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2008年2月の記事

2008年2月28日 (木)

どー聞こえてるの?

「ネヴュラ」も開始以来、今年の5月で2年を迎えようとしています。
途中の中断などありながらもこうして続けられたのは、ご訪問下さる読者の皆さん、コメントやTBなどの応援あったればこそ。本当にいつも感謝しています。
先日の事故の件やお仕事の悩みなど、頂いたコメントにどれだけ助けられた事か。
ブログを始めるまでリアルの人間関係しか知らなかった私にとって、ネットでのおつき合いがこれほど生活に潤いを与えてくれようとは思いもよりませんでした。
また、ネットというツールのみに与えられた『想像する楽しみ』もたまらない魅力となっています。

『想像する楽しみ』とは?

最近私は、お邪魔する数々のブログ、コメントやTBなどおつき合い頂くお仲間のブログを拝見する度、ある思いに捉われます。
「このブロガーさんって、一体どんな感じの方なんだろう?」

ある意味、その匿名性により発言の自由度が高いブログというメディアは、意識的に素性を明かさない限りお互いの情報を知りえません。
「ネヴュラ」開始当時、その独特の世界に多少の不安も覚えた私でしたが、幸運にもご訪問頂く方、おつき合い下さる方は本当にマナーに長けた方々ばかりで、私のそんな不安はいつの間にか消え失せていました。
その点、私は本当に幸運に思います。

まー「こんなおバカなネットビギナー、苛めちゃ可愛そうだ」なんてご配慮頂いたのかもしれませんがhappy01

で、実際、その匿名性により不自由を感じた事は全くないんですね。
むしろ文章や写真のみの記事、やりとりにより、皆さんの本質が理解できるような気もします。
ブログ本文のテーマ、主張、語り口、更新頻度、コメントの応対それぞれの筆致に、ブロガーさんの息づかいまでが定着されているのです。
自分でブログを運営しているから分かるんですが、ブログと言うのはある意味、更新時の感情の発露ですよね。
冷静を心がけていてもその日の感情がどこかに影響してしまう。
記事を毎日更新されている方など、それは特に顕著です。

個人的には、それがブログの最大の利点だと思っています。


世の中の出来事から日々の鬱憤、ちょっと感動したお話まで気取らず書けるブログは、「一日頑張ったのは自分だけじゃなかった」なんて連帯感さえ与えてくれるものなのです。
「喜びは倍、悲しみは半分に」なんて言い古された言葉に新鮮味を持てたのも、ネット社会ゆえの発見でした。
夜パソコンを開き、たとえ一行の記事、一言のコメントでも更新されていれば、血の通った人間の営みが実感できる。
この「充実感の共有」が、ブログ特有の味わいなのです。

ある友人は「コメントとは、記事に込められた思いに対して、全国の人々から物凄い速さで届く手紙」という表現をしていました。私も同感ですhappy01


それほどの思いを持って挑むブログですから、おつき合いある方々の人となりに思いを馳せる事も決して不自然ではなく。
『想像する楽しみ」とはそういう意味です。

先ほども言いましたがブログ上のやりとりは、文字というある意味「感情の純化」で行われるものですから、お互いの顔を見ながら表情、仕草などで言葉の奥を探る事が出来ない分、表現を吟味する必要があるんですね。
誤解を与えないように。
まー稚拙な表現ばっかりの私なんぞ、ご迷惑をかけっぱなしですがcoldsweats01


そこがブロガーさんの個性が最も出る部分という気もします。
言葉の選び方や文章の運び方、表現のちょっとしたさじ加減に、言葉を操る人物の人となりが鮮明に表れるのです。

私も最近は頂くコメントの内容だけを見て、どなたが書かれたものかがなんとなく分かるようになってきました。これは会話する時の「話し方」の個性のようなもので、私には密かな喜びとなっていますhappy01

さて。この「話し方」と並んで、最近私が興味を持つ事の一つに、「声」があります。
これも「ブロガーさんって、一体どんな感じの方なんだろう?」の一要素。

記事やコメントなどに表れる話し方。この方がもしこのコメントをご自分の口から話されたとしたら、一体どんな声なんだろう?
そんな事に興味が湧く私は最近、お邪魔するブログやコメントを『勝手に脳内ボイスチェンジ』しているんですよ。この人はこんな俳優さん、この人はこんな声優さんに似た声かな、みたいなhappy01
皆さんにはちょっとご迷惑かもしれませんが、記事やコメントなどから『声』を想像しているんです。

これは私の職業病かもしれませんね。例えば自分で番組の台本を書くとき、このセリフはこんなキャラに、こんなテイストで喋らせたい、なんて想像する癖が付いているんです。
むしろ、脳内でそういう想像が湧かないキャラは生きていない、キャラに血が通っていない訳です。
文字を見れば、自然とそれを発音する人物像が出来てしまうんですね。
それは決して悪気からではありません。それだけ皆さんの記事やコメントに血が通っている証拠なのです。人物像が鮮明に浮かび上がるほど、個性溢れる素晴らしい方々のような気もします。


実は「ネヴュラ」にお越し下さる方々は、この「個性」が非常に強いんですhappy01
考えてみれば当たり前ですよね。私のような個性の塊をお相手下さる方々ですから、皆さん一筋縄では行かないとpunch
広い知識の中に、必ず一つ深い守備範囲をお持ちだし。

不思議なお話ですが、実はこれ、私のリアルの付き合いに非常によく似たシフトなんですよ。みんな共通の話題を持ちながら、必ず他人には負けない分野を一つ持っているという。やっぱり類は友を呼ぶんでしょうかhappy01


ですから大げさに言えば、私がパソコンを開く時には、想像するお仲間の姿がホログラムのごとく脳内で動いているのです。
スター・トレックTNGのホロデッキでお話しているようなものでmovie

ここでお仲間一人一人の「脳内音声」を発表することは避けますが、そこで繰り広げられる会話は大変楽しいものですよ。
パソコン上の文字の羅列が、声と形を持って話し出すんですから。

「オタクイーンって電波系?危ないヤツじゃないの?」
そう思われたらごめんなさいね。これは私達映像屋の癖、妄想癖の一つなのかもしれません。この癖が商売道具みたいなものでhappy01


で、今日の本題はここからなんですが(例によって遅いですねcoldsweats01
実はそんな事を考えていてふと思ったんですよ。

読者の皆さん、私「オタクイーン」の声をご想像されたことってありますか?

「別に無いなー。どーせ何の変哲もない、どこにでもある声でしょ?」
いやー・・・確かにそうなんですがcoldsweats01
「ネヴュラ」で語られるおバカな私見やその語り口から、皆さんが想像される私の声って、いったいどんな感じなのかなーと思っちゃって。要は、記事やコメントから推察される私の人物像にちょっと興味が湧いちゃったんですね。


考えてみれば、これはネットならではの興味ですよね。リアル世界での人づきあいって、まず会ってから始まる事が多いでしょ。文通は近い世界ですが、一対多の関係であるネット社会とはまた違うし。
記事やコメントのみのおつきあいにしか出来ないお遊びかも、なんて。
これを思いついた時、結構自分では興奮しちゃったんですがdash
ラジオの深夜放送で、DJの声を聞いて顔を想像されたご経験がおありでは?あれのネット版とでも思って下さい。
ネットですから「文を見て声を想像する」訳です。


もしそんな事に興味を持たれたら、「こんな声なんじゃないの?」なんてコメント頂ければと思います。
タレントや女優の誰々風、なんてたとえが分かりやすいですね。
(女優とはあつかましいなー、なんて思わずに。coldsweats01芸人さんもいいですね。)


参考までに。随分前の記事ですが。
私の「女声へのこだわり」をしたためたものです。
まだ母の生前でしたが、その辺りは割り引いて頂いて
coldsweats01

「女声というハードル」

http://spectre-nebura.cocolog-nifty.com/cultnight/2006/06/__3843.html

まーいつぞやのように切羽詰った呼びかけでもありませんし、ほんの気まぐれのお遊びですから、特に他意はありませんhappy01
「そういう事を考えずにやりとりできるから良いんだ」
「あえて考えない事にしてるんだ」
そんなご意見もごもっとも。よく分かります。ですから決してご無理なさらず。
「こんな記事を書くヤツだから、こんな声が理想」「こんな声なら面白いのに」的な遊びコメントも面白いですね。要は皆さんと思考実験をしてみたいと。

またこちらにばかりご意見頂いても申し訳ありませんから、コメント下さった方には、僭越ながらお返事コメントに、私が想像したそちら様のお声を「●●さん風?」などと書かせて頂きます。いつも考えている事ですから書くのは簡単ですhappy01
たとえ一通のコメントでも嬉しいものなんですよ。それが自分の予想と違えば違うほど面白い。まーちょっとした頭の体操とお考え下さい。

でも読者の方々の中には、リアルの私をご存知の方もいらっしゃいますよね。
そういう方には、「記事から想像した私と、実際会った私のギャップ」なんて事をコメント頂いても楽しいですねー。
まー自分で分かってますから、どんな事書いて頂いても良いです。

「まさかあんなルックスとは!」的な驚愕のコメントも欲しいですねー。


よく俳優さんが「役が自分を離れて一人歩きしている」なんて表現を使いますよね。私も今回「皆さんの中の私と自分自身の距離感」を測ってみたくなったのかも。
まー今の所、自分に嘘はついていませんから、「ネヴュラ」は一人歩きしていませんが。皆さん、プチプチの数を数えたくなるくらいものすごーくヒマな時、時間つぶしとでも思って、ちょっとお考え下さいhappy01

2008年2月27日 (水)

いけない私

Photo_3「ついに出たのねー。」
ここ数年の封印映像本ブームで、いつかは出ると思っていましたが。
書店で見かけられた方も多いのでは?
Photo_4 こんな事書かれちゃ。即買いhappy01
動画投稿サイトなどで流出している、ワケあり発表不可映像作品の解説。
それらをダウンロードできるソフトのアクセスガイド・操作方法のCD-ROMが付いているところが画期的。

すごいですね。おバカな私はそういうソフトの存在は知っていても、こういうガイドブックがなければ手も足も出ないのです。
本来、こういう事って違反なんでしょうか?個人で楽しむだけならOK?
こんな本が出たって事は、暗黙の了解なんでしょうがcoldsweats01

買っちゃう私はいけない女なのかも。でも見たいものは見たいしshock
Photo_5 私を購入に踏み切らせたのがこの記事。今だに国内版を見たことがなく。
この未見はオタクとして最大の汚点だったりして。


ごめんなさい。もしこれが違法なら、最初に謝っておきますcoldsweats01
ダウンロードに成功したら、ネヴュラ座は禁断映像の園と化すでしょうsmile

2008年2月26日 (火)

コタハウス七変化

Photo_2今朝はsnowが舞ったので。寒いだろうと。
コタに先日買った綿のおふとんを
あげました。
こんなイメージだとかわいいんだけど。







Photo_2 午後1時。打ち合わせから帰ってきたら。
あっ、それなりにイメージ通り。巣箱の中がゴージャス仕様に。
暴走車のダッシュボードみたいですねcar

Photo_3 で、午後11時。
隆旗康男監督「赤い月」DVD鑑賞後、覗いたら。
まったく興味ない様子。しかも先日より気合の入った詰め込み方。
あの文芸大作を無視ですかsad音楽の朝川朋之さんにも失礼でしょpout

Photo
横から見ると。
まるで内部爆発bombみたいhappy01

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ゴジラの顔が14メートル!!

