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2007年5月29日 (火)

グングン実力がつくドリル

Photo_859 「・・・これは反則でしょう。」
今日はちょっと遠出して、普通のおもちゃ屋さんを覗いてみたら。
1960年代から70年代にかけ、子供時代を過ごされた方にはあまりにもツボなパッケージ。
もう説明するのが恥ずかしいくらいの有名アイテム。

「ジェットモグラ」。あの世界一有名なスーパーマリオネーションドラマ「サンダーバード」に登場した人気レスキューメカです。

いやー。それにしてもこれをやられるとは。
問題はそのパッケージイラスト、いや、「箱絵」ですね。

このジェットモグラ、元々は2002年に自主廃業した模型メーカー・今井科学が廃業寸前に発売した最後のモーターライズ・キット。
完全新規金型で電動走行、ドリルも回転。
プロポーション、ギミックともに申し分ない名作キットだったのです。
今井廃業後このジェットモグラの金型は、他のサンダーバードメカの金型と一緒にアオシマ文化教材社に引き取られ、ギミック等もそのままに継続発売されているのでした。
サンダーバード・ファンの間では有名なお話ですね。

アオシマではこれまで、期間をおいてサンダーバード・メカのパッケージ変更などを行い、付加価値を付けコレクターの購買心理を煽ってきました。多くのファンと同じく、私も「サンダーバードと言えば小松崎イラスト」という刷り込みが完璧になされた世代なので(笑)このパッケージに反応しない訳は無く(涙)。
冒頭のセリフの意味はもう痛いほどお分かりと思います。
この箱絵を見て「買うな」と言う方が無理なんですよ。

この箱絵は、今井科学が1972年に発売した「新設計 リモコンジェットモグラタンク」のものだそうです。
イラストは当然、小松崎茂画伯の作。
イラスト以外のロゴなどは当時の雰囲気に近づけた新規デザインですが、これをパブロフの犬と熟知しているアオシマのスタッフたるや、心憎いほどファンの心理をかき乱してくれますよね(笑)。

40 よく見ればこの商品は、昨年サンダーバード生誕40年を記念して発売されたスペシャルパッケージ・モデル。
「えーっ!去年発売?こんなの見た事なかった。限定発売品が売れ残ってたのかなー。」
まー発売時期はともかく、今これが手に入った事だけでも感謝しないと(喜)。


このキットを抱え、スキップしながらウチにたどり着いた私。部屋で待つコタちゃんがもし口をきけたなら、まず真っ先にこう言ったでしょう。
「お姉ちゃん、またおんなじの買ってきたの?」

4s2 そうです。私は既に、このジェット・モグラキットをいくつか在庫しているのでした(笑)。
ご覧のとおり、箱は違えど中身は全く同じ。今井版とアオシマ版でモールド色は異なりますが、それは色を塗ってしまえば同じと言う事で。
(このくだり、識者の方々から激しいツッこみが入りそうですねー。
「オタクイーン、今井とアオシマの細かい見分けがつかないとは。
まだまだだな」なんて(汗)。

Photo_860 この在庫の中にも、アオシマによるファン心理をついたパッケージがあるんですよ。
これは最近発売されたパッケージのものですが、このモデル、驚きの「両面パッケージ仕様」というもので、箱のフタを裏返すとあら不思議、懐かしの小松崎イラストをあしらったレトロ風味のパッケージが現れるリバーシブル・モデルという(笑)。
下の写真が、その裏面です。


Photo_861 この箱絵の原画は1971年、今井科学が再版を予定していた「ミニ版 ジェットモグラタンク」の為に小松崎氏が書き下ろしたものだそうです。
ところがこの原画、71年当時に他社が発売したモグラの箱絵に構図が似ていた為、その時はお蔵入りになったという曰く付きのもの。
結局83年のキット再版時に採用され、ようやく日の目を見たわけですが、イラスト一枚にもそんなドラマがある事を初めて知りました。

そういう希少性も含め、もうこれら小松崎イラスト版キットは「箱の小松崎イラストを買う」という感覚に近いものがあります。
イラストにキットが付いてくる感じですねー。
コタちゃんもきっと呆れている事でしょう(笑)。


