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2007年12月30日 (日)

三丁目に迷い込んだ午後

「来年もよろしくお願いします。」
短い挨拶の後、担当者と別れた私は、既に早い年末休暇を取っている仕事仲間の空席を横目に局を後にしました。

まーこれで今年も仕事納め。フリーながらも、毎年お仕事の最終日は何となくやって来るものです。そんな27日の午後でした。
予告通り、今日はあの「冒険少年ブック」購入の経緯についてのお話です。
まーもったいぶる事でもないんですが。

Photo_4市の中心部に位置する局は、名古屋の代表的デパートやプレイスポットへのアクセスが比較的便利です。
実は私、この日のお楽しみは、今月26日から三越で行われている「懐かしの昭和30年代 ALWAYS 続・三丁目の夕日展」へ行く事だったのです。

今年のお仕事も無事終わった嬉しさも手伝って、このイベントは一年の締めくくりとしてまたとない機会。
郷愁に浸るには絶好の時期ですし、映画に感動した私は楽しみにしていました。

Photo_3名古屋・栄に位置する三越は、局からミニバイクでわずか5分程の距離。貧乏な私はデパートなどめったに利用しないので、正面入口のライオン彫像を見た時はやや緊張。すれ違うセレブ風のお客さんの目線が気になっちゃって。
もー田舎者丸出しですね。ロクちゃん状態(笑)。
7階催物会場へたどり着くと、そこには大きく掲げられた看板が。こういう時っていつもワクワクしますね。年末ながら平日という事もあって入る人もまばらでしたが、とにかく私もいそいそと中へ。

Photo_5面白い事にこの展示会、映画のタイトル通り「夕方」を意識した照明設定になっているんですよ。入った途端にもう夕方(笑)。
作品の舞台となった昭和34年の世界をイメージさせてくれます。

観客として作品を楽しんだ私などは勝手な望みを抱いてしまうもので。この展示会はあの映画のセットなどを一部再現してくれるのかな、なんてあらぬ希望を抱いていたんですが、さすがにそこまで大掛かりなものではなく(そりゃそうですよね)、実際には映画に使われた衣裳や小道具、作品当時の一般家庭の部屋を再現したコーナーや当時の世相などをコンパクトに紹介する内容でした。


中でも圧巻だったのは、前作劇中で撮影用に使われた「東京駅」のミニチュア。作品内でも本物と見まごうばかりの印象を残した東京駅ですが、これは実際に目の前で見るとまたビックリ。以前「ジョージ・ルーカス展」でスター・ウォーズやインディ・ジョーンズの劇中プロップを見た時の感動が蘇りました。
やっぱり劇中で凄いと思ったミニチュアは、本物を見るともっとスゴイ!


さらに感動したのが、この展示会の為にオリジナル製作された「夕日町三丁目」1/43ジオラマ。
会場内は撮影禁止だったのでお見せする事はできませんが、これはかなり大きなもので、ちょうど三丁目入口の都電通りから大衆食堂の曲がり角、そこからずっと延びる三丁目一帯、さらに奥に位置する山の入口までが再現されています。このジオラマを見るだけで、作品に登場する家の位置関係が全てわかっちゃうという素晴らしい物です。5メートル四方はあったでしょうか。
しかも精度は前述の「東京駅」以上!

劇中プロップとしても充分に使える出来の超リアル仕上げでした。
感動した私はこのジオラマで、さらに意外な事実を二つ発見する事に。


一つ目は、作品の核となる「鈴木オート」と「茶川商店」の位置。
これ、劇中では都電通りからさほど離れていないような印象がありましたが、実際ジオラマで見るとかなり奥まった所にあるんですね。
かなり曲がりくねった道を進み商店街を抜けた奥にあります。ジオラマにはしっかりミゼットも置いてあって。そこからは元気なお父さんと優しいお母さん、元気なロクちゃんの声が聞こえてきそうでした。

考えてみれば、こんな細い道をミゼットでガンガン走るというのも無茶なお話ですね。当時は車などまだ少なかったでしょうから、交通事故への意識も低かったんでしょう。
そしてもう一つ。向かいの茶川さん家。
ここ、上から見ると意外に奥行きがあるんですね。確かに駄菓子屋さんの奥に住まいがあるので細長い家かなとは思っていたんですが、これが想像以上に「うなぎの寝床」状態。
そうかー。茶川さんはこんな所で淳之介と暮らしていたんだと、ちょっと暖かい気持ちになりました。


