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2008年8月 4日 (月)

『知識欲』と『創造欲』

前回の「ウルトラ検定3級」、皆さん、問題をご覧になっていかがでしたか?
試された方もいらっしゃると思います。

まー本番から5日。あちこちで問題も漏洩happy01していたと思いますので、「遅いよオタクイーン」なんて笑われた方も多いかもしれませんねcoldsweats01

さて。今日となっては遠い昔ですが、検定当日の様子をちょっとお話しましょう。
本番を受検した私ですが。この3級問題、全問回答まで15分かかりました。
これは受検された方にしか分からないと思いますが、本番中、聞こえてくるのはまず、周りの受検者の声にならない唸り声happy01
まるで地鳴りのような低~い「う~ん」「ふ~っ」というシンキング・ボイスが私を取り囲んでいたのです。「変身」の野村浩三さんのうなり声より怖かったですねーshock

そしてさらにはっきり聞こえてきたのが、問題用紙をめくる音。
今回の検定、問題用紙の紙質が厚い関係で、ページをめくる音がかなり大きく響くんです。答えを迷っている様子が、ページの端をつまむ指の震えにまで表れるんですね。
ですから受検者の問題処理スピードを読むのに、このペーパーノイズは大きなデータとなったわけです。

ただその点、私はさほど焦りを感じませんでした。
おそらく私の回答ペースは、周りの受検者に遅れをとっていなかったと思います。
早けりゃいいってものでもありませんが、さほどストレスを感じずに進むことが出来るのは精神的余裕に繋がりますからね。

実際、Q1からQ35、「ウルトラマン」くらいまでの問題は、一部を除き快調なペースでした。たぶん一問につき二秒間も考えてないと思います。
おそらく、試された読者の皆さんも同じだったのではないでしょうか。
私もこの辺までは余裕の回答。「信号で『進め』の色は?」「日本の通貨の単位は?」くらいのレベルじゃんと。まーこの甘さが後で墓穴を掘るんですがcoldsweats01


で、この後がかなり不安でした。私は「セブン」「新マン」には暗く、おまけにまったくテキストも読んでいないという「丸腰状態」。
対策など何も行っていなかったのです。
ところが問題を解き進むうち、不思議な感覚に見舞われました。
「あれ?この感覚。これは昔、小学館の学習雑誌に掲載されていた『怪獣クイズ』の感覚じゃないの?」


1960~70年代に小学生時代を過ごされた方々はお分かりと思います。
当時、「小学一年生」から「六年生」あたりまでの月刊学習雑誌には、毎号のようにウルトラ関係の記事が連載されていました。
と同時に「きみはどこまで怪獣博士かな?」的なものしりクイズが、大なり小なりいつも掲載されていたのです。


ビデオなど記録メディアがない頃でしたから、私たちが怪獣に触れられる機会はそんな雑誌やソノシート程度。先を競って特集記事を読み漁り、周りの友達とクイズを解きあっていた私。自分達でクイズを作っていたことさえあります。
そんな怪獣漬けの毎日を送っていた子供達にとって、今回の検定の問題のほとんどは「よく出るネタ」。本編すべてを覚えていなくても、ある程度は知識として記憶に刻みこまれているのですhappy01


「あれっ?分かる。解ける。」これはうれしい誤算でした。本編の記憶ではなく、なんと「雑誌記事やクイズとして解いた記憶」がこんなところで役に立つとはhappy01
しかも皆さんもご存知の通り、感性がむき出しになっていた頃の知識って驚くほど正確ですよね。焼き付けられる強さが違うというか。それは義務として覚えた事じゃなく、興味として積極的に覚えたものだからでしょう。
もう忘れたくても忘れられないhappy01


たとえばQ43「宇宙人と連れてきた怪獣の組み合わせ」なんて、当時の学習誌でよくあった記事ですよね。
「セブンの敵は宇宙人で、悪い怪獣を連れてくるんだ」的な特集記事を読んだ記憶がまざまざと蘇ります。
さらに「宇宙人って、必ず怪獣の名前を連呼するよねー」なんて「声の記憶」が加われば鬼に金棒happy01 間違えようがありません。


