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2007年10月29日 (月)

カレイドスコープな日々

「ネヴュラ」再開後、今日で記事も三本目。
約2ヶ月の休止期間中には色々な事がありました。そのほとんどはあいも変わらぬおバカな日常だったのですが、私も生身の人間、過ぎ行く日々にも心に残る様々な出来事があるのです。

いい機会ですから、今日は休止期間中、心に残った出会いの数々をお話しましょう。特に劇的な展開があるわけでもありませんが、そこはそれ、ちょっと変則キャラの私ですから、自然とお相手との間にも軽いドラマが生まれるものなのです。

先月、9月の末に会ったのは、「ネヴュラ」にも時々コメントを下さるやませさん。彼女は自分の車を運転し、わざわざ遠い所から泊りがけで私の街まで遊びに来てくれました。
それもそのはず。彼女は、やはり「ネヴュラ」でも折につけ話題に上る私の幼馴染・ro_okuさんのお知り合い。やませさんの目的はro_okuさんとの再会と私との初顔合わせの二本立てだったのでした。


毎度こういう日には雨に祟られる行いの悪い私が心配した通り、当日はまたしても雨。わざわざ自宅近くの駅にまで駆けつけてくれた彼女たちは、私のいでたちにも全く引かず(お互いいい度胸ですね(笑)街中の居酒屋さんで楽しい一時を過ごしました。

数年前の再会以来、私の事を理解(黙認?)しているro_okuさんはともかく、ブログを通じてしか私の事を知らなかったやませさんにとってこの一時は、結構、緊張と不安に彩られたものだったような気もします。今やこの姿で人前に出る事に全く抵抗がなくなった私ですが、こうした関係のお仲間にお会いするにはそれ相当の緊張感を伴うものなのです。
でもこんな時、男性の気づかいは頼もしいものですね。
ro_okuさんのさりげないはからいで、やませさんは私のルックスに悪酔い(笑)する事からは逃れられたんじゃないかと。


人が人に会いたくなる時、そこには何かしらの感情が存在するのではないかと思います。心の内を誰かに話したい。思いのたけを聞いてもらいたい。でもそんな思いつめた感情も、その顔を見るだけで忘れてしまえるようなやさしい印象を持つ人っていますよね。
私はそんな存在に憧れています。まだまだ私には遠い道ですが。
まーro_okuさん同様、私も今だ精進の日々ですね(笑)。



そんな、いわばお知り合いとの一時も楽しいものですが、不意に訪れる出会いもまた刺激的なものです。
この2ヶ月の間に、私は初対面の二人の男性と楽しい会話を経験しました。

この二人、いずれも酒場的な大人の社交場でどちらともなく会話が始まった偶然の展開。なかなか起こらないこういうシチュエーションを楽しむ気になるのも、歳をとったずぶとさゆえでしょうか(笑)。
実は今回のこの会話を通じて、私はいくらか思う所がありました。
そこには私という存在の多面性を考えさせる展開が待っていたのです。


最初に出会った彼はまだ20歳の学生さんでした。医療関係の専門学校に通う彼はまだ女性との会話に慣れておらず、不器用に話題を振りながらもその流れを次の会話に繋げる事に苦労しているようでした。
何も会話を続ける事ばかりがコミュニケーションの手段でもないものを。私は何度か若い彼に助け舟を出しながら、偶然訪れたその機会を楽しんでいました。
「自分が彼くらいの頃も、こんな風に不器用だったなー」なんて、ちょっと彼に可愛さを感じたり。

「何で私に声をかけてきたの?」
女性の常套手段とも言える、防衛心と虚栄心がないまぜになった質問を振ってみた私。

若い彼にはちょっと難問だったかもしれませんね。ここでいかに相手を喜ばせるかが最初のハードルなんですよね。でも彼の答えは意外なものでした。
彼は幼くして母親を亡くし、以後好きになる女性は年上ばかりなのだそうです。女性に母親の影を求める気持ちはどんな男性も持つものでしょうが、それがこれ程ストレートに表れる例も珍しい。
中学生時代、病気で母親を亡くした事で彼は自暴自棄になり、学校でもかなり問題を起こしたそうです。その時親身になってくれた先生の指導により、今は医療関係に進むべく学校に通っていると彼は話しました。

