2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

私信等はこちらまで

無料ブログはココログ

« 化石の四肢 | トップページ | 消えゆく学校 »

2007年4月 2日 (月)

【G×G】

最初にお詫びしておきます。
ごめんなさい。タイトルの【G】はあのGではありません。
紛らわしいですが、今日はこのタイトルをどうしても使いたかったもので(笑)。


ここ数日格闘していたプラモデル「ガレロン」。
なんと昨日の夕方、完成しちゃいまして。
予想外の早さにちょっと拍子抜けしてしまいました。


Photo_639 これがその全身写真です。
まー3年のブランクという事をまずご了解の上ご覧下さい。「なんだコレ?」「こんなもんの為に4日間も使ったのか?」などのご感想もごもっとも。私は本当に手が遅く、普通の人の3倍の時間がかかってしまうのです。
ですから完成の喜びもひとしおで。

でも本当はもうちょっと手こずりたかったんですけど。
「手間がかかる子ほど可愛い」ですから。

Photo_640 今回の制作、塗装のコンセプトは「レトロプラモを楽しむ」でした。
前回のお話で悩みの種だった接着線の成形は、いつもよりちょっと控えめにして接着線を残しました。あまりガチガチに成形してしまうと、せっかくのレトロな味わいが消えてしまうと思ったからです。
(技術不足だろうって?ホントはそのとおりです(涙)

Photo_642 全体の塗装については、本当はレトロ技法「ドライブラシ」で全身をくまなく攻めたかったんですが、昨日のお話どおりエッジが立たないキットってあるもので。結局あの技法もキットによって向き不向きがあるんですよね。
何を今さらって感じですが。
という訳で大活躍したのが今回初導入のエアブラシ。
これは素晴らしい効果を生みました。もともとデザインの専門学校に通っていた私は、学生時代にこのエアブラシを作品制作に使ってはいたのですが、ことキット塗装についてはバリバリのドライブラシ派だったので実際にキットに対して吹いたのは今回が初めてだったのです。


Photo_641 何しろエアブラシに関してもブランクが長い私、最初は要領を得ませんでしたがコツを掴むと面白くなっちゃって。
ちょっと使いすぎたきらいはありますが(笑)。

吹きまくった色もご覧のとおりカラフルな雰囲気で。これ、色を塗りながら決めていきました。最初は箱絵を参考に、結構渋めの色合いを予定していたんです。でも考えてみればこういう可動キットはもともとプロポーションもそれなりだし、どんなにリアルに塗ってもガレージキット並みの完成度は望めない。それならいっそのことオモチャ風に塗っちゃおっと。となったのでした。

でもいわゆる「ソフビ塗り」にはしたくなかったんです。これはあくまでも「プラモデル」。マルサンの怪獣だってソフビとプラモデルではフォルムも違いますもんね。だからそれなりの塗りにしたい。「ソフビ以上ガレージキット以下」の塗りが求められると(笑)。で、私がたどり着いたのかこのカラーリング。
通称「ゆる塗り」です(爆笑)。下手ですねー。


Photo_643 バックショットで目立つこの背びれや爪、牙などはフラットアルミそのまま。この処理には二つの意味があります。一つは「ゆる塗り」ゆえのおもちゃ感の再現。そしてもうひとつの理由は、このガレロンの武器にありました。

この怪獣は「宇宙猿人ゴリ」初期のNG怪獣である事から、番組が持っていた「公害」というテーマを色濃く反映しています。
ガレロンはなんと「水銀球」を吐くのです。

水銀のイメージから連想される「人工的な銀」をどこかに入れたかったんですね。
キットの箱絵ではガレロンの背びれは銀ではありません。この「銀背びれ」は私のオリジナルです。この人工的な色合いがなんとなく「水銀」なイメージにピッタリと思うんですが。

こういうおバカな思いつきがそのまま反映できちゃうからプラモデルは面白いですね。「プラモデルは作っている時が一番楽しい」というのは言いえて妙の真理かも。

さあ、そんな訳で完成した36年前のキット。ゼンマイも調子よくジージー歩きます。「あーこれがアオシマ歩きなのね」なんて、旧友との再会に喜んでいるおバカな私。至福の4日間でした。で、実はこれが「一頭目のG」。
一頭目という事は、当然二頭目が居るわけで。


Photo_646 3月28日のお話で、「まずは改修」とばかりに接写した写真を載せました。皆さん、この怪獣キットの正体を見破れましたでしょうか?
実はこれが「二頭目のG」だったんです。


古今東西、なぜか怪獣のネーミングは「G」で始まるものが多い。
ですから「G×G」と言ってもそれこそカードは無数にある訳です。
今回、たまたま「ガレロン」を作ったので、ついでに昔製作したキットもご紹介しようかと。
となると手持ちであるのはこの「G」かなー、なんて。
腕もセンスも無い私は、このキット制作にもかなり手こずりました。

Photo_644 「大巨獣ガッパ」(1967年日活 野口晴康監督)。イギリス映画「怪獣ゴルゴ」をオリジナルとする日活唯一の怪獣映画です。
以前お仕事で女優の山本陽子さんにお会いした時、喉元まで出かかった「ガッパ、見ました」というセリフを飲み込んだ思い出も(笑)。異色作として語られる名作ですが、作品研究はまた別の機会に譲るとしましょう。
このキットは「大巨獣ガッパ」に登場する親ガッパの内、雄のガッパをモデル化した電動歩行のリモコンキット。
メーカーは日東、初版は1967年に発売されました。製作したのは1983年の再版ですが、このキットは初版とほぼ同じギミックを持ち、さらに小松崎茂先生のボックスアートも手伝って非常に人気の高い一品なのでした。


