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2007年2月 6日 (火)

その一撃に射抜かれて

「ただいまー。」
公園の滑り台を家に見立て、遊ぶ子供達。
今日のような日にふさわしい光景でした。


昨日に続き、今日も暖かかったですねー。お仕事の合間に久しぶりに出たウォーキングも気持ちよくて。
子供達の姿はその時見たものでした。
考えてみれば、私もあれくらいの年頃はああやって遊んでいましたねー。
ただ私達が子供の頃には、同じ滑り台を使った遊びももう少し過激でしたが。


1960年代から70年代にかけて吹き荒れた怪獣ブームは、私達、当時の子供達にも大きな影響を与えました。毎日の遊びにも怪獣が現れない日は無かったように記憶しています。
学校帰りに公園を覗けば、どこかで「ギャオー」「デヤッ」と怪獣やヒーローの雄叫びが聞こえたものでした。
(決して「シュワッチ」とは言わないんですよ。これが(笑)。


ヒーローや怪獣に扮して友達と遊ぶ時、取っ組み合いの後必ず起きる展開が「光線技」の応酬でしたね。思えば当時のヒーロー番組は、ほぼ必ずと言っていい程怪獣がヒーローの光線技で退治されるパターンでした。
まあこれは、テレビヒーローの始祖「月光仮面」の拳銃から発展した物と言えるでしょうが、やっぱりそれを飛躍的にハイブリッドに進化させたのは「ウルトラマン」(1966年)でしょうね。

Photo_492 そもそも「ウルトラシリーズ」登場までのヒーロー番組では、悪役も一部の番組を除いてほとんどが人間や知的宇宙人。
光線技で四散するなんて過激な結末を迎えるドラマ展開が要求されていなかったですから、まあ当然と言えば当然。
敵が強くなればヒーローの技も進化するという訳で、我らのウルトラマンが「スペシウム光線」という無敵の技を引っさげて登場するには、怪獣という魅力的な敵役が要求した自然ななりゆきがあったと言えましょう。


これまた私見ですが、この「光線」というビジュアルが登場した理由は2つあるような気がします。
まず一つ目は「オプチカルプリンターのデモンストレーション」。
国産初の怪獣テレビ番組「ウルトラQ」制作当時、円谷英二がオックスベリー社の編集機材、オプチカルプリンターを勝手に発注した事はよく知られる事実です。
高額なこの機材は数本のフィルムに加え、作画などの後処理も高画質で行えた為、特撮にその生涯をかけた円谷監督としては喉から手が出るほど欲しかった物だったのでは。ただ資金回収の当てもなく発注したであろうこの機材。円谷としても、後に「ウルトラQ」制作を決定したTBSとしても、この機材のすばらしい効果を外部に知らしめ、そこを番組のアピールポイントとする必要があったと思うのです。


事実「ウルトラQ」でも、35ミリフィルムによる美しい合成カットに加え、そこかしこにアニメーション作画による焼き込み合成カットが散見されました。
これはやはり「円谷超兵器オプチカルプリンター」の威力を国内、海外に知らしめたいが為の、制作側の思いによる所が多かった為と言える様な気がします。


二つ目は「東宝怪獣との差別化」。
考えてみますと、ゴジラを始祖とする東宝怪獣映画は、「ウルトラQ」放送開始当時の1966年一月現在、「怪獣大戦争」(1965年東宝 本多猪四郎監督)までが公開されていました。この時点で作画合成による光線を武器とする怪獣はご存知「キングギドラ」のみ。あの反重力光線は宇宙超怪獣の存在感を強烈にアピールしていました。
たしかにゴジラも「キングコング対ゴジラ」(1962年東宝 本多猪四郎監督)以降、トレードマークとなる放射能火炎を合成作画としていますし、「フランケンシュタイン対地底怪獣」(1965年東宝)のバラゴンもその「呼気」めいた光線はゴジラと同様。
(キングコングの電撃は・・・あれは不可抗力だし・・・)

「ビーム」という分類をすればこのギドラだけが、現場スタッフとともに作画スタッフをもっとも手こずらせた「残業超過怪獣」であったわけですね。
おそらく円谷プロのスタッフは、この東宝怪獣との差別化を図るために、ヒーローやウルトラ怪獣に対して「光線」という言わば「超能力」を与える方向性に進んだのでは。


よく言われる事ですが、既存の動物やかつて存在した恐竜などをアレンジした東宝怪獣に対し、成田亨デザインによるウルトラ怪獣は言わばアート作品のような自由な発想を持っています。
「光線」という能力は、彼ら創造力の産物であったウルトラ怪獣に際立った特徴を与えたのです。

例によってお話が脱線するのが私の悪い癖で(涙)。ことヒーローの光線技に関して言えば、やはり子供時代の私達から見て大きな憧れであった事は間違いありません。
スーパーマンは空を飛べる。それだけで人々の憧れを独占したように、腕を十字に組んだだけで銀色の光線を発射できるウルトラマンに、子供が夢中にならない訳が無いのです。
「光線銃を使わずに、体から光線を出せる!」
このすばらしい能力は、怪獣を一撃で粉砕する強力な破壊力もあいまって私達に大きなインパクトを与えたのでした。