それにしても、私は何故この「ドリルメカ」に弱いのでしょう。
確かにサンダーバードと言えばなんと言ってもあの空飛ぶ巨大輸送機「サンダーバード2号」が一番人気ですよね。
でもその次に好きなのは?と聞かれたら、私は迷わず「ジェットモグラ」と答えます。
「ネヴュラ」読者の皆さんの中でも票は分かれるとは思いますが、私の感覚ではこのジェットモグラはサンダーバード・メカの中でもかなり上位にくい込む人気メカではと思うのです。

ドリル。これが付いているだけで、何故かかっこいいと感じてしまう。これは不思議ですねー。
「男の子のドリルメカ好きに理由は無い」というご意見もよくお聞きします。
まー私のような女子だって好きなんですから仲間に入れて欲しいですが(笑)。


なんででしょうね。理屈じゃ説明できません。
考えてみると、ドリルメカっておそろしく地味なメカなんですよね。地中を進むときは一直線。前進か後退しかできない。
怪獣などと派手に戦う見せ場もあまり無いし。
でも惹かれるという(笑)。
やっぱりあの、「機体の一部が派手に回転するゆえの強さ」あたりが魅力の一因かもしれませんね。でもこういう「好み」って、うまく説明出来ないところに楽しさがあるので、無理に理屈をこねる事はやめましょう。
一糸乱れぬ見事な解析で、ドリルメカの魅力を語れる識者の登場を期待します(笑)。

このドリルメカはプラモデルの世界でも恰好のモチーフとなりました。
なにしろ、当時のウルトラシリーズなどには結構な確率でドリルメカが登場しましたから、マーチャンダイジングに余念の無いおもちゃメーカーが、そんなおいしいアイテムを放っておくわけもなく(笑)。
「ドリルが回る」「前進・後退」などのギミックを満載したおびただしい種類のキットがデパートやおもちゃ屋さんの店頭を賑わしたのです。

4s_2 前述のジェットモグラなど、今発売されているものは実に感動的な動きを実現しています。
なにしろ電動走行時、ドリルの回転を基本としてモグラ部横のクローラーが回転。
作業警告用の赤ランプまで点滅します。

そしてさらに、作動させた方にしか分からないスペシャル・アクションが。
なんとモグラ部の下、タンク部のキャタピラ振動によって、モグラ部が劇中のように微振動するんですよ!
この微振動を再現したモデルはおそらくこれが世界初でしょう(別に私の設計じゃないんですが)。


2s_1 このジェットモグラをはじめ、手持ちのキットも何故かドリルメカが多い。
私の少ないコレクションの中でも怪獣に次ぐ数かもしれません。

例えばウルトラメカであればこの「マグマライザー」。
よく「本体幅に比べてあのドリルの大きさは」的なツッこみをされるこのマグマライザーですが、何故かそういう言葉が野暮に聞こえるほど、このフォルムはかっこいいですよね。


Gs_5 映画に目を移してみましょう。
もうこれを外すと皆さんに口もきいてもらえないスーパーメカ、「海底軍艦」(1963年東宝 本多猪四郎監督)の主役”怪獣”「轟天号」が決定版でしょうね。
私もいくつか持ってます。

ところがどうもこの映画「海底軍艦」、人によって好き嫌いがあるようです。
私はヨン様より轟天様が好きですが(笑)、私の周りで両派のお話を聞いてみるとどうやら「好き」と言う人は「轟天そのものが好きだから、ストーリーが少々難ありでもOK」「嫌い」という人は「轟天が嫌いだからストーリーも納得できない」というご意見なんですよ。

つまり「海底軍艦」という作品の魅力は、轟天号という戦艦が好きかどうかで評価が決まるようなんです。
「主役の好み」なんですよね。


ですから轟天号は、ある種ブルース・リー的な存在感を持つものなのかもしれません。
「燃えよドラゴン」があれだけ支持された理由の大部分は、ブルース・リーの存在感によるところが大きいのと一緒ですね。
リーの好き嫌いで作品の評価も変わってくると。
あの作品のストーリー、演出についての言及がさぼどなされない事が、その事実を証明しているような気もするのですが。


3s_1 で、おそらく子供だった私たちに最もイマジネーションを与えてくれたのが、これらのメーカーオリジナル・ドリルメカ。
写真のものはすべて最近再版されたものですが、この緑商会のモグラスシリーズ、当時作った事のない子供はほとんど居なかったんじゃないかと思います。
「モグラス」は上級機種になるに従って、ドリルの回転以外にもミサイルや円盤発射などいろいろなギミックが追加されていきましたね。
冒頭のジェットモグラもかくや、と唸るギミックが満載でした。
でももうこの辺になると「ドリル」という武器の理由が少々弱くなってきちゃって(笑)。
ドリルメカというよりも「ドリルが付いた万能戦車」という趣で。
でも名前はモグラスという(笑)。