この三丁目ってかなり家が密集していたんですね。空き地なんてほとんど無く、典型的な当時の「下町」って雰囲気で。こうやってジオラマにするとそのたたずまいが立体的に理解できます。
私が子供時代を過ごしたのはずっと後々、それも団地住まいでしたが、それでも下町でしたからこの「密集感」はよく分かります。いつも子供の元気な声と、お母さんのおしゃべりが絶えなかった時代の空気が蘇ってくるようです。

会場内ではこのジオラマをCCDカメラで撮影した動画が上映されていたんですが、これがまた素晴らしい出来で。町内を滑るように進むカメラの映像はかの「ガメラ 大怪獣空中決戦」東京バトルシーンもかくやのクオリティ。
樋口監督がこれを見たら大絶賛間違いなし。「カーッコイイ!」の口癖も出そうです(笑)。


他にもヒロミさんのお店「やまふじ」がちょっと中心部から離れた所に位置していた事とか、いろいろな発見があって楽しかったですよ。このジオラマだけはどれだけ見ていても飽きが来ませんでした。
たまたま隣でジオラマを見ていた20代のカップルが「すごいねー。こんな風になってたんだねー」なんて感心していましたが、これを見たら誰もが唸る事でしょう。これを見るだけでも来た価値は充分にありました。


Photo_9例の「アクマ先生」が乗っていたスクーターや、「続・三丁目」で重要なエピソードを演じる洗濯機などもありましたよ。
当時の道具って、今見るとなんてモダンなのかと感じてしまいますね。1950年代のアメリカ車が「夢を形にした」なんて言われ方をされるように、この頃の日本の生活道具も、人々の大らかさや優しさをそのまま映し出したような良さがあります。要は「機能一点張り」じゃないんですね。使いやすくする為に虚飾をどんどん省いてきた現在のデザインとは対極に位置する「夢の道具」という雰囲気があるんですよ。

私はこういった時代のテイストが大好きで。ダイハツ・ミラジーノやスズキのヴェルデを愛用する理由もそのあたりにあります。乗っていて笑みが浮かぶデザインなんですよね。
「デザインが笑っている」と言うか。何言ってるんでしょうか私(笑)。


Photo_10会場内では、現在公開中の「続・三丁目」のプロモ映像も上映されていました。
キャストや山崎監督のコメント、メイキング映像などを短くまとめたものでしたが、その中に「続・三丁目」のハイライトシーンがちょっと出てくるんですよ。そこを見ていた私の後で「ここ、泣いちゃうんだよなー」なんて男性の声が。私と同じく、先に映画を観た方でしょう。
確かにこの展示会は、「続」を観てからの方が楽しめますね。あの感動を反芻する楽しみがあります。それは会場の出口付近に展示された文芸誌「純青・特別号」の表紙を見ても明らか。これを見て泣けるかどうかは、劇場鑑賞の有無にかかっていると思いますし。もちろん私は泣けました(笑)。


こういう展示会の常、そして最大のお楽しみ、会場出口の物販コーナーには、「ALWAYS」の関連商品や昭和時代の関連本、懐かしいおもちゃなどがこれでもかと並んでいました。
Photo_12でもこういうのって反則ですよね。展示会で思いっきり上がったテンションにさらに揺さぶりをかけるこのコーナー。まるで当時の「万年筆の泣き売」のような(笑)手口ぢゃありませんか。これを見せられて手を出さないほうがおかしいと(爆笑)。
もちろん買いましたよ。万年筆ならずともこのシャープペンとストラップ。作品世界にここまで浸ると、ミゼットにはパブロフの犬状態になっちゃいますね(笑)。


でも不思議ですね。展示会そのものもそうでしたが、このコーナーで目をほころばせているのはほとんどが私より年上のお客さんばかりで。
「懐かしいねえ」なんて本のページをめくる年配の女性や、「これで遊んだよなあ」とブリキの電車を手に取る男性がほとんどでした。中には小学生のお孫さん連れのご家族もいらっしゃいましたが、もっぱら喜ぶのはお爺さんだったりして(笑)。
まー確かに、この物販コーナーは結構な充実度でした。これだけ懐かしグッズが一挙に揃う機会は珍しい。昭和ブームと呼ばれる最近ですが、その関連商品はいずれも書店やおもちゃ屋さんといったカテゴリー別のショップで売られていますから、それが一つにまとまる事は少ないですし。