前回の記事で、皆さんには大変ご心配をおかけしました。
昨日、事故の当事者・おじいちゃんの保険会社から、お電話がありました。
過失責任は10対0でこちらの過失は無し。
愛車ミラジーノは無事修復されるようです。

保険会社も大手、担当者も大変しっかりした方で一安心。
当面は代車になりますが、まーそれは仕方ありませんね。
揉め事もなく、ほっと胸を撫で下ろした次第です。
ご心配頂いた方々、コメント頂いた方々、本当にありがとうございました。



さて。良い事というのも、何故か重なるもので。
ここ数日泣き言を漏らしているお仕事の件で、多少の進展がありました。
これはまだ決定ではないので、依然として不安はありますが。
とりあえず差し支えない程度にお話しましょう。

私がテレビ演出を学んだのは、名古屋の一放送局でした。一通り演出のイロハを学んだ後、いくつかのプロダクションを経て今の立場となったのですが、その間には数え切れないほどテレビマンとの出会いがありました。
皆さんの職場でも同じと思いますが、仲間にも気の合う相手、お仕事のやり易い相手っていますよね。
私も知り合った仲間の中にも、何人かそういう相手が居ました。
その一人が私より前に独立し、フリーとなって活躍していると思って下さい。


そんな彼から連絡を受けたのは、つい先日のことでした。
「ちょっと手伝ってもらいたい仕事があるんだけど。」


彼のセクションは編集担当。以前在籍していたプロダクションで一緒に番組編集を行った仲です。彼とは真夜中の編集室でよく喧嘩しました。
ディレクターと編集マンという立場の違いから、番組に対するアプローチの差でいつも対立したものです。
そんな彼の態度が変わったのは、ある企業のCMを作った時でした。

もともと広告代理店にいた私は、CMに関しても特別の思い入れがあります。ですからCMと聞けば、普通の作品以上に入れ込んでしまう傾向がありましてcoldsweats01
そのお仕事の時も、撮影、編集、音声その他全ての面で「粘って、粘って、粘りぬき」ました。満月をCGで作りたくなくて、本物の満月の日を狙ってカメラマンを口説き、わずか1秒にも満たないそのカットの為に40分もカメラを回し続けた入れ込みようでした。
編集時もリテイクの嵐で、件の彼には結構な迷惑をかけました。
「もうちょっとタイミングを合わせたい」「あと1フレーム!」
一秒の30分の一のタイミングにこだわる私に、彼も辟易していたようです。


しかしそんな私のこだわりが、彼には新鮮に映ったのでしょう。
「今後、俺が仕事を頼んだら、手伝ってくれるかな?」
独立前夜、誘われた食事の席で、彼は私にそう切り出してくれました。

嫌われていたと思っていた彼から、そんな言葉が出るなんて。
正直、私は意外でした。


今や私も彼と同じフリーの身。彼とはよく組んでお仕事をしています。
3年前の愛知万博でも、一緒に会場で汗を流しました。
その彼から今回、また新しいお仕事の話が。

彼から紹介された人物は、ある公共施設の映像部門を仕切る大手プロダクションの担当者。
施設名は伏せますが、名古屋在住の方なら必ずご存知と思います。
この施設の大型ハイビジョンスクリーンで上映される映像の演出を手伝って欲しい、という依頼でした。


映像ディレクターとは番組以外でも、こうした演出のお仕事が来るものです。過去、私もこの手のお仕事の経験はあります。自分の作品が劇場並みの巨大スクリーンで上映される様は、見ていて嬉しいものですhappy01
そんなお仕事の依頼がまた今回。
しかも契約期間は長く、数年に及ぶとの事。願ったり叶ったりなのでした。


「ゴジラの顔が14メートル!!」とは、このスクリーンの大きさの事です。
ネットの資料によるとそのスクリーンは横幅約14メートル・縦幅約8メートル。
インチに換算すれば633インチの大きさです。
もちろんハイビジョンですから、アスペクト比は16:9。


これはもう映画ですね。小さなシネコンのスクリーンなど問題にならないくらいのサイズです。しかも施設には、このスクリーンが3基並んでいる状態。
「イントレランス」ばりの(ちょっと違いますが)画面編成なのでした。


久しぶりに来たこんなお仕事に、不安半分・期待半分です。
とりあえずお話だけは聞きましたが、現場を見ていない私は返事をちょっと保留しました。一度現場を見て、返事をするつもりです。
まー未経験でもないですし、映画並みのスクリーンですからいいチャンスでもありますし。お仕事の選り好みが出来る身分でもありませんから、まずOKを出すでしょうが。
いずれにしても、こういう時にお仕事のお話が頂けるのは本当に有難い事です。仲間の彼には感謝しなければいけませんね。


そんな訳で数日後に、現場の下見を行う手筈です。
これでお仕事の不安が、どうにか解消できればいいのですが。
ご心配頂いた皆さんの為にも良い返事が出せるよう、張り切ってみたいと思います。


でも横幅14メートル・633インチって。ちょっと実感できませんね。
きっと初作「ゴジラ」に関わった有川貞昌さん、梶田興治さんもこんな感覚だったんでしょうね。
先人の感覚を追体験できた、ちょっと嬉しい夜ですhappy01

2008年2月23日 (土)

不幸のズンドコ

ツイてない時は悪い事が重なるもので。
今日もいつものオタク話ではありません。
ブログを感情のゴミ箱にだけはしたくないのですが、
今日だけはお許し頂ければと。


ダークサイド・オタクイーンがちらりと覗きます。
心臓の弱い方、お一人でご覧になる方は、
今日の「ネヴュラ」はご遠慮下さい。


Photo写真は愛車、ミラジーノ(現行型)の左後部フェンダー部分です。
タイヤハウスが凹んでいるのがお分かりでしょうか?





Photo_2後から見るとこんな感じ。
かなりベコっと凹んでいますcrying







そうです。事故です。
私に責任はありません。傷もこの程度なので、私自身はピンピンしています。
この凹みは今日、お買い物に行ったホームセンターの駐車場で付けられたものなのです。


駐車スペースの前に横付けし、車庫入れ状態で90度回転、パックで駐車しようとした私。その時、隣のスペースからバックで出ようとした車が、横付けの私の車に追突したのでしたcrying

私は停車していた為、衝突箇所はこの一箇所で済みましたが、もし動いていたら弾き飛ばされ、他の車に玉突き衝突していたかもしれませんでした。
何しろ事故時刻は午後一時。土曜日の駐車場は買い物客の車でごった返していましたから。


最低限の被害にほっとするのもつかの間、追突車から出てきたドライバーを見た私はちょっと拍子抜け。そのドライバーは、髪の毛から髭まで真っ白の、かなりのおじいちゃんだったのです。年の頃なら70ちょっと。
私が入れようとした駐車スペースから前の車が出たのを確認してバックした、とおじいちゃん。要は後部を確認していなかったんですよ。
本人も認めていました。sad
「100%私が悪いねー」と頭を掻くおじいちゃんでしたが、私はそんなのんびりムードに神経を逆撫でされるような気分。


「とりあえず保険屋さんを呼びましょう」ともちかける私でしたが、おじいちゃんは頑として応じません。「これくらいなら大した事ないよ」なんて、まるで笑って許して欲しいような口ぶり。
人の車にぶつけておいて、その言い方はないでしょうと。
おまけに耳も遠く、何を言っても返事は「えーっ?」bearing
そりゃ怒りますよ。私だってpout


見ればおじいちゃんの車は、失礼ながら塗装が薄くなって地金が見えるようなクラシックないでたち。
そこから考えても、この人が車のコンディションや傷などに無頓着な事が窺い知れます。ただ彼はそうでも私は違う。深いレッドの塗装に惹かれてこの車を買ったんだから。
どうあっても、事の重大さを彼に認識させる必要がありました。


「これくらいの傷なら修理も大した金額じゃないから保険は使いたくないなー。
修理したら請求してよ。現金で払うから。」彼はこう一言。

どーですかこの物言いpout
他人の車に傷をつけた人の言うセリフですか?annoy


過去の「ネヴュラ」をご覧の方はお察しかもしれませんが、私はご訪問いただく方には100%のお答えを心がけています。それがコメントやTB頂く方への礼儀だと思っているからです。力足らずとは思いますがcoldsweats01
ましてやこちらに非がある時など、相手に対して200%、300%の礼儀を尽くすのが当然と思っているのです。
でなければこちらの反省の気持ちが、相手に伝わらない。
ですからこの時の相手のセリフは、もう私には考えられないんですよangry
事故の規模や被害の大小じゃないんです。『気持ち』の問題なんです。

「とにかくお互いの連絡先を交換しましょう。修理についてはこちらで手配しますから。」まるで意に介さないおじいちゃんには、とりあえずそれを納得させるのが精一杯。
本当は警察を呼んで事故の事実をはっきりさせる事が間違い無いんですが、当のおじいちゃんが事故と思ってないんだからどうしようもありません。
そしてもう一つ、私には大きな疑念がありました。
私のような存在に対する、色メガネ。


こういう事態になった時、私のような立場の者は、どうしても疑念を持たれ易いんです。本名や連絡先を交換する訳ですから、相手にはすぐに私の正体が分かってしまう。そりゃ前からうすうす感じてはいるでしょうが、「お前みたいな奴はどうせふざけて運転してたんだろ」みたいないわれの無い視線で見られてしまうのです。
これが一番辛い。

こんな風に私は一生、世間の偏見と戦って行かなければならないんでしょうか?
身体と心の性別が違うというハンディは、こんな局面には最大の敵となって私の首を絞めるのですshock


とにかくその場をしのぎ、今ひとつ事の重大さが分かっていないおじいちゃんと別れた私は、その後すぐにダイハツのディーラーへ向かいました。お客さんで賑わうディーラーのスタッフをせかして、やっと出してもらった修理見積りは。
Photo_3ビックリsign03sign03sign03
こんなにかかるの?

「板金はともかく、塗装に5万近くかかるんですよ。特殊な色だから。
この赤を出す為には、下地の仕上げを完璧にやっておかないとだめなんです。」

スタッフの言葉に頷く私。
なるほど。この深い赤、やっぱり普通の色じゃなかったのねhappy02


とにかくこの額を伝えなきゃおじいちゃん気がつかないわと、私はあわてて携帯を手にしました。で、案の定。予想通りのセリフが。
「えーっ?なんで9万近くかかるの?」
まるで私が悪いようなこのリアクション。ぶつけたのは貴方でしょーにpout
「ちょっと・・・2・3万と思ってたのになー。」
「塗装にかかるんですよ。塗装に。」
塗装の二文字を強調する、ちょっとダークサイドな私bleah


「あの・・・保険が効くかどうか問い合わせてみていいですか?」
搾り出すようなおじいちゃんの弱々しい一言に、私もちょっと彼が気の毒になりました。でもおじいちゃん、世間では、車を大事にしている人もいるのよ。


その後おじいちゃんから「保険で処理します」と電話があった事は言うまでもありません。ほっと胸を撫で下ろした私。こちらの出費は0円で決まりそう。
個人同士の示談処理はトラブルの元ですからねcoldsweats01



さて。落ち着いた所で、私がなぜ今回の事故に過剰反応してしまったのかを考えてみました。そこで思い当たった理由は。
それはこの「ミラジーノ」という車そのものにありました。

ちょっとウェットなお話なので、スルーして頂いた方がいいかもしれませんが。
この車、実は亡くなった母の為に買ったものだったんです。

一昨年前の11月に亡くなった母は、その晩年、糖尿病とパーキンソン病の為に歩行困難となっていました。歩くには「シルバーカー」と呼ばれる歩行補助車(おばあちゃんがよく押しているショッピングカートみたいな手押し車ですね)が必要だったのです。

私が母を施設から病院へ送る時、そのシルバーカーは折りたたんで車に乗せるのですが、車が小さいとうまく入りきらないんです。で、軽のサイズでなるべく大きく、しかも母が好きだった赤系が美しい車を探したんですね。
で、見つかったのが件のミラジーノだったわけです。

この車を初めて見せた時、母は久しぶりに笑いました。
二人で走る車中、珍しく饒舌にはしゃぐ母を嬉しく思ったものです。
ミラジーノには今でも、母の思い出が詰まっているんですよ。
車体の赤を見れば今でも母を思い出します。お恥ずかしいお話ですが。
ですからきっと今日の事故は、無意識ながら、母の思い出に傷をつけられたように感じてしまったのでしょう。おまけに相手の横柄な態度に、その思い出を軽く扱われたような怒りを覚えてしまったのかも。
まーいい年して大人げないですがcoldsweats01


お仕事の不安。一生付きまとうハンディ。踏みにじられる母の思い出。
お天気には恵まれても、こんなマイナス要素が一つになった今日の私の心はどしゃ降りcrying
事故が保険扱いになった事だけが唯一の救いです。


ここ数日、こんな暗いお話ばっかりでごめんなさいね。
私も生身の人間、毎日の生活の中で思うところは色々あります。
まーこんな出来事も後で笑い話になるよと、自分を励ましていますがpunch

2008年2月21日 (木)

公私共に改変期

最近の「ネヴュラ」記事更新のリズムが乱れている事は、皆さんも気づかれていると思います。
実はこの時期、フリーのディレクターは大変。
丁度、春の番組改編準備の真っ只中なのです。

生まれる番組もあれば、また去り行く番組も。
スタッフもまたしかりです。

いつお払い箱になるか。フリーの身にいつも降りかかるこのリスクは、この時期最もリアルに私をおののかせるのでした。
しかもここへ来て、恐れていた事が現実になりそうな気配。
ただ、決して暗雲ばかりでもなく。捨てる神あれば拾う神あり。

雷雨と光明のはざまで枯れ木のように揺れる私は、今まったく予断を許さない状況です。
ここ数年で最も緊張感溢れる春先(って、どーいう表現なんでしょうかshock

そんなわけでここ数日は、ちょっと更新がランダムになるかもしれません。
どうかお許し下さい。
読者の皆さんと笑って春を迎えられるよう、頑張っていますhappy01

今しか楽しめない

Photo お店で見かけると、つい手が出ちゃうコラボ商品。また新作が。
Photo_2
こういうマークを見ると、
余計購買意欲がそそられて。
今しか楽しめない味と思うと。



