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2006年10月28日 (土)

宇宙大怪獣パイラ

Photo_311 この写真をご覧下さい。
凄いですよねー。大きな目を持つ巨大な怪獣に襲われる人々の、阿鼻叫喚の図。

一大スペクタクルですよこれは。
過去にこんな大迫力の映画があったんですねー。いやーまだまだ勉強不足。
私も昔、一度だけ観た事があるような無いような。でもこのシーンは覚えてますよはっきりと。今日はこの作品のストーリーを、記憶をたよりにお話しましょう。
あくまで「記憶」ですからね。
少しぐらいの憶え違いはご勘弁を。

そう、この作品、確かタイトルは・・・
そうだ思い出した。「宇宙大怪獣パイラ」(1956年犬映)。
間違いありません。

地球から3.14光年離れた惑星、パイラ。地球よりはるかに進んだ科学力を持つこの星の住民『パイラ人』は決まった姿かたちを持たず、「禁断の惑星」(1956年アメリカ)に出てくるイドの怪物のような存在。(「WOO」でもいいかな?)で、3.14光年の距離にある地球に興味を持ったんでしたね。
「わりかし近いじゃん」なんて。

Photo_312 平和を愛し、他の星の生物に大変フレンドリーなパイラ人は、「ちょっと行ってみようか」なんて軽いノリで、地球に向かったのでした。
ところがこの星の生物は今だに姿かたちを持っていました。
「えーっ、まだこんなレベルなの?これじゃ意志通じないじゃん」

あわてて自分の本体を入れる「器」を探すパイラ人。ま、できれば地球の人たちに驚かれない姿を見つけたいよねえ、と原節子風に柔らかな態度で、日本のあちこちでサンプルデザインを探します。

でも訪れた場所が偏りすぎで。
朝日ソノラマのソノシートを制作中の水木しげる先生宅で「妖怪バックベアード」を。
OVA版「ジャイアントロボ」制作中の横山光輝宅で「大怪球フランケン・フォン・フォーグラー」を参考に「地球人が好きなデザイン」を作っちゃったパイラ人。
(おまけに今川泰宏監督の怪気炎にも当てられて(笑)。
とどめは「太陽の塔」を考えた「目をむく芸術家」に学んで、「一つ目の黒ヒトデ」を決定稿に。
気のいい宇宙人なんだけど、ちょっとオタク。

さてこの姿で街に現れたから人々はビックリ。一般宅に現れれば、奥から出てきた若い娘さんは火鉢をひっくり返して大騒ぎ。(笑ろてんのか永井ミエ子!)気を取り直してドンチャン騒ぎの温泉座敷に現れれば島田の芸者さんに悲鳴を上げられる始末。
(「ヒトデのリードで島田も揺れる」筈だったのに)

いまいち行動がスベりぎみのパイラ人は円盤に帰って作戦会議。
「地球に入れば地球に随えという諺もある。」
(そんな諺無いと思いますが)

秋葉原のジャンクショップの裏から拾ってきた中古のDVDを見ながら、「この地球人に変身だ」と、モー娘。の吉澤ひとみ風に変身するパイラさん。(もう「さん」と呼びたくなって)

なんとか日本の科学者宅に取り入って生活を始めるパイラさんですが、どうも地元の癖が抜け切らない。
ドアを開けずに部屋を出入りしたり、テニスの試合で凄い跳躍力を見せ、川崎敬三さんのプライドをズタズタに引き裂いたり。ここでももう一つ空気の読めない行動で追い出されちゃいます。

選んだ業種がまずいのかとハロプロに泣きついてみても、「ウチは今ス○バン刑事で東映さんと組んでるから、他の会社の方とはちょっと・・・」と断られる始末。
五社協定も無い今、なんて冷たい仕打ち。
「やっぱり同じ会社の作品を」と、円盤で再びプレビューに精を出す涙ぐましいパイラさん。
ここでパイラさんの感性を刺激した作品がかの名作「ガメラ 大怪獣空中決戦」でした。
「これこれ。かっこいいじゃんガメラ。ヒーローっぽいし」という訳で、早々ヒトデ姿のまま巨大化して再度街に繰り出したのです。

