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2007年10月28日 (日)

二つのマスク

昨日の雨から一転、おだやかに晴れ上がった秋空の元、久しぶりに覗いたオタクショップ。
最近はDVDレンタルにかまけて、すっかりご無沙汰していました。

この業界は2ヶ月も顔を出さないとまったく品揃えが変わってしまうため、お店をうろついていても新しいアイテムばっかりで。目移りの嵐だったりして。
つくづく自分はオタクだなーと思い知る次第です。


あまりに久しぶりの来店だったので店内を覗く事に気が行ってしまい、店頭に大量に積まれたサービス商品に気がついたのはお店を出た後で(笑)。

ご当地名古屋ならでは。中日の日本シリーズ応援セールと銘打った実においしいプライスでした。「リーグ優勝効果はこんな所まであるのねー」とすかさず買い込んだのがこれ。
Photo_8ご覧の通り、バンプレストのプライズ商品「仮面ライダー THE FIRST」の1号ライダーマスクです。なんと一個780円。
皆さんもご存知の通り、劇場版ライダーシリーズと言えば昨日から第2弾「THE NEXT」が公開されていますね。いち早くご覧になったお仲間・自由人大佐さんによれば、それは期待にたがわぬ出来だったようで。このマスクの販売成績も映画効果で伸びる事でしょう。
地元のオタクショップもなかなか侮れませんね(笑)。


Photo_19さて。まだ「THE NEXT」を見ていない私には分かりませんが、HPで発表されている写真などを見てもライダーマスクは「FIRST」「NEXT」とも同じ物が使われているようですね。これがリメイク版ライダーのスタンダード・デザインとして定着していくのでしょう。
写真でお分かりの通り、今日私が入手したものは実物の二分の一程度、まあ飾るには丁度いい大きさですね。
隣の文庫本でサイズを比較してみて下さい。

「期せずして、念願のライダーマスクがそろい踏みかー」とほくそ笑んだ私。
実はしばらく前にもこのシリーズの「旧1号ライダー」マスクを入手しているんです。その時も店頭に高く積まれたお買い得商品として。
お財布に嬉しい980円。

こんな人気商品がなぜこれ程の安値で売られるのか。20年前には考えられなかった出来事ですねー。いい時代と言うか何と言うか(笑)。
Photo_10そりゃもちろん並べてみましたよ。貧乏な私にはこんな事さえ至福の一時。ご覧頂けばお分かりと思いますが、そのサイズの違いは生産コストの問題で仕方なかったとしても、ライダーマスクって新旧でこんなにデザインが違うんですね。並べてみた事なんてなかったから(当たり前ですが)私には大変新鮮に映りました。



Photo_20 そもそも「仮面ライダー」という作品の文字通り「顔」として強烈なオリジナリティーを放つこのライダーマスク。第一作から連綿と続くシリーズを通じ、このマスクに込められた意匠は最新作「電王」にも継承されていますね。
ただ歴代ライダーマスク中、特に私はこの旧1号マスクがお気に入りで(もちろん旧1号特製「皮スーツ」も含め)。


ウルトラマンと違い、ライダーは初作「仮面ライダー」全98話中、マスク・スーツ共に何度かのモデルチェンジを行っていますから、それぞれのファンが付くのも当然ですよね。
特にライダーの場合、V3登場前に1号・2号とも新旧様々なマスク・スーツ、はたまたアクターの違いによる「顎形状違いバージョン」(笑)までが存在するので、そのバリエーションはウルトラの比ではありません。デザイン上では「初代」と「新マン」が同一番組中に存在するようなものですから。(おまけに「桜島1号」なんてややこしいものもあったりしますしね(笑)。
皆さんもそれぞれ、お好きなライダーマスクがおありでしょう。


Photo_21Photo_22 私の中では「ライダー」と言えばこの旧1号を指します。
このマスクより目のサイズなどをリファインした新1号のマスク・またスーツも捨てがたいのですが(特に「中屋敷顎」の絶妙なラインにはメロメロ)いかんせん私の中では旧1号に一歩譲りますね。
放送当時、実際にスーツを着込んで演技をこなした藤岡弘氏(旧芸名表記にしたいので、構えて「、」は付けません)のフェイスライン、プロポーションがベストと感じてしまうのでした。

(例によって頭の固いオールドファンのたわごとです。軽く受け流して下さい(笑)。


Photo_23 いい機会ですので、ここで「THE NEXT」バージョンのマスクが、オリジナル旧1号マスクとどう違うのか考えてみました。資料も何にも無いので憶測にすぎませんが。
全体のフォルムの違いは一目瞭然。旧1号マスクに比べ、随分縦長になっていますよね。でもマスク自体は小型化していると。

これはやっぱり1971年のオリジナルから2005年の「NEXT」製作までの34年間の、日本人の顔型の変化を表しているんでしょうね(笑)。実際、日本人も小顔になったと思いますし。ですから現在はマスクとスーツのバランスがすごく良い。反面「線が細くなった」事実も否めませんが。