しかも今回良かったのは、随分前に発売されている関連グッズが多数陳列されていた事なんですね。私は書籍などもできるだけ「美本」を求める主義なので、たとえ店頭にあっても立ち読みされた物は手を出さないんですよ。その為、目の前にあっても購入に踏み切れなかったアイテムが限りなくあります。その度に「ま、ご縁が無かったって事で」なんて自らに言い聞かせていたんですが、このコーナーではそんな「涙をのんだ良縁」が山ほどあったんですよね。刊行当時書店には数冊しかなく、しかも一度も出会えなかった「美本」が沢山。

Photo_7予算が許せば本当はもっともっと欲しかったんですが、迷いに迷って選んだ数冊がこれです。
町田忍さんの文庫本以外は何年も前に刊行されていますが、ここまで新刊状態のものは珍しい。やっぱりページに折り癖の無い新品は、どんなに昔の本でも良い物ですね。でもまだ欲しかったなー。たぶんまた買いに行っちゃうと思います。

前回予告の一冊も、もちろんこの物販コーナーで目に止まったものでした。


Photoこの「冒険少年ブック」、二年前に刊行されたものだそうですが、不幸にして私はまったく知りませんでした。相変わらずボーッとしているせいでしょう。当時は書店でも全く気がつかなかったのです。でもこの表紙を見て手を出さない訳がなく。私、女子なのに(笑)。
中身は「三丁目の夕日」原作漫画の傑作選という趣ですね。いやーこの漫画、今まで何度か目にしていたんですが、こうしてまとめて読むとまた違う感動がありますねー。読まれた方はどんなご感想をお持ちになられたでしょうか。
個人的には「サンマの味」と「正月のタイムマシン」がお気に入りです(笑)。


Photo_2 そしてっ!なんと言っても嬉しいのが「付録」の数々。この本では「おまけ」と呼ばれていますが、私の世代では「付録」と呼びたいですねー(笑)。
「トントン紙相撲」や「絵葉書」などは定番の「サブ的」付録なのでなんていう事はないんですが、私がやられたのはメインの「組み立て東京タワー」。
「組み立て付録」なんて手にしたのは何十年ぶりでしょう。最近のCGによる彩色、パーツ割りではない、生粋の「組み立て付録」。
あまりのレトロ風味に解説を見てみたら、これは昭和43年に発売された学習雑誌「小学二年生」9月号の付録だったそうじゃありませんか。なんとその復刻版。いやー付録まで復刻される時代になったとは。
箱のピブリダーもこれで納得が行くというものです。


完成サイズは子供の身長より高いそうですから、130センチくらいあるんでしょうか。いやーこれは作り甲斐がありそうですねー。こりゃーお正月三が日はこの東京タワー作りで思いっきりレトロに過ごしちゃおうかなー?いや、でも作るには保存用にもう一個必要。どうしよーかなーなんて、またおバカな年末となってしまったのでした(笑)。

期せずして今回の展示会、そしてこの一冊で、懐かしい気分に浸れる年末となりました。昔の日々に、そして新しい年に思いを馳せる今の時期にピッタリの一時。
これも何かの巡り会わせだったのかもしれませんね。



さて。今年も「恋するネヴュラ」を可愛がって頂き、ありがとうございました。
途中の休止はあったものの、ここまで続けられたのは読者の皆さんのおかげと、深く感謝しております。
私は今、毎年恒例の年末大掃除の真っ最中。
大したお宝も無いおタク部屋ですが、怪獣一つ一つを大切に拭いて、彼らの一年の垢を落とすべく頑張っております。
その為、今年の「ネヴュラ」は今日が最終日。次回は来年のお正月にお会いできればと思っています。


Photo_11年末には寒波もやってくるとの事。風邪等ひかれませんよう健やかに新たな年をお迎え下さい。
皆さんの下に穏やかな新年が訪れる事を祈っております。
では、よいお年を(礼)。


               
                 
                                                            支配人   
オタクイーン
                               支配ハム    コタクイーン

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コメント

 今日(あ、日付が変わったので正確には昨日)、見てきましたヨ~。

 もう、「ココが泣ける」とかいうレベルではなくて、最初っから泣き通しでした(^^ゞ 涙腺が壊れたか? 私のブログに記事を書いたので、どうか笑って読んでやってください。

 この展覧会、東京では11月に終わってしまっているんですよネ。その会場が「日本橋」の三越だったようで、見に行きたかったぁ~! きっと会場の三越を出たあと、日本橋で記念写真でも撮ったでしょう(^^ゞ

 「純青」を見たら、その場で号泣しそうです。

MIYUKIさま

わたしも今日一日、お部屋のお掃除でした。w
明日は少しゆっくりできそうなので、
続三丁目の夕日観に行こうと思っています。
素敵な映画みたいですね。とても楽しみです。

