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2008年2月 1日 (金)

果てしなき妄想

「『ショムニ』の世界ですね。」
二人で思わず吹き出した、午後の局内、編集室。
きっかけは局の社内放送でした。

さすがテレビ局。社内放送のアナウンスも手馴れたもので。
聞き覚えのある女子アナの声。
「総務部からのお知らせです。
本日、午後3時20分より、2階エントランスにて、毎年恒例の節分神事を行いますので、業務に支障のない方はお集まり下さい。」


この放送に、番組編集中の私たちはつい聞き耳を立ててしまって。
編集マンに尋ねた私。
「節分って・・・今日でしたっけ?今日はまだ1日ですよね。」
「変ですよね。あ、節分の3日は日曜日だから、今日やるんじゃないですか?」
「鬼も週休二日制って事ですかね。」
さすがテレビ局。鬼の労働基準もしっかりしてます。
でもそうなると、次の疑問が。

「神事って何でしょうね?節分の神事って?」
「さあ・・・?豆まきぐらいしか浮かばないですねー。」
「豆まき?局のエントランスで?結構広いですよ。そんな所で豆なんかまくんでしょうかね?後の掃除が大変でしょうね。」
「そーですよねー。第一、まいた豆はエントランスの床に落ちる訳でしょ。
拾ったって食べられないですよ。どうするんでしょうねー?」

一応はそんな所で、お話は終わったんですよ。
で、編集を続けていると、また社内放送が。

「3時です。節分神事は20分後です。
業務に支障のない方はお集まり下さい。」

妙に人をけしかけるなー。
そこまでしつこい予告があるって事は、そうとう大事な神事って事なのかなー?
またまた編集マンに尋ねた私。
「神事って一体、何をやるんでしょうね?」
苦笑いしながら答える編集の彼。
「いやー私、去年の秋入社なんで知らないんですよー。」彼も興味津々の様子。
編集室で果てしなく広がる、二人の妄想。

「神事って言うくらいですから、きっと派手なアトラクションなんかあるんじゃないですか?局だから。」なんてつぶやく彼の妄想に乗っかる私。
「ひょっとしたら、社員の何人かが鬼の役になって、豆をぶつけられるなんて事をやるんじゃないですか?局だから。」
「あー、毎年、鬼の役は社員の立候補か選抜制で、選ばれた社員は自分のオリジナリティーを発揮すると。コスチュームとかリアクションとか。」
「そうそう。で、『伝説の鬼』なんて社員が居るんですよ。
『7年前の神事でやった報道部の○○さん、あの鬼は凄かった』なんて伝説が社内で流れちゃって。」

「立候補者が出ない年なんかは、その人にお声がかかる訳よ。
『やっぱり鬼は○○さんでないと』なんて。またその当人も乗っちゃってさ。
『やっぱり俺じゃなきゃだめかぁ~』なんて出張ってくると。」

「となると管理職としてもこの神事をおろそかに出来なくなっちゃって。
社員の士気向上の為に、鬼を引き受けた社員の成績を優遇したりして。」

『節分でどう鬼を演じるかが出世に影響する』なんて社内の裏ルールが生まれるわけね。」
「だから節分神事は出世の糸口。毎年選ばれる鬼と、鬼のパフォーマンスを見る為に社内は戦々恐々、今日は勇志の晴れ舞台ってわけですよ。
今、部長の席に座る○○さんも、5年間鬼の座を譲らなかったおかげで今の地位を手に入れたと。」

「仕事の鬼って、そういう意味だったのねー。」
「そんな重要な神事なら、そりゃー総務部も力が入るわけですよねー。」

で、冒頭のセリフです。
「『ショムニ』の世界ですね。」



私を含め、テレビ業界で生きる人たちは、こういう妄想の連鎖が大好きです。
小さいネタを膨らませようとするモチベーションがすごく高い。
物事を面白がろうとする欲求が強いんでしょうね。どんな部署に就くスタッフも、一人として「受身」が居ません。どこかに自分の発想を出そうとします。
相手より、物事をより面白く捉えようと頑張るみたいです。
会話がそのまま「発想力競争」みたいなところがありますね。
「節分神事」という一言だけで、こんな調子です(笑)。


これは頭の柔軟性を保つ意味で、大変良い訓練になります。
昔からこういう妄想が大好きな私は、仲間とのこんな会話が面白くって仕方がありません。よくロケなどで地方へ行った時、食事に立ち寄ったラーメン屋さんの店主を眺めながら、スタッフと一緒に彼の半生を勝手に想像する遊びなども(笑)。
同僚の女子ばかりで冬の海へ出かけ、海岸で釣りをしているおじさんを見ながら「あの人はロシアのスパイで、釣竿を引くリズムがモールス信号になってるのよ」なんて口走り、みんなにドン引きされた事もありました(笑)。
まーご本人には失礼ですが、罪のないお遊びとしてお許しいただきたいと(笑)。