確かにQ54「ウルトラセブン作品で一番多く監督を務めたのは誰?」など、子供の興味範囲外の問題もありますが、それらは1970年代末から80年代にかけ、ウルトラ作品再評価の波と共に巷に溢れた研究本、ファンコレなどから得た知識の賜物。
確かにこれは子供の頃の記憶ではありませんが、これだって今ほど研究データが出回るはるか昔の出来事。初めて知る作品の舞台裏に我を忘れて記事を読みふけったものです。
私達を魅了したウルトラ世界の裏に、幾多の天才たちの偉業があった事を知った興奮と感動が、記憶となって残っていたのでしょう。


「子供の頃」と「オタク覚醒期」の違いこそあれ、自分が刺激を受けた情報は、忘れたと思っていても折に触れ引き出されるという事を痛感しました。
義務で覚えた「知識」じゃなく、思い入れや興味と一体になった「記憶」だから強いですよーhappy01
私がペースを乱さず、全問を15分で解き終わった理由がお分かり頂けるでしょうか?

本番翌日。公式HPで発表された解答、解説を元に、自己採点をしてみました。
で、結局、全80問中、正解は75問。なんと5問も間違えてしまいましたweep
「大した事ないじゃん。大きな事言って」なんて皆さんの失笑が嵐のようにcrying
そーなんですよ。知識なき思い入れの結果なんてこんなもんですcoldsweats01
問題は落とした問題の中身です。「これだけはあってはならない間違い」がちょっとあって。個人的には納得いかないんですよねhappy01


私が間違えた問題は、次の5問です。
(問題文は単体で表記する為、オリジナル文を改変、補足を加えてあります)


Q3  光の国は地球から何光年離れていますか?
    正解③300万光年
    →私はカンで、②30万光年にしちゃいましたweep

Q19 円谷一監督と並び、ウルトラマンの最多本数を演出した監督名は?
    正解②野長瀬三摩地(監督)
    →なんと①飯島敏宏監督を選んでしまいcrying

Q46 ウルトラセブン第19話に登場した宮部博士の奥さんは?
    正解①グレイス
    →これは皆目見当がつかず。当てずっぽうで③のエミリーを。
      実写版「黄金バット」の高見エミリーちゃんが可愛くて好きなのでhappy01

Q74 怪獣に憑依されたことがある女性隊員は?
    正解④丘ユリ子
    →まったくわかりませんでした。だって女性隊員には興味ないもんhappy01
      宇宙人っぽい字面という事で、①のアマガイコノミにcoldsweats01


Q79 『ウルトラQ』~『帰ってきたウルトラマン』までの4つのシリーズすべてに
    出演している俳優は誰?

    正解③小林昭二さん
    →「新マン」が分からないんですよ。
      おまけに私、出演者への思い入れがほとんどないので見当もつかず。
      で、 以前ちょっとお仕事で繋がりがあった②渡辺文雄さんを。


・・・とまあ、こんな感じです。これが過去の記憶の弱い所ですね。
Q3はおそらく、「マン」放送中には決まっていなかった後付設定っぽいし。
(もし「マン」本編中に語られていたら、完全に私の見落としですがcoldsweats01 どこかで言ってましたっけ?)
新マンがアウェイの世界、および出演者や役名への興味がゼロという私の弱点が、Q46、Q74、Q79に出ています。
ですからこの4問は、間違えても悔いはありません。興味が無いんですから。


問題はQ19ですね。これはかなり痛いミスでした。
私にとって、こういうのは間違えちゃいけない知識なんですよ。

だって広い意味で同業者でしょ。失礼ですよ。監督作品を知らないなんて。
もし何かの間違いでお会いする機会があったら、「あの作品、見ました」なんてご挨拶も出来ない。これは非常にまずい事なんですよねcoldsweats01

私が同じ立場になったら、勘違いされて違うエピソードの感想を言われても返答に困ると思いますし。これだけはちょっと、反省の必要を感じましたcoldsweats01
確かに同じ事は出演者にも言えますが、同業ではない分興味も薄くてcoldsweats01


まーそんなこんなで、改めて自分に「ウルトラにおバカでしょう」と言いたくなるような惨たんたる結果でしたが、自分の弱点が浮き彫りになったという点では満足でした。
子供時代の自分が、どの時点でウルトラに見切りをつけたのかも分かりましたし。
それは問題を追ううちに伸びるシンキングタイムの時間に、よく表れていました。

