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2006年10月21日 (土)

謎の名獣ジャイガンティス

大変お待たせ致しました。
ここ数日、まともな記事をアップしていないにも関わらず、
連日100件にも迫るアクセス数でもう、心苦しい限り。
覗いてくださった方、コメント下さった方、本当にご心配おかけしました。

「恋するネヴュラ」無事、連載再開です。
(毎日とはいきませんが、まあ、ゆるゆると)

さて、再開第一弾に何を持ってこようかと、色々無い頭を絞って考えた私。やっぱり初心に戻ってあの「怪獣王」を採り上げようか、なんて思います。
でも、へそまがりの「ネヴュラ」、ちょっとヒネリを加えます(笑)。

Photo_285 この写真をごらん下さい。
普通の方なら「ゴジラ」でしょ?と答えるであろうこのフォルム。
でも怪獣映画ファン、ましてやゴジラファンなら、当然ながら違う答えが返ってくるはず。
そう。この怪獣、「ジャイガンティス」という名前なんです。

Sany0049 和製怪獣の代表、ゴジラ。1954年の第一作から2004年の最終作まで、新作が公開される度に日本中の特撮ファンの話題を独占し続けた、名実共に「怪獣王」です。写真はその初代ゴジラ。
ゴジラの縫いぐるみがほぼ一作ごとに新調されている事は、ファンならずともなんとなくお分かりと思います。顔も違いますし。
でもゴジラが、50年ほど前に「ゴジラと違う怪獣」として海外でリリースされ、海外ロケまで予定されていた事は、一部の怪獣ファンを除いて意外に知られていない事実です。

これはどういう事なのか。(特命リサーチなんとかみたいになってきましたね(笑)もともと1954年公開の「ゴジラ」(本多猪四郎監督)は、ストーリーのラストで芹沢博士の発明「オキシジェン・デストロイヤー」で骨になっちゃいましたよね。海外で公開された「怪獣王ゴジラ」も、基本的にはお話の流れは同じ。
つまり海外公開版でもゴジラは退治されちゃってる訳です。

ところが、この映画のヒットに気を良くした東宝が、第二作「ゴジラの逆襲」(1955年 小田基義監督)を制作しようと目論んだ時、一つの大きな壁が。
「そーだ!ゴジラは前作のラストで死んじゃってるじゃん!」(実際はこんなに軽くなかったでしょうが)というわけで、急遽「ゴジラは生きていた!」なんて謳い文句を作り、なんとなく前作との関連をうやむやにしてしまった、というのが真相らしいのです。(まあ、ありがちなお話ですね)

さて、この玉虫色の設定を海外セールスに持ち込もうとした時、やはりバイヤーの間から「前作で死んだゴジラと同じ生物がまた居たなんて都合が良すぎる」みたいなお話が出たんでしょうか。やはりアメリカ人は合理的。
そこでアメリカ側では、「ゴジラの逆襲」に出てきたのは『ゴジラに似た違う怪獣、《ジャイガンティス》なのよ』って設定を作り、その線でプロモーションをかけたといういきさつがあるのです。
タイトルも「ゴジラ」という名前ではなく、「ジャイガンティス,ザ ファイアー モンスター」と改題。1957年頃のお話です。

「でもオタクイーン、そのお話が冒頭の写真とどう繋がるの?数日のブランクでボケちゃったんじゃないの?」と思われるのもごもっとも。元々ボケでるのはしょうがないですが(笑)。
実はですね。この「ジャイガンティス,ザ ファイアー モンスター」。日本公開版とストーリーを変えて、その変更分を海外で撮影する予定があったんですよ。冒頭の写真はその撮影の為に、東宝が作った縫いぐるみという訳です。

確かに第一作「ゴジラ」も、海外公開の際は追加撮影やストーリーの変更はありました。でもそれは本篇部分で、特撮部分は日本公開版と同じだったんです。ところが「ゴジ逆」は違いました。追加撮影は特撮部分まで及んでいたのです。契約では日本で縫いぐるみだけ作り、撮影は海外のスタジオで行う事に。しかしながら、予算等の問題で結局海外での追加撮影は無くなり、作った縫いぐるみだけが宙に浮いた格好になったと。これが真相です。
公開された海外版「ゴジラの逆襲」には、この縫いぐるみを使ったシーンは全く登場していません。

「ジャイガンティス」の縫いぐるみはこの後処分され、残っているのはこれを含めた2枚の写真のみ。なんてもったいない!
特撮ファンには有名な逸話ですね。私も文献で知りました。

