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2008年5月 7日 (水)

昭和から宇宙へ

いやーずいぶんご無沙汰しちゃいまして。ごめんなさい
こんなに充実したゴールデンウィークは、ホントに久しぶりです。

ここ数日、さんざん触れ回っていた「宇宙船映像倶楽部」の企画書ですが。
やっと完成。昨日6日、編集部へ発送しました。締め切り四日前でした。

今回も大苦戦。元々才能が無い所へ持ってきて、
思いつきの勢い企画だったものですからもう、穴だらけで


でも、出来上がっちゃえばこっちのもの。
この充実感は、何物にも代え難いものがあります

Photo
これ、何だか分かりますか?
スペクトルマンとゼロンの下に重なるA4PPC用紙。
実はこれ、今回の企画書のNG原稿。失敗作の束なんですよ
ざっと150枚以上。書いては印刷、推敲してまた印刷の繰り返しで。
提出した企画書は全17ページですから、十稿近くを重ねた事になります。
昔の作家の先生が、書き損じの原稿用紙を丸めて放るようなものですね。
レベルは月とスッポンですが


まー大変でした。

「パソコンで打った文章は、活字があまりにも整然と並んでいる為、画面上では欠陥が見つけにくい。チェックは印刷して見るのが一番。」
ある本に書いてあったそんな教えを守って、今回はとにかく「提出状態でチェック」に徹しました。するともう出るわ出るわ欠陥が


今回はプロット案一本に絞り込んだので、設定やストーリーの穴は致命的。
印刷したものを読むことで、新しいアイデアが浮かんだりするんですよね。
時間を置いて再読しても、また違う切り口が見えてきたりして。
この5日間、寝ても醒めてもウォーキング中も、入浴中に至るまで、頭にあるのは100%企画の事だけでした。
ここまで集中できたのはある意味、本当に運が良かったですね。
ちょうどお仕事の合間でしたし


「新しいヒーロードラマ」って、考えてみると非常に難しいものなんですね。
自分の中にある過去のヒーロー像を、一度否定しなきゃならない訳ですから。

そこを突き詰めていく事によって、名作と呼ばれたヒーロードラマがいかに精緻な設定、優れた発想の下に生まれたかがよく分かりました。
こうして、過去の作品と真剣に向き合う事が出来たのも、今回の企画考案の大きな収穫だったと思います。

本当に真剣に、夢に出るほどヒーローを突き詰めた経験って、これまであまり無かったように思います。良い経験でした。
過去の名作を企画したクリエイター達の気持ちが、ほんの少し分かったような気がします。
きっと金城哲夫さんもあの「金城ノート」を礎に、こうして悩みながらウルトラマンを作り上げて行ったんだろーなー、なんて。
天才・金城氏と凡人の私では、アイデアも天地以上の差ですが

ともあれ、やっぱり出来上がった企画は、子供のように可愛いものです。
厳重なチェックの上、意気揚々と郵便局へ。
ポストじゃなく直接、局員さん(今は社員さんか)に頼みたかったんです。
もちろん昨日は祝日でしたから、受付できる窓口を事前確認して。
こういうのはお仕事で日常茶飯事。妙な所に慣れが出ますね


Photo_2 地元の昭和郵便局から無事発送。
「昭和」ってところがお気に入り。出すならここって決めてました。

なんかいいじゃないですか。「昭和から宇宙船編集部へ」って。

さあ。これで私も「宇宙船映像倶楽部」へアプローチ出来ました。
まー昭和のオタクのヒーローアイデアですから、鼻で笑われるでしょうが。

でも採用の有無はともかく、チャレンジする姿勢が大切(負け惜しみ
いや。宝くじ以上の低確率でも、チャンスはゼロじゃない筈と(儚い希望

ともあれ、熱い時間を与えてくれた「宇宙船」に感謝したいですね。
どんな駄作でも、まず出さなきゃ始まらないと。
いつまでも受け身じゃいられませんから

7月1日発売、次号の結果発表が楽しみです。
こうして全国から集まる熱い思いの結晶が、新時代のヒーロー誕生に繋がることを期待したいですね

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コメント

MIYUKIさま、こんにちは!
宇宙船映像倶楽部の企画お疲れさまです!!
連休はずっと作品づくりに集中されてたんですね。
MIYUKIさんが充実した時間の中で、楽しんで作った物語なら
ぜったいに良い作品になっている思います。
私も良い結果を願ってますね。

昭和郵便局、素敵なネーミングですね(^^)。

 お疲れ様です~! オタクイーンさんが「形」として生み出した作品が、今後どのようになっていくのか楽しみです。楽観的に希望的観測はいたしませんが、良い結果に結びつくことを願っています。

 そして何よりも「ヒーロー」を根本から問い直した、という過程が、実は意義のあることでしょうネ。どんなプロットなのか、大変興味があります。『宇宙船』誌の次号で発表されるのか!?
あ、ところでペンネームは? 発表を見てもどの作品がオタクイーンさんのものなのか、わかるようになっているのでしょうか? でも‥‥、ここでヘタに触れられると、オタクイーンさんのお名前がネットに広まることにもなってしまうし‥‥。こりゃ困った‥‥。

 「昭和郵便局」ってイイ名前ですネ。でも、どこかで聞いたことがあるな‥‥と思ったら、東京にもあるんですヨ。

hikari様 ゴールデンウィークはゆっくりされましたか?
記事の通り、ほぼ企画書作成で終わってしまった私は、今、お祭りの後の寂しさを感じています
目の前に積まれたNG原稿の山を見ながら

いつも記事をご覧になるhikariさんの事ですから、私の実力などよくご存知でしょう。
とにもかくにも、まず「考えてみる行為」こそが大事と自分に言い聞かせて、無い頭を絞りました。
結果は楽しみですが、まー宝くじ程度の期待感です

昭和郵便局は、ちょうど昔の職場の向かいにあったのでよく覚えていたんですよ。
今回の企画にピッタリだったので、あえてここを選びました。
それほどレトロな企画なんです

自由人大佐様 いやーやっと出来上がりました
実は今回の腹案は、結構前から漠然と頭の中にあったものなんです。
でもいざ形にしてみて、自分の考えの浅はかさに呆然となりました
やっぱりプロットの穴は、形にしないと分からないものですね

おっしゃる通り、私たちファンって、既にヒーロー作品が存在していた世界で生きてきていますよね。
ああいう存在、設定が当たり前と思っている。
ですからその根本、「なぜああいうプロットが生まれたのか」という部分には目を向けにくいものなんです。
今回はそこを考えました。
面白かったですよ。「こうだからこうなるのか」という、ヒーロー世界の構造のようなものが、ほんの少し分かったような気がしました。
それが企画に活かされたかどうかは、また別のお話ですが
まー期待しないで、発表を待つことにしています。
この発表までのワクワク期間も、応募者だけが持つことの出来る極上の一時ですね

私のペンネームは、今はちょっと秘密にしておきましょう。
でも、もし発表時、何かの間違いで拙作が紹介されたら、きっと私の企画である事はすぐにお分かりと思いますよ

「昭和郵便局」って、東京にもあるんですね。
全国的に多い局名なんでしょうか。興味深いところです。
私はそのレトロな響きが大好き。
ただ郵便料金は、今の金額でしたが


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