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2008年7月 6日 (日)

ザらスの暑い日

ボーナス時期の日曜日をしみじみ感じる、行きつけのザらスでの一場面。
ウルトラマングッズのコーナーで、メガハウスのアートワークス・コレクションを品定めする30代後半らしきお父さん。
彼はきっと、狙っているアイテムがあるのでしょう。
箱の重さを一つ一つ確かめ、
ちょっと振ってみたりして、慎重に選んでいます。
そんな彼に突然、コーナーの向こうから甲高い声が。


「お父さん!あっちにインディ・ジョーンズのおもちゃがいっぱいあるよ!」
叫んでいるのは息子さん。まだ小学生低学年風に見えます。
お父さんがなけなしのお小遣い
を最大限に有効活用するべく品定めするウルトラマンフィギュアには、息子さんは何の興味もない様子で。
インディのコーナーへお父さんを引っ張っていきたくて仕方がない雰囲気。
真剣勝負でアイテムを狙うお父さんは「おおっ。うん。」なんて生返事。


お父さんに駆け寄り、追い打ちをかける息子さん。
「ホントだって!レゴとか人形とかいろいろあるんだって!」
でもお父さん、今は息子さんより開田裕治氏が大事happy01
「そーかそーか。わかったわかった。」
あい変らずの生返事についにキレた息子さん。
ついにシュプレヒコール攻撃に出ました。
「マジでマジでマジでマジでマジで!」
(10回以上は連発しましたが、数え切れないので割愛)


必殺のシュプレヒ攻撃に、ついにお父さんも降参。
「はいっはいっはいっ。わかったわかった。行ってみましょうっ」
名残惜しそうに箱をショーケースに戻し、息子さんと共に立ち去るお父さん。
哀れ、狙いの逸品は今日もゲットできず。
息子さんの為に、泣く泣くお財布をはたいたのは言うまでもありません。


作ったんじゃないですよ。本当にこういう会話が展開されたんですからhappy01
言うまでもありませんがこのザらスは、先日、私が「トーキング・インディ」を入手したお店です。
公開中の今は、件の「インディ・コーナー」も大変な人だかりで。
意中のアイテムをねだる子供たちとしぶしぶながらお財布を覗く親御さんの姿を見るにつけ、この新作が子供たちに大きな人気を博している事を認識するのでした。
まー冒頭のお父さんは、ちょっとかわいそうでしたがcoldsweats01

他のコーナーに目を移してみれば。
現在オンエア中の「仮面ライダーキバ」のコーナーでは、お孫さんを連れたおばあちゃんが店員さんにアイテムの在庫を確認中。
「すみません品切れで」なんて謝る店員さんに苦笑いしていました。
そーか。日曜朝のオンエアって、見た子供の気持ちが「熱い」うちに来店させる事ができるわけねー。また親御さんもお休みだし。
こういう戦略はあなどれません。さすがバンダイ。実に容易周到happy01

独り身の私は、今の子供さんの流行を把握することが苦手です。
ですからおもちゃ屋さんを覗いても、慣れ親しんだ「ウルトラ」「ライダー」その他怪獣や定番フィギュアのコーナーにしか足が向きません。

当然ながら「トイザらス」のような量販店は、最も子供さんの嗜好が表れますね。
子供さんの嗜好は瞬間風速的、しかも一点集中なので、前述の「インディ」「ライダー」など人気が集中する作品はあっという間に品切れ。
このあたり、人気があるかないかで、可愛そうなくらい売れ行きに差が出ます。


ところがその売れ行きとは、作品を送り出す仕掛け、マーチャンダイジングの戦略に負うところが非常に大きい。それも改めて感じました。
確かに昔から言われているように、子供番組はおもちゃを売るための30分CMである事は否めない事実でしょう。以前にもお話したことがありましたね。

2006年9月13日(水)『ヒーローは「赤」から始まる』

http://spectre-nebura.cocolog-nifty.com/cultnight/2006/09/post_cbb9.html

その事実を受け止めながらも、クリエイター達は作品に常に新しい魅力を盛り込み、未開拓の業界へ売り込むコンテンツを模索しているわけですが、一般的にに子供をターゲットとする番組が多いため、やはり依然としておもちゃ業界は大きな「お得意さん」である訳です。
特に、夏冬のボーナスと子供さんの長期休暇が重なる今の時期は、おもちゃ市場にとって雌雄を決する勝負の時。たった一週間の入荷時期のズレが大きく影響するデリケートな時期なのでしょう。