さて突然ですが、(子供の気持ちに戻ってお聞き下さいね)
古今東西のヒーロー、怪獣の中で、心に残った「光線」って何でしょうか?
ちょっと考えてみて下さい。


これは私にとって実に至福の一時でしたねー。
なにしろ「光線」という響きだけで血湧き肉踊る世代ですから(笑)。
自分のブログという特権を頂いて、ざっと思い出した「マイ・フェイバリット・ビーム」(この響きもカッコイイ!)を挙げてみましょう。

Photo_493 「ネヴュラ」読者には先日お話しましたが、なにしろ大のスペクトルマンファンの私。とにかく私の中では、ベスト1は絶対これ「スペクトルフラッシュ」が君臨しているのでした(笑)。
「スペクトルマン」(1971年~1972年 ピープロダクション。便宜上このタイトルで)に登場する、惑星ネヴュラ71のサイボーグ・スペクトルマンが怪獣退治の決め技として使用する7色の光線。
その威力は圧倒的ですがエネルギーの消耗も大きく、一度の変身で一回しか使用できない「ジョーカー・ショット」でもあります。

まあ言ってしまえばスペシウム光線の亜流なんですが、こればっかりは譲れなくて。ピープロお得意の、静止画に作画処理した映像も味というもので。
子供の頃は、スペシウムポーズよりこの「フラッシュ」発射ポーズの方を遥かに多く真似した経験もあり・・・
(個人的には「フラッシュポーズ初段」と思っています(爆笑)。

Photo_494 怪獣の中で光線が印象的だったのは「ウルトラマン」第3話「科捜隊出動せよ」に登場したネロンガ。
以前もお話しましたが個人的にウルトラ怪獣の中で最も好きな怪獣なので、光線に関してもこれが最も印象的という(勝手ですよね)
透明状態の時に起こす空中放電、電気を吸い込んで実体化したところで、触覚を角に接触させ放つ放電光線のカッコ良さ!角の電飾もあいまって、「つぶらや!」とでも合いの手を叫びたい衝動に駆られます。
バルタン星人にも並ぶ存在感を誇るこの怪獣がこの一回のみの登場というのは、実に理解に苦しむ次第で(笑)。

Photo_495 多くの光線技がビームタイプだった中、「光の刃物」という斬新な発想で子供達を狂喜させたのが「ミラーマン」(1971年~1972年円谷プロ)。
主人公ミラーマンが使う「ミラーナイフ」は、ネーミング通り「ナイフ」。「光が刃物になる」「光が刺さる」という新しいイメージがそのクールな世界観に実にマッチしていました。
惜しむらくはちょっと、その設定を使い切れていなかったような気も。まあそれは「スペクトルマン」も同じなのであまり言えませんが(笑)。

Photo_496 ナイフと来ればメス、という訳で。ミラーナイフより切れ味が鋭そうだったのが「大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス」(1967年大映 湯浅憲明監督)のギャオスが放つ「超音波メス」。
音叉状の喉骨を震わせて300万サイクルまで増幅させた鳴き声という設定が斬新でしたねー。
「超音波の刃物」としてあらゆる物を切り裂く作品内の描写はすざまじく、Photo_497 ガメラの腕を切り裂いた時には本当に痛そうに思えたものです。
個人的には「ガメラ 大怪獣空中決戦」(1995年大映 金子修介監督)に登場するギャオスの超音波メスよりも、前述の初代ギャオスのそれの方が殺傷力が強かったような気がするのですが・・・
後年、医療現場で「レーザーメス」という言葉を耳にして、この超音波メスを思い出したのは私だけでしょうか(笑)。

と、ここまでお話しましたが、実は「光線技」に関して言えば、今活躍しているヒーローが繰り出す光線は、この頃のヒーロー、怪獣のそれと大差ないような気がしませんか?
あってもパワーアップされているだけのような。
「光線」のバリエーションは、実際には1970年代までで既に出尽くしているような思いさえあるのです。

Photo_498 Photo_499 私の中で「これはビックリ」と思ったのは、「ガメラ2 レギオン襲来」(1996年大映 金子修介監督)に登場したガメラの最終兵器「ウルティメイト・プラズマ」。
体全体から「マナ砲」を発射するという荒業は凄かったですねー。なにより「命と引き換え」感が伝わってくるのが良かった。
一撃必殺とはあの事を言うんですね。

でもあの技は一回限り、映画という枠組みだからできた物だと思います。
ヒーローが毎回あれを使っていたら、体が持ちませんから(笑)。

「ウルティメイト・プラズマ」は光線じゃありませんから、本当は今日のお話からはちょっと外れるんですよね。
まあ光線に代わる一つの可能性という事で。
考えてみれば、光線技についても人それぞれ、色々な思い入れがありますよね。
心を射抜かれた「一撃」を思い出してみるのも楽しいものです。