Photo_3何?欲しいの?
でもコタちゃんにはちょっと
刺激の強い味だし。
どうしようかなー。



Photo_4 じゃーこうしてみようか。

おねえちゃん。このしちゅえーしょんって、きょねんのなつにみたよ。
Photo_5

どう?おいしそう?
うーん・・・びみょー。






Photo_7
結局、お気に召さなかったようで。
濃い味だからねー。
ちょっとホッとしました。



Photo_8
個別のアップ。あまり意味がないですがcoldsweats01
全部味見しましたが、それぞれコラボならではの味が楽しめました。
個人的にはキムチ味がおすすめ。期間限定は惜しいです。
さすがカルビー happy01

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2008年2月20日 (水)

加えられる疑問符

newいきなりですが。今回から、絵文字が使えるようになりまして。
さっそく使ってみました。(種類はそれほどありませんが)coldsweats01


絵文字はコメント欄でも使えるそうですので、
コメントされる皆さん、楽しんでみて下さいhappy01

さてさて。前回の「アイアンクイズ」の答えですが。
さすが皆さん、鋭いですね。
正解はご覧の通りです。
 
Photo_4私も最初見た時は悩みました。
結局正解できたんですが、こういうユルーいクイズがたくさんあった当時のガムは、今見ると楽しいですね。

正解者の皆さん、おめでとうございましたfuji
賞品がなくてごめんなさい
coldsweats01







さて、お待たせしました(例によって待ってないって?)
今日は前々回の続き、ナレーションのお話です。
ただ今回はこれまでと違い「ナレーションが番組内容と対立して見える例」についてお話します。
まーこれもいつもの私見ですので、ひと笑いのタネにでもなればと(笑)。

これまでの「ナレーションおバカ私見シリーズ」では、「ネヴュラ」得意のウルトラシリーズ、それも「Q」「マン」など最初期のシリーズを採り上げてきました。
この二作が来れば、当然次はこれですよね。

Photo_7「ウルトラセブン」(1967年~1968年)。
今さら語る必要もないほど有名な、国産特撮ヒーロー番組です。
識者の間ではこの番組に関する評論や私見が数限りなく語られていますね。
「ネヴュラ」のお仲間さんも、皆さん活発な意見を発表されています。

セブンに関してはビギナーを自認する私などが、それら凄腕の識者のご意見に加えることなど何もありません。
最近も久しぶりに再見、そのクォリティーの高さに改めて感服した次第でした。

「私に語れる事なんて何にもないなー」とも思っちゃったりして。
ですから今回は、かなり食い足りない私見になっちゃうと思いますので、その点はご勘弁下さい(汗)。

以前「虹の卵 セブン風味」の時にもお話しましたが、私は「セブン」に関しては初期の話数をリスペクトしています。正統派の侵略ストーリーは「マン」には無かった硬派のテイスト、異星の知的生命体との攻防戦が生み出す緊張感は、それまでのファンタジックな世界観と一線を画すものでした。
異論も多々ありましょうが、個人的に「セブン」は14話・15話の「ウルトラ警備隊西へ」前・後篇あたりまでが許容範囲ギリギリ、それ以降のエピソードは一部を除いて「名作だけど、これは私の好きなウルトラじゃない」んですね。

これは好みの問題です。いつも申し上げますが「良い悪いと好き嫌いは別」という事ですね。ですから作品の出来については決して否定しません。
60年代後半にこれほどまでのクォリティーを持ったSFドラマは、世界的に見ても極めて稀な例ですから。

さて。ここで今回の切り口、「ナレーション」についてお話しましょう。
識者の方々のみならず今や一般の方々にも有名な事ですが、「ウルトラセブン」のシナリオには、いつも一篇の巻頭詩が書かれていました。



地球は狙われている!
今・・・・。
宇宙にただよう幾千の星から
恐るべき、侵略の魔の手が
伸びようとしているのだ。



Photo_8これは番組製作当時、スタッフ側がセブンに関して貫こうとしたテイスト、ドラマの背景となるイメージを形にしたものと言えます。
この巻頭詩はラストの一行が削除され、第1話「姿なき挑戦者」の冒頭でナレーションとして使われていますから、皆さんにも聞き覚えがおありでしょう。
第1話の脚本は「マン」のメインライター・金城哲夫ですが、不勉強ながらこの詩がどなたの手によるものかは存じ上げません。ただいずれにせよこの詩が、スタッフが目指したセブンの世界観だった訳です。


しかしながら、後年の作品研究で名作とされたエピソードを思い出すと、セブン全篇中、この詩の内容をストレートに表現したエピソードが思ったほど多くない事に気がつきます。これは私だけの感覚でしょうか?

「そりゃそーだよ。オタクイーンの言ってる事は矛盾してない?
「マン」の時だって第1話のナレーション『それゆけ!われらのヒーロー!』が、シリーズ進行につれて内容にそぐわなくなっていった事に気づいているくせに。
ましてやセブンは、従来の金城風エンターテイメントと、市川森一らによる問題提起作のせめぎ合いが露となって結実した名作なんだから。
今やそんな事はファンの間では常識でしょ?」


Photo_13・・・という皆さんのありがたーいお声が石つぶてのように。crying
その通りですね。第1話で作られた設定やストーリーラインが最終話まで貫かれたテレビシリーズは非常に少ない。
原作物や確固たる連続ストーリーが作られている番組を除き、セブンのような一話完結のシリーズは、視聴者の反応などを見ながら舵取りをしていくものだからです。
ましてや当時の円谷プロは名クリエイター揃いの梁山泊でしたから、一筋縄ではいかない作品群が目白押しなのも当たり前で。
すす、すいませんでした。私のようなヒヨっ子がセブンを語るなど100年早かったんです。crying


でも私などはこの巻頭詩、いやあえて第1話ナレーションと言いますが、セブン全篇はこのナレーションへの挑戦だったような気がするんですよ。
「自作のナレーションに、クリエイター達が『?』をつきつける作品群」と言うか。


Photo_9「セブン」全篇を鳥瞰してみて思うのは、このナレーションには早くも第8話「狙われた街」で『?』が突きつけられたような気がすることで。
8話ですよ。まだ1クール行っていない段階でこの問題作。
「人間同士が信頼感を持つ事は、遠い未来のお話」という結末の苦さは、さすがに子供の頃の私は分かりませんでしたが、今になってみるとそこには、第1話ナレーションに投げかける疑問符・鋭い『?』があったような気がします。
つまりナレーションの最後に、疑問符を含む一行が追加されたような感触があるんですね。


恐るべき、侵略の魔の手が・・・
しかし今の人類は、団結して侵略に立ち向かえるほど、お互いを信用しているのだろうか?


みたいな(笑)。
不思議なもので、なぜかセブンのエピソードは「マン」で語られた『人間同士の信頼感』や『未来への明るい希望』を全部ひっくり返しちゃうようなエピソードが非常に多いですね。
私が好きな正統派の侵略ストーリー、「緑の恐怖」「湖のひみつ」「消された時間」などのエピソードの方がむしろ浮いて見えてしまうという(笑)。
確かに「Q」「マン」にウルトラシリーズの真骨頂を見る私ですから、前述の正統派ストーリーが好きな理由も分かります。私がセブンに敷居の高さを感じるのは、きっと前述の第8話のような先鋭作が続出するせいでしょう。


他にも『?』が付く作品は、数多くありますね。

第42話「ノンマルトの使者」では
『先住民族を排除する人類の方が、侵略者ではないのか?』と。
第43話「第四惑星の悪夢」では
『人間疎外が進む地球は、いずれ自滅の道を辿るのではないか?』と。
第44話「円盤が来た」では『盗まれた街』のラストを少し具体化して、
『地球人同士は、他人をどこまで信用できるのか?』と。


分かりやすい例として後期の有名作を多く挙げましたが、他にも第1話ナレーションに「挑戦」するかのような主張は全作を通じて少なからずあります。
これはシリーズの流れでそうなっていったとは思いにくい。
確信犯的に挑戦しているような印象を受けるのです。
なにしろ最初の「挑戦」が第8話ですから(笑)。


「あれ?「アレ」が無いじゃない。まだまだだなオタクイーンも」とおっしゃる貴方。私だって、ダテにオタクを名乗ってるわけじゃありません。
セブン後期のエピソードで私が唯一気に入っているのが「アレ」なのです。
『超兵器R1号』。


Photo_10これはさすがに、私も瞠目した一作でした。
(好みの問題ですので異論もおありでしょうが、そこはなにとぞご勘弁を)
このエピソード、よく言われる「核兵器開発競争の寓話化」である事は間違いありませんね。「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」という名ゼリフも、作品の文学性を高めている理由の一つです。

救いようの無い人類の好戦本能、支配欲に対する問題意識。

『力による地位の均衡化で、真の平和を維持できるのか?』
視聴者に強烈な疑問符を投げかけるこの主張は、ラストシーン、地球人と宇宙人の間に立ち尽くすダンの暗澹たる表情に凝縮されていますね。


その被害者、人類の負の発明の象徴として登場するギエロン星獣は、言わば「宇宙版ゴジラ」の役どころじゃないかと思います。
核実験がR1号に変わっただけで、ストーリーの構造は同じですもんね。

頭の無い私なんぞは、クライマックス、ギエロンに挑むセブンの姿が悪役に見えてしまって仕方がない。
星獣の翼をもぎ取って振り回すセブン。
アイスラッガーで星獣の首を欠き切るセブン。
バックに流れる勇壮な主題歌のBGMが、逆にセブンの残虐性を強調するように見せる秀逸な音楽演出。

画面いっぱいに舞う美しい羽が「望まない復讐」の末に流れるギエロンの「白い涙」に見えてしまって仕方がありません。


頭の無い私は、ここに「宇宙から来たスーパーヒーローの限界」を見てしまったのかもしれません。知略・戦略で戦える宇宙人相手ならある意味「フェア」な印象を持つセブンの存在も、住む故郷を兵器で破壊され、身体も変化し宇宙の放浪者となった生物には「殺戮者」となる以外なす術がなかったと。
兵器開発を自ら「血を吐きながら続けるマラソン」と揶揄し、その動きを阻止できなかったセブン=ダンは、血走ったギエロン星獣の目に何を見たのでしょうか。


Photo_11冒頭のお話に戻りましょう。
第1話冒頭で語られたナレーション、「地球は狙われている」に始まる一文は、そのままスタッフへの疑問符に映ったのかもしれませんね。
「宇宙に漂う幾千の星から 恐るべき侵略の魔の手が・・・」
この一文も、皮肉と言うかなんと言うか。

「超兵器R1号」では、侵略しているのは地球人なんですよね。
それがたとえ故意じゃなかったとしても、そこには「被害者」が居る訳です。
脱稿時、脚本の若槻文三は、この第1話ナレーションを意識していたのでしょうか。セブンビギナーの私には窺い知れませんが、本編を見る限り、それは冒頭のダンとフルハシの会話に現れているような気がします。


「忘れるなダン。地球は狙われているんだ。今の我々の力では守りきれないような、強大な侵略者がきっと現れる。その時の為に。」
「超兵器が必要なんですね。」
「決まってるじゃないか。」
「侵略者は超兵器に対抗して、もっと強烈な破壊兵器を作りますよ。」
「我々はそれよりも、強力な兵器をまた作ればいいじゃないか。」

「それは、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ。」

Photo_12赤色のセリフがフルハシ、青色のセリフがダンです。
このセリフを見る限り、ナレーション側のフルハシに疑問符を投げかけるダンという図式が読み取れます。

「地球は狙われている」というシリーズ当初のコンセプトに対し、既に2クール目のラストでこれ程までに強い疑問符を投げかけるシリーズは、私の知る限り非常に少ないです。
前作「マン」の世界観を発展させながら、新たな切り口を次々と見せていったセブンですが、その先鋭性は自らが作り出したシリーズコンセプトに反逆すること、逆の立場を取ることで確立していったんですね。
それはある種、従来のヒーロードラマの枠を打ち破ろうとした、若きクリエイターたちの熱い思いだったのかもしれません。



そんなこんなで、いつもながらのおバカな私見をお聞き頂きました。
まー今まで、色々な所で語られてきた事の焼き直しかもしれませんが、これは決して受け売りではなく私見です。舌足らずでごめんなさいね。
何しろセブンについては無知の私、思い違いなどありましたらお詫びします。
でもやっぱり私には、ヒーローのあり方や人類の未来に疑問符を投げかけるセブンの作劇は見ていて辛いです。
名作ゆえ、訴える力の強さゆえ、その事を余計感じるのでしょう。


やっぱり「マン」のような突き抜けた明るさ、未来への希望が好きですね。
カネゴンやブースカと遊ぶのが大好きな私の、ささやかな好みですhappy01

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2008年2月17日 (日)

真実は霧の中

ちょっ・・・とお仕事が忙しく、前回の続きが書けないので。
こんな小ネタで、なにとぞご勘弁下さい。


Photo これは「アイアンキング」放送当時、ハリスから発売されたガムの包み紙。
1972年当時のクイズです。
さあ、あなたに「ほんもの」が分かるでしょうか?

