電人ヴィールスマン
えー本当なら今回は、前回記事で予告した通り
今週月曜日に鑑賞した『ALWAYS三丁目の夕日’64』
(以下、記事中では『’64』と表記)の感想、後編をアップする予定でしたが
前回記事の冒頭でお話したように、やっぱり作品内の様々な要素が邪魔をして
考えをまとめるには、もう少し時間がかかりそうです。
ですから、そちらのアップはちょっとお待ち頂くことにして![]()
今回は『’64』劇中に登場する架空のキャラクター、『ヴィールス』について
いつものおバカな妄想でもお話しようと思います。
なお今回は、前回記事以上にネタバレ全開で行きますので
未見の方は、鑑賞後にお読み頂く事をおすすめします![]()
『’64』ストーリー中、結果的に、登場人物の蜜月関係に一石を投じる事となる
重要なファクター、『ヴィールス』。
世代人なら感涙を禁じえない、SFヒーロー小説ですね。
劇中では、当時の少年たちに大人気を博し
発行誌『冒険少年ブック』編集部には、フィギュアまで飾られるほどでした。
その爆発的人気が、ストーリーに微妙な波紋を呼び
例のファンレター騒動を経て、「彼」の才能の開花と旅立ちに繋がって行くという
作劇構造は、同時代を生きた者の心をわし掴みにする心憎さ![]()
すでに劇場で『’64』を鑑賞済みの方は、ご記憶にも新しいと思いますが
件の編集部に飾られた『ヴィールス』のフィギュア、パンフレットによれば
東宝装飾部のスタッフが発砲スチロールから削りだした、ワンオフだそうです。
’64年当時のヒーローテイストを色濃く反映した、懐かしさいっぱいのデザインで
ノスタルジックヒーローズあたりがソフビ化したら売れそうな、素晴らしいフォルム。
とはいえヒーローファンからすれば、デザインの元ネタを邪推してみたくなるもので![]()
まー当時を知る方々に限らず、ちょっとヒーロー好きの方が見れば
あのヴィールスの元ネタは、すぐに推測できますよね。
私が思うに『ヴィールス』のフォルムは
『電人アロー』(一峰大二・1964年~66年・月刊「少年」掲載漫画作品)と
『8マン』(桑田次郎・1963年~65年・「週刊少年マガジン」掲載漫画作品)
→1963年~64年・TBS系テレビアニメ化
(アニメ時のタイトル表記は、カタカナの『エイトマン』)
のデザイン、カラーリングを足して二で割り、アレンジしたテイスト。
前述の通り、両作品とも『’64』の舞台となる1964年頃のヒーロー作品ですから
ヴィールスのデザインに当時の香りが濃厚なのも、当然といったところです。
『電人アロー』『8マン』をご存知の方はもうご承知でしょうが
『電人アロー』の作者、一峰大二氏は『ウルトラマン』『ウルトラセブン』
『8マン』の作画担当、桑田次郎氏は『ウルトラセブン』と
一時代を築いたウルトラヒーローのコミカライズを、共に手掛けられた大家。
互いの作風の違いはあるにせよ、両者の描く『アロー』『8マン』は
’64年当時としても非常にスマート、洗練されたフォルムを持ち
まぼろし探偵やアラーの使者など、’50年代少年活劇の香りを色濃く残していた
他のヒーローとは、一線を画していました。
そういう意味で両者はまさに、新時代ヒーローの旗手でもあったのです。
まー古いヒーローファンである私なんかは
スモッグや高層ビルに視線を切り取られる以前の時代の、気持ちよい青空の下
個性溢れる敵キャラクターを相手に、澄んだ瞳とりんご頬で戦いを挑む
『少年ジェット』(武内つなよし・1959年~62年・月刊「ぼくら」掲載漫画作品)
→1959年~60年、1961年~62年・フジテレビ系テレビドラマ化
など、少年活劇ヒーローも大好きで
今でも起床時のBGMは『ナショナルキッド』の主題歌だったりするんですが![]()
『’64』劇中、件のヴィールスと人気でシノギを削るキャラクターが
これら’50年代少年活劇の香りを残すタイトルの『銀河少年ミノル』ですから
『ミノル』と『ヴィールス』の人気競争はまさに
『少年ジェット』ら少年活劇と『8マン』ら新時代ヒーローの交代劇たる
’64年当時の子ども文化の図式を、髣髴とさせるものだったわけです。
その結果、時代の要求に『8マン』が応えたという歴史の事実を思えば
『ミノル』VS『ヴィールス』の顛末も、先人を越え新時代を築く若い力という
『’64』のテーマの根幹に関わるエピソードと言えるわけですね。
だからそのデザインも、新時代ヒーローを象徴する
(電人アロー+8マン)÷2プラスアルファでなければならなかったと。
うーむ深い。あのデザインはまさに演出意図の具現化であり
そこまでの意味があったんですね。
まー私の勝手な憶測ですけど![]()
でも好きだわあヴィールス。ホントにどっかでユルソフビ化されないかな![]()
お話をどうしても、おもちゃの話題に持って行きたいおバカな私![]()
そうそう。『’64』劇中では見られなかったけど
対抗作品『銀河少年ミノル』のデザインも気になるな![]()
やっぱり少年ジェット風?
宇宙犬スペースシェーンと共に、宇宙スクータースペースラビットを駆る
銀河探偵社の敏腕探偵ミノル!
ブラックホールデビルや暗黒レッドベアを相手に
宇宙の悪事をくじくため、銀河少年ミノルは今日もゆく!
となれば当然決め技は、宇宙エネルギーを声帯に集中させて一気に放つ
『流星ミラクルボイス』で決まりですッ!このレトロなネーミングがたまらないっ![]()
空気振動である声が、宇宙空間で武器になるかなんて理屈は
『ミノル』世界では関係ありません。面白ければいいんですよ少年活劇は![]()
どーせ対抗するブラックホールデビルだって、愛用のステッキから
爆煙交じりの焔なんて出すんでしょうから。大気圏外で![]()
劇中設定無視の妄想ばかりで失礼しました![]()
こうなってくると、ミノルもヴィールスも読みたくて仕方がないですが
それは無理な相談なので、せめて雰囲気だけでもということで
今日のラストはこの二曲で。
両曲とも私の愛唱歌。共にフルコーラス歌えるのが自慢という
2012年にして未だ、リアルALWAYSな私です![]()
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