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2007年6月28日 (木)

衝撃のあの日からをトレスする

6月25日の「ネヴュラ」をお読み頂き、私のつたないお話にご興味をお持ち頂いた皆様。
さらに6月26日の「BSアニメ夜話 装甲騎兵ボトムズ」をご覧頂いた皆様。
私オタクイーン、皆様に大変申し訳なく思っています(涙)。
ちょっと気持ちがスポイルされすぎて、言葉が浮かびません。


あの「BSアニメ夜話」、私が想像していたものとはかけ離れた内容でした。
あんな内容と知っていたら、私は皆さんにとてもお薦めできませんでした。この場をお借りして深くお詫びしたいと思います。

「オタクイーン、それは一視聴者としてはちょっと奢りすぎなんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃると思います。ですが私もテレビ屋の端くれ、番組制作の裏側については多少心得がありますので、あの「アニメ夜話」の台所事情についてはよく分かり、それゆえの落胆も大きいのです。お詫びをしたくなるのは、この番組を推薦、告知までしてしまった私のプライドにかけての事です。お許し下さい。
「アニメ夜話」放送についてお教え下さった「のん」さんには大変感謝しております事をご理解下さい。

ちょっとお話が真面目になりすぎましたね。
まーアニメーションの特集番組についての事ですからさほど力を入れずに。
例によって「またおバカ言ってるわ」なんてスタンスでお聞き下さい(笑)。

何故、私があの番組についてそれ程落胆したのか。
それはまあ、よくある「濃すぎるマニアには今更知られている事ばかりでつまらなかった」的な感触が無かったとは申しません。それは大前提としてあるでしょう。
でも、「ボトムズ」を語る上でどうしても外せない要因を熟知しているマニアが番組のエンディングを迎えた時「えーっ!」と叫ぶ気持ちもお分かり頂きたいのです。
その要因はまるで「ウルトラマンについて語る時、スペシウム光線やカラータイマーについての説明が無い」ほどの重要度だったんですよ。

ここから先は、26日の「アニメ夜話」内容についての具体的なお話になります。番組をご覧頂いた方にしかお分かりにならないと思います。お許し下さい。

Photo_957 まず番組をご覧になった皆さん、あの「アニメ夜話」で語られた内容から、「ボトムズ」という番組の内容をどう解釈されましたか?
おそらくこんな感じじゃないかと思います。
「うーん、なんだか「ガンダム」に似たお話だなー。どうやら主人公はアムロみたいな少年じゃなくてニヒルなプロの軍人。身長4メートルくらいのリアルな量産型ロボット「AT」を乗り換えながら、数々の戦場を渡り歩くお話なんじゃないの?なんか美女との絡みもあるみたいで。そんな感じかな。」

さて。ここで「ボトムズ」をよくご存知の方にお聞きします。これが「ボトムズ」なんでしょうか?
実は前述の「解釈」、意図的にぼかしましたが、ここにはボトムズ世界を語る上で決定的に欠けている事がありますよね。お分かりと思います。


「百年戦争」の存在です。

Photo_958 私、放送終了後、この「アニメ夜話」をBGVとして10回以上見ています(笑)。ですからはっきり言えるのですが、実は「アニメ夜話」で説明されたストーリーの概略VTRでは、ここの部分がこう説明されているのです。
「物語の舞台ははるか彼方の銀河系。街は百年に渡る戦争で荒廃していた。」
「軍の極秘任務についたキリコは、戦場で偶然謎の女性を発見する。」
「最高機密を目にしたキリコは追われる身となり、幾多の戦場を放浪する事となる。」

さて。このナレーションがどう解釈できるでしょうか。
「ボトムズ世界はまだ戦争中」という解釈になりませんか?