オリジナルをお持ちの方はお分かりと思いますが、私はこのキットを少々ディテールアップしています。
全身の体表をハンダゴテで改修し、エポパテで手足の先を制作、羽根の裏側を追加工作するなど・・・
Photo_645 両目の発光ギミックはオリジナル通りですが迫力を増す為にムギ球を着色。
眼球部分を新たに制作し、「おー光った」なんて遊んでました。
足の改修後久々に動かしてみましたが、まだまだその歩きは健在で。両目の輝きもご覧の通り。
「さすがの日東さんも、これほどチューンされたガッパは持っちゃいないでしょう」(byグレゴルー・ガロッシュ)。


Photo_648 これでお分かりですね。G×Gの意味。
「ガッパ対ガレロン」という(笑)。
この二頭の戦いは予想できませんねー。
ガッパの青い怪光線対ガレロンの水銀球?
そもそもこんな世界観が成り立つんでしょうか?
掟破りも程々にして欲しいと。私が勝手にやってるんですが。


怪獣側がこれだけ意表をついたカードなら人類側も黙っちゃいません。私が過去に製作した防衛兵器から、とっておきの一台を出撃させなければ!

Photo_647 怪獣退治の切り札はいつも「パラボラレーザー」と決まっています。
この「連結戦車クローラー」こそ二大怪獣掃討の最後の希望なのです。
驚異の登坂能力であらゆる荒地を走破可能。前面にしつらえられた小型メーサーパラボラと二基のミサイルが二大怪獣の行く手を阻みます・・・


Photo_649 なーんて。この「連結戦車」は「サンダーバード」のキット化で有名な今井科学から1968年に発売されました。
これもボックスは小松崎画ですね。
私は1980年頃の再版、2000年頃の再再版を入手、内一台を作りました。これも古いキットなので成形だけでも大変で(涙)。腕の無い私はここまでにするのに実に二週間を費やしたのでした。

でもさすがに今井のキット。これは実にスムーズかつ力強い動きをします。私はこのフォルム・実力とも大変お気に入りで、この完成品以外に未組み立てのキットを8個持ちながら、今だにオタクショップでキットを見かけると手が出てしまいます(笑)。

Photo_650 いやー「ガレロン」の完成から芋づる式に(笑)、こんな昔のキットレビューみたいになってしまってごめんなさい。今時「ガレロン」を組み立て、苦労話を語る酔狂は私ぐらいのもんでしょう(笑)。
でもこんな風に昔のキットに囲まれていると、本当に心が和みます。結局、今のキットに無い「温かみ」を求めているのかもしれませんね。

部品の合いは悪く、スムーズな動きも保証されない昔のキット。
腕は無いし手も遅い私ですが、また時間あるときにこんな「やんちゃキット」に触れてみたいと思います。
最新キットを作るよりスリリングですよ。これは。


さて、今日のお話を聞かれてもし不安になっている方がいらっしゃったらごめんなさい。
以前からお話している私の「G×G」オリジナルストーリーは、今日のお話とは全然別物です。現在まだまだ考案中。
期待しないでお待ち下さいね(笑)。

にほんブログ村 その他趣味ブログ 特撮へ

« 化石の四肢 | トップページ | 消えゆく学校 »

「怪獣おもちゃ」カテゴリの記事

コメント

 くろーらー!
 レーザー部分の細かい細工(改良)に、東宝パラボラファンの心が騒ぎます。
 一軸方向のみながら、連接構造可動式なのに単独モーターで総てのキャタピラを駆動する動力構造に酔いしれてた記憶がまざまざと。
 アオシマのタイガーシャークと良い勝負でしたな。
 なにもかも、皆懐かしい… (ガクッ
 

完成、おめでとうございます。
エアブラシ、いいなぁ・・・。
プラモ歴は異常に長いのに
いまだに筆、スプレーなんです。
これには多少、家の事情がございまして・・・。
でも、仕上がりが全然違いますからね、
エアブラシとスプレーじゃ。
吹きかけるのと塗るのでも違ってくるし。
俺も、そろそろ始めてみるかな。
(その前に工作する部屋を確保しないと。)

ガメラ医師様 コメントありがとうございました。
クローラーのデザイン、驚異的な登坂能力はすばらしいですよね。
そのポテンシャルは私の動力キット製作歴(大した事ないですが)の中でもかなり上位に位置します。
今、こういった動力キットはほとんどありませんね。
もうこういうキットでは子供達は喜ばないのでしょうか。
リアルなディスプレイキットの影で絶滅してしまったこれらオリジナルプラモの楽しさを、今の子供達にも知ってもらいたいものです。
もちろん、組み立ての難しさも含めて(笑)。

ジャリゴン様 コメントありがとうございました。
いやー私も今回初めてエアブラシ塗装を経験しましたが、これはまさに禁断の実ですね。
一度その味を知ってしまうと二度と元には戻れない(笑)。
筆塗りやスプレー塗装に比べ塗膜の薄さやキメの細かさ、美しい階調などが表現できます。さらに意外だったのは塗装時間の大幅な短縮ですね。かかった時間はこれまでの半分以下。
モチベーションを保つ上でこれは無視できない利点です。

ジャリゴンさんがおっしゃる通り、エアブラシは塗装環境に気をつける必要がありますね。私もそれなりに苦労しましたが得たものは計り知れません。最近の塗装ブースの換気性能にはビックリしますよー。
模型製作には今がベストシーズン。ジャリゴンさんも是非ひとつ、春の新作に挑戦されてはいかがですか?
(へたくそな私のセリフでもないですが(笑)。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/104767/5942729

この記事へのトラックバック一覧です: 【G×G】:

« 化石の四肢 | トップページ | 消えゆく学校 »