正解しないと、池谷仙克さんに顔向けできないかも(笑)。
ちなみに前回の続きは、次回更新の予定です。


Photo_2





あっ、コタちゃん。
オーディエンスに聞くのはずるいよ。
会社も違うし(笑)。

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2008年2月15日 (金)

ウルトラ心の兄弟

前々回の記事で、「ウルトラQ」のナレーションについてお話しましたね。
1966年の放映時、その非常に洗練されたドラマの香りは他の番組と一線を画すものでしたが、それは「ウルトラゾーン」など海外SFテレビドラマの影響下にあるというもので。
まーこんな事は、ほぼ30年近く前に識者によって語られ尽くされていますよね。
その影響はあの、印象的なオープニングナレーションにも現れている、なんて今さらな私見でした。

「今夜はどう口説いてくれるの?」
http://spectre-nebura.cocolog-nifty.com/cultnight/2008/02/post_a1fa.html

お話の中でも言いましたが、実は前々回の記事はまだ導入部、本当は今日のお話に繋げたかったのです。今日のお話の為には、「Q」のお話はどうしても避けられなかったんですね。
そんな訳で、今日はいよいよ本題。「Q」と来れば「マン」です(笑)。


Photo「ウルトラQ」の後番組として製作され、現在も脈々とシリーズが作り続けられている「ウルトラマン」。
「ネヴュラ」でも事あるごとに、この稀代のヒーローについてはお話して来ました。

ずっと拙ブログをご覧になられている方は、最近の記事で「マン」「セブン」「新マン」のオリジナルストーリーを妄想し、それぞれのテイストや目指したテーマなどを探っている事などをご存知でしょう。
頭の無い私ですから、毎度の私見も独りよがりで舌足らずのものばかりですが、今回、久しぶりに各シリーズをまとめて鑑賞する機会を持ったことで、私の中ではわずかながら作品の感触を掴む事が出来ました。

そんな感触の中で、とりわけ各シリーズの特徴を表現しているように思えたのが、件の「ナレーション」だったのです。
前々回は、かの「あなたの目はあなたの身体を離れて、この不思議な時間の中に入っていくのです」という名ナレーションについてお話しましたが、その「シリーズのカラーを決定付ける特徴」は初代「ウルトラマン」(1966年)のナレーションにも表れていました。


「ウルトラマン」の特徴、番組カラーを印象付けるナレーションとは?
ちょっと考えてみて下さい。


Photo_9「えーっ?オタクイーン、だってウルトラマンのナレーションって「Q」みたいに毎回決まってないじゃん。ある程度決まってるナレーションなら『太陽エネルギーが』『カラータイマーが』ってアレでしょ。別にアレが、ウルトラマンの番組カラーとは思えないし。
まさかカラータイマーだから番組カラーなんて言うんじゃ?」


いやいや。いくら私がおバカでもそこまでは(笑)。
おっしゃる通り。別にウルトラマンのタイムリミットが「時間に追われる現代人の焦燥感を表現」とか、別にそういうテーマを訴えている訳でもないですしねー。
それに確かに「マン」には「Q」のように、毎回繰り返されるテーマ的ナレーションもありません。
もうおわかりと思いますが、「マン」のカラーを決定付けたナレーションとは、第1話「ウルトラ作戦第1号」クライマックスの「アレ」なのです。

竜ヶ森湖畔。
宇宙怪獣ベムラーを倒す為、ハヤタ隊員は初めてウルトラマンに変身。
怪獣と対峙する銀色の巨人を応援するかのような、石坂浩二の名調子。


「M78星雲の宇宙人からその命を託されたハヤタ隊員は、
ベーターカプセルで宇宙人に変身した。
マッハ5のスピードで空を飛び、強力なエネルギーであらゆる敵を粉砕する
不死身の男となったのだ。
それゆけ!我らのヒーロー!」


Photo_3この一文が、「ウルトラマン」という番組を貫くカラーを簡潔に、しかも見事に表現しているような気がするのです。
これまでにも何度かお話してきましたが、「ウルトラマン」という番組の構造はあくまで科特隊がホスト役。怪獣はゲストでありウルトラマンは幕引き役に過ぎません。
しかしながら、やはりこの番組はウルトラマンが怪獣と戦うクライマックスがなければ成立しない。
何しろタイトルなんですから(笑)。
この「ウルトラマン」という作品の特徴を一言で言い表すなら。
その要求に応えるのが前述の一文なのかもしれませんね。


ちょっと私、考えてみました。毎回流れる「ウルトラマン」のオープニングテーマ曲、あのサブタイトルが出るイントロ部分に、もし前述のようなナレーションが流れたら。
そのままでは長いですから、ちょっと簡潔にまとめてみて。


「ハヤタ隊員は変身する。
マッハ5で空を飛び、あらゆる敵を粉砕する不死身の男に。
それゆけ!我らのヒーロー!」
♪むね~に つけ~てる マークはりゅうせ~・・・


カカ・カッコイイー!(おバカでしょ(笑)。
今で言う、DJの曲紹介みたいなものですが、これが浦野光さんあたりの声だったら、物凄くハマるような気がするんですよ。
皆さんも一度、ご自分でやってみて下さい。絶対シビれますから。
ただご家族に呆れられても、責任は持てませんが(爆笑)。


どうしてこの一言がハマるのか。これはやはり、この文が「ウルトラマン」という番組を端的に表現しているからではないでしょうか。
で、ここが重要なんですが、この一文、縮める時に絶対に要約できない部分があるんですよ。お気づきと思いますが。

最後の一言「それゆけ!我らのヒーロー!」
この部分だけはどうしても短く出来ない。何故かお分かりでしょうか?


Photo_3広告業界には「キモ」という言葉があります。
主に広告のキャッチフレーズなどに使われるコピーライター用語で「この一言が対象物を一番ストレートに表現しているから、一文字もいじれない」という意味で使われることが多いです。
この場合、「それゆけ!我らのヒーロー!」という一文は、ウルトラマンのイメージ表現に於いて最大の「キモ」なんですね。
「!」も文字の一つなんですよ。語気の強さ、勢いを表す意味で。
「それゆけ」に込められた一点の曇りもない勢い。
宇宙の秩序を守る「ヒーロー」という表現の潔さ。
これがウルトラマンの世界を最大限に表しているのでは。


ちょっと考えてみました。この「それゆけ!我らのヒーロー!」という一文が他のウルトラヒーローに当てはまるかどうか。
セブン、新マン、エース、タロウ、レオ、ジョーニアス、80・・・
どれもちょっと違うような。確かに全員、ウルトラ「ヒーロー」ではあるんですが、ここまで突き抜けた勢いはちょっと無い。微妙に違うんですね。
唯一「ティガ」が当てはまるかと思ったんですが、ティガは「我らのヒーロー」と言うより「我らと一緒に戦うヒーロー」ですもんね。
まーこれも主観なので、異論もおありと思います。
初代が物差しの私が外せない「色ウルトラアイ」ゆえかもしれません(笑)。



なぜ初代ウルトラマンだけが、ここまで突き抜けたヒーロー性を保てたのか。
「それゆけ!我らのヒーロー!」という言葉が似合うのか。
これにはもちろん、様々な要因が重なったゆえの「奇跡」とも言うべき結果なんですが、今回「ナレーション」という切り口で考えてみますと、やはりその原点はアメリカにあったような気がします。


「海外じゃスーパーマンが流行ってるそうだから、ヒーローを入れてみたら?」
特撮の父・円谷英二が、「ウルトラマン」企画時に放った一言としてあまりにも有名なこの言葉。この一言が無かったら、「ウルトラQ」の後番組は「科学特捜隊」になっていたかもしれないほど、歴史的なセリフです。
そして日本のスーパーヒーローの歴史を塗り替えたこの一言に、ウルトラマンのイメージの根源も言い表されているのでは。


Photoスーパーマン(1956年~アメリカ)。
もはや説明の必要さえはばかられる、アメリカンヒーローの代表選手ですね。数年前、劇場版もリメイクされました。リメイク作は未見ですが、時代性を反映してちょっとオフビートに仕上がったような感想が多いようです。
私はこのテレビ版オリジナル・スーパーマンが大好きでした。ジョージ・リーブス扮するクリプトン星のスーパーヒーローに、文字通り心を奪われたものです。
(ちなみに私は再放送で鑑賞。56年には影も形もありませんでした(笑)。


後年、1978年から始まったクリストファー・リーブ主演・劇場版も見ましたが、あれはビジュアル面をスケールアップした豪華版というイメージで、スーパーマン本人はやや人間味が強調されていました。
これも面白い現象ですね。テレビ版のジョージ・リーブスはまさに無敵、一点の曇りもない正義の遂行者なんですよ。つまりテレビのリーブス版は初代マン、劇場のリーブ版はセブンあたりの空気なんですよね。
最新のリメイクは未見の為、私は語る術を持ちませんが。

まったく負け知らず。悪と戦う表情に余裕さえ見せるリーブス版に流れる空気は、まさに「それゆけ!我らのヒーロー!」のそれでした。
事件中心に進むドラマ展開も初代マンに酷似していますし。

そういう意味で「ウルトラマン」は、「未知の世界」などに見られるアメリカSFドラマのテイストと、テレビ版スーパーマンのカタルシスが幸福に融合した作品だったのかもしれません。
この考えに行き着いたとき、ちょっと気になったことがありました。
「スーパーマンにも日本で作られた名ナレーションがあったよねー。」


気にしだすと調べなければ収まらない私。最近はネットで簡単に検索できます。
ほどなく見つかりました。やっぱり調べてる人っていらっしゃるんですねー。
懐かしい、スーパーマンのナレーション。
ここにちょっとご紹介しましょう。


スーパーマン。
弾よりも速く。力は機関車よりも強く。高いビルディングもひとっ飛び。
「なんだあれは」「鳥だ」「飛行機だ」「ロケットよ」「あっ!スーパーマン!」
そうです。スーパーマンです。遠い星から地球へやってきた奇跡の男。
人間の能力をはるかに超えたスーパーマン。
川の流れを変え鋼鉄をひねるくらいは朝飯前。
彼はクラーク・ケントと名乗って正体を隠し、メトロポリスの新聞社デイリー・プラネットの記者となって、正義と真実を守る為、日夜戦い続けているのです。



若い読者の方はご存知ないでしょうが、「力は機関車よりも・・・」「鳥だ」「飛行機だ」あたりのくだりは、後年さまざまなパロディーに使われました。
この突き抜けた勢い、強さ、潔癖さ。
これがウルトラマンに移植されたスーパーヒーローの空気なんでしょうね。
このナレーションなら、最後に
「それゆけ!我らのヒーロー!」の一言が加わってもまったく違和感がありません。それほどまでに「ウルトラマン」と「スーパーマン」の空気は近いものがあるのです。
等身大と巨大ヒーロー、地球人型と宇宙人型など、さまざまな違いがあるこの二大ヒーローですが、円谷英二の助言に繋がれたこの二人は、国を跨いだ偉大な兄弟だったのかもしれませんね。



Photo_8後付けで出来たウルトラ兄弟の設定では、初代マンの兄はゾフィーという設定でしたよね。
まーあれは義兄弟的な設定だそうですが。
皆さんのご推測どおり、あの設定にどうしても納得できない私。

そんな私は思います。
初代マンの兄は、きっとゾフィーじゃなくてスーパーマンなんですよ。
こっちは義兄弟じゃなくて。円谷「おやじ」が結んだ心の兄弟。
ウルトラマンはその設定だけじゃなく、作中の空気もスーパーマンから学んだと。そう考えたほうが、夢があるじゃありませんか(笑)。



さてさて。今日もまた思った事の一部しかお話できませんでした。
次回はまた、この続きをお話しようと思います。例によって妄想も広がりまくりですが。でもここまで来れば、次のお話も予想できますよね。
先読みしてコメント頂いてもOK。TBも大歓迎です(笑)。

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2008年2月14日 (木)

チョコっと愛をこめて

Photoおねえちゃん、じゅうよっかだよ。
きょうはなんのひかわかってんの?

えーっ?なんだっけ?







Photo_2なーんて。うそうそ。
ちゃんとカレンダーにも
マーキングしてあるよ。

ほんとー?
わすれたらみなさんにしつれいだよ。




Photo_3
忘れてないって。こうしてチョコも用意してあるでしょ。
今年はウルトラセブンの缶に入ったウルトラチョコ。
ウルトラらしく星の形だよ。
Photo_4

ほんとだ。おいしそーだねー。
ちょっとわたしにあじみさせてよ。

だーめ。あんたこそ皆さんに失礼でしょ。
だいたいハムスターには、
チョコは刺激が強すぎるんだから。


Photo_5あんたはそこに入ってなさい。
ちぇーっ(涙)。


というわけで、男女問わず日頃「ネヴュラ」をご覧頂いている皆さん、
コメントなどお付き合い下さる皆さんに、
写真ながらささやかなバレンタインプレゼントです。
(お付き合いある方には突然TB差し上げますが、お許し下さい。)

こんな事しかできませんが、これからも呆れず「ネヴュラ」を可愛がってやって下さいね。(既にこの記事で呆れてると思いますが(涙)

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2008年2月12日 (火)

今夜はどう口説いてくれるの?

