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2006年9月 4日 (月)

白昼の死角からの刺客

足を向けた私のミスです。
仕事がうまくいって、気が大きくなって向かったオタクショップ。

いつもの商品棚を一巡し、目ぼしい物も見つからなかった私がそそくさと立ち去ろうとした、その時。視界の隅に、オーラが。
そのオーラは、普段私があまり目をかけない、言わば「死角」から放たれていたのでした。
慌てて駆け寄る私。手に取ったそれは!

Photo_153 この緑商会の「アストロボート」。皆さんもご存知のキットですよね。そうです。「宇宙大怪獣ギララ」(1967年松竹)に登場した主役メカですね。これをなぜ、前フリまでして採り上げるのか。
パッケージをご覧になってお分かりの貴方は事情通ですね。そうです。このキット、単品発売はしていないのです。
詳しくお話すれば、これは以前発売された「宇宙大怪獣ギララ」のDVD特典。まあ、確かに私の通う「オタクショップ」は中古品ばかりを扱うお店なので、こんな珍品が単品で売っていてもおかしくはないのですが、問題はそのお値段です。
そんな珍品がなんと、税込み315円!

Photo_154 これは、このお店の買取り担当者がとんでもなく物の価値をご存じないか、どこかで大量のデッドストックが流出でもしたか。とにかく私にとっては大変なショックだったのです。
ともあれ、「アストロボート」を持っていなかった私。他の棚も見てみると、あるわあるわ買い逃したキットからもう一つ欲しいキットまで。心をスキップさせてレジに向かった昼下がり。(写真のマイティ号もその一つです)

「アストロボート」には、ちょっとしたエピソードがありまして。
私のような仕事をしている者たちは、多かれ少なかれどこか「オタク体質」な部分があります。
もう7年程前でしょうか。たまたま一緒に仕事をしたカメラマンが、私と同じくとんでもないプラモデルコレクターだったのです。
コレクションキットの総数も私とほぼ同じ、700個程度。彼がすごいのは、自宅に屋根裏部屋を作り、その部屋をキット保管庫にしている事でした。「コレクションキットのデカールが劣化するのを防ぐには、もはやスキャナーで撮り込んでパソコン上で保存する以外無い!」なんて豪語してましたから。

その彼から、ある日言われました。
「ギララのDVD特典、アストロボートのキット、手に入れちゃった。」
おおー、凄いと感心した私。入手方法を尋ねる私に、彼はこう答えたのです。
「3,000円で並んでたんだよ。どうしても欲しくて買っちゃった。」

私など予算に余裕の無い貧乏オタクには到底出来ない「大名買い」。彼からの話に当時の私は「確かに単品で出回るチャンスなんて無いキットだから、3,000円でも安いのかも」なんて思っていましたが、それがまさか今日、315円で手に入るとは!
神様のお恵みにいくら感謝しても足りない私なのでした。

以前「ネヴュラ」でもお話しましたが、基本的に私は、プラモデルなどのオタクグッズは定価より高いものを買いません。
プレミアが付いているものは買わないのです(買えない、というのが正しいですかね)。まあ、貧乏というのが一番の理由ですが、定価より高くなった段階で「もう別の物」という意識が強くなるからなんですよね。どんなに欲しい物でも、中古品で「美品」とか「希少品」という理由から価値に差が出てしまうのがどうにも納得できなくて。よほど気に入った物であれば手を出す事もありますが、それでもプレミア価格込みで500円程度まで。その為、家には大したコレクションはありません(笑)。
念の為。プレミアアイテムを収集されている方は、ちゃんと計画を立てて趣味を楽しまれているんですから、むしろ羨ましいくらいなんですよ。

ですから余計、今日のような事があると嬉しくて仕方がないのです。そうかー。今日の占いの「太平」ってこの事だったのかー、なんて(太平とは意味が違うでしょ)。
もっとディープにキット収集に励んでおられる方々は、「何だこんな程度で」なんて思われるでしょう。こんなものですよ私なんて(笑)。

こういう幸運って、本当に不意打ちですよね。今までにもこういう「死角からの刺客」的なアイテムは少ないながらも私に喜びを与えてくれました。
今日「アストロボート」の他に手に入れたキットは確かに再版物ばっかりで、コアなコレクターさんからは鼻で笑われる物のオンパレードですが(笑)。そんなキット、私は何故集めるのでしょうか。