下手な創作話で皆さんに呆れられている通り、「ネヴュラ」は妄想好きの私にとって最適の場でもあります。
前々回の『虹の卵」セブン風味』なんて、まさにその結晶ですね。「Q」のキーワードをちりばめて「セブン」を作る。実に楽しい時間でした。
現在考案中の『新マン」風味」も本当に面白い。
この企画をいち早く形にされ、TB頂いたゲッターピジョンさんのストーリーも大変素晴らしかったです。さすがですね。その筆致から、作品への思い入れが強く伝わってきましたから。うーんやっぱりファンは強し(笑)。
また、同じキーワードを使っても、出来る作品は人それぞれ違うという事も再認識できました。

冒頭のお話の通り、私の発想ルートの基本は「ワル乗り」と「エスカレート」です。
何でもない事が一線を越えたらどうなるか?そこにお説教じみた寓話性はありません。残酷で冷ややかな子供の目線です。でもそれじゃー思考の暴力、タチの悪いダジャレに過ぎませんから、その発想から何か学べる事を引き出す。これがメッセージとなる訳です。
シチュエーションで遊ぶだけでは、人の心に残るものはできません。
それも分かっているんですが、分かっている事と出来る事はまた別で。

皆さんの失笑が脳裏を駆け抜けます(涙)。


で、現在、結構いい感じで「新マン」風味も出来つつあります。
まー今日の編集室のように、おバカ話で頭をもみほぐすことで、新しい発想が浮かぶ事もあるんですよね。
それまで、絶対突破できなかった作劇上のネックが、まるで嘘のように解決できたり。そんな時、気持ちよさと共にちょっとした達成感もあったりして。
「今、五合目に到達」みたいな感覚が嬉しいんですよ。

まー今日は、いつも以上にとりとめのないお話ですが、もうちょっと「新マン」風味に集中させて下さい。
今日の番組編集も、そのほとんどは編集マンに任せっきりで「新マン」のことしか頭にありませんでした。でもそんな状況でも、どうにかお仕事が進んでしまう不思議さ(笑)。
その結果は、近日中にお話できると思います。
ちなみに、ハードルを上げない為に一言お断りを。
「セブン」風味程度のレベルですから。
期待しないでお待ち下さい(滝のような汗)



今日、編集室を出た時間には、例の「神事」は終わった後でした。
局内は何事もなかったように、いつも通りの平静を取り戻していました。
「神事」なんて本当にあったんでしょうか。
ひょっとしてスタッフによるドッキリ企画?どっかでカメラ回ってた?
まさか編集マンもグルとか?
いやーやりかねませんからねー。局だから(笑)。

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コメント

 「仕事の鬼」! 笑わせてもらいましたぁ~(^o^)/

 私が子どもの頃、近所の神社で行われていた「節分」では、神主さんや地元の有力者(町会長やトビの親方など)が、お菓子や現金(5円、10円、50円、運命の分かれ道!(夢路いとし師匠風))を撒いていました。芸能人やスポーツ選手が成田山などで行っているものに近いですネ。もしかしたら「神事」とはそういうものだったのでは?
 (あ、自分のところで書こうと思っていたネタを書いてしまいました(^^ゞ)

MIYUKIさま、こんばんは。
もう節分の季節なんですね〜。

テレビ業界の皆さんのお話、とってもおもしろいです。
反射的にいろいろなイメージがわいてくるのすごいです。
物事を面白く捉えて、楽しんじゃうって大切ですね。
クリエイティブの源でしょうか。
結果、多種多様な番組が生まれてくるんだなって思いました。

2階エントランスの節分神事、謎ですね。
でも何だかとっても楽しいです。(*^-^)

実は、会議室の外では、阿鼻叫喚の地獄絵図だったのかもしれません。
「鬼役」が、本当の鬼に変身して…。

自由人大佐様 なるほどー。神社の節分って、私は行った事ないんですよ。
すごいですねー。現金まで撒いちゃうとは。
しかも「がっちり買いまショー」風で(笑)。

こちらの地方には、お嫁入りの時にお菓子撒きをする風習がありますが、考えてみれば節分も豆というお菓子を撒くわけですから、似た風習は全国どこにあっても不思議じゃないですね。うーんまだまだ、神事は奥が深い(笑)。

ご自分の記事ネタをご披露いただいてありがとうございました(笑)。

hikari様 そうなんですよー。まさか局で毎年そんな行事が行われているとは。
節分以外にも、いろんな行事が行われていそうですね。
クリスマスとか。七夕とか。それぞれ派手なパフォーマンスがあったりして。
何しろ衣裳には困りませんからねー。局は(爆笑)。

実は、記事で書いた後にもお話は延々続いたんですが、あまりにおバカなので自粛しました。こんなメンバーの集まりですから、神事が見られなかったのは本当に惜しかったなーと。
またいずれ、こんな「局の珍事」をお話する機会もあるかと思います。
気長にお待ち下さい(笑)。

ゲッターピジョン様 私も編集室を出た時、現場スタッフの空気の違いを感じました。何か、全員が別人と入れ替わっているような気配がして。
ひょっとして机に置かれたコーヒーカップをずらすと、そこには「SOS ONI」の文字が・・・(悲鳴)

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 それは、ある年の節分の日に起こった。    その日、彼女は、普段と同じく、職場に向かった。  地方のテレビ局である。  (ただし、アナウンサーやキャスターではなく、裏方であるが)    午後3時。  遅めの昼食を取った彼女は、奮発してデザートをつけた。  (... [続きを読む]

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