金曜日、夜11時。ちょっとお洒落なホテルのラウンジ。
お仕事を済ませた貴方と私が、二人で過ごす週末の前祝いに作った時間。

貴方はドライ・マティーニ。もちろんシェイクして。
私は・・・そうね。アメリカン・ビューティーを一杯。

ちょっと酔いも回ってきたところ。私は貴方の口説き文句を期待してる。
どんな素敵な言葉で落としてくれるの?


そっと貴方が口を開く。唇の動きを目で追いかける私。
彼はこうつぶやいた。


「これから30分。あなたの目はあなたの身体を離れて、
この不思議な時間の中に入っていくのです。」

私の目はもうハート。
目だけでなく、全ては彼の操る、「不思議な時間」の虜となってしまいました・・・



という訳で今日は、私の好きな「番組ナレーション」のお話です(笑)。
サブタイでお察しいただけたと思いますので、下手な小芝居は不要でしたね(汗)。
冒頭で使ったナレーションは、もちろん「ネヴュラ」最多出演を誇る「ウルトラQ」(1966年)のオープニング。国産の特撮ドラマの中で、これほどまでに有名な「視聴者口説き」の一言もないでしょう。
「あなたの目はあなたの身体を離れて」
この表現に込められた、不可解かつ新鮮な印象は、番組放送後42年を経た今も、ファンの心を鷲掴みにしているのです。


現在まで、星の数ほど作られているテレビドラマの中で、名作と呼ばれる番組を彩ったナレーションは、それ単体でも聴く者を唸らせる名文揃いですね。

ちなみにここで「名作映画」と書かなかったのには理由があります。
もともとシリーズ物として企画されるケースが少ない映画は、一本一本が独立した発想で作られる場合が多いです。企画開始時、一定の本数が製作されることを決定付けられたテレビシリーズとは、企画の成り立ちからして違うんですね。
そもそも、オープニングナレーションは、毎回同じの基本設定や番組イメージを観客に分かりやすく伝える事が目的。毎回、設定の違う映画には、このナレーションは不要のものなのかもしれません。「映画なんだから、そういう所こそナレーションでなく、ストーリーに織り込むべき」というご意見も聞きますね。
同じ映像作品であっても、一作で作者の主張をすべて網羅する映画と、エピソードを重ねることでテーマを重層的に表現するテレビシリーズとは、もともと別の構造を持つものなのです。

件のオープニングナレーションだって、毎回反復して流されることで、主題歌などと同じ「番組の顔」として機能するのは皆さんご存知の通り。
放送時、主題歌のなかった「Q」にとって、このナレーションが番組イメージに大きく貢献したと言っても過言ではないでしょう。

ところでこの「これから30分~」というナレーション、当時の国産テレビ番組と比べて、とんでもなくハイブリットに思えるのは私だけでしょうか。
なにしろ1966年ですよ。昭和で言えば41年。ビートルズ来日が大きな話題となったこの年、国産テレビ番組は「笑点」「忍者ハットリ君」(実写版)「おそ松くん」などが放送されました。
それらの番組に見られる日本的な情緒はまた味わい深いものがあります。
しかしそれらの番組に使われたナレーションやセリフ回しと比べても、「Q」のナレーションはずば抜けて都会的、スマートな印象を残すのです。


「Q」の前身となる番組企画「UNBALANCE」に於ける企画意図について、当時の事情を知る円谷プロの満田かずほ氏は、海外テレビドラマ「世にも不思議な物語」(日本放送1959年~)のテイストを目指したと語っています。
その後の研究で、「Q」のコンセプトが邦題「未知の世界」(第2シーズン邦題「ミステリーゾーン」 原題トワイライト・ゾーン 日本放送1960年~)や、邦題「ウルトラゾーン」(原題アウター・リミッツ 日本放送1964年~)などの影響を受けて作られていった事がわかり、今や定説となっています。
そう考えれば「Q」劇中の空気が日本離れしている理由も納得できますね。
実際私も、前述のシリーズをほぼ全話(このアバウトさが恥ずかしいんですが)鑑賞、そのテイストの酷似に驚いたものです。
まーいつもながら、私の発見なんぞ、先人の研究の後手後手に回ってばっかりで。全然偉そうな事など言えません(涙)。


さらに研究には続きがあって、「Q」はどちらかと言えば、「未知の世界」より「ウルトラゾーン」に近いテイストを持つシリーズという解析がなされていますね。私も二作品を見比べて同じ印象を持ちました。
「未知の世界」は不条理な世界を描くミステリーの傾向が強い。
「ウルトラゾーン」は宇宙人やモンスターが登場する、SFストーリー。

まーはっきりと色分けできる訳でもありませんが、どちらかと言えば、なんて感じです。「Q」が都会的で洗練されている理由は、アメリカSFテレビドラマの血が流れているからなんですね。


ちょっとお話が遠回りしました。なんでこんなに迂回したかと言いますと。
冒頭の「Q」ナレーションにも、この「アメリカの血」の影響が現れているから、なんて事を言いたかったからなんですね。
「未知の世界」「ウルトラ・ゾーン」共に、番組はナレーションで幕を開けます。
実際のところ、それぞれのナレーションは素晴らしいもので、ドラマへの期待をいやがおうにも高めてくれるものでした。

残念ながら、「未知の世界」のソフトは手持ちがありません。(第2シーズン「ミステリー・ゾーン」は持っていますが、ナレーション内容が違うような。)
ですから有名な「ウルトラゾーン」のナレーションのみ、ご紹介しましょう。


番組タイトルの直後に、テレビ画面の故障らしき映像の乱れが入って・・・
真っ黒な画面の中心には、小さな白い点だけ。淡々と語る男性の声。



これは、あなたのテレビの故障ではありません。
ダイヤルをお触りにならないように。私たちがコントロールしているのです。


ボリュームを上げたければ、このように大きく。
また下げたければ、このように小さくする事ができます。(音声が強弱)
水平線も垂直線も、ご覧のように自由に調節できますし。
(上下左右に伸びる点)
映像のゆがみも思いのままです。(垂直同調が乱れるテストパターン)
また、焦点をぼかしたければこのように、合わせたければいつでも鮮明に映し出せます。(ピントがずれる地球の全景)
もう一度申し上げますが、これは、あなたのテレビの故障ではありません。
(波形パターンが動いて・・・)


あなたは、これから私たちとともに、素晴らしい体験をなさるのです。
それは、未知の世界の神秘とも言うべき宇宙の謎を解く、驚くべき物語です。

再びタイトル「THE OUTER LIMITS」。



あまりにも有名な、若山弦蔵氏の名調子。シンプルで効果的な画像処理。
「ネヴュラ」読者なら、よくご存知のことと思います。
「電波側」がテレビの受信状態をコントロールしているという設定。
こちらからではなく、勝手に映像や音声が操作されてしまうという演出。
確かに番組の枠内ですから、製作側にすればいとも簡単な事なんですが、改めてそれをやられると、ちょっとした驚きを覚えてしまいますね。
たとえこけおどしであっても、それは「これから視聴者を異世界へと誘う、見事なツカミ」の役割を果たしていたと思うのです。

「テレビがコントロールされるという超常現象」が導入部。


この「ウルトラゾーン」の第一話「宇宙人現わる」は、テレビの電波を伝ってブラウン管から抜け出てくる電磁エネルギー生命体の驚異が描かれていました。
このナレーションが語ったのは、決して嘘やはったりではなかったのです。
「未知の世界」のオープニングにも、こうしたスピリットは溢れていましたね。

「Q」の名文句「これから30分~」にも、「異世界への案内」というこのスピリットが脈々と流れています。何しろ「目が身体から離れる」んですから。
それは「テレビの電波をコントロールできる」ほどの異世界の住人にしか、言えない言葉なのかもしれません。



さて。実は今回のナレーションのお話はまだ導入部。これから本題に入ろうと思ったのですが、予想以上に「Q」のお話が長くなってしまったので、続きは次回以降にしましょう。皆さんが大好きなナレーションのお話も、できるかもしれませんね。

でも思います。
あの「Q」のナレーション「あなたの目はあなたの身体を離れて、この不思議な時間の中に入って行くのです」は、つくづく罪な「口説き文句」だなーと。

私はその一言に魅せられて、怪獣世界への永遠の愛を誓っちゃった訳ですから。あれから42年間も。
なかなか最近は、心を奪われるほどのナレーションに出会う機会が少ないですね。一撃でファンを虜にする名文句を聞いてみたいものです。


バレンタインデーも真近。私もチョコに名ゼリフを添えて、本命の彼を落としてみたいものですが。(こんな駄文じゃダメだって?(涙)

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燃えるバカ

今、午前1時。さっき帰ってきました。疲れましたー。
この三連休、お仕事だった方には怒られそうですが。
さっきまで、ここに出かけていました。

Photo ご存知、オタク御用達のレンタルショップ。
土曜日からの三連休、私はこのお店に入りびたりでした。

ごらんの通りこのお店は、土曜日から三日間、
旧作DVDが一枚70円の激安セール。

最近、パソコンのDVD●ン●●●(あくまで個人視聴用)を覚えた私にとって、このセールは悪魔のささやきにも聞こえたのでした。
貧乏な私がこの機会に、テレビシリーズ・フルエピソードのコンプリートを企んだのも無理はありません。


いそいそと出かけ、お目当てのウルトラシリーズやライダーシリーズをかき集めた私でしたが、お店側も、私のようなおバカの来店を見越して、
お一人様一回のレンタル上限を10枚と規定。まーいつもの事です。

こうなったら、パソコンをフル回転させてレンタル時間を短縮するしかない!
もうお分かりでしょう。この三日間、「ネヴュラ」執筆時間を除いてほぼ寝る間もなく作業にかかりっきりだったのでした。
さらにチェーン店の利点を生かし、二店舗同時レンタルという荒技を駆使。
作業が終わったらすぐ返却、再度レンタルを繰り返す体力勝負の体制。
おかげで合計レンタル枚数、
三日間で50枚(笑)。
おまけにパソコンの処理時間を作品鑑賞に当てていたもんですから、ほぼ不眠不休でウルトラマンティガ、仮面ライダー龍騎、装甲騎兵ボトムズ漬けという暴挙に。

もーいや。眼球が発火しそう(涙も乾いちゃいました)。


でも作業を進める内に、情熱のベクトルが別の方向に行っちゃうんですね。
最初は「安いから沢山借りる事」だった目的が、「三日間、72時間をいかに効率よく使うか」という方向へシフトしちゃうんですよ。作業の順番とか、返却・レンタルの作品選定とか。
ちょっとしたロスタイムがものすごく悔しかったりして(笑)。

で、セール期間も終わった先ほど、午前0時で、私の戦争も一段落。
もちろん、セールリミットギリギリで借りた数本は、まだ手付かずですが。
でもパソコンはDVDドライブを酷使したので、もう休ませてあげます(笑)。
私の体力も限界。本当におバカですねー(まだ涙が出ません)。


ちなみに、今日のサブタイにニヤリとされた方は、私の好きな花もお分かりになるでしょう。「燃えるバカ」としていない理由が、ちゃんとあるんですよ。

Photo_2
ずっと食べてなかったのでおなかもすいちゃって。さっき、帰りにここへ寄りました。
さすがにこの時間、開いてるのはコンビニと
こういうお店ぐらい。
女一人では、ファミレスは入りにくいですし。

で、今日は、そこで見つけた謎のカップめんで
終わる事としましょう。


Photo_3 この「頭脳うどん」なるカップめんの正体は、いずれまたご報告します。
では今夜はそろそろ、疲れた目を休めることにしましょう。
おやすみなさい。(さすがにカタカナにはしません(笑)。

2008年2月10日 (日)

南極第三小学校

Photo2がつ10にち。にちようび。
きのうはゆきがふりました。
いえのまえでは、おおきなゆきだるまが
わらっていました。






Photo_6 きょうはせんせいとクラスのみんなで、ちかくのこうえんへ
あそびにいきました。
ゆきがつもってきれいでした。ぼくも、ゆきやこおりはだいすきです。

Photo_3 きんじょのひとも、ゆきでたのしくあそんでいます。
このだるまさんは、ちょっとシュワッチなかおだね。

Photo_7
みんな並んでー。記念写真を撮るぞー。

せんせー。
りゅうがくせいのエクスプラスくんが、
つのをおとしましたー。




Photo_5
しょーがないなー。あとでみんなで探してあげよー。
せんせいもみんなもやさしかったよ(笑)。

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2008年2月 9日 (土)

空の贈り物

Photo_25今日の東海地方は大雪。
ウチの近くも一面の雪景色です。






Photo_27ご存知、フライドチキンのおじさん。
笑顔も寒そう。






Photo_28この子は、ちょっと冷たいワン。








Photo_29 まさにスノーホワイト。撮影の誘惑に勝てませんでした(笑)。
Photo_30 あんたは幸せなのよー。暖かい部屋で怪獣に囲まれて。
でもおねえちゃん。べがろんとむーんさんだーのいみは?(謎)

二時の玉子

Photo_4コタちゃん、新マン風味ごっこしようよ。
えーっ。よなかのにじに?
いいでしょ。すぐ終わるから。




                                 
Photo_10これが使えるじゃない。
買ったばっかりの新兵器。
これをほぐして。

これ、あったかいんだよね。







Photo_9
ほら。入って入って。
ねむいよー。ほんとにもう。




Photo_6

ほらほら。洞窟に閉じ込められたピー子ちゃん。
(このおふとん、コタが自分で引き込みました(笑)
おねえちゃん。むりやりじゃない?
Photo_7

横からみれば、なんとなく雰囲気でしょ。
うしろのかいじゅうがきになるよ。
で、かんじんのにじのたまごは?

