいものですhappy01

Photo_5 で、なんと言っても私の思い出に残る「一機」はこれ。
今井科学が1963年に発売したオリジナルロボット・サンダーボーイ。

ところがこのロボット、私が入手したのは後年、1970年すぎ。

Photo_6
こちらのパッケージのものでした。
(この写真は、別の書籍より拝借)
コグレのサイボーグと同じく、これも金型がバンダイに買い取られ、サイボーグと同じシリーズのロボットとして売られていたんですね。
まさか、これがもともと今井のアイテムだったなんて。うーん一生勉強weep
いやー私なんて、最近までその事実を全く知りませんでした。近年、倒産を前にしたイマイから「ベビーサンダー」の名前でこのミニチュア版が発売された時も首をヒネっていましたから。


なぜ、この「アタックボーイ」を憶えているかと言うと。
私、これを入手していながら、ついに完成させることが出来なかったんです。
それはものすごく単純な理由で。


このプラモ、胴体パーツが左右割りなんですが、なんと左右のパーツにズレがあったんですよ。およそ1.5mmも。左右を合わせるとモールドに大きな段差が出来るんです。いわばキカイダー・ヘッド状態ですねhappy01
その為、どうしても組みあがらない。
このプラモはゼンマイ動力だったんですが、ゼンマイの固定基部も大きくズレていた為、まともに接着したらフロントホイールの可動に支障をきたしちゃう。
いたいけな子供は悩みましたよ。で、結局どうしようもなく。

泣く泣く諦め、パーツ状態で忘却の彼方にcrying

でもこれ、デザインが私の好みにピッタリだったんですよ。ですからもし今、このプラモが入手できたら、是非あの時の雪辱戦にトライしたいですね。
皆さんにも、設計的・技術的アクシデントで一敗地にまみれたプラモの一つや二つはおありじゃないかと。私の場合、これがその代表格なのですhappy01


Photo_7これはご存知「マッシ」と叫ぶロボとは別人の
マルイ製・キングロボ。

これも作った記憶がありますねー。
こういうオリジナル(と言い張る)デザインのプラモは映像作品とのリンク展開がない為、比較的販売期間が長かったんですよ。
おもちゃ屋さんの棚の隅に 何年もひっそりと佇むレギュラーメンバー。
回転が速い正式版権の花形キャラプラモの影で、静かに自己を主張する姿がなんともいじらしい逸品なのでした。

でもいつお店を覗いても残っているプラモって、なんとなく愛着が湧きますよね。

でこれがまた、子供が喜びそうな成型色なんですよ。
子供って、なんでこういう濃い水色系に弱いんでしょう。私だけかな?coldsweats01


マルイのキングロボと来ればもう一つ、どうしても忘れられない逸品があります。
キングロボと同じシリーズなんですが、こっちは知る人ぞ知る一体で。

Photo_8これですよこれ!
このお方、スーパーロボと申します。

ジロン・アモスと見まごうばかりの丸顔。
昭和のロボットっぽいアンテナ。
一点の曇りもなさそうな眼差し。
フライデー風の手もたまりませんhappy01

モノクロ写真ですみません。この本にはモノクロでしか載ってなくてcoldsweats01
成型色は忘れもしません。目が覚めるようなメタリックグリーンでした。
これも前述のアタックボーイと同じく、痛恨の一作。

このスーパーロボ、イマイやコグレの高額ロボと違ってゼンマイ歩行なんです。
当時、やっと手に入れた喜びでアドレナリンが活性化、製作モチベーションも最高潮となった私は、購入後帰宅するが早いかすぐに組み立てに入りました。


ところが、今と同じくおバカな私。ゼンマイと動力シャフトを止める小さなゴムチューブをちゃんと固定せずに、パーツを接着してしまったのです。
接着も全て終わり充分に乾かした後で、おもむろに可動テストを行った私。
でも今ひとつ足の動きが悪い。シャフトが空回りしているみたいなんです。

「あっ!ボディーの中でゴムチューブが外れてるのかも!」振ってみれば、カラカラとゴムチューブの遊ぶ悲しい音が。


Photo_9この時は泣きました。あわてて胴体パーツをはがしチューブを固定、胴体を再接着。
(写真の組立図は当時の本物。自前なので書籍には載っていません)
おかげで胴体部分の接着線は、セメダインがはみ出した無残な姿にcoldsweats01
でも自業自得ですからねーweep


もし機会があれば、この時のリベンジもやってみたいですね。
でも今、未組み立てのスーパーロボが手に入ったとしたら、もったいなくて作れないかもしれません。つくづく、失敗の代償は高くついたものだと。
当時の自分を笑い、パーツを愛でる程度が関の山かもhappy01