もう一つ思ったのは、やはり「作品露出とおもちゃの連動性」ですね。
鳴り物入りで封切られた夏の超大作「インディ」はもとより、元々人気番組として子供さんにすっかり根付いた「ライダー」「戦隊」は、いずれもリアルタイムで新作に触れられるところがおもちゃ購入の大きな原動力です。


劇場へ行けばインディが観られる。その面白さに興奮した子供さんは、当然お父さんにおもちゃをねだる。冒頭の親子なんてまさにその典型ですね。
しかもうまくしたもので。インディのおもちゃは今一時的に品薄。早く買わなきゃ無くなっちゃう。その絶妙の手綱さばきが、さらなる購買促進に繋がるわけですね。

少々事情は異なるも、「ライダー」「戦隊」の場合もほぼ似た形の戦略でしょう。
各ヒーローとも、新アイテムの発売はこの時期に合わせているような印象が強いです。
(オンエア上では今より少し前に登場させ、認知度を上げた上で発売という戦略も上手いですね)


しかもご存知の通り両ヒーローとも、夏最大のイベント「劇場版」が待っているhappy01
今年は8月9日からの公開だそうで。

お父さんのボーナスをここまで搾り取るかというweep 東映・バンダイの戦略は、ここ数年の定例になっていますねhappy01
今や、作品の露出時期とおもちゃの発売時期はそれほどデリケートに連動しています。
「ゴジラVSデストロイア」のゴジラジュニア、「ゴジラ・ファイナルウォーズ」のカイザーギドラのように、おもちゃの発売そのものが作品のネタバレになっちゃう場合さえありますね。
戦略とはいえおもちゃと作品がここまでリアルタイムに連動している状況は、最近になって特に顕著なような気もします。



さて。そんな私が目に留めた、あるコーナー。
「ネヴュラ」読者の皆さんならとっくにご承知、私が最も思い入れを持つ「ウルトラ」コーナーです。

(スペクトルマンも好きなんですが、ザらスと言えどコーナーは無くcrying
冒頭の「アートワークス・コレクション」をはじめ、今も数々のウルトラアイテムが並ぶこのコーナー。そこには既に9月13日公開の劇場作品『大決戦!超ウルトラ8兄弟』や、新作DVD『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』などに合わせ、各種のおもちゃが新発売されていました。
コーナーを埋め尽くすウルトラヒーローや怪獣、戦闘マシンや変身アイテムは、今もウルトラ世界の健在を感じさせて嬉しくもありましたが、同時に少しだけ感じた事も。


「選定キャラ・アイテムに目新しさが無い。」

この印象が、現在ウルトラシリーズが置かれる立場を最も如実に表しているような気がするのです。
確かに新発売されるたび、ウルトラヒーローや怪獣のプロポーション、ディテールの再現力は上がり、戦闘マシンや変身アイテムのギミックなども進化しています。でも、商品化されるキャラやアイテムはおなじみの顔ぶれ。
この印象、私だけでしょうか?


ごめんなさい。ご気分を害されたコレクターの方がいらっしゃったらお詫びします。
本当に私は言葉を知らなくてweep

別にその事で、今のウルトラの製作体制をどうこう言おうという訳じゃないんですよ。むしろ劇場作品が作られる状況を賞賛したいくらいで。
でもやはりウルトラの場合、おもちゃ化されるアイテムのバリエーションが「ライダー」「戦隊」に比べ少ない事は感じてしまいます。
「メビウス」なんて2・3本しか見ていない私だって、コーナーに並ぶほとんどのアイテムは知ってますから。「キバ」「ゴーオンジャー」なんて全く分からないのにcoldsweats01

