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2006年8月25日 (金)

「特技・怪獣オタク」

今日の「ネヴュラ」は、まずこの質問からスタートです。資料を何も見ないで、今日の記事を読み終わるまでに考えて下さい。

「ゴジラ」第一作の封切年月日は?

ちょっと前ですが、私の携帯に珍しい人から電話がかかってきました。昔番組で出演をお願いした女性リポーター。
「ちょっとお尋ねしたいんですが・・・」と聞かれたのが、冒頭の質問。
「実は今、ラジオで番組を持ってまして、今回「誕生日」というテーマでフリートークをしようということになったんです。それで「ゴジラ」の誕生日を調べようとしたんですが、分かりそうな人と言えば・・・そういうの詳しいですよね?」

Photo_138 そりゃもう・・・と言う訳で、調べましたよゴジラ、ガメラから聞かれもしないのに大魔神、ウルトラマン、仮面ライダー。
「マニアの間では封切日、または第一話放映日を便宜上誕生日と呼ぶ」
なんて偉そうに講釈しちゃったりして。私、改めて自分の「オタク魂」に慄然としちゃいましたが。

友達は勿論の事、仕事仲間や局のスタッフ、果ては取材先の人たちにまで知れ渡っている私の「映画、怪獣オタク」。何故知れ渡っているか?それは会う人に私からお話を振るからなんです。つまるところ私のオタク趣味は一種の「コミュニケーションツール」なんですよ。
例えばこんな事がありました。ある地方に取材に行きまして、一緒に向かった初対面の仲間とお酒の席でカラオケを歌った時の事。
皆さんがそれなりの「普通の歌」を歌った後で私はなんと「豹の眼」を歌ったんです。実はこの選曲がミソ。
お店のママさんも「快傑ハリマオを歌う人はよく居るけど、「豹の眼」は少ないわー」。ここで一気に趣味の話に突入する訳ですね。
私達の年代にとって、怪獣やテレビの話題は「共通世代」の証なので、お互いに探りあいが続いていた仲間も風通しが良くなって、スムーズに仕事ができました。

こんな事もありましたね。岐阜県に取材に行った時、駅前ビルの担当者にインタビューしたんですが、その人緊張しちゃってなかなか喋れない。
間を持たせるために「この岐阜駅前って、赤木圭一郎の「拳銃無頼帖 明日なき男」って映画で最初に出てきますが、今と全然違いますねー」なんて言ったらこれが大当たり。その人「トニー」の大ファンで、人が変わったように饒舌になっちゃって(笑)。
県内の野麦峠へ行った時も「ああ野麦峠」の話をしたら、「家のばあちゃんがあの映画のエキストラで出た」なんて人が現れて、思わぬ取材ができちゃったり。

分かっています。それは多分に私がテレビ関係者だからあり得るという事も。でも、テレビのお仕事を続けていくなら、この趣味を隠しておく必要はまったくないですもんね。
実際このオタク趣味を局関係者に話したら、もう「本物」の話が出るわ出るわ。
Photo_139 「あの人はマグマ大使の照明スタッフだった」「俺は暗闇仕留人のカメラマンだった」「電人ザボーガーのカメラマンと知り合いだ」・・・「えーっ!」の嵐。
自慢でもなんでもないんですよ。私も皆さんとまったく同じレベルで、驚きを隠せませんでした。これだって、私の趣味を話さなければ知りえなかった事ばかりです。

Photo_140 そう考えたとき、私の中で何かが変わりました。
「オタクイーン、次のページへ」ですかね(笑)。
同業者じゃない知り合いにも、私のオタク趣味はどんどん広めていこうと思ったんですね。だから全く隠さない。冒頭の女性リポーターにだって、取材の移動中そんな話ばっかりしてましたから。彼女がゴジラの誕生日の事で私を思い出したのも無理はないんです。

でもそうなってくると今度は「責任」が出てきますよね。
仮にも私の情報が公共の電波に乗る可能性だって出てくる訳ですから、それなりの「裏」はとらなきゃならない。自分の手持ちの資料をひっくり返して記述に誤りがないか調べる。
この辺は仕事の経験上やり方は心得ているつもりですが・・・。

「冥王星を太陽系から外す」なんて今日のニュースにもある通り、今までの常識なんて一瞬で変わります。
過去のテレビシリーズの放映順、放映日時なんて最たるもの。新しい資料が発見されれば古いデータなんて不要になっちゃうんです。
オタクの私としてはこの点に気をつけなければと思いますね。
要は「データが更新された事を知らずに、いつまでも過去のデータを参考にしている」と言われたくない訳で。
そこが「オタクとしての私の良心」なのかもしれません。
(そう言っていながら穴だらけなのもよーく分かってるんですが(泣)。

Photo_141 本当はそんな、過去の記憶を数値化するような、夢のない事はしたくないんです。今までの私の記事をごらんの方々はお分かりでしょう。思い出と遊んでるだけですから(笑)。
でも、それを仕事に活かそうとすると、どうしてもそういうクールな部分も必要になってくる。「趣味を仕事にしてしまった者について回る十字架」ですかねー。
人によってはそれをしたくないために、あえて趣味のまま留めておく、という方もいらっしゃいます。それはそれで、むしろ私には出来ない、強く立派なお考えなのです。

趣味を仕事にしちゃうっていうのは、本当は弱い事なのかもしれませんね。「遊んでいたい」という考えに通じるものがありますから。でも私には今までの「本物に触れた記憶」が、趣味だけで終わらなかったゆえの大きな財産のように思えるのです。

皆さんはいかがですか?他のブログを拝見すると、皆さん明るく楽しく怪獣とたわむれていらっしゃる。これが一番いいんですよ。好きなものは好きと言えなきゃ毎日張りがでませんものねー。

なんか今日は語っちゃいましたねー。ごめんなさい。この残暑の中、余計暑苦しい事書いちゃって。
最後にこれも、別の女子アナに言われた言葉。

「あなた程、自分の事を堂々とオタクだという人に会った事ないわ」。
これは褒め言葉なんでしょうか?
(最初の質問の答え、書くだけ野暮ですよね。)

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コメント

楽しませてもらいました。のっけから(笑)。私は、わかりませんでした。S29まではいいんですが・・・はて、封切り日?文化の日ぐらいにぶつけたんだろうか?いや、やっぱり正月だろう。・・・てな脳内思考の末、ぎぶ・あっぷです。知識(趣味)は力ですから、それを社交や交流の場で生かされているというのは、やはりすごいですね。なんの弱いことがあるものですか。石田三成はお茶の趣味を秀吉に認められて、取り立てられました。お茶が高貴で怪獣が卑属であろうはずがありません。どちらも、人を楽しませる立派な文化なのですから。

hiyoko様 コメントありがとうございました。
さすがですね。大正解です。ゴジラ第一作の封切年月日は

昭和29年11月3日・文化の日でした。

これをカンだけで正解されたのは凄い!
「ゴジラ」封切日の人気は凄かったらしく、観客の一人であった作家の笹沢佐保は入場券を買うのに2時間も待たされたそうです。
映画最盛期の熱気が偲ばれるエピソードですね。

おっしゃる通り、怪獣を原体験とする世代が日本の中核を担いつつある現在、怪獣は文化として認められているようです。
私一人が卑屈になる事はないんでしょうね。励ましのお言葉ありがとうございます。
まあ、不器用でおバカな私はこんな生き方しかできないので、変える術もないんですが(笑)。

これからも怪獣は日本独自の文化として、日本のみならず世界中に根付いていくのでしょう。
ゴジラ封切日が「文化の日」だったのは、その事を予見していたのかもしれませんね。

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