記憶は修正できませんからねーcoldsweats01


Photo_1060年代、子供の夢を形にした未来模型。
私もその未来を堪能した一人ですが、それらプラモにまつわるエピソードは痛いものばかりでcoldsweats01
とはいえ、こんな楽しい思い出を反芻できるのもこの一冊のおかげです。
この、どこか間の抜けた毎日を思い出せるところがいいんですよ。
間抜けは今も同じですがhappy01


他にもこの一冊には、私が知らなかったマイナーなロボットプラモがたくさん紹介されています。
ページをめくるたびに「過ぎ去った未来」が手を振ってくれるようです。
マジンガーやガンダム以前の、夢と希望に溢れたロボット世界。
それはあの時代を生きた子供たちだけに与えられた、すばらしい体験だったのかもしれませんね。

また一つ、お宝が増えましたhappy01

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コメント

サンダーボーイ!懐かしいですね。
私も良く作りましたねえ。3体くらいあったかな?
もっとも私の作ったのは50円のベビーサンダーのほうですが(笑)
サンダーボーイは高すぎて手が出なかったなあ!


今や、ビンテージ系のショップに出品されると、未組み立ての完全品で10万円以上のお値段になるそうです。

雀坊。様 私もサンダーボーイの最上級機種、モーターライズ版は見たことすらありませんweep 後に発売されたミドルサイズのゼンマイ版、しかもバンダイの再版にようやく間に合った世代でcoldsweats01
それも完成できなかったんですから、不器用さをお察しいただけるでしょうhappy01

でもこのサンダーボーイ、魅力的なフォルムですよね。
イマイ・ミニサイズの最終再版をなんとか手に入れましたから久しぶりに作ってみてもいいんですが、それはプルバックゼンマイのハイテク改修が施されweep
つくづく昭和は遠くなりにけり、ですねhappy01

完品で10万円以上とはeye
サンダーボーイのお顔以上に、目が飛び出ますhappy01happy01happy01

御無沙汰しております。もう何年も前に(6~7年前?)
投稿させていただいたような記憶が・・・。
ひょっとしたらはじめまして、かもしれません。

友人と昔話をしていてサンダーボーイの名前が出てきまして
懐かしくなり検索したらこちらがヒットしました。
パッケージイラストがカッコよかったですよね。
デザインも当時としてはメカっぽくて未来的な印象がありました。
ところが色々調べたら元ネタはアメリカのアイデアル社の
ロボットコマンドということが判明!びっくりしてしまいました。
50年も経ってから知った真実。youtubeにもCMがアップされています。
http://youtu.be/fErCtYb_9uM

BIGSTONE様 お久しぶりですhappy01
確かに一度、お名前はお見かけした記憶がcoldsweats01

’60年代に幼少期を過ごした世代人にとって
このサンダーボーイは、強烈な印象を残したプラモデルでしたね。
デザイン、ギミックは突出していましたし
予算に応じ、大型のモーターライズから小型のマスコット版まで
サイズバリエーションが充実していたのも魅力でした。
私もこの書籍や、ネットでお見かけする好事家のブロガー諸氏の記事から
コレがイマイのオリジナルでなく、元々は海外のトイであったと知って
驚いたクチです。
しかも記事にある通り、私が組んだのはイマイからさらに金型が移った
バンダイ版でしたから、孫キットと言っても良いほどでcoldsweats01

でもこのアイテム、今でも充分魅力的ですから
どこか有志メーカーが再販してもよさそうなものですねhappy01
ご教示頂いたCMもさっそく拝見しました。
当時としては非常に凝った作りで、商品へのアイデアル社の自信と気合が
感じられるCMと感じました。ありがとうございました。
アイデアル社のオリジナルは今でも時々、ヤフオクなどに出品されますが
とてつもない高額で落札されるので、やはりお好きな方が多いんでしょうね。
もちろん私もその一人。軍資金の乏しいところが残念ですがcoldsweats01

覚えていただいて光栄でございます。
もう何を投稿させていただいたのか記憶しておりません。(笑)
でもマイティジャックの事だったような・・・。
友人も元がアメリカの製品だったというのは知っていました。
買おうとしたけどあまりにも高額だったので諦めたと言ってましたね。

BIGSTONE 様 サンダーボーイはヤフオクで時々見かけるので
私も狙っています。
過去、たまたま締め切りを見落とした折
当時物のアメリカ製ビッグモデルが
3,000円程度の超安値で他者に落札された時がありまして
地団太を踏んだ苦い思い出がありますcoldsweats01

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