「えーっ?違うの?」と思われたビギナーの皆さん。はい。違います。
ボトムズというお話は、百年続いた戦争が「終結」した日から、再び戦争が「再開」する日までの間の出来事なのです。
これが「ガンダム」を始めとするロボット物との決定的な違いです。

戦争で使われたロボットが出演するのに物語世界で戦争が行われていない。この設定がどれ程エポックかお解り頂けるでしょうか。ロボット物なのに(笑)。

Photo_962 これは大変重要な設定だと思うんですよね。だってロボットの存在理由が無いんですから。
「でもオタクイーン、ナレーションでは「キリコは幾多の戦場を放浪」と言ってるじゃん。」
おっしゃる通りです。「幾多の戦場」とは何を指すのでしょうか。

これが「ボトムズ」の「ボトムズ」たる所以です。
つまりその「戦場」とは、終戦時のドサクサに紛れて起こる小さな都市の反乱や、終戦に乗じて独立を画策する地方公国のゲリラ戦だったりするんですよ。
主人公キリコはその卓越した戦闘能力ゆえ、様々な都市で腕を見込まれて「AT同士の賭け試合(これもボトムズならではの設定ですが)やゲリラ戦の傭兵」として動く訳です。

その時、ボトムズ世界のロボット「AT」はどう使われるか。

Photo_959 前述の「AT同士の賭け試合」とは「バトリング」と呼ばれ、戦後の荒廃した都市で行われるプロレスの興行のようなものなのです。それに非合法に「賭け」が加わる。
出場する者たちは戦場で鳴らした腕自慢の軍人崩れなど。彼らは戦争中の兵器であった「AT」をフルチューンし、パイロットとして乗り込み「選手」を名乗ります。ショーアップされた闘技場で彼らは擬似戦闘を行い、掛け金を稼ぐ訳です。

このダーティーな設定。戦後、兵器としての機能を失ったロボットの運営方法としてこれほどリアルなものがあるでしょうか。
「傭兵」にあっては言わずもがなで。革命側・国側の両方にATを供給し甘い汁をすする武器商人の暗躍や、内乱に乗じて新開発ATの性能を試す謎の組織の存在など、もう「AT」はヒーローメカではなく、ライフルや戦車程度の扱いとなっているのです。

Photo_960 アニメ夜話中、ボトムズは究極のリアルロボットアニメという事で「ATは4メートルで鉄で出来ている」等の説明がありましたが、それはあくまで機構的な部分なんですね。
ボトムズのリアルロボット物たる所以はその大きさ、機構もさる事ながら、その運営方法が世界観と密接に関わっている点が大きいのです。これはガンダムのミノフスキー粒子並みに重要な事だと思います。

「終戦後」でなければ、とてもこんな発想は出来ないと思います。例えばモビルスーツ同士の賭け試合なんて場面、想像できませんよね。
「アニメ夜話」ではその点がまったく語られていない。「小さいロボットだからリアル」という単純な理屈ではないのです。4メートルの、中古車より安いロボットでなければならない世界が、ボトムズには確立されていたのです。

実は、こういう風に世界観の把握が片手落ちになる理由はひとえにNHK演出側の不勉強にあります。これは同業者ゆえ痛いほど分かりまして(笑)。
この「アニメ夜話」を担当したディレクターは、おそらく「ボトムズ」をあまり理解していなかった、またはファンを自認する人々から「ボトムズと言えば」的なアンケートでもして、かき集めたデータから番組を構成したのではないでしょうか。
確かに、その回で担当するアニメが自分の苦手な分野である事もあるでしょう。でもそれなら今度は「出演者」「パネラー」から意見を引き出す、という手もあった筈です。

さて。その出演者ですが。(ご立腹の方々、お待たせしました(笑)。
今回のアニメ夜話の出演者の中で、「知識があって弁が立つ」という人物って一人もいませんでしたよね。
「知識」か「弁」のどちらかに偏ったメンバーばかりで。
●「ボトム」を「ボトム」としか発音できない、司会の里匠さん。
●「仕事」として作品を再見し(おそらくお忙しかったんでしょうね)「場面」と「空気」についてしか発言できない岡田斗司夫さん。
●唯一ボトムズについての正確な分析が出来ながら、致命的に弁が立たない(笑)福井晴敏さん。
●これは明らかに演出者側に問題があるんですが、可愛そうな立場になってしまった、はりけ~んずの前田登さん。
●そして貴重な制作側にして、ボトムズとの関わりを拡大解釈されてしまう立場の(この手の番組って必ずこういう立場に置くんですね)制作・設定の井上幸一さん。
(「へえー」「知らなかった」担当の加藤夏希ちゃん、単独コーナーの氷川竜介さんはともかくとして)
このメンバーでどんなお話が展開するのか。また出演者のパワーバランスはどうなるのか。ディレクターだったらそれくらい予測して発言の配分ぐらい考えなければプロではないと思います。
(編集で無口にさせる事だってできる筈ですし)。