実はこの時、私は彼の話が嘘でも許す気になっていました。真偽はともかく彼も寂しかったんでしょう。何にせよ私に話しを聞いてもらいたくて声をかけた。ただそれでも良かったのです。「この相手なら話を聞いてもらえそう」という彼の願いを無碍にする事が出来なかったのかもしれません。
そういう意味では彼の作戦勝ち。私は彼の答えに乗ってあげました。

「年上の女のどこに惹かれるの?」
またまた意地悪な質問を投げかけた私。半分本音、半分ゲームのやりとりが心地いい。彼の母親に近い年齢の私には、はるかに年下の彼の心の揺れが愛おしく感じられました。答えは何でも良かったのです。

でもそんな私の目論見とは裏腹に、彼は亡き母親の記憶をかき集めるように年上の女性の魅力について熱く語り続けるのでした。
「この子、嘘を言っていないんじゃ。」
きっと彼は、私に母親の面影を見ていたのでしょう。
幼くして欠け落ちてしまった母からの愛情を私に求めている。そんな錯覚が、私の中の母性らしきものをくすぐるようでした。


会話の中で印象的なセリフがありました。
彼は何度も私の年齢を聞いてきたのですが、「女に齢を聞くのは失礼」的にはぐらかしていたのです。ところが彼は執拗に「38歳」にこだわり続ける。
「38より上ですか?下ですか?」
「どっちだと思う?」
「う~ん・・・上かな?」
彼のその言葉に吹き出した私。
「あのね。そういう時は嘘でも下って言うの。女を喜ばすためにはね。」
「あー、そうか。すいません慣れてなくて。」
照れ笑いする彼の顔を、私は今でも忘れられません。


でも今思い返せばあの「38歳」という年齢は、ひょっとすると彼のお母さんが亡くなった時の年だったのかもしれませんね。だから彼はあれほどこだわったのでは。彼はその年に近い女性を捜し求めていたのでしょう。
彼の事を思い返すたび、彼が私の中に母親を見ていた事実に不思議な感慨を覚えます。



それから数日後。二人目に出会ったのは50代半ばの遊び人風オヤジ。(「ちょいワル」と書こうとしたんですが、「これ死語かも」という躊躇が指先を鈍らせまして(笑)。
「チェックのプリーツスカートってトップスのコーディネートが難しいんだよね」なんてもうベタベタのナンパ口調で。第一、相手の服から話を運ぶなんて慣れすぎじゃないの。

当人のいでたちは、と見れば、派手な柄のシャツにスリム風のデニムでまったく隙なし。どういう了見で私みたいなのに声をかけてくるのか。
最初はその軽薄さに腹も立ち通しだったのです。
でも女って怖いですよね。「こういう男の手口を勉強しておくのも面白いかも」って思っちゃうところが(笑)。


他愛のない言葉のやりとりの中で彼の様子を探る私。(こういうくだりって男性読者と女性読者で反応が違うんでしょうね。ご意見を伺いたいものです(笑)。
でもどんなに警戒しても、彼をさほど悪い人には感じない。
「離婚経験あり、20歳の娘が短大に通っている。親権は奥さんの方にあるけど、時々小遣いをせびりに遊びに来る。」
「今日の格好は、若い頃流行ったアイビーの雰囲気を目指してみたもの。
気持ちも若くなって声をかけてみた。」

まーいかにも50代の遊び人が言いそうなセリフのオンパレード。ウォータービジネス経験者の私はその程度では眉一つ動かさず、作り話と思いながらも彼の世界に引きこまれていきました。
話のうまい人って居ますよね。普通の話なのに語り口が魅力的な人。話術に長けていると言うか。前述の20歳の彼と比べては可愛そうですが、これこそ人生経験の差なんでしょうね。
ガードの固い私も「お話くらいなら」と思ってしまう何かがあるのです。
ただ、彼にはある決定的なウイークポイントが。

「離婚なさったんなら今、フリーでしょ?貴方ほどお話のうまい人になぜ彼女が居ないの?いや、隠してるんでしょうけど。」
何を言ってもうまくかわされるとは思いつつも、儚い抵抗を試みる私。
そんな私に「いや、俺さー。マメさがないんだよ。」あっさり非を認める彼。
「これと目をつけた女を口説き落とすまでは情熱持つんだよ。でもその後はパタッと熱が醒めちゃうんだよな。」

「釣った魚に餌はやらないタイプ?」
「まー、そんなとこかな。」
これから口説こうって女にそんな事言っちゃっていいのかなー。怪訝な顔の私に、彼は意外な事を切り出しました。
「俺、たまらなく女に言わせてみたいセリフがあるんだよ。」
「何、そのセリフって?」
「冷たくして邪険にして、我慢できなくなった女がポツリと言うセリフ。」


私の事が嫌いになったの?