Photo_24 横顔を見てみましょう。目から後頭部へ続く凹モールドは旧1号マスクには無かったものです。特に下側のモールドは黒線で強調されていますね。
私見ですが、私には非常に興味深い。このモールドには「新世紀エヴァンゲリオン」(1995年)の影響を感じてしまうんですよね。
あのエヴァ初号機の頭部、目のあたりをイメージしているんじゃないかと。

仮面ライダーが人体をサイボーグ化された改造人間であるなら、体の端々にメカニック的な意匠を持たせるべきじゃ、なんて発想を感じるんですよ。
ロボット的意匠を持った人造人間という設定のエヴァンゲリオンがその発想の元となっても不思議ではないのかも。
1990年代後半、あらゆるカルチャーに影響を与えた「エヴァ」がライダーデザインにも波及しているとすれば、これも面白いですねー。


Photo_25 さらに注目していただきたいのはこちら。
顎のクラッシャー。
この鋭角的な形、さらに下顎を強調したようなこのデザインも旧1号マスクにはありませんでした。そもそも旧1号マスクはいわゆる「牙」の下側全てが顎だったわけで、この「NEXT」マスクのクラッシャー下端は完全に新解釈のデザインとしか思えないのです。
さてさて。爬虫類の動物を思わせるこのクラッシャーの形。あ、言いたい事分かっちゃいました?(笑)。

このクラッシャーももう、完全にエヴァ初号機のそれですね。いやーそう考えると、あの「仮面ライダーTHE FIRST」という作品のオープニング、キャスト名のクレジット・パターンもエヴァそのままじゃありませんか?
(以前デザイン業界を経験した私から見ると、「FIRST」のクレジット書体はエヴァのそれより若干細くまた文字の間のスペースも空きすぎ、何より編集のテンポがかなり辛かったですが)


前述の通り、資料も何も無い状態での無責任なたわごとです。皆さんのご立腹もごもっとも(笑)。ごめんなさいね。今日の私はなんとなく暴走モードで(笑)。
でもそういうこじつけを差し引いても、「仮面ライダー」という作品に流れる「負」のイメージは、どこかエヴァと底通するものがあるような気がします。
制御できない程の力を与えられ、二度と人間に戻れない現実と向き合いながら「力」だけをよりどころに闘い続ける仮面ライダー。本郷猛も一文字隼人も、街を破壊できるほどの力を心で「拘束」しながら、その能力を戦いの場だけに発揮する訳です。
人造人間エヴァンゲリオンも、その強大な力を人間によって「拘束」されながら戦いに駆り出されます。そして本篇上で「拘束具」と呼ばれたものこそ、あの「マスク」をはじめとする装甲なのでした。エヴァが暴走する時、大きく開かれるあの「顎」。あの顎がこのライダーマスクにデザインされているのは偶然なのでしょうか?


石森章太郎氏(これも旧名で)の原作からテレビシリーズ、映画版を通じ、ライダーとなった者に一生の十字架を与える「力の拘束」。あのライダーマスクには、涙に暮れるその悲しみを覆う意味があると何かで読みました。
同じく「拘束」されながら闘うエヴァの悲しみを「FIRST」のデザインスタッフは敏感に感じ取り、それを具現化させたのかもしれませんね。
全ては勝手な憶測、真相をご存知の方はぜひご教授下さい。



Photo_26 でも個人的には、やっぱり「FIRST」のマスクより旧1号マスクが好きですねー。どうしてでしょうか。二つを並べてみると、FIRSTの物より旧1号マスクの方がより「怒り」を感じるんですよねー。洗練されていない、荒削りゆえの「勢い」と言うか。

本郷氏の骨折事件、その後の復帰劇などもオーバーラップしているのかもしれません。
番組そのものの破天荒な迫力も、その印象に拍車をかけているのでしょう。

ライダーの初期設定には、クラッシャーで敵に噛み付くという能力があったとも聞きます。自分の運命の鎖を噛みちぎるような勢いをこの顎のないマスクに感じてしまうのは、古いファンゆえのつまらない感傷でしょうか(笑)。


さて。現在公開中の「NEXT」。今回は待望のV3登場という事で、私も俄然期待しています。いやーしかし、あの宮内洋氏演じた風見志郎の印象は強烈でしたからねー。あのキャラを払拭する演技は大変だったでしょう、なんていらぬ心配をしてしまう私。
それを確認するだけでも、観に行く価値はあるかもしれません(爆笑)。

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コメント

 私もバリバリの旧1号派です。何といっても、『仮面ライダー』という番組に出会った時にハートを奪われてしまったデザインですから(^o^)/

 新1号もそれなりにカッコいいとは思いますが、スーツの暗い色彩とも相まって、旧1号が醸している雰囲気がイイです。赤いマフラーと白いベルトのアクセントも効いていますし。
 桜島1号の、Cアイが赤くなったことでよりダークな印象になったのも捨て難いのですが、ピンクのCアイの旧1号の「色彩コントラストの弱いマスク」の儚いバランスが絶妙だと思います。

 『THE FIRST』のマスクには、たしかに『エヴァ』の影響が感じられますネ。というか、庵野監督と出渕裕さんって、『逆襲のシャア』でいっしょに仕事をされているようですヨ。お互いに影響し合っているのでしょうか。(『ガンダム』はよくわからないのにゴメンナサイ‥‥。)

