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2006年5月31日 (水)

「仮面ライダーカブト」の設定を活かす難しさ

「あー、品切れですね単2電池。」大型スーパーの100円ショップで言われて大ショック。この後一階の食品売り場でしこたまアイスクリーム買って帰ろうと思ったのに~。仕方なくアイスだけ買って溶けるのを心配しながら電池を買いに他のお店に。(また遠回りなのよこれが)こんな時私ならこう叫びたい。「クロックアップ!」

「仮面ライダーカブト」 。いい年して毎週録画して観てます。5月28日の放送で第18話を終え、今後の展開が楽しみなTVシリーズです。昨日の記事に書いた原体験の通り、怪獣、ヒーローオタクを決定づけられた私が、現在本放送中の特撮番組で唯一楽しみにしている番組。その魅力は「設定」にあると思っています。(私見ですからね)

「スーパーマンは空を飛ぶ。それだけでもうなんでも許せちゃうんだ」と書いた評論がありました。私もそんなクチで、「人間の目には見えないくらい高速の戦い」とか、自分の隣の鏡の中で戦いが繰り広げられている」とか、そういう「目もくらむようなイメージ」の設定に弱い。だってそれが絶対にあり得ない事だと言えますか?誰も否定できないでしょ。おそらく何人かのロボット学者は「マジンガーZを実現させる」という動機でその道を目指したと思うんです。「あり得るかも」という発想が人類の発展の道だったと。「剣と魔法のファンタジー」が大嫌いな私は、こうした「あり得ないかも知れないけど可能性は0ではない」設定が好きなんですよ。

「仮面ライダーカブト」では、最初に書いた「クロックアップ」という能力がライダー史上かなりエポックな設定でした。これは「ボタン一つで通常の数倍の速さで動ける能力」で、例えば「サイボーグ009」の「加速装置」や「蒼き流星SPTレイズナー」の「V-MAX」のような能力。(話について来てますよね。)これが最新のCGIで表現されるから画面のリアリティーは驚くべきものです。要は「クロックアップ」した瞬間、ライダーの周りの動きが超スローモーションになる。(少しずつ動いてるからスゴイ)ビルの上から落ちてきた車の下で戦って、車が地面に激突する前に敵を倒すとか、拳銃が発射された瞬間、文字通り「弾よりも早く」撃たれた相手を突き飛ばして弾を避けさせるとか、「アニメじゃ観たけど実写じゃ初めて」の演出がかなり光っているんです。女の子の瞳からこぼれた涙を一滴だけそっと掌にしのばせるなんて泣ける演出もあったりして。番組上の敵は「ワーム」というモンスターなんですが、ワームがこの「クロックアップ能力」を持つ為に開発されたのが「マスクドライダーシステム」つまり仮面ライダーというわけですね。

「クロックアップした俺を見ることができた人間が一人だけ居る。お前はワームだ!」このセリフを、主人公の「カブト」=天道総司が口にした瞬間、「仮面ライダーカブト」はそのスタイルを決定づけたと思っています。第14話、クライマックスのセリフです。要は「カッコイイ」んですよ。主人公の言動が。この主人公天道総司はかなり「オレ様」な奴で、「オレが世界の中心」的な言動がかなり鼻につくんですが、「絶対の正義」がリアリティーを失った現代、こうした「自分がルールだ」という生き方の強烈なキャラクターが「今」に合っているんでしょうね。「正義かどうかはともかく、自分のルールを貫く」という。そんな彼が口にするセリフだからリアリティーを失うギリギリの所で「カッコイイ」。

こうしたドラマは当然おもちゃを買ってくださるお子様と、その親御さんがメインターゲットの「子供番組」ですから、分かりやすい脚本や演出が基本なんですが、私のような「大きなおともだち」が番組ホームページの掲示板をにぎわすような世の中。制作スタッフのご苦労が本当にしのばれます。最近の話数に感じられるストーリーの「もたつき」感や「はしょりすぎ」の唐突感(詳しく書くと長くなるので・・・)は決して井上敏樹脚本のせいだけではないと思うのです。しかしながら、やっぱりどうしてもついて行けない所はあるもので。記憶喪失の女の子がわずかにもっていた「味噌汁の味の記憶」だけで母親を探し当てちゃうとか、秘密機関「ゼクト」の保養所に監禁されている女の子を助けに行く為に、その「ゼクト」のメンバーが「顔を晒して」コックとして忍び込んでるのに、保養所のスタッフに怪しまれないとかね。「それが子供番組だよ」と言われればそこまでなんですけど、「クロックアップ」の設定と、他の部分の出来がいいのでつい。ひょっとしたら自分で<理想の「カブト」>を勝手に妄想して、それと比べているのかも。「いい年して何言ってんだか」と思われるでしょうね。ほんと、自分でもそう思います。

いずれにしても、秀逸な設定とそれを表現する映像技術があっても、一年間52本(劇場版があるから50本かも)の長丁場を乗り切るのはやはり大変という事です。でもこんなこと書けるのは幸せなことなんですよ。「不満部分が目立つのはそこ以外が傑作の証拠」ですから。スタッフの皆さん、がんばって下さいと私は思うのです。

蛇足ですが、「クロックアップ」って超高速で動く訳だから、空気との摩擦熱がすごいんじゃないかな。それじゃアイスも溶けちゃうか

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コメント

はじめまして!いきなりですが、ガタックは
僕が昔デザインしたものに激似です。↓
http://spaces.msn.com/nectaful/blog/cns!AA6E9477F3628E9E!2673.entry

ていうか、単なる偶然だとは思いますが(苦笑)
石森プロや東映に送ったこともあるので、
部分的に採用されている可能性が
なきにしもあらず、といった感じです。

dexiosuさん、ご訪問ありがとうございます。少しブログも拝見させて頂きました。全方位に渡る活動、論評と、並々ならぬ造詣の深さを感じます。(私も作りましたよ。「ザブングル」)
今後の展開が楽しみな「カブト」ですが、あの秀逸な世界観をどう活かすかがスタッフに求められる所ですね。私的には「竜騎」並みにハードな展開(最終回はどうかと思いますが)を期待しています。あんまりハートウォームなのはちょっと・・・

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