Gs_6 まあそんなところをツッこむのも野暮というもの。かっこいいものはかっこいい訳です。
素直に組み立て、楽しむのが粋というもので。

でも皆さん、思い出してください。
ドリルメカって電動ギミックが凄く多いので、組立には手こずりませんでした?
動力部の配線が接触不良を起こしたり。ギアのかみ合いが悪かったり。けっこう高度な工作技術を必要としたんですよ。

だからある種「実力アップの為のキット」だったような気もするんです。
完成品がスムーズに動いた時の感動は、筆舌に尽くしがたいものがありましたよね。
可動キットが少なくなった現在。こういうドリルメカを完成させる喜びを、今の子供達に味わってもらいたいと考えるのは、私が年をとった証拠でしょうね(笑)。


今日のサブタイトルはそういう意味です。私がまさか学習ドリルのお話をすると思った方もいらっしゃらないでしょうが。
「さぶっ!」と言われるのもごもっとも。
だから「サブタイトル」ですって(笑)。にほんブログ村 その他趣味ブログ 特撮へ

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コメント

サンダーバードと言えば、やはりメカの数々が非常に魅力的ですね。
しかし、子供の頃の印象は、1号=大根、2号=カメ、3号=人参と実も蓋もないものだったのです(笑)
あと、ドリルと言えば、アニメになりますが、ゲッターロボのゲッター2も捨てがたいなと(笑)

メルシー伯様 コメントありがとうございました。
サンダーバードメカはスターウォーズなどと同じく、世界観に合わせた独特のデザインが魅力ですよね。
他のITC作品とも一線を画している所が不思議です。
でもそれも好きずき。先日など2号を「キュウリ」と呼んだ女性に出っくわしました(笑)。
まー特撮のデレク・メディングスは2号について「あえてみっともなくデザインした」などと語っていますから、メルシー伯さんが持たれた印象もごもっともかもしれません(笑)。

ゲッター2はそのドリルの大きさが印象的なロボットですね。そういえばマジンガーZ、大空魔竜など、ドリル武器を持つロボット系キャラは多いんですね。やっぱりドリルは子供の憧れなんでしょうか(笑)。

ジェットモグラ、格好いいですよね。
私も大好きなのですが、何故かプラモデルは作ったことがない。
2号4号は、何度も作った記憶があるのに。
当時、ジェットモグラのプラモってありましたっけ? あったとしても高くなかったですか?
それとも当時は格好いいと思わなかったのか?
とっても不思議です。

ぁ、独り言ですよ。(笑)

ポン太様 コメントありがとうございました。
ジェットモグラのプラモデルはサンダーバード初放送当時より再放送時まで結構な種類が出ています。
ところが私もポン太さんと同じく、子供の頃に作ったのは一回だけなんですよ。
理由を考えてみますと二つあって、一つはポン太さんのおっしゃる通り「高かった」。
昔買ってもらった時も特別な機会だったような気がします。
二つ目はその金額に見合うだけの色んな機能(モーターで動く、ドリルが回るなど)が付いていただけに「組み立てが難しかった」という訳です。

現に私も、昔組み立てた時はタンクがうまく動かず焦った恥ずかしい記憶が。やっぱり分不相応なキットなんて作るもんじゃないですね(笑)。
今、モグラを沢山買っちゃうのは、無意識にその時のリベンジを狙っているからかもしれません(笑)。

MIYUKI様こんにちは。
今まで意識してなかったのですが、やはり私もドリルメカ好きです。
不思議ですね、なぜかドリルに眼がいってしまいます。
回転しながら、渦巻き運動する溝の模様(?)かっこいいです。
「海底軍艦」の映画も「轟天号」も両方同じ位大好きですよ。
他には「惑星大戦争」の「轟天」や「モゲラ」の鼻(?)も。
メーカーオリジナルのドリルメカも楽しいですね。

 これもどこかで書いたことなのですが‥‥。

 「ジェットモグラ」って、「ジェット」の「モグラ」なんですよネ。地中を掘り進むメカなので「モグラ」なのでしょうが、あのカッコよさに「モグラ」って名前は相応しくないように思っていました(^^ゞ しかし、「ジェットモグラ」という名前になるとカッコよく響くから不思議です。

 で、原語版での名前は「MOLE」。機体の横っ腹にデカデカと書いてあります(^o^) もちろん「モグラ」の意味なんですよネ。あんなカッコいいメカの横っ腹にでっかく「モグラ」と書くセンスが、よくわかりません‥‥。イギリスでは「モグラ」はどういうイメージの動物なんでしょう?