結局「マン」リアルタイムデータまでは、劇中のファクターを日用品の名前レベルで分かるのに、「セブン」「新マン」に進むにつれ、私の中で専門知識度が増すという事なんですね。
いかに学習雑誌から得た知識であっても、知識の重要度に差が出るという事なのかもしれません。それは作品への興味の強さに比例している訳です。


と同時に、もう一つ思ったことが。
自分の中での『知識欲』と『創造欲』の割合についてですね。


と言うのは。今回の検定結果、ウルトラファンとしては確かにヒドいものでしたが、本番後一週間を経てもまだ「今度は弱点を克服して満点を」とか「さらに勉強して2級に挑戦」などという意欲がまったく湧かないんですよ。
一度はあの緊張感を味わっておくのも悪くありませんが、まーこんなもんでしょう程度の満足感なんですよね。(Q19を除いてはweep

「知識を競う事」への情熱があまり続かないと言うか。こう言っちゃうと負け惜しみみたいですが、最初からお祭り感覚、高成績を狙っていなかったですしhappy01
もともと記憶のみが頼り、改めて勉強も皆無の受検姿勢でしたしねー。
きっと読者の皆さんの方が、成績は私より良かったのでは?happy01


そういう意味で私は、作品のこまかいデータを覚えることに情熱を燃やす『知識欲』が無いのかもしれません。覚える才能が無いという方が正しいでしょうがcrying
ですからこの手の「知識のみ」の検定は弱いですねー。昔からそうです。
知識通の方には、私には無い才能に感服いたします。
これはまた、データを基に作品研究に励む『探求欲』とも違いますしね。
むしろ知識は、他のアプローチへの入口となる要素なのかもしれません。

作品へのアプローチの仕方はそれこそ星の数ほどありますし。
いずれも等価値である事に変わりはありません。


むしろ私はヒーロー作品に限らず、新たな設定とストーリーを持つ作品を作り出そうとする『創作欲』に情熱を燃やすところがありますね。無い頭を絞ってhappy01
光の国が地球から300万光年離れているという知識を覚えるより、その星の条件化で進化する生物の形態、能力を想像する方向へ発想が向くという。
その性癖は「ネヴュラ」でもたびたびお話し、皆さんに呆れられている通りです。
それは私のお仕事に関係しているところもありますが。昔から妄想癖が強い私にはピッタリのお仕事なのかもしれませんhappy01

そんな私が、ウルトラシリーズなど過去の名作をリスペクトする理由は、作品の優れた点をどう新作に活かすかという部分にあるような気がします。
時代の移り変わりと共にオリジナルがコピーされ、原像がぼやけていったヒーロー本来の魅力、素晴らしさを、初代「マン」に見ているのかも。

これもアプローチの一つの切り口。ウルトラシリーズはそんな切り口に値する作品という事です。
「進む道を迷ったら出発点に戻れ」。
過去の賢人の教えは、こんな所にも生きているんですねhappy01

と言って、ウルトラマンが好きだから新たなウルトラマンを作りたいとは決して思わないんですね。あくまであれは他人の偉業。
設定遊びは好きですし、いくらでも出来ますが、新シリーズを作るくらいなら自分は別の道を歩みたいと。それは私に宿った「ピープロ魂」ゆえかもしれませんhappy01


今回のウルトラ検定は、そんな私の『創作欲』を満足させてはくれませんでしたが、作品への情熱を計る一つの指針にはなったと思います。
この検定がレギュラー化して、新たなムーブメントが起きるといいですね。



ただ間違いなく、私のベクトルはウルトラ検定とは別の方向を向いています。
私が向く方向はいつもまだ見ぬ未来。X星人みたいですがhappy01
その『未来へのヒント』が、初代マンには潜んでいるような気が。
そう信じて毎度おバカな私見を綴る私を、また笑ってやって下さいhappy01 
  
 

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コメント

>Q79 『ウルトラQ』~『帰ってきたウルトラマン』までの4つのシリーズすべてに
    出演している俳優は誰?
    正解③小林昭二さん
 
 ↑シーモンス基本!!!

ゲッターピジョン様 そうですねー。基本を忘れてました。
あの唄を思い出せばすぐに分かったはずなのにcrying
ま、こんなもんですよ私は。
今後は精進しますので、温かい目で見てやって下さいhappy01

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