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2008年3月19日 (水)

そのビルの陰には

「・・・降るなー。」
お昼前。丁度、お仕事で家を出る時間に限って、空の機嫌も悪くなり。

その後、しっかり降りました。今夜もずっと降り続きそうな春の雨。
まー、そこそこ暖かかったので、まだ助かったですがhappy01

その雨にもめげず、レインコートを羽織ってミニバイクで走っていると、
こんな看板が。

Photo 『不発弾』bomb
こんな単語が目に入ってくると、けっこうビックリしますね。
小心者の私など「えええっ!?」なんて、もう一度文字を確認したりしてcoldsweats01


帰宅後、ネットでこの一件について調べてみると。
どうやら件の不発弾は、この近くのマンション建設現場で見つかったそうです。
不発弾などの危険物については、市や県警、自衛隊などで作られる合同対策本部が対処するようですね。その処理作業が22日という訳です。
処理当日は、発見場所の半径300メートルにお住まいの1837世帯、2948人を避難対象区域に指定、6箇所の避難場所を設定したそうです。
やはり物が物だけに、対策も物々しいものがありますね。

この付近は名古屋でもかなり都心部に近いところです。
先日、9日に行われた名古屋国際女子マラソンのコースからすぐ近く。
危なかったですね。不発弾がいつ発見されたかは分かりませんが、マラソン本番中にこの不発弾が誤爆なんて事だって有り得なくはなかったですし。
そうなったら大惨事。付近にお住まいの方々はもとより、大事な日本のアスリートにも被害が及ぶ所でした。

ともあれ、都心の真ん中での不発弾処理。
被害が及ぶ前に発見されただけでも幸いでした。
何とか無事に、処理作業も進んでほしいものです。
処理担当の方々も、きっと決死の覚悟で事に臨まれる事でしょう。
その姿には、本当に頭が下がります。



さて。ちょっと不謹慎なお話ですが。
先日の「落ちていた腕時計」から広がる妄想ストーリーが頭から離れない私は、こんな看板を見ただけでもあらぬ妄想を抱いてしまいまして。
関係者の皆さんには本当に申し訳ない事ですがcoldsweats01

いや。今日の場合、妄想というよりも「連想」でしょうか。

普段見慣れた街の一角に突然据えられた「不発弾処理」という看板。
確かに有り得ない事ではないですが、いざ自分の街で起きてしまうと、ちょっとIFの世界が現実化したような、不思議な感覚に捉われてしまいます。
例によって私だけかもしれませんが、実はこの看板を目にした時、私の脳裏をよぎったのは『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995年大映 金子修介監督)の名場面、福岡ドームのシーンでした。


「怪鳥」ギャオスをおびき寄せ、筋肉を弛緩させ捕獲する作戦の舞台に使われた、あの福岡ドーム。
作戦当日。自衛隊の管轄下に入ったドーム周辺は、厳重な警備態勢が敷かれます。「あるとですよ!」大迫警部の叫びに続いて始まる作戦シーンの2カット目、ドーム前に佇む隊員の傍らに立つ看板が、頭に浮かんだのです。
「緊急により これより先立入禁止」「緊急により車両進入 駐車禁止」
そんな言葉が日常性を破壊する、緊張感溢れる看板。

「緊急」という曖昧な表現に潜む「事態がまだ正確に把握されていない」「作戦の成功が保証されていない」感覚。
これがまた、気分を盛り上げるんですよね。
なにやら分からないけど大変な事が起こっている感覚が。

この点は、冒頭の「不発弾」とは少し違いますが、それでもデリケートな処理技術を必要とする意味で、同種の緊張感を喚起させます。
繰り返しますが、私はあくまで不発弾処理の安全を祈る立場ですのでhappy01


考えてみますと、こういう「怪獣出現的な緊張感を覚える事柄」って、結構ありますよね。

テレビで遭遇する、番組の進行を遮る「緊急ニュース速報」の字幕。
パトカー、救急車のサイレン音。
ヘリコプターの飛行音。私だけかもしれませんが、セスナの飛行音じゃないんですよね。ヘリの音には「緊急報道」「自衛隊の偵察機」「作戦指揮機」的な印象を覚えるせいでしょうか。
普段有り得ない、街中の大きな音にも振り返ったりしますよね。
微振動なども伴えば余計リアルな感覚に。

都心部ではあまり遭遇しませんが、幹線道路などを走るオリーブドラブの自衛隊トラック群にも「怪獣感」を覚えます。
まーそれを入れれば、当然、戦闘機の飛行訓練もアリですが。
ただ飛行訓練の場合って、わりと一機、二機で飛びませんか?
やはり怪獣掃討の場合には編隊飛行で臨んでもらいたいと。

で、昔友人が語っていた事なんですが、「子供が予告なく、学校から早く帰って来る」と言うのも、ちょっと尋常でない感覚を覚えます。
言うまでもなく、これは「世界大戦争」(1961年東宝 松林宗恵監督)あたりから想起した感覚でしょう。決してあって欲しくない事ですが。


・・とまあ、ここまでお話してきて気がつきました。
これらの「怪獣感」って、実は「怪獣そのものの怖さ」じゃないですよね。
確かに、実在しない(とは言い切れませんが)怪獣を目撃するなんて事、めったにあるわけじゃないですから、その実在感、非日常感は、現実の出来事から想像するしかないんですが。
でも何故か、前述のような出来事を身近で体験すると「怪獣」を感じてしまう。むしろ怪獣そのものの姿が見えない為に、余計怖ろしさを覚えてしまうんですね。

それは決して、それまで体験した多くの怪獣映画によって刷り込まれた感覚だけではないと思います。
むしろ「相手が分からないから怖い」という感覚が人間の根底にあって、そこからフィードバックされたものが怪獣の演出なんじゃないか、とも思えちゃって。


