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2006年6月12日 (月)

祖父のまなざし

パソコンのディスプレイに映し出される1960年代の風景。当時をコメントする私と従弟。 昨日の日曜日、母の実家でくり広げられた光景です。

昨日は母方の祖父の十三回忌。近しい親戚が集まって祖父を偲びました。読経に始まり、お墓参り、食事と続く淡々とした流れ。私より2つ下の従弟の、小学生の子供になつかれ「叔父」を演じる私にも、この子ぐらいの頃祖父に可愛がられた記憶があります。歴史は繰り返すものと、過ぎ行く時に思いを馳せる瞬間。祖父の遺影の前の私は少年に戻っていました。

祖父は戦中、戦後を通じ大変新し好きで、最先端のメディアを使いこなす「ハイカラ」な人だったようです。楽器は三味線から始まってギターやバイオリン、民謡も謡いこなし、アマチュアカメラマンとしても各地へ出かけて精力的に作品を制作していました。昭和30年代から50年代にかけて、私たち親戚一同が成長する姿を捉えた数々の記録は、いまでは貴重な思い出として私たちの目じりを下げさせているのです。

一年ほど前、祖父の遺品の中から、昔祖父が私たちを撮影した「8ミリフィルム」が発見されました。物心つく頃、年の近い従弟と兄弟のように遊んだ頃の光景が捉えられた懐かしいものです。今では映写機も動かず、フィルムの上映は半ばあきらめかけていたそうですが、叔父や叔母がつてを頼って近所のカメラ屋さんでVHSテープにダビングしてもらったとの事。劣化を防ぐ為さらにDVDにダビングし、永久保存版として甦りました。

1960年代に撮影した8ミリフィルムですから当然音は入っていません。おそらくこのDVDもいずれは他のメディアに取って替わられるでしょう。時の流れの中、少しでも祖父の足跡に参加をしたくて、今日の十三回忌をきっかけに当時の「被写体」が語る「オーディオコメンタリー」の収録を思いつきました。パソコンに「上映」しながらの即興コメントです。

フィルムには私の両親、従弟の両親の結婚風景から子供時代の私たち、また当時の近所の風景が記録されていました。子供の頃、祖父によって何度も開かれた「親族上映会」により、このフィルムの存在は知っていましたが、数十年を経た今、過去の映像との再会は「ほとんどがカラー映像」という驚愕の事実とともに感慨深いものでした。

気の合った従弟との掛け合いも楽しいものでしたが、いつしか心は、ファインダーを通してフィルムに込められた祖父のまなざしを感じていたのでした。

祖父が私の今の生活を知ったら、どんな風に感じるのか、とも。

新し好きの人だったから、案外驚きは少ないのかも。とか。

そして何よりも私に流れる「オタクの血」は、おそらくこの祖父からのものだという事を。

収録したコメンタリーはBGM入りで8ミリ映像と編集し、しずれ祖父の遺影の前で上映会を開く予定です。かつて祖父が私たちを楽しませてくれたように。 (ゴメンナサイ。たまにこんなんなっちゃうんです。許してね。たぶん次回からはいつものテイストに戻りますから)

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