前述の彼とは別に、私にはプラモコレクターの友人がいます。彼も昔のキットを集中して集めるレトロ派ですが、彼と私にはある共通した思いがあるのです。
「そのキャラクターじゃなくて、プラモデルそのものが好き」。
Photo_155 これは、岡田斗司夫さんの著書「絶版プラモ大百科」に記述されていた文から解釈した事で、例えば「出来の良いゴジラのフィギュアはたくさんあるけど、私はこの「ブルマァクゴジラ」というアイテムが好きなので」なんて感覚なんですよ。だからもう実の所、キットの出来なんか関係ないんです(笑)。何故でしょうね。「動くという事」?「組み立てる楽しさ」?いや、おそらく「思い出という、今と過去を結ぶ接着剤」のせいでしょう。

その友人の部屋と私の部屋は、間取りが実に似ています。壁一面を占領するのは、カラーボックスに整理された往年のキャラクタープラモデル。おもちゃのたぐいも置かれています。ご丁寧にカラーボックスは天井より50センチ程下までで、その上には大型キットが「立てて」置いてあるのです。このレイアウト、どこかで見たことはありませんか?
そうです。私たちは、自分の部屋を「おもちゃ屋」に近づけたい一心で、キャラクターキットを集め続けているのかもしれません。

私もそんな部屋でいつも過ごしているので、朝起きてから寝るまでおもちゃ屋に居るようなもの。
確かにキットの希少性という意味では全然大した事ないんですが、再版キットでもインテリアとしてはレトロ風味抜群です。以前記事で書いた、「リアルな怪獣のガレージキットを部屋に置くと浮く」というのは、そういう理由からなのです。

いざやってみてわかった事ですが、こういうコンセプトの部屋を作ってしまうと、部屋の方で置くものを選ぶんですよ。
「これはこの部屋に似合うかも」なんて買ったものでも、いざ置いてみると「ちょっと違うかな」なんて感じたり。だから私、パソコンのプリンターの上に置くマットを選ぶのに、100円ショップで30分近く迷いましたから(笑)。

Photo_156 だから今日見つけたような部屋にピッタリのアイテムは、わたしにとって願ったり叶ったりの大歓迎。いいでしょーこの、アストロボートのボックス横のラインナップ「ステングレー」というネーミングが、私の部屋のテイストにピッタリ。「死角からの刺客」はある意味お財布を脅かしますが、気に入ればたちまち私の仲間になるのです。

Photo_157 最後に、今日ではありませんが最近見つけた「ユルユルソフビ」マーミット製ガメラをお見せしましょう。これ、部屋に置いてみるとその大きな頭と、「江頭」なポーズがもう、可愛くてたまりません。最近ではかなりのヒットでした。これも「死角からの刺客」だったんですよ。

Photo_158 皆さんのブログで「最新アイテムゲット」の華々しい記事を見ながらため息をつく私。もっと稼ぎがあればなー。しがないOLの身では食べていくのが精一杯で。

でも、こんな癒されグッズを見ていると、旬じゃなくてもいいか、なんて自然と頬も緩むおバカな私。明日もオタクグッズを求めて「欲望の街」へ向かいます(笑)。

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コメント

いやー今日の記事は、読ませていただきながらよだれが・・・(笑)どっ・・どこですか?そのオタクショップは?北海道から遠いですか?・・・ですよね。(がっくし)「ユルユルソフビ」マーミット製ガメラ、いいですねー。お顔がりっぱに昭和ガメラで、ストライクです。緑商会のアストロボートが315円!うーん。住むところを、間違えましたね。私のすみかから、プラモを買おうとしたら、ザラスしかないという寂しさ!昔あった、完成品が誇らしげにかざってあるようなプラモ店は、絶滅しました。案外、駄菓子屋のようなところに、よーく発酵してそうなプラモが置いてあるときがあるのですが、その駄菓子屋も・・・。こうなると、ヒマを見つけて行脚ですね。(笑)

hiyoko様 コメントありがとうございました。
こんな幸運に恵まれる事などめったにないので、思わず記事にしてしまいました。こういう物って、やっぱり見ると手が出ちゃいますねー。いかに自分がお子様かよく分かります(泣)。

最近本当に思いますが、この手のキットって絶滅しましたよね。「ザらス」でもプラモデルコーナー=ガンダムコーナーですもんね。だからよけい貴重に思えたりして。ここ数年で発売された食玩の凄い出来には感動しますが、こんな昔のキットも愛しいものです。「出来が悪い子ほど可愛い」って言いますもんね。なんて癒されるラインナップ(笑)。

家の近くも駄菓子屋さんが無くなって久しいです。子供文化もどんどん変わっていくんですね。

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