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2006年6月22日 (木)

その言葉「怪獣」につき

今日仕事で「スポラディックE層」という言葉に出会いました。
なんでも地球の大気中に発生する層だそうで、今の時期、中国大陸からの電波がこの層に反射して、日本のある地域のテレビ電波に干渉し、影響を及ぼすというもの。その為少し放送に障害が出ます。といった告知を収録したのですが・・・
言葉の説明はともかく、なんか「カッコ良く」ないですか?この言葉。

一番多感な時期を怪獣ブームの真っ只中に過ごした私は、この手の「科学的単語」にすごく怪獣映画的テイストを感じてしまうのです。高橋信之氏・池田憲章氏の共著、「ウルトラマン対仮面ライダー」にも書かれていることですが、「初期ウルトラシリーズ」にはやはり擬似科学的単語が多く、当時の子供たちをしびれさせたものでした。
ウルトラシリーズ第一弾の「ウルトラQ」にして、早くもそんな単語が続出。番組に独特のムードを与えていたのです。

「甲状腺ホルモン」のバランスが崩れ、異常な発育をしてしまった巨猿、ゴロー!

ガラダマの飛来により大気圏中に起こる「デリンジャー現象」!

地底怪獣パゴスを粉砕するべく発射される「ネオニュートロンミサイル」!

2020年の世界から地球を襲うケムール人。「Kミニオード」によって増幅された「Xチャンネル光波」が夜の闇を切り裂く!

「シナップスの破壊現象」により、精神と肉体が分離した悪魔っ子リリーを探知するべく「超短波ジアテルミー」を携え、現地に赴く万城目一行!

番組を彩る魅惑の単語の数々。
意味は判らなくても、なんとなく伝わってくる「ああこれはスゴイものなんだ。ここで起こっている事は大変な現象なんだ」という感覚。虚実取り混ぜた「造語」も多いですが、これこそが初期ウルトラシリーズの未来感を増幅させていたと感じるのは私だけでしょうか?
(今日もオタクトーク爆発だなー。ちなみに今聞いているBGMは皆さんの予想通り「ウルトラQ総音楽集」です。)

例えば冒頭の単語なんかはこんな感じになるかな。

「一の谷博士、空から現れたあの生物はいったい?」
「うむ。
スポラディックE層の異変により、電離層に発生した特殊な空間から現れた生命体だろう。もし、万城目くんたちがあの空域を飛んでいたとしたら・・・」
「博士、淳ちゃんはどうなるんですか?」
「心配だ。君、宇宙局にすぐ連絡してくれたまえ」

ありそうな感じでしょう?お好きな方なら会話の主はすぐわかる筈。
ちなみに私、オタクイーンは「由利ちゃん」役を演りたいです。こういう単語に無意識に反応してしまうあたり、さすがに「業」を感じますねー。
Photo_14 今日は「ウルトラQ」の主人公、万城目淳(佐原健二)、第一話「ゴメスを倒せ!」で競演したゴメス・リトラにご登場いただきました。なんかこの並びだと万城目君が怪獣のボスみたいだけど(笑)。

学生時代、地球の内部を解説した授業で、「マントル対流」って単語が出たときも興奮しましたねー。来月公開の「日本沈没」、豊川悦司はちゃんと説明できるのかな?

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