 『THE FIRST』のマスクが小さいのには、造型技術や素材の進歩もあるのでしょうネ。それに旧作の頃はスーツアクターも一定ではなかったので、大きめに作って誰でも着けられるようにしていたでしょうし。
 そして『THE FIRST』マスクが小さい最も大きな理由は、「髪や首を隠さなくてよい」からでしょう。旧作では「髪を隠す努力がされていたのに見えてしまった」のが、『THE FIRST』では「わざと見えるようにデザイン・造型されている」のですから。

 それにしてもお買い得でしたネ。

自由人大佐様 ライダーと言えば何と言っても旧1号、という方は多いですね。
私の周りもほとんどが旧1号ファンです。
そう、そして「ピンクのCアイ」!
あの色の度合いがまた絶妙な魅力をふりまいていますね(笑)。

初代ウルトラマンもAタイプマスクファンが多いのに、今だに「マン」「ライダー」と言えばCタイプマスク、新1号の露出が最も多いのは不思議ですね。やっぱり両ヒーローの最もポピュラーなフォルムなのでしょう。
このあたりの私見はまたいずれ、記事にアップしようと思っています。

「FIRST」のデザインラインとエヴァの関係については、おっしゃる通りエヴァ当時の時代背景を無視しては語れないのかもしれません。長くなるので記事では割愛しましたが、結局エヴァの頭部にしたって1992年の「テッカマンブレード」あたりの影響が皆無とは言えませんし。当時のデザインラインの大きな潮流がエヴァによってメジャー化したのかもしれません。ただその意匠を特撮作品に移植し成立させたという意味で、「FIRST」も特筆すべき作品なんでしょうね。

マスクサイズについてのご意見も大変参考になりました。確かにスーツアクターが決定していた「FIRST」のマスクはアクターに合わせたワンオフで良かったはずですし、本篇中のマスク着脱演出を活かす為の「首、髪の露出」には、かえって小さいマスクの方が効果的ですね。
大変勉強になりました。また「NEXT」が観たくなりましたよ(笑)。

オタクイーンさん
待望の待望の再開です。。。本当にありがとうございます。
なんといいますか、まさかこのまま閉鎖も・・・?って思っていたのでうれしい限りです。
またまたいろんな与太話で楽しませてください~
実は私事で恐縮なのですが、ネヴュラ座閉鎖中にいろんなことがありました。
まず、病気で父を亡くしました。。オタクイーンさんと同じ経験をし、オタクイーンさんのコメントが少しだけわかる様になりました。
その9日後に第2子が誕生しました。まさに入れ替わりです。
この子も長男と同じくGR、ウルトラマン、セブンのファンになっていくのでしょうか?(笑)
長男は既にウルトラマン、セブンのテーマはほぼ暗記していて音程もまあまあです^^;
親戚では自分が教育していると思われているのですが、本人が勝手に憶えています~やはり血でしょうか?
旧一号のマスクは小さい頃は首や髪がみえて「かっこ悪い」と思っていました。当時は完全に隠れているヒーローがかっこいい、見えているのは衣装の出来が良くないので見えてしまっているという事でバカにしていた時期もあったように思いますが、
かなり後になって髪がみえている方がリアルに感じるようになりました。
たぶんの漫画か何がでライダーもマスクを被っているだけという設定をみたんでしょうね。それから旧1号と旧2号マスクが大好きになりました。
うちの近くでもバーゲンやってないかなぁ~

ぼちぼちゆっくり、更新楽しみにしてま~す。

大和少年様 大変ご無沙汰しました。皆さんのご支援によりなんとか再開の運びとなりました。
休止のお知らせは予想以上の反響で、ちょっとオオゴトになってしまったなーなんて反省もしています。まー軽い休憩のつもりだったんですが(笑)。
でも休止中も、大和少年さんのようにたまに覗いていただける方々がいらっしゃり、またコメント頂ける事には感謝しています。

お父様のご不幸、お気持ちお察しいたします。私も来月11日、母の命日には一周忌法要を予定しております。日を追うにつれ、親の居ない寂しさは想像以上に心に影を落としますが、どうぞお気持ちを強く持ちお過ごし下さい。

そんな中でもお子さんのご誕生は何よりの朗報でしたね。彼ら新しい子供たちが、未来のヒーロー像をも書き換えていくのでしょうね。
我々オールドファンが想像も出来ないニューヒーローの登場は真近なのかもしれません。

ただそれでも時代を越えて愛されるヒーロー達の勇姿はいつまでも語り継がれて行くと思います。今回の話題、ライダーマスクにしても、皆さんこれだけ熱い思いをお持ちなのですから。
大和少年さんのお子さん達も、きっと私たちのように番組制作者が託したメッセージを汲み取って行く事でしょう。エポックとなる作品には語られるだけのエネルギーがあるのです。

ともあれ、再開したからにはいつものおバカトークでぼちぼちやっていければと思っています。今後とも変わらぬご愛顧をよろしくお願い致します。

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