最後に「光線演出」で実に惜しい、と思った場面を一つ。
「ウルトラマンティガ」(1996年~1997年円谷プロ)最終回「輝けるものたちへ」のラスト、邪神ガタノゾーアに対してグリッターティガが放った光線技。あれは二発の光線がティガを勝利に導きますが、あの二発めの光線は必要なかったんじゃないか、と今でも思います。
全世界の子供達が光となってティガに力を貸し、全員がゼペリオンポーズをとったのですから、一発目のゼペリオンだけでとどめを刺さないと。
二発目の光線は要らない代わりに、ゼペリオンの力押し、という意味で光線発射の時間をあと3秒長くして欲しかったなー、
なんて。


相変わらずおバカで勝手な意見です。
皆さんお気になさらないよう。
「スペシウム光線の餌食になっちゃえ」なんて言わないで。
スペルゲン反射鏡はお化粧の時しか使わないですから(笑)。

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コメント

こんにちは~
最近めっきり暖かくなりまして、、、なんだか4月並らしいです。。。
200回おめでとうございます。200といえは名球界いりの条件も200勝ですから・・・・
ネヴュラはそういう意味でしたか~オタクイーンさん自身ネヴュラという言葉を大事にされているのが伝わりました。
そういえば子供の頃、ゴリーというあだ名の先生がいました、、宇宙猿人からのネーミングだったのかな?
光線って最近の子供たちには必須品ではないのでしょうか???自分らの頃はみんなが光線使えましたが・・・・自分はもっぱらウルトラブレスレット派でした~あ、これ光線じゃないですね^^;

老婆心ながら小春日和って秋口の春のような陽気の日をいうらしいです。。。
「こんな小春日和の穏やかな日は~♪」秋桜の一節で思い出しました~

大和少年様 コメントありがとうございました。
お祝いメッセージも大変ありがたく頂きました。恐縮です(笑)
ここ数日は本当に暖かいですね。この時期、寒さに凍えなくて済むのは個人的にはありがたいですが、エルニーニョ現象の影響らしいという噂ですからおちおち喜んでもいられません。
お仕事に影響がある方も多いでしょうし。お察しします。

「小春日和」とは秋口の言葉でしたか!いやーおバカでした。
いい加減な知識で語るものじゃありませんねー。
申し訳ありません。全国規模で大恥をかいてしまいました(涙)。
確かにそうですね。「秋桜」は大好きな曲なのに、まったく気がつきませんでした。ご教授ありがとうございました(笑)。

なるほど。大和少年さんはブレスレット派でしたか。ヒーローの決め技も世代によって変わっていくのかもしれませんね。

オタクイーンさん、こんにちは!
私の「射抜かれた一撃」は、「八つ裂き光輪」 ですかね、、、
当時、ウルトラマンっていつも最後は「スペシューム光線」って決まっていて、つまんない。なんて思ってた私が、初めて目にした「八つ裂き光輪」、、、おお~っ、こんな技もあったのか~! って、、、インパクト大でしたよ。(笑)

ポン太様 コメントありがとうございました。
八つ裂き光輪!なるほど。あの技もスペシウム光線を見慣れた目にはものすごく新鮮に映りましたねー。
設定ではスペシウムを光輪状に変形させ、敵を切り裂くという技らしいですが、切り裂かれた敵怪獣の切り口を決してグロテスクにしなかったところに、当時の円谷プロスタッフの節度とやさしさを感じます。
後年「ウルトラスラッシュ」と命名されたこの技。でも私達にとってはやっぱり「八つ裂き光輪」という呼び名がピッタリきますよね。

 こんにちは。
ガメラ系の言及があると湧いて出てくるガメラ医師でございます。
「八つ裂き光輪」!
懐かしいですねー。
 八つ裂き、と銘打ちながらすっぱりニ分割、という矛盾に、小さい心を悩ませた日々が蘇って参ります。

 実は、こちらのエントリーをご紹介したくてしたくて、無理やりギャオスにかこつけて、拙Blogで引用させて頂きました。TBはそういう事情があるんでございます。済みません m(_ _)m
 名古屋地方ではインフルエンザが猛威を振るっております。どうか健康にはお気をつけ下さい。それでは。

ガメラ医師様 コメント&TBありがとうございました。
やっぱり皆さん光線については記憶や思い入れがおありのようですね。考えてみますと、エフェクトによる光線の多彩さでは、日本が群を抜いているのではないでしょうか。そんな所にも、海外作品にはない和製特撮キャラクターの際立った特徴があるような気がします。

この所の暖冬で、気持ちも体もちょっと緊張感を欠いております。
でも今は確かに冬なんですよね。
インフルエンザに付け入られないよう、気を引き締めて頑張ろうと思います。
ガメラ医師さんもお気を付け下さいね。

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