今年はどうもありがとうございました。
また来年もどうぞよろしくお願いします。

MIYUKIさん、コタちゃんどうぞ良いお年を。(^^)

  こんばんは!暮れも押し迫ってまいりました。
今年一年ありがとうございました。

 『ノストラ~』『狂鬼人間』『獣人雪男』などを探してますが、なかなか見つかりませんよ。見れる日が来るのか…。

 同じく絶版状態の『キャンディ・キャンディ劇場版』はなんとか入りました。しかし探してみると結構見れなくなっているのが多くて、驚いております。

 なにはともあれ、また来年もよろしくお願いいたします。新年一本目は何からにしましょうかね!良いお年を!

自由人大佐様 ご覧になられましたか。
「号泣仲間」が増えて嬉しい限りです(笑)。
もともと涙もろい私ですが、ここ数年の間で、あれほど涙腺をやられた作品も珍しいくらいです。涙が枯れちゃうんじゃないかと思うくらいでした。

やっぱりこの手の展覧会はまず東京を皮切りに、展示物も日を追って地方へ回って行くんでしょうね。今回は東京での会期が終わってしまったので残念ですが、会場が「日本橋」というのは粋ですね。作品の舞台となった所で展示物が見られるというのは本当に羨ましいです。

私も以前、仲間と競い合ってシナリオ専門誌に作品応募を試みていた一人でしたから、茶川さんの気持ちもよく分かります。
身近な人々を題材にしたためた渾身の一作は、その評価以前に自分に正面から向かい合う結果として心に残るものだからです。
ALWAYS展で見た「純青」表紙は、自分の記憶とオーバーラップして再び涙腺を刺激、会場が暗かった事を感謝したのは言うまでもありません(笑)。

hikari様 このコメントをご覧になる頃は、ひょっとして「続・三丁目」鑑賞後かもしれませんね。
ぜひご感想をお聞かせ下さい。大晦日にはピッタリの、郷愁の詰め合わせのような作品と思います。

毎年、年末には大掃除でクタクタになる私。今年も今日までの四日間、睡眠時間を四時間程度に抑えて頑張りました。
おかげで部屋の怪獣くんもみんなピカピカ、気持ち良い新年を迎えられそうです。
hikariさんには今年、折りに触れ色々と励ましやご意見を頂き、大変感謝しています。同じ立場の仲間として共感できる部分も多分にありました。
こんなおバカですが、また来年も変わらぬお付き合いをよろしくお願い致します。

コタのケージも掃除してあげました。本人は相変わらずのグータラですが、私には大事な家族です。二人でささやかなお正月を過ごせればいいなと。

hikariさんの新年に幸多からん事を祈っております。
では、よいお年を。

用心棒様 年末に来て全国的に大寒波に見舞われ、寒いお正月となりそうですね。
私の方こそ、今年は色々やりとりさせて頂きありがとうございました。
用心棒様の深い解析に、毎回感服しておりました。

「ノストラ」「狂鬼人間」は私も所有しておりますが、(ノストラは海外版LDのみですが)「獣人雪男」は私も未見の作品です。東京の劇場では度々この手の特集が組まれ、ファンの溜飲を下げていると聞きましたが、まだまだ個々に所有するまでには至っていないのが現状のようです。
こういう不遇な作品にいつか光が当たる事こそが、表現の自由を考える上で大きな試金石となるような気もします。

ちなみに「キャンディ・キャンデイ劇場版」、いかがでしたか?また解析などお聞かせ下さいね(笑)。

ともあれまた来年も、こんな風に楽しい意見交換ができるといいですね。
おバカな私ですが、またよろしくお願い致します。
では、よいお年を。

支配人オタクィーンさま、支配ハムコタクイーンちゃん
あけましておめでとうございます。
去年はとてもお世話になりました。今年もお互いに趣味の世界に専念できればと願っております。今年もオタクィーン様コタちゃんにとっていい年でありますように。

のん様 明けましておめでとうございます。
昨年は本当に色々なお話をしましたね。ボトムズネタに頂くコメントのラストに添えられた予告編の一文に、さすがボトムズファンとの思いを毎回強くしておりました。
「ペールゼン・ファイルズ」をはじめ、今年もボトムズから目が離せませんね。

のんさんにはお子さんのご成長も楽しみな年になりそうですね。
私もぼちぼちやっていきますので、どうぞよろしくお願い致します。

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