番組後半、岡田氏の発言によって「ボトムズ行き当たりばったり説」を視聴者に与える事となったやりとりにしても、これは岡田氏のせいではないと思うんですよ。
岡田氏はアニメ夜話のレギュラーとして場を盛り上げる為、時間のない中見た「ボトムズ」本編の中で唯一感じた思いを井上氏にぶつけただけです。要は大人の判断として「仕事」をしたと。

本来あの場面では、井上氏は「いや、それはですね」と返すのが正しいあり方なんです。でも当時、井上氏のパートは「制作・設定」でした。このパートでは総監督・高橋良輔氏の心の内を読む事はできない。
そのお話の答えは高橋監督か、プロデューサーの長谷川徹氏にしか出来ないんですよ。
ですから井上氏は私見として「ええ。そうですよ。」と答えてしまう。しかも司会の里氏は火に油を注いでしまった。福井氏のフォローもまったく効きません。さらに空気が読めない前田氏(笑)。


岡田氏はそこで慌てたと思います。(鑑賞頻度の浅さからボトムズを理解できなかったきらいはありますが)他のメンバーもそこをフォローできるほど弁が立たない。私なら演出担当としてあそこの場面では司会者に指示し、出演者全員に「ウド編」の印象を言わせるようにします。そうすればあの段階で「行き当たりばったり感」がストーリーに与える魅力が表現でき、最後まで響く事はなかった筈なのです。
元々番組収録までに鑑賞の時間が少なかったであろう岡田氏は、ファンの気持ちを逆なでするような発言をする可能性を充分に含んでいた訳です。そんな立場で収録に臨まなければならない岡田氏の気持ちも痛いほど分かります。たぶん彼はその瞬間、こう思ったはずです。「盛り上げるだけ盛り上げるから、後は編集でなんとかしてね。」

あのやりとりがあった後の岡田氏の番組立て直しの努力は涙ぐましかったですね。塩山紀生氏の特徴、富野監督・高橋監督の演出術の比較などで無理矢理作品を賞賛に持っていった豪腕はさすがオタキングです。
彼の最後の感想「ロケンロール」なる言葉も(それは「ボトムズ」への皮肉は多分にあるにせよ)「作品をコケ下ろせないアニメ夜話」として番組を成立させる為の大人の判断だったのでしょう。


でも私は思います。視聴者にこんな事が見えてしまう番組ってどうなんでしょうか。
これは明らかにミスキャスト。論客たる岡田氏に対抗できるゲストを用意できなかった、または井上氏のポジションを見誤った演出側の大ミスです。決して岡田氏の責任ではありません。彼は悪役を引き受けてくれたのです。画面上だけで判断してはいけません。これは出演者同士のチームワークなのです。テレビってそういうものなんですよ(笑)。
こんな事は対談番組のイロハなのに。

今頃、岡田氏は戦々恐々としているはずです。
「あそこで否定しろよなー。俺、全国のボトムズファンを敵に回しちゃったよ」なんて(笑)。


私の感想としてはそんな所です。この点さえなければ今回のアニメ夜話は「ボトムズ入門編」としての体裁はなんとか整ったと思います。
ですから「ネヴュラ」読者の方々には、このアニメ夜話は「ボトムズという作品を誤解させてしまう」という意味で、決して手放しでお薦めするわけにはいかないと(笑)。