Sany0054 でも「ジャイガンティス」って、「ゴジラの逆襲」に登場したゴジラとは似ても似つかない姿ですよね(笑)。写真の「逆襲ゴジラ」と見比べて下さい。
あれを使って撮影したら新撮部分との差がありすぎて、「さらに新怪獣出現!」なんて事になりはしないかと。
ウルトラマンと、ザラブ星人のにせウルトラマン以上の差があるような気も(笑)。

Sany0061 確かに、いろんなマニア誌にも書かれている通り、このフォルムは「初代ゴジラの顔」「逆襲ゴジラの背びれ」に加え、「キングコング対ゴジラ」(1962年 本多猪四郎監督)の「キンゴジ」のマッシブな体型を持っていますよね。写真は「キンゴジ」。ね?同じ体格でしょ?
「キングコング対ゴジラ」が公開されるのは、この縫いぐるみが制作されてからさらに5年ほど後。ファンの間で、「あの痩せた逆襲ゴジラとボリュームたっぷりのキンゴジが同一人物とは思えない!」なんて盛り上がっていた頃にこの写真が出たものですから、もうそのパニックたるや大変なものでした。
私もアイドルの流失写真以上にこのスクープを食い入るように見つめたものです。「逆襲ゴジラとキンゴジを繋ぐ線はここに!」なんてね(笑)。

で、ここからはいつもの私見なんですが、この「ジャイガンティス」制作頓挫は、単に縫いぐるみの損失以上にゴジラ映画の歴史上大きな意味を持つのじゃないかと。

この縫いぐるみを使って、もし「ジャイガンティス」が撮影されていたら、日本にも大きな影響を与えた筈なんですよ。
例えば、あのマッシブなジャイガンティスのアクションにより怪獣同士のスポーツ的な対決は「キングコング対ゴジラ」より5年も前に観られる事に。この怪獣対決路線に可能性を見出した東宝はキングコングとの対戦を急がせたでしょうね。
となれば「キンゴジ」公開はもっと早まったかもしれません。ひょっとすると「ジャイガンティス」の縫いぐるみを逆輸入して、あのフォルムのまま登場させたかも。
さあそうなると、あの造形美を誇る「キンゴジ」の縫いぐるみは実現しなかったかもしれないのです。
当然、その後のゴジラ映画もまったく変わった流れとなり・・・

「キンゴジ」と並んで名獣とされる、「モスラ対ゴジラ」(1964年 本多猪四郎監督)に登場した「モスゴジ」だって、全く変わっていたかもしれないのです。

直接公開された海外(アメリカ中心でしょう)でも歴史は大きく湾曲。「ジャイガンティス」の名が広く一般に入れ渡り、以降の和製ゴジラ作品はすべて「ジャイガンティス」名義に。
当然「GODZILLA」(1998年 ローランド・エメリッヒ監督)も、「ああいう事」にはならなかったんじゃないかと(笑)。

こうやって考えると、長く人気を誇ったシリーズの中では、縫いぐるみ一つがいかに歴史を左右するかがよく分かりますねー。
(まあ、もしもの世界ですから「ダメだコリャ」って笑ってもらっていいんですが(笑)

Photo_286 いずれにしても、50年に及ぶゴジラの歴史の中で、縫いぐるみまで作られてお蔵入りになったものは後にも先にもジャイガンティスだけ。いろんな風説、珍説が乱れ飛ぶのも当然のお話で。
こんな風に歴史を見据えながら、「もう一つのゴジラの可能性」を夢想するのも、ファンに与えられた素晴らしい特権ではあります。

Sany0064 さて、ここまで書いて一つ気がつきました。もう一つの謎。
「キングコング対ゴジラ」の「キンゴジ」と、「モスラ対ゴジラ」の「モスゴジ」。この二対も「同一人物とは思えない」と感じませんか?
「モスゴジ」の写真を見てみて下さい。


ひょっとしてこの2作の間にも、知られざる歴史が封印されているのでは・・・
ああ、オタクの道はまだまだ果てしなく(笑)。

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コメント

・。☆・゜・゜☆・。☆・。・。・。・゜★・。・゜・゜☆・。☆・゜
お帰りなさい・・・(*^^*)

ただいま~っ。
あーお腹すいた。
おかーさーん。8番らーめん行こうよ!

行く、行く !・・・・・(笑)

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