 メディングスのシャープでリアルな迫力のある特撮映像も見事ですが、使い込まれて薄汚れたウェザリングの施されたプロップの出来も素晴らしいです。このプロップの製作は円谷特撮とは異質なものです。リアルさを追求する姿勢の違いでしょう。
 そしてマイク・トリムによるデザインは、実在する無骨な「重機」を彷彿させ、無限軌道が採用された台車部とともにリアルさがあります。

 私が子どもの頃は、「2号」のプラモデルはよく買いました。まだ「塗装する」などということは考えもしませんでしたが(^^ゞ あのコンテナを入れ替えて色々な装備を集めるのと、「2号」の形が魅力でした(^o^)

 「マグマライザー」も好きです! 私はホークよりも「ポインター」「ハイドランジャー」、そして「マグマライザー」の方がお気に入りです。
 「マグマライザー」は外観もカッコいいですが、コクピットのセットもカッコいいですネ。「乗ってみたい!」と思わせるものでした。
 「ハイドランジャー」は発進プロセスや、必ず2艇で作戦行動をする点に魅力を感じます。

hikari様 コメントありがとうございました。
不思議ですよねー。どんな戦車でもロボットでも、「ドリル」が付くだけで強そうに見えちゃうところが(笑)。
実際、ジェットモグラやマグマライザーのような専用機はともかく、戦闘中に地中に潜る事なんてほとんど無いと思われるメカも何故かドリルが付いていると様になる。
ドリルは強者の紋章のようなものかもしれませんね。

そういう強い、逞しい者に憧れるという意味では、「ドリル兵器は男の子のもの」という観念はちょっと狭義のような気もします。
hikariさんや私のような女子だって、強い者には憧れますもんね(笑)。

自由人大佐様 コメントありがとうございました。
確かに「モグラ」はないですよね(笑)。直訳過ぎるでしょうと(笑)。
でも、もう私たちサンダーバード世代にとってあのメカは「ジェットモグラ」以外あり得ないところが素晴らしいと。
オリジナルの「MOLE」はかっこいいけどちょっと違和感があります。
あの「ちょっとかっこ悪い」ネーミングセンスは、日本ではマイティジャックあたりに影響したような気がします。
Qの戦闘機や戦艦など、直訳したらビックリというものもありますから。(「レイブン」なんて「カラス」ですし(笑)

サンダーバード・メカのウェザリングについては、やはりデレク・メディングスらスタッフによる徹底したリアル志向の賜物でしょう。
実は最近、1966年制作の劇場版サンダーバードを自宅の大型テレビでよく見るんですが、あのメカニックの数々は46インチの大画面に全く負けない、強烈なリアリティーを持っているんですよ。全体に施されたウェザリングも勿論ですが、私見ではスタジオの照明設計にも素晴らしいものがあると感じました。
「巨大感、リアル感を演出する照明設計」と言うか。

2号の各コンテナ(意地でもポッドとは言いません(笑)のパネルラインも、劇場版ではテレビ版以上に再現された巨大感に圧倒されます。サンダーバード・メカには、木材を基調とした円谷メカプロップとはまったく異なるミニチュア製作の脈流を感じます。

マグマライザーには苦い思い出がありまして。
昔、小学館の学習雑誌に「掲載されている学力テストを行い、編集部に送ると全員にブルマァク製のマグマライザープラモデルをプレゼント」という企画があったんです。
頭の無い私もその賞品に惹かれ、テストを試して編集部に送付。
予告どおり数日後、マグマライザーは届いたのですが、なんと小学館側は現物を封筒に入れて発送した為、輸送途中の衝撃でパーツがつぶれ粉々に。組み立ては困難を極めたという(涙)。

私は「学習ドリル」にも運が無かったようです(笑)。

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