実は今日お話してきた事はボトムズという作品に関してではなく、「この手の作品分析番組のあり方・難しさ」についてのお話なのかもしれません。かようにファンを納得させるのは至難の業なんですね。
今日の「ネヴュラ」をご覧になって、「じゃーボトムズの魅力ってどこにあるの?」と思われた方がいらっしゃったら、私はいくらでもお話しますよ。質問のコメントお待ちしています。

Photo_956 なにしろ放送開始24年目にしてこんなキットが発売されるほどの人気作です。すかさずゲットした私もそんな事実に喜びを隠し切れません。
新作のOVAも楽しみですね。期待は膨らむばかりです。
私の「ボトムズを巡る旅」はまだまだ続きそうですね。


次回「暗転」。
オタクイーンは次の巡礼地に向かいます(笑)。

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コメント

新装開店、おめでとうございます(笑)

さて、「~夜話」って、当たり外れが結構あるように思いますね。
まぁ、褒めるだけの内容ってのも味気無いですし、批判するだけってのもつまらないですけど、その辺のバランスと言うかサジ加減が難しいのでしょうね。
それはひとえに製作者がその題材についてどれだけ理解しているかって事に尽きるのだと思います。

蛇足ですが、以前、サタスマを観ていたら、昔の少女漫画の人気作を取り上げる特集があったのですが、そこで「ベルサイユのばら」が「ベルサイユの”バラ”」とテロップで紹介されていました。
そこでもう私などはチャンネルチェンジです(笑)

あ、私は生憎と「ボトムズ」は未見ですが、機会があったら是非観てみたいと思っています。
「ボトムズ」は、かの押井守監督も絶賛しているんですよね。

MIYUKI様、こんばんは。
初心者の私には、先日の「アニメ夜話」は、MIYUKIさんの記事そしてコメントの皆さんのお話と合わせると、とても良いきっかけになりました。とっても感謝しています。
物語も、登場人物も、メカ設定もユニークな世界観の作品のようで、まだ本編は観ていない私ですが全52話楽しみでワクワクです。たくさんの皆さんを夢中にしているのですから、きっと素晴らしい作品なのでしょうね。またひとつ新しい世界が開けました。(^^)
MIYUKIさま、そしてコメントの皆さまどうもありがとうございます。

ブログ拝見いたしました。なるほど番組製作現場の裏側の視点は、そこに仕事として関わっているオタクィーン様ならではで、非常に興味深いご指摘と思います。言われるようにキャスティングのミスが原因とのお話は、なるほどと思いました。引かば押し、押さば引くような阿吽の呼吸の合いの手がいれば、岡田氏は浮かばれたとのご意見と理解しました。
でも私はちょっと違った見方をしております。まずあの番組を思い出すと、印象に残ったのは、岡田氏の発言ばかりで、①「キリコは嫌い、・・ニヒルなだけ・・」②「行き当たりばったり、ウド編つまんね」③「ロケンロール」の3つが強烈です。
①②に関して、私はウド編は孤独なキリコが仲間と出会い意識していくのがメインテーマだと私は思ってます。
それを劇中ではATの中で眠るキリコが「俺はおふくろの胸に抱かれたような気持ちになって、いつの間にか眠ってしまった」、
ゴウトたちに助けられ、なんと初めてキリコが礼を言うシーンで、「仲間か・・・、何やら照れ臭い。だが、久しぶりに俺の胸は、温かいもので満たされていた」、
バニラに肩を赤く塗られ、「レッドショルダーだった痛みはこいつらには判るまい。」
ウドが崩壊する中で、「ウドの街が消えてゆく。バニラ、ゴウト、ココナ、フィアナ・・・・。一人に、一人にしないでくれ。どこだ、みんなどこにいるんだ」
このような表現で冷たいキリコの心が仲間に開いていく過程を、放送当時は感情移入しながら観てました。しかし岡田氏は今回いやいや見ていたようで、ウドの雰囲気も味わえず、感情移入できなかったので、あのように言ったと思います。ところでオタクィーン様も薄々感じていると思いますが、彼はウド編を何とか見終えて、クメン最初の1話までしか観ていないでしょう。その後の話の内容を何一つ言ってなかったのが明らかにしています。
③に関して、予告やキリコの独白などの重要な「言葉」、いうなればこの作品の根幹を成す部分、観る者を捉えて離さない強烈な世界観は、やっぱり高橋監督の仕事でした。戦争の後の時代設定もそうだと思います。それを居酒屋でやっつけで作ったような言い方は失礼だと思います。
このような不快な印象を残したのは、岡田氏の責任によるところが大きいと思います。彼は間違いなく番組のゲームメーカーであり、合いの手不在という言い訳があったとしても、ファンに娯楽番組を提供するものとして、このような結果はプロとして失格だと思います。また、あえてファンが面白くないものは面白くないと、おかしいことはおかしいと表現することが大切で、それが製作者側に伝われば後々よりいいものが出来るとも思います。
こんな楽しくないことばかり言ってしまってすみません。でも番組をみた私の隠さざる正直な気持ちです。この作品が好きですので、まあいいか、と妥協して素通りできない気持ちをお察しいただければありがたいです。またよろしくおねがいします。