私を含め大人のファン用アイテムは別として、こと子供用のおもちゃに関して言えば、この現況には二つの要因があるような気がします。


一つはやはり『ウルトラって、キャラの人気に偏りがある』という事でしょうか。
結局、現時点での地上波最新シリーズ「メビウス」だって、旧人気怪獣の再登場は少なくありませんでしたし、ウルトラヒーローそのものも客演が目立ちました。
当然、
おもちゃ化されるものも、旧作キャラ・アイテムの新造形的なものが多い。
初代マンやセブン、バルタンやゴモラなどをよく見かけるという意味です。
確かに「ライダー」「戦隊」もそういう商品構成はありますが、ウルトラほど顕著ではないような気がします。

もともとウルトラはそういう世界観、と言えばそれまでですが、これは新作ごとに世界観が一新される「ライダー」「戦隊」に比べ、マーチャン的な魅力は劣るように思うんですね。

もう一つは『今ウルトラは、新作がリアルタイム放送されていない』という所ですね。
これは今回最も感じた事ですが、前述の通り、やっぱりどんな作品であれ「今放送されている、今公開されている」という魅力に勝るものは無いんですよ。
人間、ブームには弱いものなので、やっぱりヒーローのカッコイイ姿をテレビで見れば、その関連グッズが欲しくなるものなんですよねhappy01
そういう意味で、いくらレンタルDVDでいつでも旧作が見られる現況でも、新作が放送されていない事実は大きい。

確かにウルトラも劇場版、DVDともに予定されていますが、それは「ライダー」「戦隊」も同じですし。
やはりリアルタイム放送のない分、ウルトラの訴求力は弱い。
結局「年に一回の花火大会よりも、毎晩楽しめる線香花火のほうが身近」という事なんでしょうか。あい変らず下手なたとえですがweep

ケースは違えど。冒頭のインディ・ジョーンズだって、今公開中たがらこそおもちゃもこれだけの人気を博しているわけですよね。
これが公開一年後だったら、よほどのマニアでもない限りインディグッズを探そうとは思わない訳です。


私が受けた印象は、そんな要素があいまったものでしょう。
ファンの夢工場・バンダイも、手を変え品を変え私たちのお財布の紐を緩めようと努力していますが、ウルトラの場合、いかに新作アイテムとはいえ旧キャラの焼き直しばかりでは、いつか飽きられるような気がします。
貧乏ゆえ、同じキャラを沢山集められない私のひがみかもしれませんがcoldsweats01
いや。間違いなくひがみでしょう。ごめんなさいcrying


「同じキャラだからこそ、時代毎の造形技術やギミックの進化を体感できる。
そこがコレクションの妙味」というご意見もごもっともですしね。よくわかります。

ひょっとして私が今日感じた印象はあくまで表面のみで、アイテム数に反して売り上げはウルトラの方が上なのかもしれませんし。
ライダーアイテムの方が、最終回直後の一斉値引率も高いですしねhappy01
そういう意味ではウルトラの方が、キャラの普遍性は強いのかもしれません。
個人的に、私の中でウルトラマンは一人。初代のみなんですが、作品とおもちゃの世界観はまた別の物がありますし。これは好みの問題でしょう。


新作と共にキャラやアイテムを一新する「ライダー」「戦隊」。
世界観を共通させ、キャラへの思い入れに主軸を置く「ウルトラ」。
おもちゃを見るだけでも、ヒーロー毎にこれだけの違いがあるんですね。

たまたま立ち寄ったザらスで教えられた、日曜の朝でした。
おもちゃを買う時くらい、童心に帰りたいものですが。
私の中のオタク心が、かたくなに
それを拒みますcoldsweats01


実は。冒頭のお話には続きがありまして。
数分後、私は店内で件のお父さんを見かけたんです。
そこはインディのコーナーだったんですが、息子さんの姿はなく。
なぜかお父さん、携帯で電話中。ちょっと真剣な面持ち。会話は敬語でした。
日曜日なのにお仕事の電話でしょうか。あまり良いお話じゃない様子。