うーん、それがねー。




Photo_8
もうねていい?
あっ、こんなところにウランカプセルが!
(100%読めるオチでしたね(涙)。

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2008年2月 7日 (木)

「虹の卵」新マン風味<Bパート>

さて。前回に引き続き、「虹の卵」新マン風味<Bパート>のお話です。
お話の前半は、下記のアドレスから飛べますので、読んでやろうなんて奇特な方はそちらを先にご覧頂ければ、より私のおバカがお分かりになれます。


「虹の卵」新マン風味<Aパート>
http://spectre-nebura.cocolog-nifty.com/cultnight/2008/02/post_a959.html

Aパートで土砂崩れに巻き込まれ、ウランカプセルと共に洞窟に閉じ込められたピー子ちゃん。Bパートは、彼女を探す郷隊員から幕を開けます。

Photoかろうじて洞窟の中で生き埋めを免れたピー子ちゃんは、ウランカプセルを抱え、お婆ちゃんの事だけを考えていました。
ポケットから出したのは、お守りのサザメ竹。
「お婆ちゃんはこのサザメ竹と虹の卵で、歩けるようになる。」
そんな思いを強く念じるピー子ちゃん。

その心の叫びが、郷の中で反響しました。
ウルトラマンの超能力が、ピー子の叫びを捉えたのです。
まだ崩れ続ける岩。その一つが郷に激突し、後ろのポケットに入れた小型通信機が故障してしまいます。入口が埋まった洞窟に駆け寄る郷。
「ピー子ちゃん、怪我はないか!今助けてあげるからね!」
岩をどけようとする郷。人間・郷秀樹の戦いが始まりました。
パゴスの麻酔が切れるまで、あと3時間。



主人公がウルトラマンに変身するまでのドラマに比重を置く構成も、新マンの大きな特徴ですね。
このドラマの末に主人公は変身、その意識を若干残しながら新マンは戦うわけです。
これは視聴者がウルトラマンに感情移入しやすくなる効果を持つ反面、ウルトラマンの超然とした強さ、神秘性を奪う結果ともなりました。
よく語られる事ですが。同じ姿をしていながら、初代と新マンでは印象がまったく違うのは、この作劇による所も大きいと思っています。
余談ですが、私などはこの作劇がどうしても苦手で(涙)。
「ウルトラマンが人間臭い」という相反する印象は、やはり初代に魅入られた者には非常に高いハードルなのでした(笑)。



Photo_2一方、MAT本部では、麻酔で眠ったパゴス追尾の傍ら、行方不明のウランカプセル探索が続けられていました。
特別調合されたカプセル中のウランがなければ、パゴスを倒すニュートロンミサイルはパワーの調整が出来ないのです。
通信担当の丘隊員を基地へ置き、2機のアロー1号でパゴスを追尾する南、岸田隊員。ジャイロでカプセルを探す上野隊員。
どうやらパゴスは地中で眠っているようでしたが、がけ崩れの為、現場は深い靄が発生、カプセルは依然として発見できません。

郷を呼び出そうとする丘隊員ですが、どんなに呼び出しても応答なし。
状況は悪化する一方。時間だけが刻々と過ぎていきます。
住民避難も急ピッチで進められますが、わずかな待避時間の為、統制が取れない避難住民は大パニック。とても全員待避は不可能な状態でした。


作戦を指揮する加藤隊長の心は乱れていました。
「このまま無益に時を溶かし、タイムリミットを迎えたとき、ミサイルは未調整のまま発射されてしまう。
もう一度麻酔弾を撃ち込むか?しかしおそらく、その時にも多くの被害が出るだろう。第一、パゴスの耐性では、二度と同じ麻酔は効かないはずだ。
ウランカプセルの再調整は?それもこの短時間では不可能。
住民の生命は何にも増して重要なはず。しかし「怪獣攻撃隊」たるMATの主目的は怪獣掃討にある。」
住民の安全か?怪獣の撃退か?
立場と信念の間で苦悩する加藤隊長。

リミット30分前。夕暮れも迫っています。
それまで沈黙を守っていた岸田長官が作戦室に現れました。

「加藤隊長。もう時間がない。ミサイル発射の準備を始める。
同時に現時点をもって、私が作戦指揮を執る。」
「待ってください。まだ30分あります。隊員は必死でカプセルを探しているんです。もう20分、いや、10分の猶予を。」
「加藤君。君はMATの主目的を忘れたのかね?怪獣被害は最小限にとどめる必要がある。だが被害ゼロという訳にはいかんのだ。
君は充分に努力した。後は私に任せたまえ。」

苦痛に歪む加藤隊長の顔。その時、隊長の目に、ある決意が宿りました。


Photo_5「分かりました。岸田長官。では私は現場へ赴き指揮を執りたいと思います。
丘君。南たち全員に通信したまえ。ミサイル発射は決定。
今後の作戦は
『B作戦』で行くと。」
怪訝な顔の丘隊員。
「B作戦・・・隊長、B作戦とは?」
目で合図する隊長
「B作戦だ。ポイントSW6で待機せよと伝えてくれ。
通信担当の君なら分かる筈だ。すぐに連絡してくれ。」

隊長の目をじっと見つめる丘隊員。彼女の瞳が輝きました。
「分かりました。隊長。『B作戦』ですね!」
「頼んだぞ。丘くん。」
岸田長官に礼、アロー2号で一人飛び出す加藤隊長。作戦席に陣取る岸田長官。決意の表情。彼もまた苦渋の決断を下したのです。


「全隊員に連絡。ミサイル発射は30分後に決定。
これより隊長の指揮により、現場は『B作戦』を決行。
ポイントSW6で待機せよ。ポイントSW6で待機せよ。」

ミサイル発射決定の事実を驚きつつも、機内で怪訝な顔を見合わせる南・岸田・上野
。『B作戦』という作戦名はそれまで聞いたことがなかったからです。
しかし隊長の指示という事は、何か裏があるはず。
作戦室は岸田長官が仕切っている。と言う事は・・・
「了解。丘隊員。『B作戦・SW6で待機』だな。」
「そうです。通信担当、丘が伝えています。」

共に死地を潜り抜けたMAT隊員たち。
全員が丘隊員の言葉を理解するまで、時間はかかりませんでした。
通信機の周波数を「B帯域」に変更、周波数帯を「SW6」に合わせる南・岸田・上野。



いい加減ながら、ここでちょっと解説を。おそらく軍用無線を採用しているであろうMATの通信システムは、通常「短波帯」を使用していると考えられます。
短波帯は通信域により「A帯・B帯」などと分類され、しかも低い周波数範囲からSW1、SW2などと表示する場合があるそうです。
(局の技術スタッフから聞いたおぼろげな知識なので、基本的な覚え違いなどもあるかもしれません。ここでは雰囲気を優先しました。
先に謝っておきます。ツッこまないでね(涙)。

つまりここで加藤隊長は丘隊員に「通信チャンネルをB帯域、SW6に切り替えろ」と指示したわけですね。通信担当の丘隊員は、その用語にピンときた訳です。
丘隊員が自分の立場を強調することにより、他の隊員も理解したと。
作戦室で指揮を執る岸田長官に聞かれたくない、という加藤隊長の心情まで予測するあたり、さすがMAT隊員。
かくして、隊長から隊員への極秘通信が開始されました。



「みんな、よく私の指示を理解してくれた。
これは間違いなく、MAT上層部に対する反逆だ。
しかしもし私の言う事に耳を傾けてくれるなら、少しだけ聞いて欲しい。」

アロー2号のコックピットから、無線で隊員たちに語りかける加藤隊長。
「ミサイル発射は決定された。上層部の決定は覆せない。
しかし、考えて欲しい。君たちがMATに入った理由は何なのか。
確かにMATの目的は怪獣掃討にある。だが、怪獣掃討は何のために行うのか。それは被害者を一人でも出さない為じゃないのか。
私はその時思った。漠然とした人々の姿じゃない。自分の家族のことだ。」


Photo_6もし、君たちの愛する家族が怪獣襲撃の危機に瀕していたら。一人でも被害者を出したくないと思う筈だ。
それはMAT隊員以前に、人間として当たり前の感情じゃないのか。
守る人の顔を具体的に思い浮かべて欲しい。
私には家族の顔が見えた。愛する人たちの顔が見えた。あの怪獣が暴れる現場にも、私たちと同じ人たちがいるんだ。
身近な者を案ずる人たちが。
私は隊長失格かもしれない。しかし、愛する人がいる限り、守る人がいる限り、私は一人の人間として、非情な命令は下せない。
ミサイル発射は決定したが、私に賛同してくれるなら、力が続く限り、一緒にウランカプセルを探して欲しい。
これは命令ではない。私からのお願いだ。以上。」

途切れる通信。顔を伏せる加藤隊長。一秒・二秒・・・
「了解!」「了解!」「了解!」元気な南・岸田・上野の声が。
隊長の顔に明るさが戻りました。
作戦室でやりとりを聞く丘隊員も、一人大きく頷きます。
四方に散るアロー1号。2号・ジャイロ。盛り上がる「ワンダバ」。



いやーこのシーンは、書いていて鳥肌が立ちましたねー(笑)。
これは加藤隊長ならではの流れですね。寡黙にして強い意志。規律は第一でもやるときはやるという。おそらく伊吹隊長なら違う展開になるでしょう。
第6話「決戦!怪獣対マット」のテイストですが、ここではもっとタイムリミットを短くし、心の叫びを強調しました。

さて。ここからは余計な解説を挟まずに一気に行きます。
新マンならではの、熱い展開が再現されたかどうか(汗)。




洞窟の外で必死に岩をどける郷は、やっとの思いで洞窟に片手が入るほどの隙間を作りました。そこから手を差し込み、ピー子ちゃんの手を強く握る郷。
「もう大丈夫だよ。すぐにお兄ちゃんが助けてあげるからね。」
必死に語りかける郷に、弱々しく答えるピー子ちゃん。
「郷さん、もういいの。私は助からなくても。でも、このサザメ竹と虹の卵があれば、お婆ちゃんの足は良くなるの。だから早く、この虹の卵を・・・」
そんなピー子ちゃんに、郷の心は動きます。
この子はまだ、お守りに頼っている。人を救うのは人なんだ!


「ピー子ちゃん!お婆ちゃんはそんなお守りなんかいらないんだ!
ピー子ちゃん自身がお婆ちゃんのお守りなんだよ!
君が元気でいてくれる事で、お婆ちゃんも元気になるんだ!」

必死に叫ぶ郷。その叫びがピー子ちゃんの心に届きます。
「私が、お婆ちゃんのお守り・・・」
郷の手を強く握り返す、その幼い手。


「郷!」その時、郷の頭上で大きな声が響きます。
天を仰ぐ郷の目に、上野の操縦するジャイロが。
「見つかってよかった。」「カプセルもここにあります!」
彼方から駆け寄る加藤隊長・南・岸田。
「ピー子ちゃん、岩から離れて。虹の卵も離さないで。」
岩を撃ち砕くマットシュート。救い出されるピー子ちゃん。
「もう時間がない。このカプセルをすぐ、ミサイル発射本部に。」
そこへ丘隊員からの緊急連絡が。「隊長、パゴスが目を覚ましました!」
「私と南、岸田、郷は戦闘体制!上野はカプセルとこの子を運べ!」


「ピー子ちゃん。よく頑張ったね。もう大丈夫だよ。」
助け出されたピー子の手をとり、微笑む郷。
「今度は私が、お婆ちゃんを守らなきゃ。」元気につぶやくピー子。
「ありがとうピー子ちゃん。今度はお兄ちゃんが頑張る番だ。」
サザメ竹のお守りを郷に渡すピー子。初めての笑顔。


Photo_3 「MAT出動!これより怪獣掃討に向かう!」「了解!」
ピー子とカプセルを載せて飛び立つ上野のマットジャイロ。アロー1号2機・アロー2号に分乗、パゴス攻撃に向かう隊長・南・岸田・郷。
覚醒し、空腹に耐え切れず、原子力発電所に向かうパゴス。避難が間に合わない住民がバニック状態、絶体絶命の危機。
牙を折られ手負いのパゴスに、郷のマットアローは追い詰められていきます。

苦戦する郷。その時、コックピットに置かれたサザメ竹のお守りが郷の目に留まりました。
郷の脳裏に浮かぶ、ピー子ちゃんの顔。
「ピー子ちゃん!」その時、眩い光が郷を包み込みます。

ウルトラマン登場!