このへんでそろそろ気がつきゃいいのに(笑)。

冒頭の写真はその場面のものでしたねー。もう、巨大パイラ人を一目見た時の人々のパニックぶりは大変なもので。モブシーンのお手本のような名場面でした。
おまけに間の悪い事に盛大な天変地異まで起っちゃって。このあたりのシーンはまるで「台風の記録映像か」と思うほどリアルな映像のつるべ打ち。日本特撮の底力を見せ付けた一幕でしたねー(ちょっとイヤミかな?)

Photo_313 ほらこの写真でも、パイラ人の足元には洪水で水浸しの街が。これが合成写真じゃないんだからスゴイ!(記憶ですからね。記憶。)
一連の災害をパイラ人の攻撃と勘違いした人類は、秘密前線基地「宇宙軒」から、「番傘型パラボラ兵器」でパイラさんを牽制します。メーサー番傘光線砲がビル街をなぎ倒しながらパイラさんを追う場面はこの作品最大の見せ場でしたねー。
特撮を手がけたのは的場通るさん。彼は東宝とも親交があったんでしょうね。
あの光線砲どっかで・・・「サンダ対パイラ」だったかな?

さていよいよパイラさんを追い詰めた人類は、最終手段「Zプラン」を実行します。パイラ人をロケットの先端に隔離、宇宙に飛ばすというどこかで聞いた作戦です。
同じ会社ですから使用権の問題はクリアしたのでしょう(笑)。
ところがそこで恐るべき事態が。
宇宙の彼方から恐怖の新天体Rが突如飛来、地球に衝突するというのです。宇宙軒に集まる細かい情報は電波が途切れがちでいまいち意味不明。
ラジオの月賦を払っていなかったのです(笑)。

Zプランでロケットの先に閉じ込められたパイラさんは、自分をデザインした芸術家岡本太郎先生の言葉を思い出していました。
「爆発だ!」この言葉にリスペクトしたパイラさんは自力でロケットを発進、新天体R目掛けて特攻を敢行したのです!

地球への手土産として携えていた新元素、「ウリウム101」。これをRに投げつけた後、行方知れずとなったパイラさん・・・

地球ではそんなパイラさんの身を挺した行為に、賛美の声が上がっていました。
川原で空へ向かって「パイラー」と叫ぶ若者達。いい場面です。
ラストシーン、町の片隅で空を見上げる姉弟の会話が泣けましたね。
「お姉ちゃん、パイラさんはどこに行ったの?」
「パイラさんはね、お星様になったのよ」


星の図形がパイラ人の形になったのは、この作品後だと言われています・・・


こんなお話だったような記憶が・・・

Photo_314 ところで最近、部屋の隅からこんなレーザーディスクが出てきまして。
「宇宙人東京に現わる」(1956年大映 島耕二監督)。

一応目を通したんですが、どうも記憶と違うようなんですよ。第一、あの大迫力のスチール写真にあったシーンが無い。
このLDはきっとシリーズ第二弾か何かで、第一弾「宇宙大怪獣パイラ」は何らかの事情で歴史から抹消されたに違いありません。

Photo_315 私の妄想映画館、いかがでしたか?
ちなみにスチール写真は当時の物。当時はこういった、本編に無い合成写真を派手に発表し、観客動員に結び付けていました。拙文は「このスチールのイメージでストーリーを組み立てたら」という遊びです。
「宇宙大怪獣パイラ」なんて映画はありませんので(笑)。誤解のないよう。(わかってるよって?)
「宇宙人東京に現わる」(こっちはあります)を未見の方、今日の「ネヴュラ」を踏まえてこの作品を見ると、また違った感動が(笑)。
「いやオタクイーン、お前の記事のおかげでせっかくの名作が台無しだ!」
そうですよね。ごもっとも(泣)。
分かっていました。今日は最初から「大黒星」だって(大泣)。

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