かわいそうなお父さん。欲しいウルトラフィギュアを我慢し、息子さんにインディのおもちゃを買い与え。しかもお仕事のトラブルらしき電話。

どうやらウルトラマンも、お父さんを助ける事はできなかったようですhappy01

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コメント

 私が子どもの頃に実感し、早々に「ウルトラ」から離れていった理由に、「巨大ヒーローの嘘っぽさ」と「光線技の再現不可能性」があります。
 どうしたって、等身大である故に「もしかしてこの町のどこかにショッカーの魔の手が」的なリアル感は、ミニチュア・ステージで空を飛んだりするヒーローとは次元が違うというか。
 そして、「変身アイテム」としてはイイ勝負の両キャラですが、必殺技が生身のアクションで迫る「ライダー」の迫力と、光学合成による特撮で見せる「ウルトラ」では、子どもが「ごっこ遊び」をした場合にどちらが楽しいか。すると、「変身アイテム」の玩具が必要になってくるのはどちらのキャラか、子どもの選択の方向も決まってくるでしょう。

 「ウルトラ」ではソフビ怪獣のアイテムが多く展開されてきましたが、「ライダー」ではほとんど商品化されていないんですよネ。現在のシリーズでも、敵の怪人はソフビ化されていなですよネ。それは、両キャラをモチーフにした遊びの質の違いが理由なのだと思います。

 加えて、最近の「ライダー」は剣や銃などの武器を手にしています。これらも「ごっこ遊び」に必要となれば、やっぱり売れるのでしょうネ。

 あれ? こんなこと、前にも書いたことがあるような‥‥(^^ゞ

 逆に…「勇者王ガオガイガー」あたりのタカラは、その辺りが下手でしたね。
 「Jアーク」が登場して、即、知人の玩具店に足を運んだのですが、
「発売は2週間後」
と言われ…2週間の内に、購入する熱意が消えました。
 「ダグオン」のグレートダグオン(?)も、2回か3回しか登場せず、セットが売れ残ったそうです。
 
 つか、バンダイも、戦隊の基地(「ファイブマン」辺り)とか、小売店で売れ残って投売りしてたらしいですし。
 (「ロボタック」のゾウなんか、まったく売れてなかったとか?)
 
 伝聞系が多くて済みません。

自由人大佐様 そうですね。確かに巨大ヒーローのウルトラと等身大のライダーでは、ごっこ遊びの質も違いますね。

考えてみれば、物理的に巨大化できないウルトラごっこは、
変身アイテムを持って「変身ポーズ」をとる所まででライブアクションは終わりcoldsweats01
怪獣のおもちゃを手にしても、それらを戦わせるだけで、子供本人は「特技監督」の立場に留まることしか出来ません。
おっしゃる通り光線技だって、現在の技術でもフィギュアから発射させる事は出来ないですし。

それに対し等身大のライダーは、そのまま原寸大のベルトや武器を身につけて、実際に戦うことができますpunch
その時子供は「監督」ではなく「キャスト」になるわけです。
この差は大きいですね。最近のライダーは剣や銃などで武装することが多いですが、それも「ごっこ遊び」のリアリティーを追求する上での措置でしょう。

ただ、それらのおもちゃの出来は確かに凄いですが、比例してお値段も凄いのでweep ごっこ遊びでは親の収入によってライダーに貧富の差が出ますね。
貧乏な私としては、武器持ちの最強ライダー『仮面ライダーセレブ』を生んでしまう現況にも、ちょっと憂うものがあります。
単なるひがみですがcryingcryingcrying

ゲッターピジョン様 私も「ガオガイガー」のアイテム発売ペースに関しては、ちょっと後追いの印象があります。
個人的に、ガオガイガーの人気は番組後半になって伸びてきたような感覚があるんですが、おもちゃの開発は番組人気に呼応している為、発売時期に若干のズレがあったのでしょうか?
アオシマのキット発売も少し遅かったような気がしますし。
まーいずれも、おもちゃ業界には素人の私の考え。
推測の域は出ません。見当違いでしたらお許し下さいcoldsweats01

「ロボタック」のゾウは、私も以前購入しました。
当時、同好の仲間に息子さんが生まれまして、「お祝いはとにかく大きいおもちゃがいい」というオーダーに応えたチョイスでした。
あの大きさ、フォルムとも、私は大好きでしたがhappy01
売れなかったとは残念ですcoldsweats01


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