お婆ちゃんが入院する病院に運び込まれるピー子。
病室からその様子を覗くお婆ちゃん。
「ピー子!」お婆ちゃんの足が、車イスから離れました。


夕暮れにかかる金色の虹の元、組み合うパゴスとウルトラマン。
しかしパゴスの勢い、重量に、ウルトラマンは徐々に圧倒されていきます。
空腹とは思えないパゴスの力。
組み伏せられ、動きを封じられるウルトラマン。
原子力発電所を前にしては、スペシウム光線も使えません。
カラータイマーが赤へ。ウルトラマン、絶体絶命!


「人は、守るものがあるから強くなれるんだろう。」
ウルトラマン=郷の中で、健の言葉が響きます。
守るものへの思いが勝負を決める。

パゴスを跳ね除けるウルトラマン。全身にみなぎる力。
猛然とパゴスに挑みかかるウルトラマン。
一瞬、パゴスの虹が輝きを増しました。
分子構造破壊光線!草木一本残さず消滅する一帯。
様子を見るウルトラマン。


Photo_4「奴が光線を吐く前、虹が発光するんだ!奴の背中は皮膚が厚すぎて、攻撃を受け付けない。おそらく奴の弱点は、光線を貯めるあの喉仏だ!」
叫ぶ南隊員。アローの合図により、コンビネーションアタックを理解したウルトラマン。
虹が一際鮮やかに光りました。

顎を狙ったウルトラキック!蹴り上げられたパゴスの顎が上を向きました。
すかさずアローから放たれるミサイルの嵐!
内部爆発を起こし、喉から内臓のウラン袋が焼け爛れるパゴス。

狂気の形相で挑みかかるパゴス。
タイムリミットのウルトラマン、最後のスペシウム光線。

「あっ!スペシウムはまずい!」思わず叫ぶ南隊員。
その瞬間、大きな閃光が辺り一面を包みました。


一瞬の後、四散したと思われたパゴスの体が空中で凝固、バラバラと降り注いだのです。カプセルは間に合いました。
スペシウム光線と同時に、カプセルのウランにより威力を制御したネオ・ニュートロンミサイルが、前線基地の専用発射口から放たれたのでした。


満身創痍のウルトラマン、満足げに頷き、夜空へと飛び去りました。
満天の星空にかかった金色の虹が、ゆっくりと消えていきます。
パゴスの最期です。



「君が返してくれた虹の卵のおかげで、ウルトラマンは助かったんだよ。」
病院の一室で、ベッドのピー子ちゃんに語りかける郷と、加藤隊長以下MATメンバー。アキ、次郎の顔も見えます。ピー子ちゃんの回復も順調な様子。
傍らに立つのは、満面の笑みを浮かべるお婆ちゃん。
その手には、郷から返されたサザメ竹のお守りがしっかりと握られています。

「ピー子、お婆ちゃんの足を治したのは、このお守りでも虹の卵でもない。
お前の強い心なんだよ。
お前が頑張ってるんだから、お婆ちゃんだって怠けてるわけにはいかないじゃないか。」


「もう、これはいらないね。」
お婆ちゃんの手から、サザメ竹がテーブルに置かれました。

人は守るものがあるから強くなれる。
この二人にはもう、お守りも虹の卵も必要ないのです。

ピー子ちゃんの笑顔は自信に満ちていました。
                                                                              終わり





私が感じる新マンの印象をストーリー化すると、ほぼこんな感じになります。
事件中心ではなく、人の心を描く展開。
組織や怪獣掃討、住民避難のリアリティーあふれる描写。
ウルトラマンよりもその人間体、郷秀樹の内面を全面に出した作劇。

そして何よりも、そのほとんどのエピソードが「人間の成長」を描いているという点です。前回のお話で「虹の卵は新マンではありえないストーリー構造」と書いたのはまさにその点で。
Q版「虹の卵」では、ピー子のキャラクターはブレがありませんよね。でも新マンではピー子は成長しなければならない。そして郷も、そんなピー子の姿から学ぶ必要があったのです。
そうなるとピー子のキャラクターは変える必要があると。
設定の大幅な変更はそういう理由からです。
新マンに於ける「虹の卵」は、「ウランカプセルを信じるピー子」ではなく、「その思いから卒業するピー子」でなければならないのです。


劇中、何度も登場するキーワードが、このストーリーのテーマである事もよくお分かりと思います。
人と人の生の思いがぶつかり合う新マン世界のお守りは、「物」ではなく「人そのもの」なんじゃないかなと思いまして。


こういう風に、テーマが必ず「人」に帰結するのも、新マンの大きな特徴でしょうね。
書いていて思いました。「作り手の思いが、最もストレートに出るのが新マンの作劇だなー」と。まだまだ未熟な私ですから、こんな舌足らずな駄作しか書けませんが(涙)。
いやーそれにしても、今回はちょっと大変でしたねー。
久しぶりに、ウルトラマンというものを真剣に問い直しました。



例によって「オタクイーン、虹の卵をメチャクチャにしちゃって!」とか、「新マンを誤解してるよ。新マンって言うのはねー」などなど、ご意見、ご感想をぜひお寄せ下さい。
自分じゃわからないものなんですよねー。自分の穴って。
しかもアウェーだし(涙)。


ちなみに。読まれてお分かりの通り、このエピソードは加藤隊長時代、しかもウルトラブレスレット登場以前です。私はあのブレスレットがどうも苦手で。
「武器はスペシウムだけ」派なんですよね。
スペシウム光線・八つ裂き光輪だけでいいじゃないと。
あくまで好みの問題です。ブレスレットが新マンの個性を際立たせていたのも事実ですし。


ただ個人的には、二つで充分ですよ。スシマスターじゃないですが。
(書き疲れてますねー。オチませんでした(涙)

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2008年2月 6日 (水)

「虹の卵」新マン風味<Aパート>

「今度は私が、お婆ちゃんを守らなきゃ。」元気につぶやくピー子。
「ありがとうピー子ちゃん。今度はお兄ちゃんが頑張る番だ。」
サザメ竹のお守りを郷に渡すピー子。初めての笑顔。

いやー正直、今回はものすごく時間がかかりました。
まさか「新マン」世界の構築が、これほどまでに難しいものだとは。

お恥ずかしいお話、新マンに関してはほとんど知識も無かった私。「セブン」の段階でビギナー感覚でしたから、新マンなんてむしろアウェーなんですよ。
確かに本放送は立ち会いましたが、それも何話か見る内に初代との違和感が大きくなり、途中リタイアしちゃった苦い経験がありますから。

ですから今回の試みは、新マンの世界に正面から触れるいい機会になりました。
DVDを借りまくって、傑作と呼ばれるエピソードはほぼ全話鑑賞、懐かしさと新鮮な感動が入り混じった数日間を過ごさせていただきました(笑)。
で、本題の「虹の卵」。セブンの時はすんなり書けたのに、このエピソードを新マンに移植すると、私のおバカな頭ではとても処理できない矛盾にさいなまれまして。

要は、「虹の卵」は、もともと新マンの世界観ではありえないストーリー構造なんですね。これには本当に参りました。
こんな企画を始めなきゃよかったと(涙)。

ですから今回の『「虹の卵」新マン風味』は、オリジナルとはやや異なる設定、まったく違う展開を見せます。
今回はそのテーマ性に於いて、「セブン風味」よりもさらに別の世界、まさに「新マン」でしかありえないストーリーを目指しました。
その出来はともかく(笑)。

でも考えていて、我ながら本当に驚きました。「新マンだとこうなるのか!」なんて。今回もストーリー仕立てでお話しましょう。
名古屋章さんのナレーションをご想像下さい(笑)。



Photo_7地底怪獣パゴスの出現から、このお話は幕を開けます。
冒頭、既に山中から現れていたパゴスは新産業都市を破壊しているのです。

怪獣出現の報を受け、出撃したMATの攻撃により、一時的にパゴスは撃退、山中に姿を消します。
パゴスの襲撃により新産業都市は壊滅状態。
次郎君の同級生、ピー子ちゃんは都市の居住区にお婆ちゃんと二人暮らし。
パゴスの襲撃を受けた彼女たちの居住区はほぼ全壊となってしまいました。
運良くピー子は軽症で済みましたが、お婆ちゃんは倒れた家具の下敷きになり、下半身麻痺の大怪我を負います。

パゴス襲撃後、人が変わったように笑顔を忘れ、口数も少なくなってしまったピー子。そのピー子が肌子離さず持ち歩いているお守りがありました。
珍しいサザメ竹の花の押し花。大好きなお婆ちゃんから「竹の花は災難から身を守る」という言い伝えとともに貰ったものでした。

加藤隊長の指揮下、MAT本部ではパゴスの情報収集に奔走していました。
そんな中、郷秀樹は次郎から、同級生のピー子ちゃんが被害に会った旨を聞きます。証言を聞くべく、ピー子の元へ向かう郷と次郎。

新産業都市近くの病院。ピー子は車イスのお婆ちゃんと共に、寂しげな日々を送っていました。郷はそんなピー子から、「パゴス出現時、空に金色の虹を見た」という証言を得ます。
郷の慰めも聞かず、「自分が助かったのは、自分だけがお守りを持っていたからだ」と泣くピー子。お守りを持っていなかったお婆ちゃんを怪我させたのは自分のせいだと思っているのでした。
そんなピー子を元気づける為、お婆ちゃんは「虹の卵」の伝説を語って聞かせます。「そのサザメ竹の花と虹の卵があれば、何でも願い事が叶う」と。
目を輝かせるピー子。

郷たちも帰り、隣のベッドですやすやと眠るピー子を見ながら、検診に来た看護師にお婆ちゃんは話します。
「お孫さん、いつもこの花を持ってるんですね。」
「ええ。でも本当は、竹の花は災いの印と言われてるんです。
この子が気に入ってるから魔よけとして持たせてあるんですが・・・。
何か悪い事が起こらなければいいけど。」


さて。主人公、郷秀樹を取り巻く人間関係の中でドラマが展開するのが、新マンの大きな特徴と思います。
しかも事件は必ず「個人」のレベルまで落とし込まれる。
宇宙人も含め、新マン登場の敵キャラクターはことごとく「個の心」を描くために登場するのです。


Photo_5元気のないピー子は次郎のはからいで、坂田家に招待されます。
非番の郷や次郎、アキ、健らに囲まれて、つかの間の楽しい時を過ごすピー子。
ピー子のお守りの話を聞いて「僕もピー子ちゃんみたいにお守りが欲しいな」とすねる次郎にアキは言います。

「お守りはもらう人より、渡す人の方が幸せなのよ。
お守りを渡せるほど大事に思う人が居るってことでしょ。
ピー子ちゃんもいつか、お守りを渡せる人ができるといいわね。」

「おねえちゃんは郷さんにお守りを渡すんでしょ?」
「次郎!余計な事は言わないの!」
二人のやりとりを見ても、ピー子の顔に明るさは戻ってきません。

そんな光景を眺める郷に、自分の足を撫でながら語る健。
「5年前の事故のことを悔やんでいないと言えば、嘘になる。
だが、俺にはアキや次郎、そして何よりも、望みを託せるお前が居る。
郷。人は、守るものがあるから強くなれるんだろう。
あの子のお婆ちゃんだって、お守りを渡す事で彼女を守ろうとしたんだろうな。」

「でも坂田さん。あの子はまだ、お婆ちゃんに頼り切っているんです。」
「そうだな。郷、お前ならあの子の心をわかってやれるだろう。
だがいつか、あの子もわかる時が来る。
守られるだけではだめだって事をな。」

その時、MAT本部から連絡が。
「証言にあった金色の虹は、パゴスの分子構造破壊光線による大気への影響と思われる。パゴスがまたいつ出現するかわからない。
現在、パゴスを倒す為のニュートロンミサイル開発の為、産業都市近くの原子力発電所に、ウランカプセルを運ぶトラックが向かうという連絡が入った。
カプセルに入ったウランはミサイル対応の為、特殊な調合がなされている。
一応、警戒するように。」


坂田兄妹の存在は、それまでのウルトラシリーズには無かった大きな要素ですね。坂田兄妹は第37話「ウルトラマン夕日に死す」で劇的な最期を迎えますが、シリーズの方向性を決めた橋本洋二プロデューサーはこの展開について、アキを演じた榊原るみのスケジュールが取れなくなった事、そして健を演じた岸田森の、劇中での役割が終わった事が背景と語っています。
ただ、この兄妹の設定が最終話まで活かされていれば、新マンはまた違った展開となっていたでしょうね。
個人的にはこの兄妹の存在が、新マンを新マンたらしめる最大の要素だったような気がします。お話のテーマから逆算すると、その伏線には前述のようなシーンが大変しっくり来るんですよ。