事実、名作と呼ばれる怪獣映画は、怪獣出現までの演出も優れたものが多いですよね。じらしてじらして観客の想像を最大限に膨らませ、満を持して登場というパターンは、かの初作「ゴジラ」(1954年東宝 本多猪四郎監督)から脈々と受け継がれていますし。
あの作品、もしゴジラがオープニングからあの巨躯を白昼の下に晒していたら、あれだけの迫力は得られなかったと思うのです。
発光する海面に始まり、沈没する船や消えていく家畜、島民のリアクション、そうした断片的な描写からゴジラの存在を丹念にシュミレーションしていくドラマ構造があったからこそ、あの「稜線登場シーン」はショッキングだったと。


そういう意味で、怪獣映画に於ける怪獣そのものは「出オチ」であるとも言えましょう。いざ出現してしまったら後は破壊するしかない。
その出現までにどこまで観客の想像を喚起させられるか。そこが怪獣演出の大きな鍵なのかもしれません。
さらに、出現後もその生態、破壊力、弱点、攻略法などを小出しにしていく事。
つまり掃討までに「謎」を残しておく事も、恐怖感を持続させる重要なテクニックと言えましょう。
その演出の一端が、冒頭の看板などから得られるような「恐怖のディテーリング」「非日常感」じゃないかと。

(これは映画の場合です。テレビ怪獣の場合は尺の関係もあり、若干端折った演出になるのもやむを得ませんね。それでも「ウルトラQ」などはかなり頑張っていましたが。)

よく言われる「建物の向こうからチラチラ覗く怪獣のフォルムが怖い」というビジュアル感覚も、この点に通じるものがありますね。
広大なセットをリングのように見立て、怪獣の全身が見渡せた平成ゴジラに比べ、常に怪獣のフォルムが建物で遮られていた平成ガメラの画面設計により迫力を感じるのは、この効果による所も大きいと思います。
感覚的、視覚的共に、人間が恐怖を感じるのは「見えない」「分からない」存在なんですね。


確かに「ゴジラVSデストロイア」(1995年東宝 大河原孝夫監督)で描写された「メルトダウン」等のシュミレーションも怖いですが、それは「対処不可」の怖さであって、未知の存在への恐怖とは別物と思います。
あれは「日本沈没」の怖さと同種のものですよね。
怖さ以上に「達観」「諦め」の感覚が強いと思いますし。

「不発弾」と聞くだけで、私などはまだ見ぬ爆弾の姿、危険度などを勝手に想像、コタと一緒に部屋で震えていますから。あれが「安全、安心が保証されている爆弾で、避難の心配も無い」のであれば何の恐怖もないんですが、そこが保証されない点が恐怖を喚起させるわけです。
結局「見えない・分からない物が埋まっているから怖い」んですよね。
通常の爆弾であれば「爆発する」という心構えも出来、解除の方法も分かりますが、『不発弾』となると、対処法いかんで物凄く危険な存在になると思うんですよ。ちょうど「恐怖の報酬」の古いニトロのように。
その段階で、不発弾は既に「未知の存在」なのかも。

つくづく、慎重な処理を行ってもらいたいものです。



もし、あなたの街に怪獣が現れたら。
「緊急のため通行止」の看板が、突如立てられたら。
その先のビルの陰には、どんな姿が潜んでいるのか。
それが分からないから怖い、と思いませんかtyphoon
とごまで逃げればいいのか。いや、避難した方がいいのかさえ分からない、未知の存在の恐怖shock


そんな事を考えながら走っていたら、こんな物を見かけまして。
もう私の頭には、これが怪獣の卵にしか見えません。

Photo_2 でも今見ると、巨大なパチンコ玉にしか見えませんね。
名古屋がいくらパチンコの本場でも、これは無いでしょうとhappy01



例の「落ちていた腕時計」のストーリーは、現在鋭意考案中。
まー例によって大したものじゃありません。
近日アップ予定ですので、期待しないでお待ち下さいcoldsweats01

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コメント

「不発弾」だと思われていた物がまさか「青い悪魔」をふたたび目覚めさせる事になろうとは!
なんて私は連想してしまいました。笑

G-0様 そっちもありましたねーhappy01
大至急、謎の金属板を探さないとsweat01
工事現場から出てきた大きな卵とか、強欲な子供が拾った小さな繭とか、地下には怖いものがいっぱい。
下手に掘り返すと大騒ぎになりそうですhappy01

 本日(21日)は、旧日本軍の銃器が100挺も出てきたというニュースもございました。
 名古屋の地下には、他にもいろいろ埋まっていそうで怖いです。^^;)
 上記TBの記事にて、ご紹介させて頂きました。

ガメラ医師様 TB&コメントありがとうございました。
今日22日は午前11時過ぎ、不発弾処理も無事終了したとの事。
予想以上に速やかな処理でしたね。
とりあえず不測の事態など起こらず、胸を撫で下ろしましたhappy01

おっしゃる通り、旧日本軍の銃器発見にも驚きましたね。
このぶんだと怪獣が埋まっていても不思議じゃありません。
不安半分、期待半分な日々を過ごしておりますhappy01

 再びこんにちは。ガメラ医師です。
関連Blog記事がございましたので、ガメラ関連記事として新規エントリーを立てました。今一度の引用をお知らせ致します。
 現場はやはり、怪獣映画みたいだったようです。^^)

ガメラ医師様 再びお採り上げ頂きありがとうございますhappy01
当日はやっぱり、怪獣映画みたいでしたかhappy01
関連記事が多いという事は、やはり皆さん思いは同じなんですね。
ちょっとしたシュミレーションタイムでした(あい変らず不謹慎)。

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