“俺の運命を狂わせた、あの忌ま忌ましい戦争(某BS番組)は、その日終結した。だが、それは何の意味もない。あれを見たときから、俺自身の戦いが始まっていたのだ。果てのない戦いが”
(第1話より)

メルシー伯様 コメントありがとうございました。
まあこのブログデザインは期間限定、すぐにいつもの平凡な(笑)アレに戻りますので、ここ数日限りとご理解下さい。女子らしくないですし(笑)。
そうなんですよ。他の方のコメントを拝見しても思うんですが、テレビ番組は一方的に物事を褒めるだけでは成立しないんですよね。いかにアニメと言えど、色々な意見がある事を視聴者に提供しなければならない義務がある。そうしないと「情報操作」になっちゃうんですよ。
それだけに、ちょっと出演者が批判的な意見を言うだけで過剰反応してしまう。制作側としてはそこのさじ加減が非常に難しい所ですね。

おっしゃる通り、アニメに限らず作品のタイトルって文字表記などが正確になされない事が多いですよね。平成ゴジラシリーズだって「VS」が「対」と表記されたり。
ファンはそんな事にも目くじらを立ててしまう所が可愛いと思いますね(笑)。
「ボトムズ」に関しては私はあまり強くお薦めできません。先日の記事にも書いた通り、この作品は好き嫌いが極端に分かれるのでハマるかどうかはご覧になった方次第なんですよ。ですが、ハマっちゃったら抜けられない作品である事は保証できます。
お時間あるときにでもちょっとご覧頂けば言わんとする事がお分かりと思いますので、あまり気張らず臨んでみて下さい(笑)。

hikari様 コメントありがとうございました。
いやー本当にすみませんねー(笑)。お気を使わせてしまいまして。拙ブログの記事や皆さんのコメントにもある通り、「ボトムズ」という作品は思い入れの強い方が非常に多い。(私も含めて)
意見がヒートアップするのも無理はありませんね。
ですがそこはやっぱりアニメーション。堅苦しい作品ではありませんので気負わずご覧下さい。でも皆さんへのコメントにも書きましたが、「名作なんだから」と無理して見る必要はないですよ(笑)。「ファンを選ぶ作品」ですから。
でももしhikariさんが「ボトムズ」を気に入って頂けたらこんなに嬉しい事はありません。
あの世界観は、意外に梅雨にピッタリだったりして(笑)。

のん様 コメントありがとうございました。
その「ボトムズ」への熱い思いは、私にも充分伝わってきましたよ(笑)。同じボトムズファンとして私もある部分まではのんさんと同じ意見です。
私が以前のコメントで、件のアニメ夜話について「昔ボトムズを見た事があって、今回の番組を見る事でボトムズを懐かしく思い出す人たちがターゲット」と書いたのは、実はのんさんのコメントを見越した事だったのです。