Photo_6発電所に近づくウラントラック。その前に突然、パゴスが姿を現します。
空にかかる金色の虹。

その時、ピー子を病院へ送る郷たちは、車の中から金色の虹を目撃します。
トラックを襲撃、ウランカプセルの鎖を咥えるパゴス。パゴスの口からぶら下がるカプセルを見て、ピー子は小さくつぶやきます。「あれが虹の卵?」
すかさず出動するMAT。激闘の末、アロー1号のミサイルがパゴスの牙にヒット、パゴスは咥えたカプセルを落としてしまいます。
森の中へ転がり落ちるウランカプセル。

その時。ピー子の中でアキの言葉がこだましました。
「いつか、お守りを渡せる人ができるといいわね。」
「あれは、お婆ちゃんのお守りよ!」駆け出すピー子。
叫ぶ郷と次郎。「違う!あれは虹の卵じゃない!」

ピー子はカプセルを見つけますが、暴れるパゴスによる土砂崩れに巻き込まれ、山中の洞窟に閉じ込められてしまいます。ピー子を追うも、がけ崩れの為に彼女を見失ってしまう郷。次郎を避難させ、郷はピー子を探します。


一方、牙を折られたパゴスに、岸田隊員が発射した麻酔弾がヒット。パゴスは山中に逃げ、麻酔の効果によりしばらくは活動を停止するであろうと思われました。
麻酔弾のタイムリミットまで、あと5時間。

1時間後、MAT本部。パゴスの常食はウランである事。山中に眠っていたパゴスは新産業都市の開発で眠りを覚まされた事が明らかになります。
二度に渡るパゴスの襲撃は覚醒直後の空腹によるもの。攻撃が効いたのは、パゴスのエネルギーが充分でない為であった事も推測されました。

麻酔弾により、現在は活動も抑えられていますが、空腹に耐えられなくなった時が一番危険。原子力発電所が警戒を強める中、パゴス掃討の為、ニュートロンミサイル発射の準備が進められます。
ミサイル発射は、パゴスの麻酔が切れる4時間後。



Photo_9作戦をメンバーに伝える岸田長官に、加藤隊長が口を開きます。
「長官、ちょっと待って下さい。ニュートロンミサイルには、今行方不明のカプセルに入った、特殊調合のウランが必要なのでは?もしあのウランを使わなければ、ニュートロンの効果を安定させられず、ミサイルの破壊規模は予測不能になってしまいます。」
加藤隊長の言葉に、冷たく言い放つ岸田長官。
「その通りだ。だから我々は何としても、4時間以内にカプセルを見つける必要がある。同時に近隣住民の一斉避難も勧告する。
もしウランが見つからなかったら、未調整のミサイルを発射せざるをえない。」

「ばかな。原子力発電所の近くで未調整のミサイルを使うなんて!住民避難だって、この短時間では・・・」
「だからすぐに、ウラン探索にかかれ!」
加藤隊長、苦渋の面持ち。緊張に包まれる作戦室。



MATと上層部のこういうやりとりも、新マン独自の世界観ですね。
立場の差による状況把握の違いが対立を生む。
セブンあたりでもしばしば見られた描写ですが、対宇宙文明となるセブンとは違い、怪獣が相手の新マンの世界は、その対処法などがさらにリアルに感じられます。個人的に、こうした組織内での対立を活写する新マンの世界はちょっと苦手ですが、それもシリーズの特徴と捉えれば、また別の見方もできるのかもしれません。


・・・さて。ここまでが一話分の前半。
新マンは人間ドラマの為、セリフのニュアンスが非常に大事なんですね。
ですからどうしても長文になってしまいます。
ただこれもストーリーの概略。実際にシナリオ化する場合には、もっと会話や細かい演出が増えるでしょう。MATによる怪獣攻撃の描写も、さらに描きこむ必要がありますね。


こんな出来の悪いお話に長々とお付き合い頂くのもなんですから、後半は次回にしましょうか。(ちょっとホッとしたでしょ?)。
もちろん、後半も既に出来上がっています。私が感じる新マンの世界が、なんとなくお分かり頂けたのではないでしょうか。
新マンに関しては識者の方も多いと思います。新マンビギナー以前の無知な私に、ご意見など頂ければ幸いです。
この展開で後半をご想像頂くのも面白いかもしれませんね。


ではCMをご覧になる気分で、次回をお待ち下さい。
(ずっとCMでいいって?そりゃ分かってるんですが(涙)。

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2008年2月 4日 (月)

次回予告

Photo 突如、新産業都市を襲う地底怪獣パゴス。
原子力発電所を前に、パゴスとMATの息づまる攻防戦が続く。
少女ピー子が信じる「虹の卵」とは?加藤隊長が命じる「B作戦」とは?
立て郷秀樹!戦えウルトラマン!

次回【虹の卵 新マン風味】期待しないでお待ち下さい(笑)。

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2008年2月 3日 (日)

決戦!快獣対マット

Photoおねえちゃん。
じゆうじんたいささんのところに
かっこいいまっとのめかが
でてたよ。
うちにはないの?

マット?う~ん、うちにはねー。


Photo_2マットのメカはこれくらいしかないよ。
昔買ったやつ。

おもちゃっぽいね。
たいささんのはもっとかっこよかったよ。



Photo_3
でも。ほらほら、ちゃんとライトも点滅するしさー。カッコイイじゃん。
Photo_4

どれどれ?みせてよ。
いいでしょ。
うちは貧乏なんだから、これで我慢ね。



Photo_9やっぱりたいささんのがいいや。
あっ、そういうこと言う子は・・・
Photo_6
おあずけの刑。
えーっ、いじわる。きしだちょうかんみたい(涙)。

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2008年2月 1日 (金)

果てしなき妄想

「『ショムニ』の世界ですね。」
二人で思わず吹き出した、午後の局内、編集室。
きっかけは局の社内放送でした。

さすがテレビ局。社内放送のアナウンスも手馴れたもので。
聞き覚えのある女子アナの声。
「総務部からのお知らせです。
本日、午後3時20分より、2階エントランスにて、毎年恒例の節分神事を行いますので、業務に支障のない方はお集まり下さい。」


この放送に、番組編集中の私たちはつい聞き耳を立ててしまって。
編集マンに尋ねた私。
「節分って・・・今日でしたっけ?今日はまだ1日ですよね。」
「変ですよね。あ、節分の3日は日曜日だから、今日やるんじゃないですか?」
「鬼も週休二日制って事ですかね。」
さすがテレビ局。鬼の労働基準もしっかりしてます。
でもそうなると、次の疑問が。

「神事って何でしょうね?節分の神事って?」
「さあ・・・?豆まきぐらいしか浮かばないですねー。」
「豆まき?局のエントランスで?結構広いですよ。そんな所で豆なんかまくんでしょうかね?後の掃除が大変でしょうね。」
「そーですよねー。第一、まいた豆はエントランスの床に落ちる訳でしょ。
拾ったって食べられないですよ。どうするんでしょうねー?」

一応はそんな所で、お話は終わったんですよ。
で、編集を続けていると、また社内放送が。

「3時です。節分神事は20分後です。
業務に支障のない方はお集まり下さい。」

妙に人をけしかけるなー。
そこまでしつこい予告があるって事は、そうとう大事な神事って事なのかなー?
またまた編集マンに尋ねた私。
「神事って一体、何をやるんでしょうね?」
苦笑いしながら答える編集の彼。
「いやー私、去年の秋入社なんで知らないんですよー。」彼も興味津々の様子。
編集室で果てしなく広がる、二人の妄想。

「神事って言うくらいですから、きっと派手なアトラクションなんかあるんじゃないですか?局だから。」なんてつぶやく彼の妄想に乗っかる私。
「ひょっとしたら、社員の何人かが鬼の役になって、豆をぶつけられるなんて事をやるんじゃないですか?局だから。」
「あー、毎年、鬼の役は社員の立候補か選抜制で、選ばれた社員は自分のオリジナリティーを発揮すると。コスチュームとかリアクションとか。」
「そうそう。で、『伝説の鬼』なんて社員が居るんですよ。
『7年前の神事でやった報道部の○○さん、あの鬼は凄かった』なんて伝説が社内で流れちゃって。」

「立候補者が出ない年なんかは、その人にお声がかかる訳よ。
『やっぱり鬼は○○さんでないと』なんて。またその当人も乗っちゃってさ。
『やっぱり俺じゃなきゃだめかぁ~』なんて出張ってくると。」

「となると管理職としてもこの神事をおろそかに出来なくなっちゃって。
社員の士気向上の為に、鬼を引き受けた社員の成績を優遇したりして。」

『節分でどう鬼を演じるかが出世に影響する』なんて社内の裏ルールが生まれるわけね。」
「だから節分神事は出世の糸口。毎年選ばれる鬼と、鬼のパフォーマンスを見る為に社内は戦々恐々、今日は勇志の晴れ舞台ってわけですよ。
今、部長の席に座る○○さんも、5年間鬼の座を譲らなかったおかげで今の地位を手に入れたと。」

「仕事の鬼って、そういう意味だったのねー。」
「そんな重要な神事なら、そりゃー総務部も力が入るわけですよねー。」

で、冒頭のセリフです。
「『ショムニ』の世界ですね。」



私を含め、テレビ業界で生きる人たちは、こういう妄想の連鎖が大好きです。
小さいネタを膨らませようとするモチベーションがすごく高い。
物事を面白がろうとする欲求が強いんでしょうね。どんな部署に就くスタッフも、一人として「受身」が居ません。どこかに自分の発想を出そうとします。
相手より、物事をより面白く捉えようと頑張るみたいです。
会話がそのまま「発想力競争」みたいなところがありますね。
「節分神事」という一言だけで、こんな調子です(笑)。


これは頭の柔軟性を保つ意味で、大変良い訓練になります。
昔からこういう妄想が大好きな私は、仲間とのこんな会話が面白くって仕方がありません。よくロケなどで地方へ行った時、食事に立ち寄ったラーメン屋さんの店主を眺めながら、スタッフと一緒に彼の半生を勝手に想像する遊びなども(笑)。
同僚の女子ばかりで冬の海へ出かけ、海岸で釣りをしているおじさんを見ながら「あの人はロシアのスパイで、釣竿を引くリズムがモールス信号になってるのよ」なんて口走り、みんなにドン引きされた事もありました(笑)。
まーご本人には失礼ですが、罪のないお遊びとしてお許しいただきたいと(笑)。


下手な創作話で皆さんに呆れられている通り、「ネヴュラ」は妄想好きの私にとって最適の場でもあります。
前々回の『虹の卵」セブン風味』なんて、まさにその結晶ですね。「Q」のキーワードをちりばめて「セブン」を作る。実に楽しい時間でした。
現在考案中の『新マン」風味」も本当に面白い。
この企画をいち早く形にされ、TB頂いたゲッターピジョンさんのストーリーも大変素晴らしかったです。さすがですね。その筆致から、作品への思い入れが強く伝わってきましたから。うーんやっぱりファンは強し(笑)。
また、同じキーワードを使っても、出来る作品は人それぞれ違うという事も再認識できました。

冒頭のお話の通り、私の発想ルートの基本は「ワル乗り」と「エスカレート」です。
何でもない事が一線を越えたらどうなるか?そこにお説教じみた寓話性はありません。残酷で冷ややかな子供の目線です。でもそれじゃー思考の暴力、タチの悪いダジャレに過ぎませんから、その発想から何か学べる事を引き出す。これがメッセージとなる訳です。
シチュエーションで遊ぶだけでは、人の心に残るものはできません。
それも分かっているんですが、分かっている事と出来る事はまた別で。

皆さんの失笑が脳裏を駆け抜けます(涙)。


で、現在、結構いい感じで「新マン」風味も出来つつあります。
まー今日の編集室のように、おバカ話で頭をもみほぐすことで、新しい発想が浮かぶ事もあるんですよね。
それまで、絶対突破できなかった作劇上のネックが、まるで嘘のように解決できたり。そんな時、気持ちよさと共にちょっとした達成感もあったりして。
「今、五合目に到達」みたいな感覚が嬉しいんですよ。

まー今日は、いつも以上にとりとめのないお話ですが、もうちょっと「新マン」風味に集中させて下さい。
今日の番組編集も、そのほとんどは編集マンに任せっきりで「新マン」のことしか頭にありませんでした。でもそんな状況でも、どうにかお仕事が進んでしまう不思議さ(笑)。
その結果は、近日中にお話できると思います。
ちなみに、ハードルを上げない為に一言お断りを。
「セブン」風味程度のレベルですから。
期待しないでお待ち下さい(滝のような汗)



今日、編集室を出た時間には、例の「神事」は終わった後でした。
局内は何事もなかったように、いつも通りの平静を取り戻していました。
「神事」なんて本当にあったんでしょうか。
ひょっとしてスタッフによるドッキリ企画?どっかでカメラ回ってた?
まさか編集マンもグルとか?
いやーやりかねませんからねー。局だから(笑)。

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