「いいだろーこのセリフ。たまらなく色っぽいと思わない?」
うーん確かに、言い方にとっては物凄く色っぽいセリフ。けだるさと可愛さも必要ですね。
初代峰不二子・二階堂有希子に是非言わせてみたい。

「このセリフを耳元で言われて、そうじゃないんだよと言い訳するシチュエーションに憧れるんだよなー。」

いったいこの人、自分を誰とオーバーラップしてるのよと笑っちゃった私。
あんたは60年代のショーン・コネリーか!でもこんなキザな話をされても、憎めない人っているんですよね。

「じゃー貴方は、私にこのセリフを言わせたいわけ?」
「言わせたいねー。でも本当にいい女にしか似合わないセリフだけどな。」

私の事が嫌いになったの?
これは本当に大人の女性にしか似合わないセリフですね。自尊心と羞恥心が微妙に交錯する一言です。私には一生かかっても言いのけられない。
なるほどー。女にこれを言わせたいかー。
で、私、その時思いました。
この人、私を女として見てる。


まーこれも真偽はともかく、この男性は私にこのセリフを言わせたいと思っている訳です。それはそれで光栄ですよ。気持ち悪いヤツと思われるよりは色っぽさを汲み取ってもらった方がはるかに嬉しい。
何しろ彼は、それから二時間以上も話をやめなかったのですから。

不思議な感覚でした。女性性の突端をくすぐられるとでも言うのでしょうか。
「お前を惚れさせたいんだぜ」という、絶対的な男性性の誇示ですよね。
私の正体を知っていてなおそれを望む。
これが大人の男の手口なのかー。

でもやっぱり私は、この危険なゲームに乗る事が出来ませんでした。
ほどなくして彼と別れた私。結局、彼も寂しかったのかもしれませんね。話し相手を探していたのでしょう。
しかし脳裏には、件のセリフが忘れ物のように残っていました。
あんな言葉が似合うような女になりたい。
そう思わせるだけの魔力があの一言にはあるのです。
と共に、この経験を今後の創作活動にも活かせそうな気が(笑)。


今日のお話もおバカでしたねー。言いたい事がお分かりでしょうか。
相手によって万華鏡のように映し出される、私という存在の不思議さ。
大事な「幼馴染」「ブロ友」、
そして大人の言葉遊びとはいえ「母親」「女」・・・
この2ヶ月の様々な出会いを通じて、自分の気がつかない面を発見できたような気もします。
これからもまだまだ発見がありそうですね。


今日のようなお話は「ネヴュラ」には珍しいと思います。皆さん、どう思われましたか?ただ一応お断りしておきますと、後半の二人の男性とはあくまで一期一会の会話です。
お話はその場限り、アンモラルな事は無かったですから誤解されぬよう。
私はそこまで浅はかではありません。念の為(笑)。


*お知らせ
ココログでは、10月30日(火)午後8時より翌31日(水)午前10時までの約14時間、システムメンテナンスを行います。その間、コメントやトラックバックの受付が出来なくなります。
大変ご迷惑をおかけしますが、なにとぞご了承下さい。

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コメント

こんにちは。はじめて書かせていただきます。

復活されたのですね。おまちしておりました。
また通わせていただきます。

私はあんまり社交性豊かではないもので、気の利いたコメントも書けず、いつも、戸の影からこっそり覗くように読ませていただいております。

(本日のお題と関係ない書き込みですみませんでした。)

m様 はじめまして。ようこそいらっしゃいました。以前からご訪問いただいていたとの事、感謝致します。こんなディープな記事にお付き合い頂けるとは、mさんもタダモノじゃありませんね(笑)。

私も決して弁が立つ方ではありません。休止の顛末にしたって極めてひとりよがりな大ばか者です。決して立派な日記でもありませんが、軽くご覧頂ければこれに勝る喜びはありません。

書き手って、たった一行、一言のコメントでも嬉しいものなんですよ。ですからmさんも、記事について何か感じられたらご遠慮なくコメント下さい。記事に関係なくても全然OKですよ。なーに書き出しちゃえば意外にスラスラ行けるものです。これからもよろしくお願い致します。

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