テレビの対談番組とファン向けの対談ビデオという物は同じ映像作品なのでその違いが分かりにくいのですが、実はまったく違う目的で作られています。
ファン向けの対談は「その作品が好きな人だけが集まって作品を褒め称える」事が目的。
テレビの対談番組は「その作品が好きな人も嫌いな人も公平に意見を述べ合う」事が目的なのです。

ですから「アニメ夜話」の中で岡田氏がどんな発言をしようと、それはテレビ番組である以上誰も止められない。ある意味「言った者勝ち」の世界なのです。それが的を得ていようと間違っていようと。(放送禁止用語は別として)
問題は、私が以前のコメントに書いた「その発言を他の出演者がフォローできなかった」という部分なのです。お笑い番組などでよくありますよね。ボケに対してツッこみが無い時「放ったらかしかい」と怒る場面(笑)あれですよ。

のんさんがお怒りになるお気持ちもよく分かりますが、あの番組の岡田氏の発言は「岡田氏はボトムズに対してこう思った」という意味で正解とも間違いとも言えません。意見なんですから。
まー言い方はともかく(笑)。
ですから岡田氏は、のんさんのおっしゃる「ファンに娯楽番組を提供するもの」では無いんですよ。他の方へのコメントにも書きましたが、テレビ番組でそういう相対する意見の一方を封鎖・またカットする事は「情報操作」になってしまい、言論の自由を著しく束縛してしまう事になるのです。
確かに私もあの一連の発言に対しては「ちょっと違うな」とは思いました。でもそういう意見がある事もよく分かり、ある意味勉強にもなりましたよ。あの番組が「ファンの為だけにある」と思うと腹が立つのかもしれませんね。でも実はそうではないと。
「岡田さん分かってないなー」と言えるのは何より「選ばれたボトムズファンである証」ぐらいに大きく構えるようにしています(笑)。

放送開始後24年経ってもまだ熱いファンを持ち続ける事が、ボトムズが名作である事を何よりも証明しているのではないでしょうか。
あの程度言われたくらいでは「ボトムズ」は全く揺るがないと(笑)。

さて。ここからは一応の参考情報としてお伝えします。私見はあまり入っていない事をご了承下さい。

岡田氏の「キリコは最後までよく掴みきれなかった」「行き当たりばったり」という発言はある程度当たっています。
本当は記事に上げようかと思ったのですが、私は以前「ボトムズ」の関係者にお会いした事がありまして。彼はビデオ版のプロデューサーだったんですが、彼はボトムズの各話について「あれは吉川ボトムズ」「あれは鳥海ボトムズ」等の言い方をするのです。つまり各話でキリコ等キャラクターの捉え方が異なると言うんですね。
つまり現在私たちの中にあるキリコ像は、各話のキリコ像を総合した物なのです。「高橋ボトムズ」という物があるとすればそれは高橋氏本人だけではなく、各話ライターが作り出したバラエティー豊かなキリコ像が大きく関与していると言えます。実はウド編の「行き当たりばったり」に見える部分があったからこそ、キリコのキャラクターは確立していったのです。

さらに岡田氏の「ロケンロール」発言もかなり的を得ているのです。
多くの文献に書かれていますが「ボトムズ」の作画現場は作画机の下に一升瓶が置いてあって、作業の合間にスタッフ間でお酒を酌み交わしながら作品世界について語っていたそうです。高橋監督の演出方法は、そのようにスタッフの気心を知り交流を深めた上で「設定だけ渡すから好きにやって」的なノリで仕事を任す、というスタイルだった事はよく知られています。「居酒屋でやっつけみたいに」という解析はさほど間違ってはいないのです。
ボトムズ世界はそんなお酒のように、じっくり熟成されていったのですね。
ファンの間で「才気の富野・人望の高橋」と言われる所以はそんな所にもあるのでしょう。。
このスタイルの違いは良い、悪いではありません。それは各々の作品に最も表れています。

ボトムズに極上の美酒のような深い味わいがあるのはその制作スタイルゆえなのでしょうか。
私などはその強いアルコール度数に、もう24年間も酔いっぱなしです(笑)。

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